自らの欲のままに動いてきた女王レグラヴァリマ。 彼女は自らの器の許容範囲を超えている事にすら気が付かず欲を叶えていく。 しかしどんなに欲しい物を手に入れても一向に渇きは満たされない。 ( 妾がほしかったのはこれではなかったのか?)自問自答しても答えは見つからない。 満たされない事のなにが悪いのだ?例え満たされなくても腹が減った。 と開き直る。 しかし同時に虚しさも感じた。 だが欲に抗えない女王レグラヴァリマはエマ、レイ、ノーマンを前に 『 腹が減った・・・よこせ食いたい・・・妾の特上三匹・・・』 そう言いながら絶命した。 その頃気を失っていたザジが目を覚ます。 もう誰も殺されない。 父さん母さんみんな・・・ムジカはレグラヴァリマの亡骸を見ながら感慨深くなっていた。 しかしこの場に一人だけ動揺している者がいた。 それはソンジュだ。 女王も五摂家も死んだ為間違いなく世界は変わる。 もう一度人間を腹いっぱい食いたいと言った昔の感情が蘇ってくる。 しかしそこでソンジュはムジカがレグラヴァリマの前で命がけで説いた言葉を思い出した。 王や五摂家全てを殺しつくした為王都他各領鬼社会は完全に統率者を失ったのだ。 つまり平和交渉がどうこうとかいう話の前にこのままだったら各地 混乱・・・ 暴動・・・下手すれば 戦争になると告げる。 そう聞いたエマはソンジュに問う。 更にソンジュは続ける。 『俺にはコネもなければ政治も分からねぇ。 700年反逆者として追われてきたんだ。 王兵も民も誰も言う事聴かねぇよ。 余計混乱するだけだ。 状況を打開する案を考えるべく考え込むエマとレイにムジカは優しく声をかけた。 ムジカ『大丈夫よ。 鬼の問題は私達で何とかするわ。 エマ達はとにかく アジトへ急ぎなさい』 人間の存在が見えない方が事態を収めやすい事。 これはあくまで鬼の内乱という事に今ならまだ出来ること。 大切なのはこれ以上誰も死なせない事。 憎しみの炎を大きくさせなこと。 そう伝え不満そうな顔をしたエマを納得させる。 それより大群の王都兵に万が一アジトが襲われていたら大変だと伝え急いで帰る様再度促した。 こっちはちゃんと考えがあるから大丈夫だと伝える。 エマ『 ありがとうムジカ・・・!ありがとう・・・!』 そう言いながらムジカに抱きついた。 レイもムジカに最後のお礼を言っていた。 しかしソンジュはここでもまたこのまま帰らせていいのか?と言った感情が脳裏をよぎり拳を握った。 しかし次の瞬間エマがソンジュに抱き着いた。 いきなりの事に動揺するソンジュ。 エマ『想像したの もし私が死んだら・・・もし私が死んだらね・・・ ソンジュとムジカになら食べられてもいいって思った』 そう満面の笑みで言うエマをみてソンジュは面を食らったような表情をしている。 鬼を殺したくないって思えたのも今私がここまでこれたのも全部二人に出会えたからだと伝えるエマ。 ありがとう 本当にありがとうございました! そう言い残しエマ、レイ、ノーマン、ザジの四人はその場をあとにしアジトへ戻って行った。 四人を見送ったムジカとソンジュ。 ムジカ『行っちゃった いいの? 人間もう食べられなくなるわよ ソンジュ』 半笑いでムジカがソンジュ聞いた。 だと思ったと見透かした様子のソンジュ。 『 ちょっと無茶だがイチかバチかだ』そう言い残しどこかへ向かって行った。 一方アジトへと急ぐエマ達。 ノーマンが確かに急がないとこの状況はまずいと呟く。 ノーマン『女王の言葉で確認した。 今王兵を動かしているのは恐らく・・・ラリート家現当主ピーター・ラートリーだ』 ジャンプネタバレ記事はこちら!• 月額1,990円 税別 が 31日間無料!解約も簡単!• 無料体験で 600円分の漫画が読める!• 映画やアニメ・ドラマが見放題!さらに、 人気雑誌も読み放題• 月額会員になると毎月1,200P付与!さらに、 全作品購入費用最大40%ポイントバック!• 4人までアカウントシェア可能!1人あたり実質500円 U-NEXTは、国内最大級の動画配信サービスです。 