〇 初期症状• まぶたの一部が赤く腫れる• かゆみ 〇 症状が進むと• 腫れが強くなる• まぶた全体が腫れる• 赤みが強くなる• 痛みが強くなる 〇 さらに症状が進むと• 腫れた部分の瞼の裏から膿が出る• 腫れた部分の皮膚が薄くなり、破れて膿が出る 膿が出たあとは治ることが多いですが、まれに重症化したり、しこりが残って霰粒腫に移行することもあります。 ものもらいと似ている眼の病気 霰粒腫 ものもらいとまぎらわしいのですが別の病気です。 ただ、ものもらいとの区別がつきにくいこともあります。 霰粒腫は、まぶたの内側のマイボーム腺 まつ毛の生え際にある油分を分泌する穴 の出口がつまって、慢性的な炎症が起こることで、あぶらの塊のようなもの 肉芽腫 ができる病気です。 マイボーム腺で起こるという点は、ものもらいと同じです。 〇 症状• まぶたの腫れ• 異物感 痛みやかゆみが少ない点は、ものもらいと異なります。 流行性角結膜炎 はやり目 ウイルス感染が原因となって結膜 白目部分 と角膜 黒目部分 に炎症が起こる病気です。 原因となる主なウイルスは、アデノウイルス 8型、19型、37型、54型など などで、主な感染経路は、手指やものなどについたウイルスが目に入る接触感染です。 ウイルスの 感染力がとても強いことから「はやり目」と呼ばれ、感染経路から、全国的に大流行するようなことはありませんが、散発して地域的に流行します。 1年を通して感染しますが、特に 夏に多くなる傾向があります。 子供がかかった場合、 保育園や学校は感染を防ぐため、 出席停止になります。 免疫力や抵抗力を落とさない! ものもらいの予防は、 細菌に感染しない、 細菌を増殖させない状態にすることが大切です。 目を清潔に保つ 不潔な状態は、細菌が増殖しやすい環境です。 目を清潔な状態に保ちましょう。 汚れた手指やタオルなどで目に触れない• まぶたに触れるような長い前髪は避ける• アイメイクはほどほどにして、きちんと洗い落とす• コンタクトレンズは正しい方法で、清潔に使用する など 免疫力や抵抗力を落とさない 病気や体調がすぐれない、または、疲労、ストレス、睡眠不足などで、免疫力や抵抗力が低下しているときは、細菌に感染されやすい状態です。 免疫力や抵抗力を落とさないようにしましょう。 体を健康な状態に保つ• 十分な休養、睡眠をとる• 疲れやストレスを溜めない など この部分はインラインフレームを使用しています お役立ち医療コラムについて 【提供元】 お役立ち医療コラムは、株式会社eヘルスケアが提供しています。 【免責事項】• コラムの内容については細心の注意を払い掲載しておりますが、情報の確実性や安全性に関して保証されているものではありません。 また、医学の進歩により常に最新の情報とは限りませんので、あらかじめご了承ください。 病気に関する予防や治療法をはじめとした医学的情報は、医師やその他医療従事者による診断に代わるものではありません。 必ずしも全ての方に有効とは限りませんので、個別の症状については必ず主治医にご相談の上、適切な診断と治療を受けていただきますようお願いいたします。 【著作権】 お役立ち医療コラムの著作権は、株式会社eヘルスケアに帰属します。 営利・非営利を問わず、無断で複製、転載、配布等の行為を行うことは一切禁止とします。 【その他】 株式会社eヘルスケアでは、病気や治療に関するご相談や各医療機関についての個別のお問い合わせ・紹介などは受け付けておりません。
次のものもらい ものもらい (ものもらい) 脂肪が詰まるタイプのものもらい「霰粒種(さんりゅうしゅ)」 まつげの生え際にある「マイボーム腺」に脂肪が詰まることにより、「白いできもの」ができたり、「腫れ」たりするのが霰粒種です。 炎症を伴わない場合には痛みはありませんが、細菌が感染すると化膿してきて痛みを伴います。 炎症を伴う場合は、脂肪が自然に吸収される場合もありますが、悪化していくると硬いカプセルのような膜に脂肪が包まれ、自然治癒は難しくなり、手術で切開しなければ治らない場合もあります。 