胃腸 炎 感染 経路。 感染性胃腸炎について

【医師監修】胃腸炎がうつる期間はどれくらい? 家族感染を予防しよう

胃腸 炎 感染 経路

急性胃腸炎とは? 急性胃腸炎とは、その名の通り、急な発病で病状の進行が早い、胃腸の症状を主とした症候群の名称になります。 症候群とは、1つのみの症状ではなく同じタイミングで数種類の症候をまとめた言い方で、つまり急性胃腸炎と言ってもいくつかの種類があるということなのです! ほとんどが感染性胃腸炎で、その中でもウイルス性のものがほとんどですが、細菌性のものも一部にあります。 急性胃腸炎の感染経路は最も多いのが食品からで、国内だけでなく海外旅行先での現地の食べ物や水から感染ることもありますが、感染経路が不明の場合もあるのです。 感染すると下痢や嘔吐、血便、発熱や腹痛が倦怠感を伴って症状として現れる場合が多く、症状が出現する頻度や持続する期間は個人差がとても大きく影響することが急性胃腸炎の特徴になっています。 急性胃腸炎はうつる? ウイルス性急性胃腸炎の場合、手を介して感染する 接触感染、 飛沫感染いわゆるクシャミや咳によってウイルスをもった唾液が飛散することで粘膜に付着し感染したり、空気中に菌の小粒子が舞い上がりそれを口や鼻などから吸い込んで 塵埃(じんあい)感染してうつるケースなどがあります。 細菌性急性胃腸炎については、接触感染・飛沫感染・塵埃感染したりすることがないため人と人の間で直接感染することはほとんどないのですが、感染した人が調理した食べ物を介して感染しうつるケースがあるのです。 ウイルス性急性胃腸炎のほうが、 感染力が高く感染スピードも速いのが特徴で多くの人に感染してうつる感染症なのです! ただし細菌性の急性胃腸炎は、細菌が付着した食べ物を食べたときなどに発症しますので同じものを大勢がたべることによって集団発生するようなケースもあるのです。 急性胃腸炎の原因と症状 急性胃腸炎が怖いのは、 前触れが無く急に下痢や嘔吐などにおそわれるところで、発症の初期段階のほうがより重い症状があらわれる場合が多いのです。 ロタウイルスの症状 下痢と嘔吐が激しく39度以上の発熱もあり、水状の下痢が続くので脱水症状を起こしやすく水分補給を頻繁に行うことが重要になります。 ノロウイルスやロタウイルスに比べ 季節性がないのが特徴で、子供に多く発症します。 アデノウイルスの症状 急性胃腸炎になるアデノウイルスは、下痢が主な症状で嘔吐するのは少ない傾向にあり、発熱についても微熱程度でロタウイルスなど比較すると 症状は軽いほうだといえます。 感染してからの 潜伏期間は、割と長く7日間程度で発症いたします。 サルモネラ菌による胃腸炎の原因 豚肉・牛肉・鶏肉や卵を食べたことで発症する感染経路と、犬や猫といったペットの糞に手が触れ洗わない状態によって感染する場合があるのです。 人と人の間での感染は、ほとんどないのですがサルモネラ菌に感染した人の嘔吐物などから 2次感染してうつる場合があります。 サルモネラ菌の症状 嘔吐や下腹部の痛み、下痢などが主な症状として挙げられ39度以上の発熱を併発します。 感染してからの潜伏期間は6時間から72時間ほどで発症にいたります。 腸炎ビブリオによる胃腸炎の原因 魚介類を食べたことによって発症する感染経路で、特に刺身や寿司のサバ・アジ・イカ・タコから感染することが多く、また腸炎ビブリオに感染した魚介類をさばいた、まな板や包丁から違う食品に菌が付着して2次感染としてうつる場合もあるのです 腸炎ビブリオの症状 発熱もあり嘔吐や上腹部の痛み、下痢が主な症状で チアノーゼを発症し、腹痛は耐えられないくらいの差し込む痛さで嘔吐や下痢も激しく脱水症状になるケースがあるのです。 感染してからの潜伏期間は8時間から24時間で発症いたします。 カンピロバクターによる胃腸炎の原因 豚肉・牛肉・鶏肉を食べることで発症する感染経路ですが、特に鶏肉からの感染が多く確認されています。 