スパーズ 対 ウォリアーズ。 ウォリアーズがスパーズとの西カンファレンス決勝第2戦に圧勝し2連勝

スパーズのオフェンスシステム解説~Motion Offense~

スパーズ 対 ウォリアーズ

4月15日(現地時間14日)から、計16チームによる今シーズンの王座を懸けた激闘、「NBAプレーオフ2018」が幕を開ける。 そこでバスケットボールキングでは、プレーオフ出場チームやシリーズ勝敗予想に加え、これまでのプレーオフにおける名シーンや印象的なシリーズ、ゲームなども順次お届けしていく。 今季平均26. 4得点を挙げているカリーは、ウォリアーズのオフェンスにおいて最も重要なコグ(歯車)だけに、オフェンス面は決して万全とは言えない状態にある。 事実、カリーがコートにいる時のウォリアーズは、オフェンシブ・レーティングで120. 4点、相手チームを14. 7点も上回る数字を残していた。 一方、カリー不在となると、その数字は106. 1点までダウンしていた。 スパーズとのシリーズでは、KDことと、が中心となって攻めていくこととなる。 0パーセントという高い成功率を残している。 デュラントとトンプソンはミドルレンジショットも精度が高いため、スパーズに脅威を与えることは十分可能だ。 右手親指の骨折から復帰したトンプソン。 カリーと比較するのはさすがに酷だが、ショット全般の成功率は高く、プレーオフでスランプにならなければ、及第点を与えられるプレーを見せるだろう。 このチームにはをはじめ、ベンチからショーン・リビングストン、アンドレ・イグダーラといった堅実な選手が複数いる。 そのため、パスの配球役に困ることはないだろう。 ディフェンス面で大崩れしなければ、1回戦を突破するに違いない。 ビッグマンのを中心とする攻撃面では、オフェンシブ・レーティングがリーグ17位(105. 5点)。 特に3ポイントシュート成功率が昨季(39. 1パーセントでリーグ1位)から大幅にダウン(35. 2パーセントでリーグ26位)しており、苦戦していた。 オルドリッジは今季のウォリアーズ戦で平均26. 8)でリーグトップ、ディフェンシブ・レーティングでもリーグ3位(102. 6)と上々の成績を残している。 今季のスパーズは、ディフェンスをベースに勝ち星を積み重ねてきたと言っていいだろう。 とはいえ、ウォリアーズとのシリーズにレナード抜きで勝利することはほぼ不可能。 14日(同13日)の時点で分かっているのは、レナードが第1戦には出場しないということ。 だが、グレッグ・ポポヴィッチHCもレナード復帰については「いつ戻ることができるのか分からない」と話しており、何とも言えない状況。 カリーが不在とはいえ、スパーズが得点力でウォリアーズに対抗するためには、オルドリッジの活躍は当然として、パウ・ガソルやルディ・ゲイ、といった選手たちが安定してショットを決めること、そしてアウェーの試合になるとショットの成功率が低下するブリン・フォーブスとカイル・アンダーソンがアウェーでもショットを決めていくことが、勝利するために必要な条件として挙げられる。 今季は両チームとも昨季と同じロースターではないものの、ほぼ同等の戦力を擁している。 その中で、連覇を目指すウォリアーズはカリー、スパーズはレナード不在で戦うことが濃厚。 オフェンス面で圧倒したいウォリアーズと、ディフェンシブでスローな展開に持ち込みたいスパーズという構図で展開されることとなりそうだ。 スパーズでカギを握るのは、オルドリッジとデジャンテ・マレー。 試合に勝利するためには、ウォリアーズを上回る得点が必要となるため、オルドリッジには30得点前後が毎試合求められる。 そして運動量豊富なマレーは、トンプソンらの得点を少しでも減らしたいところ。 シーズン平均は8. 1得点と高くはないマレーだが、この男がコートにいる時間帯で、スパーズのディフェンシブ・レーティングは98. 1点と、リーグ屈指の好数字を残している。 ディフェンスを強みとするスパーズにとって、マレーは不可欠な選手となった。 レナードが大爆発して勝利できたとしても、それは1試合くらいだろう。 それよりも、ロースコアに持ち込み、プレーオフ経験豊富なトニー・パーカー、、ガソルといったベテランに勝負どころを締めてもらう方が勝利に近づくはずだ。 ウォリアーズは、ディフェンス面で厳しさを取り戻すことができればスパーズとのシリーズを早々に終わらせることができるかもしれない。 オフェンス面ではデュラントとトンプソンだけでなく、ニック・ヤングやクックなど爆発力を持った選手を抱えている。 シリーズ平均20得点は望めなくとも、彼らの活躍で1、2勝を挙げることができるのであれば、スパーズを打ち砕くこととなるに違いない。 このシリーズは、やはりウォリアーズが1枚上手と言えるだろう。

