私が深く接した自己愛性パーソナリティ障害の方には、 「自分自身の欠点を、相手の欠点として指摘する」という特徴がありました。 言われた側からすると、 「全く心当たりのない、身に覚えのない指摘を受ける」のですが、よくよく考えていきますと、この指摘はまさに、 「自己愛性パーソナリティ障害を患っている本人自身のことである」ということが分かったのです。 1つ、エピソードを・・・ 私が個人的に親しくなった女性(のちに自己愛性パーソナリティ障害であることが判明)とのやりとりの一場面です。 彼女と何度か会い、まあまあ親しくなってきた頃、LINEでのやり取りの中で、お互いに「言った」「言わない」の話になったことがありました。 彼女はこの頃すでに、自分自身が発言したことを忘れることが多々あり、それを私が少し執拗に指摘したり、軽く問いただしたりしていました。 すると彼女は、私に、 「こじらせ男子!」 「天邪鬼(あまのじゃく)だね」 「コロコロ意見が変わるね」 「意味が分からない」 「考え方が甘い」 「悪い女に騙されないでね」 ・・・こんな言葉を投げかけてきました。 しかし、私の性格は正直、上記の指摘とは全くの正反対でして、私自身でも心当たりがないのは勿論、今まで誰からも上記のような指摘を受けたことはありませんでした。 ですが、彼女があまりにも自信たっぷりと指摘をするので、私としては「もしや、今まで自分が気づいていなかっただけかも?」と非常に不安になり、そこで、大きな反論はせず、これら言葉を一旦は受け取りました。 そしてその後、1ヶ月以上経った頃、彼女が大きな嘘をついていたことが発覚する出来事があり、この出来事は私の彼女に対する信用を大きく損なうことになったのですが、その時、彼女といろいろ話をしていて気づいたのが、過去の私に対する指摘、それらのすべてが 「彼女自身のことだった」のです。 「こじらせ女子」(会話をねじ曲げる、ひねくれる) 「天邪鬼(あまのじゃく)」(本心とは逆のことを言う) 「コロコロ意見が変わる」(昨日話したことが今日になって覆っている) 「意味が分からない」(会話のキャッチボールができない) 「考え方が甘い」(単純な判断、思考) 「悪い男に騙される」(彼女の不倫相手である男のことを信じている) 過去に彼女が私に言い放った言葉のすべてが、そっくりそのまま、彼女自身のことであったと気づいたのです。 この時はこれ以上、深い話はせず、何となく私が彼女を許す形で収まったのですが、やがてほとぼりが冷めますと、再び同様のこと(自己投影)が繰り返されました。 この状況は、自己愛性パーソナリティ障害の特徴として挙げられる、 「自分の欠点を相手に投影する(自己投影・投影性同一視)」というものになります。 本来は自分の欠点であることを、相手の隙を狙い、相手に指摘し、相手の欠点であるかのように認めさせる(相手に錯覚させる)ことで、「自分よりも相手の方がひどい、だから自分は悪くない」と自己を正当化する(自分の身を守る)という解釈です。 「自分の悪い部分をターゲット(相手)に投影し、自己を正当化する」というものです。 私は当初、「なぜ自分の欠点を、敢えて相手に指摘するのだろう?」ということが理解できませんでしたが、私がちょっと些細なミスをしたり、すこし強引に話を進めたりした時に、彼女は「今がチャンス!」とばかりに、自分の欠点を執拗に私に指摘(投影)してきました。 その心理をじっくりと深く検証していきますと、とても合点がいくものでした。 自己投影の原因として、自分の非を認めたくないが故に、自分を正当化し、守ろうとする 「一種の防衛機能」が働いているものと思われます。 自己愛の強い人から、全く心当たりがない指摘を受けた場合には、 自分の欠点を相手に投影する「自己投影・投影性同一視」である可能性がかなり高いと思います。
