CONTENTS• 愛山渓温泉 愛山渓温泉は旭川市の東部に位置する上川町の温泉地。 海抜1010mの高地にある 山奥の秘湯といった雰囲気です。 大雪山国立公園の表大雪地区の山の中に、一軒宿の愛山渓倶楽部が建ちます。 周りは森に囲まれ、その他の施設は登山客が宿泊する愛山渓ヒュッテがあるのみで、カフェ・レストラン・お土産屋さん・コンビニといった独立したお店はありません。 永山岳・愛別岳・比布岳・当麻岳へ登る登山客の登山基地になっていて、紅葉が美しいことで知られる沼の平湿原や雲井ケ原湿原へのハイキングコースのスタート地点にもなっています。 愛別ドライブインを目印に、国道38号線で曲がって約20km走ると終点が愛山渓温泉です。 時間にすると40分くらいですかね。 ちなみに、途中から道路が狭くなり、10キロ近く車幅は車一台分なので、 運転には注意が必要です。 熊や鹿も出るそうなので、動物にも注意ですね。 多分携帯も圏外でしょう。 その後、1926年に直井氏が温泉浴場を建て、直井温泉と呼ばれていました。 その頃は道路もなかったようです。 1950年に愛山渓クラブとなり、愛山渓温泉に名称が変わりました。 この頃にチビという犬がいて、現在も 山仲間の愛犬チビの碑という記念碑が建てられています。 このチビの話がスゴくいいんですよ。 登山者を熊から救ったり、麓の人里まで雪崩の救助の知らせをするために疾走したりと登山者を守るために大活躍しました。 しかし、最後は人知れず消えていったそうな。 小説・映画やドラマになってもおかしくない内容なんですよね。 恐らく私は泣くだろうな。 面積は226,764haです。 1934年に国立公園に指定されました。 阿寒摩周国立公園と共に 北海道最古の国立公園です。 大雪山という名前の山は無く、北海道の最高峰の旭岳・黒岳・愛別岳・トムラウシ山と言った 標高2000m級の山々がある一帯の総称で、これらは北海道の屋根と言われています。 活火山・大規模な柱状節理・樹海・永久凍土など北海道の中でもなかなかお目にかかれない大自然の宝庫です。 250種の高山植物が見られる他、ヒグマ・シマフクロウ・オショロコマ・ギンザンマシコなどの生き物も棲息しています。 そうそう、正しい表記は「だいせつざん」ですが、地元の人は「たいせつざん」と呼ぶことが多いです。 宿泊のみできるのは、愛山渓ヒュッテです。 愛山渓倶楽部 愛山渓倶楽部は小規模老舗温泉宿。 1926年に開業しました。 現在は株式会社りんゆう観光が経営しています。 外観も内装も山小屋のような雰囲気です。 相米慎二氏が監督し、小泉今日子氏と浅野忠信氏が主演を務めた映画「風花」が撮影された場所としても知られています。 日帰り入浴料は700円。 宿泊も可能です。 建物内には愛山渓食堂もあり、日帰り入浴者も利用できます。 冬季(10月中旬~5月中旬)は休業します。 浴場には 内湯が1つ。 4人ほどが入浴できそうな大きさです。 浴槽には100%天然源泉掛流の温泉を使用し、新鮮な温泉がドバドバと浴槽に流し込まれ、浴槽からはワンサカとお湯が溢れだしています。 見ているだけでも贅沢な気分になります。 床は温泉成分が析出したのか、茶褐色に変色していました。 飲泉も可能です。 コップが備えつけてあるので、飲んでみると金属っぽい味でした。 あんまり美味しくはないかな。 慢性消化器病、糖尿病、痛風、肝臓病、慢性胆嚢炎、胆石症、慢性便秘、肥満症に効果があるそうです。 温泉成分の総計は2. メタケイ酸が202. 洗い場にはシャワーはついていません。 脱衣所には登山者用の洗濯機が設置されていました。 トイレは廊下にあるので、事前に用を足した方が良いでしょう。 また、水力による自家発電のため、ドライヤーの使用はブレーカーが落ちるので禁止されています。 3 適応症 神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、疲労回復、慢性消化器病、痔疾、冷え症、病後回復期、健康増進、慢性皮膚病、きりきず、動脈硬化症、やけど 禁忌症 急性疾患(とくに熱のある場合)、活動性の結核、悪性腫瘍、重い心臓病、呼吸不全、腎不全、出血性の疾患、高度の貧血、その他一般に病勢進行中の疾患 飲用による適応症 慢性消化器病、糖尿病、痛風、肝臓病、慢性胆嚢炎、胆石症、慢性便秘、肥満症 飲用による禁忌症 腎臓病、高血圧症、下痢の時、その他一般にむくみのあるもの 設備 内湯 1。 男女別の入浴。
