秋の行事・イベント 2018. 10 2018. 03 Tsuyopon 彼岸花のピンク・青・黒の名前は?画像や花言葉、販売先など紹介 秋に咲く花と言えばコスモスや菊、キンモクセイなどがありますが、誰もが一度は見たことがある花と言えば、 「彼岸花(ひがんばな)」ではないでしょうか。 秋口に特徴のある大きな花をつける彼岸花。 たくさん集まって生えている事も多く、道端などに生えているとすごく目立ちます。 彼岸花の名所などでは、辺り一面が彼岸花で埋めつくされていて、とても美しい光景が広がっています。 そんな彼岸花なんですが、その色は、真っ赤である事が定番です。 しかし、 赤以外にも色があることを知っていますか? 黄色や白など、彼岸花のイメージとは違う色もあるんです。 確かに私も、彼岸花の名所などに行くと、赤にまじって白の彼岸花を見たことがあります。 それなら、 ピンクや青、黒といった全く見たことのない彼岸花もあるのでしょうか? そのあたりを、調べてみましたのでご紹介します。 彼岸花に似ているピンクの花の画像・名前は? まずは、「ピンク」の彼岸花からです。 赤に近い色であるピンクなら、普通にありそうな気がしますよね。 しかし結論から言いますと、 『ピンク色の彼岸花』はありません。 ただし、『ピンク色の彼岸花に似た花』は存在します。 この部分をもう少し詳しく説明しましょう。 私達の知る「彼岸花」とは? まず、私達がよく知る真っ赤な「彼岸花」は、ヒガンバナ科、ヒガンバナ属の植物です。 「科」や「属」は、似た種類をまとめたグループのようなものです。 どれも同じ名前でややこしいですが、「ヒガンバナ科」の中の「ヒガンバナ属」に分類される「彼岸花」という名前の花なんです。 この「彼岸花」に、ピンク色のものはありません。 しかし、同じ「ヒガンバナ属」の中には、様々な色の花があります。 同じ「属」の花なので、「彼岸花」と形が似ているものもあるんですね。 これらは、「色の違う彼岸花」に見えるものもあります。 また、「属」の上の「ヒガンバナ科」のグループはとても大きいので、 「ヒガンバナ科」までグループを広げれば、さらに多様な色の花があります。 ただ、同じ「ヒガンバナ科」でも「属」が違うと、「彼岸花」とはだいぶ見た目も変わってきますので、別の花としか見えないかもしれません。 これが 「彼岸花のピンクはないが、似た花はある」理由です。 ヒガンバナに似ているピンクの花 ピンクのリコリス — 野鳥と花とニャンコ MIRUKUTOMOKA 「ヒガンバナ属」の花は、学名から「リコリス属」とも言います。 だから 欧米では、これらの花は「リコリス」と呼ばれています。 日本において「彼岸花」は、昔から不吉なイメージを持たれていました。 しかし欧米ではそういった認識はなく、「リコリス」は人気があり、園芸品種もたくさん作られています。 ピンク色の彼岸花に似ている花は、このリコリスの中に複数あります。 形も彼岸花に似ているので、 まさに「ピンクの彼岸花」に見えますね。 リコリス・チェリーピンク まだまだヒガンバナ咲いてて、 たのしめるよ〜 クリーム色の品種は リコリス エルジアエ サーモンピンク色の品種は リコリス チェリーピンク ヒガンバナの造形はほんとステキ! — NatsunoAyano NatsunoAyano 上記では右側の写真です。 こちらもリコリスの一種です。 アルビピンクより淡い色合いになります。 形も彼岸花に近いですね。 優しいピンク色の花をつけますが、 形は少し彼岸花とは変わります。 どちらかというと百合の花に似てますね。 これを知っていれば、贈り物の時にも役立ちます。 彼岸花に似ているピンクの花の花言葉も調べてみました。 ピンクのリコリスの花言葉 まず、リコリスのピンク色の花言葉についてですが… どうやら 「リコリスのピンク」に限定された花言葉はないようです。 まだ作られてない、といった方がいいかもしれません。 確かに、世の中に無数にある花の全てに花言葉がある訳ではないですし。 まだまだ「ピンクのリコリス」の認知度が低いから花言葉が無い、ということでしょうか。 残念ですね。 でも、ピンクに限らず「リコリス」としての一般的な花言葉はありました。 「悲しい思い出」 「再開」 「情熱」 「快楽」 「誓い」 「穏やかな美しさ」 なんだか、これだけで物語が作れそうな花言葉達ですね。 現時点では、ピンクのリコリスもこういった花言葉となりそうです。 ナツズイセンの花言葉 「深い思いやり」 「あなたのために何でもします」 リコリスと重複する花言葉は割愛しました。 意味深な花言葉ですね。 贈り物に使えそうですが、よく考えると二つ目は使いどころが難しそうです。 ネリネの花言葉 「また会う日を楽しみに」 「忍耐」 「箱入り娘」 こちらは、花名の由来となっている「水底で不自由な生活を送っていた妖精の名前」から来ている花言葉です。 黒の彼岸花の画像・名前は? 最後に、黒い彼岸花について調べてみました。 