元魔神オティヌス。 313 オティヌス

『とある魔術の禁書目録 幻想収束』垣根帝督、バードウェイ、オティヌスが描かれたキービジュアル第2弾解禁

元魔神オティヌス

[chapter:まえがき] 次の巻がもう待ち遠しいです。 はやく3,4カ月経ってくれぇ~~。 というこの頃です。 ネタバレ要素ありますので、読み終わってない方はスルーを…。 でも読み終わっちゃいましたって方がほとんどでしょう。 だからこその投稿です。 それではどうぞ。 世界の至る所で起こった騒動の原因は『グレムリン』という組織であると…。 そのグレムリン殲滅することが平和になる方法だと。 そんな一般論が多数を占めている。 人間は、一度その情報が広まればそれを鵜呑みにする傾向である。 それを書き換えることは容易ではない。 いや、容易どころではない。 磔のうえに火あぶりの刑であったり。 絞首刑、ギロチンによる断頭など。 一人の人間である以上、限界というものが訪れる。 数に圧倒され最後は精神面で折れてしまう。 根負けしてしまう・・・。 そんな惨めな終わりを迎える可能性が高い"少数派"と言われる者。 中にはただの妄想で、何の根拠もなく突っ走っている者がいるかもしれないが・・・。 本題に戻すとしよう。 彼女はようやく手に入れたかったものを理解し、手に入れた。 それは・・・・『理解者』だった。 自分の力。 自分の得たかったものをようやく手に入れた『クリエイター』。 でもその代償は余りにも大きすぎた。 いや諦めと言うべきなのか・・。 自分は簡単に死なぬ身。 やすりで削られる木材の如く徐々に消される。 ならば一気にトドメをさせと言いたくなる。 そんなあきらめの中、70億の憎悪から我を守ると『理解者』たる幻想殺しが宣言した。 人の子でありながら、魔術の術式もなければ科学開発に因った能力もない、ただのあらゆる能力を打ち消すと言われる『基準点』の右手を持つだけの少年が……。 彼はほんとの『理解者』になってくれた……。 その瞬間、自分の片方しかない目に熱を帯びた気がした。 これをなんというのか・・・? そして自身の視野が濡れて見えなくなった。 世界中を敵にまわしてまで一人の孤独な少女を救った上条。 世界との戦いが終わったそのすぐ後、彼女は礼を述べて消えていった。 そして一時の平和な時間が流れている上条と周辺の世界。 上条は学校からの帰り道。 突然目の前が光ったと思うと同時に意識を失った。 「う・・・。 ここ…は。 」 上条当麻が目覚めた。 体を起こそうとする。 しかし何かが自分の身体に覆いかぶさっていた。 それは、露出度が半端ない衣服を纏う魔神・オティヌス。 「オ・・・オティヌス!!??」 「おきたか、幻想殺し。 」 「あの・・・ここ………どこでせうか??あと、、『幻想殺し』ていうのやめてくれませんかね?」 「私にとっては2人だけはちょうどよい。 なにせ神たるわたしの唯一の『理解者』。 お前がいてくれるのだから。 それで充分だ。 」 より自分に密着してきたオティヌス・・・ 「いやいやいや。 問題アリだって。 ありまくりですよ。 」 小さくため息をつくオティヌス 「ここは、私が作った空間だ。 どこからも干渉されない独立した空間。 わたしの意思でなければお前の「元の世界」には戻らない。 今回、負の可能性が出なくて幸いだ。 」 ほんとに彼に見られなくてよかった。 自分がどんな表情(かお)をして亡骸だったおまえを見ていたかを……。 その時の魔神であったわたしの顔を。 歪んだ自分の顔を見られなくて……よかった。 幾千、幾億の世界の消滅と創造を繰り返して自分はようやく悟った。 神たるがゆえの『孤独』という名の絶望を……。 神はあらゆる物を創り、棄てることができる。 ただ……神という存在は概念でしか存在できない。 人や動物とか、万有引力の法則とかそういった万物のサイクルに入ることはできない。 ただ、傍観に徹するしかできないのだ。 最後に戦った際、弩(いしゆみ)から放たれた一つが貫き、彼をふっ飛ばした。 そして自分に語りかけた。 ただ、自分と敵として向かってきたオッレルスとは違う。 まるで自分の地獄を理解してしまったかのように。 自分を知って欲しくて、周りに当たりちらす小さな子供を諭すかのように語りかけてきた。 彼が絶命した瞬間、自分が虚しく思えた……。 彼は『理解者』で括れるようなレベルではない。 ほんとに意味で彼の精神、器量が規格外だった。 「それにしてもおまえは本当に人類が誕生して以降最大の大バカ者だ。 あれだけの数を敵対してよく生きていられるものだ。 」 魔術サイドの連合軍からの第一波攻撃からの時を引き合いに出す。 「・・・。 あれは、、俺のワガママさ。 お前をもうただの悪とか敵とか、そんなので見れなくなっちまったんだよ。 俺が今、、こうして生きているのもお前がそう選択したから…だろ?」 常人どころか聖人ですら経験することのないものを経験した自分。 世界の終焉と創造。 科学と魔術の両サイドもこんな話を信じないだろう。 端っから否定されるのがオチだ。 上条から目をそらしながら言葉を続けるオティヌス。 「我を理解したと思うな。 神の苦悩がこんな程度で理解できると思うのか。 貴様はわたしの『理解者』。 そ…、、それだけで十分なのだ。 」 後半部分、妙に声が上ずっていたオティヌス。 その声色を気にした上条。 『わたしを察しろ。 バカモノめっ。 』と心の中で呟いていたオティヌスだった。 「??(なんだ、今の我の言葉は…。 )」 自分がなぜこんなことを思ったのか分からなかった。 思えばこんなしどろもどろといえばいいのか初めての感覚だった。 これを何と言う感情なのか…よくわからなかった。 今思えば自分に気付いて『理解者』たる彼により密着したのも・・。 心の中で『死なせたくなかった。 』と言うなど・・。 今までの自分ではありえなかった行動。 これをなんというのか・・・。 「なぁ、オティヌス。 俺はお前を『孤独』って言う地獄に戻させやしない。 世界が悪いとか言うんじゃない。 おまえが世界に騒動をもたらすとは俺はもう思わない。 でもお前のちからを狙ってくる奴らも、おまえを消そうとする者も出てくるだろう。 お前を。 」 「お前が言ったのは、わたしと過ごしたあの無限にも及ぶ時間のことを言っているのか?それがわたしの体験した『孤独という地獄』と言っているのか。 」 「違うのか。 それがお前が経験してしまったものじゃないのか。 そうでなかったら、お前が俺を『理解者』と言っていることの説明がつかないぞ。 」 心理学ではないが、人が相手を屈服させる時に自らが経験したものを追体験させることで自分がしている過ちをそらしていると聞いた。 自分も同じようなものだ。 ベツレヘムの星でフィアンマと対峙する前…。 自分がインデックスにしていた事を看破され、糾弾された。 他人に説教するほどの存在ではない事は分かっていた。 でも、怖かった自分がインデックスにしていた事が当の彼女にバレてしまう事が。 だからしていた。 そう考えれば、オティヌスも俺自身も似たもの同士と言えるかもしれない。 「お前に何があったのか、全部は理解できない。 」 「わたしはそんな甘くはない女だ。 」 「けど、おまえとよく似た境遇の奴と会ったことがある。 その力の質とか規模はまったく違ったけどな。 圧倒的な能力がありながら、そのチカラの使い道がわからなくなりいつの間にか見えなくなってしまった者が。 セッティングされた環境におかれ本当の自分を、大切なものを見失ってしまった者がいた。 