犬や猫といったペットの糞に手が触れ洗わない状態によって感染する場合があるのです。 カンピロバクターの症状 嘔吐や腹痛、下痢といったものが主な症状なのですが、頭痛をうったえたり血便がでる場合もあるのです。 感染してからの潜伏期間は1日から7日で発症いたします。 ストレス性急性胃腸炎 ウイルスや細菌から感染する「感染性胃腸炎」が多い中、ストレスが原因で発症するのが「ストレス性急性胃腸炎」です! ストレス性急性胃腸炎は、 神経性胃腸炎ともいわれ自律神経のバランスを崩してしまうことが原因で起こる胃腸炎で、 精神的な要因が大きくストレスをため込んでしまうと発症してしまう胃腸炎なのです。 下痢や胃がキリキリと痛む症状のほかに胸やけなどもあり、病院などで診察してもらってもなかなか原因が 特定できない病気なのです。 現代社会で生きるということは、様々なストレスと向き合わなくてはいけませんが、それらのストレスをどう受け止めて自分の中で処理していくかで、精神状態だけではなく身体の健康状態も左右されます。 ストレス性急性胃腸炎は、上手く受け止めて処理出来ずに溜まってしまったストレスが引き起こす、代表的な症状の1つではないでしょうか。 そんなストレスにさらされた時に、ストレス性急性胃腸炎となる原因は大きく分けて3つあります。 自律神経の乱れ 仕事や学校での人間関係、家庭での問題などストレスの原因は人それぞれではありますが、ストレスを感じることで脳と密接な関係にある胃や腸にダイレクトに伝わり、胃酸の分泌を制御する役割のある自律神経に乱れが生じます。 自律神経が乱れると胃酸が過度に分泌されて胃の粘膜が荒れてしまい、その結果胃腸炎になってしまう・・・というメカニズムになるわけなのです。 身体の免疫力の低下 人間の体はストレスにさらされると免疫力が低下する傾向があります。 免疫は体内に入ったウイルスや細菌を「身体にとって害のあるもの」と認識し、一斉に攻撃して排除する言わば身体の警察官のような役割があり、そんな警察官的な存在である免疫の力が低下するとそれだけウイルスや細菌の侵入・増殖を許すこととなり、急性胃腸炎になる可能性が高くなってしまうのです! 怪我などによる肉体的ストレス ストレスは精神的なものだけでなく、肉体的なものからも影響があります。 怪我をしたことにより、憂鬱な気分になったり早く完治しないかとヒヤヒヤしてしまうなどのマイナスな感情が生まれ、それがストレスとなってストレス性急性胃腸炎に繋がってしまうのです。 急性胃腸炎の治療法 急性胃腸炎を治すための治療については、 ウイルス性・細菌性の場合で異なってきますからそれぞれの方法についてご紹介したいと思います。 ウイルス性急性胃腸炎の治療方法 ノロウイルスの治療法 ノロウイルスは全ての年齢層が感染しやすいウイルスですが、残念ながら現在効果のある抗ウイルス剤は存在していないため、対症療法が代表的な治療法となります。 脱水症状を起こしたり体力の消耗を避けるために水分や栄養の補給を十分に行い、下痢の症状に対しては、病気の回復を遅らせる恐れがあるため下痢止め薬は使わないようにするのが望ましいです。 特に体力の弱い乳幼児や高齢者が患者となった場合は、これらの対症療法を注意して行うようにして下さい。 ロタウイルスの治療法 0歳~2歳の乳児や幼児を中心に多く発症するロタウイルスも、抗ウイルス剤は無いので対症療法で治療する必要があります。 ロタウイルスは赤ちゃんや小さな子供が感染する場合が多いため、水分補給の時は症状が落ち着いた時にゆっくり少しずつ与えるように気をつけたり、ジュースや牛乳などの濃い飲み物は避けるようにして下さい。 嘔吐物が原因で気道が塞がり窒息を起こすことがあるので、出来るだけ目を離さずに近くで観察するように心がけて下さい。 