考え方やポイントを説明します。 投資におけるポートフォリオの考え方とは? 投資では、どの銘柄を選ぶかよりも、株や債券などの資産配分をどんな割合にしたかで運用成績が大きく変わると言われます。 その資産の組み合わせのことをポートフォリオといいます。 ポートフォリオは十人十色で、正解があるわけではありません。 つみたてNISAのような長期投資では、年齢、投資の目的、投資期間などによって、最適なポートフォリオが異なります。 つみたてNISAで購入できる投資信託は? つみたてNISAで購入できる商品は、金融庁が定めた一定の条件を満たす「投資信託」と「ETF」です。 2018年10月31日時点では、「インデックス型投資信託」が142本、「アクティブ型投資信託」17本、「ETF(上場株式投資信託)」3本が、対象商品に選ばれています。 どんな商品があるのか、運用額が大きいものを中心に、「リスクの高いファンド」「リスクの低いファンド」「バランス型のファンド」の3つの分類で見てみましょう。 テレビや雑誌などで運用成績の良さを取り上げられたこともあり、個人投資家に人気がでて純資産総額が7675億円超と大きく増えています(2018年11月時点)。 ・三菱UFJ - eMAXIS新興国株式インデックス 新興国の主要株式で構成されている投資信託です。 モルガン スタンレー・キャピタル・インターナショナル MSCI が算出している、新興国の株式市場の動向を表す株価指数「MSCIエマージング・マーケット・インデックス」と連動するように運用されています。 中国や台湾、インドなどのアジア新興国が約60%を占め、その他はブラジルが約8%と多く、ロシアなども含め20ヵ国以上、約800銘柄の株式から構成されています。 代表的な商品をいくつか見てみましょう。 ・ニッセイ日経225インデックスファンド 日経平均株価の動きに連動するように作られたインデックスファンドです。 運用実績も長く、純資産総額もこのカテゴリ内で大きい1469億円超です(2018年12月7日現在)。 同じタイプの商品では、「りそなAM-Smart-i 日経225インデックス」が最も信託報酬が低く年率0. 1836%です。 ネット証券を中心に多くの金融機関で取り扱いがあります。 日本株式市場全体に投資したい人に適した商品です。 ・ニッセイ外国株式インデックスファンド 海外先進国に投資できる投資信託商品で、MSCIコクサイ・インデックスに連動するように作られています。 つみたてNISAの対象となっているものは、2018年10月31日時点で75本あります。 ・三井住友TAM - 世界経済インデックスファンド 日本を含む世界各国の株式と債券に投資する投資信託です。 構成比率は、各国のGDPにあわせて配分されています。 ・三菱UFJ - eMAXISバランス(8資産均等型) 日本を含む世界各国の株式・債券・REITで構成されている投資信託です。 「国内・先進国・新興国の株式」「国内・先進国・新興国の債券」「国内・先進国のREIT」に、それぞれ12. 5%ずつ配分しています。 同じタイプで信託報酬が安いものとしては、eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)もあります。 月々3万円で投資する場合のポートフォリオはどうしたらいい? ポートフォリオを組む際は、つみたてNISAだけでなく、他の保有資産も合わせた「資産全体のバランス」が大事です。 例えば、預貯金や現金をある程度持っている人は、つみたてNISAでは、株式のみに投資するものを選んで積極的にリスクをとってもいいでしょう。 一方、まだ預貯金があまりないという人は、債券も含めたバランス型から始めてリスクを抑えたほうが安心です。 ただ、先述のとおり、ポートフォリオは十人十色で正解はありません。 まずは興味のあるものから少しずつ始めてみるものいいと思います。 著者のおすすめは、もし月3万円投資するのであれば、国内株式に1万5000円、先進国と新興国の株式に1万5000円という配分です。 わかりやすい国内株と、潜在成長率が高い新興国を含む海外株式で、世界の経済成長に投資していこうという考えです。 参考にしてみてください。 最初から完璧なポートフォリオを組む必要はない ポートフォリオは一度組んだら終わりというものではありません。 年齢や自分の状況などが変わったら見直しも必要になってきます。 そして、年に1~2度、定期的に基準価格を確認しましょう。 各商品の基準価格が変動して、ポートフォリオのバランスが変わっていると思います。 例えば、最初は50:30:20だった配分が、ある商品だけ価格が大きく上がったり下がったりして、バランスが崩れることがあります。 その場合は、増えた商品を売却したり減った商品を買い足したりして、最初の配分に戻します。 このような調整が、知らないうちにリスクをとりすぎることを防ぎ、ポートフォリオ運用では重要な考え方になるのです。 始めから完璧なポートフォリオでなくても、長期間の運用で経験値が増えるにつれて、自分に最適な組み合わせができあがってきますよ。 【こちらの記事もおすすめ】 ・ ・ ・.
