スポンサーリンク そもそも蛍光灯製造中止になった経緯とは? 白熱灯や蛍光灯が製造中止になる理由は「省エネ法の改正」によるものと前回お話ししましたが、これを改正しなければならない根本的な理由があります。 それは、2013年に 「水銀に関する水俣条約」が国連で採択されたからです。 これは水銀や水銀化合物によって引き起こされる健康被害、環境被害を防ぐために出来た条約です。 知っている方も多いと思いますが、蛍光灯には水銀が含まれています。 この水銀封入量が一定量を超える蛍光灯の製造や輸出及び輸入が2020年以降に禁止となります。 細かい規制内容はあるものの、規制対象でない蛍光灯もありますし、使用中の蛍光灯は禁止されません。 というか最近の蛍光灯はほぼ全てが規制値以下のため、製造・販売することが可能です。 しかし、日本では2020年をめどに省エネ法を改正するという方針が固まったため、条約では規制されていない白熱灯や蛍光灯でも実質的に製造中止にせざるを得ない…という話なのです。 蛍光灯をLED照明に交換するデメリットとは 蛍光灯をLED照明に変えることにはメリットが多い気がしますが、LEDにしていない家庭や業者も多く、たくさんの問題点を抱えています。 しかし、LED照明器具そのものの金額がまだまだ高価です。 場所によっては電気工事が必要になる可能性も充分にあります。 例えば一般的な住宅でも、照明の数は少なくても5個はあるのではないでしょうか。 1ヶ所の工事費用が15,000円としても、全部で10万円近くかかりますね。 大きな企業ならばその倍以上の照明の数になってきます。 ランニングコストが安いためトータルで見るとお得なのですが、一気に大きい支出が必要となると現実問題として厳しいものです。 熱や湿気に弱く、設置出来ないところがある 衝撃に対しては比較的強く作れるものの、電子製品のため熱や湿気に弱いという弱点があります。 LEDを使用する推奨温度は5~40度で、それより10度も高い場所では一気に寿命が半分以下になると言われています。 浴室やサウナでも密閉型、屋外でも防雨型・防湿型であれば可能ですが、密閉することによって高熱になりやすい場所などでは取り付けることが出来ません。 光の質、光量の違い 蛍光灯は発熱した光が全体を照らすのに対し、LEDは直線的な光であり全体を照らしません。 つまり、ルーメン(光量)が蛍光灯とLEDで同じ値を示していても、実際に使ってみるとLEDは暗く感じるのです。 これはルーメンの測定方法のせいであり、ランプが放つ光の総量のみで測定されるためです。 この際、照明器具そのものの光の広がり方等は測定に影響しません。 ルーメンが大きければ明かりが強いのは確かですが、実際に明るく感じるかどうかは別の話というわけです。 また、LEDは直線的な光なので眩しく感じるものは多いですが、配光角度が300度の電球など全体を照らすことの出来るものであれば、蛍光灯のような明るさを持つことが出来ます。 光の質が違う さらに光の質の違いも問題で、蛍光灯が自然な優しい光と感じるのに対し、LEDはきつい光で目が疲れるという人も多いようです。 この理由としては白色LEDライトがRGBの3色ではなく、青と黄色の2色が掛け合わされた「擬似白色」であるためだと思います。 例え3原色で白色を作ったとしても、波長の偏りで物の見え方に違和感が発生するのです。 この光の波長に偏りにより、植物は光合成が出来なかったりビタミンD欠乏症になったりするなど、生物の育成を阻害することがあります。 他にも光が直線的であるということや、ブルーライトが多いので健康に悪いとする研究者もいますね。 まとめ LED照明にはメリットがあるものの、まだまだデメリットも多いです。 しかし、これらは技術の進歩でどんどん改善していくと思います。 足りない色を補った改良型LED照明や熱に強いチップ、高価な産業用では高ワット数のものもあり、進歩し続けていますしね。 今回の蛍光灯製造中止の何が問題なのかと言えば、 「まだまだ蛍光灯が全盛期な今の時代に交換を強制したこと」ですね。 個人的には蛍光灯をLED照明に変えていくこと自体は良いことかなと思います。
