息苦しい。 息苦しい(いきぐるしい)の類語・言い換え

息苦しい呼吸~肺でする呼吸~

息苦しい

背中の痛みで息苦しいときの原因は? 背中が痛いときの原因について考えてみましょう。 まずは痛みの種類についてです。 人間の痛みの感じ方は大きく分けて2つ。 「鋭痛(えいつう)」は、体の比較的表面に感じるはっきりとした痛みですね。 もう一つは 「鈍痛(どんつう)」で、体の深くに感じるはっきりしない痛みのことです。 鋭痛は、ケガや火傷をしたときに感じる急性の痛みで、原因もはっきりしていますね。 しかし 鈍痛の方は、内臓の痛みであったり、筋肉や関節に起こる痛みであることが多いようです。 いつまでも続く慢性的なもので、心理的要因も大きく関係すると言われていますよ。 背中が何となく痛くて、息苦しいと感じる場合、この 「鈍痛」である可能性がありますね。 【咳と関係する関節と筋肉】• 胸椎椎間関節:脊柱(胸椎)をつないでいる関節• 胸肋関節、肋横突関節:胸椎と肋骨をつないでいる関節• 肋間筋:肋骨と肋骨の間にある筋肉• 菱形筋:胸椎と肩甲骨をつないでいる筋肉• 僧帽筋(上部・中部):背中を広く覆っている筋肉• 脊柱起立筋:脊柱に両側にある筋肉• 横隔膜:胸郭の下にある膜状の筋肉• 腹筋群:お腹の周りにある筋肉• 胸筋(大胸筋・小胸筋):胸にある筋肉 少し難しくなりましたが、咳が続くだけでこれだけの関節や筋肉が強く働いているんです。 横隔膜や腹筋群以外はすべて背中側にあるもので、先ほどお話しした「鈍痛(慢性痛)」を発しているのかもしれません。 また脊柱以外はすべて両側にあるものですね。 両側同時に痛みを感じることもありますが、左側か右側のどちらかに偏っていることが多いでしょう。 咳が出る病気で最近増えているのが 「咳喘息」です。 風邪の咳などが慢性化して、 咳だけが続くのが主な症状です。 アレルギー体質の人に多く、たばこや飲酒、ストレスなどあらゆる刺激に反応して 空咳(痰などの分泌物が少ない咳)が出ます。 夜間になる特にひどくなることが多いようです。 1ヶ月以上続くことが多く、本格的な喘息に移行することもあるとされていますので注意が必要です。 あともう一つ、最近増えている病気に 「慢性閉塞性肺疾患(COPD)」があります。 この場合は 痰や息切れを伴う咳が続くのが特徴です。 気管支の慢性的な炎症から肺胞の破壊を生じ、肺の過膨張が起こることから、 息がうまく吐けなくなるのが主な病態です。 40歳以上の喫煙者に多いことが指摘されていますよ。 心当たりはありませんか? 咳と背中の痛みは結びつかないかもしれませんね。 咳が続くことは、体にとってはかなりのダメージを与えてしまうんです。 この場合、関係する みぞおちや肩、胸のあたりにも痛みやだるさを感じているかもしれません。 改善には、咳を止めることが必要ですよ。 まずは呼吸器科やアレルギー科を受診しましょう。 咳が止まれば、背中の痛みも軽くなっていきます。 しかし咳の症状は治まっていても背中の痛みは続いている場合もあるでしょう。 そんなときは 筋肉や関節の状態を一度リセットする必要がありますよ。 では簡単なリセット法を紹介しましょう。 【リラクゼーション法の手順】• 仰向けに寝る• 目をギュッと閉じる(ゆっくり開ける)• 歯をくいしばる(ゆっくり開ける)• 肩をギュッとすくめる(ゆっくり下す)• 親指と人差し指で輪を作って力を入れる(力を抜く)• 左右の指を鈎(カギ)状に組んで両側に引っ張る(力を抜く)• 手と手を合わせて(合掌する)押し付ける(力を抜く)• 両足を立ててお尻を浮かせる(力を抜く)• 立てた両足の膝と膝を合わせて股を閉じる(力を抜く) この手順を2回繰り返します。 筋肉は、最大収縮の後に必ず弛緩状態になります。 この性質を利用するんですね。 次に呼吸のリズムを整えましょう。 腹式呼吸でリセットしよう 【腹式呼吸の手順】• 仰向けで寝て、膝を立てる• へそが天井に向かうようにお腹を膨らませる• ゆっくり吸ってゆっくり吐く• 吸う時間を長くしていく• 吐く時間を吸う時間の1. 5倍ほどまで伸ばしていく 同じ動作を繰り返していきます。 片方の手でお腹が膨らんでいるのを確認するとよいですね。 慣れてきたらへその上に重りをのせるのもいいでしょう。 横隔膜の収縮を意識する目的なので軽いもの(スマホでも)でも結構です。 これらの方法で、全身がリラクゼーションでき、呼吸のリズムが整えられたら背中の痛みも軽くなっていくはずです。 物足りない場合は、先に背中や胸部、腹部のストレッチを行ってからでもいいですよ。 次に他の臓器からくる痛みについて考えてみましょう。

