2020. 17更新【新型コロナウイルスに関するお知らせ】 奈良県立医科大学によって、オゾンで新型コロナウイルスは不活化することが証明されました。 詳しくは「」をご覧下さい。 ここのところ、耳にしない日がない新型コロナウイルス。 新型肺炎や武漢肺炎などとも呼ばれていますが、正式名は2月12日、WHO(世界保健機関)から発表があったとおり、「COVID-19(新型コロナウイルス感染症)」と言います。 日本政府の後手後手の対応は今や世界中で知られるところとなっているわけですが、だからといって、そのことを批判ばかりしていても仕方がありません。 予防や対策、あるいはその効果について今分かっている範囲でまとめます。 これを読まれている方は是非実践され、あなたの身、ご家族の健康を守っていただければと思います。 新型コロナウイルスとは コロナウイルス自体は、発熱や上気道症状を引き起こす一般的な風邪の原因ウイルスとして知られています。 人に感染するものは6種類あり、そのうち2種類のコロナウイルスは、中東呼吸器症候群(MERS)や重症急性呼吸器症候群(SARS)の原因とされています。 日本で感染しているウイルスは、今回中国武漢発の新型コロナウイルスと遺伝的にほとんど同じ(大きな変異はない)だとされています。 新型コロナウイルスの症状 今回の新型コロナウイルスに感染して発症した際の主な症状として、発熱、せき、息苦しさなどの呼吸器症状、それに筋肉痛やけん怠感などが報告されています。 重症化した場合、肺炎や呼吸困難を引き起こしたり、腎臓の機能が低下したりすることがあるということです。 WHOは記者会見で、感染した人のうち82%の人は症状が比較的軽く、15%が重症、3%が重篤で命に関わる症状だと説明しています。 新型コロナウイルスの感染力 一般的に、感染力は「1人の患者から感染が何人に広がるのか」によって決まります。 新型コロナウイルスは現在のところ、せきやくしゃみなどに含まれる飛まつによって広がると考えられていて、感染した人、1人から広がるのはWHOでは1. 4人から2. 5人としています。 (中国の疾病予防センターが出した初期の患者の報告では2. 2人としている) 感染力が極めて強い、はしかは12人から18人、2003年に中国やアジア各地を中心に広がったSARSは、感染が拡大している時に3人程度、インフルエンザは2人から3人とされています。 新型コロナウイルスの致死率 この記事を書いている2月17日時点での新型コロナウイルスの致死率は2〜2. ただ、重症者も少なくないことから今後この数字に変化があるであろうことと、そもそも、中国政府が発表している数字に疑いがあるため、なんともいえません。 あくまでも目安としたほうが賢明でしょう。 人に感染する一般的な風邪ウイルスは6種類あり、そのうち2種類のコロナウイルスは、中東呼吸器症候群(MERS)や重症急性呼吸器症候群(SARS)の原因とされており、中東呼吸器症候群(MERS)の致死率は35. 感染症にまつわるデマの氾濫は、感染拡大そのものを悪化させる たとえば、「マスクは意味がない」や「アルコールは無効」などです。 新型コロナウイルスの感染が拡大した初期段階(1月)の頃、「アルコールは無効」とする一部の専門家がいて、ソーシャルで拡散されました。 (現在、そのツイートは削除されています) 「予防的観点からマスクの効果には懐疑的」とする一部の専門家は今でもいます。 しかし、マスクもアルコールもどちらも有効ですので、これらのデマや発信者の意図を理解せず、誤った認識をしないように注意して下さい。 マスクで感染を100%予防できるなんてことはありませんが、自覚症状がない感染者がマスクを装着することによって、感染拡大を防ぐことができます。 (マスクは「飛沫対応」の商品をおすすめします) 現時点で、というか1月の段階で、新型コロナウイルスにアルコールが有効であることも分かっていることです。 ウイルスには、エンベロープを持つ「エンベロープウイルス」とエンベロープ(膜)を持たない「ノンエンベロープウイルス(ノロウイルスなど)」の2種が存在します。 アルコールは基本的に、このエンベロープウイルスのエンベロープを破壊しますので、対策として効果があることは明らかです。 マスクとアルコール(アルコール系除菌グッズなど)は、誰もが比較的容易にとれる対策で、効果も低くありませんので、デマに騙されず、是非実践していただければと思います。 新型コロナウイルスにも有効〜あらゆるウイルスに効果を示すオゾン 先ほど、アルコールがエンベロープウイルスのエンベロープを破壊すると書きましたが、実は、アルコールはエンベロープを持たないノンエンベロープウイルスであるノロウイルスなどには効果がありません。 