妊娠 糖尿病 おやつ。 妊娠糖尿病・糖尿病合併妊娠の妊婦さんが食べてもいいおやつは何?

あおいまる

妊娠 糖尿病 おやつ

妊娠糖尿病になったら、基本的に甘いものは控えるべき 妊娠糖尿病は、高血糖状態が続くことで起こります。 妊娠糖尿病の 主な治療法は食事療法です。 関連記事: 血糖値をコントロールするために、食べるものの栄養成分や食べる順番を気にする必要があります。 基本的には糖質が多く含まれているものを食べると血糖値は上昇するので、出来るだけ甘いものを食べるのは控えるべきです。 ですが、そう簡単に全部はやめられないものです。 「お菓子が食べたい」「甘いスイーツが食べたい」と思った時は、なるべく血糖値が上がりにくいものを選ぶようにしましょう。 食べても良いおやつ 妊娠糖尿病と診断されても食べられるおやつは、実は意外とあるものです。 今はダイエット中の人向け・糖尿病の人向けの手作りレシピも探せばたくさん出てきます。 ですが、妊娠糖尿病の場合は食事そのものにも気を遣わなければならず、中々おやつまで手作りする時間がない!という方もいらっしゃると思います。 ですが、市販のものでも栄養士さんがおすすめするようなものがあるので大丈夫です。 選び方のポイントと、具体的にどんなものがあるのか、おすすめ商品もご紹介します。 選び方のポイント 小分け包装になっているもの 大袋の方が割安ですが、ついつい手が伸びて気づけば空に…!といった事態を避けるための工夫です。 「一袋だけ」など量が決めやすいのでなるべく小分け包装になったものを選ぶことをおすすめします。 カロリー表示がなされているもの 妊娠糖尿病で食事療法を行う際、一日の摂取カロリーの目標を定めることが多いです。 おやつのカロリーも当然含めますのでカロリー表示がされたものを選ぶようにしましょう。 最近はほとんどの市販のお菓子にカロリー表示がなされているので、特別気にして探さなくても大丈夫なことが多いです。 糖質制限向けのもの 最近は糖質制限によるダイエットを行う人が増えていることもあってか、低糖質・糖質制限されたおやつを前よりも多く見かけるようになりました。 中には洋菓子などもあり、味も普通のものとさほど変わらないものが多いようです。 「どうしても食べたい!」という時に活用出来ます。 出来れば、一回のおやつとして食べる量に含まれる糖質は10g以内が理想的です。 栄養表示で確認してみて下さいね。 私は下のような糖質制限プリンをたまに食べてました。 糖質が8. 97gとなっていて、目安の10g以下ですね。 カカオ含有量の多いチョコレート 真っ先に「良くないもの」として思いつきそうなチョコレートですが、ブラックチョコレートや、カカオ含有量が多いものであれば少しなら大丈夫です。 最近は血糖値を上げにくいものや、なんと糖質ゼロのチョコレートも売られています。 一度にたくさん食べないようにすればチョコだって食べられますよ。 meiji. ロッテ ゼロ チョコレートなのにノンシュガー。 食物繊維が豊富に含まれているのもポイントです。 lotte. 下の関連記事の低糖質豆乳は、ただでさえとっておきたい大豆を豆乳にして、糖質までカットしているので理想的な飲み物都営ます。 関連記事: 大豆粉で作られたものを選べば焼き菓子もOKですよ。 SOYJOY 大豆粉だけが使われた生地に、フルーツやナッツ、チョコレートを加えて焼いた栄養食品 です。 13種類もあるので飽きずに続けられそうです。 糖質10g前後、一本130kcal程度 でおやつにはぴったりです。 otsuka. しかし最近は低糖質・無糖のアイスが売られるようになりました。 夏には特におすすめです。 SUNAO 砂糖不使用、豆腐が使われていて食物繊維も豊富なアイスです。 味の種類も選べ、満足感 があるのに1個80kcalなので安心です。 glico. 最近はゼロカロリーのゼリーや寒天も色々な味が売られています。 寒天は食物繊維が豊富なので、便秘の解消にもおすすめです。 ・たらみ カロリーコントロールゼリー 80kcalの杏仁豆腐やマンゴープリン、ゼロカロリーゼリーにはフルーツの味をしっかり と味わえるシリーズ、ナタデココ入りのカロリコカロリカシリーズの2種類があります。 tarami. html チーズ しょっぱいものが食べたい時におすすめなのがチーズです。 糖質が低い上にカルシウムもとれ、少量でも満足感が得られます。 塩分の摂り過ぎにつながるので食べ過ぎは禁物です。 ・雪印メグミルク 6Pチーズ スーパーで手軽に買うことが出来る、おなじみのチーズです。 