次のやNISAなどを活用したでの悩みのひとつにの設定がありますね。 の考え方は、 =期待リターン(収益率)/リスク() が各資産の組み合わせによって最も高くなるように設定するというのが教科書的な原則です。 分かりやすくいうと、 あまり損をせずにできるだけ儲けるような資産の組み合わせということです。 しかし、実のところは投資家本人の投資方針、年齢、ライフステージ、ライフスタイルなどによって多種多様・千差万別で、「最適解」などというものはありません。 そこで、界隈で情報発信をしていらっしゃる方々などのを見てみて、参考にしてみましょう。 何なら、見よう見まねで同じ値を使っても良いと思います。 関係の書籍を出されている方々 氏• も非常に単純(おそらく投資初心者向けなのだと思います)です。 の客員研究員なのにラップファンドをぶった切っているところは、本音ベースで話をしていて好感が持てます。 リバランスをして株式を買い増しした結果だそうです。 一般に、世界的な株式下落局面では先進国株式よりも株式の方が下落しますので、を買い増すというリバランス結果となるのでしょう。 株式が息を吹き返してくると収益が増大しそうなです。 2位 sinkei807氏 は見つかりませんでしたが、 VTを軸にVTIやVWOを買い足していく予定です とのことです。 世界株式の平均を軸として、 米国株を重視したということでしょうか。 (売却待ちのWealthNaviを除きます。 いずれのリスクを下げるべき時が来ると考えています。 その時に備えて、債券について勉強中です。 ただし、将来的には債券も組み込む予定とのことです。 4位 FP杉本氏 ちょろっと拝見したところ、についての言及はありませんでしたのでは不明です。 5位 たわら男爵氏• おおむね、先進国株を重視したといえます。 株式と債券は、 一般的に株式の方が期待リターンが高いことを念頭に、リスク資産は株式で運用するパターンです。 また、 株式を多めにして期待リターンを向上させています。 マーケット暴落局面で株式に振り替えるための待機資金。 「先進券はでの預金部分」という記述から、 定期預金よりはリターンを稼ぎたいという意味で先進券を組み込むというパターンです。 待機資金としているのは、はNISAと異なりスイッチングが可能である点を活用されているといえます。 については、長期的なパフォーマンスには疑問があるため、積立投資には組み込まず。 積立投資以外の部分で。 国内株式については、 人口オーナス期の進行によるパフォーマンス低下を予想しているようです。 国内債券の比率が多いことを見ると、 リスク資産のリスク()を低めて損失を防ぐようなといえます。 結構アレンジされたといえます。 債券との組み入れが特徴的です。 債券は債券といっても株式のような激しい値動きです。 ・値動きの異なる株式と債券の両方を組み込み、リバランスによるリスク低減とリターン改善の効果を狙う。 ・国内株式も先進国株式の一種だと解釈するため、先進国株式の方がウエートは高めだが、長期的な運用においては株式の必要性は高い。 ・債券も長期的な運用においての必要性は高い。 株式と債券の相関が低いことに注目した、 リバランス前提でのといえます。 そのリターンに比べ、為替リスクが大きいと考える(ヘッジしたとしてもそのコストがかかる)ため、外券は除く。 ・世界の株式市場の比率が日本:先進国:=1:8:1であることから、先進国株式を多めに設定。 比率を意識されたといえます。 全世界株式インデックスファンドで代用可能ですね。 ロボアドバイザー 調べたロボアドは、すべて リスク許容度が最も高いを調べました。 ウェルスナビ(Wealthnavi) リスク許容度5• リスク許容度が最も高いは、株式が比較的多いことが分かります。 また、リスク許容度にかかわらず金やリートが組み込まれているのが興味深いところです。 なお、公式サイトにははありませんでしたので、値は実際に運用されている個人ブログさんから引用させていただきました。 マネラップ(MSV LIFE)&アドバイザー 運用戦略レベル8• なお、公式サイトにははありませんでしたので、値は個人ブログさんから引用しました。 楽ラップ 運用コース : 1000900• GPIF基本• GPIFは一部ESG指数を取り入れたアクティブファンドなどを組み入れていますが、世界最大級のインデックスともいえます。 