各筋肉の構造と腕立て伏せの効果をさらに詳しく解説していきます。 その作用と特徴は、それぞれ以下の通りです。 ・大胸筋下部 腕を斜め下方に押し出す作用があり、上腕三頭筋長頭と強い共働関係を持ち、鍛えることで胸全体のボリュームがアップします。 ・大胸筋外側 腕を開いた上体で閉じる作用があり、小胸筋と強い共働関係を持ち、鍛えることで小胸筋との連動性が高まります。 10回前後の反復回数で限界がくる重量設定で鍛えます。 15回前後の反復回数で限界がくる重量設定で鍛えます。 20回以上の反復回数で限界がくる重量設定で鍛えます。 お腹が突き出したり、背中が曲がっては効率的に大胸筋を刺激することができません。 この図のように、手の置く位置は、肩幅よりやや広くし、肩関節から頭より 上方向 には絶対に置かないようにしましょう。 肩関節損傷の原因となります。 また、やや足側 下方向 に手を置くのが正しいやり方とコツです。 これにより、手幅の狭い状態でも手首への負担が軽減されます。 親指と人差し指でひし形を作りナロースタンスで行うダイアモンドプッシュアップは上腕三頭筋に効果の高い自重トレーニングです。 肘をなるべく開かずに行うことで上腕三頭筋に負荷が集中します。 動作の注意点は肩甲骨を寄せたまま動作を行うことで、ポイントは反動を使わないことです。 肩甲骨を開放したり、反動を使うと、三角筋に過剰な負荷がかかり、肩関節損傷の原因となります。 足上げ腕立て伏せ デクラインプッシュアップ は大胸筋のなかでも上部に効果的な自重トレーニングです。 大胸筋上部の筋繊維は、斜め縦方向に走っており、最大収縮させるためには「腕を斜め上方に押し出す動作」が必要になります。 足上げ腕立て伏せ デクラインプッシュアップ は、この「腕を斜め上方に押し出す動作」の軌道で行うため大胸筋上部に非常に有効なのです。 また、お腹を突き出すと、腕を押し出す角度が普通の腕立て伏せと同じになってしまい、足を上げている意味がなくなりますので注意してください。 どちらかと言えば、腰をやや引き「への字」の体勢で行うほうが大胸筋上部には効果的です。 腰を突きだしたり背中を丸めたりすると、せっかくの斜め下に腕を押し出す軌道が通常の腕立て伏せとかわらなくなりますので、どちらかと言えば、少しお腹を突きだすくらいのイメージで行うとよいでしょう。 大胸筋上部が発達すると、男性の場合は盛り上がり感のある見栄えのよい胸周りになり、女性の場合はバストアップにたいへん効果的です。 このフォームで行うと負荷の多くは上腕の後ろ側の筋肉・上腕三頭筋にかかります。 筋肥大の反復回数で行うと腕を太くするのに効果的で、引き締めの反復回数で行うと二の腕ダイエット筋に最適な種目です。 このため、前鋸筋を鍛えるためには、動画のような腕を曲げず肩甲骨を固定した腕立て伏せをする必要があります。 手首を真っ直ぐに保てるので関節を保護できるだけでなく、動作の可動域自体が広がるため、トレーニングの効果が倍増します。 懸垂だけでなく腕立て伏せ・ディップ・腹筋など、一通りの自重トレーニングができるチンニングラックから簡易的にドア部分に取り付けるものまで、さまざまなタイプがあります。 そして、入手するのであれば、普及品とは違い屈強なサポート力のあるリストラップを強くおすすめします。 筋トレは101%で行ってはじめて成果がでます。 パワーグリップを使用して引くトレーニングの効率を上げることをおすすめします。 一方、自重トレーニングには複数の筋肉・関節を同時に動かす複合関節運動 コンパウンド種目 しかなく、個別の筋肉を単関節運動 アイソレーション種目 で集中的に鍛えるのが難しいというデメリットがあります。 ですので、自重トレーニングの後に仕上げとしてやを行うのが理想と言えます。 多くの初心者は、まだ手首を保持する力が弱く、腕立て伏せなども先に手首が痛くなってしまい完遂できないケースが少なくありません。 リストラップを使えば、最後まで筋肉を追い込むことができ、とても効率的に身体を鍛えていくことが可能です。 筋トレは101%で行ってはじめて成果がでます。 パワーグリップを使用して引くトレーニングの効率を上げることをおすすめします。 筋トレにおいては、ほぼ必須のギアとも言えますので、ぜひ入手することをおすすめします。 なお、トレーニングベルトはトレーニーにとって「筋トレの友」とも言える存在になってきます。 はじめから安易なものを選ばずに、考えているよりもワンランク・ツーランク上のものを入手することがベルト選びの秘訣です。 このため、記事の情報やこの情報を用いて行う利用者の判断について、当サイトは一切の責任を負うものではありません。 記事の情報を用いて行う行動に関するあらゆる判断および決定は、利用者自身の責任において行っていただき、必要に応じて専門家等に相談されることを推奨いたします。 また、トレーニングにおいては十分にウォーミングアップを行い、利用者自身の体力にあわせて動作を行うとともに、痛みや危険を感じる場合はすみやかに行動を中止することを推奨します。 BLOG内検索.
