そもそも安定期って一体? 安定期というのは、妊娠初期に比べて妊娠状態が安定してくる時期を言います。 安定期に入る頃にはつわりの症状が軽減され、落ち着いてくる時期でもあります。 また 胎児と母体を繋ぐ胎盤が完成し、流産のリスクが各段に減るのもこの時期です。 妊娠初期の頃に比べると、体調が良くなる人も増え、精神状態も落ち着いてくると言われています。 妊娠の最初の難関でもあるつわりを乗り越えることが一つの目標でもありますが、 この辛く苦しい時間を過ごした先には安定期が待っていると乗り切っている妊婦さんも少なくありません。 つわりには個人差があり、すべての人が軽度で済むわけではありませんし、 時期的には安定期に突入したとしてもつわりが残っているという妊婦さんも少なくないのです。 しかし、多くの人が安定期に入るとつわりの症状が落ち着いてくると言われています。 また、胎盤が完成することによって流産のリスクが減少するので、妊娠状態が安定したとも言えるのです。 ただし、安定したと言っても 妊娠継続が保障されているわけではありませんので、無理は禁物です。 初めての妊娠の場合、体の変化や妊娠出産に対しての不安、 つわりなどの苦しさから精神状態が悪くなってしまう妊婦さんが多いのですが、 妊娠状態にも慣れ、色々なことを受け入れるようになるのもこの時期なのです。 安定期は、肉体的な安定と精神的な安定が得られる時期とも言えるでしょう。 一般的な安定期の時期とは? 安定期の時期は、一般的に 妊娠5か月~7カ月ぐらいと言われています。 しかし、明確な時期があるわけではなく、つわりの症状や流産のリスクが軽減された時期を安定期と呼んでいるのです。 これには 個人差があり、早い人は妊娠4か月から安定期に入ることもあります。 日本では安定期という概念がありますが、海外では安定期という概念はないのです。 日本においても、 双子などを妊娠している場合には安定期はないと言われています。 出産するまで管理入院を強いられてしまう妊婦さんもいるのです。 妊娠初期が一番流産しやすい時期であることは間違いなく、 その時期を乗り越えれば可能性が減少するだけで絶対に流産しないというわけではありません。 安定期以降に胎児に危険が及ぶ可能性が0ではない場合、 安定期の時期に入ったとしても安定した生活を過ごすことができない妊婦さんもいるのです。 多くの人は妊娠6カ月ぐらいになればつわりが軽くなり、アクティブに行動できるようになるので、 安定期を目指して辛いつわりを乗り切っているという人も少なくありません。 妊娠の安定期で起こる問題 安定期に入ってもすべてのリスクを回避することができるわけではありません。 特に 流産や切迫早産の可能性は出産するまであると考えておきましょう。 安定期に入ると体調が良くなったと感じる妊婦さんが多く、活動的になりやすい時期でもあります。 妊娠初期はつわりがあることで、苦しい時間を過ごしてきたからこそ、 体が軽くなった今何かしたいと考えてしまうのも無理はありません。 しかし、妊娠しているという事実は例え安定期に入ったからと言っても変わるわけではありません。 妊娠初期に流産しやすい傾向があった人は、安定期に入った後も注意することが大切です。 また、安定期に入ってからのトラブルとして多いのが、 妊娠糖尿病や妊娠高血圧症候群です。 つわりの時期に食事がまともに食べられなかった妊婦さんに多いのですが、 食事が食べられるようになると食べ過ぎてしまったり、体重が一気に増加しやすくなります。 妊娠中は妊娠していない時とは異なり、妊娠糖尿病や妊娠高血圧症候群になりやすい為、 食事には気を遣う必要があるのです。 妊娠糖尿病になってしまえば、 食事コントロールや血糖コントロールが必要となり、 場合によっては治療を行いながらの出産になります。 これは妊娠高血圧症候群でも同様です。 妊娠しているという状態だけでも大変なのに、病気まで発症してしまってはより大変になってしまいますので、 食生活や体重管理などに注意することが大切です。 安定期で気をつけた方が良いこと 安定期に気をつけるべきことというよりも、妊娠期間中常に意識しておかなければならないことがあります。 それは、 転倒しないように気をつけることです。 安定期から後期にかけてお腹の膨らみが大きくなる時期ですので、人によっては足元が見えにくくなります。 