お盆とは、仏教の「盂蘭盆会(うらぼんえ)」が正式名称 お盆とは、仏教の「盂蘭盆会(うらぼんえ)」が正式名称です。 ご先祖さまを供養する日本の大切な伝統行事の一つ。 お盆の期間にご先祖さまの霊があの世から自宅に戻り、私たちが迎え火をたいてお迎えします。 そして無事にまた天に帰ってもらうように送り火をたいてお送りします。 玄関に提灯を下げて迎え火の代わりにします。 その火で明るく帰り道を照らして、迷子にならないように送り出してあげます。 盆棚・精霊棚の飾り方・作り方:並べるもの 「盆棚」「精霊棚(しょうりょうだな)」の飾り方や並べ方は、宗派、住む地域、それぞれのお家によってさまざまです。 神社仏閣では聖なる場所と俗なる場所とを分ける境目のことを結界と言います。 笹竹に縄を張りめぐらすのは、この結界に見立てたもの。 盆棚・精霊棚の飾り方・作り方:お供えものの位置はどうする? 住む地域や習慣、家庭によって、飾るものまざま。 もちろん宗派によっては用意するもの、飾るものも違ってきます。 ここではごく一般的な簡単な作り方をまとめてみました。 1:仏壇の前に置いた経机や小机に真菰(まこも)を敷いて祭壇を作ります。 2:仏壇から位牌を取出し、机の真ん中に置き、キュウリと茄子で作った精霊馬、精霊牛や水の子、ミソハギの花、季節の果物、故人の好物だったもの、香炉、お鈴を並べます。 3:盆棚・精霊棚の脇には、盆提灯置き灯りをともします。 宗派によってはそれぞれ決まりやルールがありますが、気にしないでご先祖さまをお迎えして丁寧に供養する事の方が大事だと思います。 盆棚・精霊棚を飾るスペースがない場合 精霊棚を置く場所は、仏壇の脇、床の間、奥座敷、屋外の場合など住む地域によってさまざま。 最近は精霊棚を別に作らないで、直接仏壇に飾りを供える家庭が多くなっているようです。 マンションなど狭く、置くスペースがないことも考えられます。 そういう場合、仏壇のスライド式の棚板、経机、小机を利用して並べてみればよいでしょう。 【関連記事】• 更新日:2020年05月08日.
次のお盆の迎え方、精霊棚の飾り方 はじめに お盆は、各家庭で毎年行われています。 日本の風物詩としてこれほど生活に密着した仏教行事はないでしょう。 しかし、一方で地域による違いや各家庭によって様々な形式が見られます。 それは、長年に亘る幾多の変遷があったからです。 そのような中で、お盆の行事に関して、お寺によく質問されることを列記してみたいと思います。 1、七月盆と八月盆 最初に、お盆を「七月盆」で行うのか「八月盆」で行なうかという質問です。 これは、まずお盆の元来の時期を知らなければなりません。 お盆の起源の一つは、インドの仏教教団が、雨期に集団で修行を行なった際、その終わりの日に阿難尊者が亡き母のために修行中の僧侶の供養を行ったのが、その始まりといわれています。 これは、安居(あんご)とよばれる集団修行の最後の日、つまり太陰暦の7月15日でした。 仏教が日本に伝わり、お盆は日本古来から伝わる祖霊信仰と結びつき、盛んに行われるようになりました。 旧暦(太陰暦)の7月15日は、新暦(太陽暦)では約1ヶ月のずれがあります。 農家の方にとっては、田の仕事が一段落する農閑期にあたる八月盆のほうが都合が良いので、新暦への移行とともに八月盆が一般化しました。 また、都市部では、旧暦の7月をそのまま新暦で読み替えた「七月盆」を行い、夏休みの取れる 8月には田舎で「八月盆」を迎える方も増えてきました。 貞昌院の近辺(横浜市港南区)では、おおよそ4割が七月盆、6割が八月盆という割合です。 皆様は、お寺で行われているでの、大きな精霊棚(しょうりょうだな)を見たことがあるでしょうか。 【貞昌院の精霊棚(施餓鬼棚):本堂正面に設けます】 各家庭に準備する物は、お寺の精霊棚を小さくした物が基本となります。 かつては、縁側に机を出して、ゴザ等を掛け、竹を正面に立てたりしましたが、縁側の無い家庭も増えましたので、部屋の隅、または仏壇の脇に造る方もいます。 また、仏壇の前に小さな机を置いても良いでしょう。 それができない場合は仏壇をそのまま利用する場合もあります。 それぞれの家庭の事情もありますので、必ずこうしなければならない、ということはありません。 要は、御先祖様を迎える気持ちと、そのための準備をしっかりと行なう事が大切であり、その形式にとらわれる心配は無用です。 【各家での盆棚の例】 3、迎え火 迎え火の焚き方についてです。 これは、御先祖様が家に帰ってくる道を間違えないようにと言う意味で焚きます。 時期は、13日の黄昏時と言うのが一般的です。 門前や玄関先において麻幹(おがら)を焚きます。 また、墓前で焚いたり、墓地まで提灯を持って迎えに行く地方もあります。 ただ、最近では団地やマンション住まいで迎え火が焚けない、という話を聞きます。 