のび太 の パラレル 西遊 記。 感想「のび太のパラレル西遊記」の動画を見た方がいい!【仏教の教えを学べるよ】

ニコニコ大百科: 「ドラえもん のび太のパラレル西遊記」について語るスレ 31番目から30個の書き込み

のび太 の パラレル 西遊 記

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ドラえもん のび太のパラレル西遊記

のび太 の パラレル 西遊 記

および、この作品を原作にして1987年に公開された。 大長編、映画ともにシリーズ第8作。 地底世界を舞台に、をモチーフにした作品。 大長編の連載開始は、当初はコロコロ通巻第100号と合わせた1986年8月号からと大々的に予告されていたが、作者の体調不良と静養のため上記の号までずれ込んでいる。 同時上映は『 甲賀秘境! 影の忍法ゴルファー参上! 』と『 進め! 概要 [ ] 名義としては最後のドラえもん映画作品。 が大好きであったは、かつて執筆した『』に続き、恐竜を題材とした長編の執筆に意欲を抱いた。 そしてこのストーリーにエピソードとして、彗星衝突による、恐竜人を盛り込むことにした。 恐竜絶滅の原因として「彗星衝突説」が採用されている(隕石・小惑星説とは異なる)。 藤子Fは彗星衝突説を先に知り、絵にもなり、またストーリーもドラマティックになるという理由で、本作に取り入れることにした。 しかし、作品完成から間を置いて後から考えると隕石衝突説の方が有力だったと思うようになったという。 地底人 恐竜人 については、カナダの古生物学者がに提唱したの写真を雑誌で見て、地底人のデザインの参考にしたという。 デザインとしてモチーフにしたとの明言はないが、このディノサウロイドより作品のインスピレーションを得たということについては、別の著書においても語られている。 また本作は、なにかかっこいいタイトルをということで『のび太と竜の騎士』として連載を開始したが、連載3回目くらいまでこの竜の騎士が善玉であるか悪玉であるかさえも決めておらず 、物語の結末も連載の半ば辺りまで決まっていなかった。 物語序盤ではが恐竜の存在を否定しようとする展開で進行するなど、大長編には珍しくスネ夫が話の中心になっている。 また『』の後の出来事であることが、(明言は避けられているが)「以前にアフリカを衛星写真で調べたことがある」というセリフから示唆されている。 序盤でスネ夫が行方不明になる。 この「主要メンバーの1人が行方不明になり、残りのみんなが助けに行くことから冒険が始まる」展開は大長編8作目にして初であり [ ]、後のシリーズにも受け継がれている。 当初の漫画版や映画での「ステノニコサウルス」が、恐竜の学説の変化に伴い、近年の漫画版では「トゥロオドン」に改められている。 のことである。 あらすじ [ ] 秋のある日、が今でも生き残っていると言い張り、例によってとに笑い者にされたは、の「」でも「地球上に生き残っている恐竜はいない」と判定され落胆する。 ところが直後、で巨大な生物を目撃したスネ夫は、それが恐竜ではないかという疑念にかられてすっかり動転してしまい、挙げ句の果てにになってしまう。 一方、のび太は0点の答案を隠すためにひみつ道具の「」を使い、地底にある大空洞を発見する。 ドラえもんとのび太はやジャイアンを誘って地底の大空洞を秘密の遊び場にするが、独り、恐竜の幻の正体を突き止めようと単独行動していたスネ夫が地底で迷子になり、その直後に「どこでもホール」が壊れてしまう。 地底に行くすべを失ったと一端は悲嘆するものの、ドラえもんの一計により秘密道具の力で多奈川の河底から地底への入口があると知った一行は、スネ夫を救うべく地底の更に奥に向かう。 そこには広大なジャングルが茂り、恐竜が闊歩する世界が広がっていた。 そこで一行はそっくりな地底の野蛮人ナンジャ族に捕まってしまう。 あわや地底人の餌にされそうになったところで竜の騎士バンホーが彼らを救い出す。 地上で滅亡したと思われていた恐竜は地底、すなわち「地球上」ならぬ「地球内」に生き残り、から進化したが高度な文明を築き上げていたのだった。 