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、日本語吹替 - 本作の主人公。 かつてテレビのドラマ『賞金稼ぎの掟』で人気を博した俳優。 映画スターへの道が切り開けず、キャリアの停滞に焦る毎日を過ごしている。 マーヴィンからイタリア映画への出演を提案されるも、質の低いへの出演は「都落ち」であるとして提案をはねつける一方で、ハリウッドでは既に「過去のヒーロー」と見なされており、将来有望な若手俳優の的配役に起用されることがほとんどとなっている。 かつては『』でが主役を降りる騒ぎがあった際、代役として3人のジョージ(、、)と共に代役候補となったこともある。 ハリウッド俳優としての将来の不安からやや情緒不安定な様子が描かれる。 街中に溢れるヒッピー文化への嫌悪感を隠さない。 クリフ・ブース 演 - 、日本語吹替 - 本作の主人公。 リックの親友で彼の専属 兼世話係。 戦争の帰還兵で 、ハリウッドからやや離れた郊外のでのブランディと暮らしている。 リックの仕事減少に伴ってスタントマンとしての仕事が減っている上、過去に他の出演者と暴力沙汰の騒ぎを起こしたことや妻殺しの噂があることから、現場から避けられている節がある。 情緒不安定さが目立つリックとは対照的に常に飄々としており、あらゆる面からリックのフォローを務める。 その一方で暴力を厭わないやや粗野な一面も度々垣間見せる。 演 - 、日本語吹替 - 本作のヒロイン。 ハリウッドで売り出し中の若手女優。 純粋で無邪気な性格の26歳。 夜な夜なナイトパーティに繰り出したり、自宅でも音楽をかけて躍るなど若者らしい振る舞いが目立つ。 自身が出演する映画を上映する映画館に出演者として訪れ無料で鑑賞した際には(知名度はまださほど高くはなく、受付係にはなかなか出演者であることを信じてもらえなかった)、自らの演技に対する観客たちの好意的なリアクションを前にして素直に喜ぶ様子を見せた。 ポランスキーとともにシエロ・ドライブに引越ししてきたが、隣人であるリックとは直接の面識はなかった模様。 ハリウッド関係者 [ ] 演 - () 、日本語吹替 - 新進気鋭の映画監督でシャロンの夫。 シャロンとともにシエロ・ドライブに引越してきたが、シャロンと同様隣人であるリックとは直接の面識はない。 撮影のために家を留守にしていることが多く、マンソン・ファミリーの襲撃の際も制作のためロンドンに滞在していた。 () 演 - 、日本語吹替 - 西部劇をこよなく愛する映画プロデューサー。 お気に入りの俳優の1人であるリックのキャリアを案じており、イタリア映画出演を提案・仲介する。 演 - 、日本語吹替 - 『対決ランサー牧場』で、主役のジョニー・マドリッド役を演じる若手俳優。 リックとの会話で、悪気は無いながらもリックを傷を抉るような質問をしてしまう。 トルーディ・フレイザー 演 - 、日本語吹替 - 『対決ランサー牧場』でリックと共演した子役俳優。 8歳ながら俳優として高い意識とこだわりを持っており、リックに対しても大人びた態度を見せる。 小説の主人公と自らの境遇を重ね合わせて思わず涙ぐむリックを励ました他、一転悪役として真骨頂を見せたリックに「今までの人生で最高の演技」と絶賛した。 () 演 - 『対決ランサー牧場』で、スコット・ランサー役を演じ、リックと共演する俳優。 演 - 、日本語吹替 - 『対決ランサー牧場』の監督。 ヒッピー的な役作りを拒むリックに対して、「過去の役を感じさせたくない」「主役の若手俳優を輝かせたい」と主張した。 その一方で、本番でリックが見せた怪演を手放しで絶賛した。 演 - ()、日本語吹替 - 森宮隆 若手カンフー俳優。 シャロンのアクション指導も行なっている。 クリフが起こした騒動の相手。 ある日の撮影前、俳優としての心得を説いた際にそれをせせら笑ったクリフに喧嘩を仕掛け、投げ飛ばされた際にジャネットの車を傷つけた。 ランディ・ミラー 演 - 、日本語吹替 - スタントマンのコーディネーター。 クリフの妻殺しの噂を信じている他、前述のブルースとのいざこざからクリフの起用を避けている。 