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息苦しい 色々な病気コーナー<漢方相談>

息苦しい

よくある症状には、咳がでる・めまいがする・ 頭が痛い・頭が重くなる・ぼーっとする。 というようなものが挙げられます。 また、ノドに何かが詰まったような辛さを感じることもあります。 「息が苦しい」という状況も、その病気の違いや重さによって、異なった症状をもたらすのです。 呼吸が速く浅くなって空気を吸い込みすぎてしまうため、 血液中の酸素の増加と二酸化炭素の減少がおこって、身体に障害をもたらすものです。 過呼吸症候群がおこると、頭痛やめまい、手の指先や口のまわりのしびれ、 呼吸困難、失神など、さまざまな症状を起こします。 実際は呼吸をしているにもかかわらず、空気が吸い込めないと錯覚して、 「死んでしまうのでは…」といった不安にかられます。 決して死ぬことや後遺症を残す事はありません。 発作は、放置すると数10分以上続くことがありますけど、どんなに強い発作でも、 時間とともに必ず軽快していきます。 対処法はいたって単純で素人でも治せます。 「呼吸を抑えること」だけでいいのですから。 やり方はなんでもいいのですが、一般的なのは紙袋を用いる方法。 紙袋を鼻と口に当てて静かに吸って吐いてを繰り返します。 落ち着いて、自分の息を取り入れるような気持ちで呼吸するのがコツです。 呼吸には2つあります。 「肺でする呼吸」と「細胞レベルでの呼吸」ですが、うつ病や自律神経失調症の多くの人は、 どちらか一つ、または両方の呼吸ができていないのです。 ・肺でする呼吸ができない うつ病などで、息苦しい症状に陥ってる人は、肺がうまく膨らみません。 肺を膨らます機能に、問題をかかえているのです。 最も重要なのは横隔膜なのですが、 横隔膜の動きが硬くなっているのです。 直接の原因は、 迷走神経の機能低下・筋肉の緊張・胃と肝臓の状態。 対策としては、息を吸うことではなく吐くことに意識を集中すること。 それと、体の筋肉をほぐすことも大切です。 体内に入った異物を排除するのが免疫機能。 それが、過剰に反応してしたり、 自分自身を攻撃してしまい、粘膜や皮膚に炎症を起こすのです。 免疫力を高めると同時に、アレルゲンを遠ざけることが、一番の方法ですが、 病気にかかることで免疫が大きく低下することもあるので難しいのが現実です。 それでも、食事や行動で、地道な体質改善をするしかありません。 ・免疫機能に良い食事 1 グルコマンナン(コンニャク) 2 DHA・EPA(魚の脂) 3 ビタミンE (ピーナッツ アーモンド かぼちゃ うなぎ ひまわり油) ほかにも、腸内の環境を良くする食べ物として、 バナナヨーグルトや大根とキャベツのぬか漬けがオススメできます。 ・免役向上によい生活 多くの場合、ダニの死骸がアレルギーを引き起こします。 排除することで、免疫機能によい、生活環境そ手にすることができます。 皮膚にかゆみを感じたとき。 その日は、お風呂の入り方を工夫します。 肌への刺激を和らげるのですが、お湯にみかんやレモンの皮など、ビタミンCを含むものを入れて、 よくかき混ぜてから入るのがオススメです。 ビタミンCが、水道水の塩素を消してくれるわけです。 風呂から上ったら、浴室の中で保湿クリームを塗るとよいでしょう。 それが睡眠時無呼吸症候群です。 よく知られている通り、眠っている間に呼吸が止まる病気です。 