ポーカー スノー ウィー。 「自分の記憶は信用しない」日本人初ポーカー世界王者はゲーム中になにを考えている?

「自分の記憶は信用しない」日本人初ポーカー世界王者はゲーム中になにを考えている?

ポーカー スノー ウィー

1対1のポーカー勝負はコンピューターのほうが強い 中野信子氏(以下、中野):そうですね(笑)。 あと、知能のあり方、人生を攻略するための戦略の立て方なんかを学ぶこともできそうだな、という印象でした。 私は本当に入門初心者のレベルですけど、この本の中で紹介されていた自分のハンドで、どのくらい勝つかを分析するソフトがあって。 あれ、なんでしたっけ? テキサス……。 木原直哉氏(以下、木原):ホールデムマネージャー(Hold'em Manager)。 それは一応、結果を統計解析するソフトです。 最近、話題になったAIってありますよね。 ホールデムマネージャーはAIじゃなくてただの統計ソフト。 あとは今はやりのAIのポーカースノーウィーです。 みなさん、最近ポーカーのトッププロが1対1の勝負でコンピューターに負けた話をご存知の方はいますか? (会場挙手) 木原:意外と少なかった。 中野:ヘッズアップですよね? 木原:ヘッズアップ。 1対1の勝負で負けたニュースがあります。 その記事を自分は書かせていただいたんです。 今は完全に1対1の勝負だと、コンピューターのほうが強いとなったんです。 中野:統計ソフトはすごくおもしろいと思います。 自分の癖を見切ってくれるところが。 例えば、どういう手の時に勝ち、逆に強いハンドなのに負けているとか……。 木原:その理由を教えてくれないんですよ。 統計ソフトだから理由を教えてくれないけど、自分で見返す代わりに分析してくれる。 というか、させるんですよ。 「これを表示して」といえば表示してくれる。 中野:木原さんの場合は、なんでしたっけ? クイーン……。 木原:エース・クイーンとエース・ジャックという、すごく強い手があるんです。 エース・エース、キング・キングと強い順なんですけど、次にクイーン・クイーンかエース・キングという感じです。 その上位のエース・クイーン、エース・ジャックがすごい強い。 これは後でやります。 その強い手で、けっこうな金額を負けていたんです。 理由はわからないですけど、それを調べるまで、そもそもそれらの手で負けていることに気付いていなかったんです。 中野:これほど、数字に置き換える人ですら、自分の戦略を分析できていなかったということですか? 木原:戦略というより、結果でしょうか。 具体的に自分が負けたハンドのなにかがまずいのは間違いないです、統計的優位性よりもはるかに負けていたので、なにかがまずい。 でも、ソフトは教えてくれないので、自分で考えるしかないんですね。 それで、何百もあったものを全部見返して、なにがまずかったのかをなんとなく見返していくうちに、「これはここがまずかったんだな」と思ってプレイを変えていく。 ポーカーでは「引き出し」を増やし、使い分けられるのがいい 中野:その時は、プリフロップ戦略でベットしていなかったということですか? 木原:ちょっと専門的になりすぎちゃいますけど、そんな感じですね。 今だったらそうしなくてもやれますが、その時にはなかったプレイの概念ですね。 プレイの引き出しって、やればやるほど増えてくるので、増えれば増えるほど有利なんです。 まあ、損な引き出しはあってもしょうがないのですが。 基本的に得な引き出しを増やして、相手によっていろいろ「この人にはこれを使おう」「この人にはこれを使おう」と、どんどん変えられるのがいいんです。 でも、その時は引き出しもなく、まずい引き出しがあったので、それを閉めた感じです。 中野:「やっちゃいけない箱」みたいな感じですか。 木原:そうですね。 その「やっちゃいけない箱」も、実は箱の中の先のほうに、いいプレイがあるんですけど、自分はそこまでレベルが到達していなかったので、その引き出し自体を開けないほうが良かった。 中野:なるほど。 木原:箱の奥のいいプレイまで取り出せるんだったら、そんなに悪くない。 今だったらできるところはあるんですけど、当時はやっぱりまだ駆け出しの頃であまり強くなかったので、その引き出し自体を閉まってプレイしてみたら、実はけっこう良かったんです。 木原氏がポーカーを始めたのは26歳 中野:「当時は」とおっしゃるけれども、木原さんがポーカーを知ったのは、実は……。 