2020年05月20日 20時00分 「あつまれ どうぶつの森」でカミツキガメだらけの狂気の島が話題に 2020年3月末時点で したNintendo Switch向けゲームの「 」では、プレイヤーが自由に島を開発することで世界にひとつしかない自分だけの街並みを作り出すことができます。 そんなあつまれ どうぶつの森の中で、カミツキガメを大量に集めた狂気の島が存在すると、海外ゲームメディアの がある島を取り上げています。 Animal Crossing: New Horizons fan tortures villagers with turtles - Polygon Polygonが注目したのはTwitterユーザー・ さんの島。 miltank211さんは自身のTwitter上で「完全に包囲されたちゃちゃまる」という文言と共にムービーを投稿しています。 ムービーでは画面上を埋め尽くすカミツキガメに取り囲まれたちゃちゃまるの様子が記録されており、異様な雰囲気に圧倒されたTwitterユーザーから記事作成時点で5万5000回以上リツイート、16万件以上のいいねを集めています。 完全に包囲されたちゃちゃまる — ミルタンク あつ森 miltank211 この膨大な数のカミツキガメは、大きな魚影しか出てこない無人島で乱獲したものだそうです。 魚影大しかでない島でカミツキガメを乱獲 コレクション増えた — ミルタンク あつ森 miltank211 カミツキガメの中でカオス過ぎるお昼寝タイム。 Polygonは「 miltank211さんがどうやって島民たちを寝かしつけたのかはわかりませんが、率直に言って、これはどうぶつの森で配置可能なカミツキガメを使った創造性あふれる使用方法の始まりにすぎませんでした」と記しています。 みんなでお昼寝タイム ちゃちゃまるだけあみ持ったまま寝ててかわいい! — ミルタンク あつ森 miltank211 続けて紹介されているのが、 miltank221さんが発見した「カミツキガメで島民を囲うとサソリはカミツキガメの周りを走り回る」というムービー。 サソリ頭いい... — ミルタンク あつ森 miltank211 これを駆使してカミツキガメを使ってランニングコースを作り出し、ちゃちゃまると一緒にトレーニングする miltank221さん。 ちゃちゃまると一緒にトレーニング — ミルタンク あつ森 miltank211 さらに、ランニングコースを伸ばしてゴール地点に落とし穴まで仕掛けています。 — ミルタンク あつ森 miltank211 これを発展させて、サソリを使って住人たちを徒競走させるムービーも公開されています。 以下のムービーでは女子島民と100メートル走を繰り広げており、走っているのはビアンカ・フランソワ・クリスチーヌ・ジェシカと miltank211さん本人。 ジェシカが1番足が速い模様。 女子住民100m走 — ミルタンク あつ森 miltank211 各レーンを穴でしっかり区切って競争した結果、男子島民の中ではちゃちゃまるが速く、ジュンが遅いことが判明。 男子住民100m走 ちゃちゃまるが速くてジュンくん遅い — ミルタンク あつ森 miltank211 なお、住人の走らせ方は以下の通り。 カミツキガメで作ったコースの一部を穴にしておくことで、プレイヤーがコースの中に入れるようにしておきます。 サソリやタランチュラに追いかけられた状態でコースの中に飛び込めば、害虫に怯える住人たちが走って逃げ出すわけです。 住民の走らせ方 — ミルタンク あつ森 miltank211 さらに住人たちを同じレーンで走らせることで、力比べをすることも可能です。 ちゃちゃまるもゴリラのたもつには勝てなかった模様。 さすがに勝てないか — ミルタンク あつ森 miltank211.
