日本赤十字社助産師学校卒業後、大学病院総合周産期母子医療センターにて9年勤務。 現在は神奈川県横浜市の助産院マタニティハウスSATOにて勤務しております。 妊娠から出産、産後までトータルサポートのできる助... 臨月になると先輩ママや助産師さんから「おしるしがあったら出産間近よ」と言われることがありますよね。 でも「おしるしって一体何だろう?」と思う妊婦さんも少なくないようです。 今回は、臨月のおしるしについて、回数や色、量はどんなものなのか。 また、出血との違いや病院に行くタイミング、おしるしが続くときの対応についてご紹介します。 おしるしとは? おしるしとは、「おりもの」の一種で、出産が近づくと子宮口の蓋をしていた「粘液栓」と呼ばれるゼリー状のかたまりが剥がれおち、子宮口が開き始めて子宮が収縮し、子宮頸管の粘液と混ざって外に出てくるものです。 また、子宮口付近から「卵膜」という赤ちゃんを包んでいる袋の一部が剥がれることで出血し、その血液が混ざることもあります。 一般的には、おしるしがあると赤ちゃんが子宮口近くに下がってきて子宮収縮が起きている証で、しばらくすると陣痛が始まります。 つまりおしるしは、出産予定日の近くに訪れる出産兆候だといえます。 関連記事 おしるしはいつ起きるの?期間や回数は? おしるしは、出産当日~3日前に見られることが多いのですが、1週間以上前に見られたり、おしるしが3日間続いたりという妊婦さんもいます。 また、一度だけのおしるしで陣痛が始まる妊婦さんもいれば、何度もおしるしがある人もいて、個人差があります。 一方で、妊婦さんの半数近くはおしるしのないまま陣痛がきているともいわれているので、おしるしがなくても心配しないでくださいね。 おしるしの色や量は?出血とは違う? おしるしの多くは、少量の出血を伴った、少し粘り気のある状態です。 多くはピンク色や茶色、褐色といわれます。 逆に、鮮血の色でびっくりしたという妊婦さんもいます。 量についても、少し下着についただけ、「量が多くて月経かと思った」という人まで様々です。 妊娠してしばらくは必要なかった生理用ナプキンですが、臨月が近づいたら持ち歩くようにすると安心です。 出血の状態、色、量は個人差がありますので、「おしるしとは、こういうもの」と決めつけず、様々なパターンがあることを覚えておいてくださいね。 関連記事 おしるしが続くときは出産が近いの? おしるしにも個人差があり、1度だけの妊婦さんもいれば、何日も続くこともあります。 痛みや多量の出血を伴わない場合には生理用ナプキンをあてて、様子をみましょう。 ただし、おしるしではなく破水や出血の可能性もあるので、自己判断せずに一度産婦人科に確認するのをおすすめします。 おしるしと、破水や異常出血との違いを見分けるポイントは、このあとご説明します。 おしるしと間違えやすい症状は? 次のような症状が見られたら異常出血が疑われるので、できるだけ早く産婦人科に連絡しましょう。
次のおしるしの色や量は? まずおしるしは ピンク、赤、褐色など、個人差があり様々です。 ただ おりものに混ざっていたり、生理の終わりくらいの量で、トイレに行った時に気づくことが多いようです。 また かたまりで出血してしまったり、生理が始まった時と同じくらい多く出血する方もいらっしゃいます。 出血量が多い場合には、おしるしなのか危険な出血か見分けるのは難しいと思います。 そのような場合には、すぐに病院に連絡するようにしましょう。 出産前にも出血がある 私はおしるしはありませんでしたが、 陣痛が来てから出血がありました。 病院に着き、子宮口がどれくらい空いているか見てもらったのですが、そこから出血がありました。 もし出血の量が多い場合には、 すぐに陣痛がきたり産まれてしまうこともあるので、すぐに病院に相談してみましょう。 また破水があった場合にも、すぐに病院に連絡をしてください。 お腹がはって少しの時間痛みがあったという場合には、の可能性もあります。 激しい痛みや、休んでもお腹がはる、定期的に腹痛がくる(時間が短くなって10分間隔になった)場合には、病院に連絡するようにしましょう。 出産までどのくらい? おしるしがあると出産が近いサインですが、 どのくらい前におしるしがあるかは個人差がかなりあります。 というのもおしるしがあった後やその日に陣痛や破水があったという方もいれば、2週間くらいしてからだったという方もいらっしゃるんです。 