火災の危険が有りますので、無理にとは申しませんが、豆電球の提灯を掲げるとか、焙烙(ほうろく)や素焼きの鉢などを用意してその中に少量の麻幹で灯火を作り、迎える気持ちを表してみてはいかがでしょうか。 4、送り火 次に送り火についてです。 この時期に関しては、地域差が大きいです。 神奈川県の周辺では、15日の夕方、という風習が多いようです。 また、京都の大文字焼きに代表されるように 16日の夜という地方も多いですし、15日の深夜という場合もあります。 このように送り火の時期に関しては様々ですので、その御家庭の伝統を重視するのがよいでしょう。 また、迎え火と同様に門前で麻幹(おがら)を焚きますが、送り提灯と言って、墓地まで御盆棚に掲げた提灯や灯籠をお供えに行く地域もあります。 さらに、灯籠流し(精霊流し)も送り火の一種です。 5、お供え物 お供え物で代表的なのが、ナスの牛とキュウリの馬でしょう。 これは、御先祖様の乗り物として、迎え火の時に門前に用意し、焚いた後で御盆棚まで持ってきます。 さらに送り火の時に門前に出します。 その他、灯明に模したホオズキを飾ったり、季節の野菜・果物等をお供えします。 この様な物を供えなければならないと言う決まりは特にありません。 ご先祖様、故人の喜ぶ物、好きだった物をお供えし、その感謝の気持ちを表しましょう。 6、お経 お読みするお経は、般若心経、修証義などが読みやすくてよいと思います。 ので、こちらもご利用ください。 最後に お盆の諸行事に関する様々を述べてみました。 しかし、冒頭で述べたように地域や御家庭、寺院によって様々な考え方や風習があります。 分からないことは、お寺に気軽に御相談下さい。 また、その家や地域の伝統やしきたりも大事にした頂ければと思います。 貞昌院では初盆を迎えられる方につきまして、お盆期間中に、檀家様の仏壇におまいりさせていただいております。 (初盆をお迎えの方には、棚経時間希望の案内を6月初旬に郵送しております) もちろん、初盆以外の方につきましても、ご希望があればおまいりさせていただきます。 時間調整の都合もありますので、1ヶ月ほど前に貞昌院までご連絡くださいますようお願いいたします。
次の曹洞宗の正式な盆棚(精霊棚)の飾り方 平成30年6月6日更新 曹洞宗の正式な盆棚(精霊棚)の飾り方について。 もっとも何度も書きましたが、 お盆の行事は習俗 です。 地域差がものすごくあるので、そちらを優先して下さい。 精霊棚には関係ありませんが、長崎では盆中にお墓で花火をあげるのは有名です。 (半端な量ではありません。 他の地域の方が見たら腰を抜かすでしょう) それでは曹洞宗の正式な方法です。 例によって、行持規範で調べます。 画像が小さくて読めないですね。 大きい施餓鬼棚(曹洞宗では施食棚と言っています)と小さい施餓鬼棚を用意すると書いてあります。 1つしか設営できないときは(高庵寺は1つです。 というか足利の曹洞宗のお寺は全て1つです)、全部まとめてお供えしなさいと書いてあります。 もちろん、 位牌を一番中央奥にお祀り します。 平成23年8月13日更新 だから前回「小机に白い布をひいて、位牌、お花、蝋燭、香炉、線香、これだけでも良いんですよ」と書いたんです。 毎回ですが、私の父の新盆(読み方は地域によって、にいぼん、あらぼん、しんぼん)の精霊棚です。 水の子 大切な華燭(お花と蝋燭)、もちろん香炉とお線香もですが、手前の経机に白い布を敷いた上に飾ってあります。 (お花が少しだけ見えますね) 生菜(しょうさい)とは、新鮮な野菜を盛ったものです。 正式には三方(さんぼう)という容器に盛ります。 (お寺にしかない容器です) 行持規範にも地方の慣習によって、お供えをしなさいと書いてあります。 ウェブでいろいろと調べたのですが、お寺のHPで精霊棚に「水の子と浄水」が書いてあったのは曹洞宗だけでした。 ということで、曹洞宗の信者の方でしたら、ぜひこれは飾って欲しいものです。 最後に素麺が飾ってありますが、これは完全な習俗です。 平成26年7月1日更新 この七夕由来の習俗です。 七夕は針仕事の上達を願うお祭りでもあり、素麺は糸に見立てられ、針仕事上達の供物とされて来ました。 その習俗が精霊棚に残っちゃったんですね。 足利市は、長い間織物の町でしたから、完全に定着しました。 キュウリの馬とナスの牛の作り方です。 WEB魚拓で我慢してください。 最後に盆棚(精霊棚)全体ですが…。 良い動画無いんですよねえ。 しつこいようですが、 お盆の行事は習俗 です。 一応、ある業者さんの動画をはめ込みます。 平成26年3月31日を以て全ての整備工事が竣工いたしました。 今後数十年間に亘り、寄付の要請は一切ありません。 日本唯一のユニバーサルデザインの寺、安心してお墓をお求めください。 お葬式・ご法事・改葬(お墓のお引越し)・お墓の建立 お困りの方、なんでもご相談に応じます メールでのお問い合わせはこちらから.
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