英語名の頭文字をとって「SAS(サス)」とも言われます。 医学的な無呼吸とは、10秒以上の呼吸が止まること。 一晩(7時間の睡眠中)に30回以上か、1時間あたり5回以上あれば、睡眠時無呼吸と言われる症状です。 深刻になる理由は、寝ている間の無呼吸が、起きているとき活動に様々な影響を及ぼすところにあります。 集中力の低下や判断ミスを起すリスクが高くなるのです。 とくに問題なのが運転中の居眠り。 睡眠時無呼吸症候群の患者は、居眠りする危険が普通の人の5倍もあるのです。 呼吸が止まった無呼吸状態になっているなんて、睡眠中のご本人が気付くことは難しいですね。 検査も治療も受けていない潜在患者はかなりの数に昇ると考えられています。 太っている男性がなりやすいというイメージがあります。 でも、痩せていても、女性でも可能性はあるのです。 太りすぎないことが重要なんです。 睡眠時無呼吸症候群は、喉や首まわりの脂肪沈着が、発症に大きく関与します。 また、発症してない人でも、顎の大きさや形状によっては、ほんの少しの体重増加が、 病気を招く可能性もあります。 今夜からでもできる対策としては、アルコールを飲みすぎないこと、 横向けに眠ることなどがあります。 要は、舌がノドに詰まらないようにするのがポイントです。 ぐっすり眠れるよう、工夫することが大切です。 病院の治療には、レーザーでカンタンに終えられ日帰りさえ可能な手術もあります。 料金も安くなってきていること、入院する面倒さを天秤にかければ、一考の価値があるかとも思います。 「息」だけに、呼吸方法は切っても切り離せません。 息が苦しい原因は胸で息を吸う「胸式呼吸」 のみに頼っているせいかもしれません。 胸式呼吸は、胸郭に関わる筋肉を使う呼吸です。 強制的に胸郭を広げているので、非常に効率の悪い呼吸といえます。 面倒な吸い方をしているので、息苦しさだけでなく、肩凝りや首凝りの原因にもなります。 「斜角筋」という首の横の筋肉は、肋骨を引き上げる働きをしています。 そのため、胸式呼吸ばかりしていると緊張状態が続くのでコチコチに固くなって、頭痛や首の周囲の痛みも引き起こします。 肺も元気で気管支などの病気がない。 それでも息苦しい場合は胸式呼吸が原因ということがあります。 血行を良くする効果があるので、 適度な量であれば、身体にほどよい効果をもたらすのです。 ところが、量が多すぎたり、 そもそもアルコールを分解できない体質の人がおり、酷い二日酔いをもたらすのです。 このうちのアセトアルデヒドは、高い毒性をもつ物質。 この物質を分解するのが、アセトアルデヒド脱水素酵素。 酒に強人はこの酵素がよく働きます。 そのいっぽうで、酒に弱い「下戸」と呼ばれる人がいます。 それは、アセトアルデヒド脱水素酵素があまり働かないからのが原因です。 お酒に弱いのは、アルコールを分解できない体質だからです。 アセトアルデヒドは、二日酔いの原因になって、身体にさまざまな異常を引き起こします。 ・顔、全身が真っ赤になり斑模様になる ・ポツポツと痒みを感じる湿疹ができる ・手のむくみが酷くなる ・動悸、息が苦しくなる ・頭痛、全身の関節が痛くなる また、分解酵素の強さとは別に、「お酒特有の息苦しさ」を起す人もいます。 ・アルコールによる喘息 アセトアルデヒドそのものも、呼吸に影響しているのですが、悪いことに「ヒスタミン」 という物質を増やすことがあります。 「ヒスタミン」は、アレルギーや喘息を引き起こす物質であり、 その結果おこるのが「アルコール誘発喘息」という病気です。 お酒を飲むと呼吸がゼイゼイしてくるなら、「アルコール誘発喘息」かもしれません。 お酒の前にアレルギーを抑える薬(抗ヒスタミン剤など)を飲むと喘息は起こらなくなりますが、 抗ヒスタミン剤とアルコールを一緒に飲むと尋常ではないほどの眠気がでます。 記憶が飛ぶ可能性もありますので、注意してください。 アルコールハラスメント(アルハラ)という言葉もあります。 無理なお付き合い、無理に付き合わせること、どちらも禁物です。 