豊胸 影響。 なぜこんなことに!? 豊胸手術を後悔する女性達【失敗画像あり】|豊胸STATION

豊胸バッグの妊娠への影響は?

豊胸 影響

歴史 [ ] 豊胸術の歴史はほぼ乳房再建の歴史とリンクしている。 健常な乳房に美容目的での豊胸術が施されたのはで、やを皮下に直接注入する方法であったが、のなど・が多く発生した。 その後、に・がシリコン製の袋(バッグ)にシリコンジェルを詰めた乳房インプラントを開発。 に・で入りのバッグが誕生し、美容目的で胸部に挿入する豊胸術が広く行われるようになる。 になると、ダウコーニング社などインプラント・メーカー数社が訴訟され、破損による変形や漏出した場合の健康被害などの問題が表面化した。 にはがシリコンジェルバッグの使用を一時停止するよう命じた(臨床試験の目的に限り許可された)。 その後はシリコンジェルバッグに代わって、生理食塩水バッグが広く普及した。 、生理食塩水に高分子ポリマーを加えたハイドロジェルバッグが誕生したが、仏・両国で長期使用による安全性が問題視され、使用が禁止となる。 2000年、FDAは米国内においての生理食塩水バッグの使用を許可した。 その後、コヒーシブシリコンなど粘度が高く漏出時の危険が少ない素材の登場などで、2006年にはシリコンジェルバッグの使用も許可された。 ただしと ()の製品のみである。 同2社はその後の長期的な追跡研究を課せられている。 またFDAは、米国内においての18歳未満の生理食塩水バッグの使用、22歳未満のシリコンジェルバッグの使用を禁じている(再建手術を除く)。 米国においては美容整形手術の件数で一番多いのは豊胸手術であり、一大産業となっている。 米連邦政府美容整形学会によるとアメリカでは年間22万5000人が豊胸手術を受けているとし、現在ではさらに増え、米国では年間40万人、では年間15万人(全体では20〜30万件)、(年間10万人)となっている。 一方、乳房への脂肪移植(脂肪注入)は初頭から行われていたが、バストアップ効果が不十分なことや、した場合にの診断の妨げになるなど、否定的な意見が多く、米国形成外科学会は1992年に豊胸目的の脂肪移植を非難するに至った。 しかし近年、脂肪移植の技法の発達や乳がんの診断装置の進歩により、脂肪移植による豊胸術が見直される動きとなっている。 日本において、美容目的の豊胸手術は公的の適用外で、全額が自己負担の自由診療と位置付けられる。 日本美容外科学会によると、2017年に約1万1500件行われた。 半数近くがジェル注入方式、自分の脂肪の移植が約3割、シリコンバッグの挿入が約2割であった (手術方法については下記参照)。 方法 [ ] バッグ挿入法 [ ] 胸部用インプラント 体の一部を切開し、製のバッグを胸に埋め込む。 充填物は様々な種類がある。 ラウンド型(お椀型)、アナトミカル型(下部が大きい型)などの形状がある。 経年劣化し永久的に使えるものでは無い為、追加手術が生涯必要になる。 破裂やその他の合併症、美容上の問題によるリスクもあるが 、より大きなバストを望めるなどのメリットもある。 脂肪注入法 [ ] 腹部など、自己体内からで抽出した皮下脂肪を乳房に移植する。 極端なバストアップを望まない場合など有効である。 切開が必要でない、自身の組織の移植であることなどの特徴がある。 大量の脂肪注入は定着せずに石灰化・脂肪壊死を生じ、硬結化、乳癌とされるなどの問題を生じる。 脂肪を採取した部位に凹凸などが生じることもあり、訴訟も多いために、その移植手技法、移植量に関しては議論されるところとなっている。 従来の脂肪注入 [ ] 採取した脂肪を直接注入する。 死活細胞などの不純物も共に注入する為、脂肪壊死や石灰化のリスクがある。 脂肪幹細胞移植(CAL法、セリューション) [ ] を応用した手法で、脚部や腹部などから採取した脂肪からを抽出し、残りの脂肪と共に胸部に移植する。 