演じるラッセルは本作のナレーターも務めている。 ジャネット・ミラー 演 - 、日本語吹替 - ランディの妻。 ランディ以上にクリフを毛嫌いしている。 ゾーイ・ベルはジャネット役以外にも映画内のスタントもいくつか担当している。 () 演 - 、日本語吹替 - シャロンの元婚約者で友人のヘアスタイリスト。 スティーヴ・マックイーンのヘアメイクを担当する。 家を留守にするポランスキーに代わりシャロンの世話役を担っており、日常的にポランスキー邸に出入りしている。 演 - シャロンの友人。 『』などに出演するハリウッド・スター。 本作では、リックと正反対にテレビスターから映画スターへの転向に成功した者として描かれる。 プレイボーイ・マンションのパーティーに参加していた際には「シャロンはじきにポランスキーと別れる」と言っている。 () 演 - シャロンの友人で女優。 プレイボーイ・マンションのパーティーにスティーブやジェイと共に参加していた。 演 - シャロンの友人で女優。 マンソン・ファミリー [ ] 演 - 、日本語吹替 - カリフォルニア州にて、カルト集団「マンソン・ファミリー」を率いて集団生活をしていた、カルト指導者。 プッシーキャット 演 - 、日本語吹替 - クリフを気に入り、彼をスパーン映画牧場に招く。 () 演 - 、日本語吹替 - ポランスキー邸襲撃グループの一人。 () 演 - 、日本語吹替 - ジョージ・スパーンの世話係。 () 演 - () 演 - 、日本語吹替 - ポランスキー邸襲撃グループの一人。 () 演 - ポランスキー邸襲撃グループの一人。 () 演 - ジェームズ・ランドリー・ヘーベルト、日本語吹替 - リックの車のタイヤをパンクさせたことでクリフに殴られる。 () 演 - () 演 - () () 演 - () フロッギー 演 - サンダンス 演 - エンジェル 演 - () 演 - 、日本語吹替 - 佐々木睦 スパーン映画牧場の牧場主。 その他 [ ] フランチェスカ・カプッチ 演 - 、日本語吹替 - リックがイタリア滞在中に結婚したイタリア人女優。 ビリー・ブース 演 - 、日本語吹替 - クリフの亡き妻。 彼女の死について様々な噂が立っている。 ボブ・ギルバート 請負人 演 - 『対決ランサー牧場』に登場する人物。 エルネスト 演 - 『対決ランサー牧場』に登場する人物。 バーテンダー 演 - () 『対決ランサー牧場』に登場する人物。 アレン・キンケイド 演 - () リックとクリフにインタビューするTVキャスター。 ラリー・エドマンズ 演 - シャロンが本を注文した店の主。 保安官 演 - 『賞金稼ぎの掟』に登場する人物。 ハケット保安官 演 - 『賞金稼ぎの掟』に登場する人物。 アグリー・オウル・フート 演 - 『賞金稼ぎの掟』に登場する人物。 ヒッピーの売人 演 - クリフに漬けのタバコを売る。 ビル・フリッチュ 演 - トム・ハーティグ スパーン映画牧場に屯するのバイカー。 ビル・フリッチュは実在するエンジェルス・メンバーであり、後にの警備を担当したメンバーの一人。 ドニー 演 - () スパーン映画牧場に屯するのバイカー。 デビッド 演 - () スパーン映画牧場に屯するのバイカー。 ブルーイン・シアターの受付嬢 演 - () シャロンが映画を見に来た ()の受付。 メアリー・アリス・シュワーズ 演- マーヴィンの妻。 ダフナ・ベン=コボ 演 - ダニエラ・ピック イタリア人女優。 演じているダニエラ・ピックはタランティーノ監督の妻である。 ならず者 演 - ()、、 () 『対決ランサー牧場』に登場する人物。 賞金稼ぎの掟のナレーション 声 - 『賞金稼ぎの掟』のナレーション。 ハンブル・ハーヴ・ミラー 声 - レイジ・スチュワート(クレジットなし) ラジオ局 ()のDJ。 レッド・アップルのCM監督 声 - (クレジットなし) リックが出演したレッド・アップルのCMの監督。 声のみの出演。 オールド・チャタヌーガ・ビールのCMのナレーション 声 - 出演シーンカット。 未公開シーンに登場。 