1個食べるだけで満足感が 得られますよ。 snow6p. 食物繊維が豊富で血糖値を上げにくいとされています。 必ず素焼きのものを選びましょう。 ただし、脂質も多く含むので食べ過ぎには注意しましょう。 ・QBB 7日間アーモンド 予め1日分(28g)が小分けになっているので、食べ過ぎる心配がありません。 大袋では ついつい食べてしまいそう…という方に。 qbb. php? 風邪気味でのど飴が欲しい、という時も血糖値を上げにくいものを選ぶようにしましょう。 ・ラカント カロリーゼロ飴 日本初のカロリーゼロの飴です。 血糖値を上げないとされるエリスリトールが使われて います。 lakanto. しかし、ローソンのブランパンシリーズは血糖値が上がりにくい「ブラン」を使い、低糖質となっています。 食事パンから菓子パンまで様々な種類が選べ、コンビニで手軽に買うことが出来るので取り入れやすいですね。 パン派の方は試してみて下さいね。 lawson. 体内に吸収されにくい形の糖で、適量なら摂っても大丈夫です。 カロリーは普通の砂 糖(上白糖)が1gあたり4kcalのところ、オリゴ糖は2kcalと半分。 善玉菌の餌になるので便秘解消も期待出来ます。 oligo. 見た目も可愛いものが多く、ついつい食べたくなってしまいますよね。 しかし、洋菓子の材料として小麦粉、卵、バター、牛乳などが使われています。 これらのおかげで少しの量でも高カロリーの場合がほとんど。 また、トッピングに使われていることも多カスタードクリームクリームや生クリームは糖分だけでなく乳脂肪分も多く含まれます。 そうしたものを食べると、血糖値が上がるばかりでなく、下がり切るのが遅くなる傾向にあります。 妊娠糖尿病の場合は避けるべきでしょう。 どうしても洋菓子が食べたい場合、糖質制限している人向けに発売されているものを選び、週に一度だけ、など頻度を決めて食べるようにしましょう。 塩分が高いもの 糖分だけを控えればいいわけではありません。 塩分の摂り過ぎは妊娠糖尿病に関わらず「妊娠高血圧症候群」のリスクを高めることになってしまいます。 合併症を防ぐためにも、妊娠中の1日の塩分摂取量は6~8g程度にすることが推奨されています。 しょっぱいスナック菓子は避けましょう。 揚げ物も多いので、塩分だけでなく脂肪分も摂り過ぎになる傾向にあります。 ジュースなどの甘い飲み物 気をつけたいのが飲み物に含まれている糖分です。 ジュースなどはもちろん、スポーツ飲料にも意外と糖分が含まれています。 妊娠中は喉が渇きがちですが、甘い飲み物を常飲するのは避けましょう。 ノンカフェインのお茶や白湯がおすすめです。 おやつの食べ方、どんなことに注意した方がいい? 「妊娠糖尿病でもおやつを食べても大丈夫」とはいえ、際限なしに食べては意味がありません。 食べる量はもちろん、食べ方で血糖値を上げにくくする工夫も出来ます。 分食の一部として考える 妊娠糖尿病の食事療法として、一日5食または6食にする「分食」が勧められています。 間食の一部として、妊娠糖尿病向けのおやつを取り入れてみるのはいい方法です。 準備も手軽で食事の支度も楽になります。 食後のデザートとして食べる 食事をする時は、野菜など食物繊維から食べると血糖値の上昇がゆっくりになると言われています。 甘いものが食べたいと思ったら、食事のデザートとして最後に食べるのもおすすめです。 ほどよくお腹が満たされているので少量で満足できるでしょう。 血糖値の上昇を抑える効果があるお茶と一緒に食べる お茶の中には、体内で糖の吸収を抑え、血糖値の上昇を抑制する効果のあるものがあります。 ノンカフェインのものも多くあるので、おやつを食べる時には一緒に飲むようにしてみて下さい。 温かいものを飲むことで満足感も得やすくなりますよ。 おすすめはサラシア茶、グァバ茶、などです。 サプリで補う 血糖値をコントロールするには、イヌリンという成分が良いとためしてガッテンで紹介され話題になっています。 デザートや甘いものを食べたい人は、血糖コントロールに注意した方が良いので、サプリの力を借りることを検討した方が良いでしょう。

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妊娠中におすすめのお菓子やおやつ!安心して間食するポイント