脂肪注入と比べて定着率は高いとされる。 採取した脂肪の半分は注入用に使わない為、大量の脂肪が必要になる。 よって極端な痩せ型は適応でない。 脂肪壊死や石灰化のリスクは軽減されているが、全く無いわけでない。 コンデンスリッチファット法(CRF法) [ ] 腹部など自己体内から抽出した皮下脂肪を、ウェイトフィルターや専用の機器にて脂肪に含まれる不純物を除去し、健全な脂肪のみを乳房に移植するとされている。 通常コンデンスリッチ ファット(CRF)を抽出するにはにはFDAの承認を受けているLIPOKIT、ならびにその付属部材が必要とされており、正規のコンデンスリッチ豊胸を受けたかどうかは、機材に割り振られているシリアルナンバーで患者が確認できるようになっている。 脂肪注入法の注意点 [ ] 脂肪注入法でしばしば聞かれる問題点としては、時間とともにバストがしぼんでしまった、しこりができたといったものが多く聞かれる。 これらはいずれも脂肪がしっかり定着しなかった(注入した脂肪が生き残らなかった)ことが原因と考えられる。 脂肪を定着させる(生き残らせる)には次の3つのポイントを押さえる必要がある。 2mL(約直径2mm)未満の小さな粒で注入すること(塊で注入しない)。 この考え方のベースは米国のSydney Coleman が提唱した「コールマンテクニック」がある。 この正しさは、日本の脂肪移植研究の第一人者である吉村浩太郎 自治医大 らの報告でも追認されている。 したがって、脂肪幹細胞を多く含む脂肪を注入するということは、脂肪が生き残るために必要な酸素や栄養がふんだんに供給されることにつながる。 実際、脂肪に幹細胞を加えたことで、定着量が5倍に達したという報告もある。 このことは学術的にも証明されている。 ヒアルロン酸注入(プチ豊胸) [ ] を乳房に注入する。 効果は一時的で、ヒアルロン酸が吸収されたら再注入を要することから「プチ豊胸」と呼ばれる。 また注入後、被膜ができるためやや固めの感触になる。 乳癌検診では真っ黒なが多数あるように見える。 バストに注入したヒアルロン酸が、どの程度、どのぐらいの期間で吸収されるかを検討した興味深い報告がある。 それによると、約30%の人は9か月後に2度目のヒアルロン酸豊胸を受けていた。 また24ヶ月後、バストに残存していたヒアルロン酸の量は、単回注入の場合が17%、2回注入した場合が21%であった。 このことから、ヒアルロン酸豊胸は数年で効果がほとんどなくなると考えられる。 輸液(ラクトリンゲルなど)を用いた豊胸(プチ豊胸) [ ] ラクトリンゲルなどの一般的なを乳房に注入することで豊胸することが可能。 効果はヒアルロン酸より更に一時的で、平均的に6時間前後しか大きくなる時間がない。 豊胸手術を行う前の大きさや注入位置の確認などの豊胸した後のシミュレーションに適しており、半永久的な効果は全く無い。 培養幹細胞豊胸 [ ] 脚部や腹部などから採取した少量の脂肪から、脂肪由来幹細胞を抽出し幹細胞を培養する。 後日、採取した脂肪と幹細胞を添加し注入する豊胸(セルチャー法)。 この手法は、厚生労働省が定める「再生医療」に該当するため、再生医療等の安全性確保法の第2種を申請・許可を得ないと提供できない。 乳がん後の乳房再建への有用性も検討され始めており、一部の大学病院を中心に研究が進められている。 論文発表 [ ] 脂肪注入と乳がんの関係について [ ] 2019年、残存乳がんの動物モデルで、脂肪注入による乳房再建は腫瘍学的に安全であると発表された。 Oncologic Safety of Fat Grafting for Autologous Breast Reconstruction in an Animal Model of Residual Breast Cancer. ヒアルロン酸とがんの関係について [ ] 美容医療などで広く用いられるヒアルロン酸には、細胞のがん化を抑える一方、がんの発症や進展を促すという正反対の二つの働きがあることを、東京大大学院の研究グループが発見した。 