AIカメラなどを活用した介護施設向け介護業務支援サービス「ライフレンズ」[クリックして拡大]出典:パナソニック 負担の大きい夜間巡視業務を効率化 ライフレンズはパナソニックが開発したAIカメラ「Vieureka(ビューレカ)」とベッド装着型のシート型加圧式センサーなどを組み合わせたシステムを活用することで、介護施設の職員による巡視作業の負担を軽減するサービスである。 シート型センサーで入居者の睡眠状況や在床状況などのデータを取得して、入居者が無断で離室した場合はナースコールに異常発生の通知を送る。 また注意が必要な入居者の部屋はVieurekaが撮影した映像を見て安否を確認できるので、直接訪室する手間が省ける。 パナソニック テクノロジー本部 事業開発室 スマートエイジングケアプロジェクト 総括担当の山岡勝氏 導入によって特に効率化が進むと想定されるのが夜間巡視業務だ。 パナソニック テクノロジー本部 事業開発室 スマートエイジングケアプロジェクト 総括担当の山岡勝氏は「夜間巡視業務は職員が1人で多数の入居者の部屋を回らなければならない上、認知症ケアや体調異常などの突発的な業務が発生しやすく業務負担が大きい。 確認ミスを未然に防ぐ注意力も求められるので、精神的にも疲弊する。 このため介護施設では夜勤時間帯の従業員の定着率が悪く、以前から課題となっていた」と語る。 ライフレンズの導入効果は実証実験によっても示されている。 パナソニックが2018年から協業している、老人ホーム運営などを手掛けるHITOWAケアサービスの施設では、夜間巡視時間を1日当たり約200分と従来比91%削減することに成功したという。 夜間巡視作業の労働時間を91%削減[クリックして拡大]出典:HITOWAケアサービス、パナソニック データ活用で高齢者の重病化防止を実現したい ライフレンズはパナソニックが以前から提供していた介護施設向けソリューション「みまもり安心サービス」をベースとして開発された。 みまもり安心サービスは入居者の部屋にIoT対応のエアコンと電波センサーを設置して、入居者の睡眠情報や安否状況を職員が遠隔から確認する仕組み。 このシステムをHITOWAケアサービスの施設で導入したところ、夜間巡視の作業時間を43%削減することに成功した。 しかし、山岡氏によると「HITOWAケアサービスからは、電波センサーによる情報取得だけでは実際の状況が分からない入居者もいるため、一定の訪室作業が残されたままになるという問題点があると指摘された。 正直に言えば、43%の時間削減でも効率化という観点では十分な成果だと考えていたが、改善の余地がまだあることに気付かされた」という。 そこで、入居者の様子を遠隔から把握しやすくするために考案したのがVieurekaを組み入れたライフレンズのシステムだ。 また入居者の在室確認をより正確に行うことや、電波干渉の可能性を低減するなどの目的で、電波センサーではなくシート型加圧式センサーを採用するなどの工夫も取り入れた。 関連記事• パナソニックは2020年4月2日、画像処理をエッジコンピューティングで行う「Vieurekaプラットフォーム」で使用するカメラの新機種「VRK-C301」の提供を開始したと発表した。 従来のVieurekaカメラと比較して、高性能CPUやGPUによって画像処理性能を強化し、より高度な分析を行えるようにした。 労働力不足の影響が顕著になっている小売店舗は、IoTやAI、ロボットといったデジタル技術の活用による業務効率化が喫緊の課題だ。 その中でも、カメラで撮影したデータから小売店舗内における顧客の購買行動や動線などを分析する「リテールAI」が注目を集めている。 ソニーセミコンダクタソリューションズ(以下、ソニー)とマイクロソフトは2020年5月19日、AI(人工知能)スマートカメラと映像解析を用いたソリューションの構築に向け協業を開始したことを発表した。 パナソニックは2019年9月11日、画像処理をエッジコンピューティングで行う「Vieurekaプラットフォーム」を導入した小売店舗を報道向けに公開した。 納入先はサツドラホールディングスが運営するドラッグストア「サッポロドラッグストアー」(以下サツドラ)で、札幌市内の1店舗にVieurekaカメラ96台を設置した。 この他にも2店舗でカメラを試験的に導入している。 