タピオカの原料はキャッサバ芋• タピオカの成分はほとんど100%がデンプンなので、栄養素による健康効果はあまり期待できない• タピオカのカロリーは乾燥状態で100gあたり355kcal、ゆでた状態で100gあたり62kcal 行列をなすタピオカミルクティー専門店のみならず、最近ではミスドやファミマなど、外食チェーンやコンビニでも見かけるようになったタピオカドリンク。 以前も幾度かブームになりましたが、タピオカとは一体なんなのでしょう。 あの黒いツブツブの原材料は何なのか? カロリーや栄養価は? また、原料が有毒というのは本当か? 飲みすぎて健康を害する危険性はないのか? 「タピオカとは何か」を解消し、おすすめのタピオカのお店や手作りタピオカスイーツレシピもおさえましょう! 大流行中のタピオカとはそもそも何なのか タピオカとは、トウダイグサ科のキャッサバという植物の根茎、すなわちキャッサバ芋からとったデンプンを丸めて作ったお団子のようなもの。 南米原産のキャッサバ芋には大きく分けて苦味種と甘味種の2種類があり、タピオカの原材料は主に甘味種です。 キャッサバ芋をすりおろして脱水し、デンプンだけを集めたものをタピオカデンプンと呼びます。 粉状のこれを機械にかけて丸くしてから吸水させ、沸騰した湯の中で糊化させ、水に浸漬させて中心まで水を吸わせるとお馴染みのタピオカの姿になります。 実はこうしてできるタピオカは白色です。 一般的な黒いタピオカはブラックタピオカと呼ばれ、本来の白いタピオカに着色したもの。 プリンの茶色いソースでおなじみのカラメルを加えて着色されているようです。 原材料の種類が違うわけではありません。 実際のところ、タピオカにはどれくらいのカロリーがあるのでしょう? 『日本食品標準成分表2015年版(七訂)』によれば、乾燥状態のタピオカは100gあたり355kcal。 ゆでたタピオカは100gあたり62kcalです。 たんぱく質や脂質はほとんど含まれていません。 たんぱく質は0g、脂質は乾燥状態で0. ゆでると限りなくゼロに近い「Tr」とされています。 食物繊維はタピオカ100g中に乾燥状態で0. 7g、ゆでると0. 1%以下です。 ビタミンやミネラルなどもタピオカパールの製造工程で取り除かれてしまっており、これらの栄養素による健康効果というのは期待できません。 キャッサバ芋の苦味種に含まれていることが多い青酸配糖体ですが、仮にタピオカを作るのに苦味種を使ったとしても、キャッサバデンプンの加工工程で水さらしなどが繰り返されるうちに取り除かれ、無毒化されています。 実際にタピオカを口にする上で危険性はありません。 下痢や便秘解消を引き起こすとは考えられません。 しかし食品なので、100%アレルギーにならないとはいい切れません。 炭水化物を多く含む小麦、そば、米などの食品にアレルギーをお持ちの方は、念のため注意されたほうがよいかもしれません。 食物繊維もごく少量しか含まれていないため腹持ち効果も期待できません。 いってしまえば「デンプンの塊」であり、一度に口にするのは少量であるとはいえ、ダイエット中に積極的に取り入れたいものではないでしょう。 また実は、水で戻しただけのタピオカはほとんど無味。 美味しく食べるために甘いドリンクに入れられたり、砂糖などで甘みをつけられたりしてから売られています。 流行りの楽しみ方では、「タピオカは太る」といわれても仕方がないかもしれません。 実は、タピオカの楽しみ方は変化していた 一度目は平成4年(1992年)という平成のごく初期に巻き起こったタピオカブーム。 2008年頃にもリバイバルが起きましたが、平成が終わって令和という新時代を迎えた今、再々燃中です。 三度目の流行となりますが、実は一度目のブームと二度目以降は楽しみ方に違いがあります。 二度目のブーム時と現在はテイクアウト可能なカップ入りのタピオカミルクティーが主流ですが、最初のブームで話題となったのは、タイ料理レストランなどのデザート「タピオカ入りココナッツミルク」でした。 外食からテイクアウトやお惣菜といった持ち帰れる食べ物へと、人々の消費生活が変化したことも背景にあるのかもしれません。 それでは、現在流行っているタピオカドリンクの起源はどこにあるのでしょうか。 答えは台湾。 ミルクティーにタピオカを入れて太いストローで吸い上げるという飲み方は、現地では1980年代から愛されています。 台湾中部の台中市にある春水堂というお店が、タピオカミルクティーの元祖。 マッカリー・ショッピングセンター1階にある、地元の人々から愛される台湾式カフェのタピオカドリンクは、タピオカの粒が真珠大であることからモミ(ハワイ語で真珠)ティーとも呼ばれています。 タピオカ初心者も是非チャレンジしてみたい!と思っても、これだけたくさんのお店があると、どこに行けばいいのか分かりませんよね。 一度は味わってみてほしい、台湾発のタピオカのお店をふたつご紹介します! どちらも多く出店しているので、お近くの店舗でモチモチ食感をお楽しみください。 こだわりの素材と確かな技術が魅力で、材料面では無添加のタピオカが使われており、香料は不使用。 お茶マイスター認定者のみがドリンクを作れるというこだわりようです。 