畠山教授は「基礎医学の研究から、分解酵素が多く存在する体内環境では、善玉ヒアルロン酸が、がん促進に働く悪玉ヒアルロン酸に容易に変換されてしまうことが分かった。 若返りや美容などをうたうヒアルロン酸製剤の投与には、これまで以上の慎重さが必要なのではないか」と話している。 (2019年5月10日) 問題点 [ ] 自殺率に関する問題 [ ] 、では、豊胸手術を受けた女性(乳房再建の為の豊胸術を除く)の自殺率が一般女性と比べ、約3倍高いという調査結果が出ている。 この調査はフィンランド2166人、スウェーデン3521人、アメリカ1万3000人と大規模なものとなっており、注目されている。 豊胸手術をする女性の性格傾向との因果関係も示唆されるが、豊胸手術経験者の自殺率が高いということは種々の調査の共通点となっている。 美容豊胸手術に批判的な団体「女性と家族のための全米政策研究センター」のダイアナ・ズッカーマン会長は、「手術すると精神衛生が改善されるという正当化のための宣伝文句にのってはいけない。 胸に埋め込み手術をしてから、いつも痛みを感じ、罪悪感で苦しんでいる女性が多いことを知るべきだ」と話している。 対象はフランス国内だけで約3万人に上るとみられるが、同社の製品は日本を含む世界65カ国以上で販売され、使用者は40万人 にのぼるとみられている。 PIP社はシリコーン豊胸材生産で30年以上の歴史をもつ老舗で 、世界3位の大手だったが、破裂するなどの事故例が多く報告され、医療用でない安価なマットレス用のの使用が発覚したことなどから、2010年に倒産し、清算手続き中だった。 なおこれまでに同社製品での豊胸手術を受けた女性たちから2000件もの苦情申し立てが寄せられており、仏警察は同社への捜査を開始している。 同社のバッグに関しては以前からを指摘する声が出ており、バッグを使用した女性のうち8人になどの発症が確認されたため、仏保健省が安全性を調査していた。 その後の2011年末時点では、利用者20人が乳がんなどを発症したことが判明し、11月には未分化大細胞型リンパ腫で死亡者が出ている。 グザビエ・ベルトラン保健相は「他製品と比べ発がんリスクが高いわけではない」と、急を要するわけではないと前置きしながらも、体内で破れてを起こす恐れがある為、予防措置としての除去を勧告している。 なお、フランス政府は、摘出手術などの費用に対し健康保険の適用を認める方針である。 また同社の製品を使った豊胸手術を受けた女性が4万2千人いるというでは、政府が「安全上の問題があるとの証拠はない」として、特に呼びかけは行わない方針を立てるなど、各国においても対応が割れている。 [ギリス国内のこれらののうちの250人以上が、同社製品を使用し手術をしたを相手取るの準備をしている。 2千人の使用者がいるやは摘出手術を受けるよう勧告している。 では同社の製品が「M-implants」という別名で販売・使用されていたことが発覚。 オランダ当局は、この「M-implants」使用者約1000人に対しても医師に相談するよう勧めている。 (ICPO)は2011年12月23日、からの要請に応じ、PIP社創業者ジャンクロード・マス容疑者 72歳 を国際手配した。 なお、ロイター通信によると、マス容疑者は2010年6月にコスタリカでで逮捕され、起訴後に同国から逃亡していたことが判明。 国際手配は飲酒運転に関するもので、豊胸手術用シリコーン材の問題とは直接の関係はないとみられている。 またマス容疑者の弁護士は、マス容疑者がフランス国内にとどまり、同国司法当局による刑事訴追に備えていることを明らかにするとともに、「PIP社製品が健康上の問題を引き起こしたとの証拠はない」と主張していると話していた。 