生育環境• 日頃の行動や思考 生まれつき体が強い人がいるのと同じように、遺伝的にストレスに強い場合が考えられます。 脳内の不安・緊張に関わる物質に生まれつき多い、少ないがあります。 そういった体のよってストレスへの抵抗力が変わってきます。 また、その人が幼少期育った環境もストレス耐性に大きく影響しています。 例えば、小さい頃に虐待やネグレクトの経験があると、ストレスに弱くなるという報告があります。 こういった場合、大人になってからストレスに弱くなり、うつ病を発症したり、ちょっとしたことで極度に落ち込んで死にたくなってしまったりといったことが起こります。 逆に適度な愛情を受けて大事にされながら育つと、ストレスに強い大人になるといえます。 ストレスへの抵抗力は生まれ持った体質と、幼少期の生育環境だけで決まるわけではありません。 今までいろいろな経験をし、学習することによって培われた日々の行動や思考も大きく関係してきます。 どんな行動、思考パターンを身につければストレスに強くなれるかを考えてみることが、ストレスとうまく付き合っていく鍵になります。
次のcontents• 今回は酸化ストレスは多くの病気の原因であるということについてです。 「酸化ストレス」は生活習慣病をはじめとした多くの病気の原因になってしまうとされていますが、では、この「 酸化ストレス」とは一体何でしょうか? この「酸化ストレス」の「酸化」とは、簡単にいえば活性酸素によってカラダの中がサビることです。 激しい運動を行ったり、紫外線を浴びたりすると、体内で「」が増えて老化が促される、シミやしわの原因になる、といったことについては、健康に関心がある方ならば、一度は耳にしたことがあるかもしれません。 このフリーラジカルの一種である活性酸素は、私たちが呼吸をするたびに体内で発生しており、殺菌作用やガン細胞の破壊などに利用されているため、ある程度は健康を維持するために必要不可欠なのですが、必要以上にストレスを受けたり、無酸素運動などの激しい運動を行い過ぎたりすると、体内で増えすぎてしまうのです。 そして増えすぎた活性酸素は、細胞の老化促進や肌のシミ、しわ、さらにはがんやアレルギー、認知症など、様々な病気・疾患の原因にもなるといわれています。 活性酸素によって引き起こされる<酸化ストレス> では、なぜそのように老化や病気の原因になるのかといえば、活性酸素(フリーラジカル)は、をもたらし、「細胞核DNA」に「酸化損傷」を与えるからです。 分かりやすく言えば、「悪玉」と呼ばれる活性酸素は、私たちの細胞にサビつきと劣化をもたらすのです。 そしてこのことが「 酸化ストレス」と呼ばれているのです。 また酸化ストレスはサイトカインを暴走させるきっかけにもなり、そのことが「炎症」を引き起こす原因にもなるとされています。 つまり必要以上のストレスは活性酸素を生み出すことで細胞の酸化と劣化をもたらし、さらには「炎症」までも引き起こす原因になってしまうのです。 したがって、 ミトコンドリアによって生活習慣病をはじめとした病気の予防や老化の促進を防ぐためには「活性酸素」による酸化ストレスを減らすことが重要になってくるのです。 ちなみに、この「酸化ストレス」に対して、医学博士の熊沢義雄氏は『慢性炎症を抑えなさい』のなかで、 酸化物は、ダメージを受け、本来あった姿形でなくなってしまいます。 たとえば、鉄が酸化すればサビになり、その部分はもろくなってしまうでしょう。 私たちの体内で酸化が進むということは、それと似たようなことが細胞レベルで起きているということなのです。 実際、体内でからだの成分が酸化することを発端に、やっかいな問題が次々と起きています。 (熊沢義雄『「慢性炎症」を抑えなさい』p25) 加齢やストレス、紫外線、そのほか、喫煙や化学物質などさまざまな影響によって抗酸化力が落ちてくると、体内で起きる酸化と抗酸化のバランスが崩れ、酸化はどんどん進んでしまいます。 こうなると、体内で増え過ぎた活性酸素によって正常な細胞がダメージを受けることになり、からだのあちこちで小さな炎症が次々と起きてしまうのです。 実際、活性酸素が増えることで慢性炎症が引き起こされ、それが結果的にガンやアルツハイマー病など、さまざまな病気につながっていることが、近年の研究で明らかになってきています。 (熊沢義雄『「慢性炎症」を抑えなさい』p26~27) と述べています。 つまり活性酸素による酸化ストレスは、炎症が止むことなくだらだらと続いてしまう慢性炎症の引き金にもなるのです。 不必要なストレスを避けることが細胞の酸化を防ぐ。 以上、ここまで酸化ストレスとは何かについて述べてきましたが、「酸化ストレス」は、息がきれるような激しい運動や、人間関係における心理的苦痛、睡眠不足、喫煙、化学物質、食品添加物など、からだにとって「ストレス」になるものや出来事によって生じてくると思われます。 もちろん、人間が現代社会を生き抜くためには、ある程度の「」は避けては通れないものですし、時には自分を奮い立たせるために必要になってきます。 しかし老化や生活習慣病、などの原因になってしまう「酸化ストレス」を防ぐためには、などを活用し、 ミトコンドリアを機能を低下させてしまうほどの不必要なストレスを避けることが、より重要になってくると考えられるのです。