バンホーの案内でドラえもんたちは地底国の首都・エンリルで保護されていたスネ夫と再会したが、バンホーの妹ローの案内で首都観光をしていたのび太は偶然の事故で迷い込んでしまった謎の施設の中で、恐竜人たちが不穏な計画を立てていることを知ってしまう。 ドラえもん達は逃走を図るが失敗し、今度は謎の施設にあった巨大な船に連行されてしまう。 それは巨大な船型のタイムマシンだった。 のび太たちを乗せたまま船が向った先は恐竜が滅びる前の太古の地上 6500万年前の北アメリカ大陸北部 だった。 恐竜人たちの目的は歴史を改変して恐竜の絶滅を防ぎ、地上を再び我が物にすることだった。 それに気づいたドラえもんたちは秘密道具で脱出した上で要塞を作り籠城。 繰り出される数々の秘密兵器の力を見た恐竜人たちは「恐竜を絶滅させたのはドラえもんたちではないか」と疑い始めた。 その最中、巨大な彗星が地平線をかすめ海上に落下。 凄まじい衝撃波で周囲を吹き飛ばし、その煽りで巨大な津波が発生する。 恐竜人たちは船に引き返して地中に潜行し、ドラえもんたちは秘密道具 で地下室を作って難を逃れる。 地下室の中をで照らし出したドラえもんたちは、この地下空間が、過去に恐竜人の祖先たちが逃れた「聖域」であったことに気付く。 すなわち、恐竜を絶滅から守ったのは、ドラえもんである。 恐竜人たちに停戦を申し入れたドラえもんは、恐竜を絶滅に導いた原因 小天体衝突による環境激変 を説明し、悲嘆に暮れる恐竜人たちのために援助を申し出る。 秘密道具の力で地下室を改造して、可能な限りの恐竜たちを移住させたのである。 こうして聖域に逃れた恐竜たちは進化の道を辿り、今日の恐竜人の文明の礎を築いていくこととなった。 バンホー等と共に地底世界に戻ったドラえもんたちは真相を知った恐竜人たちから国を挙げての大歓待を受けた。 バンホーとローはドラえもんたちを約束通り地上に送り届け、いつか地上と地底の架け橋ができることを願いながら別れる。 舞台 [ ] 恐竜と恐竜人が暮らす広大な地底の空洞世界 の地下に存在する首都エンリルを中心にの文明を築く地底人の王国。 24時間周期で活動する によって昼夜が存在する大地底空間で、大陸と呼称する空間で恐竜から進化した恐竜人が生活している。 地下100キロメートルの位置に存在するという。 地下空洞である為、太陽や月は存在せず、夜はとても真っ暗。 季節がなく、無論、雨や雪も降らない為(水は地下空洞内に大量にあるため動植物が生育できる)、恐竜人は雨や雪はどんなものかも知らない。 恐竜人たちは神に対する信仰心の篤い者が多く、風習は中世を思わせる。 だが歴史の中で数多くの発明と発見を繰り返し、そのテクノロジーは現時点での地上技術より数世代分抜きん出ている。 一方で文明から取り残されたナンジャ族のような原始人に近い生活を送っている者もいる。 前述した大陸と大陸を隔てる地層およびマグマ層の移動には、を動力に利用した次元転換船 を利用する。 陸上では型恐竜への騎乗やそれの引く馬車(竜車)、磁気を動力とする鉄道など、排気ガスを出さないものとなっており環境に配慮した作りになっている(閉鎖された地底空洞の世界であるため排気ガスを出す動力を極力避ける方向で発展してきた)。 その他、医療技術に関してはレントゲンや伝染病の調査など徹底しており、まれに地上人が地底に来た際には帰還時の記憶消去を実施するなどしている。 地底世界の片隅には、恐竜人から「聖域」と呼ばれるの空間があり(広さは程もある)、6500万年前の大絶滅の際、一部の恐竜がこの「聖域」に避難して生き延び、進化を遂げたという。 声の出演 [ ]• ジャイアンのママ -• スネ夫のママ - ゲストキャラクター [ ] バンホー - 勇敢で心優しい恐竜人の騎士で、恐竜を御している時などは兜をかぶっている。 騎士団の中でも高い地位にあると見え、部隊を率いる立場にある。 また普段は原始動物保護区の監察官として地下空洞の巡視なども行っており、その過程で地下洞窟で迷子になっていたスネ夫を発見し救助した。 戦闘の技量は高く、ドラえもん達を捕まえたナンジャ族を瞬く間に蹴散らしている。 大学で得たという電子工学の知識も持っており、ラジコン飛行機に改造を行った。 軍団長にドラえもんの身柄を任せてもらえるよう直訴しドラえもんたちに助力する一方、地底国からすれば不法入国者である立場から信用を裏切らないよう説教した。 