次の苦手な方はご注意ください! こんにちは。 生物ライターの平坂です。 このところは新型コロナウィルス禍による外出自粛により、趣味の魚釣りにも行けず『あつまれ どうぶつの森(以下、あつ森)』内での釣りにばかり興じています。 カエルとかザリガニとか。 その中でも特に、アッと驚く存在がこの「カミツキガメ」でしょう。 えっ、なにカミツキって!?かみつくの?はい、かみつきます。 なんせカミツキガメですから。 そもそも釣れるの!?カメが!?はい、釣れます。 日本の川でも。 というわけで、本日の「あつ森博物誌」ではこの物騒な名前のカメについて解説していきます。 アメリカ大陸原産の大型淡水カメ そもそもカミツキガメという名に耳馴染みのない方もいることでしょう。 それもそのはず、このカメはもともと北アメリカ~中央アメリカの河川や湖沼に生息する種なのです。 淡水に暮らすカメとしてはかなり大型になり、体重が20キログラムを超える個体も見つかっています。 食性は肉食だと思われがちですが、実際には水草など植物質のものも食べる雑食性です。 なので生息地では魚釣りをしていてエサにカミツキガメが食いついてしまうこともしばしば。 『あつ森』さながらの光景ですが、そうなるとハリをはずすのがなかなか大変です。 というのも普通のカメは敵に襲われると甲羅に首や脚を引っ込めてやり過ごそうとしますが、カミツキガメはバシバシかみついて撃退しようとするのです。 うーん、アグレッシブ! 当然、うかつに口に手を近づけるとかまれてしまいます。 咬合力もすさまじく、成体にかまれればケガもします。 ……しかしせっかく立派な甲羅を背負っているのにそんなに攻めの姿勢を見せるのか?それはカミツキガメのお腹を観察するとわかります。 イシガメやアカミミガメなど普通のカメはお腹側の甲羅(腹甲といいます)がお腹全面、ひいては首、前後脚、尻尾の付け根までを完全に覆っています。 なら戦うしかねえよ!というわけなのでしょう。 とはいえ彼らが暮らす原産地の川には甲羅ごと噛み砕く超強力なアゴを持つワニがいるわけですから、それくらい強気なスタンスの方がいいのかもしれません。 なお、こう書くとおっかない印象ばかり受けるかもしれませんが、性格は意外に臆病で水の中から姿をあらわすことはほぼありません。 もちろん、わざわざ人間を追いかけてかみつきにくる!なんて妖怪みたいなこともしないのでご安心を。 日本にもいる! ちなみにこのカミツキガメ、出身地こそ中北米ですが近年では日本でも見つかるようになってきています。 かつてペットとして持ち込まれたものが逃げ出したのか、はたまた放流されたのか、千葉県などで繁殖してしまっているのです。 まさにリアル『あつ森』な状況ですが、もともとそこに暮らしている生物の居場所が奪われる可能性もあるわけで、喜ばしい状況とは言えません。 また、基本的には臆病で水から出てこないカメですが、5,6月の産卵期に限ってはメスが卵を産むために土手や田んぼの畦などに上陸することがあります。 この時期は気が立っているので、もし見かけても触ったりイタズラしたりしないようにしましょう。 そういえばこのカミツキガメ、食べるとおいしいです。 味が良い上にたくさんのお肉をとれるので、原産地では食用にしている地域もあります。 オススメは現地流にスパイスを効かせたケイジャンカミツキガメやフライドカミツキガメ!あー、『あつ森』のカミツキガメってイキがよくてウマそうだよな……。 見てたらお腹すいてきたな……。 豚肉と鶏肉の中間といった味わいでおいしい! リアルでは売ったり飼ったりしちゃダメ!! それから最後に注意点! あつ森では高値(5000ベル)で販売したり自宅で飼ったりできるカミツキガメですが、現在の日本では「外来生物法」という法律によって生きたままの移動や販売、飼育は禁止されています。 床に直置きはやめようね!部屋に入ったときビビっちゃいますしね。 現在は「公益財団法人 黒潮生物研究所」の客員研究員として深海魚の研究にも取り組んでいる。 著書に「(主婦と生活社)」「(地人書館)」など。 《平坂寛》.