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王者ウォリアーズ圧勝!スパーズとライバル対決制す

スパーズ 対 ウォリアーズ

今回は、サンアントニオ・スパーズのOFシステムを紹介します。 スパーズは、説明不用かと思いますが、毎年必ず好成績を残し、毎年プレーオフに出場する強豪チームです。 その安定したバスケットボールは、ポポビッチHCの手腕を中心にして、スタッフや一人一人の選手の意識の高さから生まれているのだと思います。 スパーズの選手は個人の能力も非常に高い選手が多いですが、それらを活かしているのは、チームのシステムです。 ==================== 目次• チームプレーを生み出す意識• OFシステム解説 ====================== 1.チームプレーを生み出す意識 まずスパーズのオフェンスは、「より確率の高いシュートを打つ」ことを目指しています。 もしシュートが入っていなくても、味方はもちろん、敵ですら拍手を送りたくなるようなチームプレー。 それを見落として、攻める気もないままただパスを回していても、DFを崩すことはできず、ただ何も起きずに時間が過ぎていくだけなので、本質をきちんと見ることが大切だと思います。 こういったパス回しが生まれるのは、オフェンスだけではなく、ディフェンスも世界最高峰のNBAだからこそで、ローテーションやクローズアウト、クローズアウトを生み出すシュート力など、全てが世界最高峰レベルだからこそだと認識する必要がありますね。 その前提を踏まえた上で、参考になるところを探るのが、NBAを見る価値を高める、楽しみを増やす方法だと思います。 2.OFシステム解説 では、具体的にスパーズのオフェンスシステムがどうなっているのかを解説していきます。 まず、スパーズのオフェンスシステムは「Motion Offense」を中心に行われています。 モーションオフェンスとはフリーランスのオフェンスではあるのですが、スクリーンプレーなどの約束事が決められているオフェンスのことです。 モーションオフェンスは、フリーランスオフェンスよりも約束事が決まっていますが、セットオフェンス(など)よりも自由度が高く、DFの対応に従って自由にプレーをすることができます。 「ある程度の約束事は決まっているけれど、選手の動きは自由である」ということを前提にして動画を見ていきましょう。 具体的なオフェンスシステムを紹介します。 この時、4はボールマンとは逆のサイドを走り、ボールマンからパスを受けられるようにな準備をします。 この状況でDFが崩れていたら、パスを受けた選手、もしくはボールマンが自由に1対1をすることができます。 センターの4はボールサイドに移動してパスを受ける準備をします。 パスを受けたウィングプレイヤーは、自分で1対1をする・ローポストの4にパスを出す・トレーラーの5にパスを戻すの選択肢の中からその場で有効になるであろうものを選びます。 5番にパスをしたらMotion Weakの次のアクションが進んでいきます。 流れを止めずに、5は1にパスを出します。 ここで一つのスクリーンプレーが起きているので、4のポジションでシュートを打つチャンスが生まれます。 この時、4はボールマンとは逆のサイドを走り、ボールマンからパスを受けられるようにな準備をします。 この状況でDFが崩れていたら、パスを受けた選手、もしくはボールマンが自由に1対1をすることができます。 DFの状況を見て1対1を狙いながら、トレーラーにパスを出して、トレーラーはそのまま逆サイドのウィングプレイヤーにパスをします。 この時、スクリナーの選手はウィングプレイヤーのDFに向かってスクリーンをかけることが大切です(スクリーンプレーの基礎)。 また、トレーラーのスクリーンの位置が高くなりすぎると、2がシュートを狙うことができないため、エルボーあたりでスクリーンをかけることもポイントです。 