そういった者達と出会ったことを………。 お前の名前は。 」 「ああ。 」 先ほどまで何も返さず聞いていたオティヌスが口をひらいた。 「お前が欲しい。 一緒にいてくれ。 私が今後も私であるために。 」 自分の身体が、心臓が、この胸が高鳴っている。 からだの芯が温かい。 生まれて初めての感覚だ。 「え、え~~と。 」 「お前はさっきこう言ったな。 わたしが世界に認めてもらうために戦うと。 それがお前自身のワガママであると。 」 「あっ、ああ。 」 「わたしの『理解者』であることはそれなりのリスクを背負うことになるぞ。 」 「それなら、何とかなると思うぜ。 俺の不幸体質からか、面倒事には巻き込まれるのはしょっちゅうだ。 」 言い終わると同時にオティヌスの手が自分の首を捉えた。 いきなりののど輪に冷や汗をドッとかく上条。 「お前はようやく我が求めていたものだ。 幾万、幾億と言う時を経てようやく手に入れた『理解者』だ。 かってに死ぬことなど許さぬぞ。 自分が助けた?と思われる者は 一癖も二癖もあるものばかり。 断られると放っておけない性分が不幸の一因ではないかと思う始末……。 一生ついて回る厄介でありながらありがたく思えてくる。 のど輪から解放されて体裁を整える上条。 そして、彼は彼らしい返答をする。 「死なないようにするさ。 でも、困っている奴がいれば出来る限りで俺は手を差し伸べる。 それは変わらない。 お前がこの俺を『理解者』とする以上はな。 」 「そうか・・・。 」 オティヌスがその時見せた顔は『笑顔』だった。 対峙した時に見せていた嗜虐性から来るものでもない。 ただ、見かけ相応な少女の明るく、今までのしがらみから解放されたような笑顔だった。 「では、おまえの『元の世界』にお邪魔するとしよう。 」 オティヌスが指を鳴らす。 パチンッ すると今までいた自分とオティヌスだけの空間が消えて目の前には、、、 「うわっ!!当麻どうしていきなり現れたのか…な・・?」 インデックスがいた。 周りを見渡せば見慣れたベッド。 見慣れた居候の三毛猫。 そこは自分の住む寮だった。 「オティヌス…だね。 どうしてとうまと一緒に現れたの?」 「わたしは『理解者』たる上条当麻のところにいようと思いここに参上した。 それだけだ。 」 「ちょっと待てぇぇぇ。 いきなりこんなところに来て何なんですか、オティヌスさ~~ん?」 上条を無視して話を続けるオティヌス。 「禁書目録だな。 10万3000冊の魔導書を記憶させられ、遣いようによっては世界を滅ぼしかねない存在。 イギリス清教所属の人間図書館。 」 「・・・そうだよ。 でも、あなたは魔神のちからを使って世界を滅ぼそうとした。 」 「ああ。 (上条の方を一瞥した。 上条の瞳がかすかに淀む…。 ) だが、心配はもう無用だ。 わたしの『理解者』である『幻想殺し』の。 上条当麻のいるこの世界を壊そうなどしない。 ボソッ……あんなことは。 」 インデックスは最後、彼女が何を言ったのか分からず首をかしげる。 一方、上条はすぐに理解した。 自分にトドメをさしたあの一撃。 自分の身体の半分以上をふっ飛ばしたあの一撃。 自分の意識は飛んでしまっていたが、彼女がどんな感じになっていたのか……。 「ねぇ、とうま。 彼女が言っていることってほんとに信じていいの?」 「ああ。 大丈夫だ、インデックス。 」 「はぁ~~ああ。 やっぱりとうまはとうまなんだよ。 」 「えっ!?」 「わかったよ。 ここにいていいんだよ。 オティヌス。 」 「そうか。 」 [newpage] 深夜 オティヌスはインデックスのとなりにおじゃま中。 自分は寝られずにいた。 まだ現実として受け入れられなかった…。 例えば、自分が今こうして同じ布団の中で他の者が一緒にいることが。 「起きてるの?」 すぐ横からインデックスの声がした。 自分がなぜ起きているのかをどう察したのか不明だが。 そことない返答をしておくオティヌス。 わたしとあなたは似ていると思うんだよ。 」 オティヌスはただ、静かに聞き続ける。 「わたしは世界中から追われる身だった。 居場所なんてなかったんだよ。 でもね、とうまは命をかけてわたしを守ってくれた。 たとえ記憶をなくしても『当麻』は『とうま』なんだよ。 だから、今はこうして寝ることも食べることもできるんだよ。 そして友達もできたんだよ。 」 重くずっしりと響いてくる禁書目録のことば。 ただ、魔導書を所有している以上こいつが世界中から狙われたことはわかる…。 「もし、とうまと出会っていなかったら、、、わたしはこうなっていなかったのかも。 もしかしたら、貴方のようになっていたかもなんだよ。 」 「同情・・・か?」 「ちがうよ。 同情はしないよ。 イギリス清教第零特区、必要悪の教会所属の身として。 」 「そうか。 (なるほど。 おまえも全ては今風呂場で寝ているここの主と思えぬあの男が変えたってことか…。 わたしも変れるのだろうか?)」 オティヌスは天上から風呂場の方へ視線を動かす。 なぜ、上条はあれだけの強さが出てくるのか。 神の冠を戴く彼女ですら分からない……。 「ほんとに女の子になったらなりふり構わず助ける。 とうまのお人好しにもほどがあるんだよっ。 」 少し不機嫌な顔で愚痴るインデックス。 「しばらくは。 何せわたしの『理解者』だ。 死なれては困る。 わたしの居場所は今のところここだけだからな。 」 「はぁ~~あ。 当麻のお人好しレベルは神すら超えちゃっているんだよ。 でも、それがとうまでもあるんだよ。 だから、あなたもここにいたいって言ったんでしょ?」 フッ「ああ。 そうだ。 」 同タイミングでインデックスも頬が緩んでいたそうだ。 こうして2人の居候(魔術サイドから見れば末恐ろしい2人)がガールズトークをしていたのをこの寮の主は知る由もなかった。 これ以降、オティヌスが家事全般を手伝うようになった。 そして事あるごとに上条の寝る風呂場に侵入してくることも……。 一方、暴食銀髪シスターは上条への噛みつきは増加…。 上条は『不幸だ』といいながらもしっかり居候の身である2人を支える。 こんな騒がしくも平穏な日々が流れている……。 そんな日常(居場所)を手に入れたオティヌスは柔和となり、純粋な笑顔を見せることが多くなったのだった。

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上オティ (かみおてぃ)とは【ピクシブ百科事典】

元魔神オティヌス

