大きな違いは無い!? カロナールとアセトアミノフェンの違いは成分名か商品名 さて、 カロナールと アセトアミノフェンの違いは製品名か成分名かの違いです。 アセトアミノフェンが成分名、カロナールが製品名です。 つまるところ、アセトアミノフェンが含まれているお薬の中にはカロナールという商品があるというだけの話です。 他にもコカール、アセトアミノフェン錠などというもので販売されています。 販売メーカーも違っております。 もっとわかりやすく解説してみると、塩が欲しいと聞かれて、あなたは何を想像するでしょうか。 アジシオでしょうか、はかたの塩でしょうか。 塩だけでも色々な種類がありますが、それぞれは塩であることに変わりはありません。 ここでアセトアミノフェンとカロナールをそれぞれ当てはめてみると、塩という部分はアセトアミノフェン、アジシオやはかたの塩に当てはめるとカロナールということになります。 なんとなく分かってきたのではないでしょうか。 これが大きな違いであります。 また、アセトアミノフェンが含まれている薬には有名なパブロンなどの風邪薬などがあります。 ただ、 歯が痛いという場合にはアセトアミノフェンが含まれているパブロンを使用するには余計な成分が含まれているので、この場合は適切ではありません。 他にもタイレノール、セデス、ルルなどがあります。 カロナールとアセトアミノフェンの違いは信用度もある? アセトアミノフェンことカロナールを処方してもらいたい場合、どちらかの商品があなたの手元に渡ると思います。 結果的に、効き目は同じなのですが、カロナールはあゆみという製薬会社、アセトアミノフェンの場合は武田、辰巳、高田、日本ジェネリック、丸石、ニプロ。 コカールの場合は三和科学というように 製薬会社がそれぞれ分かれているのが 違いです。 その中でもカロナールが一般的に見られるのは、医者にとって信用度が高かったり、製薬会社の営業によってその病院で処方されやすいだけです。 医師によっては、この製薬会社は余計な混ぜ物がしているから、選ばないといったような視点を持っていたりもします。 または、病院で待っていると、たまにスーツ姿の方が箱や資料などを持ってきているかもしれませんが、あれがまさに製薬会社の人です。 新しい製品が出たという説明や、アセトアミノフェンやカロナールをよろしくねといったような挨拶に来ています。 そして、病院で処方されやすい薬が決まるといったような、ちょっと黒い話もあります。 カロナールとアセトアミノフェンの違いは含有量にも違いがある? 例えばカロナールの場合は、500mg、300mg、200mgといった違いがあります。 アセトアミノフェンでは、300mg、200mgくらいのものです。 他には特殊な環境下や人である場合で、大量のアセトアミノフェンが必要とされる場合は使いやすいカロナールが処方されやすかったりもします。 例えば体重や体格が違う外国人も日本の病院で診断を受けると多めに出されることがあります。 他にも細粒といって、100mg単位で指定できる場合もあります。 500mgも飲まないといけない方はあまり多くありませんが、それでも急性疾患で必要だったり、体重が一般の方より多かったりというような場合には状況に応じて使い分けられます。 一般の方が飲むのであれば、100mg~300mgくらいまでの処方かもしれません。 色々書いてきたけれど、カロナールとアセトアミノフェンの違いは考えなくとも良い ここまで色々な情報を書いてきましたが、カロナールだろうが、アセトアミノフェンだろうが処方されてもそれぞれの効き目の違いには大差ありません。 特に解熱鎮痛剤では、効き目の速さや効くかどうかなどが求められるため、 それぞれのメーカーで大きく違っていることもありません。 ただ、これはアセトアミノフェンとカロナールの違いの場合の話です。 その他のお薬では、製薬会社によっては、作り方が違っていたりするため、効き目がちょっと違ったり、こっちの方が患者の方では効きやすいといったような差もあるようです。 繰り返し書きますが、カロナールとアセトアミノフェンについては、そこまで差があると必然的に人気度が落ちてくるため、違いは成分か会社名くらいのものです。 このあたりはプロの医者の視点や、製薬会社の営業事情もありますが、そのあたりによって決まるのであまり気にしないようにしましょう。 もしくははっきりと同じ会社でも違いがあるならば、病院や薬局で処方の変更を申し出るようにしてみても良いです。 薬剤師でもここまで書いてきたことと同じ説明をするかもしれませんが、それでもハッキリとした違いが体感できるならば、自分はこれがいいというようなことを言ってみるのも良いです。