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妊娠糖尿病とはどのような病気ですか?• 妊娠中に血糖が高くなることで注意を必要とする糖代謝異常には、大きく分けて3種類があります。 「 妊娠糖尿病」と「 妊娠中の明らかな糖尿病」と「 糖尿病合併妊娠」です。 「 妊娠糖尿病」は、妊娠中に発見または発症した糖尿病ほどではない軽い糖代謝異常です。 一方、「 糖尿病合併妊娠」とは、糖尿病といわれていたひとが妊娠した状態です。 「 妊娠中の明らかな糖尿病」には、もしかしたら妊娠前から診断されていない糖尿病があったかもしれないという糖代謝異常などが含まれます。 どうして妊娠糖尿病になるのですか?• 妊娠すると血糖値が上がりやすくなります。 糖代謝異常というのは、すい臓で作られるインスリンというホルモンの量や働きが不十分となり、血糖の調節がうまくいかなくなった状態です。 インスリンは血糖を下げる働きがあります。 妊娠すると、胎盤からでるホルモンの働きでインスリンの働きが抑えられ、また胎盤でインスリンを壊す働きの酵素ができるため、妊娠していないときと比べてインスリンが効きにくい状態になり、血糖が上がりやすくなります。 このため、妊娠中、特に妊娠後半は高血糖になる場合があり、一定の基準を超えると妊娠糖尿病と診断されます。 妊娠糖尿病と診断されました。 赤ちゃんに影響がありますか?• 妊娠糖尿病は、どのように診断するのですか?• 妊娠糖尿病の診断は、主に血液検査で行われます。 血糖の血液検査には以下のような種類があります。 随時血糖(ずいじけっとう): 通常の血糖検査です。 普通に食事を摂取した状態で血糖を測定します。 空腹時血糖(くうふくじけっとう): 食事を取らない状態での血糖検査です。 通常、朝食を食べない状態で来院していただき検査を行います。 ブドウ糖負荷検査: 糖分の入った検査用のジュースを飲んで血糖を検査する方法です。 例)50gグルコースチャレンジテスト、75gブドウ糖負荷試験 妊娠糖尿病の診断は次のように二段階に分けて検査を行います。 スクリーニング検査 すべての妊婦さんを対象に、妊娠糖尿病かもしれない人をひろいあげる目的の検査です。 当院では 妊娠初期の随時血糖と、中期の50gグルコースチャレンジテストでスクリーニングを行います。 陽性の場合、次の検査2. へすすみます。 診断のための検査 妊娠糖尿病の診断のために、 75gブドウ糖負荷試験を行います。 2010年7月に妊娠糖尿病の診断基準が改定され、以下のような基準となりました。 以下のような妊娠糖尿病になりやすい体質が疑われる場合は、担当医からご説明の上1. のスクリーニング検査は行わず、はじめから75gブドウ糖負荷試験を行う場合があります。 妊娠糖尿病になりやすい体質が疑われる場合 ・肥満 ・家族に糖尿病の人がいる ・高年妊娠(35歳以上) ・尿糖の陽性が続く場合 ・以前に大きな赤ちゃんを産んだことがある人 ・原因不明の流産・早産・死産の経験がある人 ・羊水過多(ようすいかた:羊水が多い) ・妊娠高血圧症候群の人、もしくは過去に既往がある人 また、妊娠糖尿病とは別に、妊娠期に糖尿病がはじめて見つかる場合があり「 妊娠中の明らかな糖尿病」として別に判断されます *。 いずれも分娩後は診断の再確認が必要である。 そのため、随時血糖値や75gブドウ糖負荷試験後血糖値は非妊時の糖尿病診断基準をそのまま当てはめることはできない。 これらは妊娠中の基準であり、出産後は改めて非妊娠時の「糖尿病の診断基準」に基づき再評価することが必要である。 妊娠糖尿病と診断されたら、妊娠中の血糖値をしっかり把握し、それを参考に食事療法・運動療法・薬物療法を行って血糖を健常妊婦さんに近い状態にコントロールすることが大切です。 自己血糖測定とは、患者さん自身が血糖を測ることです。 それにより、血糖のコントロールがうまくいっているかどうかチェックしていきます。 人の血糖の動きは一日の中でも大きく変動し、個人差も大変大きいものです。 血糖を適切にコントロールするためにはそうした血糖の動きをチェックする必要がありますが、そのためには頻回の採血が必要になります。 それをご自宅でも手軽に測定できるようにしたものが血糖自己測定器です。 血糖自己測定を行いご自分の一日の血糖の変化を詳しく知ることにより、その後の食事・運動・薬物療法を適切に行って理想的な血糖値により近づけることができるようになります。 血糖値を正確に把握するために、多くの場合: 毎食前・毎食後2時間(食事開始後2時間)・寝る前(必要時)の 計6回(必要時7回)測定します。 