黒い花というとイメージがつかなかったり、不吉だと避ける人もいるかと思いますが、実は黒い花は人気があるんですよ。 独特の大人っぽさがあり、ダークな印象もかっこいいですよね。 そこで、「彼岸花」にも黒い種類があるのか調べてみました。 すると 「クロバナヒガンバナ」という名前が見つかりました。 これは単に「ヒガンバナ(黒花種)」とも言うようです。 あったー!と喜んだのもつかの間、 このクロバナヒガンバナ、どうやら花は黒くないようですね…。 普通よりも濃い赤、少し黒味がかった赤色の花が咲くとの事。 つまりは、やっぱり「赤」なんですね。 少し残念です。 ただでさえ、彼岸花は「死人花」「幽霊花」なんて別名あるくらいですから、黒色の彼岸花はさらにミステリアスで素敵だと思うんですよね。 いつか、品種改良なので「黒い彼岸花」が見られる日が来ることを期待します! 黒の彼岸花の花言葉は? 「クロバナヒガンバナ」はありましたが、本当に花が黒い彼岸花はありませんでした。 当然、花言葉もありません。 そこで、彼岸花ではありませんが、「黒い花」の花言葉を調べてみました。 黒薔薇(クロバラ)…「貴方はあくまで私のもの」「憎しみ、恨み」 黒百合(クロユリ)…「恋」「呪い」 うう、怖いですね。 呪いや憎しみといった言葉が当然のようについています。 しかし一方で、恋や愛についての要素も入ってくるんですね。 もしもいつか「黒い彼岸花」ができたら、花言葉はこういった黒い花と似るのかもしれません。 死や憎しみなどの暗い花言葉と、深すぎる愛や恋に関した花言葉。 それら二つの意味のある花言葉になるんじゃないかな、と個人的には思います。 黒の彼岸花はどこで買える? 黒色の花が咲く彼岸花はないので、手に入れる事はできません。 ここでは、濃い赤色の花が咲く「クロバナヒガンバナ」の球根を買えるサイトを紹介いたします。
次の深い思いやりの心• 悲しい思い出• 追想 この3つだそうです。 「追想」とは「過去のことを思い偲ぶこと」を指しますが、 黄色は全体的に、過去や相手に思いを馳せる花言葉がつけられていますね。 黄色い花びらをした彼岸花の原種は「ショウキズイセン」と呼ばれ、主に九州や四国などの温かい地方に生息しているそうです。 オレンジやピンクの彼岸花に花言葉はある? いくらか探してみましたが、 オレンジやピンクの彼岸花の花言葉は見つかりませんでした。 しかし花言葉というのは、見た目の印象やイメージから付けられていることが多いです。 なのでオレンジやピンクは、彼岸花全体の意味から抜き出して私がつけてみたいと思います。 あきらめ も入れてみてもいいのではないでしょうか。 (笑) おまけ:彼岸花の別名 彼岸花は花が咲いた後に葉っぱが出てきたり、秋に花を咲かせて春に枯れるという変わった生態をもっています。 その珍しい特徴と毒をあわせもつ部分から、 たくさんの別名が付けられたようです。 由来 名前 秋の彼岸に咲くことから ヒガングサ(彼岸草) ヒガンバラ(彼岸薔薇) ヒガンユリ(彼岸百合) 花の色から アカバナ(赤花) カジバナ アカノハナ(赤の花) マンジュシャゲ(曼珠沙華) ヘイケバナ(平家花) 花の形から カミナリバナ(雷花) テンガイバナ(天蓋花) ハナビバナ(花火花) オミコシバナ(お神輿花) 花と葉が別々で出ることから ハミズハナミズ(葉見ず花見ず)、 ハッカケクサ(葉っ欠け草) ハッカケバナ(葉っ欠け花) ハヌケグサ(葉抜け草) 花が一斉に咲くことから ソロイバナ(揃い花) イットキバナ(一時花) イチジバナ(一時花) イッショバナ(一緒花) 子供の遊び方から カンザシバナ(簪花) オリカケバナ(折掛花) ジュズバナ(数珠花) イカリバナ(碇花) ローソクバナ(蝋燭花) おそなえ花としての役割から ホトケバナ(仏花) オボンバナ(お盆花) ホトケグサ(仏草) お墓の周りに咲くことから シビトグサ(死人草) ソウシキバナ(葬式花) 球根に毒があることから ドクバナ(毒花) イットキゴロシ(一時殺し) ドクユリ(毒百合) 薬草として使われることから ワスレクサ(忘れ草) クスリグサ(薬草) もちや団子の材料に使われることから オイモチ(お稲餅) シロイモチ(白稲餅) チカラコ(力粉) ずいぶんとたくさんありますが、 これでも一部だそうで、実際には1000種類以上もの呼び方があるそうです。 彼岸花にはでんぷんが含まれているので、毒を抜けば食べられるとのこと。 なので昔は食糧難に備えて、いざという時のために彼岸花を植えたのだそうです。 スポンサーリンク 彼岸花の花言葉まとめ 「悲しい思い出」や「諦め」といった意味を持っている彼岸花ですが、 以外にも不吉過ぎる花言葉はついていない印象だな~と思いました。 お花の中には、死の意味をもった花言葉がつけられているものもありますからね…。 日本ではどうしても不吉なイメージがついてしまっているものの、見た目が変わっていて他の花にはない魅力をもっているので、 個人的には彼岸花は好きな花です。 (笑).