次のContents• カロナール(アセトアミノフェン)を粉砕する時にはこんなところに注意が必要 山本化学工業の「 アセトアミノフェン水増しの問題」を受けて カロナール細粒20%・50%、カロナール坐剤小児用 50が「 出荷調整解除時期未定」となっています。 (10月23日時点) 10月23日夜:供給再開の情報ありました。 Twitterに気になる情報が・・・ カロナール細粒の在庫がなくなったら錠剤を粉砕する必要が出てくるかもしれません。 そんな時に気になるTweetが・・・ カロナール粉砕の味見してみたけど、あれは駄目だ。 ずっと口に残るタイプの苦さだから、お子ちゃまが飲んだら薬嫌いになっちゃうやつですわ。 できるだけ細粒で渡してあげたいけど、これから難しくなっちゃうのか。 もし、粉砕で渡すならオブラート必須ですよー。 — 管薬になってしまった kanyakurukuru ほほ~ 不覚にも 他の薬剤師さんが味見の先を越されてしまいました。 味見するしかない! アセトアミノフェンの錠剤の販売状況 2017年10月時点でアセトアミノフェン錠を発売しているメーカーは以下の通り 商品名 含量 mg 重量 mg 含量率 カロナール錠200mg 200 300 0. 667 カロナール錠300mg 300 375 0. 8 カロナール錠500mg 500 560 0. 893 アセトアミノフェン錠200mg「マルイシ」 200 218 0. 917 アセトアミノフェン錠300mg「マルイシ」 300 327 0. 917 アセトアミノフェン錠200mg「TYK」 200 253 0. 791 アセトアミノフェン錠200mg「JG」 200 253 0. 791 アセトアミノフェン錠300mg「JG」 300 379. 5 0. 791 アセトアミノフェン錠200mg「NP」 200 253 0. 791 アセトアミノフェン錠200mg「タカタ」 200 253 0. 791 アセトアミノフェン錠200mg「テバ」 200 230 0. 87 アセトアミノフェン錠200mg「トーワ」 200 253 0. 791 アセトアミノフェン錠200mg「タツミ」 200 253 0. 791 コカール錠200mg 200 219 0. ぎゅぎゅっと小型錠ですね。 今回、味見をしたのは2種類 今回、味見をしたのは以下の2種類のアセトアミノフェン錠です。 「 あゆみ製薬のカロナール錠300mg」と「 丸石製薬のアセトアミノフェン錠300mg「マルイシ」」です。 カロナール錠300mg 素錠ということで、口の中に水を含むこと無く錠剤を舐めると 直ぐに錠剤表面が溶け始めます。 性状(添付文書より) 200mg 本剤は白色の割線入り錠剤で わずかにメントールのにおいがあり,味は苦い。 300mg 本剤は白色の素錠で,わずかにメントールのにおいがあり 味は苦い。 500mg 本剤は白色のカプレット素錠である。 確かに、メンソールの味はあるものの、やっぱり「 後味の苦味」は気になります。 アセトアミノフェン錠300mg「マルイシ」 マルイシのアセトアミノフェン錠は画像を見ても分かる通り カロナール錠300mgよりも一回りくらい小さい錠剤です。 うん・・・ メンソールの風味がない分、 苦味が更に強調されます。 基本的に 原薬のアセトアミノフェンの苦味が強いので、「 粉砕すると苦味が強く」出ます。 添付文書には特に味に関する記載はないようです。 カロナール細粒とかコカールD. Sはどうなのか? カロナール細粒の後味も苦味はあるものの、口の中に入れた瞬間は 小児でも飲めるように若干味が良くなっています。 後味は苦い オブラートとかゼリーを使って苦味を感じない方向で飲ませてあげるといいのかな?