ただし、1日や週に測定する回数は、血糖コントロール状態によって個人差がありますので、主治医の指示に従ってください。 妊娠中の血糖の目標値は、いくつですか?• 妊娠中は血糖を健常妊婦さんに近い状態にコントロールすることが大切です。 血糖コントロールは以下の項目で行います。 血糖値 血糖値は 採血した瞬間の血糖値を反映しますが一定の期間内での血糖値の変動や平均値を知ることはできません。 体のなかでは「血液中のブドウ糖の量」が、ある一定の範囲内でバランスよく保たれています。 HbA1c(ヘモグロビン・エイワンシー) 血糖値が測定したその瞬間の血糖値を反映させるのに対して、HbA1 c値は 過去約1~2ヶ月間という長期間の血糖コントロールの指標になります。 血液の中にある酸素を運ぶものがヘモグロビンです。 このヘモグロビンにブドウ糖がくっついたものがHbA1cです。 HbA1c値は、血糖値が低ければ減少し、高ければ増加します。 GA(グリコアルブミン) HbA1c値が過去1~2カ月間の長期間を示すのに対して 約2週間前後という短期間の血糖コントロール指標としてGA値があります。 血液の中にあるアルブミンにブドウ糖がくっついたものがGAです。 GA値は、血糖値が低ければ減少し、高ければ増加します。 2 低血糖時の対応 ブドウ糖(グルコースサプライを 2個(約10グラム、約40カロリー)又は糖分約10gを摂取します。 いつでも、どこでも グルコースサプライなどをすぐ摂取できるよう、身につけておく(例えば、財布の中など)ことが重要です。 (手元に血糖測定器がありすぐ測定できる状態であれば、血糖値を測定してみると振り返りに役立ちます。 ただし、緊急性を要するときにはまずは糖分摂取です。 ) 家族や職場の方にも低血糖を知っておいてもらえると良いかと思います。 自分自身で対処できなくなってから周囲の方が気づかれた時、その威力を発揮する可能性は大きいと考えられます。 どうしても近くに砂糖など糖分がない場合は市販のジュースを摂取で危険を回避出来ます。 妊娠糖尿病でした。 産後に気をつけることはありますか?• 妊娠糖尿病の人は産後に血糖が正常化することが多いです。 しかし、妊娠糖尿病と診断され、産後にいったん正常化した人を対象にした研究によると、20年から30年後にはその半数が糖尿病になった、という報告があります。 いったん血糖が正常化すると、定期的な検査を受け忘れることが多くなってしまいますが、 妊娠糖尿病だった人は糖尿病に移行しやすいため、定期的なフォローアップが非常に大切です。 まずは産後 1~3ヶ月で75gブドウ糖負荷試験を行い、血糖の状態が正常化していることを確認しましょう。 正常化していても、年に1回のブドウ糖負荷試験を行い、糖尿病へ移行しないように注意しましょう。 特に、離乳食が開始になり、おっぱいを卒業するころからの体重増加に注意しましょう。 成育医療研究センターでは、産後1~3か月に母性内科でブドウ糖負荷試験を行っています。 その後の定期チェックのために、以後は、封書によるブドウ糖負荷試験外来ご案内システムへの登録をおすすめしています。 興味のある方は、 妊娠中に「血糖が高い」といわれた方へ ~出産後も気をつけて欲しいこと~のリーフレットもご覧ください。 リーフレットについては、をご覧ください。

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妊娠糖尿病でもおやつが食べたい!毎日食べるわたしの間食

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糖尿病の方、または血糖値の気になる皆さん、ついつい間食をしていませんか? 間食をすると血糖値に影響してしまうと頭では分かってはいても、好きなものってなかなかやめられないものですよね。 当院では管理栄養士による栄養カウンセリングを日々行っていますが、 患者さんからよくこのような質問をいただきます。 「間食したいけど、糖尿病だから絶対だめですか?」 「食べていいタイミングってあるの?」 「洋菓子と和菓子、どっちがいいの?」 「カロリーが低ければ間食しても大丈夫?」 「どんなものなら間食してもいい?」 などなど・・・。 テレビやネットではさまざまな健康情報があふれているため、 何が良くて、何が良くないのか、 悩んでしまわれる方も多いと思います。 そこでこの記事では、 糖尿病の方の間食にオススメの食品や 食べるタイミングなど、 間食をする時にこれだけは気を付けていただきたいというポイントをお伝えします。 