任務上ドラえもんたちと対立する運びとなるが、最後には真実を知って和解する。 ロー 声 - バンホーの妹。 地底国にいる間、ドラえもんたちのガイドを引き受ける。 法王 声 - 恐竜人の長で、宗教の長も兼ねる。 祭司長 声 - 宗教の祭司長。 大遠征にも同行した。 軍団長 声 - 竜の騎士団を率いる長。 「大遠征」計画の前線指揮官。 地上人への警戒感が強い。 原作漫画ではいかつい丸顔だが、映画では面長と容貌に差異がある。 部長 声 - 訊問官 声 - ドラえもんたち地上人の訊問をした。 ナンジャ族 声 - 、、、、、 ドラえもんたちが地底で最初に出会った部族で頑固に文明を拒否する乱暴な性格。 狩猟民族であり恐竜狩りを行う。 言語も一部描写された。 映画では名前は登場しない。 に喩えられ、恐竜同様に地上に姿を現したときの目撃証言から伝承が生まれたように描かれている。 男の子 声 - 空き地に置いていた「どこでもホール」を見つけて遊び道具にして壊してしまう少年(原作漫画では不法投棄された粗大ゴミと勘違いした神成さんが壊してしまう)。 スタッフ [ ]• 原作・脚本 -• 作画監督 -• レイアウト -• 美術監督 - 沼井信朗• 美術設定 -• 録音監督 -• 音楽 -• 効果 - 柏原満• 撮影監督 - 斎藤秋男• 特殊撮影 - 三沢勝治()• 監修 -• 監督 -• 演出助手 - 、、• 動画チェック - 内藤真一、間々田益男• 色設計 - 野中幸子• 仕上監査 - 代田千秋、枝光敦子• 特殊効果 - 土井通明• エリ合成 - 平田隆文• スリットスキャン - 古宮慶多• コンピューターグラフィック - 亀谷久、斉藤直忠• 編集 - 井上和夫、渡瀬祐子• 制作事務 - 片山幸子、北沢育子• 文芸 - 水出弘一• 制作進行 - 伊坂武則、、中村守• 制作デスク - 田中敦• 制作担当 -• 制作協力 - 、• 脚注 [ ] [] 注釈 [ ]• 『まんが技法』 pp. 154 - 158• 『まんが技法』 p. 176• 『まんが技法』 p. 168• 『まんが技法』 p. 166• 『まんが技法』 p. 174 関連項目 [ ]• 『』 - 本作と同じく地球の地下には空洞が存在し未だ恐竜時代が続いているという世界観を持つ作品。 - でも採用された。 参考文献 [ ]• 藤子・F・不二雄、1989、『藤子・F・不二雄まんがゼミナール』、小学館• 藤子・F・不二雄、2000、『藤子・F・不二雄のまんが技法 改題・文庫版 』、小学館 外部リンク [ ]• 通番 公開年 題名 主題歌 同時上映 第1作 1980年 (リバイバル) 第2作 1981年 番外 1981年 (メイン) 第3作 1982年 岩渕まこと 第4作 1983年 海はぼくらと 岩渕まこと 第5作 1984年 第6作 1985年 第7作 1986年 大杉久美子 第8作 1987年 友達だから 大山のぶ代 森の木児童合唱団 第9作 1988年 君がいるから 第10作 1989年 時の旅人 第11作 1990年 天までとどけ 武田鉄矢 第12作 1991年 夢のゆくえ 第13作 1992年 雲がゆくのは… 武田鉄矢 第14作 1993年 何かいい事きっとある 第15作 1994年 武田鉄矢一座 第16作 1995年 さよならにさよなら 第17作 1996年 私のなかの銀河 海援隊 第18作 1997年 Love is you 第19作 1998年 第20作 1999年 第21作 2000年 この星のどこかで 第22作 2001年 第23作 2002年 いっしょに歩こう 〜Walking Into Sunshine〜 第24作 2003年 第25作 2004年 通番 公開年 題名 主題歌 第26作 2006年 第27作 2007年 第28作 2008年 第29作 2009年 第30作 2010年 第31作 2011年 第32作 2012年 第33作 2013年 第34作 2014年 番外 2014年 第35作 2015年 第36作 2016年 第37作 2017年 第38作 2018年 第39作 2019年 第40作 2020年 番外 2020年.