階段などの段差には特に注意が必要になりますし、ヒールなどかかとの高い靴を避けることも大切です。 妊娠していない時であれば、転倒しても怪我で済むかもしれませんが、 妊娠中に転倒すれば、 母体だけではなく胎児にも影響が出てしまいますので気をつけましょう。 また、体を冷やすことも良くありません。 体が冷えることによって血流が悪くなり、胎児に栄養が行きにくくなりますので、 体を冷やす食べ物や飲み物などは避けるようにしてください。 食べ過ぎにも注意し、バランスの良い食事を心掛けましょう。 それから、見逃しがちなのが水分摂取量に関してです。 妊娠中は胎児に栄養を送る為に通常よりも必要な水分量が増えるのです。 さらに、妊娠中は汗をかきやすいとも言われています。 水分が不足した状態ですと血液がドロドロとした状態になってしまったり、便秘を引き起こしてしまうことがあります。 また羊水不足の原因になることもありますので積極的に摂取していきましょう。 妊娠期間中は安定期に限らず、無理は禁物です。 調子が良くなると人は動きたくなるものですが、妊娠中の体は自分一人の体ではありません。 仕事や家事も無理しないように心掛けましょう。 また、高いところの物を取るなど、今までできていた行動一つに対しても周囲の人に頼ることを意識してください。 安定期に入ってからの過ごし方 安定期に入る頃、母親学級や両親学級などに参加する妊婦さんが増えます。 母親学級に参加すれば、同じ時期に出産予定日を迎える妊婦さんと知り合うこともできますし、 これから先の妊娠経過について詳しく知ることができます。 妊娠6か月頃から参加する人が多く、妊娠後期には両親学級が開催されることもありますので、 お近くの保健センターなどに問い合わせてみてください。 それから、安定期に入ったら適度な運動も大切です。 出産に向けて体力作りをしておくことは、出産の際にとても役立ちます。 近所を散歩するのも良いですし、マタニティヨガなどに参加してみるのもおすすめです。 ただし、 体調が悪いと感じた日には休むことも必要ですので、無理をしないようにしましょう。 買い物や旅行はしてもいい? 安定期に入ったら、体調次第ではありますが買い物や旅行に行っても問題はありません。 しかし、 長時間同じ姿勢で過ごすような場合は体に負担が大きいので、近距離の移動がおすすめです。 また、旅行に行く際には担当医に確認してから行くようにしましょう。 妊娠期間中は安定期に入っていたとしても何が起こるかわかりません。 イレギュラーなことが起こった際にも対応できるように準備しておくことが大切です。 安定期に入ったら安産祈願を! 安定期に入ったら、安産祈願をしましょう。 日本の風習として昔からこの時期にお参りをすることで御利益をいただくというものがあります。 これを戌の日と言います。 妊娠5か月目に入った頃の最初の戌の日に、岩田帯と呼ばれるお腹に巻く腹帯をし、安産祈願をするのです。 戌(犬)というのは、多産で安産であることが由来で、 戌の日にお参りをするとその御利益にあやかることができると信じられています。 神社によっては、戌が祀られていて安産祈願に効果があると言われている場所もあります。 安産祈願のお守りなどを持っているのも、心強く感じるものですので用意しておくと安心です。 また腹帯には2つの効果があり、1つが 大きくなった胎児が動かないように固定することで母体が楽になる効果があります。 もう1つが お腹を冷やさずに済むという効果です。 安定期に入った頃にはお腹が出てくる妊婦さんも多いので、 腹帯を巻くことでお腹全体を支えて安定させることができるので活用していきましょう。 また、腹帯より扱いやすい妊婦帯と呼ばれるものもありますのでチェックしてみてください。 安定期だからといって油断しないこと! 妊娠初期に比べると、妊娠の継続に不安がなくなる為、 どうしても活動的になってしまう安定期ですが、何をしてもいいというわけではありません。 もちろん、安静にしている必要はありませんが、無理しないことが大切です。 特につわりが辛かった妊婦さんにとって、 安定期に入った頃にはつわりが落ち着き、食欲が出てくることも少なくありません。 今まで我慢していた分、たくさん食べたい物があるのも理解はできますが、食べ過ぎには要注意。 安定期に体重が増えてしまうと、妊娠後期にとても苦労してしまいます。 妊娠後期は胎児がどんどん大きくなる時期で、 母体の体重増加は産道を狭くしてしまうというリスクもあるのです。 