UTAUオリジナル曲『 コールド・スリーピング・ビューティー』の解説です。 主に 歌詞の意味・解釈を書いていきます。 『恋人との無理心中に失敗した主人公』の歌• タイトルについて• 恋人が凍死した後も意識があった• 「死にながら生きている」主人公• 『誰もいない街』とは?• 『何度目かの冬が来る』について• この曲を作った経緯• 実音とわのさん 1.『恋人との無理心中に失敗した主人公』の歌 この曲の主人公は、『 かつて恋人と共に 無理心中しようとし、恋人が死に自分だけが生き残ってしまった』という経験を持っています。 主人公の性別は秘密です。 明かさない方が世界観に広がりが出そうですので。 この主人公は恋人と共に、冬の森で凍死という形の無理心中を試みています。 『 曾根崎心中』の凍死バージョンというイメージです。 2.タイトルについて コールドスリープ 冷凍睡眠 と スリーピング・ビューティー 眠れる森の美女 を合わせた、造語のようなものです。 『凍死した恋人』というイメージでこのタイトルにしました。 3.恋人が凍死した後も意識があった 恋人だけが死んだのですが、主人公は恋人が事切れる瞬間まで意識を保っていました。 それは歌詞の中にある『 最期の顔が忘れられない』で分かってもらえたと思いますが。 そして『 静かな雪の下で 頬を白く染めたね』は、「すでに呼吸をしていない 恋人の顔が雪で覆われている姿」を意味しています。 主人公も意識が朦朧としているものの、薄れ行く意識の中で頬が白く染まった恋人の顔を目撃しました。 4.「死にながら生きている」主人公 恋人が死んで自分だけが生き残った事で、主人公は罪悪感・自暴自棄にまで陥っています 『 僕もそこに行きたいよ』は恋人の側に行きたい、つまり あの世に行ってもう一度恋人に会いたいという意味です。 同時に自罰的な心境も表しました。 ここで皆さんは 後追い自殺を連想したかも知れませんが、主人公は後追い自殺をしていません。 この主人公はあくまで恋人と共に最期の瞬間を迎えたかったのです。 つまり 恋人がこの世から居なくなった時点で死に時を失ってしまった訳です。 よって生きる事も死ぬ事も出来ず、何年も恋人の幻影に囚われていました。 言うなれば「 死にながら生きている」状態です。 5.『誰もいない街』とは? 比喩的な意味です。 別に傷心の末、ゴーストタウンに移り住んだわけではありません。 この主人公にとって恋人は全てであり、恋人の死によってさらに大きな存在になっています。 かの サルバトール・ダリが妻であるガラについて、『 私にとって、人類は2つに分けられる。 ガラとそれ以外だ』と語っています。 主人公もダリのような心境です。 その 恋人が居なくなった世界は゛それ以外゛しか居ない場所であり、つまり『 誰も居ない』も同然です。 6.『何度目かの冬が来る』について 歌詞に『 何度目かの冬が来る』とありますが、最初は具体的な数字を入れるつもりでした。 しかし却下し、ぼかすことにしました。 主人公は恋人が死んだことにより、生きる気力を失ったまま何年も過ごしています。 そんな状態の主人公が、 果たして恋人が死んで何年経ったかなど数えるだろうか?……と考え、 とてもそんな余裕は無いなと思いました。 きっと数えたくも考えたくも無いだろうな、と。 だから具体的な年数は書かず、『 何度目か』にしました。 そしてここにはもう1つ意味があります。 つまり数えていますよね。 具体的ではないけど。 これは 恋人の死から立ち直り、前向きになり始めた主人公の心境を表しました。 『 白い雪の花が 僕の肩を優しく包む』の部分は、恋人の顔を覆っていたネガティブな記憶から一転し、まるで恋人が雪に変わり自分の側に居るかのような感覚を覚える主人公の内面を表しています。 そしてラストでは亡くなった恋人の分まで生きようと、前向きになっています。 つまり 心中の失敗から何年か経って、ようやく恋人の死と向き合えたという意味です。 