オプティムは、AI(人工知能)画像解析技術で各業界特有の課題解決を実現するパッケージサービス「OPTiM AI Camera」の適用範囲をさらに拡大する新サービスとして「OPTiM AI Camera Lite」「OPTiM AI Camera Mobile」「OPTiM AI Creator」を発表。 これらの新サービスは2019年度内をめどに提供する計画だ。 NVIDIAが価格99ドルをうたって発表した組み込みAIボード「Jetson Nano」。 本連載では、技術ライターの大原雄介氏が、Jetson Nanoの立ち上げから、一般的な組み込みAIとしての活用までを含めていろいろと試していく。 第4回は、Jetson Nanoに市販のUSBカメラを接続してさまざまな物体を認識させてみる。 にゃんこもいるよ! 関連リンク•
次の無事に定年退職し子ども独立。 これから続く夫婦水入らずの生活をゆっくり満喫しよう...... そう考えているシニア世代の方も多いでしょう。 ところが将来のことを考えたとき、お互い介護が必要になった場合どうすればよいのか、誰を頼ればいいのかといった老老介護の不安もあるでしょう。 最後まで2人で過ごしていたい、という思いは当然ですが、子が離れた場所に住んでおり、どちらかに介護が必要になった場合、負担は大きくなり、共倒れになってしまう可能性もあります。 万全なケア体制のもと夫婦ともに安心して生活できる環境が求められている背景から、夫婦で揃って入居できる老人ホームが増えています。 今回は、夫婦で入居できる居住系介護サービスについてその条件を確認していきます。 原則的に夫婦での同時入居は可能。 ただし2人部屋はその数が限られている 居住系介護サービスについては、 夫婦での入居が認められないケースは基本的にはありません。 しかし、有料老人ホームなどは、その多くが1人部屋を想定したタイプのものが多く、大きめのベッドが置ける、寝室とリビングが分かれているなど一定の広さが確保されていないと同部屋で暮らすことは認めていません。 そのため 2人部屋がない、もしくは空いていない場合は、夫婦で別々の部屋を契約して暮らすことになります。 また、最近問い合わせが多いケースとして、 夫婦片方が要介護でもう一方が自立の場合、介護施設に入居できるのか? という質問が各所に寄せられています。 夫婦片方が自立の場合、入居できる施設は限られてきます。 有料老人ホームでも「介護付き」の場合、介護サービスの提供が前提となっているため「自立」では入居が認められません。 こういった場合、外部の介護サービスを利用する住宅型有料老人ホームかサ高住に絞られてきます。 また、認知症グループホームや軽費老人ホーム(ケアハウス)も夫婦2人での入居が可能です。 しかし全体的に数が少なく小規模な施設が多い(定員に上限がある)ことからも、夫婦そろっての入居はややハードルが高いと言えます。 特に少人数の場合、ほかの入居者の目が気になることや、夫婦での入居を快く思わない高齢者も少なからず存在します。 一方で、 夫婦2人での入居が難しいのは介護保険施設です。 特別養護老人ホーム(特養)は、原則要介護度3以上でなければ入居が認められない上、都心近郊部では入所待機者の数も非常に多く、夫婦だからという理由で同時入居できるケースはありません。 また特養はいまだ多床室(4~6人部屋)が多く残っており、基本的には同性同部屋になるため夫婦が同じ部屋で暮らせることは現実的ではないのです。 夫婦入居の場合、費用も2倍になるのか? 夫婦で老人ホームの同室に入居した場合の費用について説明します。 もともと2人部屋や1人部屋に比べて広さがあるため、家賃と光熱費が高めに設定されていますが、 2人が別々の部屋に入居した場合の金額と比べればはるかに安い金額になります。 そのため2人部屋は経済的と言えるでしょう。 ただし、施設との契約時に支払う入居一時金について、2人部屋の場合割高になるケースがあります。 入居一時金は月々の家賃や光熱費とは異なり多額になるため、事前に確認して予算内に収める必要があります。 一方でサ高住の場合、入居一時金はいわゆる敷金と扱われるため、入居人数に応じてその金額が変動することはありません。 要介護度が高くなると、同室であることにストレスを感じるようになることも 高齢者世帯が増えるにつれ、有料老人ホームやサ高住の2人部屋のニーズが高まりを見せています。 仮にその数が増えたとしても比例して入居希望者の数も増え、入居が狭き門であり続けることも考えられます。 これまで夫婦間で切磋琢磨して生活してきたように、暮らし慣れたライフスタイルを崩さないまま同一の施設で生活できることは確かに大きなメリットがあります。 