初出は巻。 がにしたを救助した際、自身の素性と共に明かした名前。 「かつてになるはずだった……そして、 隻眼のオティヌスにその座を奪われた、惨めなだよ」 会話のみ既に新約第3巻で出ており、実際に達の前に姿を見せたのは新約第4巻からとなる。 の構成員は各々、の々の名前を冠している。 その中で『 の 』に至る事を的とするはオティヌス、そのとなったのに対応すると見られる。 実際に新約3巻では「」とルビが振られており、新約9巻にてその人と判明するのだが、これについては追々説明していきたい。 は『 』ではあるが、「 」という全さと不全さを持ち合わせている。 あらゆる物事に対して「 正の」と「 負の」、すなわち「成功」と「失敗」のがトスの表裏のように均等に分配されてしまう要素を抱え、得られた結果を今後に活かすことが出来ない状態にあった。 この均等に分けられた可性を是正するため、オティヌスは正か負の 要は成功か失敗の方向 にのとして傾ける事を的としている。 五分五分を正のへ変動させる、というのは大方の想像通りだと思われるが、負に傾く場合でも「 選んだと常に逆を行く」事でやはり全な成功を得られるらしい 論、成功率が理想ではあるのだが。 新約4巻ではの右腕を握り潰し、戦と 上 戦で見せた俗に言う「 の」を潰す事にも成功。 「 戦乱の ンーヴ 」を破壊した後、現れたに「」の弱点を看破され、格下であるはずのとを相手に撤退してしまった。 達はオティヌスの的を「 の 」に至り、正のへ傾ける事にあると思っていた。 だが、にとってはあくまでも「第一」に過ぎない。 均等なを正と負のどちらかに傾ける事が出来るのであれば、そこに至る手段などはどうでも良かった。 はとして『』とをする者達の行動を握し、利用した。 『 小人 ドグ 』を軸とした『 の 』製造計画に関するをあえて漏洩させ、する側の者達と『』を衝突するように仕向ける。 新約8巻までにが起こした事件は、オティヌスが用意していた囮、だった。 すなわち新約3巻以降のや達の行動の全てが、のの上で踊らされていたという事になる。 とがを『 化』させた事で、均等だったは「負の」に変動してしまう。 こうしてオティヌスはに『』としてのを迎えた。 は第一に、自らの最大の障となっていたを倒した。 その後、オティヌスは脅えるを軽くあしらう様に「」を消滅させた ここまでが新約8巻。 「ちまちま戦うなんて面倒臭せえな。 でも終わらせてやるか」 目的と正体について こそが伝承に残る「」である事をまずはっきりさせておかねばならないだろう。 ではにわるは編纂者が自ら見て記した、憶測・偽のない純然たるである。 本作のもミの ミーの に眼をげた「の老人」だし、彼の数々の異名や伝承に残る、並びにそれらの異なる解釈も全てが史実として扱われている。 何故いずれも史実となったのかは、全てオティヌスが「」を変した事に起因する。 位相 元々、達が生きているはまっさらなわけではない。 という名のな盤上 キャン に、には認識な「波長のズレた異なる」が幾重にも重なった状態で成立している。 こうした別位相に存在するを総称して「 位相」と呼ぶ。 別位相には十字教 、、、、、テカ、カ、などをとした全く異なるのが展開されている。 例えばやは別位相のという扱いで他にも府、浄土、、地底、オポスの山、の、ナイ、といった様々なが実体を持って存在する。 はこの「位相」= 「層が異なる重なったを使用し、「 」を行使する。 中でも『』はを極めて「 格」を得た現存する最高峰の。 このにまで達するとのを越し、位相=を創り、め、破壊する事もできる。 「 全」という言葉で表現する方が分かりやすいかもしれない。 例えば「生命の 」というの創造の軌跡は、を登るたびに人がのに近づいていくというが、まさにそのの上昇と同一。 実際にその域に届いた者がオティヌス、のとして伝えられる格である。 オティヌスが位相を差し替えてを創り変えた結果、の様々な異説が発生したらしく、自身に関する記録を変の際にあえてせず残しておいたとっている。 後述する「とあるのヘヴィーな座敷童が簡単な妃の事情」では、かつてを束ねるとして君臨していた事が明かされた。 ちなみにに至った者は他にもいるのだが、オティヌスが他のの域に達しているのかは疑問が残る(他のの発言から、オティヌスはとしての度が低い可性がある)。 オティヌスもなりにが複数いる可性くらいは考慮していたが、んだ別位相「隠世」のことまでは知らなかった。 も知らぬも時間も関係ないには「 のの構成員である」が存在した(後述)。 しかし、隠世にはに届いたのさえ及ばなかった。 主神オーディン のは。 特殊な方法で人の身から『』に至った。 のは自身の片眼をミのにげ、 ユグシル の木で首をることで智を手に入れている。 、オティヌスは的な「贄」としてそれらの行為をすべて行い、自身をへと昇させたのだという。 そのためはの伝承通りである。 強制的に位相から現世に顕現させられたと異なり、がのためかに人の言葉を話せるし、たちののも備えている。 過去・目的 かつてを創り変える程のを手にしたが居た。 がそのを振るうと途端に周囲は色に包まれ、人や建物はし、は端々から姿を変えていく。 はそうやって自分が望んだを創り出していった。 しかし、がふと考えて創り出した「もがではなく笑い合っている」に、一不変であるの居場所はなかった。 そのでは自分のよく知る人々がになり、自分の知らない人達と手を取り合ったが、そこにの居場所はなく、自分が作り出した数のから疎外されてしまう。 それでも居場所をめて何度もを創り変え続けたが、頭にあるをもとにを創り変えて「元の」への帰還を試みても、本来あるべきのが見えてこない。 は限に続くのに囚われてしまった事に気付き、自らの絶大なを恐れて手放した。 つまり現時点での「とある」のは、の「オティヌス」が創り変えた末の。 ここまでの新約のも、オティヌス がかつて手放した「としての」を取り戻すために動き始めたという事が騒動の根幹となっている。 オティヌスは『自身の望んだ』を得る為に行動を起こしたのだが、『』の存在はの計画を成就させる手段を二つに分岐させた。 一つは、自身の「の 」を利用し、を重ねる事で「次の」へ移行する方法。 二つは、あらゆる異のを受けない「」でのようにを削り落したり基準点として利用して、の知る「元の」に帰還する方法。 のの用途は、新約5巻にてがったの存在理由と同じである。 能力 オティヌスは全のである。 は「の」とも称され、のとしてのはのとして出される。 は通り何でも出来るし、そのも人の言葉では表現なスを誇る。 を消滅させる。 また、「位相」を差し替えての思いのままにを創り上げる• とを衝突させる• 気に喰わなければ「時間」だって巻き戻せるだろう• へ繋がる運命のレールを一から敷き直し、望んだ結果を得る• 全体をの『 』として展開させる オティヌスの• を乖離させ、その存在自体を散させる• 「生」と「死」を操る• 「自分」ではなく、「自分以 全て」を動かすことで、を実現する 船 作中ではンヤル、そしてのとして名高い『』、『』、『船』が使われた。 の を徴する。 柄は ユグシル と同じコで、穂先はで構成され、自身がを掘る事で絶大な威を持つとなった。 は「投げ」。 は投げれば必ず命中するし、一度放てば干渉も出来ず止められる事はない。 そしてはの等と違い、標を破壊した後に所有者のもとへ戻る。 を向けた軍勢に必ずをもたらす、という伝承も残っている。 オティヌスが放ったでは 時間は止まり、間は圧搾され、は粉々に砕かれた。 の頂はムンドの「グ」を折ったことに由来し、その伝承の通りにの権威の徴を打ち砕き、対に死すら予期させる。 ひとえに「人はに勝てない」と思わせるには充分なのだろう。 オティヌスの ……が、のだった。 ではなくオティヌスの。 全体 をのとするである。 矢 の性質を言葉で全に表現する事は難しい。 「の端から端までレールを敷き一直線に加速を続ける長大」「質量や量にを与えるを直接いじる事で説明出来ない現を引き起こす特異点」とも形容される。 のはまさになというそのもの。 言葉で表現可な全てを重ね合わせても放たれる矢を撃ち落とす事は出来ず、そのため言葉で表現する事に何の意味もない。 文献には10本の矢を番える事と、あらゆる軍勢を殲滅させる程の破壊が記されている。 に放った10本の矢は、1本1本がの一つや二つを削り取る事は容易い威だった。 