こんにちは。 幼稚園のお友達についてクイズを出すのが好きなちびから、「いま、おとなりのせきは、だれでしょうか?」と出題されました。 なかなか当てられないのでヒントをもらうことに。 「さいしょは『あ』だよ」 「うーん。 あ…あ…誰だっけ?わからないなぁ。 」 「じゃあ、さいごのもじはね……」 もう1つヒントをくれようとするちびですが、最後の文字を考えるのはレベルが高いようです。 しばらく待っていたら、「わかった!」と叫び、 「『くん』だ!!」 と勢いよく言いました。 1文字でもないし…(笑) つい笑ってしまい、怒られたくるみです。 (ちびは笑われるのが大嫌いなのです(汗)) さて。 小、家族で動物の番組をよく見ていました。 記憶に残っているのはヌーの群れが川を渡る様子。 岩に似た、見たこともない角の生えた牛のような動物が、数え切れないほど集まってひしめき合っていた映像。 「角が当たって痛くないのなぁ」「小さい子は渡れるのかな」 と心がざわざわしました。 あんなに命がけで大移動するなんて、動物はなんて大変なんだろう。 時を経て、学生の頃、学校が都心にあり、毎日電車で通っていました。 ラッシュよりも少し早い時間でも、かなりの人の量でした。 遅延が発生したとき、下ってきた階段から見たホームは、ヌーの群れ以上の人・人・人。 人間も毎日群れで大移動しているんだ、と思ったものです。 今はありがたいことに満員電車とは無縁の生活ですが、考えてみれば幼稚園の送迎で集まるママたちも群れですね。 集まって同じ行動をする、これは動物の習性なのでしょうか。 あまり群れない私ですが(単に友達が少ない)、今日は群れにまつわる絵本です。 透明人間の群れを想像して よのなかにはさまざまなむれがあります。 羊の群れ、きりんの群れ、魚の群れ…あれあれ、おばけの群れ?宇宙人の群れ?雨の群れ?途中から不思議な群れになっていき…。 群れの中に1つ混じった変わり者を見つける絵探しが面白く 、最後の多様なありの群れを眺めるだけでも楽しい絵本です。 表紙では、アリが人文字ならぬアリ文字を作ってくれています。 「むれってなに?」 ひめが聞きます。 ああ、そうか。 そこからか。 まずは羊の群れ。 手書きのイラストのような羊がたくさんかかれています。 いっぴきだけ けが ありません。 「どこ?どこ?」「あ!ほんとだ!!」 絵探しができる絵本でした。 コツをつかんだ子どもたちは、次も探す気まんまん。 絵探しものはうちでは鉄板です。 そんな感じにただただ進んでいくのかと思っていたら、お化けの群れ、透明人間の群れ、雨の群れ…!? 無生物まで現れて、ただの絵探しじゃない! 透明人間の群れって!見えないものを見る心が試されています。 さらっと試し読みしたときには、見つけられなかった宇宙人のページも、ひめは「これだ!ほら、周りと違うでしょ?ぜったいこれが『ぴぽぷぽぺ』!」としっかり見つけていました。 (謎の『ぴぽぷぽぺ』、ぜひ読んで探してみて下さい。 ) 子どもの好奇心と興味の力はすごいなぁと感心します。 それを引き出す絵本の力ももちろんすごいです。 群れから1匹違う方向へ進んだアリが出会う先は、個性豊かなアリの群れ。 頭・胸・腹の3つの部分が、いろいろな形に変化した、実際にはいない創作のアリたちです。 このページも面白く鮮やかなページ、子ども達を惹きつけるページです。 「おだんごアリはどこでしょう?」 「猫アリはどーこだ?」 勝手にクイズ大会です。 同時に、個性豊かなアリたちによって、「世界に1つだけの花」的な個性の魅力も感じます。 群れるのもいいけど、違う方向に歩くことで出会える花もある。 広い世界に飛び出せば、たくさんの未知の個性に会える。 そんなメッセージも読み取りつつ…とても楽しめる絵本でした。 手書きのかわいい字も印象的で、作者の方はどんな方だろうと思ったら、よしもとの芸人さんでした。 思えば、お笑いのフリップネタなんて、そのまま絵本になりそうですね。 逆に絵本を芸人さんの話術で読み聞かせしたら面白そうだなぁ、とも思いました。 次作も期待です。