次の苦手な方はご注意ください! こんにちは。 生物ライターの平坂です。 このところは新型コロナウィルス禍による外出自粛により、趣味の魚釣りにも行けず『あつまれ どうぶつの森(以下、あつ森)』内での釣りにばかり興じています。 カエルとかザリガニとか。 その中でも特に、アッと驚く存在がこの「カミツキガメ」でしょう。 えっ、なにカミツキって!?かみつくの?はい、かみつきます。 なんせカミツキガメですから。 そもそも釣れるの!?カメが!?はい、釣れます。 日本の川でも。 というわけで、本日の「あつ森博物誌」ではこの物騒な名前のカメについて解説していきます。 アメリカ大陸原産の大型淡水カメ そもそもカミツキガメという名に耳馴染みのない方もいることでしょう。 それもそのはず、このカメはもともと北アメリカ~中央アメリカの河川や湖沼に生息する種なのです。 淡水に暮らすカメとしてはかなり大型になり、体重が20キログラムを超える個体も見つかっています。 食性は肉食だと思われがちですが、実際には水草など植物質のものも食べる雑食性です。 なので生息地では魚釣りをしていてエサにカミツキガメが食いついてしまうこともしばしば。 『あつ森』さながらの光景ですが、そうなるとハリをはずすのがなかなか大変です。 というのも普通のカメは敵に襲われると甲羅に首や脚を引っ込めてやり過ごそうとしますが、カミツキガメはバシバシかみついて撃退しようとするのです。 うーん、アグレッシブ! 当然、うかつに口に手を近づけるとかまれてしまいます。 咬合力もすさまじく、成体にかまれればケガもします。 ……しかしせっかく立派な甲羅を背負っているのにそんなに攻めの姿勢を見せるのか?それはカミツキガメのお腹を観察するとわかります。 イシガメやアカミミガメなど普通のカメはお腹側の甲羅(腹甲といいます)がお腹全面、ひいては首、前後脚、尻尾の付け根までを完全に覆っています。 なら戦うしかねえよ!というわけなのでしょう。 とはいえ彼らが暮らす原産地の川には甲羅ごと噛み砕く超強力なアゴを持つワニがいるわけですから、それくらい強気なスタンスの方がいいのかもしれません。 なお、こう書くとおっかない印象ばかり受けるかもしれませんが、性格は意外に臆病で水の中から姿をあらわすことはほぼありません。 もちろん、わざわざ人間を追いかけてかみつきにくる!なんて妖怪みたいなこともしないのでご安心を。 日本にもいる! ちなみにこのカミツキガメ、出身地こそ中北米ですが近年では日本でも見つかるようになってきています。 かつてペットとして持ち込まれたものが逃げ出したのか、はたまた放流されたのか、千葉県などで繁殖してしまっているのです。 まさにリアル『あつ森』な状況ですが、もともとそこに暮らしている生物の居場所が奪われる可能性もあるわけで、喜ばしい状況とは言えません。 また、基本的には臆病で水から出てこないカメですが、5,6月の産卵期に限ってはメスが卵を産むために土手や田んぼの畦などに上陸することがあります。 この時期は気が立っているので、もし見かけても触ったりイタズラしたりしないようにしましょう。 そういえばこのカミツキガメ、食べるとおいしいです。 味が良い上にたくさんのお肉をとれるので、原産地では食用にしている地域もあります。 オススメは現地流にスパイスを効かせたケイジャンカミツキガメやフライドカミツキガメ!あー、『あつ森』のカミツキガメってイキがよくてウマそうだよな……。 見てたらお腹すいてきたな……。 豚肉と鶏肉の中間といった味わいでおいしい! リアルでは売ったり飼ったりしちゃダメ!! それから最後に注意点! あつ森では高値(5000ベル)で販売したり自宅で飼ったりできるカミツキガメですが、現在の日本では「外来生物法」という法律によって生きたままの移動や販売、飼育は禁止されています。 床に直置きはやめようね!部屋に入ったときビビっちゃいますしね。 現在は「公益財団法人 黒潮生物研究所」の客員研究員として深海魚の研究にも取り組んでいる。 著書に「(主婦と生活社)」「(地人書館)」など。 《平坂寛》.
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