木原:今からちょうど10年前のゴールデンウィークにポーカーを知ったんですよ。 ちょうど10年ですね。 中野:いい時期ですね。 非常にお若くて。 木原:26歳の時にポーカーを始めたんです。 こういうことを言うとあれですけど、将棋の世界だと4歳、5歳、6歳から始めるのが普通で、7歳から始めるとちょっと遅いぐらいに言われます。 そこで十数年修行して、20歳でプロになったら「早いよね」と言われる世界です。 そこと比較して、26歳になる直前でポーカーを覚えて「世界と戦っていこう」と頭の片隅でも思うことができる意味では、ポーカーは甘い世界ですね。 中野:(笑)。 木原:もともと自分は将棋をやっていて。 将棋はやっぱり非常に厳しい世界ですね。 プロで戦う上でも。 中野:層が厚いこともあるんでしょうけど。 それでも、先ほど才能と努力の話をしましたね。 木原:自分に適性があったのは間違いないですね。 中野:たしかに、木原さんにはポーカープレイヤーとしての適性があったと思いました。 計算する能力が高かったでしょうし。 木原:あと、ポーカーをやっていて自分が思ったのは「見えない情報」。 ポーカーは次のカードになにが来るかわからない。 相手がなにを持っているかもわからないです。 そのわからない情報の中で、自分を信じて踏み出すのは怖いですけど、自分はそれなりにできるんです。 もともと自分自身を信用しないので(笑)。 信用しないというか、記憶的なものを信用しないから、基本的に最初からできると思っていない。 中野:自分のことを信用しない。 おもしろい点ですね。 「緊張してもしょうがない」となってから楽になった 木原:記憶は信用しないけど、自分の考えていること、結論に対しては、かなり信用する感じです。 中野:あまり不安傾向が高くなさそうな感じですね。 木原:そうですね。 あと、「なんとでもなる」と思っているので。 中野:なるほど(笑)。 木原:「なにか失敗したって、なんとでも生きていける」と自分は思っています。 中野:「死ななければなんでもできる」みたいな感じですか(笑)。 木原:別にポーカーで失敗しても、本当に寝たきりにならないかぎり、基本的にはなんとでもなると自分は心から思えています。 でも、昔はテレビ番組とかすごい緊張したんですよ。 中野:意外ですね。 木原:あまりそういうのがなかったですので。 昔、そろばんの時に選手宣誓をやりましたけど、めちゃくちゃ緊張したんですよ。 中野:胃が痛くなったエピソードが書かれていましたね。 木原:親にすごくバカにされたんですけど、右足左足がこう、「手と足が両方同じふうに出てたよ」と。 ものすごいく緊張して。 中野:それほど緊張されたんですね。 小学生の時ですね。 木原:小学生の時ですね。 今から考えると、その選手宣誓で大ポカやっても、人生になんの影響もないですよね。 中野:大人になったらわかることですね。 木原:逆に、すごい大成功しても、なにか大きくほめてもらえることってないですよね。 中野:あまりないですよね。 木原:ないですよね。 なので、緊張する価値もなかった。 中野:成功すると、けっこう妬(ねた)みの視線を感じますよね(笑)。 木原:そうなんですよ。 だから、あまり緊張してもしょうがないと心から思えるようになってから、気楽にいろいろできるようになりました。 強くなりたければ受け身にならず、強い人の輪の中へ 中野:そうですね。 そろそろ時間が……何時までですか? 勝間和代氏(以下、勝間):質疑応答を受けていただいたら。 中野:時間がちょっと余るようだったら、人数を区切って、質疑をと思いましたけど、今日はタイムキーパーの方が……いらっしゃらないのかな? 木原:適当でいいんじゃないでしょうか、そこらへんは。 中野:じゃあ、4人ぐらいにしましょうか。 勝間:なにか質問ある方いらっしゃいますか? 質問者1:ポーカーの本を読ませていただいて。 木原さんは「ポーカーを学ぶ上で、 本はあまり参考にしなかった」と。 自分たちが学ぶ上で、初心者向けの情報と、トーナメントを目指す人ほどのすごいプロの差が離れすぎていて、学び方としてどのように学べば上達できると思われますか? 木原:まず、確かに自分は強くなる過程でぜんぜん本は読まなかったです。 なぜかというと、日本の本がなかったからです。 当時は、ぜんぜん日本語の本がなくて、情報がなかったんですよ。 なので、読みたくても、参考にしたくても本がなかったという言い方が正しいです。 