と思いました。 薬剤師ときどき父(やくちち)• 2019年発売の1冊 『総合診療医がケースで教える副作用を診るロジック』 総合診療医はどのような手順で薬剤性の副作用を鑑別しているのか? 副作用を診断する医師の思考過程を薬学的視点でのぞく! ことができる1冊です。 やくちちブログの過去記事紹介よかったら見てね~ 【【薬剤師が味見してみた】ファモチジンD「サワイ」の味見をして味以上に感じたことがあった・・・】 本当に味見は面白いです。 一度やったらやめられない〜• 2019年3月発売の1冊 『こころの治療薬ハンドブック 第12版』 精神科や心療内科の処方箋を受けることが多くなっていますよね。 そういったお薬の解説をしてくれる1冊です。 おはようございます🎵 アンサングシンデレラの当落通知がまたタイムラインに流れるようになったので、よく見ると 文言が変わってるみたい…… キーワードも変更して対応。 さぁ、今夜はアンサングシンデレラ🎵🎵🎵• しごおわ! お疲れ様でした。 明日から事務さんが1人増えて2人体制になります。 少し前までは、 薬剤師1 事務1 の貧弱薬局だったけど、大分人員も増やせる余裕が出てきました🎵.
次の特徴 [ ] アセトアミノフェンはやなどの NSAIDs と異なり、抗炎症作用はほぼ有していない。 正常な服用量では、血液凝固、あるいはの収縮などの影響が少ない。 と異なり、興奮、眠気などの副作用と、、は観察されない。 NSAIDsに起因する「」罹患者への投与はである。 用途 [ ] 医療用 [ ] として多く頓服処方されている。 、、、、、、、、、、、、小規模から中規模な手術後などの鎮痛目的で使用される。 解熱鎮痛薬の中では副作用が最も少ない部類に入る(副作用がないわけではない)ため、多くの疾患で第一選択薬として使用されている。 では解熱鎮痛剤として、アセトアミノフェンが推奨されている。 (系統のものは、出血傾向やを助長することからである。 ) 日本ではの整備前より使用されており、先発品は存在しない。 として、やが販売される。 としてはアセトアミノフェン単剤として「カロナール」をが販売している。 また、、、無水合剤の「SG配合顆粒 1g」をが販売している。 水溶性が極めて低いため、消化器疾患で内服不可能な患者には投与が難しかったが、2013年11月、が静脈注射製剤として「アセリオ」(ガラスバイアル製剤)を発売、2017年2月には「アセリオバッグ」(プラスチック製のソフトバッグ製剤)を発売した。 その他の用途 [ ] で生態系へ悪影響を及ぼしているの駆除にも効果があるとされる。 副作用 [ ] 肝障害 [ ] アセトアミノフェンは COX 活性阻害が弱くNSAIDsに見られるような胃障害の副作用が発生する頻度は低いが、の発症頻度が高まる恐れから、アセトアミノフェンを325以上含有する医薬品の処方中止を、2014年にがした。 米国ではアルコールに次いで2番目に多い肝硬変の原因物質である。 特に小児がアセトアミノフェン製剤の糖衣錠やシロップ薬を誤って過量内服する例が目立つ。 大量服用だけでなく少量の服用でも急性肝炎を発症する事がある。 また重篤な肝障害を有する患者には禁忌で、アセトアミノフェン4. 8をと一緒に服用し、急性肝不全で死亡した事例が1989年に報告される など、アルコール多量常飲者への投与は注意を要する。 犬や猫(特に猫)は能が低く、アセトアミノフェンを少量摂取しても中毒するため、アセトアミノフェン含有の解熱鎮痛剤を、犬や猫に投与してはならない。 ただし、一般的な風邪やインフルエンザのような短期使用の場合、投与量、投与期間は限られているため、副作用としての肝機能障害が問題になることはほとんどない。 過量服用時の治療には、独特のノモグラム を参照してアセチルシステインの投与量を決定する。 服用量に対応して肝細胞内のグルクロン酸の枯渇はある程度予測でき、それを補充することで肝障害をある程度予防することができるからである。 その他の副作用 [ ]• 顆粒球減少、血小板減少• 悪心、嘔吐• 喘息発作• 、間質性腎炎 オハイオ大学の調査にて、服用に伴い痛みの鎮静に加え、感情が希薄になることなどが伝えられている。 