次の自己愛性パーソナリティ障害者(自己愛性人格障害)は、身体の中にトラウマというハンデがあり、実際は惨めな存在であるために、ありのままの姿で受け入れられず、仮面を被り、偽りの姿でいます。 病的な自己愛は、トラウマや神経発達の影響から、自分のことばかり考えてしまう状態にあり、少しでも優位に立って、悪いものを排除し、自分の思う通りに進めていくことで、想定外の事態を避けて、トラウマの脅威からから身を守ります。 自己愛性パーソナリティ障害者は、安全感がなく、自己存在感が希薄になっていて、その場その場を生きて、一貫性に乏しく、利己的で、共感性の欠如が見られて、自意識が過剰なのが特徴です。 相手の視線や反応には敏感ですが、相手の内面までは理解しようとせず、相手の立場に立って物事を考えられませんません。 そのため、関わる相手は利用されるだけされて捨てられるかもしれません。 基本的には、自己愛の病理が強い者は、自分のことが一番可愛く、自分に甘く、自分の快感や楽しさを追求しており、他者を不当に利用して、優越的な地位にのし上がることを考えています。 また、人前で恥をかきたくない気持ちや他者に良く見られたい気持ちが強く、素晴らしい自分でいるために、賞賛を求めて、相手の顔色をとても気にしています。 さらに、対象を求める質が病的で、自分の誇大な理想を投影して、相手に完全性を求めており、自分の思い通りにいかなくなるとイライラします。 そして、自分に反した予測不能なことをされるのが嫌で、細かいところまで気にするため、関わる人は疲れてしまいます。 あとは、一番強い相手には、媚びを売り、猫をかぶる一方で、弱い相手には、怒りをぶつけるか、コントロールして自分の万能的な自己像を構築していきます。 自己愛性パーソナリティ障害者は、居場所のなさや寂しさに耐えれないので、秘密が多く、平気で浮気するタイプか、特定の相手に執着するタイプに分かれますが、狡賢く、平気で嘘をつき、その行動についての罪悪感や罪の意識がほとんどないと言われています。 彼らは、彼氏や彼女を作るときに、相手の幻想を全面的に肯定して、その場の最適な方法を取っていくので、相手の懐に入るのが上手です。 最初のうちは良好な関係が続き、パートナーに期待していますが、価値観の不一致が起きると、幻想が脆くも崩れていって、冷たく当たるようになります。 彼らは、恋愛において見た目重視で、相手が綺麗でないと受け入れられず、美醜にこだわり、セックスで自分を元気にします。 相手に見返りを求めて、自分のために相手を共感しているふりや、愛しているふりをしますが、本当に他者を愛することができません。 また、複数の相手と関係を持っていることが多く、常に有利な立場に居ながら、人間関係をコントロールしています。 自己愛性パーソナリティ障害の男性は、もともと被害感情が強く、相手を加害的でモノのように扱い、傷つけていることに対する罪悪感が薄いです。 恋愛のパートナーには、完全性を求めており、自分の思い通りに動いて欲しくて、いい相手を連れ歩くことで自分を満たします。 また、自分とパートナーを比較して、自分が上に立つことで気持ちを楽にさせます。 そのため、支配ー服従関係に陥りやすく、相手は不幸になりやすいです。 自己愛性パーソナリティ障害の夫は、家族に幻想を抱いており、その期待に応えられない妻や子供を道具やアクセサリーのように扱います。 また、家庭よりも、自分の価値を高めるために、職場や社会活動に一生懸命になり、成果を出そうとします。 彼らは、不安や警戒心の強さから、物事を先読みする癖があり、日本社会に対して不安があります。 仕事の量や経済状況、家事、育児、健康などで不満が高まり、ストレスが溜まっていくと、妻へのあら探しが始まり、相手を馬鹿にすることを何でも言ってしまいます。 また、家の中は、自分独自のマイルールがたくさんあり、それらを破られるとすごくストレスがかかるため、妻はそのルールに従うように仕向けられます。 また、家庭内のルールに細かいことまで目について、家事や育児をちゃんとできない妻にイライラすることがあります。 何十年と結婚生活が続くと、妻に対しての共感性や愛情もなくなり、家のことは極力何もしたくなくて、自分が快適に過ごせるかどうかが重要で、好き勝手なことをしています。 お金の管理に厳しく、自分のためにはお金を使いますが、パートナーにお金を使われるのは無駄で、細かくチェックします。 自己愛性パーソナリティ障害の妻は、子供を道具やアクセサリーのように扱います。 キャリアを求めてとか、女として輝きたいと思っており、しかし、思うようにいかない鬱憤を子どもに晴らします。 