無料トライアルで31日間無料で動画を見ることができます。 登録時に600ポイントもらえるので、 約束のネバーランドを1巻無料で読めちゃいます。 31日経過すると、月額1,990円かかってしまいますが、解約すればもちろん料金はかかりません。 解約はわずか1分でできるのも手間がなく魅力。 また、動画配信サービスであるため、 映画やアニメが見放題なのも評価ポイントです!• 月額1,922円 税込 が 30日間無料!• 無料期間で 600円分の書籍&1,000円分の映画を楽しめる!• お得なクーポンが毎月もらえる! 100%OFFも!• スポーツや音楽の専門チャンネルも見放題!• ダウンロード可能でどこでも作品を楽しめる! music. jpは、国内最大級の総合エンタメサービスです、音楽だけでなく、動画やマンガも楽しむことができます。
次の絶体絶命となったエマたちの元に、ムジカとソンジュが駆けつけました。 そしてレグラヴァリマはソンジュのことを「弟」と呼ぶのでした。 約束のネバーランド【第157話】the world is mineのネタバレ 遠い過去の記憶。 ソンジュは血を流して倒れている人間を見つめています。 そんなソンジュに「お見事」と声を掛けるのは黒い頭巾をかぶった鬼。 初めての狩りとは思えないとソンジュを褒める黒頭巾の鬼ですが、ソンジュは人間を見て「まだ生きている」とつぶやきます。 人間は重症の体を引きずって生きようとしていました。 それが命を狩るということでございます、という黒頭巾の鬼。 そして黒頭巾の鬼は辺りの森を見なされとソンジュに促します。 全ての命、我々は皆生きとし生けるもの全て神が作りし尊き命。 命を狩り合い、命をつないでいる。 すべて命は借り物。 贈られたものではない。 全て神から借りているものにすぎないのです。 だから敬意を払いなさい。 自分の命にも他のすべての命にも、奢らず分け合いなさい。 そしてそれゆえに自分で神より借りて、神に返すのです。 これは我らの守るべき道理(ことわり)。 これが我ら永久の繁栄への道理。 王の子たる者、それを決して忘れてはなりませぬよ。 たとえ王にならずとも、王を守り支えるために。 そんな黒頭巾の鬼の言葉にソンジュは「はい先生」と返しました。 そしてレグラヴァリマと対峙するソンジュ。 ソンジュのことを「弟」と呼んだレグラヴァリマにエマたちは驚きます。 レグラヴァリマは王の子に生まれておきながら古き信仰に囚われ、王家の意に背き、邪血を連れて逃げた裏切り者がとソンジュを貶します。 そんなレグラヴァリマに、裏切り者はあんただと言い返すソンジュ。 するとレグラヴァリマは、お前にはすでに期待もしていなければ関心もないと言いました。 そんな中、ムジカはエマたちに今のうちに倒れているザジを連れて下がるよう促します。 しかし、まだザジを動かせないというノーマン。 レイはあの女王はなんだとムジカに聞きます。 するとムジカは女王レグラヴァリマには、核が2つあると話し始めました。 レグラヴァリマは1つ目の核をつぶした今、2つ目の核で復活したというムジカ。 初代王より王家に代々受け継がれる秘密の遺伝。 王族にはごくまれに、そういう子供が生まれてくるのだとか。 ソンジュは?と聞くエマに首を振るムジカ。 ソンジュは他の鬼と同じで、その形質は持っていないはずだと言います。 先王の子で核が2つなのはレグラヴァリマだけだと。 一方ソンジュはレグラヴァリマから嫌な気配を感じていました。 元々近寄りたくもない嫌な化物でしたが、なお一層桁が違うと感じるソンジュ。 復活前とは、まるで別の生物でこれが第2の核の力?と考えます。 しかし幸い一つ目の核は既に破壊済み。 ソンジュはまさか人間がやるとは、と驚いていました。 潰すべき核はあと一つですが問題はその位置。 それを知るのは当の女王のみです。 しかし先ほどレグラヴァリマの体を針のような武器で攻撃したときに見当はついていました。 