アデノウイルスの治療法 アデノウイルスは風邪ウイルスの1つで年間を通して流行してしまう性質があり、様々な感染症を引き起こす原因になりますが、このウイルスに対する特効薬は無いため対症療法で対応し、ほとんどの場合は自然治癒となるケースが多いウイルスです。 風邪のウイルスの1つなので、発熱の際は解熱剤を使用するなどの風邪の時と同じような処置をしますが、自然治癒で完治するケースが多いため原則として抗生物質は使用しないようにすることが望ましいです。 ウイルス性胃腸炎は、胃腸風邪と診断されることが多いですからこちらの記事で原因や治療法などを確認して下さい 細菌性急性胃腸炎の治療法 細菌性急性胃腸炎の治療法については、脱水症状がおこらないような 水分補給を基本としながらそれぞれの細菌の治療については、下記のように行います。 サルモネラ菌食中毒の治療法 重篤化していない場合は、 整腸剤で腸の状態を整えるようにし 抗生物質を投与することが治療法になります。 その際に抗生物質の長期間投与によってサルモネラ菌の死滅を遅らせてしまうことがありますから抗生物質を長い期間投与することは原則ないのです。 重篤化している場合には、 点滴による治療法も行われることになります。 腸炎ビブリオ食中毒の治療法 腸炎ビブリオについては、特別に投薬するような治療法はなく 自然治癒で回復していくことが一般的です。 個人差もありますが、だいたい 2日~3日ほどで治るのですが症状が重いとそれ以上になる場合もあります。 カンピロバクターの治療法 カンピロバクターは家畜やペット、野生動物などの多くの動物が保有している細菌で、多くの場合は食中毒を引き起こす原因となり、発熱や下痢、腹痛や吐き気・嘔吐といった症状が表れます。 特効薬は無く対症療法で対処し、基本的に安静にして自然治癒に向かわせていく治療法になり、薬も解熱剤や整腸剤、吐き気止めなどが処方される程度となるため、それらの処方薬と脱水症状にならないように水分とミネラルをしっかり補給するように心がけて下さい。 ストレス性急性胃腸炎の治療法 様々なストレスによって引き起こされるストレス性急性胃腸炎は、その原因であるストレスを解消することが重要になります。 ストレス解消に大きな役割を持っているのが「セロトニン」という脳内の神経伝達物質で、別名「幸せホルモン」と呼ばれることもあるホルモンです。 このセロトニンが正常に分泌されていると、精神的に安定している状態となり、ストレスがかかったとしても大きな影響とならずにサラリと受け流すことが出来、その結果ストレスを溜め込まなくなるのです! そんなストレス解消に大きな力を持っているセロトニンは、夜になると分泌される睡眠ホルモン「メラトニン」の原料でもあり、セロトニンが不足するとメラトニンの分泌が減ってしまいます。 その結果質の良い睡眠がとれなくなる恐れがあるため、ストレス緩和のために欠かせない質の良い睡眠を確保するためにもセロトニンが不足することのないようにするのが望ましいです。 セロトニンの原料となる栄養素「トリプトファン」は、豆類や卵、乳製品、ナッツ類や青魚などの食べ物に多く含まれているので、これらの食材を積極的に摂取することがよいとされています。 セロトニンをしっかり補充し、睡眠をよくとることがストレスを解消することに繋がりますし、その結果としてストレス性急性胃腸炎の治療にもなるので、セロトニンを積極的に摂取することをお勧めいたします。 急性胃腸炎を予防するためには? ウイルス性急性胃腸炎の予防法 ウイルスによる急性胃腸炎は冬場に多く発症する性質を持っており、そして非常に感染力が強いため「細菌による急性胃腸炎」に比べて特に念入りに予防する必要があります。 出来るだけ人混みは避けること、外出の際はマスクを着けること、帰宅したらまずうがい・手洗いをすることは基本中の基本なので、必ず行うように心がけて下さい。 