心不全 予兆。 老化にともなう循環器の病気と症状(ろうかにともなうじゅんかんきのびょうきとしょうじょう)とは

心不全アドバイス~救急搬送→入院~

心不全 予兆

心臓病などによる突然死。 あなたも他人事ではありません 著名人の死などをきっかけにこの数ヵ月「突然死」への注目度が高まった。 その死因とされた「虚血性心疾患」といういささか聞き慣れない症状も関心を集めているようだ。 突然死とは「予期していない突然の病死」のことで、医学的定義は「発症から24時間以内に死亡に至る」ものである。 病院に運ばれ翌日に亡くなるといったケースも突然死ということになる。 その原因は、急性心筋梗塞、狭心症、心不全など心臓病によるものが6割以上とされ、他の原因も脳血管障害、消化器疾患などというから、突然死のほとんどは循環器系のトラブルによるものと考えてよさそうだ。 虚血性心疾患とは心臓に血液が供給されないことによって起こる疾患のこと。 狭義では狭心症や心筋梗塞など、心臓の冠状動脈の硬化性変化による狭窄や閉塞で起こるものを指し、広義では致死性の不整脈や心肥大などを含む心筋に虚血を起こす疾患の総称だという。 心臓病のほとんどが虚血性心疾患を引き起こすといっても過言ではない。 症状は心臓の動きが悪くなると、それを防ぐために交感神経が作動して闘争的な生理状態となることから引き起こされる。 具体的には胸痛や胸部の苦しさ、肩から上腕にかけての痛み、嘔吐、下顎痛、歯痛、腹痛や腹部不快感などがある。 これらの症状は程度の差こそあれ心理的ストレスへの反応にも似ているし、ここ数日まさに「肩から上腕にかけてが痛む」うえに「気分もよくない」人はビジネスパーソンには珍しくないだろう。 おそらく単なる四十肩、五十肩や心身の疲労によるものだろが、心疾患の症状は「胸」にだけ表れるわけではないことは気に留めておいたほうがよいだろう。 なお虚血性心疾患から突然死に至る場合は、仕事中、歩行中、乗車中、テレビを観ているときなどの平常時や、用便中あるいはその直後、就眠中に突然倒れて意識を失い、反応が無い状態となるという。 まさに突然意識を失うわけだ。 救急搬送が必要だが、短時間で心肺停止に陥った場合には蘇生は困難という。

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心不全アドバイス~救急搬送→入院~

心不全 予兆

ピンピンコロリで逝きたい人は少なくない。 しかし、死の瞬間にこれまで経験したことのない痛みを味わうのはごめんだ。 強烈な苦しみを伴う突然死の代表、「虚血性心不全」には意外な予兆があった。 虚血=血が通わなくなる 「昨日(亡くなる前日)もレストランで一緒にご飯を食べたし、本当に元気だったんだよ。 それが突然こんなことになるなんて、信じられない。 朝も元気に食事してたけど、昼ごろから問いかけても返事しなくなって……。 我々からすれば突然死ってやつですよ。 最後は何もしゃべれませんでした。 (知り合って)45年以上になるけど、病気したことはない。 あっけないね。 こんな別れがあるのかなあ……」 かの名将、野村克也氏(82歳)は、妻の死について、沈痛な面持ちでこう語った。 いまや日本人の死亡原因の2位である心疾患(1位はがん)。 なかでも「突然死」の大半を占めるのが虚血性心不全である。 「サッチー」こと野村沙知代さん(享年85)も、最期はこれで亡くなった。 過去にはこんな有名人も、虚血性心不全によって命を落としている。 コラムニストのナンシー関氏(享年39)、マエケンこと芸人の前田健氏(享年44)、リポーターの武藤まき子氏(享年71)など。 先日、急死した俳優の大杉漣氏(享年66)も、急性心不全としか発表されていないが、虚血性心不全を起こしていた可能性が囁かれている。 厚生労働省の調査によると虚血性心不全による死亡者数は約10万人('16年)。 高齢者はもちろんだが、最近は若い人にも増えているという。 心臓治療を専門とする、すぎおかクリニック院長の杉岡充爾氏が言う。 「虚血性心不全と言えば、昔は高齢者の病気だったのですが、いまはもう50代でも当たり前の時代になっています。 大きな原因は、食生活の乱れや喫煙、社会的ストレス。 これにより心臓の血管が傷つき、動脈硬化が進行して心臓への血流が滞ることで起きるのです。 現在、糖尿病患者が増えていますが、それに比例して虚血性心不全の死亡者も増加しています」 尋常ではない胸の痛みを伴い、1分で意識を失う人もいれば、30分ほど苦しみ死に至る人もいる虚血性心不全。 そもそもどういう病気なのか。 「虚血」とはすなわち、血が流れなくなること。 それにより心臓の能力が低下するのが心不全だ。 虚血性心不全は、一般的に知られる狭心症や心筋梗塞を含む。 心臓に酸素や栄養を送る冠動脈(血管)が動脈硬化によって細くなってしまい、心臓に運ばれる酸素や栄養が足りない状態になるのが狭心症。 血管が完全に詰まって血流が途絶えた状態が心筋梗塞だ。 これらが原因で心臓の働きが弱まることを、総称して虚血性心不全と呼ぶ。 「心臓に血液が行き渡らなくなると、心臓の筋肉は酸素や栄養が不足し壊死します。 心臓のパワーが落ちて、全身に血液を送ることができなくなる。 これが『虚血性心不全』です。 最終的には、心臓が止まり死に至ります」(前出・杉岡氏) たとえるなら、心臓は車のエンジンと同じだ。 車はエンジンや電気系統に問題がなく、ガソリンがエンジンに運ばれることでスムーズに走ることができる。 このガソリン=血液がちゃんとエンジン=心臓に流れないと虚血状態になり、エンジンに異常が起これば心不全、電気系統の異常が不整脈となる。 心臓とは血液=酸素を全身に送るためのポンプでもある。 このポンプの不調により、体のさまざまな部分に必要な酸素が送れなくなる状態が心不全だ。 大西内科ハートクリニック院長の大西勝也氏が語る。 「心臓が十分な酸素を送れない場合、心臓は送り出す血液の量を増やそうと頑張ります。 ただ、そもそも心臓が弱っているので、血液をうまく送り出せないわけです。 そうすると心臓の上流に血液の渋滞が起こります。 心臓の上には肺があるので、そこへ水が溜まっていきます。 水が溜まって肺の酸素交換の能力が低下し、酸素がうまく取り込めず息苦しくなるのです」.