両者とも外面は善人を装い、他者には親切に振る舞って、注目されて、賞賛が得ることが生きがいになっています。 自己愛性パーソナリティ障害のパートナーは、ハラスメント行為を受けながらも今まで一生懸命やってきたので、関係を切り離すことができず、共依存になることがあります。 また、相手のどうしようもなさに途方に暮れ、こんな人とずっと一緒に生きてきた、あるいは生きていかなければならないことに絶望します。 自己愛性パーソナリティ障害者は、生活全般のストレスや緊張を抱えており、身体はリラックスしづらいです。 嫌悪するものに対しては、身体が敏感に反応するため、傷つきやすいメンタルを持ちます。 一般的に、トラウマの影響により、副交感神経の働きが弱くて、安心感が育っていません。 そのため、通常の人よりも、新しい変化に弱く、緊張が強まるので、変わらない安心感や穏やかさを求めています。 しかし、安心感を求めすぎて、強迫観念が強くなり、周りを巻き込む傾向が出て、人間関係がギクシャクしやすいです。 家庭内では、パートナーが自分の思ったように動いてくれないことが、潜在的脅威になります。 彼らは、急な事や想定外の事が起きたり、嫌な事をされたりすると、身体的・精神的に強い反応が生じて、痛みや生理的混乱になり、脅威を遠ざけようとする防衛が働きます。。 そして、不快な状況では、身体が収縮する反応が出るため、無意識のうちに縮まったものを拡げようとして、 自己愛憤怒や強圧的な態度を取り、周りを圧倒しようと振る舞います。 彼らは身体の痛みや圧迫感を感じるよりも、相手を罵り、正論をふりかざして、自分の状態を楽にします。 また、痛みが伴わないような環境を、先手先手を打って、作り込んでいき、相手を思う通りに動かそうとします。 このような身体のメカニズムにより、パートナーはDVやモラルハラスメントを受けることになります。 このような関係性を変えていくなら、パートナーの方は、今までの降り積もった感情を一度リセットする必要があります。 そして、緊張感が強まる関係性や相手を委縮させている自分の無意識の表情や言葉、態度を自覚します。 自己愛性パーソナリティ障害者は、怒りのメカニズムを理解して、身体の痛みや不確実性に耐える訓練を行い、感情の赴くまま行動するのではなく、自分の不適応な行動パターンを意識したうえで生活します。 また、相手を巻き込まなくていいようにするため、強迫観念と向き合い、自他の区別をしっかりつけます。 自己愛性パーソナリティ障害者は、身近な者の気配を感じると、警戒して、身体が緊張し、頭の中でアセスメントします。 対象に嫌悪感があると、身体が硬直し、痛みや生理的反応が起きて、怒りや不安、焦燥感に駆られ、最悪の場合は、私が私であるという感覚が消えていきます。 彼らは、いつも何かに追われているように感じており、その場その場で最適な解決方法を考えたり、自分に都合の良い筋道を作り出すことに長けています。 そして、頭の中は、自分を論理で正当化しており、いつも自分の言い分は正しく、自分の正論に固執します。 彼らは、パートナーに対して求めていることは、お互いを高め合えるような関係性や、良いものと悪いものの価値観の一致、穏やかな時間です。 一方は、他者から批判されたり、恥をかかされたりすることが苦手です。 自己愛性パーソナリティ障害者は、身体の中にトラウマという過剰なエネルギーを閉じこめているために、不快すぎる状況が続くと、じっとしていられなくなります。 そして、戦うことも逃げることもできない場面にいると、胸が苦しくなり、眉間にしわがより、手足は冷え、緊張が高まり、イライラや全身が凍りつきます。 身体が凍りつく過程において、ソワソワ、モヤモヤなど焦燥感に駆られて、動きたくなります。 身体が凍りついてしまうと、頭の中が緊急事態モードになり、ネガティブな考えがグルグル回ります。 彼らは、身近な状況から、嫌悪するものにとらわれてしまうと、身体の中にストレスホルモンに溢れ返るため、闘争スイッチが入るか、投げやりな態度を取るか、自分の世界に入り込みます。 また、長い間、不快なところに留まり続けると、無力や絶望の状態に陥ります。 