そうした息切れや息苦しさは、 心臓病、肺の病気、過呼吸症候群、神経の病気、肥満、貧血 などといった、な原因で生じます。 特に重大ななのが、心不全と肺塞栓症。 どちらも命を落とす危険性があります。 たとえば次のようなことが増えてませんか? ・坂道や階段の昇り降りで息切れしやすくなった ・息切れと一緒に胸の圧迫感も ・手足の冷えやむくみを伴う ・飛行機やバスを降りてから急に息苦しくなる ・仰向けが息苦しく、座る方が楽 ・動く時に呼吸が速くて苦しそうだと言われる ・呼吸が、ヒューヒュー、ゼイゼイといっている ・心不全 心不全とは、心臓のポンプの働きが低下した状態のこと。 心臓にかかわる病気が進行すると、やがては心不全に陥いるのです。 心不全にならないためには、現在の病気をしっかり治すと共に、貧血や肥満への対策を行うことです。 治療中の人は、薬の飲み忘れ、かぜや過労、食事の影響などで悪化することがよくあります。 細やかな生活管理を行うことが、なによりも必要です。 ・肺塞栓症 肺動脈が詰まって起こる病気です。 足の静脈など、血液中にできでしまった血栓が、 血液の流れにのって肺までたどりついた結果、肺動脈が詰まって肺塞栓症となるのです。 血栓は、足(下肢)を動かさないでいる時に出来やすいです。 長時間の旅行や手術の後など、 いわゆる「エコノミー症候群」がこれですね。 突然、息苦しくなることが多いのですが、息苦しさが徐々に増強していく場合もあります。 寿命を縮める怖い喫煙 タバコを吸い続けている人は、肺や心臓などの器官を、長い年月をかけて悪化させています。 その代表的な病気が、慢性閉塞性肺疾患 COPD や狭心症・心筋梗塞などです。 これらの主な症状は息切れです。 さらに、肺がんなどの悪性疾患にも注意が必要です。

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【要注意】突然の息苦しさ 自然気胸

息苦しい

一般的に「息苦しい」と感じる症状は、酸素が薄いと感じたり、楽に呼吸することができないと感じたりする、いわゆる「呼吸困難」が原因とされています。 呼吸困難は、あくまでも自分自身が「息苦しい」と感じる自覚症状のことであり、呼吸器などが病気や障害によって正常に働かなくなる「呼吸不全」とは別の症状です。 呼吸困難は、身体を正常に動かすためのエネルギーを作り出す「酸素」が体内へ送り届けられる途中、何らかのトラブルが発生することによって起こります。 まずは、酸素が体内へ送り届けられる流れと、その過程で起こる、息苦しさの原因について紹介していきます。 「酸素」はどうやって体内に届けられる? 口や鼻で呼吸をすると、吸い込んだ空気は「気管」からその先にある気管支を通って、肺へ送り届けられます。 肺では、吸い込んだ空気から酸素を取り込み、不要な二酸化炭素を排出し、酸素だけが、肺から血液を通して心臓へ運ばれます。 心臓は肺で取り込まれた酸素を含む血液を、全身へ送り届けています。 酸素は全身のあらゆる器官が必要とするエネルギーのため、この流れで十分な酸素が全身に届かない場合、器官の働きが低下してしまいます。 では、息苦しさの直接的な原因とは何なのでしょうか? 息苦しさの原因 息苦しさは、呼吸に関わる器官そのものがダメージを負うことや、酸素不足などが主な原因とされています。 〈息苦しくなる原因〉激しい運動 全速力で走るなどの激しい運動をすると呼吸が荒くなり、早いペースで呼吸が行われるため、酸素の取り込みが間に合わず酸欠状態に陥って、息苦しさを感じます。 酸素濃度の低下 山の頂上など気圧の低い場所や、換気が不十分な室内など、空気中の酸素量が少ない環境にいる場合、肺が十分に酸素を取り込むことができず、息苦しさの原因となります。 煙や粉塵(ふんじん)によるダメージ タバコや工場などから排出される煙や粉塵が、空気の通り道である気管支や、酸素を取り込む肺胞を刺激して炎症が起こり、うまく呼吸をすることができなくなります。 過度なアレルギー反応: アレルギー反応とは、身体の免疫システムが特定の物質に過剰に反応すること。 