次の脈拍とは?正常値はどのくらい? 脈拍というのは、心臓が全身に血液を送り出すときに使われる動脈の拍動のことをいいます。 私たちの心臓の筋肉は絶えず動き続けていて、一定のリズムで収縮しています。 これにより、動脈を通して全身に血液が送られるのです。 このときに生じる動脈内壁の圧力変化を手首などで脈拍として感じることができるのです。 脈は1分間に60~80回程度が安静にしているときの正常値であるといわれています。 ただ、これは成人の場合の平均値であり、年齢を重ねるにつれて脈拍数は減少していきます。 つまり、赤ちゃんの場合、1分間に100回以上の脈拍数でもふつうにありえるということです。 ただ成人の場合100回を超えると異常値ですので、以下で原因をチェックしていきましょう。 脈拍が早くなる原因 ストレス 精神的なストレスを感じると脈拍が早くなる原因となります。 ストレスを受けると体が緊張状態になり、自律神経のうちの交感神経(活動の神経)が活発に働きます。 この交感神経は活動の神経といわれていて、私たちの体が元気に活動するように仕向ける神経となるのです。 そして、交感神経の活性化により心臓の働きも活性化し、脈拍が早くなってしまうのです。 貧血 貧血とは、血液中のヘモグロビン濃度が減少してしまっている状態です。 ヘモグロビンは酸素と結合して全身に酸素を供給してくれる働きを持っています。 つまり、貧血になると酸素が十分に供給されなくなり、酸欠状態になってしまうのです。 特に脳は酸素を大量に必要としていますので、貧血になることで頭がぼっーとするなどの症状が表れてしまいます。 参考: これは体にとって好ましくない状態なので、心臓はより多くの血液を送り出すことで貧血を解消しようとします。 これにより、心臓の働きが活発化するので脈拍が早くなってしまうのです。 貧血になると、頭がぼーっとするほかにも、頭痛が起きたり、たちくらみ、耳鳴りなどといった症状も表れます。 脈が早いときに疑われる病気 自律神経失調症 自律神経は活動する神経である 交感神経と休息する神経である 副交感神経から成っています。 これら2種類の神経がバランスをとって、私たちの生理活動は行われていますがストレスなどが原因でこのバランスが崩れてしまうことがあります。 これを自律神経失調症といい、交感神経が異常に優位になってしまった場合は脈拍が早くなってしまう原因となるのです。 自律神経失調症の症状は非常に多岐にわたり、• 体のだるさ• 肩こり• 喉の痛み など全身にさまざまな症状があらわれるのが特徴です。 脈拍数の異常値は自律神経失調症であらわれやすいのでこのような症状と併せてチェックをしてみることをおすすめします。 ま た自律神経が乱れると寝起きに吐き気・頭痛・腹痛などの症状があらわれることも多いです。 ぜひこちらの記事も併せてご覧ください。 参考: 狭心症 狭心症とは、心臓の冠動脈が動脈硬化によって細くなってしまう病気です。 つまり、冠動脈を通る血液量が減少してしまうのです。 そのため、全身に渡る酸素量も減ってしまうので、これを改善しようと心臓がいつもより活発に血液を送り出します。 これによって、脈拍数が異常に高くなってしまうのです。 狭心症になると左胸の心臓あたりに違和感を感じることも多いです。 参考: 心筋梗塞 心筋梗塞は、冠動脈が動脈硬化によりつまってしまい、心臓の筋肉が壊死してしまう病気です。 命にかかわる非常に危険な病気として知られています。 急性心筋梗塞の場合、左胸に急激な激痛がおそいます。 この前兆して脈拍が早くなっている可能性があるのです。 なぜかというと、狭心症の場合と同様に冠動脈の詰まりが原因なので心臓が血液をもっと送り出そうとするからです。 心筋梗塞は、脈拍が早くなることのほかにも息苦しさ、左胸の違和感などの前兆も表れます。 甲状腺機能亢進症(バセドウ病) 甲状腺機能亢進症(バセドウ病)とは、甲状腺ホルモンという代謝をコントロールするホルモンが過剰に分泌してしまうことにより起こる病気です。 甲状腺ホルモンが多く分泌されてしまうと、それだけ全身のエネルギー代謝が高くなってしまいます。 代謝が高まるということは、健康によさそうに思えますがバセドウ病の場合は過剰に代謝が高まってしまうのです。 これにより、心臓の鼓動が激しくなり脈拍数は上昇していきます。 また、代謝が過剰に高くなるということは、• 異常な空腹感• 体のだるさ• 寝つきが悪くなる などの症状も伴います。 また、バセドウ病は 20~30代の若い世代の女性に多く発症するとされています。 脈が異常に早いときに行いたい対処法 リラックス状態になる 自律神経は興奮状態をつくる交感神経とリラックス状態をつくる副交感神経でできています。 このうち、交感神経が優位にたつと脈拍が早くなってしまうと上述しました。 一方で、 副交感神経が優位に立つと、リラックス状態になり脈拍は遅くなっていきます。 リラックス状態とは心身ともに活動量が少ない状態です。 例えば、睡眠中や起床時は副交感神経が優位に働いています。 なので、意識的にぼーっとしてみたり、横になってくつろいだりすることでリラックス状態に持っていけば自然と脈拍は遅くなっていくのです。 規則正しい生活を心がける しっかりと睡眠時間を確保し、バランスのいい食事をとり、適度な運動をする。 基本的なことですがこのような規則正しい生活が私たちが受けるストレスを軽減させ、自律神経が乱れることを防ぐことができます。 運動 これらのうちあなたが欠如していると思うことを優先的に改善して取り組んでいくといいですね。 まとめ:脈が早いときは隠れた病気にも気をつけよう! 脈拍が早いときの原因や病気、対処法などについてお伝えしました。 なかにはさまざまな隠れた病気が潜んでいる可能性があることがお分かりいただけたと思います。 特に心臓病は命にかかわることもある病気なのでしっかりと前兆を察知し早期治療を行えるようにしましょう。
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