葬儀などで包んだ香典のお礼としていただく香典返しですが、そちらに対してはお礼は必要ないのでしょうか。 通常はお礼のお礼になるため、香典返しに対するお礼は必要ありません。 お礼のお礼は、不幸を繰り返すとタブーとされているからです。 しかし、親しい間柄であったり、直後に会う機会があれば香典返しに対するお礼も言いたい場合もあることでしょう。 今回は、そんな香典返しに対するお礼についてご紹介します。 一言 遺族は香典返しに対するお礼は特に期待をしていません。 そのため、長時間話す必要もありません。 お礼のお礼も好まれません。 シンプルに香典返しを受け取ったことを伝えましょう。 例文を記載いたします。 ・先日志のお品を受け取りました。 今後も何かお手伝いできることがございましたらお声かけください。 香典返しの中身についてまで触れる必要はありません。 慶事のいただきものではないため、深くは掘り下げないでおきましょう。 「ありがとうございます」という言葉もタブーなのでお礼としては伝えず、遺族の身を案ずる言葉をかけて閉じましょう。 遺族がもし内容に触れる話をした場合は、「おいしくいただきました」などの一言を付け加えましょう。 家に行くときは 香典返しに対するお礼を伝える際の表情は、あまり大口を開けて笑うような笑顔は不向きですが、微笑む程度の笑顔を見せましょう。 葬儀も終わり、香典返しが届く頃には遺族もだいぶ落ち着いていることと考えられます。 そのためこちら側もいつまでも暗い顔で対応するわけにはいきません。 会話の内容や相手の表情にも合わせますが、基本的には柔和な笑顔で香典返しに対するお礼の気持ちを込めて、近状などを伺うようにしましょう。 明るく話していいの? 香典返しのお礼を言うトーンはどうでしょうか。 こちらも表情に準じます。 暗く小さな声で言うのではなく、聞き取りやすいトーンで伝えましょう。 優しく語りかけるようにすると良いです。 遺族の気持ちも落ち着くことでしょう。 遺族の心情を酌む気持ちを込めて対応することで、ふさわしい対応ができることでしょう。 香典返しのお礼のメールや手紙の送り方 遺族も故人に関する手続きなどで忙しくしています。 わざわざ時間を取ってしまうことに抵抗があるのであれば、メールや手紙でお礼をすることも良いでしょう。 ただ、相手が年配者であったり、会社の上司などであれば、メールは好まれません。 メールでの香典返しのお礼を好まれないと考えられる相手に対しては、手紙を選ぶようにしましょう。 封筒の色 弔事の手紙だからと、紫やうぐいす色を選択する場合もありますが、白の無地のものを使用しましょう。 縦長や横長など形に決まりはありません。 便箋には弔事に使われる花や、シンプルな花の模様はあっても良いです。 暗く感じられないようなもの、また喜んでいると取られないような見た目のものを選びましょう。 また便箋と封筒ではなく、はがきでもシンプルで良いでしょう。 香典返しに対するお礼の手紙の文面はどのようにすれば良いのでしょう。 手紙であれば遺族の手元に残ります。 失礼なく、相手にお礼の気持ちを伝えるにはどのようにすれば良いのでしょうか。 香典返しに対するお礼の手紙の例文をご紹介します。 香典返しに対するお礼の手紙には、弔事なので「ありがとうございます」などのお礼の言葉はタブーです。 「恐縮です」「恐れ入ります」などの言葉に置き換え、遺族の身を案ずる言葉で閉じるようにしましょう。 例文を記載しておきます。 ・先日志のお品を受け取りました。 お心遣いいただき恐れ入ります。 ご遺族の皆様は落ち着かれましたでしょうか。 何かお手伝いできることがございましたらお声掛けくださいませ。 皆様もお体ご自愛ください。 電話で香典返しに対するお礼を伝える場合はどうでしょうか。 文面などは手紙の場合や直接お話しする場合と変わりありません。 しかし、電話は相手が何をしているときなのかなど、他にも気を配らなければならないことも多くなります。 今回は、そんな香典返しに対するお礼の電話でのマナーをご紹介します。 遺族に不快感を与えないように注意しましょう。 平日?土日? 遺族は、香典返しが届くころには日常の生活に戻っています。 