次の取材専門家| 水戸市植物公園 園長 西川綾子 昭和62年の水戸市植物公園開園以来、植物公園に携わる。 平成4年から「NHK趣味の園芸」の講師として、ほぼ毎年、番組で草花の解説を担当。 平成21年にNHKを通じた活動が... 日本では秋の花として親しまれる彼岸花(ひがんばな)。 別名、リコリスや曼珠沙華(まんじゅしゃげ)とも呼ばれ、日本特有の「彼岸」の時期に咲く花として知られています。 映画や歌のタイトルにも使われたことから、「赤い花」として印象に残っている方も多いのではないでしょうか? 今回は、そんな彼岸花の花言葉や学名の由来や別名、種類、開花時期や見頃の季節について、水戸市植物公園の西川園長のお話を交えてご紹介します。 Photo by よしえさん@GreenSnap 学名 Lycoris Radiata 科・属名 ヒガンバナ科・ヒガンバナ属 英名 Spider lily 原産地 日本、中国 開花期 7~10月 花の色 赤、白、ピンク、黄、クリームなど 別名 彼岸花(ヒガンバナ) 曼珠沙華(まんじゅしゃげ/かんじゅしゃか) 死人花(しびとばな) 地獄花(じごくばな) 幽霊花(ゆうれいばな) 剃刀花(かみそりばな) 狐花(きつねばな) 捨子花(すてごばな) 毒花(どくばな) 痺れ花(しびればな) 天蓋花(てんがいばな) 狐の松明(きつねのたいまつ) 狐花(きつねばな) 葉見ず花見ず(はみずはなみず) 雷花(かみなりばな) レッドスパイダーリリー ハリケーンリリー マジックリリーなど 彼岸花とはヒガンバナ科・ヒガンバナ属(リコリス属)に分類される球根植物です。 日本や中国に広く自生し、秋の彼岸の期間(秋分の日を入れた前後3日間)だけに花を咲かせることに由来して名付けられました。 9月頃になると赤や白、ピンクなど花を咲かせるのが特徴です。 白色:思うはあなた一人/また会う日を楽しみに• 赤色:情熱/独立/再開/あきらめ/悲しい思い出/思うはあなた一人/また会う日を楽しみに• 黄色:追想/深い思いやりの心/悲しい思い出 彼岸花は、その印象的な赤い花色から「情熱」「思うのはあなた一人」といった花言葉が生まれたといわれています。 しかし、彼岸花の花は死や不吉なイメージの方が強いですよね。 それは、「彼岸花を家に持ち帰ると火事になる」「彼岸花を摘むと死人がでる」「彼岸花を摘むと手が腐る」といったいくつかの恐ろしい迷信があるためです。 これらは、花色や花姿が炎を連想させることと、彼岸花のもつ毒によるものとされています。 決して怖い花言葉をもっているわけではないのですが、死や不吉な印象があることから贈り物として用いられることはほとんどありません。 水戸市植物公園では池の縁に彼岸花を列植しています。 彼岸の頃、真っ赤な花が水面に写ってとても幻想的なシーンになります。 何年か前、植物園の大先輩が来園された時、「いいものを見せてもらった」と、このシーンを撮影されていました。 この時期になると「またお会いしたいなぁ」と思い出したりします。 彼岸花・曼珠沙華・リコリスは同じ花?違いはあるの? 日本では「彼岸花」が一般用語となっていますが、「リコリス」「曼珠沙華」という別名で表現されることもあります。 しかし、実際は全て同じ植物を指していることに代わりません。 リコリスは学名、彼岸花が和名、曼珠沙華は別名です。 ただ、学名は甘草の名前で親しまれる「Licorice(リコリス)」と同音のため混同されることもあるので注意してくださいね。 Photo by にしむらの花さん@GreenSnap 彼岸花には何百という品種が存在し、今も品種改良によって日々新しいものが生み出されています。 赤色のイメージが強い彼岸花ですが、他に白、赤、黄、オレンジ、ピンクなどが存在します。 ただ、日本では彼岸花の流通が少なく、園芸植物として人気が高くはありません。 次に代表的な品種をいくつかご紹介します。 リコリス・アルビフローラ(白花曼珠沙華/白彼岸花) 白い花びらをしていることから白彼岸花とも呼ばれる品種です。 花が咲いた後に葉がでる秋出葉型タイプで、花びらの縁がゆるやかな波を打って外側に反る特徴があります。 オーレア(ショウキラン/ショウキズイセン) 黄色の花びらをした原種で、秋出葉型なので花が咲き終わった後に葉っぱが生えてきます。 リコリス・アルビフローラと同様に、花びらが波を打って外に反り返る特徴があります。 耐寒性が少しありますが、主に四国や九州に自生している品種です。
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