植物特に種子植物の繁殖の根本になる質問になってきましたね。 まず、果実中に種子を持つ植物は、その果実が動物に食べられることにより、 1)その種子をいろいろな場所へ運んでもらえる。 繁殖場所の拡大。 2)たいていは糞と一緒に排出されるので、周りに養分が確保できる。 などの理由により、美味しいほどよいのです。 美味しいほど子孫繁栄の基となるのです。 決して、人間本位ではありません。 この理屈から言うと、種子が熟さない内に食べられては困る訳ですから、種子が熟した後に、果実が熟すという順になります。 例えば、梅は青梅では青酸があり、毒ですが、熟すと青酸がなくなります。 渋柿も青いうちはタンニンが水溶性で渋く、熟すとタンニンが不溶性となり甘みが多くなります。 種保存の一手段として果実のある植物は「実を食べられ、種を残す」ことを行っているのです。 エチレンはその作用性から成熟ホルモンや老化ホルモンなどとも呼ばれています。 芽の伸長を抑制したりする効果は成熟ホルモンとしての効果、果実が柔らかくなったり、花がしおれたりするのは老化ホルモンとしての効果です。 エチレンの発生と種子の成熟とは全く関係ありません。 例えばキゥイフルーツでは果実が硬い時点で種子の登熟は完了しており、適切な処理を施せば発芽します。 種子が完熟した後は、老化の過程しかありません。 老化させない方が美味しいものは追熟させずに食べます。 例えばスイカはそのまま食べた方が美味しいです。 柔らかい方が美味しい物は追熟させる、それだけの違いです。 それから種子の発芽抑制ですが、エチレンは確かに発芽抑制効果がありますが、果実の中にはエチレンなどよりも遙かに強力な発芽抑制物質が存在します。 その代表的な物が高濃度の糖であり、その他、作物によって様々な発芽抑制物質を持っています。エチレンの効果は無視しても良いでしょう。 参考URL: エチレンガス:CH2=CH2の化学式の不飽和炭化水素のひとつです。 このガスは「植物ホルモン」のひとつで、果実を熟させる働きがあります。 「植物ホルモン」は当然自分自身からも放出され、他種の植物にも有効です。 多くは水溶性の物質で植物内部で植物の成長、結実、落花、落葉、種子の発芽や抑制などの制御をします。 園芸などで使用する栄養剤にもこの「植物ホルモン」が添加されたものも多いのです。 エチレンガスは「植物ホルモン」で、現在発見されている中では唯一気体の物質です。 ご質問の内容ですが、エチレンであれば、例えば工業的製品(石油化学製品)のエチレンであっても、同様の作用(果実を熟させる働き)があります。 特にリンゴはエチレンを多量に放出する果実なのです。 リンゴと若いキーウイや若いバナナをナイロンの袋の中で一緒にしておくと早く熟します。 逆に早く熟すことは早く傷む(腐る)ことになります。 腐り始めたリンゴは早く取り除き、大丈夫なリンゴと一緒にしないようにしましょう。 Q 家庭菜園で、ミディトマトを育てています。 今もまだ花が咲き、たくさんの青い実をつけているのですが、 この気温のせいか、ちっとも赤くなりません。 太陽が低いせいで、日照も悪くなっています。 仕方がないので、今日、青いまま全てを収穫したのですが、 これを、赤くするには、何か方法がありますでしょうか? 昨年は、室内に置いておいたら、ほんの少しだけ赤くなったので、 それを食べたのですが、 今年は豊作?で、青トマトの量もかなりたくさんあり、早く赤くして食べきってしまわないと、痛んできそうです。 キウイを追熟させるように、リンゴと一緒に密閉しておくと、赤くなるかなぁとも思ったのですが。。。 どなたか、ご教示お願いいたします。 A ベストアンサー そういうことですか。 キウイフルーツの熟す方法をトマトに適用すると赤くなります。 炭酸ガスを注入したり、リンゴを入れたり(リンゴも切って入れておくとキウイは早く熟すという実施例を聞いたことがあります)。 全般的に言えることですが温度を高くすると追熟速度も増加します。 