声のみの出演。 演 - 出演シーンカット。 未公開シーンに登場。 レッド・アップルのCMに出演している。 アモス・ラッセル 演 - 出演シーンカット。 ジェイ・セブリングの執事。 音楽 [ ] 使用された主な楽曲は以下のとおり。 「グリーン・ドア」()• 「」()• 「」()• 「」(ビリー・スチュワート)• 「」()• 「」()• 「ザ・ハウス・ザット・ジャック・ビルト」()• 「ハッシュ」()• 「」(ディープ・パープル)• 「ヘクター」(ザ・ヴィレッジ・コーラーズ)• 「チュー・チュー・トレイン」(ボックス・トップス)• 「サン・オブ・ア・ラヴィン・マン」(ブキャナン・ブラザーズ)• 「グッド・シング」(ポール・リヴィア&ザ・レイダーズ)• 「ハングリー」(ポール・リヴィア&ザ・レイダーズ)• 「ドント・チェイス・ミー・アラウンド」(ロバート・コーフ)• 「ミスター・サン、ミスター・ムーン」(ポール・リヴィア&ザ・レイダーズ)• 「タイム・フォー・リヴィン」()• 「」(バフィー・セントメリー)• 「ジェニー・テイク・ア・ライド」(ミッチ・ライダー&ザ・デトロイト・ホイールズ)• ライダーズ)• 「」(ウィリー・ミッチェル)• 「」(ロス・ブラボーズ)• 「ヘイ・リトル・ガール」(ディー・クラーク)• 「トラヴェリング・サルヴェイション・ショウ」()• 「」()• 「ストレート・シューター」(サマンサ・ロビンソン)• 「」()• 「」()• 「暁の空中戦」(ザ・ロイヤル・ガーズメン)• 「」() 製作 [ ] 企画 [ ] 2009年頃に俳優でスタントマンのある人物と映画の撮影を共にした際に今作のアイディアが浮かんだ。 キャスティング [ ] 当初、タランティーノはクリフ・ブース役にを候補にしていると報じられたが、最終的に発表されたのはブラッド・ピットであった。 公開 [ ] に登壇したと 2019年5月21日、のコンペティション部門で上映された。 アメリカ合衆国では7月26日に公開された。 日本では8月30日に公開された。 評価 [ ] 批評家の反応 [ ] 本作は批評家から高い評価を得ている。 映画批評家レビュー集積サイト「」では、2019年8月31日現在、486件のレビューがあり、批評家支持率は85%、平均点は10点満点で7. 81点となっている。 のコンペティション部門に出品され、観客から6分間のスタンディングオベーションを受けた。 主要各賞の受賞はならなかったが、作中でクリフの飼い犬・ブランディを演じたのサユリにが与えられている。 興行収入 [ ] 本作は2019年7月26日に米国公開を迎え、28日までの3日間で興行収入4,035万ドルを記録した。 タランティーノ監督作品としては『イングロリアス・バスターズ』(2009)の3,805万ドルをしのぎ、歴代最高のオープニング興収スタートとなった 日本では8月30日より全国320スクリーンで公開した。 土日2日間で動員17万人、興収2億2600万円をあげ、6位となった。 これは2016年に公開された前作『ヘイトフル・エイト』の興収比476. 6%と大きく上回る成績である。 10月2日までに累計興収1,105,600,500円、観客動員数792,386人となり、11億円を突破した。 タランティーノ監督作品の日本での興行収入としては、『キル・ビル』に次ぐ2位となった。 2019年10月31日までに累計興収11億5000万円を突破したことがわかった。 受賞 [ ] では、、、を獲得した。 では作品賞を含む10部門にノミネートされ、とを獲得した。 出演者のモデル [ ] 英紙によると、リック・ダルトンのモデルが、彼のスタントを務めていたがクリフ・ブースであると記されている。 注釈 [ ]• 2019年7月26日. 2019年7月26日閲覧。 2020年1月21日閲覧。 - 2020年2月14日閲覧。 シネマトゥデイ. 2018年3月1日. 2018年9月2日閲覧。 2019年11月30日閲覧。 ふきカエル大作戦!!. 2019年12月24日. 2019年12月24日閲覧。 com. 2018年5月15日. 2019年9月4日閲覧。 