腰痛に悩む女性は多いものです。 特に座りっぱなしの仕事の場合、慢性的な腰痛を抱えている人も少なくないでしょう。 痛みがひどくなると、集中力にも欠け、仕事ができなくなることもあります。 毎日腰のストレッチをしているのに…という人も、腰痛が慢性化していると、なかなか改善されないもの。 明日も1日座りっぱなし、という人のために、座りっぱなしでも腰痛にならない対策を紹介しましょう。 座りっぱなしだとなぜ腰が痛くなる?腰痛の原因は? 激しい運動をして腰を痛めているわけでもないのに、長時間椅子に座っているだけで腰痛になるのはなぜなのでしょうか? 座っている時の姿勢が悪く腰に負担がかかっている 背中が丸まっている猫背 よく言われることですが、猫背などの悪い姿勢は腰に負担がかかってしまいます。 猫背というのは、頭や肩が前に出て背中が丸まっている状態。 この姿勢は重心が前にかかりすぎてしまうため、腰への負担が大きくなるのです。 この姿勢は首猫背とも言われ、長時間パソコンなどをしている人に多く見られる姿勢です。 パソコンだけでなく、スマホなどを長時間触っている人もこの姿勢になりやすいと言われています。 猫背は腰痛だけでなく、下方向に力をかけてがかかり、顔のたるみなども引き起こします。 早めの改善が必要ですね。 下腹が前に突き出ている姿勢 猫背だけでなく、下腹が前に出ている姿勢も腰に負担がかかります。 頭が前に出ていて、肩が後ろに、さらに下腹が出ている姿勢は重心が後ろにかかり、腰だけでなく膝にも負担がかかる姿勢です。 反り腰の姿勢 さらに、腰が反っている姿勢。 肩が後にきて、胸が前に出ているため、一見姿勢よく見えるのですが、正常なS字カーブではなく、背骨が不自然なカーブを描いているため、腰に負担がかかります。 また、足の筋肉や背中にも負担がかかる姿勢です。 肩の高さが違う 左右の方の高さが違っていませんか?その場合、腰椎が傾き、椎間板ヘルニアを起こしやすくなります。 当然、腰痛の原因となります。 座りっぱなしで筋肉が硬くなり、柔軟性が失われる 長時間同じ姿勢でいると、筋肉は硬くなります。 運動不足も加わり、椎間板や腰まわりを支える筋肉が衰え、腰にかかる負担が大きくなります。 筋肉が硬くなることで、少しの動きで筋肉を痛めることも。 運動不足は血行を悪くして筋肉を硬くするとともに、脂肪がつきやすくなり体重が増えることで腰への負担も重くなります。 また、運動不足は骨の衰えに拍車をかけ、骨粗しょう症の原因となり、それも腰痛の原因となります。 乳酸が蓄積されて疲労回復ができなくなる 筋肉が硬くなると、乳酸などの疲労物質が蓄積されやすくなります。 そのため、疲労した筋肉の回復も遅れ、腰への負担となります。 姿勢を改善しても腰痛が消えない!体の歪みや病気が隠れていることも… 猫背などの悪姿勢が腰痛の原因となっていることも多いのですが、姿勢を改善しても腰痛が解消されない場合があります。 それは、• 体の歪み• 病気 が原因となっていることがあるからです。 骨盤の歪みが腰痛の原因になることは多い 骨盤の歪みが、体にさまざまな悪影響を起こすことはよく知られていることです。 特に骨盤が前傾していると、前に倒れそうになるため、それを引き戻そうとして腰を反らす姿勢になります。 それが腰痛を引き起こしていることもあります。 内臓の疾患や神経痛などのトラブルを抱えている 次のような内臓疾患を抱えていると、腰痛を引き起こすことがあります。 泌尿器系疾患(腎臓・尿管結石、膀胱炎、腎盂炎など)• 消化器系疾患(胃潰瘍、胆石、胆のう炎、十二指腸潰瘍など)• 女性特有の疾患(子宮筋腫、子宮・卵巣がん、卵巣脳腫など) また、坐骨神経痛などが原因で、腰痛を起こしている可能性もありますので、腰痛を改善するには、そういったあらゆる原因を取り除くことが必要です。 姿勢の改善は徐々に。 まずは腰に負担のかからない座り方を 腰痛の原因は姿勢の悪さにあります。 