矢がを席巻するかのように巨大なを築き上げ、を追う矢は上の制約を視してまで間に割り込み、数のすら視して「を覆うの」のように数に分裂した。 死者の軍勢 ンヤル ンャル。 の々と共に戦う死者の軍勢、あるいは英霊を意味する。 死した者を戦 が選定、その魂がヴァルハラへ召喚され、の日に備えて戦い続けたという。 だと往年の「」でも有名だろうか。 では 「生者」と「死者」二つの設定を用意して区分し「生」と「死」をに操る。 まさにとして璧ななのだが、生と死のから外れた「 」はのを受けていなかった …と言えば少し弊が残るのだが。 でのを整えていない時には死体の要所にを組み込んで死者の腐敗を防ぎ、オティヌスのとするであった。 しかし生前のベルシ はを自身の首に埋め込んでおり、彼らしくない行動を強制させられた場合にも「人命救助」を優先する事が出来た。 ではとして最高の誉れという話もあるほどだが、彼を知る人物からは死者の軍勢入りは歓迎されていないようだ。 既にベルシ、の意思はないのだから。 船 こつせん 『』と同様、オティヌスのみが持つことを許された移動専用の霊装。 見たは側面に物で刻んだような列がある、のと思しきもの。 普段はオティヌスのに収納されている。 その効果は「自分たち以外の全て」をぐるりと回すことでを可にする 厳密に言えば、自分たちに合わせての方が移動している。 「自分を定の位置に移動させる」の逆のもの。 この霊装の最大の特徴は、効果の及ぶ範囲が「自分」ではなく「」の方だという点。 勘の良い人なら分かるだろうが、『』のを一切受けることくを実行出来る。 作中ではオティヌスがこれを利用し、実際にを連れた状態で湾からへ一にして移動した。 位相の操作だけでも色々な事が出来る為、ここで挙げた例もあくまでもそのの一端に過ぎないだろう。 そもそも人がのをろうなどと出来るもい。 作中でも言われている事だが、人ではに勝てないし、そのを推し量ることなどである。 にとってや者・、実者が束になろうがそんな細な事は児戯に等しいのかもしれない。 実際に到達したのがオティヌスである。 の人数は不明だが、、、、、、ヌアダ、、ピナ、忘れられたなどあらゆる・のが確認されている。 :でもさー「」。 「ちゃん」が持ってきた理屈って、要は合わせでしょ?達の「」を限にする事で意図してを促し、手足を振り回してもってヤツが壊れないようにする。 :「」、ね? :いやあ、ってをいくつしようが本当にきちんと出来るのかねってシ。 やだよー、一歩踏み出した途端にみたいにが粉々になるだなんて。 達はさ、「オティヌス」なんかとは違うんだから。 :限と呼べる達のを限に等分する事で、こので許容可なギリギリのに自己を留める。 ……でもこれ、見方によっては最悪の変容じゃないかなあ? 何しろこれ、殺しても殺してもキリがない。 やみたいに、達を全に殺すには等しいを繰り返さなくちゃならなくなったんだから 12巻より一部抜 先述通り、薄氷のようなを渡りには、あまりにもは強大過ぎた。 の許容量 キャパシ では、限という言葉で表すしかないのを受け入れられなかったのである。 この『合わせの』はブードゥー教の「」が開発した、自身を限にして自己と重ね合わせ、の膨大な容量を騙す術式である。 言葉を借りれば「 こので説明できる程度の」に抑えられているらしい。 そもそも「限」の容量とやらを持たないオティヌスは、他のの言う通り失敗だった事になるが…。 付き添っていたもも、もも存在しない周囲一面が色に包まれたでオティヌスとの二人だけが存在していた。 ので一度はに追い込まれただが、一片のを持ってオティヌスに縋り、戦いをめる。 だが『』は異を「打ち消す」であり、一度壊れたものを「直す」は備わっていない。 そして万が一、オティヌスを倒せたとしても、もうそんなはどこにもないのだ。 オティヌスから見ればとんだである。 しの時点での精は全に折れてはいないと判断したオティヌスは、の精をへし折るためにというを根底から否定する新たなを創造した。 敵を倒して他人を救い、を戦い抜いたも少し『見方』を変えると 「気に喰わない者に片っ端から牙を剥き、についた女は横から奪い取り、抵抗する者には容赦なく拳を振るって納得させた」 とも取れる。 そのがの脅威として認知され、食料供給の断絶にへの爆、核設置など、はかつてのを彷彿とさせる状況に置かれていた。 は小や、吹寄に殺されかけた。 を産み落としてしまった罪で法廷に召喚された両親に「恥」「」と蔑まれてしまう。 このも起こり得た可性、『』なのである。 しかし、こんなでもは折れなかった。 そこでオティヌスは趣向を変えて新たなを創り上げた。 ようは、を取り巻くは彼に貰ったことで作られたが、それは々の知るでなくても良かった。 脂ぎっただろうが、枯れた老人だろうが簡単にになれるという事。 だがは折れず立ち直る。 そこでオティヌスは、追い撃ちをかけるようにに問いただし、を見せてという存在を問うが、は自身を信じて「はだ」と断言、やはり折れなかった。 「悩まないというのもある種の才だな。 そんな自分に不安を覚えないところだけは素直に感心してやる」 世界-? そこから正確な数は不明だが、オティヌスは数えきれない程のを創り、はそれを体験する事となった。 しかしは心が折れそうなところを既にとした意識を積み重ね、繋ぎ止めていた。 ここまで来ると彼のが如何に常人を越しているかが伺えてしまうのだが。 「望みがある事が、勝算を知ってしまった事が、決定的な致命傷になる事だってある」 だが次にオティヌスが創造したは、にとって最も過酷なとなった。 しのは『 がいない事を大前提に計算した』によって成り立つであり、がを認識した間に崩壊してしまう。 以下に記すのが、「もではない」の一端である。 とがの記憶関連で成功している• と共に笑い合えている。 それはつまり旧約1巻のなど起こりようがない、という事• とが全に和解した• そもそもはしている。 つまり一人の時点でがを潰したとされる• がではない• 構成員+もいるため、としては初の、ズい踏みである 他にもがと共存していたり いわく、二人で一つのパーフェクード 、ベルシや、、がしていたりする。 幸福な生活を送っていたと出会ったところで、オティヌスはに対して「」というを与え、半ば強要に近い形で選択を迫った。 ここで初めての心は折れ、を選ぶ。 ここからは死に場を探す為にする事になるが、ミサカ号の体を借りた「」が制止に入って結果的に助けられる。 このミサカ総体の存在はオティヌスにとってもであった。 総体の言葉で決意が固まり、再起したは利をめる戦いを捨て、オティヌスとの戦いに臨んだ。 「をで押し潰すのにも、もう飽いた」 オティヌスvs上条当麻 オティヌスとのは1度だけでは終わらなかった。 は数千億回以上も繰り返されたの末に、少なくとも1万回程度は 殺 されている。 のに関しては「&」という例えが最も分かり易いだろうか。 オティヌスは、が直接対決でする度に自身のでをし、幾度となく繰り返してきたのである。 1万回はオティヌスとの直接でが殺された回数。 中では上記3つの以外は詳しく触れられていない)。 は記憶や体の断片的なをしており、僅かなから殺されるたびに少しずつしていきながら、圧倒的実差があるオティヌスとの「」を構成していった。 例えるならば「」というものがある。 要領としてはあれと同じでまさに「 」そのもの。 出来ないに何度もチャすることで、は蓄積した経験と知識からやがて出来る程に上達し、次のに挑むわけである。 