永野正雄 2019年9月4日. 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次のもくじ• 「ワンス アポン ア タイム イン ハリウッド」あらすじ。 実際の事件が元ネタだった! 英題 「 Once upon a time in Hullywood」は 1970年手前に実際に起きた カルト事件に基づき製作される話題の作品。 ハリウッド女優の シャロン・テートが、映画監督の ロマン・ボランスキーと結婚した翌年の1 969年に狂気のカルト集団チャールズ・マンソン・ファミリーによってお腹の子供と一緒に殺められた事件を題材にしています。 しかそなんとこの犯行は、 人違いだったのです。 シャロンテートが住んでいた家の前住人がチャールズ・マンソンを音楽でメジャーデビューさせることができず、これを信者が逆恨みしたことで自宅に侵入、そこにいたシャロンテートを人違いで殺してしまったということが事実のようです。 そのあと犯人たちは終身刑を言い渡され、獄中死しています。 その事件が題材の映画なんだ!じゃあレオ様とブラピは何役なの?? 本作では、 レオナルド・ディカプリオは1950年代に西部劇で活躍した俳優 リック・ダルトンを演じます。 いわゆる落ち目になりつつもこだわりとプライドのある俳優で、主演ドラマがキャンセルになった後もテレビドラマにゲスト出演を続けています。 そのリックダルトンの相棒であり、親友が ブラッド・ピッド演じる クリフ・ブース。 飲酒運転で免許を失ったリックの代わりに、クリフが運転手を務めています。 リック・ダルトンはシャロン・テートの住まいの隣人、お隣さんなのです。 なので直接的に1969年の事件を描いているのでは無く、 それによりインスパアされた「当時のハリウッド」をありありと再現し、 それぞれの登場人物の生き様や 命の輝きが存分に描かれた作品となっています。 リック・ダルトンは自身の映画キャリアを掛けて起死回生に努めます。 また、クリフ・ブースもヒッピーの少女を親しくなったことから 壮絶な運命に巻き込まれていきます。 考察・ラストでレオ(リック・ダルトン)はどうなったのか? 映画を見ているとこの隣人宅に招待されたあと、 リックがまたどうにかなってしまうのではないかとハラハラしましたが、 隣人宅に招き入れられ、楽しい夜を過ごしたようです。 リック・ダルトンの隣に若き成功者であるロマン・ボランスキーと女優のシャロン・テートが引っ越してきたとき、リック・ダルトンは自身のキャリアが終盤であると落ち込んでいました。 作中でもリック・ダルトンが自身の俳優としての落ち目の情けなさに 涙したり怒りを顕にするシーンがありましたね。 最初はお互いに挨拶はおろか、すれ違うことも無かったのです。 そこから物語は進み、運命を切り開いたリック・ダルトンは (人殺しという衝撃なこともやってのけ) ハリウッドの時の人である隣人 と会話をし、家に招待されるのです。 つまりこれは、 リック・ダルトンに成功者としての扉が再び開いた と解釈できるのと思います。 リック・ダルトンが再びハリウッドに返り咲いたことを 隠喩しています。 解釈2・当時のハリウッド、アメリカをありありと描いた 作品内ではとにかく、当時のアメリカの様子がありありと 描き出されています。 人物、酒、タバコ、車、ヒッピー、ファッション… すべてがエネルギッシュで躍動的。 この時代の「ハリウッド」という 特殊な世界、特殊な文化がすべてのシーンで色濃く描写されています。 またタランティーノ監督自らが4歳の頃にロサンゼルスに 移り住んでいたそうで、 そのリアリティがより伝わってきますよね! 解釈3・シャロン・テートへの誤解の払拭と追悼のメッセージが込められている 実際には 妊娠8ヶ月でありながら、 命を奪われたシャロン・テート。 当時、 「人違い」で事件にあってしまったシャロン・テートでしたが、 マスコミにはシャロン・テート自身も麻薬に関わっていたなど、 彼女にも非があったかのような報道がされていたそうです。 しかし、タランティーノ監督は独自の調査で、 それは 間違った報道であったと確信するのです。 