スポンサーリンク 現在、新型コロナウイルスの治療薬として注目を集めているのが「アビガン錠」です。 最近でも安倍晋三首相が記者会見で、富士フイルム富山化学の抗インフルエンザウイルス薬 「アビガン錠200mg」(一般名はファビピラビルという)の備蓄が200万人分あると発言し、今後増産して世界への配布も進めていくとしています。 これから子供を授かるかもしれない若い世代にとっては、怖い副作用です。 では、新型コロナウイルス治療薬の 「アビガン錠」とはどんな薬なのか?また 若者に投与できない理由の「副作用」についてみていきましょう。 コロナ治療薬【アビガン錠200mg】とは? 富士フイルム富山化学株式会社で開発! 「アビガン錠」はもともと富山化学が1990年代後半から開発してきたもので、現在は富士フイルムホールディングスに買収され、2014年に承認された薬剤です。 国の承認については、2011年に「アビガン錠」を申請をしますが、 通常であれば1年ほどで承認がおりるところ、3年もかかって承認されています。 なぜ承認まで長引いたのかというと 「胎児の催奇形性」の副作用リスクを問題視したためです。 「アビガン錠」はその副作用から通常のインフルエンザなどの治療薬としては使用されておらず、新型インフルエンザのパンデミックに備えての薬剤として備蓄されていた薬剤のため、今回の「切り札」となった経緯があります。 では、この副作用についてみていきます。 【アビガン錠】実用化までのまとめ 1990年代 富山化学でインフルエンザウイルスに作用する化合物「T-705」発見 2000年 国際会議でインフルエンザへの有効性が認められる 2004年 「鳥インフルエンザ」での有効性が確認 2007年 ヒトを対象とした臨床試験を開始 2011年 国に薬剤としての申請 2013年 西アフリカ「エボラ出血熱」での有効性が確認 2014年 国から薬剤としての承認 【アビガン錠】に関する情報 本剤は、他の抗インフルエンザウイルス薬が無効又は効果不十分な新型又は再興型インフルエンザウイルス感染症が発生し、 本剤を当該インフルエンザウイルスへの対策に使用すると 国が判断した場合にのみ、患者への投与が検討される医薬品である。 本剤の使用に際しては、国が示す当該インフルエンザウイルスへの対策の情報を含め、最新の情報を随時参照し、適切な患者に対して使用すること。 新型又は再興型インフルエンザウイルス感染症に対する 本剤の投与経験はない。 添付文書中の副作用、臨床成績等の情報については、承認用法及び用量より低用量で実施した国内臨床試験に加え海外での臨床成績に基づき記載している。 fujifilm. 医師・薬剤師向けの「医薬品リスク管理計画」でも示されており、その中で「 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人に投与することは禁忌」と記載されています。 また、その根拠となった動物実験のデータも富士フイルム富山化学株式会社が開示しています。 実際「アビガン錠」のヒトの胎児への影響についてのデータはなく、妊婦・胎児への影響は不明としていますが、ラッド・マウス・ウサギなどへの投与実験で影響が出ているため、妊婦や若い世代への投与は禁忌としているようです。 男性は問題ないと思われますが、 「アビガン錠」が精液中へ移行するため 男性も含めた若い世代への投与は注意が必要としています。 pmda. 今回の新型コロナウイルスについては、若い世代での重症化リスクは極めて低いため、この副作用のリスクを冒してまでの投与はしなくてもよいと思いますが、 重症化の可能性のある高齢者へ肺炎になりかける 初期段階での「アビガン錠」投与は、重症化を止める治療薬として期待できそうです。 【アビガン錠】購入方法・薬価は? 「アビガン錠」の購入方法は、 一般市販薬ではないため医療機関で投与を判断した上での処方での購入となりそうです。 また、薬価についても掲載は見つけられませんでした。 【アビガン錠】コロナ治療薬としての有効性は? 現在、新型コロナウイルスへの治療薬として既存の薬剤投与での効果がさまざまな薬剤で試されている中、 中国での試験で「アビガン錠」の有効性がみられました。 まとめ 今回「アビガン錠」についてまとめてみましたが、 副作用があるため 誰にでも使用できる薬でないことがわかりました。 治療薬でもう大丈夫と期待していた私にとっては残念な結果でしたが、投与することによって助かる人がひとりでも増えればよいと思いました。 これから各国で治療薬の有効性が試される中で、日本の薬剤が活躍し、経済を支えてくれると嬉しいですね。 最後まで読んでいただきありがとうございました。
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