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ドラえもん のび太と仮想世界

のび太 の パラレル 西遊 記

花果山の上に落雷が落ちる。 落雷は天辺にあった丸い岩へ落ちたとともにその中から一匹の猿が生まれた。 「やぁやぁ!われこそは野比のび……違った!斉天大聖孫悟空であーる!」 岩から生まれたのは野比のび太、間違い。 孫悟空。 「筋斗雲!」 彼は特殊な雲、筋斗雲に乗り、七十二の術を操る石猿だ。 乱暴者で術を使うのも死ぬことが嫌だったからというほど自分中心。 「うん、出たな!妖怪!」 「「あぁ!悟空!」」 ジャイアンとスネ夫みたいな姿をした妖怪は悟空の姿を見て逃げようとする。 悟空は如意棒と呼ばれる測定用の道具を武器として利用していた。 如意棒で二人を乱暴に叩きのめす。 二人は泣きながら逃げていく。 「ガッハッハッ!俺様にかなう相手はいないのだ!」 「これ、悟空よ」 名前を呼ばれて悟空は振り返る。 そこには雲に乗った丸い狸……もとい、ドラえもんがいた。 「ドラえもんじゃないか」 「ドラえもん?違うぞ。 われはお釈迦様だ」 ドラえもん、もとい、お釈迦様は試すように悟空を見る。 「悟空よ。 お前は誰よりも強いと言っているようだな」 「当然だ。 おいらに勝てるものは誰もいないぞ!」 「ほおう、ならば、この私の手を飛び越えることも造作ないというのだな?」 「その手を?当然だ!饅頭みたいな手を飛び越えることくらい造作もない!」 「わぁ!」 筋斗雲でお釈迦様を飛び越えて悟空はどこまでも飛んでいく。 地の果て、空を超え、どこまでも遠い世界へ。 やがて、この世界の果てともいえるような場所までたどり着いた悟空は目の前の丸いもので止まる。 「ここでいいかな」 悟空は髪の毛を抜いて筆を作ると丸い物体にあるものを描いていく。 「まるかいてちょん……よし、これでどうだ」 目の前に描かれたドラえもんの顔に満足して悟空は地球へ戻ろうとする。 「そ、そんなぁ」 お釈迦様の高笑いが響く中、悟空は顔を青ざめる。 目の前にいるのは巨大な姿をしたお釈迦様。 「悟空よ、これがお前の力か?お前が果ての目印と思っていたのは私の手のひらだぞ?おぬしは乱暴者で周りを傷つけるばかり」 逃げようとするがお釈迦様の力で筋斗雲から落とされ、そのあま山の下敷きにされる。 山の表面に一枚の札が張られた。 「ここで三千年ほど、反省するのだ」 「三千年!?そ、そんなぁ!?いやだぁああああああ!」 しばらく暴れていた悟空だが、山は動かず。 いつの間にか眠り続けていた。 「のび太!のび太!」 聞こえる声に悟空は体を起こす。 そこにいたのは白い法衣に身を包んだ桐ヶ谷和人こと、三蔵法師。 「あ、三蔵様!!」 「おい!のび太、起きろって、いいから、起きろ!」 体を揺らされて野比のび太が目を覚ますとこちらをみている和人の顔があった。 「あ、あれ?三蔵様?」 「は?何を寝ぼけているんだ?それより、お前の出番だぞ」 「出番?」 不思議に思いのび太が周りを見るとそこは学校の教室。 周りには描かれた山や馬の置物があり、教壇には源しずか、剛田武、骨川スネ夫、出木杉英才の姿があった。 「あ、ごめん、えっと……セリフはなんだっけ?」 「お前は村人その一、助けてくんろーだろ!」 武ことジャイアンに言われてのび太はあぁ、と頷く。 「でも、のび太のセリフは飛ばしまーす!」 「えぇ!?」 ジャイアンの言葉にのび太は驚きの声を上げる。 「駄目だよ。 勝手にそんなことしちゃ」 出木杉が待ったをいい、脚本を担当したもとひらへ声をかける。 「脚本を担当したもとひら君、君の意見を聞きたいんだけど」 「勝手に変えられるのは困るね……今日は目玉の部分をやろうか、豚の妖怪と戦う悟空!」 ページをめくるもとひらの言葉でスネ夫がからかう。 