加えて、強いて挙げるなら、残留性があることも弱点といえるかもしれません。 (だいたいが揮発しますが) 一方、オゾンはエンベロープウイルスだろうと、ノンエンベロープウイルスだろうと、破壊してしまいますので、新型コロナウイルスに限らず、ライノウイルスやインフルエンザウイルス、アデノウイルスにも有効です。 オゾンがそれらのウイルスに有効なことは探せばいくらでも論文等を確認できます。 (もちろん信頼できるソース) 一般の方にとっては、アルコールよりオゾンの方が馴染みがないかもしれませんが、衛生業界ではホテルや旅館等の宿泊施設業、清掃業などでは除菌・消毒・殺菌・消臭・脱臭は「オゾン散布」か「アルコール噴霧」がよく使われており、また多くの専門業者がそのことを知っています。 アルコールよりオゾンの方が効果が高く万能です。 しかし、アルコールはボトルスプレーなどで簡易的なものでも噴霧できることに対し、オゾンはどうしてもオゾン発生器が必要になるため、導入コストはオゾンの方が高いです。 オゾンが新型コロナウイルスに有効だとする信頼できる情報の一例を下記に示します。 それに、オゾンの場合、アルコールとは異なり、残留性がありません。 オゾンは酸素に戻って完全無害化されます。 そのため、その効果や安全性の高さからオゾンは厚生労働省が定める食品添加物に認められています。 ただし、オゾンを利用するうえで、1つ弱点があるとすれば、アルコール系除菌グッズなどとは異なり、オゾン散布するためのオゾン発生器が必要になることです。 はい、正直(ちゃんとした製品は)安くはありません。 なので、 かなり本気で新型コロナウイルス対策を考えている人でないと購入しないだろう… と思っていたのですが、先月末頃からオゾン発生器がめちゃくちゃ売れているようです。 ただ、今ネットで購入できるオゾン発生器の中にはデタラメな製品も結構あるのでご注意下さい。 ちなみに、新型コロナウイルス対策という観点からいうと、空気清浄機はまったく意味がありません。 理由は単純明快で、ウイルスを殺さないからです。 また、今、新型コロナウイルス対策としてオゾン発生器を購入するなら、を買っておけばまず間違いありません。 この機種の使い方については、「」をご覧下さい。 2月17日時点で分かっていて、今後も変わらないとみて良さそうな確定事項 2月17日時点で分かっていることは、• ワクチンがない• 手洗いとうがいの効果は高い• マスクは予防的観点から効果あり• アルコールは予防的観点から効果あり• オゾンは新型コロナウイルスに効果あり• 政府は今後も後手に回る(確率が高い) といったところでしょうか。 自分の身は自分で守る 現在、新型コロナウイルスに対してワクチンがありません。 国立感染症研究所は通常の場合、ワクチンが開発されるまでには「年単位の時間がかかる」としています。 ワクチンがなく、まだ全貌が明らかになっていない「新型」ということもあり、もっとも重要なことは「感染予防」です。 そして、私は個人的に、感染予防に必要な第一歩は当事者意識を持つことや危機感を最大限に高めることと考えています。 飛沫対応のマスク、アルコール系除菌グッズ、オゾン発生器などを利用して、自分の身やご家族の健康はあなたが守って下さい。 コメントありがとうございます。 結論から先にお伝えすると、それはまずないと思いますし、危険な行為ですのでやめて下さい。 新型をはじめとするコロナウイルスに対し、有効とされるものはオゾンの他にもアルコール(エタノール)や塩素があります。 しかし、どれも「感染予防対策」として、です。 体内にウイルスが入ってしまったものを何とかするわけではありません。 (発症しているかどうかにかかわらず) たとえば、アルコールを例に挙げて考えてみます。 アルコールがコロナウイルスに有効だからといって、感染した人がアルコール(度数関係なし)を摂取しても、体内のコロナウイルスにはまったく効果がありません。 今日現在、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は対症療法しかありません。 ワクチン開発には通常1〜1年半程度かかるとされています。 お互い感染してしまわぬよう気をつけましょう。