過度な反応によって気管支が収縮し、空気の道幅が狭くなることで十分な酸素が取りこめなくなります。 ストレス 恐怖や不安、あるいは緊張など過度のストレスを感じているときは「交感神経」の働きが高まり、筋肉が緊張状態になったり、血圧や心拍数が上昇したりする症状が現れます。 すると、呼吸が浅くなり、息苦しさを感じてしまうことがあります。 このように、息苦しさの原因は外的要因、内的要因に分かれ、多岐にわたります。 「息苦しい」という自覚症状に潜む病気の危険性 息苦しさは、病気によっても引き起こされます。 ひどい息苦しさを感じる場合は、呼吸器などに支障をきたしている可能性があり、呼吸不全に陥っている恐れもあります。 「息苦しい」を誘発する呼吸器の病気 慢性閉塞性肺疾患(COPD) タバコの煙や汚染された空気などを吸うことで肺胞が破壊され、空気の取り込みが十分に行われなくなる病気です。 重度の呼吸困難や咳(せき)などが主な症状です。 特に喫煙による発症が多く、喫煙期間が長ければ長いほどリスクも高まる傾向があり、受動喫煙でも発症の危険性があります。 気管支喘息 強いアレルギー反応によって、炎症を起こした気管支の幅が狭くなる病気です。 のどが詰まるように感じて息苦しさが起こり、咳が出たり、呼吸をするとヒューヒューと聞こえる「喘鳴(ぜいめい)」が症状として現れたりします。 気胸 外傷などにより肺を覆っている「胸膜」に穴が開き、胸腔に空気が侵入して肺がつぶれる病気です。 突発的に起こる呼吸困難や、胸痛が現れるのが特徴。 原因不明で起こる気胸は「自然気胸」と呼ばれ、長身で細身の男性に発症しやすいといわれています。 肺結核 肺が「結核菌」に感染して起こる病気です。 発症すると徐々に咳やたん、発熱、呼吸困難などの症状が現れます。 咳などによる飛沫(ひまつ)で菌が広がりやすい危険性がある一方、体内に菌が侵入しても発症しない場合もあります。 肺炎 何らかの原因で肺胞が炎症を起こすことで、肺胞の壁が厚くなり、スムーズに空気の交換が行われなくなる病気です。 息苦しさだけでなく、悪化すると呼吸困難に陥り、激しくせきこむことがあります。 肺がん 喫煙や大気汚染などにより、気管支や肺胞にがんが生じる病気です。 主な症状として咳、たん、発熱、呼吸困難などが引き起こされ、50歳以上の男性が発症しやすいという特徴があります。 「息苦しい」を誘発する循環器・血液の病気 血液を循環させる中心的器官である心臓や、血液、また血管そのものにダメージが生じることで、息苦しさを感じることがあります。 不整脈 心臓が拍動するリズムやスピードが乱れる病気です。 心臓の鼓動が速くなる、胸部の圧迫感や痛み、呼吸困難などの症状が起こります。 重度の症状だと、意識不明や心停止にいたる場合もあります。 心不全 心臓の機能が低下し、全身の血液を循環させるポンプとしての役割が十分に果たせなくなる病気です。 血液の循環が悪くなることで肺に水がたまると、呼吸困難に陥ります。 心筋梗塞 心臓の筋肉に血液を送り込む「冠状動脈」が脂質などによって詰まり、その先に血液を送ることができなくなり、心臓の筋肉が壊死する病気です。 突如、胸が締めつけられるような痛みに襲われ、呼吸困難、吐き気、嘔吐(おうと)などの症状が併発することもあります。 病状が進行すると、息切れや呼吸困難などを引き起こします。 ヘモグロビンは酸素と結びつきやすい性質を持っていて、血液を通して酸素を全身に送り届ける役割があります。 これが不足すると、息切れや疲労感を覚えたり、顔色が悪くなったりします。 「息苦しい」を誘発する脳・神経系の病気 血液の循環が正常に行われないと、脳の働きや脳そのものに悪影響を及ぼすことがあります。 また、ストレスによる精神疾患も息苦しさの引き金になることがあります。 脳出血 動脈硬化などが原因で、もろくなった脳内の血管が破れて出血する病気です。 血の塊が脳を圧迫したり、血管が破れて血液が流れなくなったりすることで、脳の組織が破壊されることがあります。 