はそれと同じ事を繰り返していた。 そので何度殺されても次のでは殺された経験に基づいて対策し、何とかという行為を形作った。 ただしと人ではどう足掻いても勝てないとわかっているため、はオティヌスの精の摩耗を狙い、負けの積み重ねによっての可性を少しでも高めていた。 「闘争を繰り返した事による精的摩耗だと……?」 数えきれない程の・を繰り返し、共に精的摩耗を積み重ねていたが、より先にオティヌスの方がに近付いていた。 いわく、圧倒的実者とが戦うのは退屈で集中がもたない。 さらに、弱いからすればしていく楽しみというものがあった。 そのため如何にに差があれど、精が摩耗するではオティヌスの方がく、先述したように的な経験の蓄積、積み重ねがあるため、オティヌスの猛攻を避けることも出来た。 死に死を重ねたとオティヌスの、そしてが校庭での直接でした回数は1万回以上にも及び、 さらに的数値ものを重ねた末に戦いで遂にはオティヌスの攻撃を見切り、その手でを破壊するまでに至った。 とうとうを打ち破ったかと思われた矢先、オティヌスは前述の『』を展開し、初めて「負の可性」を応用した攻撃をに向ける。 この攻撃にはさすがのも璧な応戦が出来ず敗。 は体の大半を失ってオティヌスにを残し、の選択を委ねた。 詳しく明かされていないが、オティヌスがに見せたは、が体験した事だったらしい。 また、オティヌスが『理解者』をめていたのは確かである。 元のに戻るのは手段であって的ではなく、がただ孤独な存在だったことも示唆されている。 そもそも元よりの身であったオティヌスに、対等な人の身の『理解者』などいるはずもなく、また戦いの過程で一の『理解者』となったを、皮にも自らの手で殺めてしまった事を、この時初めて痛感する。 の中でオティヌスは、のか、自身が望むかを選ぶことになる。 ヒロイン化 幾千億ものを繰り返して渡り歩いた末に、オティヌスが選択したのはのだった。 を覚ましたは、オティヌスが自身のからかつてない程の敵意を向けられている事に気付く。 オティヌスはや、、、さらにはや、のから攻撃を受ける。 当然と言えば当然の話なのだが、幾千億のをオティヌスと渡り歩き、遂にを理解する域にまで到達したのはだけであり、他の面々にとってオティヌスは「をが物にしようと論む」に他ならない。 実は、のと達が放った『化』は併用出来ないもので、徐々に体の内側から崩壊を起こしていた。 の記憶を引き継いだはそんなオティヌスを放っておかず、を守るために戦う事を決意する。 新約10巻 ついにた。 会話においてももなも使いこなせる万様であることが判明。 あと時々規模が物凄く大きい。 のが乱れる。 「待って待ってオティちゃん乗りは待って!!自分がどんな手な格好しているか自覚がないのか」 「オティちゃんじゃねえよ!!いくら『理解者』だからってその呼び名は気安すぎるぞ!!」 が言うにはらと同様に説明 解説 好きらしいが、によると『』でもやはりの説明好きだった様子。 そのため、が疑問を呈するとと饒舌になっていた。 立場上、この時点でオティヌスと対等に"お喋り"が出来たのはだけだったので理もないのだが の『ミの』に沈んだの右眼を回収して再び眼窩に収め、から人の身に戻り、正しく罪を償わせるためにとをしていた。 途中がの第と第三位、・、・などの刺客 に彼の知り合い を退けたのだが、化で弱ったオティヌスはあまり関われなかった。 中、は壮絶かつ悲惨なにあっていた。 もう少し具体的に言うと、 手加減状態 に襲われ、実質20億もの敬虔な信徒や冗談も通じなさそうな怖いさん達を相手に惑い、組 第2+元含む人2名+ に追い詰められ、に殺されかけ、を突きつけられながらも線越しにのを何とか説得に持ち込み…。 ある時には +ハッ済みの兵 から手痛いおを受けたり、とのペアからにされかけ…。 またある時には『人』2人がかりで挽きにされそうなところをの介入で難を逃れ、を好き放題動かすにをぶつけて半死半生のに遭わせたり…。 過程でオティヌスは本来関係ないだけが傷ついていく事に心を痛めていた。 やがて「オティヌスというの脅威である咎人を救う罪」を背負わなくてはならないの事を想い、自身への救いを拒むようになっていく。 オティヌスは自身のを厭わず、むしろその訪れを望んで『』を解放し、を拒絶する。 そんなオティヌスに対しては「るな」とを上げた。 そしてく、いてないが 約10冊分 続いた中で、にこう宣言した。 「、あいつが自分が死んだ方が良いなんて思っているなら。 そんなくだらない考えでからて、 を救えるなんてとんだ勘違いをしているっていうなら」 「まずは、!!!! 」 最終において回の死をしたは、『』から放たれた矢の最後の1本を『』で強引に逸らし、遂にオティヌスのもとに辿り着いて『化』を解除する。 しかし、既にオティヌスの身体はを迎えていた。 「もう、逃さないぞ」 「しただろ……の全てと戦ってでも、がをやるって……」 「そう、だな」 「でも、ら、だ……」 「私はさ」 「その言葉を受けた時にはさ、もう、きちんと救われていたんだよ」 最後にと抱き合いながら、の身体はの粒子と化した。 そのは よりに小さい、15程のであった。 からオティヌスに突き付けられた罪状は、『自身がしてでもを背けようとしたを、一番近い場所で永劫に眺めていくこと』。 実は達の計らいで、全にとのが中継されていたりする。 はにオティヌスの罪を問いかけ、全人類の強さを試した。 結果、オティヌスはひとまずこので事を許されたようだ。 が小さくなったの前に立ちふさがった最大の敵はの だった。 つまり新約10巻ののは としてのオティヌスは登場が遅かったのだが、それに反して と過ごした時間では一い。 と共に億以上ものを繰り返していた為である。 新約9巻あとがきによると、がオティヌスの理解者となるまでにを「爺」「永遠の時を」に置けるほどの長い時間を要しているらしく、全登場でと共に過ごした時間ならとなる。 余談だが、しばしば勘違いされる事柄として「とオティヌスはのを渡り歩いた」というものがある。 実際はこれは大きな誤りであり、という数字は「とオティヌスが校庭で直接対決をした」回数に過ぎない。 実際にはさらに桁違いな数のを繰り返している。 そして、その中にもオティヌスは「を追い詰める為の 位相 」を数千億回以上も組み替えており、その度には• ある位相が挟まれたで死を遂げる。 オティヌスが新たな位相を挟み、を再構築する。 『』を持つ器としてもさせられる。 …というのを繰り返しており、「と過ごした時間が一い」とされている最大の理由がここにある 少なくとも、オティヌスにとって腐れ縁たるを上回るほどの時間を共にしたと作中で言われている。 その後 と共にに中。 のを失ったオティヌスは小さなとなり、縮んだままの日々を過ごしている。 新約11巻で相変わらず突っ走るに対してが責め立てる中、『理解者』たるオティヌスは逆に構ったら味を占めると見てを決め込んだ。 なお、やはり本人も構いたいのかは心配だったのか、結局と共にを脅していた。 染んでいるようで何より。 生活に関して、でいつも以上に油断のならない日々を過ごしている様子。 いくらと言えど小人にまで小さくなってしまったにとって、ありとあらゆるものが敵である事は想像に難くない。 最近はの の襲撃に怯えているようだ。 はその親心から、飼いのもとへ望まないものを運んでくる習性があるのだが、その中になんとオティヌスも含まれてしまっていた。 作中でのもとへ運ばれてきたは、もはや餌だのゴだのネミだのと同等の扱いである。 