体重コントロールは出産まで必要なことですので、食べ過ぎには気をつけてください。 また、妊娠糖尿病や妊娠高血圧症候群などのリスクもありますので、バランスの良い食事を心掛けてください。 安定期には夫婦二人だけの思い出を作りたいと旅行に行く人も少なくありません。 旅行自体は問題ありませんが、体調管理には十分に気をつけてください。 移動距離は短い方が体への負担が少なくて済みます。 また、適度な運動は大切ですが、転倒などしないように意識しましょう。 安定期と言っても、妊娠期間中であることに変わりはありません。 無事に赤ちゃんを出産するまでは気を抜かず、妊娠していることを忘れず無理しないように過ごしてください。 マタニティフォト注目の記事• とはいえ、まだまだマタニティフォトについてわからないという方もいるので[…]• 最近、マタニティヌードを公開している芸能人が増えています。 その影響でマタニティヌードという言葉も知られるようになりました。 芸能人のうち、誰が写真を[…]• 妊娠・出産は女性の体にとって最も大きいイベントです。 一生の中でもそれほど何度もできる体験ではありませんから、記憶だけでなく、記録にも残しておきたいで[…]• Mamanyにて働く運営スタッフ。 マタニティ生活を過ごすプレママさんの役に立つ情報を日々集めています。 妊娠中の姿を記念として写真に残すマタニティフォトの情報のほか、妊娠出産に関連したプレママの気になる話題をアットホームな雰囲気でブログをお送りしていきます!! 関連する記事• 2018. 27 妊娠初期はつわりが酷いこともあって、なかなか外出することが出来ないものですが、 安定期に入るとつわりも収まり、外出する意欲が湧いてきます。 旅行に行き[…]• 2018. 2018. 09 どんな時でもオシャレを楽しみたいというのが女性の心情です。 それは、たとえ妊娠中や出産後であっても捨てるべきものではありません。 自分らしい服装でマタ[…]• 2018. 2018. 03 出産は陣痛などの痛みを伴うため、怖いと感じる人は多いでしょう。 出産時の痛みを少しでも軽減できたらいいですよね。 これから、陣痛の特徴や痛みを軽減する[…].
次の安定期とは? 妊娠したらいつから安定期なの? 安定期は一般的に 「安定期」とは妊娠16~27週(妊娠5ヶ月~7ヶ月)ごろの妊娠中期を指します。 しかし明確な時期があるわけではなく、胎盤が完成することで妊娠初期にあるつわりなどのトラブルや体調、精神的に不安定なものが落ち着いてくるころから安定期と言われています。 あくまでもつわりや妊娠したことで変わった体調の変化が安定する時期を意味しています。 安定期という言葉はママの間でも浸透していますが、医学用語ではありません。 出産予定日を計算して安定期を知ろう 妊娠したら、いつごろから体調が安定するのか知りたいですよね。 妊娠中は妊娠週数や妊娠何ヶ月という数え方で赤ちゃんや妊婦の状態を見ていきます。 妊娠週数の数え方は妊娠した日が妊娠0日ではなく、 最終月経開始日を妊娠0週0日と数えます。 1ヶ月を28日間として計算し、妊娠40週0日が出産予定日になります。 簡単に正しい妊娠週数を確認したい人は関連リンクをご覧ください。 計算式で、妊娠16週~27週ごろに当たるのが妊娠中期つまり一般的な安定期にあたります。 安定期の妊婦の体の変化:つわりが落ち着きお腹が膨らむ 安定期の妊婦の身体は流産のリスクが下がり、お腹も膨らみ始めます。 つわりには個人差がありますが妊娠5週から妊娠17週ごろに落ち着きはじめることが多いです。 ただし、個人差も大きく中には出産までつわりが続く人もいます。 安定期に入ることから全体的に皮下脂肪がつき始め、下腹部がふっくらしているのがわかるようになります。 安定期の赤ちゃんの様子:胎動を感じられ性別がわかることも 「安定期」と呼ばれるのは、赤ちゃんに栄養を送るための胎盤が完成するためです。 胎盤の完成によって、お腹の赤ちゃんの環境も安定し、ぐんぐんと大きくなっていきます。 安定期に入るといわれる 妊娠16週では赤ちゃんは体重は80gほどですが、安定期の終わりごろの27週には、体重は800~1200g程度に成長します。 この時期は胎動を感じはじめる時期なので、お腹の赤ちゃんが元気に活動している様子を実感することができますよ。 