タピオカミルクティーをはじめとしたタピオカ入りドリンクはもちろんのこと、愛玉ゼリーとジャスミンを組み合わせた、爽やかな香りの愛玉ジャスミンレモンティーなどもおすすめ。 どのドリンクも、グラスの中は3層の美しいグラデーションになっています。 見た目の美しさだけでなく、それぞれ異なる味わいや口あたり、混ぜた時の変化した味わいなど、何通りにも楽しめます。 台湾のポピュラーなおやつである、芋の団子「芋園(イモエン)」大豆から作る「豆花(トウファ)」シソ科の薬草のゼリー「仙草(センソウ)」が看板メニュー。 タピオカ、タロイモ、緑豆、ハトムギなど、トッピングの組み合わせ違いにより1号~5号があり、サイズはLとMの2種類、HOTとICEのどちらかが選べます。 ボールにココナッツミルク、牛乳、とうもろこし、熱湯で溶いた砂糖、塩を加え、水を切ったタピオカを加ます。 砂糖の量はお好みで。 ちょっぴり塩を効かせたココナッツミルクに、モチモチのタピオカと、とうもろこしの不思議な食感ハーモニーをお試しあれ! ココナッツの果肉を入れても良いです。 タピオカは時間が絶つと水分を吸い、食感も悪くなってしまいます。 量を考えて作り、その日のうちに食べるのがおすすめです。 まずはさつまいもの皮をむいて、柔らかくなるまで水から茹でます。 茹で上がったらボールに入れてつぶし、粉類、砂糖と一緒に混ぜ合わせます。 牛乳を少しずつ加え、耳たぶくらいの柔らかさに。 フライパンにうずらの卵ぐらいの大きさに丸めた団子が隠れるくらいの油を入れて熱し、低温でじっくりと、まわりがキツネ色になるまで揚げます。 途中、お玉やフライ返しで軽く押し付けるようにしましょう。 ファミリーマート限定・数量限定の商品です。 タピオカミルクティーをプリンで再現した『タピオカミルクティープリン』と食べ比べができますね。 ドリンクのみならず、タピオカの味にもバリエーションがあるのは嬉しいですね。 タピオカは弾力ひかえめで、かなりなめらかな口当たりです。 ミルクティーゼリーの贅沢な香りに、ココナッツや黒蜜が加わることで複雑な味わいに。 マスカルポーネムースが乗った状態で提供されるので、味に変化をつけつつ楽しめます。 濃厚な甘さがポイントです。 デザートにアジアンなタピオカスイーツを味わえます。
次の実はこのキャッサバには、有毒な成分「シアン化合物」が含まれています。 そのため、注意が必要です。 食用にするためには毒抜きの処理が不可欠であり、生食の状態で日本に輸入することは禁止されています。 葉を発酵させ有毒な成分を除去し、加工されたキャッサバのみ日本への輸入が許されています。 そして、キャッサバをタピオカにするために、さらなる加工がなされます。 まず、キャッサバの根茎から取ったでんぷんを水で溶き、加熱します。 そのあと粒状にして乾かすと「タピオカパール」になります。 どうやって丸い粒状にするか気になりますよね。 まさか手ごね!? いえいえ、原料の練ったタピオカを特殊な容器に入れて回転させると遠心力がかかって雪だるまのように丸くなるんです。 このタピオカパールを2時間ほどゆでて戻すと私たちが知っている「タピオカ」になります。 デザートやココナッツミルクなどでよく目にするタピオカの姿ですね。 通常タピオカは乳白色のような色をしており、黒いタピオカはカラメルなどで色付けされています。 愛らしい見た目とプヨプヨとした食感がクセになります。
次の中国で販売されたタピオカミルクティーにタイヤ素材が入っていたという衝撃の事実が判明した。 しかも、製造過程で偶然タイヤが混入したわけではなく、業者がタピオカをタイヤで偽造していたというのだから呆れて物も言えない。 タピオカの卸業者が残した名言をご覧いただきたい。 とにかく売れてしまえば儲けものということか。 言うまでもなく食べた人は悪影響を受ける。 彼らには「食の安全」という概念はないようだ。 によると、このタイヤ入りタピオカミルクティーを販売していたのは山東省東部、青島市の店。 この店でミルクティーを飲んだ女性がCTスキャンを受けたところ、消化しきれていない白い物体が発見されたことで、悪事が明るみに出ることになった。 タピオカの主原料はでんぷんで、通常ならば、消化されてCT画像には写らないからだ。 白い物体がびっしり写っている。 (参考:) その後、このテレビ局の記者が卸業者を問いつめたことで、例の名言は生まれた。 海外メディアのジャーナリズム精神はすごい。 中国では、これまでにも「食品ではないものを食品に偽装する」という事件が起こっている。 日本国内では、このような事件は聞いたことがないが…。 あっても産地偽装くらいだろう。 その後、この出来事を最初に報道した中国のテレビ局は捏造報道だと認めたが、中国当局からの圧力があったのではないかと噂されている。 単なる異物混入や不衛生な製造過程など、中国で起きた他の食品関係の事件も挙げるときりがない。 中国は国全体で食の安全に対する意識が欠落しているのだ。 一体いつまで待てば、安心して食べられる食品を作ってくれるのだろうか。 TPPで日本人が犠牲にならなければいいのだが…。
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