しかし2人の距離が近いがゆえに感じるマイナス面もあります。 例えば、お互いどちらかが重度な要介護状態になれば、日夜問わず目が覚め、相手の安否確認や身体介助に時間を割かれることも考えられます。 精神・肉体両面での負担やストレスを生む原因にもなります。 また、きちんと介護士のケアを受けている場合でも、要介護度が高くなれば第三者が部屋に立ち入ってケアをする時間が長くなります。 そうなれば同じ部屋で暮らす人としては落ち着かなくなり、居心地が悪いと感じるようになるかもしれません。 入居時に「自立」が条件である施設に関しては、 要介護度が重くなれば退去を迫られることもあるため、結局は夫婦が別の部屋で暮らさなくてはいけないケースも考えられます。 転居や移動にかかる費用もさることながら、今度は別々の生活になるためさらなる出費が増えることも大きな痛手となるでしょう。 これは片方が死別した場合も同様で、施設によっては引き続き同じ2人部屋で住み続けることも可能ですが、一般的な1人部屋への移動を求められることが多いようです。 まとめ 老老介護による負担の軽減を考えたとき、夫婦2人で一緒に生活できる環境が老人ホームにあることは有意義なことですし、今後もその数の増加が期待されます。 しかし、厳しい入居条件が設定されていたり、何らかの理由で後に転出となってはせっかくの夫婦入居の意味がありません。 施設の受け入れ体制を細かく確認した上で、自分たちの年齢や健康状態などを踏まえながら安心して老後を過ごせる施設を選ぶようにしましょう。 こちらの記事もチェック!.
次の高齢になると皮膚の水分を保持する機能が低下してくるし、皮脂の分泌量自体も減ってきます。 また、肌の乾燥はホルモンとも関係があり、女性はエストロゲンが減少する更年期以降は肌が乾燥しやすくなります。 男性も70歳前後から男性ホルモンが少なくなるので、それに伴って皮脂の分泌量が減少して、乾燥肌になりやすいのです。 これら以外にも日常生活の中で、様々なことが原因となりえます。 そこで、家庭や高齢者介護施設でも可能な改善方法について考えてみましょう。 乾燥肌や肌の痒みの原因 上記のように、加齢とともに ・水分保持機能が低下する ・皮脂の分泌量自体も減ってくる ・女性ホルモンのエストロゲンの分泌量が減って、肌が乾燥しやすくなる ・男性ホルモンの分泌量も肌の乾燥に影響する があげられます。 これらは加齢現象と言うことで、どうしようもない面も多々ありますが、生活習慣を改善すれば対応可能なものもあります。 次のような生活習慣は、乾燥肌や肌の痒みを招きやすいです。 チェックしてみましょう。 病気が原因でかゆみが出る 上記以外に、腎臓病や肝臓病や糖尿病などの内臓疾患で肌が痒くなることもあります。 これらの疾患がある人は、疾患のコントロールをしっかりと行いましょう。 また、健康診断や人間ドッグなどでこのような病気になっていないか、定期的にチェックすることも大切です。 乾燥肌を防ぐ入浴方法 上記のチェックリストを見てみると、入浴方法を改善すれば乾燥肌や肌のかゆみが改善するのではないか?と思った人も多いでしょう。 入浴の際は、次のことに気を付けてください。 ゴシゴシこすらない 高齢者の中には、ナイロンタオルなどでゴシゴシこすらないと、「洗った気にならない」と言う人が多いのですが、それでは皮膚を削っているようなものです。 表皮が半分剥がれて半分残っているので、粉を吹いたようになってしまうのです。 皮膚は、表皮と真皮と皮下組織の3層構造になっています。 表皮はわずかに0. 2ミリしかありません。 そして表皮はさらに4層に分かれていて、もっとも外側にある角層はたったの0. 02ミリしかないのです。 したがって、肌をゴシゴシとこすったのでは、角層を剥がしているようなものです。 また、肌を傷つけてしまい、そこからばい菌が入って炎症を起こすこともあります。 入浴時に体を洗う時は、ゴシゴシとこするのは厳禁です。 手で優しく、なでるようにして洗ってください。 ナイロンタオルの使用をやめただけで乾燥肌や肌のかゆみが良くなったというケースは多いです。 石鹸やボディーソープ 洗浄力の高い石鹸やボディーソープも、肌を乾燥させる原因となっていることがあります。 乾燥肌用の低刺激の石鹸やボディーソープを使うか、石鹸やボディーソープの使用をやめることをお勧めします。 石鹸やボディーソープの使用をやめただけで、乾燥肌が良くなったというケースも少なくありません。 