次のはい、新型コロナウイルスの殺菌(消毒含む)あるいは抑止に効果があります。 「新型」とはいえ、コロナウイルスですから、アルコール(エタノール)、オゾン、塩素などはほぼ確実にこのウイルスを殺します。 もちろん、これは予防という観点で、という意味です。 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)を殺すのであって、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を緩和、治癒させるものではありませんので、誤解されないように注意して下さい。 アルコールや塩素は多くの皆さんにとって馴染みがあります。 そのため、このときにオゾンだけが取り上げられ、「オゾンは本当に新型コロナウイルスに効果があるのか?今回のウイルスは『新型』だし、それを証明するものが現時点であるのか」と指摘される場面を見かけました。 しかし、そんなことを言い出せば、この記事を書いている3月15日時点で、アルコールや塩素が「新型コロナウイルス」に効果(抗ウイルス効果)があるとするエビデンスは確認できていません。 ウイルスは主に、エンベロープウイルスとノンエンベロープウイルスに別れます。 今回の新型コロナウイルスはコロナウイルスですから、エンベロープウイルス(膜)をもつ、エンベロープウイルスです。 アルコール、オゾン、塩素はコロナウイルスのエンベロープを破壊し、殺すことが分かっており、それは周知の事実です。 そのため、新型に対してエビデンスを確認するまでもなく、専門家たちは迷うことなくアルコール消毒を推奨しているわけです。 SARSもMERSも新型コロナウイルスでした。 *1 *1:今回の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)とは異なる。 もちろん、SARS、MERSの予防対策としてもアルコール、オゾン、塩素が活躍したことは言うまでもありません。 質問者様はすでにオゾン発生器の導入を検討しているということですので、いろいろお調べになっていることと思います。 新型コロナウイルス対策には、アルコール(エタノール)、オゾン、塩素の3つが主流です。 では、それらを利用した商品にはどのようなものがあるのかみていきましょう。 アルコール 民生用(家庭用)では、除菌シート、消毒液などがあげられます。 これらは容易に手に入り(*2)、また安価であることからコストパフォーマンスが高い対策グッズといえます。 *2:本来は容易かつ安価に入手可能だが、3月15日から転売業者対策のための新たな法律が施行されたが、3月16日現在はまだ店頭などにアルコールをはじめとする消毒液などは並んでいません。 業務用としては、アルコール噴霧器などがありますが、機器本体の価格が概ね80万円以上するなどコスト面で多くの事業者が導入を躊躇うでしょう。 また、アルコール噴霧器はその名の通り液体状でミスト状による噴霧のため、濡らすことができない対象物には使用できないというデメリットがあります。 オゾン発生器をはじめとするオゾン製品 オゾン発生器は衛生業界では高い評価を得ている殺菌・消毒・消臭などを目的とする機器です。 また、オゾン発生器に限らず、「オゾンの力で除菌する」などとして、今日現在ではさまざまな「オゾングッズ」が販売されているようですが、基本的にはオゾンを発生・散布するオゾン発生器や、オゾンを水中に溶かし込むオゾン水生成器以外にオゾンの効果を享受できる製品はほとんど確認できておりません。 民生用では、「家庭用オゾン発生器」があり、業務用では「業務用オゾン発生器」があります。 家庭用と業務用を比較すると、オゾン発生量が比較にならないほど異なり、効果も雲泥の差です。 ただし、多くの家庭用オゾン発生器は人やペットがいる環境下(有人環境)で使用できます。 一方、業務用オゾン発生器と呼ばれるほぼすべての製品は、オゾン発生量も多量のため、人やペットがいない環境(無人環境)で使用し、「スピーディ」かつ「確実」にその効果を発揮します。 オゾンは新型コロナウイルスなどのエンベロープウイルスのエンベロープを破壊し、ウイルスを殺します。 このことは、今回の新型コロナウイルスの感染拡大を阻止するために、紙幣の消毒としてオゾン消毒が採用されていることからよくわかります。 そのため、こうしたオゾン発生器のなかでも、実績ある日本メーカーが販売する製品は非常にニーズが高まっており、在庫切れなども散見されます。 ただし、ひとくちにオゾン発生器といっても、デタラメな業者もいるため、注意する必要があります。 また、医療従事者や衛生業界で働く方などのなかで、オゾン発生器に詳しい方は別ですが、そうでない人は、各メーカーサイトの製品をみても、オゾン発生器の良し悪し(どのメーカーの製品が良いのか悪いのかなど)について分かりづらいかもしれません。 