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次の【改正】白熱灯・蛍光灯が製造中止?【2020年問題とは?】 2018年12月11日 LED照明一括見積もり 最新のお問い合わせ状況一覧• 2018年07月03日: 目次 白熱灯・蛍光灯が2020年に無くなる? 2015年に一部のメディアで報道された、「2020年度以降、発光ダイオード(LED)照明の利用を促すため、白熱電球や蛍光灯を原則禁止にすると、政府が方針を固めた」という内容により、白熱電球や蛍光灯が日本から姿を消すと思われました。 実際には禁止にするといった事はありませんが、エネルギー効率の悪い照明器具を エネルギー効率の良いLED照明等に以降していく動きは確実に来ています。 政府が2020年を皮切りに、省エネルギー性能の基準を強化する方針を固めた事が物語っていますね。 そもそも政府が省エネルギー対策に力を入れるのには理由があります。 それは日本のエネルギー自給率の低さが原因です。 現在、日本はエネルギー原料の大部分を輸入に頼っている状態です。 省エネルギー対策は、このエネルギー原料の輸入額削減だけではなく、CO2の様な温室効果ガスの削減にも繋がり、環境にも優しい一面があります。 この様に白熱灯や蛍光灯をLEDに変えていくだけで、地球規模で大きな変化に繋がるんですね。 そんな省エネルギー性能の高いLED照明ですが、耐久性にも優れています。 白熱灯の寿命は1000時間、蛍光灯の寿命は10000時間と言われていますが、 LEDの寿命はナント40000時間と言われています。 つまり買い替えまでの期間が、従来の照明とは段違いに長いのです。 買い替えまでの期間が長いという事は、その分のコスト削減にもなるという事であり、さらに消費電力も少ないので、電気代も節約できる事になります。 LEDって実際どうなの? ここまででは良い事尽くしですが、LED照明の導入には高いハードルもありました。 それは導入コストの高さでした。 販売価格が従来の照明と比べて数十倍するという理由で、導入に対する意欲を削いでいました。 しかし、 LEDの価格はここ数年で急激に下がってきており、近年では白熱灯の10倍程度と言われる程です。 導入コストも下がり、電気代や買い替え等のランニングコストも削減できるのであれば、これから企業はもちろん、個人宅でも需要が伸びていきますね。 さらに、導入に拍車を掛ける自治体の政策もあります。 東京都では、「 」という省エネの推進を行なっています。 これは各家庭の白熱灯・蛍光灯を、電気屋でLEDに無償で交換してもらえるといった事業です。 この取り組みの第一弾は、2018年の7月で終了していますが、2018年の8月15日から第二段が始まりますので、東京都のにお住まいの方は是非利用してみてはいかがでしょうか。 家庭でも1ヶ月の消費電力のうち、40%は照明が占めると言われています。 LEDは発光効率が高いので、省エネ性能が高く節電効果に繋がり、発熱も抑えられています。 LEDの特徴 LEDの特徴1 赤外線や紫外線が含まれていない LEDの特徴2 調光機能がある LEDの特徴3 応答速度が速い LEDの特徴4 発光効率が変わらない 赤外線や紫外線が含まれていない 光にも含まれているもの成分によって、他のものに与える影響も異なります。 蛍光灯には赤外線や紫外線が含まれていますが、 LEDの光には殆ど含まれていません。 紫外線は虫が好んで集まってきます。 さらに照明の光による物の劣化を防ぐ事ができます。 調光機能がある LEDの器具には、照明の明るさを変えられる調光機能が付いています。 基本的に 調光機能が付いたLED照明は、シーリングライトと呼ばれる照明ですが、電球タイプのLED照明にも調光器に対応したものがあります。 その場合はリモコンではなく、部屋の壁に付いている照明のスイッチで操作をする形となります。 この調光機能は、上手に利用すれば省エネ効果の期待できる為、コスト的にも嬉しい機能ですね。 基本的に明るさに比例して省エネになるので、寝る前は明るさをかなり落として利用する等の使い方をすれば、月々の電気代に対して大きな成果を生むかもしれません。 応答速度が速い 照明に電流を流して、実際に発光するまでの時間を応答速度と言いますが、LED照明は、この応答速度が非常に速いです。 その為、高速で点滅させる等の用途にも利用出来ます。 蛍光灯ではオンオフを繰り返す事で、寿命が短くなると言われていますが、LED照明は逆に頻繁に点けたり消したりする様な、トイレや廊下等の照明にも向いていますね。 寒い場所でも発光効率が変わらない 蛍光灯では、寒い環境だと発光効率が大変悪くなる為、寒い地域での照明や冷蔵庫や冷凍庫内の照明には不向きと言えます。
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