あの瞬間、レグラヴァリマが微かに体をひねって庇った場所。 それが腹でした。 そのため第2の核は恐らく腹のどこかにあると考えるソンジュ。 しかし無論化物なので、核を体内で動かせる可能性も0ではありません。 ソンジュはそう考えつつも、レグラヴァリマが動く前に斬って一撃で確実に討つ!!と攻撃を仕掛けます。 素早い攻撃であっという間にレグラヴァリマの腹を狙って、体を真っ二つにするソンジュ。 しかしそれと同時に粘着質の物体がソンジュの武器に絡みつきました。 それはギーランの配下が持っていた粘着質の物体でした。 ニッと不気味に笑うレグラヴァリマ。 レグラヴァリマの体から放出する粘着質の物体に、武器が絡みついて取れないソンジュ。 そんなソンジュにレグラヴァリマは攻撃を仕掛けます。 ソンジュはそれを身体をのけ反って避け、武器を手放して後ずさりしました。 その間にソンジュに真っ二つに切られていたレグラヴァリマの体は元に戻ります。 そしてレグラヴァリマが武器を返すと言いながら、それを投げ付けると武器がソンジュの腕に刺さりました。 「確かに我が核は今腹にある。 だがそれが何だ」というレグラヴァリマ。 それを知ったとして何も変わらないし、何もさせないと言います。 若く王族の端くれたるお前であろうと他の何物であろうと、げに爽快!これぞ力!!圧倒的力だ!!とレグラヴァリマは叫びました。 ソンジュお前にはわかるまい、思わず笑みが溢れる全能感!! ただ蘇っただけではない、生まれ変わった!力限り五体冴えわたり! 食うた者の記憶・力・すべてまで我がものとして引き出せる! 解るまい!私は今その境地に至ったのだ!! これが選ばれし者の感知する世界。 世界は全てわらわの物なのだ。 全て命は笑うわの糧。 臣下も民も反逆者も家畜も親兄弟も全て!! わらうは誰より食うて誰より強い!! そう叫んだレグラヴァリマは、まだ足りぬ、まだ食えると姿を変えていきます。 そしてレグラヴァリマの顔には牙が生えた獣のような大きな口が出現し、ムジカやエマたちに顔を向けました。 あわててムジカに下がれと指示するソンジュ。 レグラヴァリマはムジカに向かって大きな口を開けて向かっていきます。 しかしムジカを食う直前でピタッと動きを止めました。 レグラヴァリマは「なんだその顔は。 なぜ下がらぬ」とムジカに問いかけます。 するとムジカは冷静な表情でいいました。 「可哀そうに。 あなたはなぜそんなにも、ひもじく飢えているの?」 約束のネバーランド【第157話】the world is mineの感想 強くなって優越感に浸るレグラヴァリマにムジカは全く動じず哀れみの目を向けました。 これはレグラヴァリマが逆上する展開になりそうですが、どうなるのか気になりますね! 次回の約束のネバーランド【第158話】が掲載される週刊少年ジャンプ51号は11月18日に発売されます。
次の「」の人気記事• ムジカにいじられることもしばしば見受けられ、彼は子供たちにも懐かれていました。 ソンジュの能力 人間のような外見で、農園の追っ手よりも体は細く小さくも見えます。 その見た目とは裏腹に、鍛え上げられた肉体とその圧倒的な力で一瞬にして追っ手を壊滅させました。 また、体自体は鬼なので、女王戦で腕を切り飛ばされた時も瞬時に腕を修復させるなど、再生能力も高いことがわかります。 ソンジュがエマ達を助けた理由 エマ達が追っ手に追われており、が囮となって一人で立ち向かいます。 しかしながら、武器も所持していないレイは追い込まれてしまいます。 絶体絶命に陥りますが、一瞬の隙にレイを救い出したのがソンジュでした。 鬼の馬に乗って彼を助けるとその場を潔く離れ、安全な場所へ連れて行ったのでした。 レイは、ソンジュやムジカの姿が鬼と同様だと気がつき、なぜ鬼が人間を助けたのかという質問に対し、「鬼と呼ばれたこともあったなあ」と回答しました。 