国内債券を軸とした守りのですが、昨今の日本のマイナスの影響で外国株式の比率を上げてきています。 そして、です。 詳しくは、本ブログ記事を読んでみてください。 まとめ・エッセンス 有名家諸氏のをまとめてみました。 エッセンスは概ね、• 先進国株式の比率が最も多い(4割~)• 株式は国内株式と同程度かそれよりも多い位(1割~)• 国内株式は長期投資に不適として除外する人がいる• 先進券・債券は国内債券よりも高い利回りを期待して組み込んでいる• リートやを組み込む人もいるが、全体的には少数派• アラフォー。 博士(工学)。 キャリア教育、工学教育、金融教育、家庭教育に興味あり。 妻 アラサー 、娘 3 、息子 1 の4人家族。 コメント頂ければ必ず返信させていただきます。 非リスク資産は定期預金(単利0. 高専教員公募の話題: カテゴリー「高専」にまとめています。
次の年代別:つみたてNISAのポートフォリオ 「ポートフォリオ」って言葉に反応してこの記事にたどり着いているってことは、ある程度投資に慣れている方でしょうか? 投資をこれから始めるとか、始めたばっかりという方は「ポートフォリオ」って言葉を普通使わなそうですからね。 でも復習を兼ねて解説しておくとポートフォリオとは「資産配分」のことです。 「どの試算をどれくらいの割合で組み込もうかな〜」と考えるあれです。 全資産のうちの投資の割合を大きくしすぎないようにしましょう。 多くても貯金のうちの半分までが限界でしょう。 もし投資のうち株式全部入れるとしたら、預金50:株式50といった感じです。 投資比率を上げればあげるほどチャンスも増えますが、リスクも増加するので注意してください 若い人は株式に全力投球 60歳まで投資し続ける前提で話します。 その場合、20代とか30代、40代の人であれば貯金などの生活資金以外は全部株式でいいです。 「株式100:それ以外0」で! (もちろん全資産のポートフォリオではなく積立NISA内のポートフォリオの話です) 具体的にいうと、とりあえずかのどちらか、もしくは両方を買っておけばいいでしょう。 なぜなら株式のほうが長期だと儲かるから。 株は短期だと上下の変動が激しいですが、長期だと右肩上がりになっています。 参考までに過去の平均年利は以下の通りです。 過去10年 超長期(参考までに) 日本株式 3. 現金だと横ばいで、債券なら株式の半分以下くらいですから成果でいえば断然株式です。 でも実際は株式だって、毎年綺麗に11. その点だけご認識ください。 ちなみにeMaxis Slimとついた投資信託はというコストが安い&純資産総額も上がっているのでおすすめです。 くわしくは以下記事でも書いています。 最初は「株式5:債券5」くらいでいいんじゃないでしょうか。 そして53歳、55歳と年齢が上がっていくにつれて株式比率をどんどん落として行くのが望ましいと思います。 株式はかで、債券はeMAXIS Slim国内債券かeMAXIS Slim先進国債券がおすすめです。 経験別:つみたてNISAのポートフォリオ 今度は投資の経験別にお伝えします。 超初心者 とりあえず投資はよくわからないし、今後もあまり勉強するつもりはない人はこちらを参考にしてください。 年齢や時期によってポートフォリオを変える必要がない前提で考えますから。 そうするとおすすめはです。 これは株式・債券・REITを国内・先進国・新興国でそれぞれ均等にポートフォリオを組まれたものです。 とりあえずこちらの商品を思考停止して持っておけば全世界の色々な試算に分散できるので、長期で持って失敗はまずないでしょう。 株安のときにはかといった株式に集中• 世界中のすべての株が下がり、当然株価に連動した投資信託も同じように下落。 だからその短期に一時的に下がった時に、株の比率をあげ、株が高いときは下落率の低い債券の比率を増やせばたしかに一番儲かります。 でもいつが安くていつが安いかなんて、なかなか判断がつかないから上級者向けというわけです。 株があがったときは買い煽りが増えるし、下がったときは株なんてオワコンみたいな雰囲気になりますから手を出しづらいんですよね。 ロジャーズ氏は言います。 「株を買うときは、誰もが絶望に打ちのめされ、『株の話などもうごめんだ。 聞きたくもない』などと口にしているときがいい。
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