7.この曲を作った経緯 『コールド・スリーピング・ビューティー』は 20歳くらいの時に作った曲です。 メロディーとコード、歌詞だけ完成した状態で頭の中に保存されていたものをようやく形に出来た感じです。 作ったきっかけはあまり覚えていないのですが、おそらく 心酔していた人が亡くなったという報せを聞いたのが関係していると思います。 そのハマり様たるや、単に好きと言ったレベルではありません。 1日に何回もその人のブログを読んでいましたし、休日は一日中過去ログを読み続けるほどハマッていました。 その人の訃報によるショックを紛らわそうと足掻いた結果、完成した曲と言えます。 この際名前も出しますが、『 上田魚類』という人です。 8.実音とわのさん ボーカル 使用ライブラリ は 実音とわのです。 UTAUは初使用だったので、まずはライブラリの紹介動画を見てどのライブラリを使うか決めました。 良い歌声のライブラリがたくさんあって迷いましたが、 一番気に入ったのが実音とわのだったのです。 曲の雰囲気がバラードなので、しっとりと落ち着いた声が良いんじゃないかと思い、実音とわのさんに歌って頂きました。 最初に使った為か、とわのさんに愛着が生まれてきました。 また使用したいと思います。
次のUTAUオリジナル曲『 コールド・スリーピング・ビューティー』の解説です。 主に 歌詞の意味・解釈を書いていきます。 『恋人との無理心中に失敗した主人公』の歌• タイトルについて• 恋人が凍死した後も意識があった• 「死にながら生きている」主人公• 『誰もいない街』とは?• 『何度目かの冬が来る』について• この曲を作った経緯• 実音とわのさん 1.『恋人との無理心中に失敗した主人公』の歌 この曲の主人公は、『 かつて恋人と共に 無理心中しようとし、恋人が死に自分だけが生き残ってしまった』という経験を持っています。 主人公の性別は秘密です。 明かさない方が世界観に広がりが出そうですので。 この主人公は恋人と共に、冬の森で凍死という形の無理心中を試みています。 『 曾根崎心中』の凍死バージョンというイメージです。 2.タイトルについて コールドスリープ 冷凍睡眠 と スリーピング・ビューティー 眠れる森の美女 を合わせた、造語のようなものです。 『凍死した恋人』というイメージでこのタイトルにしました。 3.恋人が凍死した後も意識があった 恋人だけが死んだのですが、主人公は恋人が事切れる瞬間まで意識を保っていました。 それは歌詞の中にある『 最期の顔が忘れられない』で分かってもらえたと思いますが。 そして『 静かな雪の下で 頬を白く染めたね』は、「すでに呼吸をしていない 恋人の顔が雪で覆われている姿」を意味しています。 主人公も意識が朦朧としているものの、薄れ行く意識の中で頬が白く染まった恋人の顔を目撃しました。 4.「死にながら生きている」主人公 恋人が死んで自分だけが生き残った事で、主人公は罪悪感・自暴自棄にまで陥っています 『 僕もそこに行きたいよ』は恋人の側に行きたい、つまり あの世に行ってもう一度恋人に会いたいという意味です。 同時に自罰的な心境も表しました。 ここで皆さんは 後追い自殺を連想したかも知れませんが、主人公は後追い自殺をしていません。 この主人公はあくまで恋人と共に最期の瞬間を迎えたかったのです。 つまり 恋人がこの世から居なくなった時点で死に時を失ってしまった訳です。 よって生きる事も死ぬ事も出来ず、何年も恋人の幻影に囚われていました。 言うなれば「 死にながら生きている」状態です。 5.『誰もいない街』とは? 比喩的な意味です。 別に傷心の末、ゴーストタウンに移り住んだわけではありません。 この主人公にとって恋人は全てであり、恋人の死によってさらに大きな存在になっています。 かの サルバトール・ダリが妻であるガラについて、『 私にとって、人類は2つに分けられる。 ガラとそれ以外だ』と語っています。 