安定期にやりたいこと3:戌の日の安産祈願に行く 安産祈願とは、神様の御神慮によって子宝に恵まれたことに感謝し、赤ちゃんとママの健康を健やかな成長を願い御祈祷することです。 犬は1回の出産はお産が軽く、一度にたくさんの赤ちゃんを産むことから安産の象徴とされています。 妊娠5ヶ月目(妊娠16週)を迎えた最初の戌の日が正式な安産祈願の日取りです。 地域によっては子 ね の日や酉 とり の日に安産祈願のお祝いをするところもあります。 働いているママや妊娠5ヶ月になっても体調がすぐれない場合は、無理して正式な日に安産祈願に行く必要はありません。 ママの体調やスケジュールに合わせて安産祈願に行きましょう。 安産祈願に必ず行く必要はありませんが、いい記念になりますよね。 安定期にやっておきたいこと4:出産、産後にかかる費用や利用できる制度を確認する 安定期に入ったら出産、産後にかかる費用や利用できる制度がないかの確認を進めていきましょう。 これからママのお腹が大きくなり移動するのも大変になってくるので、安定期でママの体調がすぐれているときにやっておきたいことです。 出産時に利用できる制度は出産育児一時金・児童手当があります。 会社の福利厚生で産前産後に利用できる制度である出産手当金・育児休業給付金なども確認しておきましょう。 自治体によっては、希望者に記念樹や絵本・お祝い金などがもらえます。 ほかにも該当者には高額療養費や傷病手当金など、医療控除もありますが、 自ら申請をしないと受け取ることが出来ない場合がほとんどなので、安定期のうちに確認しておきましょう。 安定期にやっておきたいこと5:歯科検診 妊娠中は女性ホルモンの変化やつわりで口内環境が変わったり、歯磨きがしにくくなったりすることがあります。 妊娠中は、むし歯や歯周病になりやすい口内環境になるので妊娠前よりも注意が必要です。 食べづわりで常に口に食べ物をいれていたり、つわりで歯磨きができなかった妊婦さんも注意しましょう。 お腹が大きくなって歯科検診用の椅子で長時間同じ体制をすることも難しくなりますので、安定期に入ったら体調を見て歯科検診を受けるようにしましょう。 自治体によっては妊婦検診と同じように健診の無料チケットがついているところもあるので、確認してみましょう。 安定期にやっておきたいこと6:両親学級・母親学級に参加する 両親学級・母親学級は妊娠したママにとって大切な情報源です。 妊娠中の注意事項や赤ちゃんのお風呂の入れ方や母乳の話をはじめ、妊娠中の不安や疑問に助産師さんや保健師さん、栄養士さんたちが答えてくれます。 妊娠後期に入るとお腹が大きくなり、座ったままの体制で話を聞くのも難しくなってきます。 妊娠中期のうちに聞いておいた方がいい妊娠中の食生活や過ごし方の話もあるので、安定期に入ったら早いうちに受講するのがおすすめです。
次の妊娠したら、「安定期までは無理をしないように。 」「安定期に入ったら、周りに報告しよう。 」「もうすぐ安定期くるから、頑張れ! 」などとよく耳にする安定期。 でも「安定期の意味や期間って?」「何ができて、何に気をつければいいの?」と疑問もたくさんあるはず。 そこで今回はそんな疑問について、わかりやすくまとめました。 安定期って、そもそもどういう時期? 安定期とは、赤ちゃんが成長する準備が整う時期のことです。 ですので、妊娠初期の頃よりも流産リスクが低くなることは確かです。 実際、流産の約9割ほどが、安定期に入る前に起きます。 しかしながら、流産や早産しなくなる時期だという認識は少し危険です。 知らずに無理をしすぎると、切迫流産や切迫早産になることもあります。 そのため、この時期にできることや気をつけなければならない事をよく知って、自分の体調と相談しながら安定期を楽しむことが一番大切です。 安定期はいつから? 通常、安定期というと、妊娠5ヶ月〜7ヶ月、妊娠周期でいうと妊娠16週〜28週までの妊娠中期を指すことが最も多いようです。 医師によっては、流産のリスクがぐっと少なくなる妊娠4ヶ月から安定期と呼ぶ場合もあるようです。 ただし、実際にどれだけ安定しているかどうかは個人差があるものなので、あくまでも目安にして下さい。 妊娠5ヶ月(妊娠16週)から安定期といわれる理由としては、「つわりや妊娠初期症状が落ち着く」というお母さんにとっての安定と、「胎盤が完成する時期」という赤ちゃんにとっても比較的安定するという2つの区切りの時期にあたるからだといわれています。 