この後は、動画を見てもわかるとおり、自由にHornsや2Men gameに入り、流れを止めないようにプレーを繋げていきます。 これはトニー・パーカーが得意とするもので、Zipper cutをした後にガードに対して3人がスクリーンをかけるオフェンスです。 このようにエンドライン側で3人が一人に対してスクリーンをかけるスクリーンプレーを「Floppy」と呼びます。 また、ポイントは(この画像だと)左サイドでスクリーンをかける3と5の位置です。 3が5よりもゴールに近い位置でスクリーンをかけることで、ガード1がパスを受けられなかったときに、両サイドのスクリーン(4・5)を使って3が次のパスを受けることができます。 そうすることで流れが止まらずにプレーを繋げることができます。 主なフォーメーションは以上です。 基本的にはモーションオフェンスが行われていて、これはおそらく個人的な基礎力(ドリブル、ハンドリング力、フットワーク、シュート力)があり、スクリーンプレーの基礎をある程度理解している日本の高校生以上のチームなら真似できるものです。 そして、何となく空いているところにパスを出している、何となく動き回っている所謂フリーランスオフェンスよりも、自由にプレーすることができる可能性が非常に高いです。 今日紹介した動画を参考にすればわかりますが、スクリーンプレーは決められているけど、OFの動きはDFの動きに合わせて変えています。 バスケットボールが対人スポーツであるので、DFの動きに合わせてOFの動きが変化していくことが特徴ですが、一つ一つのスクリーンの使い方が上手すぎます。 ・ゲームの流れを止めない そして、一つのスクリーンプレーが成功(シュートまで繋がらない)場合であっても、試合の流れを止めないで次々にプレーが繋がっていきます。 スクリーンプレーを丁寧に行っているけど、だからといってゲームの流れを止めないようにしています。 スゴい。 (参照記事:) ・Unselfishなプレー 最初にも話した通り、ここが一番のポイントですね。 どんなに良いフォーメーションがあったとしても、味方とチームを信頼する気持ちがなかったらチームプレーは生まれません。 Unselfish(自己中心的ではない)なプレーがあるからこそ、スクリーンプレーが上手く行き、勝ちに近づきます。 そういった面で見ても(プロということも関係していると思いますが)、NBA選手はバスケットボールを「チームスポーツ」という認識をし、チームのために尽くす姿勢は尊敬です。 世界最高峰のバスケットボールリーグNBA。 世界最高にバスケが上手い選手が集まり、世界最高の知識を持ったコーチがいて、世界最高の技術を持ったスタッフがいて、世界最高の試合を楽しみにするファンがいる。 NBAは高い身体能力を活かしたプレーももちろん見応え抜群ですが、それ以外のフォーメーションやバスケの基礎も、それぞれの選手の努力やスタッフやコーチの努力の結晶であり、いつ見ても感動します。 今でも一番好きなチームで、今年も応援しています。 スパーズのオフェンスシステムは見ていて感動するほど美しいし、それを応用できたことは人生の中でも最高に楽しい時間でした(形だけではなくてスペーシングやスクリーンプレーの細かいところをNBAから学んだからこそ応用できました)。 この発信の全てにそれらの経験が活かされています。 NBA選手、スパーズ、大学のチームメイト、インターネット、全てのおかげです。 ありがとう!! 動画を全て見たら、たぶん学校の授業よりも多いですよね(笑)一つの授業だと思って参考にして頂けたらと思います!NBAはやっぱり楽しいし、チームプレーは、バスケはやっぱり深くて楽しい。

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来週はスパーズ対ウォーリアーズですね!

