では、「ひもじい」とはどういう意味なのでしょうか? ひもじいの意味とは? 空腹で食べ物が欲しい、ひどく腹が減ること。 空腹で食べ物が欲しい状態の時に使う言葉です。 「ダイエット中だからとてもひもじい・・・」などで使う言葉です。 ひもじいの語源とは 画像引用元: 宮中で使われていた女房の上品な隠語から来ている。 天皇の後宮、院や女院などに仕える女官を「女房」と呼ばれていました。 女房は貴族など上流階級の知識がある娘たちで、高貴な人の身の回りの世話をするため言葉遣いが上品でなくてはいけませんでした。 そこで、宮中社会でのみ使われる隠語を作って、その隠語で呼ぶようになりました。 隠語のつくり方の一つに物の名の頭文字に「文字」をつけて腕曲にした「文字言葉」があります。 そこに「ひもじい」は「空腹だ」という意味の「ひだるし」に「文字」をつけたものが「ひもじい」となったのです。 つまり、女房言葉として生まれた「ひ文字」を形容詞化して用いたのが「ひもじい」なのです。 ひもじいの類語 ・空腹 ・腹ペコ ・すきっ腹 etc. ひもじいの類語で、よく聞く言葉にはこのようなものがあります。 ~ また、「ちやほや」と言う言葉がありますが、語源が何か知っていますか? -- 以上、ひもじいの言葉の意味と語源とはでした。
次の元浮浪児の菅野恭一郎は次のように語っていた。 「闇市で食べ物を拾っていたりすると、屋台の主人が『坊主、こっちで働け』って声をかけてくれるんですよ。 お駄賃なら、2、30円もらえたかな。 屋台のうどんが5円の時代だったので満腹になることができましたね。 時々、テキヤの人がお小遣いをくれることもあるんですよ。 『ぼうず、ひもじい思いしてんな、これでも食え』ってお金をくれる。 あの人たちも戦争で苦労してきたので、僕みたいな浮浪児をあわれに思って助けてくれたんでしょう」 当時のテキヤは、今の暴力団とちがって、アウトローではあったが、町の顔役みたいな役割を持っていたし、警察からも闇市の取り締まりを求められていた。 そういう意味では、まだ人情というものがあった時代だったのだ。 さらに闇市の影響で上野駅がにぎわいだすと、子供たちは駅前で様々な商売をはじめた。 「バタ屋(廃品回収業、ゴミ拾い)」「モク拾い(煙草の吸殻を拾って売る)」「新聞売り(新聞社で買ってきた新聞を少し利益を乗せて売る)」などだ。 人気があったのは靴みがきだ。 靴みがきの少年は「シューシャインボーイ」と呼ばれていた。 駅を出たところに、木箱を抱えてずらっと並んで、「靴みがきはどうですか」と叫んで客引きをする。 元浮浪児によれば、靴墨はチョコレートをくれる進駐軍の兵隊に頼んでPX(進駐軍専用の売店)から買ってきてもらい、靴を磨く布は電車の座席のシートをカッターで切ったものをつかっていたという。 人々も浮浪児を哀れに思って積極的に靴をみがかせてあげていた。 盗みが見つかって撃ち殺された子も… こうした子供たちの中には、スリや盗みといった悪事をして食いつないでいかなければならない子も少なくなかった。 スリは、通称「チャリンコ」と呼ばれ、犯罪の中でも花形だった。 テクニックもいろいろとあった。 「ナタ切り」といってカミソリでバッグを上から二つに裂いて中身を取る方法、「てつぽう」といって通行人の右胸にぶつかり、そっちに神経がいっている間に左胸のポケットのサイフを抜き取る方法などだ。 こうしたスリの技術を身につけるための「スリの学校」なるものまであった。 スリの名人が浮浪児たちを一つの家に住まわせて、スリの技を徹底的に教え込み、その上前を撥ねるのだ。 実際に、私が取材した元浮浪児によれば、山谷や深川や川崎などにスリの学校があって、ここへ行くと1週間くらい豪遊させてもらえて、その後に良い暮らしをつづけたければスリになれと言われるということだった。 今ならば、窃盗集団に組み込まれたというべきだろう。
次の公開日: 2019. 14 更新日: 2019. 14 「侘しい(わびしい)」と「寂しい(さびしい)」の違いと使い分け 「侘しい」と「寂しい」という言葉をご存知でしょうか。 「侘しく暮らす」「寂しい気持ちになる」といったように使います。 では、「侘しい」と「寂しい」の意味についてきちんと理解しているでしょうか。 この二つの言葉は日常会話でも使うことが多いですよね。 普段からよく使われている言葉なので、意味のイメージがつくという人が多いかもしれません。 ただ、二つの違いはと聞かれるといまいち分かりませんよね。 正しく使うためには、意味についてしっかりと知っておくことが必要です。 そこで今回は「侘しい」と「寂しい」の使い分けについて解説していきます。 