次のどうも、こんにちは。 若手整形外科医のよせやんです。 昨日はACミランの 本田圭佑選手が久しぶりにスタメンで出場しましたね!テンションが上がって26時からニコ生で試合見てました。 本田が交代したら寝ようと思ってましたが、結局フル出場したので全部見ました。 1アシストの活躍で(得点できそうなシーンもあったし、全体的に素晴らしい出来でした!)で、イタリア紙ガゼッタ・デッロ・スポルトでは、イタリア代表ジャコモ・ボナヴェントゥーラに並んで7点でチーム最高点でしたね。 (写真:Getty Images) 以前、お話ししたかもしれませんが、僕は本田選手のことがサッカー選手としても、人間としても大好きなのでうれしくて仕方ありませんでした。 これを機に再びスタメン奪取してくれることを期待してます。 筋打撲傷は衝突などによって起こり、筋の損傷は表面より 骨に近い深部に生じやすいとされています。 したがって、大腿前面では深部にある中間広筋が損傷されることが多いです。 これに対して、 肉離れは自らの筋力(拮抗筋の力)あるいは介達外力によって、抵抗下に筋が過伸展されて発症するものをいいます。 肉離れを起こす筋の多くは羽状筋の形態をとっており、これが遠心性収縮により、筋腱移行部(または筋と腱膜の移行部)で損傷します。 ( 奥脇透.総合診療.2015) 下図のように、疾走中や切り返し動作などの接地時に、ハムストリングが収縮している状態で、地面からの床反力により骨盤が傾ことで股関節屈曲強制位になり、遠心性収縮となります。 図:ハムストリングの肉離れの受傷機転( 奥脇透,小倉雅.整形外科・災害外科.1999より引用 ) 遠心性収縮とは、筋が縮もうとしながら伸展される状態をいいます。 反対に、筋が縮みながらの収縮のことは求心性収縮といいます。 わかりやすい例でいうと、腕立て伏せでは上腕三頭筋が、スクワットでは大腿四頭筋が、それぞれゆっくりと下げていく際に遠心性収縮を行っています。 肉離れの特徴 高校生以下では発症例は少なく、 大学・社会人になると症例数は多くなります。 奥脇らによると、 高校生以下では 大腿直筋の肉離れが多く、大学生では ハムストリングの肉離れ、30歳以上では 腓腹筋内側頭の肉離れが多く発症していると報告しています。 ( 奥脇透,小倉雅.整形外科・災害外科.1999 ) また、肉離れ全体の疫学調査によると、 サッカーでの肉離れの平均年齢は20. 2歳で、ハムストリング、大腿四頭筋に多く発症しています。 ( 武田寧ら.臨床スポーツ医学.2000 ) ここら辺に関しては下の記事でもっと詳しくまとめています。
次の【肉離れ 背中】 背中の肉離れの症状と原因について解説。 当院でも、たまに背中の肉離れを起こしたといって来院される方もいます。 背中の筋肉に炎症を起こしているような状態のことも多く、太ももやふくらはぎに起こす肉離れと同じような症状を有していたりします。 どんな症状でもそうですが、背中に肉離れを起こすキッカケや原因というものが必ずあります。 ここでは実際の現場での例なども踏まえ、背中の肉離れの症状や原因について解説してきます。 背中の肉離れでお悩みの方、ご参考下さい。 理学療法士や作業療法士、実業団選手も来院する整体院 肉離れの症例や実績は全国でもトップラクスの整体院です。 背中の肉離れの症状 背中の肉離れの症状としては、足に起こす肉離れと同じような感じです。 太ももやふくらはぎの肉離れでは患部がパンパンに腫れて熱を持っていたり、軽く押すだけで痛みを感じることもあります。 これは背中に起きる肉離れの場合でも同様です。 背中の筋肉に炎症を起こしているような状態ですので、痛みを感じている患部が腫れていることも多いです。 