次のよしもと所属の絵本芸人のひろたあきら氏による初絵本「むれ」 KADOKAWAから、よしもと芸人ひろたあきら氏による一風変わった探し絵遊びが楽しい、新感覚の子ども参加型絵本「むれ」が2019年2月28日(木)に発売される。 探し絵絵本「むれ」は、シンプルなテキストに、びっしり描き込まれた「群れ」。 その「群れ」の中で仲間外れを子供達は夢中に探す。 羊の群れ、魚の群れ、透明人間の群れ、とだんだんと変わった「群れ」が登場し、最後に登場する驚きの群れに子供達は大興奮となる。 ひろたあきらProfile 1989年愛知県生まれ。 よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属のお笑い芸人。 ライブなどで活動するほか、絵本を用いたイベントや読み聞かせ会を積極的に行う。 本書が初めての絵本作品となる。 ピース・又吉直樹先生も絶賛する絵本「むれ」 又吉先生も下記にようにコメントしている。 ページをめくるたびに、「発想」と「発見」があって、わくわくした。 「むれ」にもバリエーションがあって良いのだと勇気も貰えた。 ひろたあきらの想像力から目が離せない。 芸人著作による絵本「むれ」の魅力 著者であるよしもと所属の芸人ひろたあきら氏が実際に読み聞かせた様子で、子供達が大興奮で、群がりを見せる。 反響、続々!!大人も子どももむらがってます! 読み聞かせをすると、何度も嬉しそうに指さしにきてくれます。 (4・5歳クラスの保育士) どこが違うのか、親も悩みます(笑)。 子どもと一緒に楽しめました。 (3歳女の子のママ) 笑えるものから深いものまであって、いろんな考える力を育んでくれるすごい絵本です。 詳細は各社HPを参照。 「むれ」Amazonでの購入はこちら 映画、漫画、絵本、セブンイレブンを愛する猿。 座右の銘は猿、物は買わず拾い食い。 好きな言葉は猿知恵、猿真似、サルモネラ。 辛いものを好んで拾うがお腹は弱い。 アイスも好きだが極度の冷え性。 暑いのも寒いのも苦手で1日8時間以上寝ないと死にかける虚弱体質。 万年お腹ピーピーのため、よく便所で意識失い系。 まだ猿ではなく小猿であった時分、小猿野球にてベンチを尻で温め続けていたある日、代打に指名され、「全力で降ってこい!」とコーチに送り出され、胸を張ってバッターボックスへ向かい、ピッチャーを睨みつけ三球ともフルスイングした結果三振となったが、コーチの教えを守った事でどこか誇らしげにベンチに戻った。 するとコーチから、「どこ見て振ってんだ、バカやろー!」と怒鳴られ、「全力で降れって…」と力なく返すと、「言い訳すんな!」と逆上される。 以降、ベンチを温め続け、腑に落ちない事が多い毎日に憤りつつも、言いたいことも言えないこんな世の中じゃとも呟けずに煮え湯を飲んで死んだ猿の瞳で暮らしている。 誰にも望まれていないのは百も承知で、自らのブログに365日1日1回は更新するという誓約と誓約を課し、トレンドやヒット商品から自分が気になったエンタメ作品などを紹介していきます。 願わくば世界のどこかで誰かの暇つぶしくらいにはなっていることを念じながら…。 毎日午前零時に更新していますが、ごくたまに昼の12時にも更新していることもあります。 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
次のタイトルが並んだありでできています。 しかも「むれ」ってなに?! 表紙を見るだけで、子どもたちは興味津々。 はじめは同じむれの中から、ちがうものを探して楽しむのかなと思ったけれど、 (ちがうものはちがうものなりに、ツッこみどころが満載で面白い。 ) むれるとみんな同じに見えちゃうけど、同じとはかぎらないさ、というメッセージも伝わってきます。 むれから離れたいっぴきのありが、またちがうむれに出逢う。 今度のむれはみんなそれぞれがオリジナルです。 このページを見ると、子供たちは自分でも絵を描きたくなるみたい。 この本にはそんな、どこか解放された気持ちになる魅力があります。 それは子どもだけじゃなくてきっと大人も。 雨のむれの中のひとつぶは、誰かの涙。 私はここにグッときてしまいました。 作者のひろたあきらさんは、吉本興業の芸人さん。 絵本の読み聞かせの活動の中から、この絵本が出版されることになったそう。 手書きの文字もかわいいイラストも、シンプルな本の装丁とぴったり。 小さいお子さんと一緒に、クラスの読み聞かせでみんなと一緒に、楽しめる絵本です。 読み聞かせ会にも最適な、子ども参加型の「笑える探し絵本」です。 【ピース又吉直樹 推薦!】 ページをめくるたびに、「発想」と「発見」があって、わくわくした。 「むれ」にもバリエーションがあって良いのだと勇気も貰えた。 ひろたあきらの想像力から目が離せない。
次の