主人公もダリのような心境です。 その 恋人が居なくなった世界は゛それ以外゛しか居ない場所であり、つまり『 誰も居ない』も同然です。 6.『何度目かの冬が来る』について 歌詞に『 何度目かの冬が来る』とありますが、最初は具体的な数字を入れるつもりでした。 しかし却下し、ぼかすことにしました。 主人公は恋人が死んだことにより、生きる気力を失ったまま何年も過ごしています。 そんな状態の主人公が、 果たして恋人が死んで何年経ったかなど数えるだろうか?……と考え、 とてもそんな余裕は無いなと思いました。 きっと数えたくも考えたくも無いだろうな、と。 だから具体的な年数は書かず、『 何度目か』にしました。 そしてここにはもう1つ意味があります。 つまり数えていますよね。 具体的ではないけど。 これは 恋人の死から立ち直り、前向きになり始めた主人公の心境を表しました。 『 白い雪の花が 僕の肩を優しく包む』の部分は、恋人の顔を覆っていたネガティブな記憶から一転し、まるで恋人が雪に変わり自分の側に居るかのような感覚を覚える主人公の内面を表しています。 そしてラストでは亡くなった恋人の分まで生きようと、前向きになっています。 つまり 心中の失敗から何年か経って、ようやく恋人の死と向き合えたという意味です。 7.この曲を作った経緯 『コールド・スリーピング・ビューティー』は 20歳くらいの時に作った曲です。 メロディーとコード、歌詞だけ完成した状態で頭の中に保存されていたものをようやく形に出来た感じです。 作ったきっかけはあまり覚えていないのですが、おそらく 心酔していた人が亡くなったという報せを聞いたのが関係していると思います。 そのハマり様たるや、単に好きと言ったレベルではありません。 1日に何回もその人のブログを読んでいましたし、休日は一日中過去ログを読み続けるほどハマッていました。 その人の訃報によるショックを紛らわそうと足掻いた結果、完成した曲と言えます。 この際名前も出しますが、『 上田魚類』という人です。 8.実音とわのさん ボーカル 使用ライブラリ は 実音とわのです。 UTAUは初使用だったので、まずはライブラリの紹介動画を見てどのライブラリを使うか決めました。 良い歌声のライブラリがたくさんあって迷いましたが、 一番気に入ったのが実音とわのだったのです。 曲の雰囲気がバラードなので、しっとりと落ち着いた声が良いんじゃないかと思い、実音とわのさんに歌って頂きました。 最初に使った為か、とわのさんに愛着が生まれてきました。 また使用したいと思います。
次のUTAUオリジナル曲『 コールド・スリーピング・ビューティー』の解説です。 主に 歌詞の意味・解釈を書いていきます。 『恋人との無理心中に失敗した主人公』の歌• タイトルについて• 恋人が凍死した後も意識があった• 「死にながら生きている」主人公• 『誰もいない街』とは?• 『何度目かの冬が来る』について• この曲を作った経緯• 実音とわのさん 1.『恋人との無理心中に失敗した主人公』の歌 この曲の主人公は、『 かつて恋人と共に 無理心中しようとし、恋人が死に自分だけが生き残ってしまった』という経験を持っています。 主人公の性別は秘密です。 明かさない方が世界観に広がりが出そうですので。 この主人公は恋人と共に、冬の森で凍死という形の無理心中を試みています。 『 曾根崎心中』の凍死バージョンというイメージです。 2.タイトルについて コールドスリープ 冷凍睡眠 と スリーピング・ビューティー 眠れる森の美女 を合わせた、造語のようなものです。 『凍死した恋人』というイメージでこのタイトルにしました。 3.恋人が凍死した後も意識があった 恋人だけが死んだのですが、主人公は恋人が事切れる瞬間まで意識を保っていました。 それは歌詞の中にある『 最期の顔が忘れられない』で分かってもらえたと思いますが。 そして『 静かな雪の下で 頬を白く染めたね』は、「すでに呼吸をしていない 恋人の顔が雪で覆われている姿」を意味しています。 