主な症状は息切れ、頭痛、めまい、身体の麻痺など。 脳の損傷が大きいと、言葉や運動の障害が残る場合もあります。 過換気(かかんき)症候群 極度の不安や緊張などの精神的ストレスによって、過呼吸状態になる病気です。 通常よりも速いペースで浅い呼吸が行われるため、息苦しさを感じます。 呼吸の回数が増えることで、血液中の二酸化炭素量が極度に減少するため、手足のしびれやめまいを引き起こすこともあります。 自律神経失調症 心身のストレスや睡眠不足などによって、自律神経のバランスが崩れることで生じる精神疾患です。 頭痛や胸痛など身体の痛み、疲労感、息切れなど、いろいろな症状が現れます。 「息苦しい」ときの対処法 さまざまな原因によって引き起こされる「息苦しさ」。 実際に息苦しいと感じた際は、以下の方法を試してみてください。 安静にして気持ちをリラックスさせる 息苦しい状態が長く続くほどパニック状態に陥り、呼吸が荒くなって症状を悪化させてしまう恐れがあります。 そのため、椅子などに座って頭を高くし、顎をあげることで気道を確保することが大切です。 特に気管支喘息の場合は横たわると気道が詰まって余計息苦しくなるため、座って安静にしましょう。 服装や姿勢を楽な状態にする ネクタイやシャツなどで首元が締まっていたり、ベルトで腹部が圧迫されていたりすると、息苦しさを感じることがあります。 身体に物理的な負荷がかかるものは取り外し、身体を楽な状態にして体内の酸素の循環を促しましょう。 風通しの良いところで新鮮な空気を吸う ホコリやダニの死骸などが空気中に舞っているような、換気の悪い環境にいると、気管支喘息などの原因となるアレルギー反応が起こったり、発作を起こしたりする危険性があります。 窓を開けたり、ベランダに移動したりするなどして、新鮮な空気を取り込みましょう。 上記のような簡単な対処では息苦しさが治らない場合、呼吸器や循環器などの病気、障害の可能性があります。 症状が進行する前に、早急に専門の呼吸器科や循環器科などを受診しましょう。 「息苦しい」症状を引き起こさないための予防策 息苦しさを予防するには、息苦しさを招く根本的な原因となる「生活習慣の乱れ」を改善することが大切です。 「息苦しさ」を予防! 生活習慣を見直そう バランスの悪い食事や運動不足などの生活習慣を見直すことは、息苦しさに関連する病気の発症リスクを下げることにもつながります。 自分の生活習慣と照らし合わせ、悪影響がある部分は見直してみる必要がありそうです。 禁煙 タバコの煙には、依存性の高いニコチンなどの有害物質が含まれています。 喫煙を続けていると気管支の炎症を引き起こしたり、肺胞が破壊されたりする可能性があり、それが息苦しさにつながることがあります。 ニコチン摂取量を減らすため、吸う本数を減らせば大丈夫だと考える人もいますが、それだけではあまり効果がないそう。 どうしても喫煙がやめられないという人は、「ニコチンパッチ」などを使用して禁煙を心がけましょう。 食生活の見直し 揚げ物や肉料理など、脂肪分の多い食事が中心の人は、血液の流れを悪くするコレステロール値が上がっている可能性があります。 コレストロール値が高いと、心筋梗塞の発症リスクが高まってしまいます。 また、塩分のとりすぎもNG。 塩分の過剰な摂取で血圧が急激に上昇すると、心臓や血管に負担がかかり、息苦しさにつながる可能性があります。 食生活を見直す際は、食事の栄養バランスだけでなく、味付けも意識するようにしましょう。 適度な運動 少し動いただけで息切れがするという人は、運動不足で心臓や肺の働き、筋力が低下している可能性があります。 心当たりのある人は、適度な運動を心がけましょう。 激しい運動はかえって身体に負荷を与えてしまうため、軽めの運動を定期的に行うのがベストです。 特におすすめしたいのが、血流を促進させる効果があるウォーキング、ジョギングなどの有酸素運動。 また、身体に脂肪が多いと、呼吸器や循環器を圧迫して息苦しさの原因になるため、肥満予防という観点でも、有酸素運動は最適な予防法といえます。 