マイボーム腺以外の分泌線に雑菌が感染しておこる「麦粒種(ばくりゅうしゅ)」 マイボーム腺以外の分泌腺に雑菌が感染すると、まぶたも赤く腫れあがり、まばたきをしても痛みを伴う場合があります。 このタイプのものもらいは、菌が感染しているので点眼薬などの薬を使用しないと治らない場合がほとんどです。 化膿性霰粒腫 腫れて、しこりがある状態 ものもらいの治療 病状によって異なりますが、点眼薬だけで様子見る場合と、点眼薬プラス眼軟膏(目の中に入っても大丈夫です)や、抗生物質や抗炎症の内服薬を併用する場合とがあります。 また、痛みや腫れが引いても「しこり」が残っている場合は、ケロイドなどの治療に効果がある点眼薬や内服薬を使用します。 また、漢方薬でも効果のある薬がありますので、併用する場合もあります。 ものもらいができているときの注意点• 寝不足をさける• アルコールを控える• 刺激物(からいもの、甘いものなど)をさける• コンタクトレンズを控える など、規則正しい生活習慣を心がけましょう。 治るまでどれくらいかかるの? 腫れているたけの場合は、概ね1週間程度で治りますが、 「しこり」が残るタイプだと完治まで数ヶ月かかる場合があります。 ものもらいの手術は痛い? 手術をする前、まぶたに麻酔薬を注射しますが、そのときに少し痛みがあるだけで、切開をするときはほとんど痛みはありません。 手術後は、眼帯をしますが翌日は必要ありません。 ものもらいは人にうつるの? ものもらいは人にはうつりません。 ウイルスが原因のもの例えば「はやり目」などはうつりますが、雑菌や脂肪の固まりが原因であるものもらいはうつりませんのでご安心を。 予防と対策は? お風呂は湯船につかる 夏場は特にシャワー派が多くなりますが、体が温まらないとまぶたも温まらず、マイボーム腺に脂肪がつまりやすくなります。 40度前後のお湯に10〜15分程度つかり、体もまぶたも温めてあげましょう。 アイメイクに注意 まつげの生え際にあるマイボーム腺にまでアイメイクをしていると、脂を出す出口を塞いでいることになります。 まつげの生え際のアイメイクはなるべく避け、常に清潔になるよう心がけましょう。 ホットタオルで暖める ものもらいのなりかけの場合、マイボーム腺の出口が詰まり気味になります。 ホットタオルで温めると改善したり予防にもなりますので、お風呂に入っているときや寝る前に2〜3分温めてあげましょう。 コンタクトレンズは控えめに ものもらいになっているときは、なるべくコンタクトレンズの装用を控えましょう。 コンタクトレンズの汚れなどにより症状を悪化される場合があります。
次のものもらいとは? ものもらいは「めばちこ」や「めいぼ」と呼ばれることもあり、 まぶたにある皮脂を分泌する皮脂腺や汗を分泌する汗腺、または毛穴に雑菌が侵入してしまうことにより起こります。 またものもらいには「霰粒腫(さんりゅうしゅ)」と「麦粒腫(ばくりゅうしゅ)」という2つの種類があります。 霰粒腫(さんりゅうしゅ) まつ毛の生え際には、目を乾燥などから守るために脂を分泌する「マイボーム腺」という皮脂腺があります。 そして 「霰粒腫 さんりゅうしゅ 」とは、そのマイボーム腺という皮脂腺に脂が詰まってしまうことで、まぶたに白いできものやしこりができてしまいます。 霰粒腫は脂肪が詰まってしまうだけで、初期の段階では痛みが出ることはほとんどありません。 しかし雑菌が侵入してしまうと、炎症を起こしたり化膿してしまい、まぶたが腫れて痛みが出ることがあります。 麦粒腫(ばくりゅうしゅ) 「麦粒腫(ばくりゅうしゅ)」というものもらいは、脂や汗を分泌するための分泌腺や毛穴に雑菌が侵入することにより、まぶたが炎症を起こし化膿してしまうことで起こります。 症状は、• まぶたが赤くなり腫れ上がる• 目の周りに膿がつく• まばたきするのもつらいくらいの痛み• 目の充血• 目がゴロゴロする• 涙がよく出る などがあります。 ものもらいは人にうつらない 「ものもらいは人にうつる病気」というようなイメージが多くありますが、霰粒腫・麦粒腫ともに感染性ではないため、 人にうつることはありません。 ちなみに、目の病気でうつることがあるのは、感染性の結膜炎です。 結膜炎は目の充血や目やになど、ものもらいに似た症状があります。 