ただし今は日本語の本、初心から中級者向けの本はそれなりに出てきてます。 それなりにレビューなどもいろいろあるので、みんなの意見を聞きながら読むほうが楽だと思います。 中野:(『トーナメントポーカー入門』を手に取って)2011年5月3日が初版ですね。 なので、木原さんがだいぶ上手くなられてから出た本です。 木原:はい。 その頃になってからは、当然こういう本は基本的には全部に目を通しています。 けれど、強くなる過程で読まなかったのは、別に参考にしたくないという理由じゃなかったです。 中野:(『トーナメントポーカー入門』を指して)これは「ポーカーの高速道路とけものみち」というWebサイトですか? 木原:「ポーカーの高速道路とけものみち」は、著者のSHIMADAさんがやっているブログです。 ブログ記事からいろいろ、まとめて再編集して本にしたものです。 中野:ブログ記事は参考にされてたんですか? 木原:その時はブログがなかったです。 中野:なかったんですね。 木原:自分が始めたのは2007年です。 その当時、始めた人は数人で、そこに座っているTくんはポーカーのちょっと先輩にあたります。 少人数のポーカーコミュニティで、当時の日本のトップの人たちからいろいろ教わることができたのは、すごく幸運な環境にありました。 中野:強くなりたければ、強い人の中に。 木原:極力そのほうがいいですけど、なかなか強い人のところにパッと入るといっても、普通は向こうから呼んでもらえないと入れないんです。 ただ、こちら側から情報発信をしていくと、それを受け取って、「お、この人は見込みあるな」と思ってもらえて、呼んでもらえやすくなります。 基本的には、受け身になったらどんなものでも限界がある。 自分から参加して、初めていろんなことが身につきます。 それは別にポーカーだけとは限らないと思います。 計算力がないとポーカーには向かない? 中野:次の質問にいきましょうか。 木原:はい。 質問者2:お話を聞いていると、非常に計算力が大事だなと感じたのですが、私なんか歳で年々、計算力が衰えていっています。 そういう人が上達するにはなにを心がければよろしいんでしょうか? 木原:そう感じるのは、おそらく自分が計算側の人だからですよね。 自分はそもそも、どんな勉強でも計算でなんとかしてきた人間なんですけど、計算が非常に弱いけどポーカーをする人も、けっこう多いんです。 そういう人たちはもっと感覚的なもの、自分はその感覚的なものが非常にセンスが悪いというか、ないんです。 中野:あまりお得意ではないんですね(笑)。 木原:はい。 たぶん今まで話してもらってわかると思いますけど、感覚的なものがあまりにもないので、それを計算で補っているんです。 そうすると、自分の中で一番しっくりくるんです。 なので、自分は計算で押したいタイプですけど、それははっきり言って少数派です。 プロの中でも少数派です。 中野:木原さんのスタイルが少数派ということですか? 木原:はい。 自分側のほうが少数派です。 中野:なるほど。 (『実力と運の間』を手に取って)この本に、ある中国人プレイヤーの話が出てきます。 その中国人プレイヤーは自分の手をあまり見ないそうです。 つまり、計算していない。 木原:相手の様子をすごくうかがって、相手は「この時こうプレイして、その時はこうだった」とか、それを非常によく覚えています。 中野:強く出れば引く人だ、弱く出れば突いてくる人だ、など。 木原:あと、「この人のプレイは、さっきとこう違うから、この人の考え方はこうであるはずだ」など、人読みやの雰囲気をよく見るのが得意な人など、いろいろいます。 トッププレイヤーは、そういうプレイヤーのミスとかなかったりするんですけど。 それでも、一般的、標準的にされているプレイをするだけで、計算的なものは十分です。 あれば得だけど必要ないと言えば必要ないです。 どんな能力でもそうですよね。 中野:そうですね。

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世界でいちばん分かりやすいポーカースノーウィ・アカウント開設ガイド