鬼でありながら、人間を助けたのは久しぶりに人間と話がしたいという興味と自身の願い「人間を腹いっぱいに食べたい」のふたつを叶える為でした。 人間を食べない鬼、ソンジュの秘密 自分たちは宗教上の理由から、エマ達のような人間は食べないと説明します。 鬼にとって人肉は格別であり、特に脳は最も美味しいとされる部位です。 ソンジュは信仰のために人間は食さないと決めており、それ以外であれば何でも食べるとエマ達に言い放ちます。 ソンジュ達は社会の異端者であり、鬼社会の農園や思想・利益・権威など全く関係がないと考えているのでした。 ソンジュが排除した明確な目的 腹一杯に人間が食べたいとソンジュは願います。 そのためには、人間が鬼を狩らない・鬼も人間を狩らないという約束の崩壊が必要でした。 その約束は人間でしか壊すことができない為、エマ達に約束を壊してもらおうと考えた策でした。 ソンジュは「原初信仰」の教義上から、狩猟という形で神が作り出した命であれば神への反逆にはならないため自由に人間を食べられると考えています。 人工的に作られた人間ではなく、自然に生を持った人間をお腹いっぱいに満たしたかったのでした。 その目的達成にはどうしても約束を壊そうとする人間の協力が不可欠なのです。 そして、エマ達を殺されてはその計画が台無しになってしまいます。 その為、邪魔者を排除すべく彼は森に戻っていきます。 レイを救った時に追っ手に顔を見られていたので、彼らを見つけるとその場で全員抹殺したのでした。 ソンジュとムジカの関係 ソンジュと長年共に旅してきたパートナーのムジカは、とても優しい心の持ち主です。 彼らが旅をしているのはあくまでも自分たちの身を隠す為でした。 残念なことにその昔、邪血を持つ者たちは王族によって全て食い殺されていたのです。 しかし、密かに二人は生き長らえてきました。 旅という名の、逃走に近いものだったので一箇所にとどまり続けることはできずに点々と居場所を変えていたのでした。 ソンジュは女王の弟だった!? 王都にて女王・レグラヴァリマと最後の決戦の際に、エマ達を救いにソンジュとムジカは後から応戦します。 化け物と化した女王に向かって殺すと宣言しましたが、その時に女王からソンジュは私の弟であると真実を語られることになります。 しかし、裏切り者は女王達だと反論します。 そして化け物になってしまった姉である女王を撃破することに成功します。 ソンジュの名シーン・名セリフ ソンジュは常にムジカを守るためにその鍛えられた力で戦ってきました。 そんなソンジュのかっこよく、また時折見せる可愛らしい名シーンをご紹介します。 ソンジュは王族に生まれていましたから、特にこの世界の情勢も約束も全て知っていました。 この約束が全てを崩壊させていると考えているソンジュの言葉がエマ達を真実へ導きます。 ソンジュが見せる優しさと甘さ 女王・レグラヴァリマを撃破した後、エマが結んだ新しい約束によって自分は人間をお腹一杯に食べられなくなることに気づきます。 そうなれば、自分の願いが叶わなくなるため約束が完全に成立する前に、エマ達を殺す必要があります。 そんな事を考えているにも関わらず、エマがソンジュに抱きついて深く感謝し、自分が死んだらソンジュとムジカになら食べられても構わないと言われてしまいました。 そのまま、エマ達を行かせるとソンジュの企みを知っているムジカに「いいの?人間もう食べられなくなるわよ」と言われてしまいます。 常に警戒心も高く、冷静なソンジュがつい、エマたちには甘やかしてしまう、そんな可愛らしさが溢れるシーンでした。 ムジカを守るための武器はソンジュだった 王族に産まれながらも、ソンジュは自分の意思で反逆者の道を選択しました。 自分の欲にも素直なソンジュですが、世界を変える存在・ムジカを守るために彼はただ一人戦い続けてきました。 これからは、エマ達と共に新しい世界へ立ち向かっていくのでしょう。
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