Entertainment Inc. All Rights Reserved. ハーレイ・クインがデビューしたのは1992年。 ハーレイが登場するまで、バットマン世界の人気女性ヴィランといえばキャットウーマンでした(2020年でデビュー80周年!)。 ハーレイについて特筆すべきなのは、コミックではなくバットマンのアニメ・シリーズのために作られた悪女であり、ここで人気が出てコミックの方にも登場するようになったということ。 アニメ発のキャラだけあって、美少女アニメやゲームに登場する小悪魔的な女の子に通じる愛らしさがあります。 「アンパンマン」のドキンちゃんと「ルパン三世」の峰不二子をかけあわせたような感じでしょうか(笑)。 Entertainment Inc. All Rights Reserved. このキュートな悪女を、いま最も旬なマーゴット・ロビーが演じるわけですから、もうそれだけで満足なのですが、本作を観てを観て感心したことが2つあります。 ジョーカーを卒業したハーレイと個性的な仲間たちによる正統派女性映画! 1つは、あのシリアスで重い人間ドラマだった『ジョーカー』の次に、痛快でポップなハーレイの活劇をリリースしたこと。 様々なアプローチやアレンジが可能という意味で、改めてバットマンやDCコミックの懐の深さ、ポテンシャルを感じました。 そしてもう1つ称えたいのは、ハーレイを演じるマーゴット・ロビーのプロデューサーとしての才能です。 そう、今回の彼女は出演だけでなく、プロデューサーも務めているのです。 どうやらマーゴットは、本作を究極のガールズ・ムービーにしたかったようです。 というのも、彼女は『スーサイド・スクワッド』(2016年)で一度ハーレイを演じていますが、この役を気に入り、今度はハーレイが主役の映画を作りたいと思ったそうです。 Entertainment Inc. All Rights Reserved. 『スーサイド・スクワッド』が一風変わったラブ・ストーリーなら、『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒』は正統派の女性映画を目指したということでしょう。 だからマーゴットは、女性監督のキャシー・ヤンにメガホンをとらせました。 彼女が長編作品を手掛けるのは、これが2作目というから大抜擢です。 彼女の前作『DEAD PIGS(原題)』は日本未公開なので未見ですが、予告編を見ると、確かに『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒』に通じるタッチだし、群像劇であるというところもマーゴットがキャシーを選んだ理由だそうです。 なぜなら『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒』は、ハーレイ以外にもクセのある女性たちが活躍する集団ドラマでもあるからです。 プロデユーサー・マーゴットの手腕が光る! 適材適所でドラマとアクションを見事に融合 マーゴットは女性映画をちゃんと撮れる監督を選ぶ一方で、観客がハーレイ・クインというキャラクターに何を求めているのか、ちゃんと分かっています。 ハーレイはオシャレでクレイジーでカッコいい。 この3原則にのっとった見せ場をちゃんと作っています。 「ハーレイがワケありの女性たちと手を組んで、共通の敵である犯罪界の帝王ブラック・マスクに挑む」というストーリーはシンプルで、だからこそ余計なことを考えずにハーレイの暴れっぷりを楽しむことができるのです。 アーノルド・シュワルツェネッガーの人気作に『コマンドー』(1985年)がありますが、あの作品も、とにかくシュワちゃんのケレン味たっぷりのアクションを堪能する作品ですよね。 あの面白さに近いのです。 Entertainment Inc. All Rights Reserved. となると、アクション・シーンの出来栄えが映画の魅力を左右する。 『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒』では、あの『ジョン・ウィック』シリーズ(2014年~)の監督でスタントマンでもあるチャド・スタエルスキをアクション監督としてジョインさせています。 これが功を奏し、歴代アメコミ・ヒーロー映画の中でもトップクラスの爽快バイオレンス・エンタテインメントに仕上がっています。 つまり、マーゴット・ロビーはプロデューサーという名の総監督という立場で、ドラマ部分をキャシー・ヤン、アクション部分をチャド・スタエルスキに振り分け、それらを見事に融合させたのですね。 僕は、憧れの女性という目で見ると『スーサイド・スクワッド』のハーレイに軍配をあげますが、憧れのヒーローという意味では今回のハーレイに最大限の賛辞を贈りたい。 繰り返しになりますが、ハーレイ・クインはヴィランです。 しかしDCの場合、ヒーローとヴィランは善か悪かの二極ではないようです。 ヒーローとは秩序を守る者であり、ヴィランとは混乱を巻き起こす奴らです。 ハーレイは混乱の化身ですが、決して邪悪な存在ではありません。 だから彼女の冒険は観ていてスカっとする。 もし、あなたが今の生活になんとなく閉塞感を感じているのなら、彼女の過激さにきっと癒されますよ。 文:杉山すぴ豊 『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 Birds of Prey』は2020年3月20日(金)より全国ロードショー.