ストレスフリーな生活 不安や恐怖など精神的なストレスによる息苦しさを解消するには、気持ちをリラックスさせることが効果的です。 例えば、自分の好きな音楽を聴く、お風呂でくつろげる時間をもうけるなど、簡単な方法でOK。 自分なりのストレス解消法を見つけることが、よりよいリラックス効果を呼び込んでくれます。 さまざまな観点から自分の生活習慣を見直し、息苦しさを引き起こすきっかけを減らしていきましょう。 「息苦しい」と睡眠の関係 起きている時は問題なくても、睡眠中にだけ息苦しさを感じるという人もいるようです。 睡眠中の息苦しさは眠るときの姿勢が関係するほか、睡眠時に無呼吸状態になってしまう病気の可能性もあります。 睡眠中に息苦しくなるのはなぜ? 眠っているあいだは、身体の筋力が緩みます。 「仰向け」で寝ているときに舌を支える筋肉が緩むと、重力によってのどの奥に舌が落ちて気道をふさいでしまい、息苦しさを感じることがあります。 また、息苦しさを感じる要因には、姿勢以外にも「睡眠時無呼吸症候群」という病気の可能性があります。 「睡眠時無呼吸症候群」とは? 睡眠時無呼吸症候群とは、10秒以上の呼吸停止が1時間に5回以上繰り返される病気です。 その多くは、舌や口蓋垂(のどちんこ)が空気の通り道である気道をふさいでしまうことで、呼吸停止状態に陥り、脳や身体が酸欠状態になって、息苦しさが生じます。 睡眠時無呼吸症候群を発症する人には、「脂肪で首が圧迫されている」「眠る前に飲酒をする」「顎が小さい」「アレルギー性鼻炎などで鼻が詰まっている」など、さまざまな特徴があります。 一般的な治療法は、運動や食事などを見直して肥満を改善したり、鼻炎を治したりすることなどから始まります。 症状がひどい場合は、鼻にマスクを装着して空気を送り込んで気道を確保する、「持続的陽圧呼吸(CPAP:シーパップ)療法」という方法が行われる場合もあります。 更年期に現れる息苦しさとは? 更年期にさしかかると、自律神経のバランスが崩れやすくなり、発汗やイライラ、熱っぽさ、気だるさなどに代表される「更年期障害」と呼ばれる症状が現れます。 息苦しさも、その症状のひとつ。 そこで、更年期障害と息苦しさの関係について紹介します。 更年期障害の症状自律神経の乱れ 息切れ、呼吸困難、熱っぽさ、手足のしびれなど泌尿器・生殖器の不具合 女性の場合は膣(ちつ)の乾燥や縮小など、男性の場合は勃起障害など精神面の不調 イライラ、疲労感、無気力状態、不眠など 他にも、自律神経の乱れが血液の流れを悪くするために頭痛や肩こりを、また、血圧が不安定になるために耳鳴りなどを発症することがあります。 更年期障害の対処法 更年期障害の症状を和らげるには、心身をリラックスさせることがポイントです。 運動でストレスを解消する 比較的心臓に負担が少ないといわれている、ジョギングや水中ウォーキングなどの有酸素運動が効果的です。 過度な運動はストレスをため込んでしまうので、無理せず、定期的に続けられる運動を取り入れましょう。 気分転換をする 心身の不調が現れると気分も落ち込んでしまいますが、趣味に没頭したり、友人と会話を楽しんだりなどして、気持ちをリフレッシュさせましょう。 睡眠時間を確保する 更年期障害の症状として、なかなか寝つけないなどの不眠状態に陥ることがあります。 熟睡感が得られない人は、眠る前にぬるめのお風呂に浸かったり、日中に軽度な運動をしたりなど、スムーズな入眠を促し、中途覚醒を防ぐ対策を行いましょう。 更年期障害と考えられる症状が重い場合、「バセドウ病」などの病気が併発している可能性もあります。 不調が続くようであれば、早めに病院へ向かい適切な診察を受けましょう。 睡眠時の息苦しさは、症状の原因や度合いに応じて対処することが大切です。 医師に相談する際も、睡眠外来、呼吸器科、循環器科など、自分の症状に合った専門外来で適切な治療を受けられるように、正しい知識を身につけておきましょう。 php? 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