会社で働いていたり、家事をこなしていることでしょう。 そんな中、平日の朝の時間にかけてしまうようなことはあってはいけません。 曜日は、遺族の仕事のスタイルにもよって違いますが、休みの曜日がわかっている場合はその日や前日を選ぶと良いでしょう。 わかっていない場合は土日を選択するのが無難です。 遺族ができるだけ忙しくしていないことが予想できる曜日にかけるようにしましょう。 昼間がいい?夜がいい? 香典返しのお礼の電話をするのに、時間はいかがでしょうか。 昼間が良いのか、夜が良いのか迷われることでしょう。 電話を受ける遺族が主婦であれば、昼間の時間のほうが良いでしょう。 夕方以降は家族の食事の準備などの家事で忙しくしています。 主婦の場合は昼間の2時から4時などの、比較的に家事が落ち着く時間を狙いましょう。 電話を受ける遺族が仕事をされている方であれば、夜の時間帯が良いでしょう。 土日の夕方から7時くらいの時間帯であれば、ゆっくりとされている場合が多いのではないでしょうか。 あまり遅すぎる時間も、香典返しに対するお礼の電話でなくても失礼と取られるため、7時くらいまでにしておくと無難です。 親しい間柄であればそれ以降の時間、それ以外の時間でも可でしょう。 どんな場合でも、朝の時間は避けましょう。 香典返しのお礼はいつまでなのか 香典返しに対するお礼としては、お礼のお礼自体が不幸が続くことを連想させるため、何もお渡ししないほうが良いとされます。 ですが、間柄次第では何かお礼をしたい気持ちもあることでしょう。 そんな場合におすすめの品物をご紹介します。 お供え物 香典返しに対するお礼の品としてではなく、故人に対するお供え物としての品物が良いでしょう。 籠盛りのフルーツや、生花、お線香などがおすすめです。 籠盛りのフルーツは、あまり豪華なものではなく、小さいものにしましょう。 葬儀のときや法要のときであれば親族で分けることもできますが、香典返しに対するお礼としてお渡しするのであれば、受け取った家族のみで分けることが多いためです。 生花は故人の好きなお花がわかれば、そちらが良いでしょう。 まだ故人に対する悲しみの中にあると考えられるので、あまり華美なものは避けましょう。 故人の好きな花であることなども伝えると、遺族に不快感を与えることもないです。 お菓子など お菓子をお渡しする場合も、香典返しに対するお礼の品物として渡さずに、故人に対するお供え物としてお渡ししましょう。 個別包装の練り菓子やせんべい、ゼリーなどが良いでしょう。 賞味期限にも気を配り、なるだけ日持ちするものにしましょう。 贈答品用のような箱に入ったお菓子などは、遺族も受け取るのに気が引けます。 香典返しは、すでにお渡しした香典に対してのお礼の品物です。 そちらに対してさらに大きな品物をお渡ししてしまわないように注意が必要です。 あくまでも、故人に対するお供えの品物としてお渡しするようにしましょう。
次の葬儀などで包んだ香典のお礼としていただく香典返しですが、そちらに対してはお礼は必要ないのでしょうか。 通常はお礼のお礼になるため、香典返しに対するお礼は必要ありません。 お礼のお礼は、不幸を繰り返すとタブーとされているからです。 しかし、親しい間柄であったり、直後に会う機会があれば香典返しに対するお礼も言いたい場合もあることでしょう。 今回は、そんな香典返しに対するお礼についてご紹介します。 一言 遺族は香典返しに対するお礼は特に期待をしていません。 そのため、長時間話す必要もありません。 お礼のお礼も好まれません。 シンプルに香典返しを受け取ったことを伝えましょう。 例文を記載いたします。 ・先日志のお品を受け取りました。 今後も何かお手伝いできることがございましたらお声かけください。 香典返しの中身についてまで触れる必要はありません。 慶事のいただきものではないため、深くは掘り下げないでおきましょう。 「ありがとうございます」という言葉もタブーなのでお礼としては伝えず、遺族の身を案ずる言葉をかけて閉じましょう。 遺族がもし内容に触れる話をした場合は、「おいしくいただきました」などの一言を付け加えましょう。 