このような特性があるため、病的な自己愛が強い人ほど、不快なことを避けるために、先手先手を打ち、その場その場で考えて、自分の主張を一方的に押し切ることで、問題を解決しようとします。 また、普段から、自分を元気にするために、非日常空間にハマり、楽しいことを探しに行くことが大好きです。 パートナーの方は、彼らが不快な状況に耐えられないことを理解し、そういうところに長期に渡り、留まらせないように気を使ってください。 自己愛性パーソナリティ障害者は、身体の中に痛みが刻み込まれているために、用心深くなり、完全主義の潔癖症で、神経質な性格です。 生活空間の細かいところまで気になり、完璧にしないと不安や落ち着きの無さ、苛立ちが出ます。 また、パートナーの見た目の形、髪型、目の形、眉の形など綺麗でないと受け入れられません。 さらに、表情、スタイル、服装、仕草など細かいところまで見ていて、美醜にこだわります。 彼らは、自分とセンスが合うかどうか、価値観が合うかどうかを考え、付き合い続けるに値するか判断しています。 また、悪いものや不確実性に受け入れづらく、常に安全・安心、実益を求めており、損得勘定や目的に沿って動きます。 パートナーには笑顔や穏やかでいることを強要して、いいつけやルール通りにコンピュータのように動いてもらいたいと思っています。 自己愛性パーソナリティ障害者は、自分の身体に安心感がなく、相手の感情がもろに入ってきたりします。 そのため、自他の区別があまりなく、相手は自分と同じような考え方をしていると思うと安心になり、相手が自分と価値観が違うと痛みになります。 そして、相手を自分の思い通りに動かすことで快感を得て、周りを巻き込んで気分を紛らわします。 また、自分とは違う他者に合わせていくときつくなるので、自分がリーダーになって集団を仕切ろうとします。 基本的に、集団場面では、周りに期待されていると感じて、その場の盛り上げ役になります。 人によっては、自己中心的で自分の話したい事ばかりを話して、自分より下の者をおくことで、自分の価値を高めます。 一方、その場を盛り下げる奴や空気を読めない奴、自分に敵対してくる奴が嫌いです。 リーダーになっているときは、生き生きとしていますが、脇役のときは、そんな自分を受け入れられず、オドオドして小さくなります。 彼らは、集団を自分の手足のように動かそうとして、同調圧力をかけていき、自分の価値に沿わない者には敵意を持ちます。 また、敵対グループを作り、仲間意識や絆意識をアピールして、リーダーになっていきます。 一方、自分は素晴らしいという誇大妄想を持っているため、チームプレーが苦手で自己中心的な行動を取ります。 自己愛性パーソナリティ障害者は、理想化された対象との幻想的な一体感を求めていて、それが叶わないと、胸が苦しくなり、無力化していき、自分が自分で無くなる不安があります。 そのため、理想化された対象をめぐる競争では、負けないように必死に頑張り、周りをコントロールしようとします。 彼らは、競争相手(ポジション争い)を、自分を脅かす危険な存在として認識するため、ライバル視して、しつこく粘着してくるようになります。 ターゲットにされた方は、こき下ろしにあったり、悪い噂を流されたり、しつこく付き纏われたりして、ろくなことがありません。 彼らのターゲットになる方は、虐待やいじめ、パワーハラスメント、モラルハラスメント、セクシャルハラスメント、アカデミックハラメントを受けることになり、精神的に追い詰められます。 そして、自己愛のターゲットにされた被害者は、無表情になり、うつや不眠、情緒不安定、体調不良、対人恐怖、解離などの症状を呈して、生きる屍のような状態になることがあります。 また、なかなか誰にも相談できないため、解決の糸口が見つからず、不幸な運命を辿りがちです。 彼らのターゲットにされた場合は、身近な存在から遠く離れた存在になりましょう。 また、自分の境界を高く設定して自分を守るか、無視し続けるか、八方塞がりな状況にいるなら逃げるほうがいいです。 自己愛性パーソナリティ障害者とは、言い争うことを避けた方が無難です。 彼らは、子どもの頃から、過酷な環境で育っており、間違った親のもとで育ち、押さえつけられるような体験をしてきて、理不尽な目に遭ってきました。 