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そして、2017年5月には世界トップの柯潔九段を3-0で破りました。 長年、囲碁というゲームの複雑さから、コンピューターがプロ棋士を破ることは難しいと言われてきました。 将棋においても同様です。 AIによる攻略が最も難しいとされてきたポーカー界にもその波はやってきました。 2017年、カーネギーメロン大学が開発した「Libratus」が、ヘッズアップで世界のトッププロ4人を破ったというニュースが世界中に流れたのです。 さらには、2019年7月、Facebookとカーネギーメロン大学が共同で開発したAI「Pluribus」は、6maxでもポーカープロを圧倒したというニュースがでました。 「Pluribus」の評価についてはまだ定まっていませんが、これからも注目すべき存在であることは間違いないでしょう。 PokerSnowieの強さ そして、そんなAIにポーカーを学ぶことができるソフトが市販されています。 それが、 PokerSnowieです。 AIによるコーチング、トレーニングが年間$99から受けられます。 その実力は、多くのプロより強いであろうと目されるほどです。 東大卒のプロポーカープレイヤーである木原さんが「Pluribus」のニュースを受けて、PokerSnowieについて下記のようにコメントしています。 そもそも、スノーウイーに勝ち越せる人間なんて、数億人のポーカープレーヤー人口のうち、せいぜい数百人、もしかしたら二桁、というのは既にほとんどのポーカープレーヤーが一致する意見です。 そのうえで、今回の実験に意味を見出すなら、せめてトップ100くらいに入っている人を集めないと。 PokerSnowieには色々な機能がありますが、手っ取り早く強くなりたいのであれば「習うより慣れろ」。 この一言に尽きます。 テレビでもおなじみの脳科学者・中野信子さんと、木原プロの対談でも同様の主旨が述べられています。 特定のポジションだけを徹底的に反復する機能を活用すると、覚えるのが早くなると思います。 実戦との乖離 PokerSnowieのプレイラインに慣れると、実戦とは全然違うことに気付くことでしょう。 それをもって、スノーウィーは役に立たないという人がいます。 しかし、PokerSnowieの実力は先に述べた通りです。 スノーウィーは相手に付け込まれない戦略を取っています。 これが標準的なプレイラインだということを理解してください。 強い相手には、この通りにプレイするだけで十分です。 相手がミスをしたときに利益が得られます。 弱い相手には、搾取的戦略で臨みます。 どれだけ標準的なプレイラインから乖離しているかを把握し、そこに付け込むのです。 各ポジションからのオープンレンジ、コールドコールレンジ、3ベットレンジ、3ベットコールレンジ、ポストフロップライン、これらを重点的にチェックします。 対戦相手があまりにもワイドにオープンしているのであれば、コールや3ベットするレンジをこちらも広げます。 逆に、相手がタイトなのであれば、スチールの頻度をあげたり3ベットの頻度を下げます。 「何が標準的なのか」という基準を自分の中でしっかり持っていないと、相手にどうアジャストすればいいのかがわかりません。 その感覚を身につけるのに最適なのが、PokerSnowieです。 スマホへの対応 ついに、PokerSnowieがスマホに対応しました。 iPhone iOS とAndroid用のアプリがあります。 いまのところ対応しているゲームはヘッズアップと5maxで、各ハンド開始時に100bbにスタックがリセットされます。 将来的には、もっと多くの機能を追加する予定とのこと。 とりあえず、ヘッズアップや簡単なキャッシュゲームの練習になります。 いつでも、どこでも、PokerSnowieと遊ぶことができるので、ますます勉強がはかどりますね。 無料トライアルでも10日間、お試しできます。 「CREATE YOUR FREE TRIAL ACCOUNT」から先にアカウントを作って、アプリをダウンロードしましょう。

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ポーカー専業生活2ヶ月目の戦績~しばらくスターズやらずにスノウィーに籠もります~|deathlog