次のmargotrobbie Instagram オーストラリア・クイーンズランド州ダルビーの農場で生まれ育ったマーゴット・ロビー、キャメロン(弟)、アーニャ(姉)、ラクラン(兄)がいます。 母親はシングルマザーだったため、16歳で3つの仕事を掛け持ちに家計を助けていたそうです。 サマセット大学で演劇を学び、17歳でメルボルンへ移り本格的に演技の道へ進みました。 2007年に「WATCH [ウォッチ]」と「ダークネス・ビギンズ」で長編映画デビューを果たします。 CMなどにも出演し、2008年にオーストラリアの人気昼ドラ「ネイバーズ」にドナ・フリードマン役で2011年まで出演し地元オーストラリアでの知名度をあげます。 また映画「アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜」にシャーロット役で出演しました。 16歳でフランス王妃となりながら、フランス王フランソワ2世崩御により18歳で未亡人となったメアリーは、故郷のスコットランドに帰国。 再び王位の座に就くが、当時のスコットランドではプロテスタント教徒の勢力が増しており、彼らは女性君主は神の意に反すると、女王メアリーの存在を快く思っていなかった。 メアリーは家臣の陰謀や内乱などによって何度も王座を追われそうになり、厳しい運命に翻弄されていく。 一方、イングランドを統治するエリザベスは、自分と違い美しく、結婚もして子どもを産んだメアリーに、複雑な思いを抱いていた。 王位継承権をめぐりライバルもであるメアリーとエリザベスは、複雑な感情を抱きながらも互いに魅了されていき、男性社会の中で孤軍奮闘する女性として激動の時代を駆け抜けていく。 マーゴット・ロビーの主なテレビドラマ出演作品• ネイバーズ(2008—2011年)ドナ・フリードマン役•
次のレオナルド・ディカプリオとブラッド・ピット、豪華スターが共演するクエンティン・タランティーノ監督作から、シャロン・テートに扮したマーゴット・ロビーが登場する本編映像と場面写真が到着した。 人気のピークを過ぎたTV俳優リック・ダルトン(レオナルド・ディカプリオ)と、彼を支えるクリフ・ブース(ブラッド・ピット)の友情と絆、そしてハリウッド黄金時代の光と闇に迫った本作は、すでに全米で公開され、過去タランティーノ作品最大オープニング成績となっていた『イングロリアス・バスターズ』の3807万ドルを更新し、4035万ドルの大ヒット。 タランティーノ史上最大のオープニング成績を飾った。 今回到着した映像は、本作に登場し、ストーリーの軸ともいえるマーゴット・ロビーが演じる実在の女優シャロンの登場シーン。 しかしその翌年の1969年8月9日に、狂信的カルト指導者チャールズ・マンソンの信奉者たちによって、妊娠8か月の身重の身でたまたま自宅に訪れていた友人と共に、ロサンゼルスの自宅で殺害され、犯罪史上未曽有の猟奇的殺人事件として全米を震撼させた。 マンソンは自らをキリストの復活、悪魔とも称し、社会からドロップアウトした若者たちを意のままに操り、本作でもファミリーたちがスパーン映画牧場でマンソンとともに暮らす様が不気味に描かれる。 到着した映像では、マンソン・ファミリーたちに殺害される前の幸せの絶頂にいる時のシャロンの姿が映し出される。 『サイレンサー第4弾/破壊部隊』 通常の客と同様にチケットを購入しようとするも、「もし私が映画にでていたら?」と受付嬢に茶目っ気たっぷりに問いかけ、「映画に出ているの。 シャロン・テートよ」と説明。 本編では、自身が出演した作品で笑い声をあげる観客を観て喜んだり、流行ファッションに身を包み、男性誌「プレイボーイ」の創設者ヒュー・ヘフナーの豪邸でのパーティに夫ポランスキーと共に繰り出したりしている。 そんな等身大の女性としても描かれるマーゴット演じるシャロン・テートにもぜひ注目してみて。 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』は8月30日(金)より全国にて公開。 《cinemacafe. net》.
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