国内外で3年近く負け知らずの進撃を続けるレスリング女子の次代のホープ・藤波朱理(16)=三重・いなべ総合高=が本紙の取材に、「中止は悲しいが、落ち込んではいられない」と2024年パリ五輪への決意をあらためて語った。 父はレスリング部の俊一監督。 兄は17年世界選手権3位の勇飛。 レスリング一家のDNAを継承する藤波が、最後に敗れたのは17年夏の全国中学選手権(2位)。 以来、世界カデット選手権など国内外16の大会で優勝。 昨年のインターハイも1年生で制した。 同世代では最強の地位を不動にしている。 大きなターゲットがインターハイ3連覇だった。 藤波は高校の先輩にあたる男子フリースタイル57キロ級の高橋侑希、同じ三重出身で女子53キロ級の奥野春菜と、3連覇を成し遂げた元世界王者2人の名前を挙げ、「高橋さんも奥野さんも3連覇をステップに世界でも勝った」。 高校で力を示し、五輪へつなげるはずだった。 新型コロナウイルスの感染拡大によるインターハイの中止により、計画は軌道修正を強いられる。 藤波は未来へと頭を切り替えた。 「12月の全日本選手権がシニアデビューの大会になる。 まずはそこで優勝すること。 来年以降は世界選手権で優勝し、パリ五輪に出場したい」。 部活動が休止中の現在は、自宅付近を走ったり、チューブを使ったトレーニングをしたりしている。 同じ53キロ級で東京五輪代表の向田真優とは、練習で何度か手合わせしている。 父の俊一監督は「今の力は6ー4か7ー3で負けているが、差は詰まってきている」と語る。 藤波は「足りないのは筋力、そして経験。 もっともっと強くなりたい」。 有り余る向上心が試合のない空白を埋める。 164センチ。 4歳でレスリングを始め、18年には全国中学選手権52キロ級で優勝。 世界カデット選手権(49キロ級)も制した。 19年にいなべ総合高へ進みインターハイで優勝。 今年1月のクリッパン国際大会(スウェーデン)も制した。
次の来歴 [ ] 父親と兄の影響で4歳の時にレスリングを始めた。 1年の時に中学生の部40kg級で優勝した。 3年の時にアジアカデット選手権とU15アジア選手権を制すると、でも優勝した。 2019年には父親がレスリング部監督を務めるへ進むと、1年の時にはで優勝すると、クリッパン女子国際大会カデットの部では3連覇を達成した。 これにより、中学2年の時に全国中学生選手権44kg級の決勝で敗れて以降、国内外の16大会で連続優勝を果たすことになった。 主な戦績 [ ] 40kg級での戦績• - 中学生の部 1位• - 杯カデットの部 3位• - 3位• - 中学生の部 3位• - 全国中学選抜選手権 2位• - 中学生の部 優勝(44kg級)• - 全国中学生選手権 2位(44kg級)• - 全日本女子オープン選手権(中校生の部)優勝(48kg級)• - 全国中学選抜選手権 優勝(48kg級) 49kg級での戦績• - クリッパン女子国際大会 カデットの部 優勝• - カデットの部 優勝• - 杯カデットの部 優勝• - アジアカデット選手権 優勝• - 全国中学生選手権 優勝(52kg級)• - 優勝• - 全日本女子オープン選手権(中校生の部)優勝(52kg級)• - U15アジア選手権 優勝(54kg級)• - 全国中学選抜選手権 優勝(54kg級) 53kg級での戦績• - クリッパン女子国際大会 カデットの部 優勝• - カデットの部 優勝• - 優勝• - 全日本女子オープン選手権(高校生の部)優勝• - クリッパン女子国際大会 カデットの部 優勝 (出典 ) 脚注 [ ].
次の史上初のインターハイ中止のショックを力に変える。 国内外で3年近く負け知らずの進撃を続けるレスリング女子の次代のホープ・藤波朱理(16)=三重・いなべ総合高=が本紙の取材に、「中止は悲しいが、落ち込んではいられない」と2024年パリ五輪への決意をあらためて語った。 父はレスリング部の俊一監督。 兄は17年世界選手権3位の勇飛。 レスリング一家のDNAを継承する藤波が、最後に敗れたのは17年夏の全国中学選手権(2位)。 以来、世界カデット選手権など国内外16の大会で優勝。 昨年のインターハイも1年生で制した。 同世代では最強の地位を不動にしている。 大きなターゲットがインターハイ3連覇だった。 藤波は高校の先輩にあたる男子フリースタイル57キロ級の高橋侑希、同じ三重出身で女子53キロ級の奥野春菜と、3連覇を成し遂げた元世界王者2人の名前を挙げ、「高橋さんも奥野さんも3連覇をステップに世界でも勝った」。 高校で力を示し、五輪へつなげるはずだった。 新型コロナウイルスの感染拡大によるインターハイの中止により、計画は軌道修正を強いられる。 藤波は未来へと頭を切り替えた。 「12月の全日本選手権がシニアデビューの大会になる。 まずはそこで優勝すること。 来年以降は世界選手権で優勝し、パリ五輪に出場したい」。 部活動が休止中の現在は、自宅付近を走ったり、チューブを使ったトレーニングをしたりしている。
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