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はじめに 2017年に出版された Matthew Jandaの「 」は、 この5年間のポーカートレーニング業界における最大の進歩として、高機能なソフトウェアの発展、特に 「人口知能(AI)」と 「最適解分析ツール(Solver 」の2つが挙げられるとし、 前者の代表例が 「PokerSnowie」(ポーカースノーウィ)、後者の代表例が 「PioSOLVER」(ピオソルバー)と紹介していました。 インターネットをポーカートレーニングの 「高速道路」に例えた当ブログがスタートして、10年以上が経ちましたが、その後 、ハンド解析ソフト(ポーカートラッカー等)など色々なツールが現れましたが、この PokerSnowieこそ 新しい「高速道路」と呼べるツールと言えるのかもしれません。 AIとソルバー AIがゲームをプレイするというのはインベーダーゲームの時代からありましたが、現在のAIは極めて高度になっており、囲碁の世界チャンピオンを破った AlphaGOをあげるまでもなく、ある意味人間の頭脳を凌駕するほどになっています。 囲碁や将棋のような完全情報ゲームだけでなく、不完全情報ゲームであるポーカーについても、テキサスホールデムのヘッズアップでは、2017年1月にカーネギーメロン大学の開発したAI 「Libratus」がDong Kimなどのトッププロに圧勝するほどになっています。 1,000台以上のサーバを使用するAlphaGOや、通常のPCの2,000倍の計算速度(1. 35ペタFLOPS)を持つスーパーコンピュータを使用するLibratusでなくても、 個人がPCで使用可能なAIが2013年に開発されました。 それが です。 もう一つの進化が ソルバーと呼ばれる分析ツールです。 ソルバーは、所与の状況で、どのようなレンジの相手にどのようなアクションを取ることが「均衡的」か実際に計算してくれるプログラムです。 (均衡プレイについては、「 」第4章参照。 ) 相手がどのようなプレイをしてもこちらの利益が失われない ナッシュ均衡的なプレイがどのようなものか、個人で計算できるツールは、アグレッシブポーカー発刊時には存在しませんでした。 ポーカースノーウィと ピオソルバーという2つのツールを駆使して、自分のプレイを検証することは、 中級プレイヤーを脱するのに非常に有用なのではないかと感じています。 世界でいちばん分かりやすい「ポーカースノーウィ」入門 ポーカースノーウィは、人間の頭脳を模したを使って 自分自身と何兆ものハンドをプレイすることで、 どのようにポーカーをプレイするのが期待値プラスかを追及するAIソフトです。 試行錯誤を繰り返し、自ら戦略を洗練化させ、均衡解までには至りませんが、2015年、2016年と自らを進化させ、 Matthew Jandaだけでなく、 Daniel Cates、 Johnathan Little、Ed Millerなど多くのプロに高く評価されているソフトです。 具体的には、ポーカースノーウィを使うことで、• 自分のプレイの適否をAIによって診断したり、• 実際にスノーウィとプレイすることができます( スノーウィトレーニング)。 これによって、リアルタイムでプレイ診断を得たり、終了後にプレイの適否の診断を行うことで、 スノーウィが正しい(期待値プラス)とするプレイと自分のプレイが、どのように乖離しているかを見ることができます。 ポーカースノーウィの使い方 から ポーカースノーウィをダウンロードしてください。 試用は 10日間無料です。 アカウントを作ってログインするまでは、試用期間はスタートしません。 たった10日間しか試用期間はないので、 本記事をよく読んでから開始することをオススメします。 スノーウィトレーニング スノーウィトレーニングは、1人(ヘッズアップ)から最大9人までの スノーウィと同卓してプレイすることができる機能です。 対戦人数、レート、アンティの額、持ちチップ量(200bbまで)を自由に設定できます。 また、シングルテーブルトーナメント(Freezeout(ノーリバイ))か普通のキャッシュゲームか(Cash)も選べます。 トーナメントモード ブラインドの上がるスピードもターボ、スタンダード、スローの3種類から選べます。 ブラインドは、ターボは5ハンドごと、スタンダードは10ハンドごと、スローは20ハンドごとに1レベル上がります。 10-20から始まって、初期スタックも200bbまで自由に選択できます。 アンティの有無も選択できます。 (25-100-200からアンティは始まります。 ) キャッシュゲームモード キャッシュゲームモードでは、 1時間で1面あたり大体300~400ハンドくらいプレイできます。 2面まで多面プレイも可能で、自分のハンドをフォールドしたら次のハンドに移る ファーストフォールド機能も搭載しているので効率的です。 特定のポジションでのトレーニング ボタンのプレイだけ、BBのプレイだけといった形で、特定のポジションでのプレイのみをトレーニングすることも可能です。 この機能によって 自分の苦手なポジションだけトレーニングすることができます。 また、自分のポジションまでフォールドまで回って来る場合のみにシチュエーションを限定する(オープンレイズができる場合のみに限定する)こともできます。 ライブアドバイス機能 スノーウィトレーニングをプレイ中にリアルタイムでミスを指摘してくれる ライブアドバイスの機能もあります。 また、大きなミス(Blunder)のみライブアドバイスが出るように設定することが可能です。 最初は、普通にライブアドバイス機能をOnにしておくとよいと思いますが、慣れてくると、 細かいミスでも毎回毎回アドバイスが出てきて煩わしいので、慣れてくればBlunder(大きなミス)のみリアルタイムで表示されるようにして、あとは復習に回すのが効率的だと思います。 ファストフォールド 自分のアクションが回ってくる前にフォールドすることも可能です。 これでより多くのハンド数がトレーニングできます。 ハンド解析 スノーウィトレーニングでプレイしたハンド(や他のオンラインポーカーソフトでプレイしたハンド)は、インポートすることによって、各種データをチェックして、自分のプレイの分析を行うことができます。 まず インポートタブをクリックします。 次に、プレイしたセッションを選択し、「View analysis」をクリックすると、セッションが解析されます。 概要 まず「 Overview」として概要が示されます。 全体的な誤り率が「 ERROR RATE」として示されます。 このセッションは3059ハンドで9. 34(%)と出ています。 これでもEXPERTレベルなんですね。 診断結果は、0~4%の EXTRA-TERRESTRIAL(ET。 地球外生命体)、4~8%の ワールドクラス、8~12%の エキスパート、12~16%の 上級者、16~20%の 中級者、20%以上の 初心者にクラス分けされれています。 48の期待値マイナスが生じたと診断されています。 90です。 More error detailsをクリックすると、個々のミスプレイの診断結果を見ることができます。 また、 Browse your blundersをクリックと、致命的なミスのみを見ることができます。 この2つが最も使う機能です。 まず、 Browse your blundersをクリックして致命的なミスをチェックしてみます。 ここではリバーでフラッシュ目のカードが落ちた場合にフルハウスをチェックしたのが誤り( WRONG)だと診断されています。 スノーウィは0. 25potのベットをすべきと診断しています。 チェックの期待値が21. 51で 0. 25ポットベットの期待値が24. 05なので、これにより 期待値を2. 54取りこぼしていると出ています。 因みに、タブをクリックすると0. 5ポットベット(ハーフポット)~2倍ポットベットまでの期待値も見ることができますが、 ハーフポットベットの期待値は21. 51でチェックと同じ、ポットベット及びポット倍ベットは、期待値がチェックより下がっています。 このような検証を繰り返すことで、 より期待値の高いバランスの取れたプレイラインに近づくことができます。 左上の Statisticsを押すと先程の画面に戻ります。 次に致命的ミスではないミスを見てみます。 More error detailsか左側の Error detailsをクリックすると、ミスの詳細画面に移ります。 ここでは、プリフロップのミスが314回、フロップが122回、ターンが36回、リバーで14回ミスが出ていることが分かります。 (更に致命的ミス(Blunders)の回数もそれぞれ分かります。 ) それぞれの数字をクリックすると、具体的にどのようなミスをしたのかがチェックできます。 UTGの3倍レイズにMPがコールでCOからQTsをコールするのは間違いだと出ています。 理由として「ポジションがあってもQTsはコールドコールするには弱すぎる。 