「ほら、豚の妖怪!豚の妖怪、出番ですよ?」 「うるせぇ!」 ゴチンとスネ夫を殴ってジャイアンは教壇へ立つ。 教壇へ立ったところでジャイアンは困った顔をする。 「えっと、なんだっけ?」 「おぉ、これはなんてうまそうな娘なんだ」 「おぉ、なんてうまそうな肉まんなんだ」 もとひらの言葉に続いてジャイアンが言うがずれていた。 「やや、娘と思えば、サルだったぞ」 「やや、肉まんと思っていたら饅頭だったぞ?」 「あぁあああ」 「(もとひら、同情するよ)」 和人が小さく合掌する中、劇は続く。 「やい、この豚!僕が退治してやる!」 「なにぃ、勉強やスポーツができるからって偉そうに!」 怒ったジャイアンが武器を振り下ろす。 出木杉は如意棒で受け止めるが力のあるジャイアンに勝てず押され始める。 「ちょっ、ちょっと!」 慌ててスネ夫やのび太、和人が止めに入った。 「武さん!」 「アンタが悟空を倒したら物語が終わっちゃうでしょ!」 暴れるジャイアンを止めるべくしずかや里香が叫ぶ。 「だから、俺が悟空をやればいいんだよ!」 「滅茶苦茶だよ!人には当てはまる役割というものがあるんだよ!?」 「だから、お前が沙悟浄なんだろ!!」 「ジャイアン、嫌い!」 「とにかく、今日はここで終わりにしよう」 もとひらの言葉で全員が解散となる。 のび太と和人は教科書などをまとめたカバンを手に取り、学校を出た。 二人と一緒に帰るのはSAOでともに駆け抜けた仲間たち。 SAO帰還者が集まった学校。 今回、彼らは地元の幼稚園児たちと交流を深めるため、劇を披露することになり、配役などを決めて行っているのだが、進行は思った以上に悪い。 「僕の意見で西遊記になったのに、まさか村人一で配役が決まるなんてなぁ」 「私なんて、猪八戒の生贄だよ?」 のび太の言葉に琴音が苦笑しながらいう。 「仕方ないって、くじ引きだったんだからさ」 「その割には猪八戒や沙悟浄はあたりなのよねぇ」 のび太、和人、里香、琴音は道を歩きながら話をする。 「まぁ、ジャイアンは納得してないけど」 「アイツが大人しく劇をしてくればスムーズに済むのに、ったく、元ネタのモデルでもあれば、納得するんじゃないか?」 「モデルって、西遊記は架空の話だよ?」 「でも、三蔵法師は実在しているはずだ」 「そっか!モデルを見つければいいんだよ!」 ポンと拳を叩いてのび太が言う。 「モデルって、本でも漁るっていうの?」 「古いから大変だと思うなぁ」 「いい方法がある」 「そうそう!」 のび太と和人が笑っていると校門の前で明日奈と珪子の二人が待っていた。 「ノビタニアンさーん!」 「キリトくーん!」 「ドラえもん……って、いないや」 「おいおい、これヒーローマシンじゃないか?」 「何ですか?それ」 のび太の部屋へやってきた和人たち。 部屋の中央に置かれている機械をみて珪子が尋ねる。 「未来のゲーム機ね。 なんでこれが出ているのかしら?」 前の騒動で使用した和人や明日奈はこの機械が出ていることに首を傾げる。 「ドラえもんが使っているのかな?」 「それはいいけれど、のび太の家へ来て、どうやって調べるの?」 「簡単だよ」 のび太は机の引き出しを開けて中へ飛び込む。 「えぇ!?」 「の、ノビタニアンさん!!」 「机が壊れていない!?」 「き、キリト君!?」 「みんなもついてきてくれ。 すぐにわかるから」 和人に言われて明日奈達はおずおずと引き出しの中へ入る。 中は真っ暗だが、とても広い。 降りた先には奇妙な機械が存在していた。 のび太が何やら顔をしかめながらタイムマシンをいじっていた。 「つまり、これに乗っていれば過去や未来へいけるということですか?」 「そう、基本的な操作はのび太ができるから、任せて大丈夫だと思う」 「凄いねぇ、ドラえもんのいる未来って」 琴音が素直に感心しているとタイムマシンが動き出した。 