家に行くときは 香典返しに対するお礼を伝える際の表情は、あまり大口を開けて笑うような笑顔は不向きですが、微笑む程度の笑顔を見せましょう。 葬儀も終わり、香典返しが届く頃には遺族もだいぶ落ち着いていることと考えられます。 そのためこちら側もいつまでも暗い顔で対応するわけにはいきません。 会話の内容や相手の表情にも合わせますが、基本的には柔和な笑顔で香典返しに対するお礼の気持ちを込めて、近状などを伺うようにしましょう。 明るく話していいの? 香典返しのお礼を言うトーンはどうでしょうか。 こちらも表情に準じます。 暗く小さな声で言うのではなく、聞き取りやすいトーンで伝えましょう。 優しく語りかけるようにすると良いです。 遺族の気持ちも落ち着くことでしょう。 遺族の心情を酌む気持ちを込めて対応することで、ふさわしい対応ができることでしょう。 香典返しのお礼のメールや手紙の送り方 遺族も故人に関する手続きなどで忙しくしています。 わざわざ時間を取ってしまうことに抵抗があるのであれば、メールや手紙でお礼をすることも良いでしょう。 ただ、相手が年配者であったり、会社の上司などであれば、メールは好まれません。 メールでの香典返しのお礼を好まれないと考えられる相手に対しては、手紙を選ぶようにしましょう。 封筒の色 弔事の手紙だからと、紫やうぐいす色を選択する場合もありますが、白の無地のものを使用しましょう。 縦長や横長など形に決まりはありません。 便箋には弔事に使われる花や、シンプルな花の模様はあっても良いです。 暗く感じられないようなもの、また喜んでいると取られないような見た目のものを選びましょう。 また便箋と封筒ではなく、はがきでもシンプルで良いでしょう。 香典返しに対するお礼の手紙の文面はどのようにすれば良いのでしょう。 手紙であれば遺族の手元に残ります。 失礼なく、相手にお礼の気持ちを伝えるにはどのようにすれば良いのでしょうか。 香典返しに対するお礼の手紙の例文をご紹介します。 香典返しに対するお礼の手紙には、弔事なので「ありがとうございます」などのお礼の言葉はタブーです。 「恐縮です」「恐れ入ります」などの言葉に置き換え、遺族の身を案ずる言葉で閉じるようにしましょう。 例文を記載しておきます。 ・先日志のお品を受け取りました。 お心遣いいただき恐れ入ります。 ご遺族の皆様は落ち着かれましたでしょうか。 何かお手伝いできることがございましたらお声掛けくださいませ。 皆様もお体ご自愛ください。 電話で香典返しに対するお礼を伝える場合はどうでしょうか。 文面などは手紙の場合や直接お話しする場合と変わりありません。 しかし、電話は相手が何をしているときなのかなど、他にも気を配らなければならないことも多くなります。 今回は、そんな香典返しに対するお礼の電話でのマナーをご紹介します。 遺族に不快感を与えないように注意しましょう。 平日?土日? 遺族は、香典返しが届くころには日常の生活に戻っています。 会社で働いていたり、家事をこなしていることでしょう。 そんな中、平日の朝の時間にかけてしまうようなことはあってはいけません。 曜日は、遺族の仕事のスタイルにもよって違いますが、休みの曜日がわかっている場合はその日や前日を選ぶと良いでしょう。 わかっていない場合は土日を選択するのが無難です。 遺族ができるだけ忙しくしていないことが予想できる曜日にかけるようにしましょう。 昼間がいい?夜がいい? 香典返しのお礼の電話をするのに、時間はいかがでしょうか。 昼間が良いのか、夜が良いのか迷われることでしょう。 電話を受ける遺族が主婦であれば、昼間の時間のほうが良いでしょう。 夕方以降は家族の食事の準備などの家事で忙しくしています。 主婦の場合は昼間の2時から4時などの、比較的に家事が落ち着く時間を狙いましょう。 電話を受ける遺族が仕事をされている方であれば、夜の時間帯が良いでしょう。 土日の夕方から7時くらいの時間帯であれば、ゆっくりとされている場合が多いのではないでしょうか。 あまり遅すぎる時間も、香典返しに対するお礼の電話でなくても失礼と取られるため、7時くらいまでにしておくと無難です。 親しい間柄であればそれ以降の時間、それ以外の時間でも可でしょう。 どんな場合でも、朝の時間は避けましょう。 