そのため、彼らは、支配されることを恐れており、生き延びるためには、彼らなりの正論があります。 彼らは、通常の人たちよりも、相手の悪い面に耐えれなく、感情の揺れ動きがあり、猜疑的で細かいところまで気にしているのが特徴です。 また、話し相手の矛盾を突くのが得意で、自分の主張を振りかざし、正論を押し通そうとして多弁になります。 しかし、話し相手が乗ってくれないと、イライラします。 相手が自分を批判し続けて、自分を脅かす存在に見えてしまうと、そのまま目つきが変わる過覚醒の闘争スイッチが入ります。 闘争モードに入ると、相手の言ったことに反発し、強圧的な態度で圧倒しようとします。 そして、物事を白黒はっきりさせて、相手を打ち負かすまでやらないと、気持ちがスッキリしません。 その結果、自己愛と言い争う方は、実りのある議論にならないばかりか、人格否定されて、おまけに彼らの中身の薄っぺらさや感情の欠落に気づくことになり、時間を無駄にします。 普通に彼らと接していても自己愛性パーソナリティ障害者を変えることはなかなかできません。 もし彼らを変えようと思うなら、彼ら以上に強い個性を持ち、影響を与えていかないといけません。 また、彼らが憧れるような強く正しい人間になるか、理想的な人間になれるかどうかです。 人格の変容には、彼らが理想化した対象に対して、闘争モード(自己愛憤怒)に入ることで、傷つけてしまうことが起きます。 そのとき、理想化された対象の方が彼らに対して、分かってあげられなくてごめんねという言葉をかけたり、闘争モード(自己愛憤怒)を引き起こした原因は自分の方にあるからと、自分の非や弱点を認めることが重要なポイントになります。 そうすることで、自己愛性パーソナリティ障害者は、理想化した対象を傷つけたことへの罪悪感や自責感、悲哀、償いの気持ちでいっぱいになります。 そして、ふたりの関係(良い自己と理想化され対象)は、バッチリと当てはまるようになるので、対象を求める質が変容し、新しい行動が獲得されていって、自己愛性パーソナリティ障害が良くなります。 自己愛性パーソナリティ障害者は、100%の安全や穏やかさ、実益を求めています。 また、一心同体的な価値観の一致を求めています。 安全や実益を求めているため、お金にケチな場合が多くて、プライドの高さから、自分がお金を使う分にはいいのですが、パートナーに勝手にお金を使われるのが嫌で、細かいところまでチェックします。 このような特性があるので、パートナーの方は、彼ら以上にケチになった方が関係はうまくいきます。 また、彼らは、穏やかさを求めているため、パートナーの方は作り笑顔でもいいので、笑顔でいたほうが良いでしょう。 彼らが仕事から帰ってきたときは、喜んで元気に迎えてあげてください。 また、疲れやすい体質なので、ひとりきりでいたいときには、監視せずに、そっとしておいてあげてください。 自己愛性パーソナリティ障害者の身体は、身近な人の気配により、肩が上がり、首が固く、眉間やお腹に力が入ってしまいます。 パートナーは、近くにいる存在になるので、怒ったり無表情だったりすると、彼らに良くない刺激を与える存在になります。 そのため、パートナーの方は、家事をやれるだけやった後は、自分の機嫌が良くなることを第一優先に考えて、身体をリラックスさせましょう。 彼らがややこしいことを言い出しても、話半分で聞いたらいいと思います。 彼らの背後には、トラウマによる過緊張や焦燥感、闘争状態の問題があり、子どもの頃から、不安や危機を感じてきたからこそ、自己愛が病的に肥大化していることを十分理解して、自他の区別をしっかりつけましょう。 そして、彼らが緊張・警戒から、さらに追い詰められて、身体が委縮していかないように気をつけながら、たくさん良いところを探してあげて、褒めてあげることが重要です。 パートナーの方は、自己犠牲的に振る舞うのではなく、自分の個性や感情をしっかり伝えていったほうが良いです。 そして、自己愛性パーソナリティ障害者があなたを尊敬するようになれば、永続的に良い関係を築けるでよう。 自己愛性パーソナリティ障害者は、小さい時から、ありのままの姿でいられなく、おとなしく暗い自分は嫌なので、仮面を被り、自分を作っています。 