しかし、健康被害を受けたなどとする利用者2500件以上から訴えが起こされ、南仏の検察は2011年12月、過失致死傷容疑で捜査に着手。 マス容疑者はその後1月26日に南仏ので治安当局に拘束された。 日本国内での影響 [ ] このPIP社製の豊胸バッグは日本に輸入された可能性もあり、厚生労働省は12月27日、仏保健省の発表内容を踏まえて、関係学会に向けて情報提供を行ったことを明らかにしている。 上記企業以外の製品も含めて、豊胸手術用の人体非吸収性ジェル状充填剤は、医師による個人輸入と自由診療という形であれば、日本で合法的に使用できる。 厚生労働省は輸入量を把握していない。 日本美容外科学会は「長期的に問題が出てくる可能性がある」「国際的な標準治療ではない」との見解を記者会見で示しており、な安全性は確認できていない」として、使用自粛の指針づくりに着手している。 ジェル状充填剤豊胸術について [ ] ジェル状充填剤(アクアフィリング・アクアリフトなど)を使った豊胸術で感染症などの健康被害の訴えが出ている問題で、は28日までに、豊胸術を含む美容医療を受ける前に注意すべき点をまとめた一般向けのを公表した。 マンモグラフィー [ ] 手術後に検査を受けると、カテゴリー2(良性腫瘍)に分類される。 ニュース [ ]• 豊胸充てん剤トラブル続発 学会が使用禁止の指針策定へ(2018年11月27日)• 豊胸充塡剤・・・その合併症の実態とは?被害相次ぎ、学会指針作成へ(2018年12月4日)• 米国で美容整形手術が増加「豊胸手術」が最多(2019年3月26日)• 豊胸術被害で注意呼びかけ 厚労省がチェックリスト (2019年4月28日)• ヒアルロン酸にがん抑制と促進作用 東大研究班「美容目的の投与慎重に」(2019年5月10日) 脚注 [ ]• 『脂肪移植による豊胸術』吉村浩太郎 2006年8月• 2019年11月15日閲覧。 Coleman SR 2006. Plast Reconstr Surg. 118: 108S-120S. Kato H, Yoshimura K, et al 2014. Plast Reconstr Surg. 133: 303e-313e. Mashiko T, Yoshimura K. 2015. Clin Plast Surg. 42: 181-190. Lancet 382: 1113-1120. Kato H, et al 2014. Plast Reconstr Surg. 133: 303e-313e. Plast Reconstr Surg Glob Open. 3: e575. www. mhlw. 2019年2月17日閲覧。 横浜市立大学. 2019年6月25日閲覧。 Silva, Mayara M. ; Kokai, Lauren E. ; Donnenberg, Vera S. ; Fine, Jeffrey L. ; Marra, Kacey G. ; Donnenberg, Albert D. ; Neto, Miguel Sabino; Rubin, J. Peter 2019-1. Plastic and Reconstructive Surgery 143 1 : 103—112. Yahoo! ニュース. 2019年5月14日閲覧。 』2011年12月23日• 「仏社創業者を国際手配=危険な豊胸バッグ製造-ICPO」『時事通信』2011年12月24日• 日本経済新聞 電子版. 2019年5月14日閲覧。 朝日新聞デジタル. 2019年3月27日閲覧。 共同通信 2018年12月4日. 共同通信. 2019年3月27日閲覧。 毎日新聞「医療プレミア」. 2019年3月27日閲覧。 関連項目 [ ] ウィキメディア・コモンズには、 に関連するカテゴリがあります。 この項目は、に関連した です。 などしてくださる(/)。

次の

豊胸バッグは母乳に影響するか?