「のび太君、どこへ向かっているの?」 「一応、三蔵法師がいるっていう時代」 「だ、大丈夫なのよね?」 里香が少し震えながら尋ねる。 「多分、ねぇ」 「ほ、本当に大丈夫ですよね!?」 「うん、ただ」 「ただ?」 和人が尋ねる。 「タイムマシンにコンピュータが搭載されているみたいで、多分、大丈夫なんだろうけど」 そんなことを話していると目的地に到着して入り口が開く。 丸い入り口と共にタイムマシンが動いて全員を放り出した。 「ぶべっ!?」 「きゃあっ!」 「わ、わわ!」 「あぶなっ!」 「リズさん!」 「きゃあああああ!」 のび太が地面に倒れるとともに上から明日奈、琴音、和人、珪子、里香の順番で放り投げだされた。 「おいおい、乱暴なコンピュータだな」 土ぼこりを払いながら和人は立ち上がる。 のび太も起き上がり周りを見た。 「うわぁ、砂ばかりだね」 「砂漠かしら?」 「ねぇ、本当にここは過去なの」 「そうだよ?」 のび太は頷いて歩き出す。 皆も慌てて後を追いかけた、その時だ。 『え?』 上空を赤い衣をまとった少年が雲に乗って飛んでいた。 そう飛んでいたのだ。 のび太達は目の前の光景を茫然としてしまう。 「あの、今の……」 誰もが沈黙している中、おろおろと珪子が言葉を漏らす。 「人が飛んでいた、わよね?」 確認するように里香が尋ねる。 「うん、なんか……ノビタニアンに似ていたような」 「俺も、あれは間違いない」 「私も、あれはノビタニアン君だと思う」 全員がそういって前を見ているのび太をみた。 「え、今の、もしかして!?孫悟空!?」 「それしか思いつかないな」 「あ、あそこ!誰かいるよ!」 琴音が遠くを指す。 よくみると一人の少年がふらふらと歩いていた。 「あ、倒れたわよ!?」 「行きましよう!」 里香と明日奈が慌てて駆け寄る。 砂漠の上に倒れている少年は緑の衣に帽子をかぶり、荷物などが地面に落ちていた。 「キリト君!」 「おう!のび太!」 二人の男子が頷いて少年へ駆け寄る。 「大丈夫!?キミ!」 「……み、みず」 「のび太!水とかないか!?」 「調べてみる!」 のび太はタイムマシンへ戻る。 タイムマシンのコンピュータが蒸留水を積んでいると伝えて、珪子と共に水をもってやってきた。 「さ、飲んで」 水を飲んだ少年は起き上がるとのび太から水筒を受け取って一気に飲み干す。 「はぁ、はぁ、ありがとうございます……悟空様!?それに沙悟浄様!!」 「え、僕!?」 「沙悟浄……って、俺か!?」 のび太と和人が少年の指摘に驚きの声を上げる。 「ありがとうございました。 では、私はこれで」 「あ、待って」 「はい?」 「キミは僕を孫悟空といったけれど、間違いない?」 「はい、その通りですけれど」 「そう……うん、ありがとうね」 少年は頭を下げると砂漠の道を歩いていく。 「……何が、どうなっているのかな?」 「そんなの、アタシが聞きたいわよ」 「夢、じゃないよね?」 「キリト君が沙悟浄でノビタニアン君が孫悟空?……実在しない筈だからモデルってことかな?」 明日奈の言葉に誰も答えられなかった。 ALO、空都ライン。 いつものたまり場になっている店でキリト達は砂漠で見た悟空について話し込んでいた。 「あれは、夢とかじゃないし、何だったんだろ?」 「西遊記は作者不明だから、モデルが何なのかもわかっていないのよね」 「そうなんだ?知らなかったなぁ」 「それ以前に、アンタ達は何をしているのよ」 エギルの店で話をしていたキリト達の話を聞いてユウキが興味深そうに、シノンは呆れた表情をしていた。 「でも、本当だよ?間違いないんだ」 「それにしても、キリトが河童でノビタニアンがお猿さんなんだね!」 「ユウキ、合っているけれど、合っているけれど」 「その表現だとなんか、違う感じに思えるね」 フィリアが苦笑する。 