比較検証が行われた分かりやすいウェブサイトがないのかと探していたところ、「」というサイトを見つけ、内容もよく調べられていましたので、このようなサイトを参考にするといいでしょう。 塩素系薬剤 塩素系薬剤については、現在日本で購入できる商品には実にさまざまなものがあります。 ここ数年、一般の方が「次亜塩素」と耳にする機会も多くなってきたかと思います。 *3 *3:次亜塩素酸装置ではジアイーノというPanasonicの機器が有名です。 塩素系薬剤も今回の新型コロナウイルスに対し、殺菌・消毒効果があることが分かっています。 また、本来であれば容易かつ安価に入手できる点もメリットといえます。 ただ、塩素系薬剤は使用方法によっては注意が必要ですし、何より残留性の問題があります。 たとえば、前項でご紹介したオゾンを水に溶かし込んだ「オゾン水」のオゾン濃度は21分毎に半減し、しばらく放っておくと濃度がゼロになるため、最終的には「ただの水」になります。 また、気体のオゾンを室内や車内に散布して空間除菌を行っても、窓を開けるなどして換気をすると、オゾンは酸素に戻って、そこにオゾンが長時間残ることはありません。 このようなオゾンの特性を「残留性がない」と言いますが、塩素系薬剤には残留性があるため、そのデメリットを考慮したうえで利用する必要があります。 ということで、比較するために少々話が脱線してしまいましたが、このご質問に対しての回答は、ここまでご説明したとおり、 「オゾン発生器を導入することは、新型コロナウイルス対策になり、また効果も高い」ということになります。 カテゴリー:.
次の奈良県立医科大学(橿原市)の矢野寿一教授(微生物感染症学)らのグループが、除菌効果があるとされてきたオゾンに、新型コロナウイルスの感染力を失わせる不活化の効果があることを世界で初めて確認した。 実証実験での成果証明で、研究グループは今後、感染力の低減効果が人に対して見られるかどうかを検証し、病院や診療室といった医療現場に応用していくとみられる。 【こちらも】 オゾンは、酸素原子が3つに結合した状態を指す。 フッ素に次ぐ強力な酸化力を持ち、その酸化力で細菌などの細胞を破壊したり、物質と物質の化学的な結合を分解したりする。 脱臭や殺菌、洗浄に効力を発揮し、医療・介護・酪農・食品など多分野に活用されている。 オゾンの効能でも、塩素の7倍という殺菌力は感染症対策に「特に有効」と目されてきた。 国内で初めて実導入したとされるのは総務省消防庁で、2008年に新型インフルエンザ感染防止対策の一環としてオゾン発生器の一般入札を実施。 主要空港での配備を可能にした。 以降、医療現場への応用も進み、院内感染の拡大防止を目的にオゾン発生器を導入する医療機関が増えている。 オゾンを利用した殺菌アプローチは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染対策でも受け入れられた。 感染が世界に広まりつつあった今年1月頃から、医療機関のみならず、救急車や病院、ホテルなどがオゾン発生器を採用。 手作業によるアルコール手拭きなどに匹敵する効果的な除菌方法として、広まった。 一方で、オゾンの除菌能力に医学的エビデンスがなかったことが問題視されていた。 そうした中、奈良県立医大の矢野教授らは、大手調剤薬局や大手商社などでつくる民間のコンソーシアムと連携し、除菌メカニズムの解明に挑んだ。 実験条件は明快で、オゾン発生器を稼働させ、オゾン濃度を1~6ppmに保ったアクリル製の気密ボックス内で、ステンレスプレートに塗布したCOVID-19に不活化効果が見られるかどうかを検討した。 すると、感染力が、オゾン濃度6ppmで55分暴露した状態で最大1万分の1、オゾン濃度1ppmで60分暴露した状態では最大100分の1まで低下。 前者の感染力の低減幅は、ウイルスの感染力がほぼ消失した状態に相等するという。 オゾンの明快な除菌効果を証明できたことから、矢野教授らは「オゾンの実用的な条件下で、新型コロナウイルスを不活化できる」と結論付けた。 現在、COVID-19の消毒はアルコールや次亜塩素酸ナトリウムで拭き取る方法が主流だが、「それらに加えてオゾンの気体を吹きかけて使えば、労力を減らし効率的な消毒ができる」と報道機関の取材に答えている。 国内では他に、東京経済大学の周牧之教授(中国経済論)が、湖南省の民間複合企業・遠大科技集団の関係者らとともに、オゾンを利用したCOVID-19の収束メカニズムの解明に取り組んでいる。 (記事:小村海・).
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