香典返しのお礼はいつまでなのか 香典返しに対するお礼としては、お礼のお礼自体が不幸が続くことを連想させるため、何もお渡ししないほうが良いとされます。 ですが、間柄次第では何かお礼をしたい気持ちもあることでしょう。 そんな場合におすすめの品物をご紹介します。 お供え物 香典返しに対するお礼の品としてではなく、故人に対するお供え物としての品物が良いでしょう。 籠盛りのフルーツや、生花、お線香などがおすすめです。 籠盛りのフルーツは、あまり豪華なものではなく、小さいものにしましょう。 葬儀のときや法要のときであれば親族で分けることもできますが、香典返しに対するお礼としてお渡しするのであれば、受け取った家族のみで分けることが多いためです。 生花は故人の好きなお花がわかれば、そちらが良いでしょう。 まだ故人に対する悲しみの中にあると考えられるので、あまり華美なものは避けましょう。 故人の好きな花であることなども伝えると、遺族に不快感を与えることもないです。 お菓子など お菓子をお渡しする場合も、香典返しに対するお礼の品物として渡さずに、故人に対するお供え物としてお渡ししましょう。 個別包装の練り菓子やせんべい、ゼリーなどが良いでしょう。 賞味期限にも気を配り、なるだけ日持ちするものにしましょう。 贈答品用のような箱に入ったお菓子などは、遺族も受け取るのに気が引けます。 香典返しは、すでにお渡しした香典に対してのお礼の品物です。 そちらに対してさらに大きな品物をお渡ししてしまわないように注意が必要です。 あくまでも、故人に対するお供えの品物としてお渡しするようにしましょう。
次の香典返しにお礼は必要? 香典返しをいただいた際に気になるのが、もらった相手にお礼をすべきかどうかという点です。 基本的に香典返しに対しては、お礼は不要です。 なぜなら、香典返しがそもそもお礼なので、礼に対して礼を返すことになり、本来は失礼にあたるからです。 遺族からすると、忌明けを迎えて香典返しを送ることは、区切りをつけて不幸を洗い流すという意味があり、礼に対して礼が続くというのは、不幸が続くという意味もあり、控えるべきといえます。 このように香典返しをいただいた場合、基本的にはお礼は不要ではありますが、相手に対して何も言わないのは、なにか失礼なような気がしてしまうという人もいるかもしれません。 そこで、電話やハガキ・手紙でお礼の気持ちを伝える場合の例を以下でご紹介します。 「拝啓」「敬具」といった頭語と結語を使います。 ここでは、4月の季語を入れて「うららかな春の訪れとなりました」という文章としています。 お送りする季節に合わせた言葉を含めるとよいでしょう。 お礼の品物が届いたご連絡と、感謝の気持ちを述べます。 しかし、お礼の言葉である「ありがとうございます」という言葉は使わずに「大変恐縮しております」という言葉を使います。 「季節の変わり目ですので、健康にはくれぐれもご留意ください」など、季節に合わせてお相手を気遣う文章を入れます。 最後に「略儀ながら書中をもってご挨拶申し上げます」としてご挨拶を簡略してご挨拶している旨をお伝えします。 ここでも「お礼申し上げます」という言葉は使わないようにします。 ハガキ・手紙を出す日付 上記は最低限のシンプルな内容ですが、お相手との関係性に応じて近況を尋ねる文章や自分の近況を報告する文章を含めてもよいでしょう。 また、香典返しのお礼をメールで行う場合は、以下の記事をご参照ください。 香典返しを辞退したのにいただいた場合 遺族を気づかって、香典を渡す際にあらかじめ「香典は残れたご家族やご遺族のために少しでも役立ててほしいので、香典返しは謹んでご辞退申し上げたい」といった文言を香典袋や一筆箋に書き添えて、もあります。 遺族側としては、香典返しを辞退された場合、せっかく申し出ていただい相手のご厚意を無にしないよう、香典返しの品物は贈らずに、お礼状だけをお送りすることがあります。 しかし、 香典返しを辞退したのに、やはり香典返しをいただくケースもあります。 そのような場合もお礼は基本的に不要です。 感謝の気持ちを伝える場合は、お返しが届いたことの連絡とお見舞いの言葉を伝えるようにします。
次の