また、悪くならないように保存する動作と逆のことをすると早く熟します。 トマトの花の開花時期から収穫時期を推定します。 私は普通のトマトしか作ったことがありませんが目安として夏季で40-50日程度です。 実際どのくらいの日数で収穫されたのか分かりませんが、推察すると果実中に炭水化物の蓄積は為されていないと思われるので追熟をしても甘いトマトは望めますぇん。 追熟で赤いものが出来てもトマトピューレなどの加工用に使用されたほうが良いかと思います。 A ベストアンサー 植物ホルモンとしてのエチレンは、植物の体外にも放出されます。 エチレン放出がよく見られる例としては、リンゴやメロンの成熟した果実が挙げられます (下記引用)。 例えば、台所レベルの話でも、リンゴとバナナをそばに置いておくと、リンゴから放出されるエチレンによって、バナナの成熟が促進されます (ですので、バナナを早く黒ずませたくない場合には、リンゴから離しておかないといけません)。 wikipedia. tokai. htm 今回引用のサイトは、全てよそさまのサイトです。 ありがとうございます。 A ベストアンサー こんばんは。 有機分野はいろいろと覚えないとならないし大変ですよね。 私は専門家ではないので上手く伝えれるか心配ですが、説明してみます。 エチレンからポリエチレン。。 そもそも「ポリ」ってなんなのかというと ポリマー(重合体)というところからきています。 ここでモノマーからポリマーができる反応を「重合」と呼びます。 結局ポリエチレンはエチレン分子を沢山結合させたものだと言えます。 また、エチレン(C2H4)はアルケンの代表選手といってもいいと思いますが、不飽和結合であり、エチレンの場合でしたら二重結合が1個あります。 ここで、その二重結合が切れ、他の原子などが結合する反応を「付加反応」と呼びます。 このような性質のある不飽和化合物の不飽和結合が付加反応を繰り返しながら重合することを「付加重合」と呼びます。 以上のことを踏まえると化学反応式は次のようになるかと思います。 ご参考までに。 こんばんは。 有機分野はいろいろと覚えないとならないし大変ですよね。 私は専門家ではないので上手く伝えれるか心配ですが、説明してみます。 エチレンからポリエチレン。。 そもそも「ポリ」ってなんなのかというと ポリマー(重合体)というところからきています。 ここでモノマーからポリマーができる反応を「重合」と呼びます。 結局ポリエチレンはエチレン分子を...
次のメロンやキウイフルーツ、西洋梨などを買ってきてその日に食べようと思ったら、硬くておいしくなかったという経験はありませんか? 実は、これらのフルーツは収穫時には完熟しておらず、収穫後に一定期間貯蔵することで成熟します。 このように収穫後に完熟させることを「追熟(ついじゅく)といいます。 追熟が必要な果物はメロン、キウイフルーツ、西洋梨のほか、バナナ、すももなどがあります。 また南国フルーツでは、アボカド、マンゴー、パパイヤ、チェリモヤ、パッションフルーツ、ドリアンなどが挙げられます。 なお、バナナやすももなどは樹上でも完熟しますが、効率よく流通させるには、やや未熟なうちに収穫して輸送中に追熟させるというのが一般的です。 完熟するまで数日待とう さて、完熟前の果物を購入したら、家で追熟させましょう。 やり方は、常温で数日置いておくだけです。 ただし、室内の温度が高すぎたり低すぎると障害が出ることがあるので注意してください。 基本的に温度は15度から20度くらいで、風通しがよく直射日光の当たらない場所がよいとされます。 熟すとほとんどのフルーツは香りが強くなり、果肉に弾力が出てきます。 なお、完熟前に冷蔵庫に入れると追熟が進みません。 もし長く保存したい場合は冷蔵庫の野菜室にいったん入れておき、食べる数日前に常温で保存するとよいでしょう(ただしアボカドやチェリモヤなどは、未熟な状態で冷蔵すると低温障害をおこして追熟しないことがあります) 待てないときはりんごを一緒に.
