心室性期外収縮とは、正常な洞調律の脈が起きる前に心室から発生した異常な電気的活動によって生じる不整脈です。 心室性期外収縮は、経過観察で良いものと重症化するような危険なものとがありますので、それを理解して看護にあたりましょう。 心室性期外収縮の種類を重症度別に分類した「Lown分類」というものがあります。 臨床でも広く活用されていますので、頭に入れておくと良いでしょう。 Lown分類:Grade0~5に分類されている 0:期外収縮がないもの 1:散発性の心室性期外収縮が1時間に29発未満のもの 2:頻発性の心室性期外収縮が1分間に1発以上か1時間に30発以上のもの 3:多源性の心室性期外収縮が2種類以上の異なる波形の期外収縮がみられるもの 4a:2連発する心室性期外収縮がみられるもの 4b:3連発以上あるいは、連発する心室性期外収縮がみられるもの 5:RonT型と言われるT波に期外収縮が重なる危険な心室性期外収縮がみられるもの Gradeの数字が大きくなるほど重症度が高くなります。 通常、Grade3以上の場合は治療が必要であると言われています。 したがって、多源性や多発性の期外収縮は重症化する恐れのある危険な不整脈であると言えます。 心室性期外収縮の看護 先程お話した、Lown分類のGrade3以上の患者さんは、常に急変の可能性があることを頭に置いて観察を行いましょう。 そして、急変の場合はどのような動きをするのか、常に頭の中でシミュレーションを行い即座に適切な看護が行えるよう訓練しておくことが大切です。 Grade4aや4bのように続けて期外収縮が連発するものを「ショートラン」と呼び、心室頻拍に移行する恐れのあるものです。 モニター心電図上ショートランが頻発するようであれば医師に報告するようにしましょう。 また、Grade5のRonT型の心室性期外収縮は、心室細動と呼ばれる致死性の不整脈を誘発する危険性が高いと言われていますので、RonT型の心室性期外収縮の波形を解読できるように学習し、習得しておくことも大切です。 モニター心電図上でRonT型の心室性期外収縮を確認した際は、すぐに医師に報告するようにしましょう。 危険性のある心室性期外収縮の患者さんはモニター心電図を装着している場合がほとんどだと思いますが、電極がきちんと付いているか、ナースコールは適切な場所にあり異変を感じた場合はすぐにコールをすることができるかなど、当たり前と思えることも日常の看護業務の中で確認することが大切です。 さらに、単発の心室性期外収縮の場合はほぼ自覚症状はないと思われますが、危険な心室性期外収縮の患者さんの場合は、自覚症状を伴うことが多いため、検温の際は自覚症状の有無についても観察をしておきましょう。 具体的な自覚症状をお話すると、• 強く感じる動悸• 脈が飛ぶような感覚• めまい などがあり、Grade4b以上のような重症な心室性期外収縮の場合は、血圧低下やそれに伴う意識の消失などが起こります。 おわりに.