そして万が一、家族など同居している方が感染してしまった場合、嘔吐物や便からうつる可能性が高くなりますので、これらの処理をする時はゴム手袋やマスク着用の上で行うようにして下さい。 嘔吐物が付着した衣服の洗濯や床を掃除する際には、アルコール消毒だけではウイルスは除去出来ないため、キッチンハイターなどに含まれてる「次亜塩素酸ナトリウム」を使ってウイルスを除去するのが望ましいです。 ウイルス性急性胃腸炎で代表的な ノロウイルスは、生牡蠣を食べることによって発症することが多いとされているわけなのですが予防するには、やはり 生食をさけ加熱処理されたものだけを食べるほうがいいと思います。 ウイルス性急性胃腸炎は、その種類にもよりますが接触感染・飛沫感染・塵埃感染でうつる病気ですから基本的な予防というのは、やはり 手洗いとうがいが最も効果的な予防方法になります。 細菌性急性胃腸炎の予防法 細菌による急性胃腸炎は、主に夏場に食中毒として発症するため、生ものの摂取を控えたり食材にしっかりと火や熱を通すことを心がけると予防になりますので、調理の段階で気をつけることがとても重要になります。 細菌性急性胃腸炎は、 調理が不十分で加熱が上手くできていなかった場合や、 キッチンが不衛生で食中毒を引き起こし原因でとなることが多いですから、ご家庭で予防する方法としては次のことに注意するようにして下さい。 調理する前と調理した後には手洗いを徹底し、食肉などは過熱を十分に行うことで菌を死滅させることが重要です• キッチンについては、調理後はまな板と包丁について除菌スプレーで消毒することで衛生面での注意が必要になります。 布きんやタオルなどは使いぱなしの状態で放置せずに常に交換する習慣をつけるようにして下さい 自宅での食事だけでなく、外食の際にも生ものはなるべく避けて加熱された食材を使った料理を選ぶことが大切になります。 ストレス性急性胃腸炎の予防法 ストレス性急性胃腸炎を予防するには、 ストレスを溜め込まないようなライフスタイルへの改善が重要なのですが、仕事や人間関係での悩みというのは尽きないものですから次のようなことを取り入れることでストレス発散するよいうにしてみて下さい。 ウォーキングやストレッチなどの適度な運動を行う• 十分な睡眠時間を確保する• 自分が興味があることに休みのときなど没頭してみる 急性胃腸炎が発症したときの食事について 急性胃腸炎の症状としては 腹痛や嘔吐、下痢や発熱、倦怠感や頭痛などの症状が現れますので、これらの症状が出てしまった場合は、急性胃腸炎を発症している可能性が高いといえます。 下痢や嘔吐が激しい場合には、 脱水症状になり体力を奪われてしまい回復もおくれてしまいますから、 水分補給についてはこまめに行うようにして下さい。 できるだけ ミネラルが配合されている水を飲むようにするといいと思います。 急性胃腸炎を発症した場合の食事については、 食事制限をしながらできるだけ早期に栄養補給を行う普通の食事を再開させるほうがベストだといえます。 経口補水液で有名なのがだと思いますが、ご自宅でも手軽につくることができますから下記の動画を参考にしてみて下さい。 以前は ヨーグルトは胃腸炎の時には食べないほうがよいとされていましたが、最近では病院での指導も変わりつつあるようで食べてはいけないということもなくなってきています。 回復時においてはヨーグルトに入っている ビフィズス菌や乳酸菌などが整腸作用への効果が期待できるからなのです。 ただしあまり食べ過ぎることはよくないようです。 気をつけないといけないのが 食事を制限していた反動で食べ過ぎないようにすることと 刺激の強い食べ物はさけるようにしたほうがよいですね。 こちらで おススメのレシピをご紹介していますのでご参考下さい!.

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胃腸炎の感染経路や潜伏期間は?うつらないようにする方法を伝授!