作用機序 [ ] アスピリンと同様にCOX活性を阻害することでの産生を抑制するが、その効果は弱い。 解熱・鎮痛作用はCOX阻害以外の作用によると考えられているが、詳細は不明である。 2002年に脳内で痛みの知覚に関与するシクロオキシゲナーゼ3 COX3 が発見され、アセトアミノフェンがこのCOX3を特異的に阻害することで鎮痛効果を発現すると考えられた時期もあったが、アセトアミノフェンの鎮痛効果発現メカニズムとCOX3阻害効果を結びつけることは非常に困難であることが明らかになってきた [ ]。 にZygmuntらにより、アセトアミノフェンの代謝物であるp-アミノフェノールが肝臓主体で産生された後に、大部分が脳内に、また、ごく一部は脊髄に移行しアラキドン酸と結合することで、N-アシルフェノールアミンを合成することを見いだした。 このN-アシルフェノールアミンが鎮痛作用を示す源となる可能性を報告している。 2011年の日本薬局方解説書には、アセトアミノフェンは系の阻害効果はほとんど持たず、の体温調節中枢に作用して表在毛細血管を拡張させることにより解熱作用を発揮するとされている。 鎮痛作用は、およびに作用し、痛覚閾値を上昇させる経路によると推定するとされる。 代謝経路と解毒 [ ] 経口投与では内服後30-60分で血中濃度が最高となる。 一部は肝臓のによってNAPQI( N-acetyl- p-benzoquinone imine または N-acetylimidoquinoneとも呼ばれる)に転換される。 NAPQIは毒性が高いが直ちにグルタチオン抱合を受けて無毒の ()とされ尿中に排泄される。 しかし、アセトアミノフェンが大量に摂取され、肝細胞内のグルタチオンが払底してしまうとNAPQIが肝細胞内の蛋白質や核酸と結合、特にミトコンドリア蛋白と共有結合、呼吸鎖抑制や酸化ストレスを惹起することで肝細胞が障害される。 そのため、アセトアミノフェンを多量に摂取すると肝臓毒性が現れる。 例えば、常習の飲酒のためにシトクロムP450の活性が上昇している場合には、アセトアミノフェンの接取量が少なくても中毒になりやすくなる。 アセトアミノフェン中毒に対してはグルタチオンの前駆物質であるを使用する。 グルタチオンを直接投与しても肝細胞には取り込まれないためである。 アセチルシステインはアセトアミノフェン服用後8時間以内に投与する必要があるが 、24時間以内の投与でも肝障害は抑制できないものの肝性昏睡を回復させ生命予後を改善する効果がある。 合成法 [ ]• Mangus, Brent C. ; Miller, Michael G. 2005. Philadelphia, Pennsylvania: F. Davis. Aghababian, Richard V. 22 October 2010. 814. World Health Organization 2015年4月. 2011年12月8日閲覧。 テルモ 2017年2月24日. 2020年4月24日閲覧。 全日本民医連 2019年9月17日. 2020年4月24日閲覧。 Pocket Medicine 7th ed. 安永満、松田彰史、村田誠 ほか、 肝臓 1985年 26巻 4号 p. 493-499, :• 清水勝 ほか「」第30巻第6号、1989年、 :。 MSDマニュアル プロフェッショナル版. 2020年3月6日閲覧。 Biol. Chem. 280 36 : 31405—12. 193 2001. Ellis, Frank 2002. Paracetamol: a curriculum resource. Cambridge: Royal Society of Chemistry. Anthony S. Travis 2007. In Zvi Rappoport. The chemistry of Anilines Part 1. Wiley. 764. 関連項目 [ ] ウィキメディア・コモンズには、 に関連するカテゴリがあります。
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