次の二十代後半の者です。 タイトルのとおり、長年にわたり期外収縮に悩んでいます。 数日おきに、朝目覚めると、脈が飛んでいて、仕事の出勤時などに困ってしまいます。 酷いときは、一分間に二十回くらい期外収縮が起きます。 いい時だと、朝方の数時間でおさまっていくときもあれば、一日中脈が飛んでいる時もあります。 病院で検査もしましたが、一日に数百回程の期外収縮があるが、心配いらないタイプであり、治療も必要ないので、気にしないで生活してくださいとの事でした。 しかし、こう頻発される日はどうして自覚症状が強く、元気も出なく、気分も優れなく、ふわふわとめまいのようなものを感じます。 スーパーの青果で正社員として働いているのですが、業務では力仕事もあるので、期外収縮が多い日は重い物を持ったりすることがきつく、売り場でも笑顔で接客するのが辛いときがあり、仕事を変えた方がよいのかと悩んでいます。 私と同じような症状で悩んでいる方いませんか?どういう風に期外収縮とつきあっていますか? また、期外収縮は心の不調が原因で出るとも聞いたのですが、心療内科などで、心のケアをすることで改善する事もあるのでしょうか? ユーザーID: 6833727948 期外収縮歴?30年以上の現在45歳です。 先日、国立病院で定期検査しました。 ホルター心電図の結果、3万発あれば異常?の期外収縮が4万発ほどあったらしいです。 1分間に脈拍が40回しかない時もありました。 心電図で正常な波形は一瞬もないってくらい乱れきっております。 ですが…まったく自覚症状ないんですよねぇ。 長年、立ち仕事もしてましたし、重い荷物を運んで腰痛と腱鞘炎になることはあっても心臓の不調を感じたことはありません。 起立性低血圧なのですが、期外収縮との関連は説明されていません。 それよりも偏頭痛からくるめまいでの転倒リスクの方が注意されました。 こうやって書くとなんだかすごい気もしますけど、私まったく気にしてないんです。 担当医も「それでいいよ〜(笑)」とおっしゃってますし。 ただ、大病や手術の場合は一般の人よりリスクが高くなるから ストレスと体重増やさないよう健康維持してねとは言われましたけど。 生活に支障が出るくらいなら、担当医様にご相談されたほうがよろしいのでは? 一口に期外収縮と言っても、みんな同じリスクではないでしょうから。 ユーザーID: 1767824191• アブレーション手術 私は昨年アブレーション手術受けて、かなり改善しました。 毎日おこっていたのが嘘の様に生活出来ています。 心臓内部を焼くのですが体への負担はほとんどありませんでした。 トピ主さんの状態は担当の医師が一番詳しいでしょうから、相談なさってみて下さい。 もしかしたら、手術でスッカリ治るかもしれませんよ。 私も受けるまでかなり悩みましたが、今では早く受ければ良かったと後悔しています。 生活に影響があるほどの収縮等あるならば十分に受ける価値は大です。 手術代金は高額医療の対象ですので130万の治療費用の自己負担は10万程で入院手術出来ます。 それと、ストレスは発作の大きな原因になります。 ストレスためない様になさって下さいね。 お大事に… ユーザーID: 9470406746• 救心飲んでます 社内健診の時の心電図で不整脈(期外収縮)が発覚。 半年間 微熱が続いている事もあり『大至急病院で再検査を』と言われ受診した所 ウイルスが心筋に付着して悪さをする『心筋炎』との事で症状として微熱、不整脈が出て 24時間心電図(ホルター心電図)を付けた所 5千発弱出てました。 医師曰わく『健康体でも1日に数百発は出るが殆どの人は自覚症状がないため気にならない』と。 私もその頃には かなりの自覚症状で苦しくて息も詰まり家事も出来ない程 になっていました。 5千発だと治療対象になり まずは心筋の炎症を抑える治療をしました。 これにより不整脈も激減して楽になりましたよ。 自覚症状があると辛いですよね。 しかも数百発だと治療対象にならず 我慢するしかないのが一番辛いですね。 私は心臓に問題あっての不整脈だったので 不整脈と精神面が関係してるか判りませんが 内科的に何も出来ないのであれば一度心療内科を受診されるのもいいかと思います。 それと 余り心臓に意識が行き過ぎていると(いつ脈が飛ぶかとか)脈が飛ぶ時 苦しさが倍増されるので 不整脈の事をなるべく考えない方がいいですよ。 お大事にして下さい。 ユーザーID: 0952640084• 病院で、仕事に支障が出ていると言いましょう。 治療の必要はないと言われたとはいえ、症状お辛そうですね。 うちの主人も、バルトさん程ではないのですが、期外収縮が出ることがあり、 やはり病院の検査では心配ないと言われました。 主人の場合は過労やストレスで悪化するのですが、 社会人ですとそんなに簡単にそれらを排除という訳にも行きませんものね。 で、主人は漢方薬を飲んでいます。 飲み始めてからはだいぶ楽なようです。 お薬ですし、漢方薬は体質を見極めないとかえって強い副作用が 出たりするようなので、もし気になるようでしたら、 必ず漢方に詳しい医師や専門家に相談して、合いそうな薬を 選んでもらってくださいね。 症状楽になりますように。 ユーザーID: 2611926269• ありがとうございます.