次のこの記事の目次• 悪魔か天使か?エチレンガスの力 見出しにもあるようにリンゴがバナナを熟れさせるのは エチレンガスというガスの仕業です。 このガスは実は殆どの野菜や果物が放出していて リンゴだけが発しているわけではありません。 ではなんでリンゴが有名になっているのかというと 圧倒的にエチレンガスの放出量が多いからです。 エチレンガスの放出量が多いもののの代表として リンゴ、桃、アボカド、梨、メロン、ブロッコリーがあります。 こうやって見ると果物ばっかりですね・・・ このエチレンガスにはどういう作用があるかというと 野菜や果物を成熟させる作用があります。 もう少し正確に言えばエチレンは植物ホルモンと呼ばれ 野菜や果物はこれのおかげで成長し、成熟できると言えます。 野菜や果物とは言っても切れない関係ということですね! こういうと良いように感じるかもしれませんが 逆にとらえればどんどん腐っていくとも考えられます・・・ 成熟が進みすぎると先ほど言ったような バナナが真っ黒になったという、いわゆる腐った状態になりますからね。 (トマトが好きなことに関するエピソードはで詳しく書いています笑) 「良いトマトないかなー」と探していると まだ緑色の部分が結構な割合を占めていて 「こんな状態のもの売らんといてよ~」 なんて思ってしまうほどのものがあったりします・・・ そんな時に エチレンガスを味方につけてしまいましょう! トマトと一緒にポリ袋にリンゴを入れて口を縛ります。 (この際、冷蔵保存はしないほうが早く熟れます) ・・・・・ 以上! あとは熟れるのを待ちましょう! そうすれば畑で熟れた新鮮なトマトと同じ状態で 甘く美味しいトマトを食べることができます! すごく簡単に味方につけられますよね? こうして普通では敵と思われていたエチレンガスを しっかりと味方につけることができました! ちなみにこの方法は追熟というものを利用しています。 野菜ではトマトが追熟に適していますが 果物(特にバナナやキウイ)が固いときに同じ方法が有効ですよ! エチレンを敵に回さないための注意点 先程うまい使い方をすれば味方になったエチレン。 しかし気を付けないといけないことがあります。 先程、伏線を張っておいたのですがなんだかわかりますか? ・・・・・・ ・・・・・・ 実は 「ポリ袋に入れて密封すること」です! というのもリンゴは特にですが エチレンガスをものすごい発生します。 そうすると熟れさせたい野菜や果物以外にも影響が及び 傷むスピードが格段に上がってしまいます。 で冷蔵保存に適した野菜の話をしましたが 間違っても生身でリンゴなどのエチレンガスを大量に発するものを 野菜室などに入れないようにしてくださいね・・・ せっかく長い期間保存できる野菜が リンゴのせいであっという間に食べられなくなるのは 何とも悲しいですから・・・ そのため熟れさせたい野菜を野菜室に入れる場合は ポリ袋に入れることを忘れないようにしてください! ちなみに熟れるとは別にエチレンが味方に付く野菜があります。 エチレンと仲良しな野菜、それは・・・ そんなエチレンと相性がいい野菜は・・・ 「ジャガイモ」です! なぜかというとジャガイモを放っておくと芽が出ますよね? その芽にはソラニンという毒が含まれていて もし摂取してしまうと中毒症状として おう吐や頭痛、食欲不振が発生してしまいます・・・ しかも芽が生えたジャガイモって何とも言えない 見た目の気持ち悪さもありますしね・・・ そんな芽を発生させにくくするためにエチレンが有効になります。 ジャガイモは腐る前に発芽をする野菜なのですが エチレンガスは発芽を抑制する働きがあるため ジャガイモに芽が出にくくなります。 ジャガイモの保存方法について で詳しく記載していますが ジャガイモだけ別の容器や木箱に入れて リンゴをそこに置いておくとよいですね! 正しい使い方をしてこそのエチレンガス これでエチレンガスは味方にもなるし 敵にもなることがわかったと思います。 エチレンガスを味方にするのも敵にするのもあなた次第です! ぜひエチレンを味方につけて 熟れてない野菜を熟れさせ新鮮な味を楽しみましょう!.
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