適切に覚えて、上手く使い分けできるようにしましょう! 「侘しい(わびしい)」と「寂しい(さびしい)」の違い 「侘しい」・・・頼りや自信がなく心細くて、気持ちが満たされないこと 「寂しい」・・・本来あるべきものや必要なものがなくて、気持ちが満たされないこと 「孤独を感じる」「人気がなくて賑やかでない」という意味では、「侘しい」「寂しい」どちらも使えます。 「侘しい」は ものの様子に対して、「寂しい」は 人の気持ちを表す場合に使うことが多いです。 「寂しい」は「孤独を感じる」とマイナスな意味で使いますが、「侘しい」は「みすぼらしい」とマイナスな意味合いで使うことも「情緒がある、趣がある」とプラスな意味合いで使うこともできます。 建物や景色がもの悲しい様子だが、どこか味わいがあることを表す場合に「侘しい」と表現できます。 この場合は「寂しい」を使うことはできません。 「侘しい」の意味と使い方 「侘しい」の意味は、 ・安らぎや恵みがなくて心細いこと、孤独なこと ・みすぼらしくて気の毒なこと ・もの静かで明るくないこと です。 「侘」は音読みで「タ」、訓読みで「ほこる・わびる・わびしい」と読みます。 「侘」は「ひっそりと生活する、心苦しい、寄る辺ないこと」を意味します。 「侘しい」は心細くて満たされていないこと、身なりが悪いことを表します。 人の気持ちを表す場合だけではなくて、ものに対しても使うことができます。 例えば、「夫が出張で不在のため侘しい」といった場合は「孤独で心細い」という意味になります。 「侘しい家」だったら「貧しくて見た目が貧弱な家、華やかさがない家」であることを表します。 「侘しい」は「 情緒がある、味わいがある」というニュアンスが含まれます。 昔の建物だったり、歴史がある建造物を見たときに「豪華ではないが品がある、落ち着きがある」と感じることがありますよね。 こうした場合は「侘しい」と表現できます。 このように「侘しい」はマイナスな意味で使う他に、プラスな意味でも使えます。 例文 「心細い」という意味 ・一人侘しく暮らしていることに、だんだんと慣れてきた。 ・侘しい下宿生活に心が折れたこともあったが、なんとか頑張るしかない。 ・両親が仕事で忙しくしているので、侘しく一人で食事をすることが多くなった。 「みすぼらしい」という意味 ・侘しい暮らしをしているというだけで、人に馬鹿にされたことが何度かある。 ・お金がないうえに侘しい家に住んでいる親に、新しく家を建ててあげることにした。 「もの静かである」という意味 ・祖母は侘しい山奥に住んでいるので、夜になると静かで心細いらしい。 ・侘しい景色が広がっているだけだったが、趣があって心地よい空間でもあった。 「寂しい」の意味と使い方 「寂しい」の意味は、 ・欲しいもの、必要なものが欠けていて物足りないこと ・孤独を感じること、仲間など頼る相手がいなくて不安なこと ・人気がなくて静かであること、にぎやかでないこと です。 「寂」は音読みで「ジャク・セキ」、訓読みで「さびしい・さびれる」と読みます。 「寂」は「ひっそりしていること、落ち着いていること」を意味します。 「寂しい」は「 さみしい」と読むこともあります。 「寂しい」は 本来あった活気や輝きがなくなり寒々しいと感じて、満足がいかないという意からきています。 例えば、「遠い場所から来たのに、彼女に会えないとは寂しい」と使います。 これは「遠くからやって来たのに、彼女に会えないのは気持ちが満たされない」という意味になります。 「単身赴任生活は寂しい」だったら「人恋しくて不安であること」を表します。 また、「寂しい場所」だったら「人がいなくて静かな場所」を指します。 このように「寂しい」は人の気持ちや状況、ものの様子に対しても使うことができます。 「寂しい」はマイナスなイメージを伴って使います。 例文 「物足りない」という意味 ・彼女が寂しそうな顔をしていたので、出発時間まで一緒にいてあげた。 ・タバコをやめようと試みたが、どうしても口が寂しくなって吸ってしまった。 ・ふところが寂しいので、しばらくの間は外食や外で遊ぶのを控えようと思っている。 「孤独を感じる」という意味 ・彼女は街から離れた場所で寂しい生活を送っているが、それなりにその暮らしを楽しんでいるようだ。 ・祖父は一人で寂しく暮らしているので、時々みんなで遊びに行ってあげる。 「賑やかでない」という意味 ・寂しい夜道を通るのは怖いから、なるべく人気のある道を歩くようにしている。 ・人里離れた寂しい土地で暮らすためには、それなりの覚悟が必要だろう。
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