次の人間の心臓はある一定のリズムで収縮と弛緩を繰り返して全身に血を送っています。 安静の状態でおよそ1分間に50~100回程度拍動しており、1日にすればおよそ10万回以上におよびます。 不整脈というのはそのリズムが崩れる状態のことです。 不整脈には大きく分けて3つに分類されます。 不整脈の症状は様々です。 無症状であることもよくあります。 動悸症状、意識消失、突然死を起こす原因となることもあります。 ほっといてもいい不整脈もあれば精密検査・治療が必要な不整脈もあります。 健康な人でも年をとれば不整脈(とくに期外収縮)はある程度出てきます。 1日に10万回以上は拍動しているので、多少脈がとんでいても問題ないことが多いです。 また、ストレス、生活習慣の乱れ(寝不足など)やお酒の飲みすぎなどがきっかけで不整脈が出現することがあります。 また、そのようなストレスにより普段は無症状である不整脈を動悸症状として感じてしまうことがあります。 自分に不整脈が出ているかどうかは、検脈(脈をとる)によりある程度推定することができます。 検脈をすることが難しければ、血圧計で血圧を測定するときに脈拍数が同時に表示されるので、脈拍数がいつもとおかしい、エラーメッセージばかり出るときは、不整脈が出ている可能性があります。 不整脈に対する検査 症状(動悸や意識消失発作)や脈の異常(検脈で脈がおかしい、血圧測定したときに脈拍数がエラーメッセージ、いつもと違う数値がでる)などがあったときに不整脈の存在を疑います。 また、健診で不整脈を指摘されるときもあります。 不整脈に対する検査として心電図検査が一般的に行われ、それにより不整脈の診断が行われます。 しかし不整脈が出ているときに記録ができないと診断がつきません。 そのために運動負荷心電図検査、24時間ホルター心電図検査、イベントレコーダーなどを用いて不整脈をつかまえる(診断する)ことがあります。 また、不整脈を起こす原因として心臓自体に異常がないか、ホルモン・電解質の異常がないかなどの検査で、採血検査、心エコー図検査などを行うこともあります。 不整脈の診断がなかなかつかない時は、植込み型心電計というものを前胸部の皮下に植込むことにより、数年間心電図波形をモニタリングする方法があります。 また、心臓電気生理検査(EPS)という検査があります。 心臓の中に電極の付いたカテーテルを挿入し、電気刺激を心臓に与えることにより、不整脈の誘発や脈をつくる力がしっかりとあるかなどを調べることが出来ます。 ただし数日入院する必要があります。 EPSを行う時は治療(カテーテルアブレーション術(心筋焼灼術))を前提に行うこともあります。 不整脈に対する治療 不整脈の治療は、不整脈の種類・自覚症状・基礎心疾患の有無(心筋症、心筋梗塞後や心臓の機能が悪いかなど)などにより様々です。 自覚症状もなく、心臓の機能も良好で不整脈の頻度も少なければ経過観察の時もあります。 ストレスや生活習慣の乱れが原因であれば、それを是正するようにします。 不整脈の原因としてホルモンや電解質異常などがあればそちらの治療を行います。 症状が強いようであれば不整脈を抑える薬(抗不整脈薬)を処方(定期的もしくは症状が出現した時に頓服)することがあります。 しかし、抗不整脈薬の処方により別の不整脈が出現する可能性があります。 ストレスや不安感が強い人は、安定剤を処方するときもあります。 不整脈の種類(とくに心房細動)によっては無症状でも脳梗塞を起こす危険性が高いときがあります。 そのような時には脳梗塞予防の薬(抗血栓薬)を処方することがあります。 抗不整脈を処方しても不整脈を抑えることが出来ず、不整脈による自覚症状が強い人、不整脈により心不全などを起こす・またはそのリスクが高い人、薬を飲まないで根治治療を目指す人に対してという非薬物療法を行うこともあります。 一般的に 1.
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