他のプレイヤーはもっと強いハンドを持っている可能性が高く、AQsでもコールするには十分でない」と言っています。 右上の「 >」をクリックすると、次のミスに移ります。 ここではボタンの33でCOのレイズをコールしたのですが、フォールドすべきと出ています。 COのレイズにボタンからA5sでコールしたのは誤りで、ポットレイズすべきと出ています。 「コールの方がフォールドよりはよいが、このハンドはブラフレイズするのに完璧。 Aを1枚ブロックしているので、相手がフォールドしたり他のプレイヤーがリレイズする可能性を減らしている。 コールされてもフロップでハイペアやナッツフラドロ、ガットショットストドロを引く可能性もまだある」とのことです。 このようなアドバイスは プリフロップのミスでのみ出てきます。 バランス(Balance) 左の Balanceをクリックすると、 ハンドの強さに応じたアクションのバランスが取れているかどうかがチェックできます。 100%がスノーウィが取るラインと同じで、これより多い場合には「・・・し過ぎ」、少ない場合には「・・・しなさ過ぎ」となります。 上段のコールの数字を見ると、プリフロップとターンはコールしすぎ、フロップとリバーは適切にコールできているということが分かります。 また、中段のベットの数字を見ると、例えば、フロップではすべてのハンドで、ターンでは弱いハンドと中程度のハンドでベットし過ぎだということが分かります。 レイズについては、プリフロップは適切にできているものの、フロップは中程度のハンドでレイズしすぎ、強いハンドでレイズしなさ過ぎで、ターンも弱いほどレイズしている模様です。 スタッツ(Playing stats) Playing statsのタブをクリックすると自分のスタッツ(統計データ)をスノーウィの数字と比較することができます。 珍しく大体適正ですねw Opponentsのタブでは、同じく相手のスタッツを見ることができます。 過去のハンドヒストリーの分析 スノーウィトレーニングのハンドだけでなく、 過去にPokerStarsでプレイしたハンドヒストリを読み込んで、同様に分析することができます。 右上のImportをクリックして、左下の Import folderをクリックして、PokerStarsのハンドヒストリのフォルダやホールデムマネージャーのハンドヒストリのフォルダを選択すると、直接インポートできます。 試しにホールデムマネージャーのハンドを読み込んでみましたが、Failedとなっているものは、なぜか原因不明で読み込み出来なかったもので、Analysedとなっているものが分析できたハンドになります。 クリックするとスノーウィトレーニングのハンドと同様に解析することができます。 その他 私は、毎日30分程度スノーウィチャレンジをやって、ミスをチェックしたり、ポット額やアクションを変えるとどのように期待値が変化するかなどをチェックしています。 更に、疑問が残る場合には、ピオソルバーで計算をして妥当かどうかを確認しています。 (大体1日数ハンド。 ) このほか、スノーウィには、 架空のハンドの期待値を計算する「シナリオ」機能や、 スノーウィが各ポジションのレンジをどのように見ているかを確認する「ハンドレンジ」機能があります。 詳しくは次の動画をご覧ください。 これで日本語画面になります。 「レーズ」など一部変な日本語もありますが、そこはご愛敬ということで・・・ 加入プラン PokerSnowieには2つの加入プランがあります。 具体的には、• スノーウィトレーニングは どのプランでも可能• 外部からの ハンドヒストリの分析可能数に差がある。 (インターミディエイトプランだと月8000ハンドですが、プロプランだと12万ハンド!)• 架空のハンドによる シナリオ分析の数に差がある。 (インターミディエイトプランだと月1200ハンドだが、プロプランだと3000ハンド。 スノーウィがハンドレンジをどう見ているかの分析(ハンドレンジ分析)やレンジアドバイスは、 プロプランしかできない 、• モバイルアプリは、両方とも無料で使用可。 といった差があります。 この記事をよく読んでから、試用期間10日間を十分に使って、 自分にぴったりなプランを選択してもらえればと思います!.

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