作中での マーゴット・ロビーが演じる シャロン・テートは 生き生きと前向きでキュート。 快活で誰にでも好かれるような女性として描かれていました。 実際には命を奪われてしまった彼女が本作では、 無事に幸せな人生を送っていおり、 子供も産む未来が暗示されています。 さらに犯人たちとされるヒッピーのカルト信者は レオとブラピにこれでもかというほど、 残酷にこっぴどくやられてしまします。 これはタランティーノ監督のシャロン・テートへの誤解の払拭と 追悼の意を込めたメッセージであると受け取れますね。 まとめ いかがでしたでしょうか? 上記のポスターでも中央でシャロン・テートが幸せそうに踊っている様子が描かれており、これはハリウッドに闇を落とした事件をタランティーノ監督なりの方法で 鎮魂し、愛を送った御伽話だと言えます。 タランティーノ監督の素晴らしさ、鬼才ぶりを改めて 堪能できる作品でした。 バイオレンスな描写はタランティーノ節として 健在ですが、 監督の写し描きたいモノが 美しいパワーを放っており爽快にすら感じましてね! 最後までお読みくださりありがとうございました!.
次の8億円 世界興行収入 3. 批評家と一般は単純平均 映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』あらすじや概要 9作目。 TV俳優で活躍したリックは、自分のスタントマンの親友クリフと時代の流れに乗れてません。 一方、隣家に売れっ子の映画監督と女優が引っ越してきて…。 衝撃ラストは映画史変える? ネタバレ感想『ワンスアポンアタイムインハリウッド』考察や評価レビュー この先は ネタバレありの感想考察です。 続編前作や関連映画は、も参考にしてください。 俳優として、クエンティン・タランティーノ自身が登場することも多いです。 映画監督としては全10作で引退すると宣言しており『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』は9作目なので、次作が引退作になる可能性があります。 主演は『』でした レオナルド・ディカプリオと、9月に『アド・アストラ』の公開もひかえる ブラッド・ピットです。 この 夢の共演をみるだけでも価値あります。 女優では、実在した新進の女優シャロン・テートを人気沸騰中の マーゴット・ロビーが演じます。 カルト集団のヒッピー女性のボス的な役割を、『アイ・アム・サム』等での天才子役として注目された ダコタ・ファニングが演じます。 他にも、カート・ラッセル、アル・パチーノ、ブルース・ダーン、ダミアン・ルイス、マーガレット・クアリー、マヤ・レイ・サーマン・ホーク(ユマ・サーマンとイーサン・ホークの長女)等、洋画好きにはたまらない豪華キャストぶりです。 シャロン・テート殺人事件とは?実話? 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』は、 1969年に実際に起こった「シャロン・テート殺人事件」の実話をもとに作られています。 映画での事件部分は全て創作ですが、実話の事件を知ってた方がラストのオチを理解しやすいです。 シャロン・テートはその美貌により、当時少しづつ役をもらえるようになってた女優です。 夫のロマン・ポランスキー監督は『ローズマリーの赤ちゃん』等で人気上昇中の映画監督です。 2人は映画『吸血鬼』で共演した縁で結婚します。 シャロン・テート殺人事件とは、 1969年8月9日、狂信的カルト集団のスーザン・アトキンスと2人の信者が、シャロン・テートの邸宅に侵入し、妊娠8ヶ月のシャロンと友人3人を殺害した事件です。 夫のポランスキーは不在でした。 殺害理由は不明な点だらけですが、カルト集団指導者チャールズ・マンソンは、シャロン・テートの邸宅に以前住んでた人物のせいで音楽メジャーデビューできなかったことを逆うらみしてて、人違いだった説や復讐先としてシャロンを選んだ説があります。 シャロン殺害実行犯スーザン・アトキンスと、指導者チャールズ・マンソンには死刑判決がくだるが、カリフォルニア州の死刑一時撤廃のせいで終身刑に減刑され、それぞれ2009年、2017年に獄中死しました。 