安定期に起こるお母さんの変化について つわりなどが落ち着き、食欲・気分も安定してくる 安定期に入ると、個人差はありますが、つわりなどの妊娠初期症状が落ち着いてきて、今まであった食べられないものが食べられるようになる方が多いです。 今まで高かった基礎体温も徐々に下がり、体のだるさや疲労も落ち着くので、体調がよくなります。 つわりに関しては、全くない人もいれば、出産直前まであったという人もいるため、あくまで一般的にということになりますが、気分の悪さが和らぎ、精神的にも安定し、「外出したい」「友達と会いたい」などと、ポジティブになれる時期でもあります。 お腹が徐々に膨らんでくる 安定期には、徐々にお腹が膨らんできて、妊婦さんらしい体型になってきます。 妊娠5ヶ月になると、子宮の大きさは、大人の頭の大きさくらいになっているといわれています。 健診のエコーが、お腹の上からできるようになるのも、大体この時期からになります。 周囲から「妊娠した?」と声をかけられることも多くなるのではないでしょうか。 胎動を感じ始める 安定期に入ると、胎動(赤ちゃんがお腹の中で動いている動き)を感じ始めるようになります。 これまでは、健診でエコーを見るまでは、「赤ちゃんは元気かな?」と不安に思っていたかもしれませんが、胎動が感じられるようになると、赤ちゃんが自分のお腹の中で元気に動いているのがわかるので、より赤ちゃんの存在をはっきりと感じることができ、どんどん愛おしくなってくるはずです。 つわりがまだ続いているお母さんも、胎動を感じられれば頑張ろうと思えるでしょう。 初めに感じる胎動は、お腹の中でポコポコ空気が出ている感じで胃腸が動く感じに似ていて、胎動と思わない人も多いそうですが、どんどん力強くなっていきますよ。 安定期に起こる赤ちゃんの変化について 胎盤が完成し、赤ちゃんが成長する環境が整う 子宮の中で胎盤が完成し、赤ちゃんに必要な栄養や酸素が胎盤から送られるようになり、赤ちゃんが成長する環境が整います。 胎盤ができると、赤ちゃんは急成長していきます。 赤ちゃんの急成長過程 妊娠5ヶ月の赤ちゃんは、生殖器が徐々に形成されていく時期。 つまり、早ければこの時期から、健診の時に医師から性別を教えてもらえることがあります。 早く知りたい方は、聞いてみるといいかもしれませんね。 また、赤ちゃんに皮下脂肪がつき始め、赤ちゃん自身から発生する熱を保護することができるようになります。 妊娠6ヶ月になると、胎脂というクリーム状のものも増え始めます。 22週目からは、流産ではなく早産と呼ばれ、赤ちゃんが生存できるギリギリのラインと言われています。 妊娠7ヶ月にはまぶたなども発達し、昼夜の違いもわかってきます。 また、嗅覚・味覚も発達し、お母さんの好みも感じることができるようになります。 安定期に注意すること 急激な体重増加 安定期に入ってつわりから解放されるお母さんは多く、これまで食べられなかったご飯が、より美味しく感じるようになります。 ただし、この時期は特に食べ過ぎて体重が増えやすい時期です。 急な体重増加は、赤ちゃんに影響を与える可能性があるだけでなく、お母さんにとっても、妊娠線ができやすくなったり、出産のリスクが増えるなどの危険も多いといわれています。 間食などもほどほどにして、ストレスのかからない程度に、無理のないバランスのよい食事を心がけるようにしましょう。 腰痛 安定期は、赤ちゃんの成長や羊水の増加、子宮もどんどん大きくなることによって、お腹が大きくなって重心が変わることや、重くなった体重を支えることなどが原因で、腰痛に悩まされるお母さんが少なくありません。 お腹が目立たない時期から腰痛が起こる人もいます。 靭帯が緩み、筋肉に負荷がかかって腰痛を引き起こすという説もありますし、運動不足も原因の一つになるそうです。 無理のない範囲で体を動かしたり、眠る姿勢を変えるもの効果があるといわれています。 便秘 赤ちゃんの成長に伴って子宮が大きくなり、内臓が圧迫されるため、妊婦さんは便秘になりやすいものです。 朝に乳製品や冷たいお水を飲む、食物繊維を多くとるなど、普通の便秘解消法はもちろんのこと、ホルモンの変化により、内臓の水分がとられやすくなるので、こまめな水分補給も心がけるようにしましょう。 むくみ むくみは、約30%の妊婦さんに起こると言われています。 