彼らに接する方は、自分も相手も安心できて、穏やかに過ごせる環境を作ることが重要です。 また、自己愛性パーソナリティ障害者は、内なる子どもの部分が理不尽な相手に捕まえられて、不条理な目に遭わされ、無力に打ちのめされた体験をしています。 そして、自分だけの使命を持って孤独に戦っているという視点を持てれば、関わり方を変えることができるようになるかもしれません。 最初のうちは、彼らの環境を調整しながら、エネルギー量の調整とストレスの原因を取り除くことが求められます。 また、彼らに接する方は、共感的に波長を合わせていくことにより、彼らの断片化した自己がまとまりを帯びていくことに役立ちます。 さらに、瞑想やヨガのエクササイズに取り組むと、身体内部や精神内部にも注意を向けていく練習になります。 身体の中の流動性をじっくり味わいながら、心身を鍛えて、固い部分や弱い部分を解きほぐしていき、生理機能や自己調整能力を強化していくのが良いでしょう。 自己愛性パーソナリティ障害者の心理療法では、従来の対話のみのカウンセリングは、全部表面で滑ってしまって、心にも響かなくて、改善されないまま終わることになるかもしれません。 当相談室では、トラウマの種類によって違いますが、本人に絶望や無力な状態に向き合ってもらい、最も堕ちた状態に入ってもらって、そこから反転させることにより、神経システムが平衡状態に戻り、穏やかな性格に変えていく治療を行います。 瞑想により、望みのなさや悲しみ、取り返しのつかない恐怖を思い浮かべていき、身体の反応を見ていきます。 そして、地獄の最下層の凍漬地獄に辿りつくと、身体と心に反応が起きて、それらを体験しつくすと、天国への階段を昇ります。 その過程で、息苦しく、血の気が引いて、鳥肌が立って、涙が溢れて、手足が震えて、温かいピリピリとした波に包まれるような体験をされるかもしれません。 最終的に、温かいものが両腕や両太もも、身体の中に入ってくるかもしれません。 また、手足が膨らんで、ほっぺも膨らんで、首と肩がリラックスして、お腹の中が熱く柔らかい感じがするかもしれません。 このように身体の内側から変化を起こし、生きた心地を取り戻すようなセッションを繰り返して、新しい自分に生まれ変わることを目指します。 トラウマケア専門こころのえ相談室 更新:2020-06-24 論考 井上陽平.
次の自分は他人より優れている、他人とは違うという思い込みから、過大評価してしまう自己愛性人格障害(自己愛性パーソナリティ障害)というのはご存知でしょうか? この人格障害は『他人が自分をどう見ているのか?』という他者評価に対し、非常に敏感で、自己中心な考えになりがちです。 理想は高く、自分の手柄を誇張して喧伝してしまう…そして、他者から称賛されることを常に求めています。 その一方で、自尊心を傷つけられやすく、他人の才能を過小評価してしまいがちです。 自分への理想像を崩されたり、真っ向から否定されることを最も恐れます。 上手くいかない状態に陥ると『自分は何もできない、とりえもない』と極端な落ち込みをみせたり、怒りや喪失感を他人にぶつけて発散しようと攻撃的になってしまう一面もあります。 他人より優れていると思い込み自分を誇示する人格、全くダメな自分を酷評する劣等感の強い人格。 2016年に片岡愛之助さんと再婚を果たし、梨園入りした藤原紀香さん。 ボランティアや慈善活動にも積極的に活動しており、2008年にはカンボジアで学校を完成させるなど精力的な奉仕活動を行っています。 しかし、2度の結婚に藤原紀香さんが『自己愛性人格障害を抱えているのではないか?』と思わせる要因がありました。 陣内智則との婚約 最初の夫であるお笑い芸人・陣内智則さんとの婚約は『逆玉の輿』と言われたほど、発表当時は日本中が騒然としましたね。 披露宴の出席者は600人、多くの報道関係者からも注目を浴びることになり、テレビ中継を行うほど大々的な結婚披露宴をおこないました。 しかしその2年後。 陣内智則さんが浮気したことで、結婚生活は幕を閉じてしまいました。 高嶺の花だった藤原紀香さんがブレイク寸前の陣内智則さんを夫として迎える…美談ともとれるこの関係、全国から『称賛』を寄せられていたように感じます。 