肌の汚れは、お湯で洗うだけでも9割は落ちると言われています。 石鹸やボディーソープを使う場合は、よく泡立てて手で優しくなでるように洗いましょう。 そして、十分に泡を洗い流すことが大切です。 入浴剤を使う時は、イオウ(硫黄)系のものは避けましょう。 イオウは皮脂を落とす作用があるのです。 そんな時は利用者に「騙されたと思って、5~6回だけ石鹸なし(ゴシゴシこすらない)を試してみませんか?」などと提案してみてはどうでしょうか? また、高齢者は高温のお風呂を好む場合が多いです。 納得しない利用者には、ぬるいお湯で入ってもらい、熱いお湯を足して温かさを感じてもらう等の対策も必要です。 部屋の環境 入浴方法の次は部屋の環境をチェックしてみましょう。 加湿器や濡れタオルや洗濯物を部屋に干すなどして湿度が下がらないようにしましょう。 また、その室温と湿度はインフルエンザ対策にも有効で、一つの目安としている高齢者介護施設も多いです。 暖房器具 こたつや電気毛布を使いすぎると、皮膚の水分が奪われてしまいます。 上手な保湿剤の使い方 強くすり込まない 保湿剤を塗るときも、ゴシゴシとすり込むのは禁物です。 手の平で優しく伸ばすように塗ってください。 1日2回がベター 1日1回たっぷりと塗るよりも、朝と夜の1日2回塗る方が効果が高まります。 どれくらいの量を塗ればよいのかですが、塗った部分にティッシュペーパーを1枚広げて当てて、ゆっくりと剥がれ落ちるくらいの量がちょうど良い量です。 使用量 クリームや軟膏の適量は、人差し指の先から第一関節までチューブから出して、この量で両手の平の面積分になります。 (指は含まず手の平の範囲のみ) ローションは500円玉1枚分くらいの量で、両手の平の面積です。 乳液は、1円玉大で両手の平の面積を塗ります。 塗った所にティッシュペーパーを広げて当てて、ゆっくりと剥がれ落ちるくらいの量が適量です。 冬はクリームや軟膏が適切 保湿剤には、ローションや乳液やクリームや軟膏やオイルなどがあり、いろいろな商品があるので、どれが良いか迷ってしまうでしょう。 水分が多いのはローション、次いで乳液、水分が一番少ないのが軟膏やオイルです。 逆に油分が多いのが軟膏やオイルで、油分が少ないのがローションです。 乾燥肌が進んでいる状態の場合は、ローションよりも軟膏やオイルが向いています。 軟膏やオイルは保湿時間が長いのですが、ベタベタするからイヤだという人も少なくありません。 しかし、乾燥が強いほど油脂量の多い軟膏やオイルが適しているし、寒い冬は油脂を多く含む軟膏やオイルやクリームが適しています。 という悪循環に陥っているケースもあります。 このような場合は、掻くのを止めるということは難しいので、痒みを止める必要があります。 「薬は飲みたくない、使いたくない」と言う人もいるかもしれませんが、眠れないほどかゆい時は薬の力を借りることも必要です。 確かに、必要以上の薬は使わない方がいいです。 しかし必要な時には、ためらわずにきちんと薬を使って、しっかりと治すことも重要です。 痒いくらいで皮膚科に行くのは大袈裟だ、と思っている人も少なくないようですが、そんなことはありません。 掻き壊してしまうくらいかゆい時や、眠れないほどにかゆい時、湿疹が出て炎症を起こしている時は(赤くなっているなど)迷わず皮膚科に行って薬をもらいましょう。 入浴方法を改めたり、部屋の温度や湿度に気を付けて保湿ケアを行ってみたけど効果がないという場合も、皮膚科へ行きましょう。 目安は2週間やっても改善しないときは、それ以上の自己治療は禁物です。 認知症高齢者は、体が痒くなると出血しても掻き続ける事が多いです。 治療期間も長くなるので、認知症高齢者の対応は早めに行って下さい。 スポンサードリンク 【当サイト人気公式広告】 こちらは厚生労働省の認可のもと運営しているサイトです。 資格なし未経験OKの介護求人が多数掲載されています。 しかも働きながら、10万円以上する介護資格が無料で取得できる制度もあります。 最近、注目されているサイトです。 【かいご畑公式サイト】 こちらも厚生労働省の認可のもと運営しているサイトです。 残業が少なく、有休休暇を取得しやすいホワイトな会社のみ掲載されているのでおススメです。 新聞にも紹介されており、今話題のサイトです。 【しろくま介護ナビ公式サイト】.
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