エストロゲンと呼ばれる女性ホルモンの働きにより、特に足にむくみが出やすいといわれています。 むくみの対策としては、血のめぐりを良くすることが大切で、マッサージをしたり、足を冷やさないようにするのが効果的です。 寝る時に足を高く上げるのもよいでしょう。 食事も、塩分の多い物を控えて、カリウムを多く含む豆類などを多く摂取するとよいそうです。 重度なむくみがある場合は「妊娠高血圧症候群」の危険があります。 これは20人に1人の割合で起こるとされており、重症化すると母児ともに命の危険があるため、非常に危険です! 不安なら早めに医師に相談しましょう。 転倒 安定期になると、お腹が大きくなって重心がくずれ、足元も見えにくくなります。 これまで躓いたことがないような大きさの物でも転倒する恐れがありますので、慎重に歩いてください。 安定期にできること・楽しみ方 戌の日の安産祈願 日本では、安定期を迎える妊娠5ヶ月ごろに安産祈願をする、帯祝い(着帯祝い)と呼ばれる習慣があります。 「安産でありますように」「子供が丈夫に育ちますように」と願いを込めて、妊婦が腹帯を巻くものです。 一般的には多産でお産の軽い犬にあやかり7妊娠5ヶ月目の戌の日に行くことが多いですが、無理せず体調のいい日を選んで行きましょう。 適度な運動 出産・育児では、体力をものすごく消耗します。 安定期の間に、軽い運動から始めて、体力づくりをしていきましょう。 お勧めのスポーツとして、3つだけ紹介しますが、ストレスや負担にならないよう、運動して楽しいと思えるものから挑戦していくことが大切です。 また、お腹が張る・痛みがある時は必ず中断して、安静にしましょう。 ・ウォーキング:最も始めやすく、誰でもできるのが魅力。 30分程度が目安です。 ・マタニティヨガ:呼吸法やリラックスのコツを身に付けられると女性に大人気です。 ・マタニティスイミング:近くにスクールがあれば、健康維持に最適です。 ショッピング 出産に向けて、自分に必要なものや赤ちゃんに必要なものを準備するのに一番いい時期。 外出することで、身体も心もスッキリします。 ただし、長時間の買い物や、人の多い所はできるだけ避けましょう。 友達と会う 出産をすると、なかなか友達に会えなくなってしまいます。 自宅に来てもらえれば一番良いですが、会うたびにそういう訳にもいかないので、安定期の比較的動きやすい時期に会って、ランチやお茶などしながら、ゆっくりとお話してはいかがでしょうか。 マタニティフォト 最近は、妊娠中の思い出としてマタニティフォトを撮られる方が増えてきています。 人生のうちで何度もあるわけではない妊婦という貴重な姿を、プロの人に撮ってもらえるのは嬉しいですし、大きくなったお子さんに見せることもできるので、良い記念になるのではないでしょうか。 母親学級・両親教室 市町村や自治体、産婦人科では母親学級や両親教室が開催されています。 妊娠中の過ごし方や栄養指導、出産に向けての心構え、産後の育児についても学べる貴重な時間ですし、基本的に無料で参加できるので、ぜひ一度は参加してみましょう。 両親教室では、旦那さんに妊婦体験や沐浴体験をしてもらえるので、旦那さんにも積極的に参加してもらいましょう。 旦那さんにとっても、親になるという自覚が芽生えるだけでなく、奥さんをもっと大切にしないとと思い直す良いきっかけになるかもしれません。 夫婦水入らずの旅行やデート 子供が生まれると、映画館やお洒落なレストランなどには行けなくなってしまいますし、夫婦だけでデートする時間はなかなかとることができません。 今のうちに、夫婦水入らずの時間を満喫してください。 旅行については、一般的に安定期に入る妊娠5ヶ月から旅行に出かけても大丈夫な時期といわれていますが、妊娠21週まではまだ流産しやすい時期で、妊娠28週以降はお腹も大きく体のバランスがとりにくくなるので、妊娠22週〜27週に計画する方がいいでしょう。 まとめ いかがでしたか? 安定期に入ると、安静にしなければという概念から一気に解き放たれて、突然運動を始めたり、外出や旅行に出かけてしまう人もいます。 ですが、安定期とはいっても、「絶対に安心」ということは妊娠全般を通してなく、まだまだ無理は禁物という事を忘れないでください。 その上で、貴重な妊婦生活を、存分に楽しみましょう。 外部サイト.
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