ものもらいとは?人にうつるの? ものもらいは、まぶたのあたりの脂を出す腺や汗を出す腺に細菌が入って炎症を起こしてしまってできたものです。 また、ものもらいには、 霰粒腫(さんりゅうしゅ)と麦粒腫(ばくりゅうしゅ)の2種類があります。 それぞれの特徴をご覧ください。 霰粒腫 霰粒腫は、まぶたの縁にあるマイボーム腺に脂肪が詰まって発症し、肉芽腫という塊ができる病気です。 マイボーム腺は皮脂腺の一つで、油性物質を供給して閉じたまぶたの内側を守る働きがあります。 症状は瞼(まぶた)の中にしこりがある、眼瞼の腫れや眼瞼に丸い腫瘤が現れます。 麦粒腫 麦粒腫は、雑菌の感染によって化膿します。 霰粒腫よりも痛みが強いのも特徴の一つです。 さらに、麦粒腫は二つに分けられます。 まぶたの内側に膿がたまっている場合は、内麦粒腫 ないばくりゅうしゅ と呼ばれます。 まぶたの見える部分で化膿している場合は、外麦粒腫 がいばくりゅうしゅ と呼ばれます。 伝染性について ものもらいは雑菌による炎症や脂肪の固まりが原因によるできるものなので、伝染性はありません。 人にうつることはないです。 ものもらいに眼帯はした方がよい? 眼帯って、何? 眼帯は、異物から眼を守るために使われるものです。 清潔なガーゼ等を目に当てて、それを固定するためにゴムを使って耳にかけます。 ネット通販とか普通の薬局、ドラッグストアなどに置いてあります。 楽天市場では蒸れにくく、かぶれにくい張る眼帯もあります。 眼帯を利用しない方がいい理由は? 今の時代とは衛生環境の違いや衛生観念の違いがあったので、これまでは眼帯をするという処置が取られてきました。 しかし、眼帯をすると、かえって、蒸れやすくなり、目のまわりに細菌が繁殖しやすくなるということで、殆どの眼科医はものもらいで眼帯をしない方が良いと考えています。 また、お子さんに対しても自分の手で触るのを防止するという理由で眼帯を付けることが多いのですが、これも注意がうながされています。 特に、視力の発達過程にあたる年齢(10歳くらいまで)に眼帯をつけると、弱視を引き起こす恐れがあるからです。 ものもらいは自然治癒する病気なの? ものもらいは、自然に治癒する場合が多いのですが、抗菌のために点眼薬、軟膏を使うのが一般的です。 ものもらいの霰粒腫(さんりゅうしゅ)の方は、蒸しタオルを使う方法があります。 まず蒸しタオルでまぶたを温めます。 その後、「マイボーム腺」を軽く押して、溜まった脂を外に出すつもりで、10~15秒かけてやさしくマッサージするという方法です。 また、汚れた手で触らないとか、目を酷使しないなど、目の清潔をきっちり守ることがものもらいを治す一番の近道であり、最善の予防でもあるのです。 自然治癒は何日かかる? 目を清潔に保っている状態で、3 日~4日くらいで腫れや痛みは治まります。 もちろん、腫れの大きさや体調によって、自然治癒する期間は長くなります。 1 週間~10日かかるケースも少なくありません。 その期間中は、コンタクトレンズをつけることもできませんし、アイメイクを控えることにもなります。 通常よりも不便な生活になります。 また、まぶたが腫れている状態の見た目が気になったり、手で触れて悪化させたりする心配がありますので、一週間以上目薬による自分で治療などを行ってみて、全く改善されない場合 また• 自然治癒では不安• 自己判断できない• 腫れがひどい• 治りにくい• 早く治したい などの場合は早急に 眼科で診てもらうことをお勧めします。 まとめ 医療の発達や社会の状況によって、病気や怪我に対する処置の方法も変わってきています。 ものもらいにおける眼帯も、その一つですね。 また、治療方法についても、ものもらいの場合は、まぶたが腫れるため、その見た目が気になったり、コンタクトレンズやアイメイクを控えたりすることとの兼ね合いで、自然治癒よりも、薬を使う、あるいは眼科を受診するという選択になると思われます。
次のものもらいはなぜできるの? そもそも、ものもらいはなぜできるのでしょうか? ものもらいができやすいのは年代でいうと10代から30代の若い女性なんだそうです。 この年代で共通なのは、普段からメイクをしていることが考えられますよね。 まつ毛の内側までばっちりメイクをしていると、瞼のふちにある分泌腺をふさいでしまうんです。 特に汗をかいてしまう夏場は不衛生になりがちですよね。 私も何度もものもらいになった経験がありますが、やっぱり暑い時期でした。 暑いと食欲も落ちてしまうから体の抵抗力も下がっていますよね。 まぶたの周りを汚れた手で触ったり、前髪が目に触れたり、アイメイクをまぶたの際までしていると、不衛生になってしまうのでものもらいもできやすくなってしまうのです。 スポンサーリンク ものもらいのときメイクしてもいい? ものもらいが出来てしまったら早く治すためにも目の周りは清潔にしなくてはいけません。 なのでできればメイクは避けたいですよね。 何もしない、触らないほうがいいのです。 でも、若い女性だとなかなかそうもいかないですよね。 私は実はものもらいが何度もできてそのたび切開をして膿をだしてもらっていたんですが、一番慌てたのが自身の結婚式の数日前にできてしまった時です。 これ以上はないばっちりアイメイク! 新婚旅行の間もメイクはしていましたが悪化することはなかったので、今思えばラッキーだったな、と思うのです。 眼科では先生に結婚式を控えてることは話しました。 「今度の日曜日結婚式なんですけど大丈夫ですか?」 このとき看護師さんのほうが 「結婚式?あなたの?えー!・・先生!大丈夫ですか?」 