当時のハリウッドや映画業界の光と闇? 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』では、 当時のハリウッドや俳優女優の光と闇をあらゆる角度から描いています。 主人公のリック・ダルトンは、テレビドラマの西部劇『賞金稼ぎの掟』でブレイクしCM等にも出演しました。 ところが映画俳優になる道は険しくて、新人スター達に倒される役ばかりをこなしています。 そんな時、名プロデューサーのマーヴィン・シュワーズ(アル・パチーノ)から、イタリアでマカロニ・ウェスタン西部劇の主人公をすすめられます。 しかしリックのプライドは許さず、親友で付き人の クリフ(ブラッド・ピット)の前だけでは大泣きします。 そんな落ち目の俳優リックなのに、丘の上(ビバリーヒルズ?高級住宅地ベルエア)の豪邸や高級車を捨てきれず、過去の栄光にすがっています。 一方、リックの隣に引っ越してきたロマン・ポランスキーは、時代の寵児の売れっ子映画監督で、その妻シャロン・テート(マーゴット・ロビー)は新進の若い美人女優です。 まさに ハリウッドの闇と光、過去と未来が隣りあっています。 史実でシャロン・テートを殺害したカルト集団の指導者チャールズ・マンソンも、ミュージシャンを志してた時期があったが挫折して、その逆恨みで信者にシャロン・テート宅を襲撃させたのです。 これこそハリウッドの深淵なる闇です。 シャロンの健気な美しさがよけいに「闇」を際立たせます。 カルト集団のアジト「スパーン映画牧場」は、かつて西部劇などでよく使われたようですが、 西部劇が落ちぶれると同時に、主人ジョージと共に時代から忘れ去られたようです。 ヒッピー少女がゴミ箱をあさる姿もハリウッドの栄光の影です。 クリフは栄光とよべる日を体験してないしドライな性格でプライドはなく、愛犬ブランディとトレーラーハウスに住み、さえない食事をしています。 根は正直で腕はいいのに社会に適応できないアウトローです。 流行映画を上映するドライブインシアターの裏に住んでるのは皮肉です。 そのクールで動じない性格がリックを支えてるし、 リックがマンソンのような殺人鬼にならなかった理由は「常に自分より下のクリフがそばにいたから」だと感じます。 リックもクリフも仕事はできるのに「光」になれないのは「運」が足りないということなのでしょうか。 リックとクリフの違いは、自堕落な生活で満足してるようなクリフに対し、リックは常に台詞訓練し仕事を探すためプロヂューサーと会い、役をもらうと全力でセリフを覚えて、噛んで失敗すると猛烈に悔しがることです。 映画後半ではその努力がイタリアでの成功に結びついていきます。 見どころは人間くさい演出やセリフ回し 一番のみどころは「映画史を変えるラスト13分」ですが、そこは最大のネタバレになるので後述します。 他にも特有の演出やセリフ回しがあふれています。 リックは過去の栄光やプライドや豪邸や高級車を捨てきれないが、隣人だけでなくスティーブ・マックィーンや12歳の少女にすら抜かれ、本音ではあせっています。 その姿が 大泣きや、酒飲みすぎてセリフ忘れた自分への怒りで表現されます。 クリフはヒッピー少女のプッシーキャットと3回目に会った時に車に乗せます。 せつな的に暮らす少女と、用心深いクリフの会話が印象に残ります。 その後クリフは、少女やカルト集団の住む「スパーン映画牧場」へ行きますが、まるで 西部劇で敵のアジトに単身乗りこむ保安官のようでかっこいいです。 クリフはスタントマンなので 格闘技の心得もあり、大口をたたいてたブルース・リーと戦い完敗させます。 その時にブルース・リーをたたきつけた車が、配役担当ランディ(カート・ラッセル)の妻の車だったのでそれ以来仕事をもらえません。 シャロンは、いかにも苦労知らずで運もよく純粋な性格に描かれています。 子どもっぽい男性が好みのようです。 アップテンポな曲にあわせて踊るのが大好きで、自分の出演作を映画館に観に行くほど「自分好き」ですが、そこがかわいさです。 