主人公も意識が朦朧としているものの、薄れ行く意識の中で頬が白く染まった恋人の顔を目撃しました。 4.「死にながら生きている」主人公 恋人が死んで自分だけが生き残った事で、主人公は罪悪感・自暴自棄にまで陥っています 『 僕もそこに行きたいよ』は恋人の側に行きたい、つまり あの世に行ってもう一度恋人に会いたいという意味です。 同時に自罰的な心境も表しました。 ここで皆さんは 後追い自殺を連想したかも知れませんが、主人公は後追い自殺をしていません。 この主人公はあくまで恋人と共に最期の瞬間を迎えたかったのです。 つまり 恋人がこの世から居なくなった時点で死に時を失ってしまった訳です。 よって生きる事も死ぬ事も出来ず、何年も恋人の幻影に囚われていました。 言うなれば「 死にながら生きている」状態です。 5.『誰もいない街』とは? 比喩的な意味です。 別に傷心の末、ゴーストタウンに移り住んだわけではありません。 この主人公にとって恋人は全てであり、恋人の死によってさらに大きな存在になっています。 かの サルバトール・ダリが妻であるガラについて、『 私にとって、人類は2つに分けられる。 ガラとそれ以外だ』と語っています。 主人公もダリのような心境です。 その 恋人が居なくなった世界は゛それ以外゛しか居ない場所であり、つまり『 誰も居ない』も同然です。 6.『何度目かの冬が来る』について 歌詞に『 何度目かの冬が来る』とありますが、最初は具体的な数字を入れるつもりでした。 しかし却下し、ぼかすことにしました。 主人公は恋人が死んだことにより、生きる気力を失ったまま何年も過ごしています。 そんな状態の主人公が、 果たして恋人が死んで何年経ったかなど数えるだろうか?……と考え、 とてもそんな余裕は無いなと思いました。 きっと数えたくも考えたくも無いだろうな、と。 だから具体的な年数は書かず、『 何度目か』にしました。 そしてここにはもう1つ意味があります。 つまり数えていますよね。 具体的ではないけど。 これは 恋人の死から立ち直り、前向きになり始めた主人公の心境を表しました。 『 白い雪の花が 僕の肩を優しく包む』の部分は、恋人の顔を覆っていたネガティブな記憶から一転し、まるで恋人が雪に変わり自分の側に居るかのような感覚を覚える主人公の内面を表しています。 そしてラストでは亡くなった恋人の分まで生きようと、前向きになっています。 つまり 心中の失敗から何年か経って、ようやく恋人の死と向き合えたという意味です。 7.この曲を作った経緯 『コールド・スリーピング・ビューティー』は 20歳くらいの時に作った曲です。 メロディーとコード、歌詞だけ完成した状態で頭の中に保存されていたものをようやく形に出来た感じです。 作ったきっかけはあまり覚えていないのですが、おそらく 心酔していた人が亡くなったという報せを聞いたのが関係していると思います。 そのハマり様たるや、単に好きと言ったレベルではありません。 1日に何回もその人のブログを読んでいましたし、休日は一日中過去ログを読み続けるほどハマッていました。 その人の訃報によるショックを紛らわそうと足掻いた結果、完成した曲と言えます。 この際名前も出しますが、『 上田魚類』という人です。 8.実音とわのさん ボーカル 使用ライブラリ は 実音とわのです。 UTAUは初使用だったので、まずはライブラリの紹介動画を見てどのライブラリを使うか決めました。 良い歌声のライブラリがたくさんあって迷いましたが、 一番気に入ったのが実音とわのだったのです。 曲の雰囲気がバラードなので、しっとりと落ち着いた声が良いんじゃないかと思い、実音とわのさんに歌って頂きました。 最初に使った為か、とわのさんに愛着が生まれてきました。 また使用したいと思います。
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