胃腸 炎 感染 経路

サルモネラ菌、カンピロバクター、腸炎ビブリオ、O-157など あなたもこれらの名前を聞いたことがあると思いますが、これらの多くは食中毒として聞いたのではないでしょうか。 一般的に細菌性胃腸炎が 「食中毒」と呼ばれるもので、このように感染性胃腸炎の中に食中毒も含まれています。 ノロウイルスのようなウイルスは嘔吐物などに含まれているウイルスから空気感染しますが、細菌性胃腸炎の原因となる腸炎ビブリオ、O-157などは空気感染はしません。 ロタウイルスは乳幼児の急性重症胃腸炎の主な原因ウイルスとして有名で、5歳くらいまでにほとんどの人がかかるとされています。 大人の場合にはロタウイルスの感染を何度も経験しているため、ほとんど症状が出ないとされています。 このくらいの潜伏期間の後、腹痛や下痢、嘔吐といった症状が現れます。 私達がよく聞くウイルスや細菌について紹介すると、それぞれの胃腸風邪の潜伏期間は次のようになっています。 【胃腸風邪の潜伏期間や主な症状】 潜伏期間 主な症状 主な感染経路 ロタウイルス 2~4日 嘔吐、腹痛 下痢 経口感染 ノロウイルス 24~48時間 嘔吐、腹痛 下痢、発熱 経口感染 二枚貝 (牡蠣、あさり) サルモネラ菌 12~48時間 腹痛、下痢 発熱 生卵、生の鶏肉 カンピロバクター 1~7日 (平均2~3日) 腹痛、下痢 発熱 レバー、刺身 O-157 48時間~10日 嘔吐、腹痛 血便 生肉、レバー 腸炎ビブリオ 8~24時間 腹痛、下痢 魚介類、刺身 寿司 おもなウイルスや細菌でこのような潜伏期間や原因、症状があります。 このように食中毒に分類されるものは食べ物からの感染、ウイルスは経口感染が主な感染経路となっています。 食品の購入• 家庭での保存• 下準備• 残った食品 この6つのポイントに気をつけることが予防につながります。 ポイント1 :食品の購入• 肉、魚、野菜などの生鮮食品は新鮮な物を購入しましょう。 表示のある食品は、消費期限などを確認し、購入しましょう。 購入した食品は、肉汁や魚などの水分がもれないようにビニール袋などにそれぞれ分けて包み、持ち帰りましょう。 特に、生鮮食品などのように冷蔵や冷凍などの温度管理の必要な食品の購入は、買い物の最後にし、購入したら早めに帰るようにしましょう。 ポイント 2: 家庭での保存• 冷蔵や冷凍の必要な食品は、持ち帰ったら、すぐに冷蔵庫や冷凍庫に入れましょう。 冷蔵庫や冷凍庫の詰めすぎに注意しましょう。 めやすは、冷蔵庫や冷凍庫の7割程度です。 温度計を使って時々温度を計るとよいでしょう。 しかし、細菌が死ぬわけではありません。 早めに使いきるようにしましょう。 肉や魚などは、ビニール袋や容器に入れ、冷蔵庫の中の他の食品に肉汁などがかからないようにしましょう。 肉、魚、卵などを取り扱う時は、取り扱う前と後に必ず手を洗いましょう。 簡単なことですが、細菌汚染を防ぐ良い方法です。 食品を流し台の下に保存する場合は、水漏れなどに注意しましょう。 ポイント 3 :下準備• 台所を見渡してみましょう。 ゴミはきちんと捨ててありますか? タオルやふきんは清潔なものと交換してありますか? せっけんは用意してありますか?調理台の上は かたづけて広く使えるようになっていますか?もう一度、チェックをしましょう。 井戸水を使用している家庭では、水質に十分注意してください。 手を洗いましょう。 生の肉、魚、卵を取り扱った後には、手を洗いましょう。 途中でペット等動物に触ったり、トイレに行ったり、おむつを交換したり、鼻をかんだりした後の手洗いも大切です。 