先述のとおり、自己愛性人格障害は称賛と羨望を好みます。 『自分より立場の低い夫にも良妻でいる自分』を理想としたのか、自己実現欲求の高い藤原紀香さんに合わせようと陣内智則さんが無理をしていたのでは?という見方も濃厚です。 離婚後の落ち込みぶりも、格下の男に泥を塗られた屈辱もあってか、かなりやつれていたため、自尊心も大いに傷つけられていたことが窺えます。 みんなに良い子に思われたい『藤原主義』 陣内智則さんとの結婚後、自身の著書『藤原主義』を出版しており、その中で「みんなに良い子に思われたい願望がある」ことを指摘されたこともある藤原紀香さん。 『梨園の妻』となるには、後援会からの公認が必須。 家事の一切を請け負い、後継者を養成し、芸の肥やしと夫の浮気も我慢が必要。 聞いているだけでも息苦しい立場である事は想像に難くないのですが、後援会の存在もあって、こなしていけば『褒められる環境』が成立しています。 第24回ミス日本グランプリ受賞。 モデルや女優としての大成。 男を立てる良妻という強かすぎる女性像。 輝かしい経歴の数々が、藤原紀香さんを『選ばれた女性』に錯覚させてしまったのも無理はないのかもしれません。 豊田真由子の自己愛性 この人は闇が深い・・・ 豊田真由子氏の自己愛性人格障害である疑いは、騒動での言動に顕著にみられます。 秘書に対する言動 男性秘書に対する暴言の数々はゴシップ誌を通し、多くのメディアから暴露される形となりました。 『何故、男性秘書はこのような言われ様になっていたのか?』 推察ですが、秘書という立場上、豊田真由子氏に意見を述べるシーンも度々出てくるでしょう。 しかし、自己愛性人格障害は『自分は優れた、特別な人間』であり『他者から評価されて当然』だと考えてしまいます。 秘書という補佐官からの客観的な意見を、豊田真由子氏は『自分が批判された』と感じて、劣等感から伴った攻撃性が表面化してしまったのではないかと考えられます。 自己基準で振り回す 告発された内容は上記の他にもあります。 豊田真由子氏は「食べ物を残すのは凄く嫌い」だと発言しており、出された食べ物に対して「これ以上食べられません」と男性秘書が断りを入れると「吐いてでも食え!」と怒鳴りつけています。 『私が作った料理なんだから、食べきるのが当たり前』という態度はいささか自己中心的ですね。 さらに男性秘書が指示を忘れてしまったとき「娘の顔にマジックで書けば忘れないでしょ」と発言しています。 このとき男性秘書の娘さんは3歳。 政務に励む女性として、幼い子供に対する発言として不適切だと言わざるを得ません。 2017年9月には豊田真由子氏が謝罪会見を開くことになりましたが、「自己弁護と自己擁護ばかり」「謝罪したい内容の論点が掴めない」と謝罪らしい謝罪ではなかったと酷評されています。 自民党離党後は体調不良で入院していましたが、極端な劣等感が発露してしまったと考えると、自己愛性人格障害である疑いがかなり強いです。 沢尻エリカさん• 小池百合子さん• 野村沙知代さん• 松居一代さん スポンサーリンク まとめ エピソードを綴ったお二人以外にも挙げられた方々は、共通点があるように筆者も感じます。 今回のように顕著に現れるタイプは『無関心(無自覚)型』と言われ、周囲に対しての関心がないことが最大の特徴です。 そのため、自分中心の思考になりやすいため周囲を振り回すことが多いです。 もう一つ、気付きにくいのが『過敏(過剰警戒)型』と呼ばれる、他人からの反応を気にし過ぎるタイプの方々。 自己主張の強い無関心型とは正反対に、周囲を気にするあまり表に立ちたがらないことが多く、注目の的になることを避けます。 かえって自意識過剰になってしまい、些細なことでも傷ついてしまう繊細さが特徴です。 失敗を恐れるが故に、誰よりも理想が高くなってしまう人格障害は、自覚して積極的に治療しなければ治すためのスタートラインに立つこともできません。 必要なのは自分の脆さをさらけ出す勇気なのかもしれません。 スポンサー.
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