糖尿病と間食の関係 1-1. 糖尿病とは 糖尿病は、インスリン(食後血液中に増えたブドウ糖を筋肉や肝臓などへの取り込んで血糖を下げる働きを持つ唯一のホルモン)の効き目が十分でないため、ブドウ糖がきちんと使われずに 血糖値が高くなったままになってしまう病気です。 糖尿病は、大きく2種類に分けることができます。 子どもや若年者に多くみられます。 おもに 中高年以降にみられますが、最近は若年者の発症も増加しています。 () 1-2. 間食をすると血糖値にどんな影響が出るのか 血糖値の変化に大きく影響が出るのが、糖質です。 糖質はごはん・パン・麺類・お菓子など、いろいろな食べ物に含まれています。 食事や間食の種類によって食後の血糖値の変化は異なり、糖質の多い食品を食べるほど血糖値が上がります。 食べてから時間が経つにしたがって血糖値は徐々に下がっていきますが、間食を摂る時間によっては血糖値が十分に下がりきらない状態で次の食事を摂る事になったり、血糖値が高いまま就寝し、朝まで高血糖の状態が続いたりすることになります。 そのため、食べる内容・カロリーももちろん大切ですが、 「食べる時間」にも気をつけていただく必要があります。 食事と食事の間がものすごく空いてしまうような場合を除いて、間食をしなければ血糖値が安定することは確かですので、 間食は糖尿病の方には基本的におすすめしていません。 しかし、当院の栄養カウンセリングにいらっしゃる糖尿病患者さんの約半数は、ほぼ毎日何らかの間食をされています。 本来は間食をしないに越したことはないのですが、どうしても食べたい!我慢できない!という方のために、間食をする時に心がけていただきたいポイントについて次にお話します。 2.糖尿病の方でもOKな間食!8つのポイント 2-1. ・ごはんなどの主食 ・肉や魚などのタンパク質のおかず ・ミネラルや繊維が豊富な野菜 1回の食事でこの3つをきちんと食べた上で、間食はあくまでも「オマケ」として考えましょう。 1日あたりの間食は 80~160kcalが理想ですが、 最大でも200kcal以内に収める事が大切です。 病院などで指示エネルギー量が決められているという方は、間食を食べた分を間食を主食量などで調節して指示量以内に収まるようにしましょう。 一度にまるまる1個食べなければ良いのです。 ただし、菓子パンなどを200kcal分なら毎日食べてもよいというわけでもありません。 ちなみに、先ほど当院で栄養カウンセリングを受けている方の約半数が間食をされていると言いましたが、その多くは菓子パン、マドレーヌなどの焼き菓子、おまんじゅうなどの和菓子、おせんべい、チョコレートなどです。 1日の目標カロリーがよくわからない、飲み会や食事会などのイベントがあって食べ過ぎてしまいそうなときはどうしたらいい?など、わからないことがあれば当院の管理栄養士にぜひご相談ください。 2-2. 間食では「たんぱく質」を摂りましょう 糖質を採る時は、たんぱく質と一緒に食べると血糖値の上がり下がりが穏やかになります。 例えば、 ・せんべいより、ごま・チーズおかきや豆が入っている物を選ぶ ・菓子パンではなく、ツナやたまごのサンドイッチにする ということです。 たんぱく質を摂る事によって、血糖値へのメリットとともに、腹持ちもよくなるのでおすすめです。 特にたまごは、たんぱく質だけでなく ビタミン・ミネラル・カルシウム・鉄・亜鉛などの必須アミノ酸が全て入っている理想の食品です。 1個あたり80kcal程度なので、ゆでたまごを間食に取り入れるのもおすすめです。 2-3. ナッツ・フルーツ・乳製品を選ぼう この3種類をおすすめする理由は、 食事で足りない栄養素を補うものとして考えることができるからです。 ただし、カロリーが高いので20粒程度に抑えましょう。 また、塩味付きのものだと塩分の摂り過ぎになってしまうので、無塩タイプが良いでしょう。 フルーツを生でいただけばしっかりとビタミンCを取り込むことができます。 「果物は甘いけど大丈夫なの?」と心配される方もいらっしゃるかもしれませんが、 果物に含まれる糖質は血糖値をほとんど上昇させないので、適量であれば食後高血糖にはなりにくいのです。 もちろん、食べ過ぎると中性脂肪に変わってしまいますから、なるべく80kcal以内くらいの適量を守りましょう。 ヨーグルトはなるべくプレーンタイプを選び、はちみつや、ラカント等の甘味料を使って自分で甘味を調節すると良いでしょう。 出典:サラヤ株式会社ホームページ 2-4. 