豊胸 影響

豊胸バッグの影響?母乳育児、授乳率が低い!? バッグを利用した手術は、もっとも行われている手術(世界的に)で、手術前後で他の手術と違い、ドラマチックに変化します。 手術した症例は、ここ10年でアメリカでは5. 5倍、イギリスでは2倍、オーストラリアで1. 5倍増えています。 手術を行う女性は、たいてい若いひとから閉経前の女性が多いのですが、シリコンバッグを入れているひとの妊娠時、授乳期の母乳育児の影響研究がほとんどありません。 今回ご紹介するのは、妊娠、母乳時のシリコンバッグを入れている女性の影響を報告したものです。 大規模な対象数はこの論文が初めてです。 手術をしているひと、していないひとで妊娠後の授乳、母乳での育児をしているかをリサーチしました。 対象群は、女性391,979人で、このうち、豊胸していた人が、892人(0. 2%)でしたが、うち先天性奇形の新生児は除外して、最終的に794人を対象としています。 妊娠後に母乳をあげない理由 手術を仮にしていたとしても、もともと乳房発育不全、乳汁分泌不全がある女性が多いため、そのものの母乳育児、授乳率が低いというデーターがあります。 手術前の初産で母乳で育てたひとは87%、手術後になると授乳するひとは72%に授乳率が下がります。 どのような影響があったためでしょうか? このことからすると、妊娠前から乳房の発育不全があるひとが母乳で育てにくい、もしくは授乳できにくいということは、当てはまらなくなります。 母乳率が低い理由• 手術そのものによるもの• シリコンバッグを入れていることで母乳が出ない ことが挙げられます。 疫学的には、豊胸バッグを入れているから重大なことにはならない(実際にはいろいろ健康面であり?)ことになっていますが、実際には、バッグを入れている女性は、妊娠前後でも健康面でさまざまなことを心配し、ストレスが多いのかもしれません。 その1つに、とくに、バッグのシリコンの成分が乳汁を通して、赤ちゃんに移行するのではないかという心配をしていることも多いのも母乳で育てない理由かもしれません。 その他の説明としては、手術時に、乳管、乳腺組織、乳房の神経にダメージがあるために、乳汁がそもそもあまり分泌されないことにあるのかもしれません。 そして、バッグが乳腺組織に圧力を与えているために、何かしら乳汁が十分に分泌されないということも考えられています。 おっぱいを分泌するための乳腺の圧迫あるいは、通り道である乳管が狭い、つぶされているなどが考えられています。 さらには、乳房がカプセル拘縮していて硬くなっていて、慢性的な痛みもあるために授乳させる気が起きないということも考えられます。 なぜ、手術前の初産で授乳していたひとが術後の出産後の母乳の頻度が下がったのか?さらなる研究が待たれます。 裏窓Dr. コメント 今回ご紹介した報告は、子どもが2人以上で、一人目の妊娠時には手術する前には第一子には授乳していたのに、二人目の妊娠後には、授乳で育てない頻度と、なぜ母乳で育てなかったのか?という報告でした。 手術していると授乳になにかしら影響を与えるかまでは、はっきりとした結論が出ていません。 実際に、FDA(アメリカの厚労省)の見解では、実際には長期に経過を見てみないとわからないというコメントをしています。 もしかして、妊娠中の胎生期に影響があるかもしれないし、子どもが大人になって初めてわかることもあるかもしれません。 それでも、因果関係はわからないでしょうけど・・・。 コメントを頂いた場合には、返事を書きます。 ブログを充実させるためにも、ぜひコメントいただけるとうれしいです。

次の

豊胸バッグは母乳に影響するか?