生の肉や魚などの汁が、果物やサラダなど生で食べる物や調理の済んだ食品にかからないようにしましょう。 生の肉や魚を切った後、その包丁やまな板を洗わずに、続けて果物や野菜など生で食べる食品や調理の終わった食品を切ることはやめましょう。 生の肉や魚を切った包丁やまな板は、洗ってから熱湯をかけたのち使うことが大切です。 包丁やまな板は、肉用、魚用、野菜用と別々にそろえて、使い分けるとさらに安全です。 ラップしてある野菜やカット野菜もよく洗いましょう。 冷凍食品など凍結している食品を調理台に放置したまま解凍するのはやめましょう。 室温で解凍すると、食中毒菌が増える場合があります。 解凍は冷蔵庫の中や電子レンジで行うとよいでしょう。 また、水を使って解凍する場合には、気密性の容器に入れ、流水を使います。 料理に使う分だけ解凍し、解凍が終わったらすぐ調理しましょう。 解凍した食品をやっぱり使わないからといって、冷凍や解凍を繰り返すのは危険です。 冷凍や解凍を繰り返すと食中毒菌が増殖したりする場合もあります。 包丁、食器、まな板、ふきん、たわし、スポンジなどは、使った後すぐに、洗剤と流水で良く洗いましょう。 ふきんのよごれがひどい時には、清潔なものと交換しましょう。 漂白剤に1晩つけ込むと消毒効果があります。 包丁、食器、まな板などは、洗った後、熱湯をかけたりすると消毒効果があります。 たわしやスポンジは、煮沸すればなお確かです。 ポイント 4:調理• 調理を始める前にもう一度、台所を見渡してみましょう。 下準備で台所がよごれていませんか?タオルやふきんは乾いて清潔なものと交換しましょう。 そして、手を洗いましょう。 加熱して調理する食品は十分に加熱しましょう。 加熱を十分に行うことで、もし、食中毒菌がいたとしても殺菌することができます。 料理を途中でやめてそのまま室温に放置すると、細菌が食品に付いたり、増えたりします。 途中でやめるような時は、冷蔵庫に入れましょう。 再び調理をするときは、十分に加熱しましょう。 電子レンジを使う場合は、電子レンジ用の容器、ふたを使い、調理時間に気を付け、熱の伝わりにくい物は、時々かき混ぜることも必要です。 ポイント 5:食事• 食事の前には手を洗いましょう。 清潔な手で、清潔な器具を使い、清潔な食器に盛りつけましょう。 温かく食べる料理は温かく、冷やして食べる料理は冷たくしておきましょう。 調理前の食品や調理後の食品は、室温に長く放置してはいけません。 例えば、O157は室温でも15~20分で2倍に増えます。 乳幼児やお年寄りのO157などの腸管出血性大腸菌感染症は症状が 重くなりやすく、死亡率も高くなります。 これらの年齢層の人々には加 熱が十分でない食肉などを食べさせないようにした方が安全です。 ポイント 6:残った食品• 残った食品を扱う前にも手を洗いましょう。 残った食品はきれいな器具、皿を使って保存しましょう。 残った食品は早く冷えるように浅い容器に小分けして保存しましょう。 時間が経ち過ぎたら、思い切って捨てましょう。 残った食品を温め直す時も十分に加熱しましょう。 味噌汁やスープなどは沸騰するまで加熱しましょう。 ちょっとでも怪しいと思ったら、食べずに捨てましょう。 口に入れるのは、やめましょう。 食中毒予防の三原則は、食中毒菌を「付けない、増やさない、殺す」です。 「6つのポイント」はこの三原則から成っています。 mhlw. html q14 これらを守って安全な食事を心がけてくださいね。

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急性胃腸炎と感染性胃腸炎の違い ウィルス性胃腸炎の感染経路は?潜伏期間はあるの?