次のCONTENTS• 愛山渓温泉 愛山渓温泉は旭川市の東部に位置する上川町の温泉地。 海抜1010mの高地にある 山奥の秘湯といった雰囲気です。 大雪山国立公園の表大雪地区の山の中に、一軒宿の愛山渓倶楽部が建ちます。 周りは森に囲まれ、その他の施設は登山客が宿泊する愛山渓ヒュッテがあるのみで、カフェ・レストラン・お土産屋さん・コンビニといった独立したお店はありません。 永山岳・愛別岳・比布岳・当麻岳へ登る登山客の登山基地になっていて、紅葉が美しいことで知られる沼の平湿原や雲井ケ原湿原へのハイキングコースのスタート地点にもなっています。 愛別ドライブインを目印に、国道38号線で曲がって約20km走ると終点が愛山渓温泉です。 時間にすると40分くらいですかね。 ちなみに、途中から道路が狭くなり、10キロ近く車幅は車一台分なので、 運転には注意が必要です。 熊や鹿も出るそうなので、動物にも注意ですね。 多分携帯も圏外でしょう。 その後、1926年に直井氏が温泉浴場を建て、直井温泉と呼ばれていました。 その頃は道路もなかったようです。 1950年に愛山渓クラブとなり、愛山渓温泉に名称が変わりました。 この頃にチビという犬がいて、現在も 山仲間の愛犬チビの碑という記念碑が建てられています。 このチビの話がスゴくいいんですよ。 登山者を熊から救ったり、麓の人里まで雪崩の救助の知らせをするために疾走したりと登山者を守るために大活躍しました。 しかし、最後は人知れず消えていったそうな。 小説・映画やドラマになってもおかしくない内容なんですよね。 恐らく私は泣くだろうな。 面積は226,764haです。 1934年に国立公園に指定されました。 阿寒摩周国立公園と共に 北海道最古の国立公園です。 大雪山という名前の山は無く、北海道の最高峰の旭岳・黒岳・愛別岳・トムラウシ山と言った 標高2000m級の山々がある一帯の総称で、これらは北海道の屋根と言われています。 活火山・大規模な柱状節理・樹海・永久凍土など北海道の中でもなかなかお目にかかれない大自然の宝庫です。 250種の高山植物が見られる他、ヒグマ・シマフクロウ・オショロコマ・ギンザンマシコなどの生き物も棲息しています。 そうそう、正しい表記は「だいせつざん」ですが、地元の人は「たいせつざん」と呼ぶことが多いです。 宿泊のみできるのは、愛山渓ヒュッテです。 愛山渓倶楽部 愛山渓倶楽部は小規模老舗温泉宿。 1926年に開業しました。 現在は株式会社りんゆう観光が経営しています。 外観も内装も山小屋のような雰囲気です。 相米慎二氏が監督し、小泉今日子氏と浅野忠信氏が主演を務めた映画「風花」が撮影された場所としても知られています。 日帰り入浴料は700円。 宿泊も可能です。 建物内には愛山渓食堂もあり、日帰り入浴者も利用できます。 冬季(10月中旬~5月中旬)は休業します。 浴場には 内湯が1つ。 4人ほどが入浴できそうな大きさです。 浴槽には100%天然源泉掛流の温泉を使用し、新鮮な温泉がドバドバと浴槽に流し込まれ、浴槽からはワンサカとお湯が溢れだしています。 見ているだけでも贅沢な気分になります。 床は温泉成分が析出したのか、茶褐色に変色していました。 飲泉も可能です。 コップが備えつけてあるので、飲んでみると金属っぽい味でした。 あんまり美味しくはないかな。 慢性消化器病、糖尿病、痛風、肝臓病、慢性胆嚢炎、胆石症、慢性便秘、肥満症に効果があるそうです。 温泉成分の総計は2. メタケイ酸が202. 洗い場にはシャワーはついていません。 脱衣所には登山者用の洗濯機が設置されていました。 トイレは廊下にあるので、事前に用を足した方が良いでしょう。 