間食にもゴールデンタイムがあります 間食は、いつでも好きな時間に摂っていいというわけではありません。 最も良くないのは、 「夜寝る前」です。 食べ終わった直後のまだ血糖値が高い状態のまま眠りについてしまうと、就寝中や翌朝の血糖値に影響を及ぼすだけでなく、就寝中はエネルギー消費量が少ないため、 肥満の原因にもつながるからです。 当院にいらっしゃる糖尿病患者さんの中には、 「午後のおやつタイムに、付き合いで食べてしまう」 「寝る前になんとなくお腹が空いて、ついつい食べちゃう」 という方が多くいらっしゃるのですが、間食を摂るタイミングは、できれば 午前中、もしくは活動量が多い昼間、特に、運動や活動を始める前に食べるようにすれば、ある程度のエネルギー消費が期待できるため、血糖値が上がったままにはなりません。 また、食事と次の食事の間ではなく、食事のすぐ後に、デザート的な流れで食べるという方法もあります。 これは、1日の血糖上昇の山を、朝・昼・夕の3つと考えて、その3食以外の時間帯に血糖値を下げることができるというメリットがあります。 要するに、「間食」という言葉にならって食事と食事の間でおやつを食べてしまうと、昼食後しばらくしてせっかく血糖値が下がり始めたところ(もしくはまだ上がったまま)で15時頃におやつを食べてグンと上がり、それが下がりきらないうちに夕食を食べてまたさらに上がるという、 「ホップ・ステップ・ジャンプ現象」がおきてしまいかねません。 このように一日中だらだらと血糖値の高い状態が続いてしまうのが一番よくないのです。 出典:糖尿病ネットワーク まとめると、間食のゴールデンタイムとは ・午前中 ・日中の運動もしくは活動の前 ・食後すぐ ということになります。 2-5. 食べ過ぎない秘訣は最初に量を決めること 間食は、食べる前にあらかじめ取り分けておきましょう。 最後に残せばいいと決めたつもりでも、目の前にあるとつい「あとちょっとだけ・・・」と、どうしても余計に食べてしまうもの。 「今日はこのくらいにしておこう」とお皿に取り分けて、 ゆっくりとよく味わって食べることで満足感につなげましょう。 適量の目安は、 両手の人差し指と親指で作った輪に収まるくらいです。 同じくらいのサイズの小皿を、おやつ専用に用意しておくといいかもしれませんね。 また、近くにあるとつい食べてしまうという方は、おやつを買い置きすることもやめておいた方が良いでしょう。 2-6. カロリーだけでなく「糖質の量」もチェックしましょう。 当院の栄養カウンセリングに通われている患者さんに、 「洋菓子よりも和菓子の方がカロリー低いから、カラダに良いんでしょ?」 ということをよく質問されます。 カロリーを気にする事ももちろん大切ですが、血糖値を上げる原因である「糖質(=炭水化物)」が少ない方が、血糖値の上がり下がりに影響しない良い間食だと言えます。 例えば「糖質」という観点からおもなお菓子の原材料をみてみると、 <どら焼き> ・皮… 小麦粉と砂糖 ・あんこ… 小豆と大量の砂糖 <大福> ・皮… もち米と砂糖 ・あんこ… 小豆と大量の砂糖 <おせんべい> ・ うるち米 <クッキー・マドレーヌ> ・ 小麦粉と砂糖 <ポテトチップス> ・ じゃがいも これらの原材料はすべて血糖値上昇の原因となる 糖質で出来ています。 カロリー表示だけでなく、「これは何で出来ているのかな?」という視点を持つことも大切です。 出典:大塚製薬HP つまり、GI値が低ければ低い食品ほど、糖に変わるスピードが遅く、体内にゆっくり吸収されるため、血糖値の上昇がゆるやかで腹持ちがいい食品だといえます。 間食を摂る際には下記の表を参考に、GI値の低い種類のものから選んでみましょう。 ロカボは、お米や麺類を一切食べないというような極端な糖質制限をするのではなく、 ゆるやかな糖質制限でバランスの良い食事にしよう、という考えのことです。 ロカボでは、 1日に食事から摂る糖質量を130g以内にします。 朝・昼・夕の食事でそれぞれ20~40gずつ、そして間食で10gまでの糖質ならOK。 糖質を完全にカットするわけではなく、 普段の生活に必要な糖分はきちんととるというやり方です。 糖質に量に気をつけさえすれば…直接血糖値を上げないタンパク質や脂質は適度に食べても大丈夫。 間食をどうしても食べたい人でも続けやすいのが利点です。 グルテンとは、 小麦粉に含まれる粘り気のあるたんぱく質のことです。 小麦粉はこのグルテンを含む量によって種類が区別されます。 グルテン量が多いのが強力粉、少ないものが薄力粉、その間が中力粉です。 