シャロンは、まだ映画での出演シーンは多くないけど、自分が演じたドジっ娘キャラが観客にウケるとうれしくなります。 そんな無邪気な姿が人を疑うことを知らずに、ラストの事件に結びついていきそうな雰囲気をかもしだし逆に震えます。 衝撃ラストは映画史変えたか?事件の詳細 ここからはラストでの決定的なネタバレを書きます。 シャロン・テート事件の当日、イタリアから戻ったリック(ディカプリオ)は時差ボケの妻を寝かして、クリフ(ブラピ)と飲みに出かけ、帰宅後にクリフは愛犬ブランディと散歩に出ます。 ジューサーを回してたリックは、3人のヒッピーが乗った車が自宅前で目ざわりだったので、ジュースを飲みながら追い返します。 その3人のカルト集団のヒッピーこそ、史実ではシャロン・テート事件の実行犯です。 映画ではカルト集団の指導者チャールズ・マンソンから「あの家(シャロン・テートの家)の住民を殺害してこい」とほのめかされて、リックの家と勘違いした?ようです。 因縁あるクリフをねらったわけでもなく偶然居合わせたようです。 シャロン・テート事件を知ってると、この先は目もつむりたくなる大惨事が行われるので席を立ちたくなります。 途中ではさまれた、シャロン・テートの健気でキュートで嫌味のない天使のような姿と事件とのギャップが恐怖を加速させます。 しかし、そこはタランティーノ監督なので 火炎放射器でナチスを焼くオマージュだけでなく『イングロリアス・バスターズ』のような展開を見せてくれます。 史実を知る者ほど緊張が歓喜に変わり、涙さえ流れるラストを見せてくれます! ヒッピー3人がリック宅に侵入すると、愛犬ブランディにエサ前の「待て」を指示したクリフと遭遇し、女ボスのスクィキー・フロム(ダコタ・ファニング)は因縁の再会を果たします。 ブルース・リーを圧倒したクリフの伏線が、ここで回収されます。 カルト集団の2人は、クリフの格闘技術と愛犬ブランディの強さになすすべなく返り討ちにあい無残な死をむかえます。 リックはヘッドホンしてのんきにプールでセリフを覚えていますが、そこへスクィキーが飛び出してきて銃を乱射します。 驚いたリックは倉庫から、 映画『マクラスキー14の拳』撮影時に練習で使った火炎放射器を持ち出し、スクィキーの上半身を丸焼きにします。 負傷したクリフは病院に運ばれ、警察に事情聴取されたリックも解放されます。 最後は、TV俳優時代のリックを知るシャロン・テートに飲みに誘われるという、 シャロン・テート事件やハリウッドの映画史を知る者にとっては最高で涙もののラストがおとずれます。 まさに「 闇の映画史を光に改変」してくれ歓喜です! 『ワンスアポンアタイムイン・ハリウッド』私の評価と総括 数週間前に公開の『』では「愛にできることはまだあるかい?」というRADWIMPSの歌がテーマの1つでしたが『ワンスアポンアタイムイン・ハリウッド』では「 映画愛にできることはまだあるかい?」が語られます。 輝かしい光景ばかりが映し出されるハリウッドや映画業界(最近は米TVドラマ業界も)ですが、その裏では時代の波に乗れなかった俳優女優や業界人が数えきれないほどいるのでしょう。 シャロン・テートは命まで奪われた最大の犠牲者でした。 クエンティン・タランティーノ監督は、そんな映画業界の闇の連鎖を止めるため、最悪な事件を改変しただけでなく光さえ当てようとします。 長く映画界に関わり光も闇も知りつくしたタランティーノだからこその「映画愛」が感じられます。 私は事前にシャロン・テート事件を調べた時、ネタバレを見て残念な気になり、同時にこんな憂鬱な事件の映画を観るのはきついなと思ったけど、だからこそ最高に愛のこめられたラストには涙しました。 今年の『』と並び、期待してなかったけど予想を遥かに上回る良作です。 タランティーノを知らない人も「最高なやつら」に会いたいなら、ぜひすぐ劇場で観てほしいおすすめ映画です! 続編前作や関連映画は、も参考にしてください。 『ワンスアポンアタイムインハリウッド』シリーズ順番・映画ランキングや映画賞•
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