豊胸 影響

豊胸手術といえばシリコンバッグを入れるというイメージをお持ちの方は多いのではないでしょうか。 シリコンバッグによる豊胸手術は、他の豊胸手術と比べ、2~3カップのサイズアップも可能です。 バッグのサイズも小さいものから大きいものまであり、ご自分の希望するお胸の大きさにすることができる手術です。 でも、シリコンバッグによる豊胸がどんな手術なのか分からないという方もいますよね。 また、シリコンバッグでの豊胸を検討してはいるけど、ばれやすいのではないか…安全なのか…手術後のことが心配…授乳はできるのか…とお考えの方もいるかもしれません。 今回は、シリコンバッグによる豊胸手術を数多く行ってきた現役美容外科医が、シリコンバッグによる豊胸手術の方法・リスク、手術後の影響について詳しく解説していきます。 1.シリコンバッグ豊胸の効果、柔らかさと持続期間 シリコンバッグは胸を希望の大きさにバストアップできます。 1カップから3カップ位までは可能です。 それ以上は体格や皮膚の伸びやすさによって1回で行える場合もあれば、2回に分けてシリコンバッグを大きくした方が良い場合もあります。 また、現在用いられているシリコンバッグはずっと入れていても大丈夫だとされています。 シリコンバッグの歴史は古く、一時期は禁止されていた時代もありましたが、2000年頃より、シリコンバッグの膜が破損しても内容物が漏れ出ないコヒーシブシリコンと言うものが登場し、現在に至ります。 また、バッグの膜も何層構造にもなり、強くなってきています。 ずっと入れていても大丈夫とは言っても、個人的には5年~10年経てば超音波検査やMRIなどで、シリコンバッグの破損がないかをチェックした方が良いと思います。 コヒーシブシリコンのバッグ自体は、30年も40年も前からあった物ではないので、今後の追跡調査が必要です。 また、日本の調査ではシリコンバッグ豊胸をして、3年目の経過で「不満」と言う回答をした人は約5%でした。 シリコンバッグの触り心地ですが、直接触れば実物の胸よりも少し硬いという印象でしょう。 これが体の中に入った時の硬さはまた別物です。 皮膚・皮下組織の薄い人に大きなシリコンバッグを入れるとかなり硬く感じますし、皮膚・皮下組織の十分ある人に小さめのバッグを入れた場合は、ほとんど入っている事が分りません。 その他の要因としては被膜拘縮の程度やシリコンバッグを入れる位置によっても変わります。 (被膜拘縮や位置については後述) 2.シリコンバッグ豊胸が向いている人 シリコンバッグの特徴は形が変わらない事で確実なバストアップが出来ます。 しかし、触り心地はバッグの大きさが大きくなればなるほど触りやすくバレやすくなってしまいます。 シリコンバッグ豊胸は以下のような人に向いていると考えます• お胸を確実に希望の大きさにしたい人 その他の豊胸手術では希望の確実に希望の大きさにすることや、大きさを維持する事が困難です。 ヒアルロン酸豊胸と言う方法では、1年ほどでヒアルロン酸が溶けてお胸が小さくなってしまいます。 脂肪注入豊胸と言う方法は最終的な大きさの調整が出来ない場合があります。 5カップ以上のバストアップを1回の手術で希望する人 ヒアルロン酸豊胸や脂肪注入豊胸で1. 5カップ以上のバストアップが出来る方はまれです。 1回の手術で1. 5カップ以上の大きさを維持したい場合はシリコンバッグ豊胸がお勧めです。 脂肪注入を希望したが、やせ型で脂肪が付いていない人 やせ型の人は脂肪が吸引できないので脂肪注入豊胸が出来ません。 ヒアルロン酸豊胸は可能です。 脂肪注入豊胸について詳しく知りたい方は「」をお読みください。 ヒアルロン酸豊胸について詳しく知りたい方は「」をお読みください。 3-1.シリコンバッグ豊胸は手術後の痛みが強い 実はシリコンバッグの手術後は結構痛みがあります。 バッグを入れる位置(深さ)によっても痛みは違います。 大胸筋といって、男の人で言う胸板を作る筋肉の上に入れる方法(乳腺下法)と大胸筋の下に入れる方法(大胸筋下法)があります。 乳腺下法では強い痛みが2日程、その後も1週間かけて痛みが引いていきます。 ですので、お休みは最低3-4日必要で、1週間余裕があれば十分です。 大胸筋下法ではかなり強い痛みが2-3日、強い痛みが4-5日で、1週間~10日かけて痛みが引いていきます。 大胸筋下法では、お休みは最低5-6日必要で、できれば1週間お休みが欲しい所です。 痛みどめは、手術を行ったクリニックから処方されますので指示通りに飲んでください。 