痛みの度合いが強いことも多いので、上半身を左右にひねったり、前屈や後屈などの動作ができないこともあります。 実際に当院に来院されたケースでは、上半身を硬直させたままでないと歩けないという方もおられました。 歩行時に腕も振れない状態というわけです。 症状や痛みの度合いは個人差がありますが、特定の動きをするときだけ痛みが出るというものから、ひどい場合は日常生活に支障が出ているということも多いのです。 側弯症など背骨のバランスが原因で肉離れが起きることも 体のバランスが悪いために背中の特定の部位に負荷をかけ続け、肉離れを発症するというケースもあります。 側弯症(そくわんしょう)というのは背骨がカーブしていたり歪んでいる症状のことです。 上が側弯症の図です。 実際にこれくらい曲がっている方もいますし、もっと曲がっている方もおられます。 このような感じで背骨がカーブして歪んでいる状態が側弯症という症状です。 よく巷では、「背骨を真っすぐに」とか「背骨の歪みを整える」といった広告を目にします。 なので背骨は真っすぐなのが正常という認識があるかもしれませんが、実は背骨が真っすぐな人というのは存在しません。 人間の体というのは必ず左右差があります。 右利きや左利きといった具合に体の使い方も左右同じではないので、筋肉に左右差があるのはもちろんのこと、背骨にも多少の側弯や歪みというものが必ず見られます。 これはどんな人でもそうなので、背骨が完璧に真っすぐというのは絶対にありえません。 上の図は極端な例なのですが、こういった背中のバランスの悪さから背中の肉離れにつながるケースもあるのです。 例えば上記の図ですと、背骨が左に大きくカーブしている部分があります。 左にカーブした背骨が筋肉を圧迫している状態なので、左の背中に痛みが出ていることが多いです。 このバランスですと、右の肩甲骨付近にも負荷がかかっています。 背中のバランスを確認するだけで、どこに負荷がかかって痛みが出やすいのか、おおよそ判断することができるのです。 急な動作が原因で、背中に肉離れを起こすことも 急な動作によって負荷がかかることによって、背中の筋肉に肉離れを起こすといったパターンもあります。 例えばゴルフではスイングした際に体をひねるので、そういった際に特定の筋肉がダメージを受けて背中に痛みを発症することがあります。 その他、サッカーでもボールを蹴る際などに体を急激にひねり過ぎて背中に肉離れを起こすこともあります。 普段は何でもない動きでも、力んでいたり咄嗟の動作でいつもより負荷をかけた結果、背中に肉離れを発症したというケースも多いです。 腕に力を入れすぎることで背中に肉離れを起こすことも 背中の肉離れが腕の使い方に原因があることもあります。 例えば、腕に力を入れる作業などしているところを想像してみて下さい。 そういった場合は腕だけでなく、背中にもかなりの力が入っている状態です。 つまり背中の筋肉が緊張している状態なので、そういった際に背中を痛めてしまうというケースもあるのです。 当院で実際にあったケースでは、トラックの整備をする仕事の方がいました。 トラックの下にもぐって整備するので、背中などは身動きが取れない状態で腕を酷使するお仕事です。 その最中に背中を猛烈に痛めて当院に来院されました。 上半身をまったく動かせない状態でしたが、症状は短期間で解消されました。 その方にお話しを伺うと、背中の痛みは職業病みたいなもだそうです。 同僚の方も皆さん背中が痛いのだそうです。 このように腕のみに力を入れている状態が原因で背中に負荷がかかり、背中に肉離れを起こすということもあり得るのです。 お気軽にお問い合せ下さい。
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