わずか15のオティヌスのスにとって見れば、に追い回されるのは 3大、200kg台の虎に飛びかかられているに等しい。 一応、の手で製の待避所 ? を作ってもらったものの、わずか5分で破られていた。 「のなど三匹の子にも出てこないわ、間抜け!!」 食事は細切りにした小さい物を食べさせているがあり、常にの計をするよりは銭面での負担は少ないと思われる。 その様子は の蓋に盛り付けた炒めをで突き刺してるというなんとも可らしいもので、その他の描写に関しても総じて「体長15」というオティヌスのスに則ったものとなっている。 最近ではもっぱらの肩に乗って行動を共にする場面が増えているが、何も事情を知らない他人から見ればが 喋る半裸のを肩に乗せて出歩いているようにしか見えないため、同じに通っていたの知り合いからは驚くほどに理解を得られていない。 オティヌス自身のも吹寄とかからはによるだと思われている だが如何にを失い、体が小さくなったとしても、元々がを極めた『』であったことに変わりはない。 知識面でのの、小さな体を活かした抜けの利用など、のようにの面からをしている。 アドザーとしての役割もオティヌスが担当することが多くなった。 また、幾億のを共に歩いた『理解者』の名はではなく、悩めるに対し にの肩の上から 様々な助言をすることで彼の心の支えにもなっている。 「……は本当に、の『理解者』なんだな」 オ「今さら何を言っている。 定義の確認でもしたいのか?」 最近ではに別の意味でも心を許しているのか、頭を撫れても「 こんな大勢の前でじゃれつくんじゃない。 そういうのは時と場所を考えろっ!! 」と満更でもない様子を見せる。 ここから新約まで、に引っ付いて彼を支え続けている。 以前にも下記の複数の作品において、のオティヌス本人が登場・勢と共演しており、その際に版がに「格級」と明言され、さらに上のの「未踏級」の実には及ばない事が示唆されていた。 ちなみに同じ格級として「」も別に存在し、「ヴァルウテ」も某事情に似たのがで召喚されている。 ただし、全に同一人物かどうかは不明。 コラボ作品 『 』では、2作品の当時最新巻の騒動、つまりオティヌスや、首なし関係が互いに災いして「との」が繋がってしまったようだ。 とオティヌス は 、組同士のでもある。 『 とあるのへヴィーな座敷童が簡単な妃の事情』では、終盤に『』勢に次いで遅れて参戦。 における大、フスヴに座す「」の存在に不全ながら短時間介入し、「」の投擲を遅らせた。 実はオティヌスは、一度として『ヴァルウテさんの事情』のまで統治していたらしい事が暗示されている。 実際、は登場時に「今さら」に干渉する気はないと発言していたり、の妻・フリッグもを知っていた。 設定でははオティヌスから生した同一の存在のため、におけるヴァルウテさんのに干渉できたのかもしれない。 の設定ではの根は、老は幾多の変の末に残ったである。 の筋々のは、オティヌスを示すとしては不適切なのだが、もも同一の存在であった事に違いはい。 また、再び間に囚われて帰還出来なくなりそうなを現世に連れ帰したりと、残り足らずで出た割に印に残る活躍を見せている。 のオティヌスとしてはこれが初の活躍となる。 『 やってみました。 ただしでのではあるけども。 』では、のが登場。 こんなでもと同一存在なのでヴァルウテから呼ばわり、からは頼れる理解者という意味でオ呼ばわりされている。 「 ……者。 私というものがありながらのこのことこのように不埒な会合に参加しおって。 このは少し痛いを見て教訓を得れば良い 」とに対する感情っぽい心理描写も…。 また、との作品『 』の版に付きで登場する事となった。 どうやら開発から、が今のに欠かせないと認識されているらしい。 新約10巻以降のだが、「の器」と「としての」をどこかのかに押し付けられているため、ではなくのが登場する。 にも記載されている通り、では扱いながら一定のが終わる度に本作の根幹部分である存在との会話があるため、進行上はかなり重要な立ち位置。 わっ、分かったよ、関連動画を紹介しなかったのは謝るからマジ泣きしそうな顔をするな人間! 公式PV の第9弾としてされた : にからオティヌス、、の三人が出演している。 また、『』の2弾でのが初開された。 どちらもは必見。 関連静画はお前が一番理解しているはずだ 神たる私が、一体どこの関連商品を買えって……? ああっ!ちくしょう、関連項目があったか!!•

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【画像】とある魔術の禁書目録のオティヌス強すぎワロタwwww

元魔神オティヌス

27 ID:TYEjyXE10 魔神オティヌスはその強大な力で何度も世界を塗り替えた。 俺を死へと追い込むために。 一体どれほど繰り返したのか、なんてのはもう覚えてなどいなかった。 俺は一介の平凡な高校生であり、これほどの絶望に何度 もさらされてまだ平気でいられるほど強いわけじゃない。 現に、俺の心は壊れかかっていた。 いや、すでにもう壊れているのかもしれない。 そこらへんの判断もままならなかった。 今俺が立ち尽くしているのも、オティヌスが塗り替えた世界だ。 一体どんな世界なのかを考えるのが怖くて無意識の内に心の隅 に追いやった。 とりあえず周りを見渡す。 見たところ、ここは俺の見知った学園都市だ。 変わっているところは特にない。 ここでじっと立ち尽くしていたところで、俺が望んでいる元の世界へと帰れるわけでも、オティヌスが諦めてくれるわけでもな い。 俺はふらふらと歩きだした。 とりあえず自分の住んでいる、いや、住んでいるはずの学生寮へと向かった。 すると、どこからともなくオティヌスが目の前に現れた。 もう何度も体験しているためさすがにこの程度では驚いたりしない。 オティヌス「ふん、相当参っているようだな」 上条「……」 オティヌス「所詮お前の覚悟なんてこんなものだったんだ。 24 ID:TYEjyXE10 オティヌスは嘲るように尋ねてきたが、正直今の俺にとって回数なんてどうでもいいことだ。 なぜなら、俺の目的はただ一つ。 それは………… なんだっけ……? 俺はどうしてこんな地獄を必死で耐えてるんだっけ……ああ、そうだ。 『元の世界』へと帰るためだった…… 上条「……さっさと家に行ってみよう……」フラフラ オティヌス「……………」 オティヌス「お前は……この世界で限界かもな。 『幸せな世界』を見せるまでも無い……」 オティヌス「所詮、人間なんてこんなものか……」 オティヌスが背後で何かを呟いていた気がしたが、内容は聞き取れなかった。 ただ、何故か酷く暗くて悲痛な声だった。 それが どうしてか、なんてのを考える余裕なんて今の俺にはあるはずもなかった。 48 ID:TYEjyXE10 上条(…さて、この世界は一体どんなものなのか……) この世界に来てようやく考える余裕が出来た。 辺りを見回しても特にこれといったものは無い。 一体これから何が起こるのか 想像もつかない状況だ。 上条(どんなことが起きようとも、俺の目的は…………えっと、そうだ。 元の世界に戻ることだ……) 俺は朦朧とする意識の中でそう言い聞かせた。 こうでもしないと、膨大な数の世界を体験していく中で自分の目的を忘れてしま いそうなのだ。 実際、今の俺は時々自分がなんでこんな目に合っているのか分からなくなってしまう時がある。 