おしるしがきたのは陣痛開始日の、どのくらい前? ・陣痛が始まった当日 30% ・陣痛が始まった1~3日前 19.5% ・陣痛が始まった4日~1週間前 6.8% ・陣痛が始まった1週間以上前 4.6% ・おしるしに気づかなかった 39.1% 引用: このムーニーさんのアンケートによると、「 当日から3日前におしるしがあった」という方が多いのが分かります。 なのでもしおしるしがあった場合には、その後破水や陣痛が始まる可能性があります。 おしるしがあった場合には、 遠出を控えいつでも病院に行けるように準備しておくことが大切です。 また、陣痛が始まると何分おきに来ているか計らなければいけません。 数時間使うのでアプリなどを入れておくと楽ですよ。 そして赤ちゃんとの生活がいつ始まってもいいように、準備しておきましょう。 入院中にどんなことをするのか、個室か大部屋で悩んでいる方はこちらも是非参考にしてみてください。 おしるしについてのまとめ 初めての出産だと、おしるしがどんなものか不安ですよね。 おしるしは約半分くらいの人にあり、個人差がかなりあります。 おりものに混ざったくらいの少量の方もいれば、生理の時のように量が多い場合もあります。 特に量が多い場合だと、 危険な出血なのか見分けるのは難しいと思います。 そのような場合には、病院に連絡してみましょう。 また破水や腹痛、体調の変化があった場合も、すぐに病院に連絡しましょう。 おしるしがあると赤ちゃんと会えるまでもうすぐです。 入院準備や赤ちゃんとの生活がいつ始まってもいいように、しっかりと準備しておきましょう。
次の日本赤十字社助産師学校卒業後、大学病院総合周産期母子医療センターにて9年勤務。 現在は神奈川県横浜市の助産院マタニティハウスSATOにて勤務しております。 妊娠から出産、産後までトータルサポートのできる助... 臨月になると先輩ママや助産師さんから「おしるしがあったら出産間近よ」と言われることがありますよね。 でも「おしるしって一体何だろう?」と思う妊婦さんも少なくないようです。 今回は、臨月のおしるしについて、回数や色、量はどんなものなのか。 また、出血との違いや病院に行くタイミング、おしるしが続くときの対応についてご紹介します。 おしるしとは? おしるしとは、「おりもの」の一種で、出産が近づくと子宮口の蓋をしていた「粘液栓」と呼ばれるゼリー状のかたまりが剥がれおち、子宮口が開き始めて子宮が収縮し、子宮頸管の粘液と混ざって外に出てくるものです。 また、子宮口付近から「卵膜」という赤ちゃんを包んでいる袋の一部が剥がれることで出血し、その血液が混ざることもあります。 一般的には、おしるしがあると赤ちゃんが子宮口近くに下がってきて子宮収縮が起きている証で、しばらくすると陣痛が始まります。 つまりおしるしは、出産予定日の近くに訪れる出産兆候だといえます。 関連記事 おしるしはいつ起きるの?期間や回数は? おしるしは、出産当日~3日前に見られることが多いのですが、1週間以上前に見られたり、おしるしが3日間続いたりという妊婦さんもいます。 また、一度だけのおしるしで陣痛が始まる妊婦さんもいれば、何度もおしるしがある人もいて、個人差があります。 一方で、妊婦さんの半数近くはおしるしのないまま陣痛がきているともいわれているので、おしるしがなくても心配しないでくださいね。 おしるしの色や量は?出血とは違う? おしるしの多くは、少量の出血を伴った、少し粘り気のある状態です。 多くはピンク色や茶色、褐色といわれます。 逆に、鮮血の色でびっくりしたという妊婦さんもいます。 量についても、少し下着についただけ、「量が多くて月経かと思った」という人まで様々です。 妊娠してしばらくは必要なかった生理用ナプキンですが、臨月が近づいたら持ち歩くようにすると安心です。 出血の状態、色、量は個人差がありますので、「おしるしとは、こういうもの」と決めつけず、様々なパターンがあることを覚えておいてくださいね。 関連記事 おしるしが続くときは出産が近いの? おしるしにも個人差があり、1度だけの妊婦さんもいれば、何日も続くこともあります。 痛みや多量の出血を伴わない場合には生理用ナプキンをあてて、様子をみましょう。 ただし、おしるしではなく破水や出血の可能性もあるので、自己判断せずに一度産婦人科に確認するのをおすすめします。 おしるしと、破水や異常出血との違いを見分けるポイントは、このあとご説明します。 おしるしと間違えやすい症状は? 次のような症状が見られたら異常出血が疑われるので、できるだけ早く産婦人科に連絡しましょう。
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