グルテンには腸内の悪玉菌を増やす作用があり、 消化不良や栄養の吸収阻害、便秘、下痢、むくみなどの不調につながるといわれています。 また、グルテンアレルギーやセリアック病など、グルテンの分解酵素を持っていないタイプの方は、吐き気や腹痛、湿疹などのアレルギー反応を引き起こすこともあります。 また、グルテンを多く含む小麦には「アミロペクチンA」という血糖値を上昇させる成分が含まれているため、小麦を多く摂取していると糖尿病になりやすいといわれています。 さらにグルテンには中毒性があるため、 食欲が抑えづらくなるという作用もあります。 最近よく耳にする 「グルテンフリー」とは、グルテンを含む食品(パン、パスタ、うどん、ラーメン等)をとらない食事療法のことです。 グルテンアレルギーやセリアック病の方には効果的で、カルシウムなどミネラルの吸収がよくなったり、 免疫力のアップ、大腸がんの予防などが期待できるといわれています。 グルテンフリーは、グルテン不耐性の人だけでなく糖尿病患者や糖尿病予備群の方におすすめの食事法でもあります。 パンが大好きという方も、何回かに1度はグルテンの入っていない「米粉パン」などを選んでみてはいかがでしょうか。 もちろん食べる順番は、野菜やたんぱく質から食べることを、忘れないでください。 2-7. 甘いものは組み合わせを考えましょう これまでお話ししましたように、お菓子類は糖質が多く、カロリーも高く、ついつい食べ過ぎてしまうのが問題です。 でも、先ほど2章の2で述べた「+たんぱく質」を意識した場合、 ・クッキーが食べたい時は、2~3枚のところを1枚に減らして代わりにチーズやたまごを足す。 ・豆乳・カフェラテと一緒に食べる。 などの工夫をすれば、血糖値の上昇を緩やかにし、満足感と栄養どちらも取れることになります。 満足の秘訣は「集中食べ」 テレビを見ながら、何かをしながらの「ながら食べ」ではなく、食べることに集中しましょう。 なぜなら、 目の前の食べ物に集中するほど、満足感を得やすくなるからです。 また、間食を食べる時は、 「これは私が今本当に食べたいものなのか」 と、胸に手を当てていったん考えてみましょう。 目の前にあるから食べていないか。 口寂しいだけで食べていないか。 食べ過ぎ防止策として、 間食前に温かいお茶やコーヒーをゆっくり1杯飲むのも効果的です。 おいしいお茶をゆっくり飲む時間をとれば、ダラダラと食べ続けるよりも少しだけ自分を大切にしてあげている感じがしませんか? 3. 間食の食べ過ぎで、こんな病気になる恐れも 「間食」と聞いて思いつくのはどんな食べ物でしょうか。 チョコレートやクッキー、ケーキ、和菓子やスナック菓子・・・ これらのものは、砂糖や脂質をたっぷりと含んでいて高カロリーです。 糖質は体内に入って、最終的に小腸で吸収されます。 そして、肝臓から血液中に流れ身体を動かすエネルギーとなります。 この時使われなかった糖質はグリコーゲンとして内臓や筋肉に蓄えられるのですが、この蓄積量が過剰になる事で肥満へと繋がってしまうのです。 また、血液中のブドウ糖濃度を表す血糖値が急激に上昇すると、血糖値を下げようとインスリンが大量に分泌されます。 インスリンは脂肪を溜め込む性質があり、肥満の元になる事があります。 肥満になると、次のような病気に繋がる恐れがあります。 3-1. 脂質異常症 脂質異常症とは、血液中にふくまれるコレステロールや中性脂肪(トリグリセライド)などの脂質が、一定の基準よりも多い状態のことをいいます。 血液中に余分な脂質が多くなると 動脈硬化を起こしやすくなり、心筋梗塞や脳卒中などのリスクが高くなります。 血管に強い圧力がかかっている高血圧の人が脂質異常症をともなうと、血管壁が傷つきやすいため動脈硬化がさらに進行するリスクがあります。 また、インスリンが不足すると中性脂肪が体内で利用されにくくなり、血中に中性脂肪が増えてしまいます。 そのため糖尿病の人は脂質異常症を伴いやすく、動脈硬化を進行させるリスクが高まります。 3-2. 脂肪肝 脂肪肝とは、中性脂肪が肝臓に蓄積する病気です。 (俗にいう「フォアグラ」状態です) 食事で摂った糖質や脂質は、分解されて小腸から吸収された後、肝臓で中性脂肪に変化します。 摂取エネルギーと消費エネルギーのバランスが取れていればよいのですが、脂質や糖質を摂り過ぎていてさらに運動不足の場合には、 使いきれなかった脂肪酸やブドウ糖が中性脂肪として肝臓に蓄えられます。 お酒の飲み過ぎが肝臓に悪いことは一般的に知られていますが、実は日本人の脂肪肝の原因で多いのは飲み過ぎではなく、「食べ過ぎ」によるものです。 