「ノビタニアン達が悟空のモデルだったとして、それを劇の話に使えるのかしら?」 シノンの問いにキリトとノビタニアンは唸る。 「うーん、信じてもらえるかなぁ?」 「そんなわけねぇだろ」 翌日、教室で話をしてみたのび太だが、ジャイアン達は信じていなかった。 「僕だけじゃないよ?和人や里香、珪子ちゃんたちだって見ているんだ」 「写真とかあるのかよ?」 「それは、ないけれど」 「でも、全員がみたから」 「……よし!のび太、ウソだったらどうする?」 「ウソだったら?ALOの攻略を手伝うよ」 「いいや、ドラえもんの道具を自由に使わせる権をよこせ」 「それは駄目だよ。 ドラえもん抜きで勝手に決めていいことじゃないし」 「よーし、なら一つだけ使わせろ!いいな?」 「え、えぇ、まぁ、うん」 半ば、ジャイアンに押し切られたがのび太は頷いてしまう。 大丈夫か?と隣にいた和人は少し心配になった。 スネ夫としずかは習い事があるということでジャイアンに昨日のメンバーを加えた一行となる。 「ドラえもん!」 「あ、のび太君。 みんなも、どこにいくの?」 「これから孫悟空に会いに行くんだ」 「孫悟空!?」 驚くドラえもんを連れてタイムマシンに乗り込む。 しかし、タイムマシンは同じ時間に行けず、二十四時間の誤差があるという。 なおも渋るコンピュータに激怒したジャイアンに怯えて、猛スピードで発進した。 「ま、また!?」 「ぶべっ!?」 「わきゃっ!」 のび太、和人の上にジャイアン、明日奈、珪子、里香、琴音が落ちる。 「昨日と場所が違うような?」 明日奈の言葉通り、砂漠だけだった場所と違い、岩山などが存在していた。 「おい、本当に孫悟空を見たんだろうな?」 「見たよ!」 ジャイアンにのび太が叫ぶ。 「あの、今の音なんでしょう?」 「僕とのび太君で周りを見てくるよ」 珪子の疑問にのび太とドラえもんが先行する。 しかし、慌てた様子で駆け戻ってくる。 「みんな!隠れて!」 「へ?」 「急いで!」 慌てて岩場へそれぞれが隠れた直後、馬に乗った団体がかけていく。 「な、何なの?」 「盗賊か?」 「ものすごい迫力ね」 明日奈、和人、里香が目の前の光景に息をのむ。 「のび太ぁ!なんとかしろぉ!」 「ノビタニアンさーん!」 「二人とも、もう少し、声を落として」 ジャイアンと珪子、琴音は叫ぶ。 「のび太君、これはどういうこと?」 「実は」 のび太はドラえもんに孫悟空を見たこと、ジャイアンにその証拠を見せるという約束をしたこと。 「何だって!?僕の道具を一個、使わせる!?なんでそんな約束したのさ」 「最初よりマシだったんだよ!?」 「それより、孫悟空を見たって、本当に?」 「本当だよ。 それに僕を孫悟空って言った男の子がいたんだ。 その子に会えば証拠になるんじゃ」 「男の子って、のび太君。 中国語わかるの?」 「あ、そういわれれば……」 「もう……こういうのはあまり使いたくなかったんだけど」 少し離れたところに移動してドラえもんはある道具を取り出す。 「これって、ヒーローマシン?」 「そう、西遊記のソフトをいれたから、のび太君が孫悟空になって誤魔化すしかないよ」 「な、なんとかなるかな?」 「いいから、入って!」 ドラえもんに促されてのび太はヒーローマシンへ入る。 しばらくして、ドラえもんに呼び出されて孫悟空として彼らの前に現れたのだが。 「駄目だった」 「もう!のび太君が変なところでドジ踏むから!」 「僕だけが悪いわけじゃないでしょ!?」 のび太とドラえもんがいがみ合う。 珪子と琴音がまぁまぁとなだめる中、ジャイアンに言われてドラえもんがヒーローマシンを取り出す。 「何のソフトで遊びます?」 「もちろん、西遊記!そんで悟空の役ぅ!」 「……今の話題だもんね。 仕方ないわ」 「キリト君、私達もいかない?」 