今のところはな んとか思い出すことが出来ているが、いつまで持つかどうか……。 俯き加減にふらふらと道を歩いていると、前方から軽快な足音が聞こえてきた。 ふと顔を上げてみると、白い修道服を着たシスターが俺に向かって駆け寄ってきているのが見えた。 07 ID:TYEjyXE10 全身から嫌な汗が噴き出す。 長い長い地獄での体験のせいで、知人を見ただけで拒否反応を示すようになってしまった。 今まで俺が味わってきた地獄の世界では、決まって知人からは冷たく扱われたりすることが多かった。 もはや俺は、知り合いにたいして恐怖の感情しか抱いていないのかもしれない。 鼓動が加速する。 呼吸が荒くなる。 身体が震える。 上条(く、来るな……来ないでくれ……)ガクガク だが俺の願いとは裏腹にインデックスは無邪気な表情でどんどん近づいてきた。 インデックスから逃げたくても足が震えで動か ず逃げることが出来ない。 そしてついにインデックスは俺の目の前まで来てしまった。 禁書「とうまー!」 上条「ひっ!!」ビクッ 禁書「どうしたの?そんなに震えて。 59 ID:TYEjyXE10 なんだ……? なぜこいつは俺を心配してくれてるんだ? なぜこいつは俺を傷付けようとしないんだ? なぜこいつは俺に優しくしてくれるんだ? ありえないことだった。 オティヌスの用意した世界では、『俺』に対して優しいインデックスなんて見たことが無かったからだ。 いや、最初は優しい時もあったが、そういう時は決まって後から凶暴で残忍な本性をむき出す事が大半だった。 それはインデ ックスに限った話ではなく、知人全員に言えることであった。 上条「……お、俺を……」 禁書「どうしたのとうま。 29 ID:TYEjyXE10 俺は今だに警戒心を解けないでいた。 でも、信じたい、信じさせてほしいという気持ちも湧いてきた。 このインデックスはもしかしたら、俺の知っているインデックスなのか……? 禁書「さぁ、家に帰ろうとうま」 インデックスが俺の手を取って元来た道へと歩き出す。 その小さな手はとても温かくて優しい。 上条「………ここは、俺の知っている世界なのか………?」 思わずそう呟いた。 このインデックスは今まで体験してきたどんな世界のインデックスよりも優しい。 もしかしてここは俺が元 々居た世界なのではないかという考えが浮かんだ。 10 ID:TYEjyXE10 ここが本当に元の世界かはまだ確証が持てないが、俺の手を握るインデックスの温もりがガチガチに固まった警戒心を溶か していくのが自分でも分かった。 79 ID:TYEjyXE10 俺は知人との再会にまたも恐怖を抱いた。 そのせいで足がすくむ。 だが、御坂美琴は俺に嫌悪感を一切示すことなく心配そうな 表情で尋ねてきた。 御坂「ちょっと…アンタ顔色が悪いわよ。 どうかしたの?」 こいつもインデックスと同じように本気で俺のことを心配してくれてるのがすぐに分かった。 俺は警戒心を幾分か和らげる。 禁書「とうまは調子が悪いみたいだから早くおうちで休まなくちゃいけないんだよ」 御坂「え!?大丈夫なの!?」 上条「あ、ああ……大丈夫だ」 御坂「本当に大丈夫なんでしょうね!?病院に行った方がいいんじゃないの?」 上条「い、いや、いいって……」 御坂「そう?困ったことがあったらなんでも言いなさいよね。 63 ID:TYEjyXE10 ……あの御坂は何も悪い事なんて考えていない。 100%の善意で言ってくれていたことはすぐに分かった。 やはり、ここは俺がずっと求めていた世界なのか…? そうして俺達二人は無事に学生寮に着いた。 玄関の扉を開き、ゆっくりと部屋全体を見回す。 俺が元いた世界と何一つ変わらない、正真正銘俺の部屋だ。 禁書「とうま、調子が悪い時は外に遊びにいっちゃダメなんだよ」 インデックスは穏やかな口調で俺を諭す。 この世界が元いた世界かはまだ分からない。 でもこのインデックスはまぎれもなく俺の知っているインデックスだ。 久しぶりに本当のインデックスに会えたのだ。 嬉しくないわけがない。 今までの孤独と苦しみから解放された気がして、涙が頬を伝って落ちた。 上条「イン……デックス………」ポロポロ 上条「ただいま……」ギュッ 禁書「………うん。 18 ID:CyvToi5w0 夜が明け、俺はパチリと目を開いて起き上がる。 そうして自分の体をくまなくまさぐってみるが、腹から血が出ているわけでもどこかの骨が砕けているわけでもなかった。 上条(この世界に来てからまだ一度も酷い目に合ってない……やっぱりこの世界は、俺が元いた世界なのかも) とりあえずインデックスを起こしに行った。 スヤスヤと眠っているインデックスを見て思わず笑みがこぼれる。 上条(そういえば……純粋に笑ったのって……いつ以来だろう?) 途方もない地獄を味わってきたせいで最後に笑ったのがいつかもう思い出すことは難しかった。 でも、今はこうして笑えている。 すべてインデックスのおかげだ。 いろいろ思いに耽っているとインデックスがもぞもぞと動き始めた。 14 ID:CyvToi5w0 禁書「う~ん……おはようとうま」ムニャムニャ 上条「ああ、おはようインデックス」 禁書「うう……眠い…お腹減った……」 上条「ははは、相変わらずだなぁお前は」 禁書「え?相変わらずってどういうこと?」 上条「あ、いいや…なんでもないんだ。 12 ID:CyvToi5w0 俺はその時妙に違和感を感じた。 インデックスの追及があまりにも軽すぎる気がする…… いつものあいつなら「なんでもって何ー?」くらいは聞いてきそうなものだが…気を使ってくれたのだろうか? とにかく気を取り直して、インデックスに笑いながら声を掛けた。 上条「ほらインデックス。 早く顔を洗って着替えろよー朝飯にすんぞー」 禁書「はーい」トテトテ インデックスを軽く見送った後、俺はキッチンで朝食の用意を始めた。 色々ごそごそしていると、顔を洗い終わったインデックスがキッチンまで駆け寄ってきた。 一体何をしに来たんだろうと不思議に思っていると、次の瞬間、インデックスは驚愕の一言を放った。 インデックスがそんなことを言うはずがない。 俺の知っているあいつはそんなことは言わない。 きっと聞き間違えたんだ。 禁書「今日は何を手伝えばいいの?」キョトン 聞き間違いなどではなかった。 自身の中で先程感じた違和感がどんどん濃くなっていくのを確かに感じる。 これは、到底無視できるようなものではないことだということを長年の勘が言っている。 83 ID:CyvToi5w0 上条(そうだ……思い出せ…!昨日の御坂は、今思えば俺の知っている御坂美琴じゃなかった!!) 昨日の御坂との会話を思い出す。 俺の体調についてオーバーと思えるほど心配しており、何度も気遣ってきた。 上条(あいつはあんなに過保護な奴じゃなかったはずだ!そして『この』インデックスも、普段のアイツなら絶対に言わないようなことを言っている……) 俺はいても立ってもいられなくなり、玄関の扉を乱暴に開けて外へと飛び出した。 後ろからインデックスの声が聞こえたが構わず全力で走った。 上条「はぁ…はぁ…はぁ…」ダダダ とにかくがむしゃらに走っていると、俺のことを呼び止める白い人影が前に現れる。 11 ID:CyvToi5w0 一方「オイ、どうしたンだ三下。 65 ID:CyvToi5w0 オティヌス「何がおかしい」 いつのまにかオティヌスが俺の背中にぴったりと寄り添う形で立っていた。 そして、悪意のこもった声でこう呟く。 