私よりも真剣に先生に聞いてくれました。 「うん、大丈夫、大丈夫」 先生 笑 私も若かったし、無知だったので深く考えなかったし、先生にも化粧の注意は何もされませんでした。 目薬だけは毎日さして、結婚式のメイクは仕方ないとしても新婚旅行の間のアイメイクを控えめにしたくらいです。 アイメイク以外のメイクはOKですよ。 でも普段が全体にしっかりメイクなのに、アイメイクだけしないのはかなり違和感があると思うのです。 メイクも薄めにするほうが全体の調和がとれますよね。 メイクをするなら、アイメイクはアイシャドウを薄っすらと塗る程度がいいと思います。 目の際は絶対に触らないこと、これは注意したいですね。 なのでアイラインはやめときましょう。 アイシャドウも目の際は避けてまぶたの3分の2の上の部分だけ薄めにつけることをおススメします。 これはメイクを落とすときのことも考えてなるべく縁をさわらないためです。 スキンケアの場合もコットンで目の縁まで触らないように優しくつけるといいですよ。 ものもらいのときメイク以外の対処法は? アイメイク以外だと眼帯をしたり眼鏡をかけるという方法があります。 私も眼科からの帰りは手術後なので眼帯をしてましたし、普段の移動は車を運転することが多かったので、運転のときは眼帯は外していました。 歩いているときも眼帯をつけてると視野が狭まるので慣れるまではちょっと大変かもしれないですね。 人とすれ違う時や横断歩道を渡るときは、何度も首を振って周りを確かめたりするのでかなり疲れました。 おススメは眼鏡です。 伊達メガネか薄めのサングラスです。 まぶたの縁がぷっくり腫れて化膿していても縁のある眼鏡だとあまり目立ちません。 アイメイクをしなくても違和感もあまり感じないですよね。 それにサングラスをすることで日差しからも目を守ることができるので眼鏡はベストアイテムだと思います。 アイメイクはなるべく薄くするか、避けて眼鏡にするか工夫すれば治るまで目立たなく過ごすことができますよ。
次の〇 初期症状• まぶたの一部が赤く腫れる• かゆみ 〇 症状が進むと• 腫れが強くなる• まぶた全体が腫れる• 赤みが強くなる• 痛みが強くなる 〇 さらに症状が進むと• 腫れた部分の瞼の裏から膿が出る• 腫れた部分の皮膚が薄くなり、破れて膿が出る 膿が出たあとは治ることが多いですが、まれに重症化したり、しこりが残って霰粒腫に移行することもあります。 ものもらいと似ている眼の病気 霰粒腫 ものもらいとまぎらわしいのですが別の病気です。 ただ、ものもらいとの区別がつきにくいこともあります。 霰粒腫は、まぶたの内側のマイボーム腺 まつ毛の生え際にある油分を分泌する穴 の出口がつまって、慢性的な炎症が起こることで、あぶらの塊のようなもの 肉芽腫 ができる病気です。 マイボーム腺で起こるという点は、ものもらいと同じです。 〇 症状• まぶたの腫れ• 異物感 痛みやかゆみが少ない点は、ものもらいと異なります。 流行性角結膜炎 はやり目 ウイルス感染が原因となって結膜 白目部分 と角膜 黒目部分 に炎症が起こる病気です。 原因となる主なウイルスは、アデノウイルス 8型、19型、37型、54型など などで、主な感染経路は、手指やものなどについたウイルスが目に入る接触感染です。 ウイルスの 感染力がとても強いことから「はやり目」と呼ばれ、感染経路から、全国的に大流行するようなことはありませんが、散発して地域的に流行します。 1年を通して感染しますが、特に 夏に多くなる傾向があります。 子供がかかった場合、 保育園や学校は感染を防ぐため、 出席停止になります。 免疫力や抵抗力を落とさない! ものもらいの予防は、 細菌に感染しない、 細菌を増殖させない状態にすることが大切です。 目を清潔に保つ 不潔な状態は、細菌が増殖しやすい環境です。 目を清潔な状態に保ちましょう。 汚れた手指やタオルなどで目に触れない• まぶたに触れるような長い前髪は避ける• アイメイクはほどほどにして、きちんと洗い落とす• コンタクトレンズは正しい方法で、清潔に使用する など 免疫力や抵抗力を落とさない 病気や体調がすぐれない、または、疲労、ストレス、睡眠不足などで、免疫力や抵抗力が低下しているときは、細菌に感染されやすい状態です。 免疫力や抵抗力を落とさないようにしましょう。 体を健康な状態に保つ• 十分な休養、睡眠をとる• 疲れやストレスを溜めない など この部分はインラインフレームを使用しています お役立ち医療コラムについて 【提供元】 お役立ち医療コラムは、株式会社eヘルスケアが提供しています。 【免責事項】• コラムの内容については細心の注意を払い掲載しておりますが、情報の確実性や安全性に関して保証されているものではありません。 また、医学の進歩により常に最新の情報とは限りませんので、あらかじめご了承ください。 病気に関する予防や治療法をはじめとした医学的情報は、医師やその他医療従事者による診断に代わるものではありません。 必ずしも全ての方に有効とは限りませんので、個別の症状については必ず主治医にご相談の上、適切な診断と治療を受けていただきますようお願いいたします。 【著作権】 お役立ち医療コラムの著作権は、株式会社eヘルスケアに帰属します。 営利・非営利を問わず、無断で複製、転載、配布等の行為を行うことは一切禁止とします。 【その他】 株式会社eヘルスケアでは、病気や治療に関するご相談や各医療機関についての個別のお問い合わせ・紹介などは受け付けておりません。
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