「そうだな、いいかもしれない」 「私は後にするわ」 「あ、私も」 「だったら、のび太、行こうぜ」 「え、あぁ、うん」 和人に言われてのび太、明日奈、ジャイアンの四人でヒーローマシンに入る。 「全く、のび太君は!」 「仕方ないですよ、私達も少し混乱していたので」 「まぁ、慌てていたのは事実だけど……」 「もう!」 怒りながら窓の外を見たドラえもんは驚きの声を上げる。 「えぇ、なんだぁ!?」 外はどこか不気味な暗雲が広まっていた。 『それではプレイヤーに合うキャラクターを設定させてもらいます』 頭上からの音声と共にのび太や和人たちの衣装が変わる。 「おぉ!やーやー、我こそは孫悟空……じゃない!?」 ジャイアンは自分の服装が猪八戒のものであることに気付く。 さらに、のび太が孫悟空であることを見つけると叫ぶ。 「あ、のび太!どうゆうことだ!?」 「落ち着けよ。 これはコンピュータが設定したものだ。 どうしようもないだろ?」 沙悟浄の格好をした和人がジャイアンをなだめる。 かくいう明日奈も三蔵法師のような法衣を纏っていた。 「落ち着きなさい。 猪八戒」 「明日奈……三蔵法師になりきっているな」 「凄いね」 のび太と和人が感心している中、ゲームが始まる。 「なぁ、のび太、西遊記なんだよな?」 「そうだよ。 僕達はそのキャラクターになって妖怪を倒して天竺へ向かう」 「なら、明日奈を守らないとな」 「え?」 「そうだろ?妖怪は三蔵法師を狙っているんだ。 俺達、三人でなんとかしないといけないわけだ」 「成程、うし、俺様に任せろ……早速、お出ましのようだな」 バチバチと雷を纏った雷雲のようなものが現れる。 「悟空、沙悟浄!抜かるなよ!」 全員が武器を構えた時、まばゆい光が全員を包み込んだ。 ヒーローマシンの中に入ったのび太達だが、彼らはすぐに戻ってきた。 「あれ、早かったね?」 「それがさ、妖怪が一匹も出ないまま終わったんだ」 「え!?一匹も?」 「この道具、壊れてんじゃねぇだろうな?」 「いや、そんなことないだろ?でも、あれはおかしかったな」 「ドラえもんさん、私達、そろそろ帰らないと」 「そうだな、ドラえもん。 帰るよ」 「和人、みんなも気を付けてね?」 「あぁ」 みんなを見送りのび太とドラえもんが一息をつこうとした時。 「おい、ドラえもん」 ぬぅとジャイアンが顔を出す。 「明日もその道具、遊ばせてもらうからな?」 「わかっています!」 「じゃーなー」 のび太とドラえもん互いを見てそっぽを向く。 孫悟空がのび太だとばれたことで小さな喧嘩をしていた。 「二人とも、ごはんよ~」 一階から呼ばれて二人は階段を駆け下りる。 「いただきます!」 机の上にはご飯、みそ汁、から揚げにサラダが置かれていた。 から揚げを食べたのび太は目を見開く。 「ん~!この唐揚げおいしいよ!ママ」 「うん!おいしい!」 「パパ……ご飯の時くらい新聞を読むのをやめてくださいな」 「そうだよ、パ……」 のび助へ言おうとしたのび太は言葉を失う。 新聞の影に映っているのび助の姿が人ではなく異形の姿をしていた。 「はいはい、おぉ、うまそうだな」 新聞をたたんでから揚げを手に取ってのび助は微笑む。 「えぇ、今日はのびちゃんの大好物のヘビとカエルのから揚げです」 「!?」 「ブハッ!」 玉子の言葉にのび太は言葉を失い、ドラえもんはご飯を吐き出す。 「そして、パパの大好物、トカゲのスープ!」 ラーメン皿を置いた玉子。 その中身を見た、のび太達は脱兎の勢いで二階へ上がっていく。 「「ごちそうさまぁ!!」」 「あら?」 「どうしたんだ?」 二人は首を傾げる。 机に置かれているラーメン皿には不気味な肌の色合いのトカゲがスープの中に浸かっていた。

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