オティヌス「本当のお前はそんなんじゃなかった、だと?何をほざいている。 アイツはまぎれもなく本物だ。 お前は自分が世界の中心にでも立っているつもりか?お前の知らない側面を見たからと言って偽物扱いするな」 上条「黙れぇぇ!!!!」ブンッ 振り向きざまに殴り掛かったが、オティヌスはすでに俺の背後から消えてしまっていた。 我に返って正面を向くと、目を見開いて驚いている一方通行の顔があった。 一方「い、一体どうしちまったンだ?」 この一方通行もまた、インデックスや御坂と同じように本気で俺を心配してくれているのが分かった。 分かってしまった。 26 ID:CyvToi5w0 上条「くそっ!!くそっ!!くそぉっ!!!」 上条「何が本当の世界だ!!!何が俺の知っている世界だ!!!馬鹿か俺は!!」 思いつく限りの悪態をつきながら俺はひたすらに走った。 走ったところで何がどう変わるわけでもないというのに。 さすがに走り疲れ、ぜぇぜぇと喘いでいると常盤台中学の制服を着たツインテールの女の子が俺に声を掛けてきた。 黒子「あら、上条さんじゃありませんの?どうなさったんですかそんなに汗だくになって」 上条「げほっ…はぁっ…白井……」 白井は他の奴らと同じく俺に何の嫌悪感も示さずにスタスタと近寄ってハンカチで額の汗をせっせと拭い始めた。 56 ID:CyvToi5w0 黒子「汗をかいたまま放っておくと風邪を引いてしまいますわよ?」 言葉が出なかった。 白井黒子という女の子は、決して俺にこんなことをする人ではなかった。 そのはずだった。 黒子「もしや、誰かに追われているんですの?でしたらジャッジメントにお任せを…」 上条「いや…違うんだ……そうじゃないんだ……」 俺は独り言のように呟きながら立ち上がる。 そして無理矢理笑顔を作って白井に嘘を吐いた。 上条「ただの体力づくりなんだ。 心配かけて悪かったな」 黒子「あら、そうでしたの?もう、あまり心配させないでくださいな」 上条「…………ああ。 ありがとう。 01 ID:CyvToi5w0 俺は白井に背を向け、再び走り出した。 上条(白井も……違う!!!)ギリッ それからも様々な人に出会った。 土御門、吹寄、姫神、青髪ピアス。 何故か学園都市にいるステイルに神裂、レッサーやバードウェイ、神の右席にグレムリン。 その誰もが例外なく、汗だくの俺に優しく声を掛け、優しく微笑み、体調を心配してきた。 27 ID:CyvToi5w0 上条「はぁっ……はぁっ…」 走りつかれた俺は歩道にぐったりと座り込み、荒々しく呼吸を繰り返していた。 もう日は落ち始めており、周りには俺以外の誰もいない。 オティヌス「よお、体力作りご苦労だな」 道路を挟んだ向こう側の歩道に、俺と向き合うようにして現れた魔神オティヌスは、いやらしく笑みを浮かべながらそう言った。 上条「オティヌス……テメェ…」 オティヌス「随分とご立腹だな。 そうカッカするな」 上条「ふざけてんじゃねぞ!!なんだこの世界は!!」 オティヌス「とっくに気付いてるんじゃないのか?お前なら、もうこの世界がどんな世界か分かっているはずだ」 オティヌス「言ってみろ、お前自身の口から。 この世界がどんな世界なのか。 79 ID:CyvToi5w0 俺は、そんなオティヌスの目をじっと見つめた。 その目は何故か哀れみに満ちていて、まるで俺の苦しみを全て知っていると言 わんばかりの表情だった。 コイツは一体なぜこんな表情をしているのか、今の俺には知る由もない。 上条「この世界は……」 上条「俺に……上条当麻に優しい世界……」 オティヌス「………そうだ。 この世界は、上条当麻という存在に異常なまでに優しい世界」 オティヌス「お前を助けるためなら、お前のお仲間は何でもするだろうさ。 何でもな」 オティヌス「お前のような人種にとっては……ここは……今までで一番の地獄だろう」 オティヌス「十分堪能してくれよ?」 無表情のまま、オティヌスはパッと消えた。 俺は呆然と呟く。 68 ID:CyvToi5w0 立ち尽くしていると、前方からギャリリ!!という嫌な音が響いた。 眠っているのかペダルを踏み外したのかは分からないが、このままでは激突してしまう。 今から全力で走れば避けられる自信がある。 だが、 ガクン 上条(やば…!!足が絡まって……!!) 極度の精神的疲労と肉体的疲労が重なったせいで足が絡まり、見事にずっこけてしまう。 03 ID:CyvToi5w0 俺はこれでもかと目を見開いたまま、頬に飛び散った血を右手で触れた。 そして、その血の持ち主を、ぐったりと横たわる小さな女の子を確かに見た。 上条「あ…ああ………」 なんで……なんで……なんで!!!! 上条「インデックスぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!」 俺が一番守りたかった少女が、俺を守ったせいで血塗れになっている今の現実があまりにも受け入れがたくて、ただただ絶叫した。 12 ID:CyvToi5w0 インデックスの血まみれの手を握って必死に呼びかける。 出血量が半端ではなく、まだ生きていることが不思議なくらいだった。 31 ID:CyvToi5w0 禁書「とうまが死ぬのだけは……絶対にダメなんだよ………」 禁書「とうまが死んじゃうくらいなら……私の命なんて惜しくない……」 その声は。 その言葉は。 その笑顔は。 俺の何かを狂わせた。 禁書「さようならとうま……今までいっぱい迷惑かけて…ごめんね………」 聞きたくもない謝罪の言葉を告げたきり、インデックスはピクリとも動かなくなった。 75 ID:CyvToi5w0 俺は目をカッと大きく見開いたままその場を動くことが出来なかった。 するとその静寂を打ち破るように二人の魔術師がこちらに向かって駆け寄ってきた。 ステイル「どうした!?」 神裂「大丈夫ですか!?上条当麻!」 上条「す、ステイル!神裂!!大変なんだ!インデックスが、インデックスがっ!!」 上条「俺を、俺なんかを助けるために……!!!」 激しく取り乱す俺をよそに二人は冷静にインデックスの脈をとり、静かに首を振った。 ステイル「これはもうダメだね。 この子も君を守ることができて本望だったと思うよ」 神裂「ええ。 それにしても良かった。 45 ID:CyvToi5w0 この二人が、インデックスの死に対してあまりにも軽すぎる。 歪んでいる。 74 ID:CyvToi5w0 この二人の、俺の言っていることが心底分からないというような表情を見た瞬間。 俺の中で、何かが壊れた。 70 ID:CyvToi5w0 上条「……あは」 上条「あはははははっ!!!!はははっ!!あははははっ!!!」 上条「あはっ……あひゃひゃひゃっ……あひゃっ……」フラフラ 神裂「か、上条当麻?どうしたのですか?」 ステイル「お、おい。 58 ID:CyvToi5w0 オティヌス「…………」 オティヌス「この程度だったか」 オティヌス「私は、一体あの男に何を期待していたんだろうな」 オティヌス「……いや、もうすべて過ぎたことか」 オティヌス「元の世界に戻っても、私が求めているものは見つからないことはもう分かっている。 だから…」 オティヌス「私は進む。 vip2ch. カテゴリー• 282• 105• 117• 311• 275• 190• 117• 234• 190• 1 アーカイブ• 146 メタ情報•

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