また、水力による自家発電のため、ドライヤーの使用はブレーカーが落ちるので禁止されています。 3 適応症 神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、疲労回復、慢性消化器病、痔疾、冷え症、病後回復期、健康増進、慢性皮膚病、きりきず、動脈硬化症、やけど 禁忌症 急性疾患(とくに熱のある場合)、活動性の結核、悪性腫瘍、重い心臓病、呼吸不全、腎不全、出血性の疾患、高度の貧血、その他一般に病勢進行中の疾患 飲用による適応症 慢性消化器病、糖尿病、痛風、肝臓病、慢性胆嚢炎、胆石症、慢性便秘、肥満症 飲用による禁忌症 腎臓病、高血圧症、下痢の時、その他一般にむくみのあるもの 設備 内湯 1。 男女別の入浴。
次の層雲峡〜上川駅間は10. 5往復のバスの便があり,うち7往復が旭川に直通している。 上川市街までの間,ドライブインや農家の廃屋が点在していた。 昭和30年代,観光ブームと造材ブームが両方一気に訪れ,そしていまではどちらも衰退してしまった,独特の風景である。 上川市街通過。 上川駅到着時に,「周遊券,船車券をお持ちの方はお手数でも切り離して……」と,時代がかった放送案内があった。 愛山渓入口で下車。 愛山渓ドライブイン。 昭和40年代,誰もが車を持つようになり,各地の国道沿いにタケノコのように建ったドライブインも,今は淘汰されて風前の灯であるが,この愛山渓ドライブインは,道内でも数少なくなった正統派ドライブインの一つである。 昭和45年に開業している。 平成18年に無料の旭川紋別自動車道が開通して以来,国道39号線の交通量は激減しているが,ほそぼそと営業を続けていた。 メニューはラーメン,そば,うどん,定食などいろいろあるが,今日は結構歩いたのでザンギ定食を頼んだ。 先ごろ亡くなった寛仁親王殿下も常連だったという店である。 北海道の一時代を後世に伝えるドライブインとして,これからも営業を続けていってほしいものである。 ドライブインの迎えにあった下り線のバス停。 立派な待合所があった。 この辺は旭川から40kmしか離れていないが,はるか異郷の地に来たような感慨がある。 待合所には愛山渓温泉の案内図も掲げられていた。 愛山渓温泉はこの先19km。 かつてはバスの便があったが,現在は歩くしかない。 ここから歩いて訪れるのもひどく旅情がありそうであるが,そういう旅行者は年間に何人くらいいるだろうか。 先ほど乗ったのが上りの終バスだったので,JRの駅まで歩く。 位置関係がはっきりしなかったが,ドライブインで訪ねると,安足間と東雲,どちらも1kmほどとのことだった。 旭川寄りの安足間まで歩くことにする。 国道から愛山の集落に入る。 駅名は安足間だが行政区としては愛山を名乗っている。 かつて林産業で繁栄した集落だったが,林業の斜陽化により衰退した。 それでも,郵便局や交番があるそれなりの集落である。 近年は地域を活性化しようと,住民によるイベントも企画され,注目を集めている。 住民有志による「アンタロマンの会」が設置した愛山湧水公園。 喫茶店,お寺のきれいな庭,この土地が好きで住んでいる人がいるということが感じられた。 駅前の商店街。 現在,常時営業している店舗はなく,曜日限定でかつての食料品店が臨時営業している状況という。 この列車は,北見峠を越える唯一の上り普通列車として,鉄道ファンには知られた存在である。 急こう配を越えるため2両連結で運転されているのであるが,乗客は皆無だった。 愛別も当麻も乗客なし。 外出禁止令でも出されたのかと心配になるほど町は静かだった。 南永山駅でようやく4名の乗客があり,ほっとした。 最寄りの旭川四条駅で下車。 四条駅も隣に鉄道用品の店と釜揚げうどんの店ができて雰囲気が変わったが,当分の間は昭和の雰囲気を保ってくれるだろう。 旅行記終了。 読んでいただきありがとうございました。
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