5-1.バッグが硬くなることがある(被膜拘縮) シリコンバッグは異物ですので体の中に入ると、身体が作った薄い膜でおおわれます。 この膜を被膜と言います。 被膜が薄いうちは触っても分りません。 しかし、これが硬く分厚くなってくる事があります。 これを被膜拘縮と言います。 被膜拘縮が起こると、触ると硬い状態や見た目にもシリコンバッグが変形してくるなど不都合なことが起こります。 被膜拘縮の割合は報告によりまちまちですが、だいたいは数%の確率で、手術後1年以内に多く発生します。 日本の報告では手術後6か月~3年の観察で1. 6%だと報告があります。 予防策として手術後に拘縮予防の内服を続けます。 対処法:一度起こってしまった被膜拘縮は元には戻りません、シリコンバッグを抜くか入れ替える必要があります。 また、最近は脂肪注入豊胸の広がりから、シリコンバッグを抜いて脂肪で置き換える手術もよく行われます。 7-1-2.シリコンバッグを覆う膜の性質の違い 膜がツルツルのスムースタイプとザラザラしているテクスチャードタイプの2つがあります。 テクスチャードタイプのものがやや多く使用されています(日本の集計ではテクスチャード61%、スムース31%)。 この二つの違いは拘縮の違いです。 スムースタイプのシリコンバッグの特徴は手術後にマッサージが必要ですが、非常に柔らかい胸を作る事ができます。 もし、柔らかい胸が出来なかった場合は逆にかなり拘縮がきつくなります。 テクスチャードタイプのシリコンバッグの特徴はマッサージが必要なく、軽度の被膜をわざと作らせる構造になっています。 その代わり、ひどい拘縮は起きにくいようになっています。 この二つの構造の違いは一長一短で、ドクターによっても好みが分かれますし、マッサージの有無や方法もドクターによって違いがあります。 手術前に担当のドクターと相談し、決めるのが良いでしょう。 7-2-1.シリコンバッグを入れる位置 バッグを入れる位置の違いによって乳腺下法と大胸筋下法があります。 乳腺下法の特殊な方法として筋膜下法があります。 乳腺下法は乳腺の下、大胸筋の上にシリコンバッグを入れる方法で、大胸筋下法は大胸筋の下へ入れる方法です。 筋膜下法は筋膜の下で、大胸筋の上にシリコンバッグを入れる方法です。 本来の乳腺組織のすぐ下にシリコンバッグが入る方が自然に見えますが、皮膚・皮下組織の薄い人が乳腺下法でシリコンバッグ豊胸を行うとバッグがあからさまに浮き出たように見えます。 そのような場合には大胸筋下法が好ましいのです。 ただし、大胸筋下法では筋肉の動きに一致してシリコンバッグが動くのが見える事があります。 乳腺でない部分の胸をつまんで2㎝以上の厚みがあれば乳腺下法で手術しても問題ないでしょう。 (これも医師によって色々な見解の違いがあります) 日本人の場合、痩せている人や皮下組織の薄い人が豊胸手術を受ける事が多く、大胸筋下法の方が多く66%となっています。 乳腺下法27%、筋膜下法7%です。 *筋膜下法 よく大胸筋下法と混同されますが、全く違うもので、乳腺下法に近い手術です。 乳腺下法では大胸筋の上にシリコンバッグを挿入しますが、筋膜下法では、大胸筋を包んで切る薄い膜を剥がしてから大胸筋の上にシリコンバッグを挿入する方法です。 Grafと言う人によって発表されました。 当初は筋膜でシリコンバッグを包む分硬さが伝わりにくいとされましたが、筋膜は非常に薄いので触り心地は乳腺下法とほとんど変わりません。 シリコンバッグと乳腺が直接触れる事を嫌う医師が好んで使用する術式です。 8.シリコンバッグ豊胸の値段 美容クリニックの値段設定によくあるように安いものから高いものまで様々です。 大手や有名クリニック10施設、20種類のシリコンバッグの値段からまとめました。 最安値は226,850円で、最高値は1,200,000円、平均は687,247円でした。 麻酔代金や検査代金を含んでいない料金です。 シリコンバッグ自体の種類で、手術結果の差は現在のところほとんどないと考えます。 医師の好みで使用するバッグを選んでいることが多いです。 値段設定が安すぎるクリニックではだいたい、その上に違う種類のバッグを用意しておいて、カウンセリングの際に高い方を勧められますのでご注意ください。 また、何が一番良いとは言えませんが、新しいものが良いものとは限りません。 使ってみるとトラブルが多く起こったなんて事もあります。 少し古くても実績あるものの方が安心できます。

次の