胃腸 炎 感染 経路

症状 感染性胃腸炎の症状は病原体により異なり、個人差があります。 主な症状は下痢や嘔吐、悪心、腹痛、発熱などがあげられます。 また、ロタウイルスを原因とする場合は、便が白色になることもあります。 水のような下痢、血便となる場合も多く、症状が重い場合は脱水症状も引きおこします。 高齢者の場合は吐瀉物(としゃぶつ)による誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)や気道の閉塞による窒息の恐れもあるため、注意・観察が必要となります。 以下に原因菌の違いによる特徴をあげます。 腸炎ビブリオ 腸炎ビブリオによる食中毒の原因食品は主に魚介類です。 7月~9月にかけて発生する食中毒の主要原因菌の一つで、潜伏期間は12時間前後。 激しい腹痛に加えて水様性の下痢や粘液便、吐き気、血便、発熱といった症状に見舞われ、通常は1~2日程度で症状が軽くなっていきます。 サルモネラ菌 家畜のウシ・ブタ・トリに常在(じょうざい)しています。 感染した場合、健康な成人の場合は胃腸炎にとどまることが多いですが、小児や高齢者の場合は重篤となる場合があります。 8~48時間の潜伏期間を経て発病し、嘔吐にはじまり腹痛や下痢が3日~1週間程度続きます。 治療は基本的に脱水症の補正、および腹痛といった胃腸炎症状の緩和を中心とした対症療法をおこないます。 カンピロバクター菌 カンピロバクター菌にはさまざまな種類があり、感染して「カンピロバクター感染症」になると、ほぼ食中毒と同じ症状がおこります。 5月~6月に多く発生し、7月~8月に落ち着き、9月~10月に再び増加の傾向が見られます。 水溶性の下痢や粘液便、嘔吐、血便、発熱、悪寒、倦怠感といった症状がみられ、多くの患者は自然治癒します。 クリプトスポリジウム ウシ・ブタ・イヌ・ネコ・ネズミなどの腸管寄生原虫です。 水道水や食品を介して感染します。 潜伏期間は3日~10日で、水様性の下痢や粘液便、嘔吐、血便、発熱、悪心、食欲低下などの症状がみられます。 数日~2週間程度症状が続き、スポーツ飲料などの電解質水の摂取などをおこなうことで自然治癒します。 また、激しい下痢が続く場合は止しゃ剤 ししゃざい:いわゆる下痢止め薬 が用いられます。 ランブル鞭毛虫 糞口感染 排泄をしたときに手や口に病原菌や虫がつき、食事等で感染すること で、食品や水を介して感染します。 ジアルジア症と呼ばれ、熱帯・亜熱帯に多く、とくに衛生状態の悪い発展途上国への旅行や人との交わりがリスク要因となります。 下痢や衰弱感、体重減少、腹痛、悪心、脂肪便といった症状が見られます。 よく知られているウイルスとしてはノロウイルスやロタウイルス、アデノウイルスなどがあり、ロタウイルス、アデノウイルスによる胃腸炎は乳幼児によく見られます。 ウイルス以外にも、細菌の場合は腸炎ビブリオや病原性大腸菌、サルモネラ菌、カンピロバクター菌などがあります。 寄生虫の場合はクリプトスポリジウムやアメーバ、ランブル鞭毛虫などが感染性胃腸炎の病原体となります。 感染性胃腸炎は、ウイルスや細菌の種類によって流行時期が異なります。 たとえばノロウイルスなら毎年、冬場に流行します。 2010年度は10月半ば頃から患者が増加しはじめ、11月~12月にかけて急増しました。 また、感染経路はほとんどが経口感染で、次のような感染様式があると考えられています。 この多彩な感染経路がノロウイルスの制御を困難なものにしています。 治療方法と治療期間 抗菌薬が処方されることもありますがほとんどの場合特別な治療法はありません。 症状を軽減するための処置(対症療法)がおこなわれます。 乳幼児や高齢者では下痢などによる脱水症状を生じることがあるため、水分と栄養の補給が重要です。 また、早めに医療機関を受診することが望まれます。 特に高齢者は、誤嚥(ごえん:嘔吐物が気管に入る)により肺炎をおこすことがあるため、体調の変化に注意します。 嘔吐の症状がおさまったら少しずつ水分を補給し、安静に努めて回復期には消化しやすい食事をとるよう心がけます。 止しゃ薬(ししゃやく:いわゆる下痢止め薬)は、病気の回復を遅らせることがあるのでなるべく使用しないことが望ましいです。 感染性胃腸炎は予防も重要です。 特に排便後や調理、食事の前には石けんと流水で充分に手を洗う必要があります。 処理後は石けんと流水で充分に手を洗います。 感染者がうがいや嘔吐した場所についても、同様に消毒します。

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