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突然死が多いという虚血性心不全とはどんな症状?前兆は?原因と死亡率。

心不全 予兆

47.心不全 急性増悪なのか末期なのか 死んでもいいから入院したくない、早くお父さんの所に行(逝?)きたいと言い張る方への訪問診察の話です。 川南ゆうこさん(仮名)は87歳の独居の方です。 三尖弁閉鎖不全による慢性心不全、慢性腎不全、両側変形性膝関節症で近医に通院中でした。 が徐々に心不全は増悪していきました。 8月はじめより食欲低下があり近くに住む娘さんが心配して8月17日に他の医療機関を受診しました(入院のことも考え)。 本人はこのまま逝きたいとのことで検査などは希望しませんでしたが外来で診たS医師の粘り強い説得で腹部CT、心電図、血液検査などをしたところ高度の腹水、胸水を認めました。 心不全末期、尿路感染床の診断で入院加療をすすめられましたが本人は入院は絶対にしないとの決意です。 医師は倫理委員会に急遽かけて、このまま治療せずかえしていいものかと論議しました。 その委員会でそれなら在宅医療で対応したらどうかという意見がありそれはいいという結論になったとのことです。 それで当方に依頼がありました。 外来主治医と看護師長がクリニックに相次いで見えられ診療情報提供と顛末を話されました。 翌日の8月18日に早速訪問しました。 初対面でゆっくりと川南さんのお話を聞きます。 10年前に亡くなったご主人の所に早く行(逝?)きたいを繰り返されます。 わかりましたよ自然体でいきましょうねと話しつつ現在の症状は心不全の末期ですべて説明できるのかと考えます。 近医ではジギタリスが0.125mg処方されており食欲低下はジギタリス中毒ではないかと考えとりあえずの中止と血中濃度測定をしました。 5.9と中毒域でした。 中止のまま様子をみ、尿路感染症にたいして処方されたラリキシンを継続したところ徐々に改善してきました。 食事摂取量が少なく、かつ飲水量も少なかったのが幸いしたのか高度の下肢の浮腫も軽減し、腹水で膨満していた腹部もしわが見えるようになりました。 当初週2回の訪問を3週間続け、その後週一回としましたが、川南さんは元看護師さんだったこととか、勤めていた医院が現在私が訪問診察に行っているお宅の隣だとか、私との信頼関係もできてきたなと思いますが相変わらず「お父さんの元に行きたい」といいます。 そのたびに自然体でいきましょうねと話します。 若いときの写真を見せてもらったら今の川南さんの2.5倍くらいの体重で内側から皮膚がぱっつんぱっつんにはっており今のしわだらけ(浮腫がとれたから余計にしわが目立つ)とは大違いです。 そんなことを笑いながら話します。 訪問開始時の頃、静岡からもう一人の娘さんがきていて2週間後に白内障の手術があるのだが、このまま金沢にいた方がいいかと聞かれ無難な答えで伸ばせるなら伸ばした方がいいでしょうと話しました。 非がん疾患の終末期の判断は困難です。 Lynnらの疾患群別予後予測モデルでも心疾患は急性増悪を繰り返しながら徐々に機能低下し最後は比較的急な経過をとるとされています(図)が、急性増悪時が末期なのかまた回復するのかの判断は困難とされています。 急性増悪の要因をきちんと評価し対応し、後は自然体でいくしかないかなと考えています。 川南さんは食事摂取量も徐々に増えて比較的元気に過ごされています。 静岡の娘さんも帰られました。

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