これを 非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)と呼びます。 NAFLDには、症状が軽く改善しやすい 単純性脂肪肝(NAFL)と重症タイプの 非アルコール性脂肪肝炎(NASH)の2種類があります。 NASHは放置すると肝硬変、肝細胞がんへと進行することが知られています。 また、NAFLもNASHに進行することがあります。 脂肪肝の人が全て重症化するわけではありませんが、早期に発見して、原因となる生活習慣や肥満を改善することが重要です。 4.糖尿病の方の間食、素朴な疑問 4-1. チョコレートは体にいいって本当? 最近、チョコレートが健康に良いと話題ですよね。 健康に良いとされる ハイカカオチョコレートはどのように良いのかお話します。 ハイカカオチョコレートとは、 カカオの含有量70%以上のチョコレートのことです。 「ポリフェノール」という成分を聞いたことがある人も多いかと思いますが、赤ワインやカカオに多く含まれていて 強い抗酸化作用があり、老化や生活習慣病の原因と言われる活性酸素を取り除いてくれる働きがあります。 このポリフェノールの一種である 「フラボノイド」が、動脈硬化などの糖尿病合併症の予防につながるとされているのです。 ただし、ハイカカオだから大丈夫とチョコレートを食べすぎるのは問題ですので、食べる量は 3かけ程度の適量にしましょう。 しかし、「ハイカカオは苦手だからミルクチョコレートで・・・」となると話は変わってきます。 ミルクチョコレートのパッケージの裏側を見てみると、原材料名の一番初めに「砂糖」と書いてあります。 原材料名は含まれている量が多い順に書かれているので、実はミルクチョコレートは、 「チョコレートの味をした砂糖」なのです。 チョコレートを選ぶ時は、 原材料名の一番最初が「カカオマス」のものを選ぶようにしましょう。 ちなみに、抗酸化作用のあるポリフェノールはごぼう、なす、ほうれん草などのアクのある野菜や、かぼちゃ、ニンジン、ピーマンなどの緑黄食野菜にも含まれます。 チョコレートだけでなく、野菜もバランスよく取り入れて、動脈硬化を予防しましょう。 4-2. もしも食べ過ぎてしまった時の対処法 付き合い等で止むを得ず間食や外食を多く食べてしまったときは・・・ ・前後の食事回数・間隔は変えずに、食事量を1~2割減らす。 (1食抜くなど極端に減らすことはしない) ・食べた後2~3日は間食を控える。 (または果物・牛乳のみに) ・魚・豆腐・野菜中心のメニューに。 (油脂控えめ) 等でなるべく早めに食事を元に戻すようにしましょう。 ご飯や甘い物を食べ過ぎたときに意識して摂りましょう。 ビタミンB1が不足すると、糖質が効率よく燃焼されず、疲れやすく、体脂肪を貯めやすくなります。 体内で脂質の酸化を防いで、悪玉コレステロールを増やさない働きもあります。 不足すると、たんぱく質がうまく機能せず、代謝が落ちる原因になります。 肝臓の働きにも必須なので、お酒の好きな方は不足しないように摂取したい栄養素です。 カロリーゼロのお菓子や飲み物なら大丈夫? 「カロリーゼロ」「ノンカロリー」と表示されていても、実際には少量のエネルギー(100ml中5kcal未満)が含まれています。 カロリーゼロだからと言ってたくさん食べてしまうのは、あまり好ましくありません。 「糖質ゼロ」の場合は、砂糖や甘味料などすべての血糖値上昇の原因が含まれていないので、血糖値の急な上昇を防ぐことができます。 しかし、似た表示になりますが 「糖類ゼロ」という商品もあります。 これは砂糖は使用されていませんが、糖質ゼロとは違って 人口甘味料が含まれています。 人工甘味料のなかでも体内で吸収されずに排出されるタイプと、一部が消化吸収されて血糖値を上げるタイプがあるので、いずれも摂りすぎには注意しましょう。 4-4. ~おわりに~ いかがでしたか? 糖尿病の方はもともと「甘いものが好き」という方が多いため、おやつを完全に辞めるのはつらいという方もいらっしゃることと思います。 そんな時は、今回ご紹介したポイントを参考にしてみてください。 横浜市南区の呼吸器内科である当院では、糖尿病や生活習慣病の方を対象に、 管理栄養士による栄養カウンセリングを行っています。 わからないことがあれば、当院の管理栄養士にぜひご相談ください。

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