スパーズ 対 ウォリアーズ

4月15日(現地時間14日)から、計16チームによる今シーズンの王座を懸けた激闘、「NBAプレーオフ2018」が幕を開ける。 そこでバスケットボールキングでは、プレーオフ出場チームやシリーズ勝敗予想に加え、これまでのプレーオフにおける名シーンや印象的なシリーズ、ゲームなども順次お届けしていく。 今季平均26. 4得点を挙げているカリーは、ウォリアーズのオフェンスにおいて最も重要なコグ(歯車)だけに、オフェンス面は決して万全とは言えない状態にある。 事実、カリーがコートにいる時のウォリアーズは、オフェンシブ・レーティングで120. 4点、相手チームを14. 7点も上回る数字を残していた。 一方、カリー不在となると、その数字は106. 1点までダウンしていた。 スパーズとのシリーズでは、KDことと、が中心となって攻めていくこととなる。 0パーセントという高い成功率を残している。 デュラントとトンプソンはミドルレンジショットも精度が高いため、スパーズに脅威を与えることは十分可能だ。 右手親指の骨折から復帰したトンプソン。 カリーと比較するのはさすがに酷だが、ショット全般の成功率は高く、プレーオフでスランプにならなければ、及第点を与えられるプレーを見せるだろう。 このチームにはをはじめ、ベンチからショーン・リビングストン、アンドレ・イグダーラといった堅実な選手が複数いる。 そのため、パスの配球役に困ることはないだろう。 ディフェンス面で大崩れしなければ、1回戦を突破するに違いない。 ビッグマンのを中心とする攻撃面では、オフェンシブ・レーティングがリーグ17位(105. 5点)。 特に3ポイントシュート成功率が昨季(39. 1パーセントでリーグ1位)から大幅にダウン(35. 2パーセントでリーグ26位)しており、苦戦していた。 オルドリッジは今季のウォリアーズ戦で平均26. 8)でリーグトップ、ディフェンシブ・レーティングでもリーグ3位(102. 6)と上々の成績を残している。 今季のスパーズは、ディフェンスをベースに勝ち星を積み重ねてきたと言っていいだろう。 とはいえ、ウォリアーズとのシリーズにレナード抜きで勝利することはほぼ不可能。 14日(同13日)の時点で分かっているのは、レナードが第1戦には出場しないということ。 だが、グレッグ・ポポヴィッチHCもレナード復帰については「いつ戻ることができるのか分からない」と話しており、何とも言えない状況。 カリーが不在とはいえ、スパーズが得点力でウォリアーズに対抗するためには、オルドリッジの活躍は当然として、パウ・ガソルやルディ・ゲイ、といった選手たちが安定してショットを決めること、そしてアウェーの試合になるとショットの成功率が低下するブリン・フォーブスとカイル・アンダーソンがアウェーでもショットを決めていくことが、勝利するために必要な条件として挙げられる。 今季は両チームとも昨季と同じロースターではないものの、ほぼ同等の戦力を擁している。 その中で、連覇を目指すウォリアーズはカリー、スパーズはレナード不在で戦うことが濃厚。 オフェンス面で圧倒したいウォリアーズと、ディフェンシブでスローな展開に持ち込みたいスパーズという構図で展開されることとなりそうだ。 スパーズでカギを握るのは、オルドリッジとデジャンテ・マレー。 試合に勝利するためには、ウォリアーズを上回る得点が必要となるため、オルドリッジには30得点前後が毎試合求められる。 そして運動量豊富なマレーは、トンプソンらの得点を少しでも減らしたいところ。 シーズン平均は8. 1得点と高くはないマレーだが、この男がコートにいる時間帯で、スパーズのディフェンシブ・レーティングは98. 1点と、リーグ屈指の好数字を残している。 ディフェンスを強みとするスパーズにとって、マレーは不可欠な選手となった。 レナードが大爆発して勝利できたとしても、それは1試合くらいだろう。 それよりも、ロースコアに持ち込み、プレーオフ経験豊富なトニー・パーカー、、ガソルといったベテランに勝負どころを締めてもらう方が勝利に近づくはずだ。 ウォリアーズは、ディフェンス面で厳しさを取り戻すことができればスパーズとのシリーズを早々に終わらせることができるかもしれない。 オフェンス面ではデュラントとトンプソンだけでなく、ニック・ヤングやクックなど爆発力を持った選手を抱えている。 シリーズ平均20得点は望めなくとも、彼らの活躍で1、2勝を挙げることができるのであれば、スパーズを打ち砕くこととなるに違いない。 このシリーズは、やはりウォリアーズが1枚上手と言えるだろう。

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