[動サ五(四)]• 1 《 2から》攻撃を簡単にあしらう。 また、自分に向けられた追及を言葉巧みにかわす。 2 相撲で、急に体をかわして、攻撃に出ている相手の体勢を崩す。 3 和服の襟を後方に押し下げる。 襟をぬく。 4 去らせる。 行かせる。 5 実家に帰す。 離縁する。 6 ばかにする。 悪口を言う。
次の「いき」と「いなせ 」 [ ] 「いなせ」とは、「男気があって粋なさま」 ないし「勇み肌でいきな若者、また、その様子」 を表す語。 「いき」を意味に含むが、主に男性の気風についていう語である。 寛政期に日本橋魚河岸の若者の間で流行した「」というに由来する とも、「往なせとも」と上方言葉で唄う勇み肌の地回りがいたことから ともされるが、未詳。 魚河岸などの江戸職人やなど、履いた鼻緒の長いとともに、短気で喧嘩早い若者が好んで使った。 の落語『』では「刺繡(ほりもの)だらけの鯔背な哥々(あにい)が」と表したように、いなせはいきとともに江戸市中の気っ風(きっぷ) を表した言葉として定着した。 唄の『佃節』では「いきな、いなせな、人の悪いは」と唄われており、左官、大工、土方の多かった神田の気風が「いなせ」と見られていたことがわかる。 九鬼による「いき」 [ ] 『』(1930)では、「いき」という江戸特有の美意識が初めて哲学的に考察された。 は『「いき」の構造』において、いきを「他の言語に全く同義の語句が見られない」ことから日本独自の美意識として位置付けた。 外国語で意味が近いものに「coquetterie」「esprit」などを挙げたが、形式を抽象化することによって導き出される類似・共通点をもって文化の理解としてはならないとし、経験的具体的に意識できることをもっていきという文化を理解するべきであると唱えた。 また別の面として、いきの要諦には江戸の人々の道徳的理想が色濃く反映されており、それは「いき」のうちの「意気地」に集約される。 いわゆるやせ我慢と反骨精神にそれが表れており、「宵越しの金を持たぬ」と言う気風と誇りが「いき」であるとされた。 九鬼周造はその著書において端的に「理想主義の生んだ『意気地』によって霊化されていることが『いき』の特色である。 」と述べている。 九鬼の議論では、「いき」が町人の文化であることを軽視している点、西洋哲学での理屈付けをしている点には批判もある。 同じ漢字の「粋」を当てる「すい」があり、どちらも「つう(通)」とならぶ江戸時代から始まる美意識の理念である。 「いき」が江戸時代を通じて用いられているのに対し、「すい」や「つう(通)」は、近世後期に文化の中心が江戸に移っていくに従って育った、地域的、時代的な限定を伴う。 文学での比較において「通」の文学であるより後の発生であるに多く用いらることから、女性中心の美意識であるとの見方もある。 は「いき」の概念に「諦め」も加えている。 『』には、「京坂は男女ともに艶麗優美を専らとし、かねて粋を欲す。 江戸は意気を専らとして美を次として、風姿自づから異あり。 これを花に比するに艶麗は牡丹なり。 優美は桜花なり。 粋と意気は梅なり。 しかも京坂の粋は紅梅にして、江戸の意気は白梅に比して可ならん」と書かれている。 一方で、「いき」と「粋(すい)」の内容に大差はないという説もある。 前出の九鬼周造は「いき」と「粋(すい)」は同一の意味内容を持つと論じている。 脚注 [ ] []• 『日本国語大辞典』小学館• 山口佳紀編『暮らしのことば語源辞典』講談社、1998年• 『日本国語大辞典』小学館• 辞林 第三版『鯔背』• 山口佳紀編『暮らしのことば語源辞典』講談社、1998年• 『日本国語大辞典』小学館• 山口佳紀『暮らしのことば語源辞典』では、上方言葉である「往なせ」を江戸の言葉である「イナセ」の語源とするのは無理があるとしている。 気風から転じて、「いき」な風情の場合に「気っ風がいい」と言った。 したがって「気っ風が悪い」とは用いられない。 『日本国語大辞典』小学館•
次の追い払う。 実家に帰す。 悪口を言う。 帰らせる。 イ 立ち去らせる。 追っぱらう。 ロ 実家に返す。 離縁する。 悪口を言う。 けなす。 ふいにする。 転じて、攻撃や追及を軽くあしらう。 襟の合わせ目あたりを押し上げるような動作をする。 えりをぬく。 また、自分に向けられた追及を言葉巧みにかわす。 2 相撲で、急に体をかわして、攻撃に出ている相手の体勢を崩す。 3 和服の襟を後方に押し下げる。 襟をぬく。 4 去らせる。 行かせる。 5 実家に帰す。 離縁する。 6 ばかにする。 悪口を言う。 帰らせる。 【2】相撲で、相手の突っ込みをかわす。 転じて、攻撃のほこ先をかわす。 (ベネッセコーポレーショ『ベネッセ国語辞典 電子特別編集版』より) 往なす【いな・す】 〔もと、「行かせる・帰らせる」の意〕(すもうで)攻勢をかわして、相手の態勢を崩す。 相手の鋭い攻撃や追及を軽くかわす意にも用いられる。 「去なす」とも書く。 (三省堂『新明解国語辞典 第七版』より) 古典的な意味合いも含め、沢山の項目で解説している辞書は、調べるのが少し大変でした。 ・相撲で、突進してくる相手から身をかわして、相手の態勢を崩させる技。 辞書に載っていたのは、どれも 「行かせる・帰らせる」から派生した意味だと推測できますね! また、「相撲で、相手の突っ込みをかわす。 転じて、攻撃のほこ先をかわす。 「 - ・されてよろける」 「 質問を適当に-・す」 (三省堂『大辞林 第三版』より)• 類語には・・・.
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