しかしものもらいの場合は、できてしまったからといって、人に近づかないようにしたりする必要はありません。 ものもらいが頻繁にできる原因 ただ普通に過ごしているつもりなのに、なぜかものもらいが頻繁にできてしまうことがありますが、その原因を次に解説していきます。 免疫力や抵抗力の低下 ものもらいが頻繁にできてしまうのは、 体の免疫力が低下していることが原因と考えられます。 ものもらいの原因になる雑菌というのは、人間なら多くの人が皮膚に保有していると言われている「黄色ブドウ球菌」などの常在菌である場合があります。 常在菌というのは、体が健康な状態の時には人体に悪影響を及ぼすことはほとんどない菌であり、腸など存在する場所によっては体の調子を整える、大切な役割をしています。 しかし、• ストレス• 食生活• 糖尿病などの病気 などにより体の免疫力や抵抗力が低下してしまうと、常在菌の方が力が強くなってしまい、体が抵抗できなくなるため、ものもらいが頻繁にできてしまうのです。 目元への刺激が多い ものもらいは常在菌によるものの他に、外部からの雑菌が原因によってできる場合もあります。 具体的には、• 目をこすったりすることの多い人• コンタクトレンズの管理不足• メイク• 前髪が目を刺激している などから 目元への刺激が多くなると、雑菌が入り込みやすくさらに繁殖しやすくもなりますので、頻繁にものもらいになってしまう原因になります。 ものもらいに頻繁になる場合の対処法 疲れを溜めすぎない 疲れを溜めすぎてしまうと免疫力や抵抗力が低下し、常在菌や雑菌に抵抗できなくなるため、頻繁にものもらいになってしまいます。 なので、ものもらいに頻繁になってしまう場合は、しっかり睡眠を取るなどして休養し、 疲れを溜めすぎないように心がけましょう。 バランスの整った食生活を 食事を全く摂らなかったり、脂っこいものや甘いものばかり食べてバランスの悪い食生活をしていると、免疫力や抵抗力が低下してしまうので、ものもらいが頻繁にできるようになってしまいます。 なので、 食事はバランス良く摂るようにしましょう。 特に、ビタミンとミネラルをバランスよく摂ることで免疫力を高めることができますので、意識してみてください。 ストレスを溜めすぎない ストレスを溜めすぎるのも、免疫力や抵抗力を低下させる原因になり、ものもらいが頻繁にできてしまうようになります。 なので、できるだけ ストレスを溜めすぎないようにすることが大切です。 自分に合ったストレス発散法で、定期的にストレスを発散していきましょう。 適度な運動をする 血液中に存在する白血球には、菌やウイルスなどの異物から体を守る「免疫細胞」としての役割があります。 しかし、体温が下がってしまったり体が冷えてしまうと、血管が収縮し血行が悪くなるため、菌やウイルスを素早く攻撃することができず、免疫力や抵抗力が低下してしまうので、ものもらいが頻繁にできてしまうことがあります。 なので、頻繁にものもらいができる場合は、低下してしまっている免疫力や抵抗力をアップさせることが大切です。 そのために、「30分間のウォーキングなど」 適度な運動を継続的に行うことがオススメです。 ただし激しい運動は逆効果なので、無理はしないでくださいね。 目元は清潔に保つ ものもらいは、目元を汚れた手で触ってしまったり、コンタクトの間違った使用方法やアイメイクの洗い残しなど、目元が不潔な状態であることが原因でできてしまうこともあります。 なので、 目元は常に清潔に保っておくようにしましょう。 目元を清潔に保つためには、• 汗や汚れは清潔なティッシュやタオルで小まめに拭く• メイクはしっかり落とすようにする• コンタクトは正しく使用すること などが大切になります。 まとめ ものもらいが頻繁にできてしまうという人は、免疫力や抵抗力を高め、目元を清潔に保っておくようにしましょう。 また、ものもらいができた場合は自然に治ることもありますが、中には手術が必要なものもあります。 なので、早めに眼科を受診するようにしてください。
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