しかし猫背や骨盤のゆがみは、1~2日で改善されるものではありません。 姿勢の改善は生活習慣の中で、徐々に改善していくことが必要です。 まずは、腰に負担をかけている座り方を改善することから始めましょう。 こんな座り方は腰に負担をかけ、腰痛を引き起こしている 立っているときよりも、座った状態の方が腰への負担は大きいと言われています。 腰に負担をかけたまま、長時間のデスクワークをしていれば、腰痛になるのも無理はありません。 特に次のような状態は、腰への負担を大きくしています。 背中が丸まっている パソコンの画面に集中して頭が前に出てしまったり、スマホや携帯電話をいじっていて、首が垂れていたりすると、背中が丸まりやすくなります。 片肘をついて画面を見ている 机などに片肘をついて顎をのせる、頬杖をつくなどの姿勢で画面を見ていませんか? 斜めに座っている 机に対して体が斜めになっている状態、左右の隙間が違っている人は、机と平行に座っていないということです。 お尻が前の方にずれている お尻が椅子の前の方にずれて、背もたれに寄りかかっている姿勢。 楽な姿勢に感じますが、腰には負担がかかっています。 脚を組んでいる 足を組む姿勢は、どちらか片側だけに重心がいくので、片方の筋肉に負担がかかります。 あぐらをかく あぐらは背骨が丸くなりやすいため、腰に負担をかけてしまうのです。 以上のような点に心当たりのある人は、改善していくといいですよ。 腰に負担をかけないようにするには?腰痛を防ぐ座り方のポイント ビジネスとはいえ、毎日座って仕事をして腰痛になるのは困ることです。 しかし、座り方に注意をするだけでも、腰への負担が軽減します。 そのポイントを紹介します。 椅子に深く座り、背もたれに背中をつけて座ります。 顎を引き、頭をまっすぐにします。 太ももをそろえ、膝をつけ、膝は90度になるようにします。 膝関節が股関節よりも高くなるよう、椅子の高さを変える、台を使うなどをして調節をします。 椅子と机の間隔をあけすぎないようにします。 足の裏はしっかりと床につけます。 腰痛の原因で一番多い猫背を改善するコツ 長時間座りっぱなしでいると、猫背ではない人でも背中が丸まってしまうものです。 そうならないために対策をしましょう。 常に背中をまっすぐにする 仕事に集中していると、背中が丸まってしまったり、前かがみになったりするものです。 気が付いたら背中をまっすぐにするようにしましょう。 その際に腰を反るのではなく、肩甲骨をくっつけるイメージで胸を張ります。 タオルを使った前かがみ予防 タオルなどを腰と背もたれの間に入れ、それを落とさないようにしましょう。 前かがみになる習慣がある人は、タオルが落ちてしまうので、落ちないように座るクセを付けましょう。 クッションを背中に入れる どうしても背中が丸まってしまう、まっすぐにならないという人は、クッションを背もたれと腰の間に入れて、背中が丸くならないよういするといいですよ。 自宅での座り方にも注意して、腰への負担を軽くする 会社にいるときだけでなく、家での姿勢も重要です。 とはいっても、家にいる時にはリラックスしたいものですね。 常に意識をすることは大事ですが、できる範囲で腰に負担をかけないようにしましょう。 例えば座椅子に座る時には足を投げ出して座らないこと。 腰に負担がかかります。 体育座りも背中が丸まってしまうため、腰痛の原因になります。 正座をするのも、脚の歪みにつながるためNGとされています。 床に座るとどうしても足や腰に悪い座り方になりますね。 女性に多いあひる座りも骨盤の歪みの原因になります。 家ではできるだけ床に座らず、椅子に座るようにしましょう。 また、掃除機をかけたり、本を読んだりする際にも、できるだけ背中が丸くならないよう、注意しながら行うことも大切です。 長時間座りっぱなしはよくない!こまめに腰を動かす いくら正しい姿勢で座っていても、長時間同じ姿勢でいるのは筋肉を硬くして、腰痛を引き起こします。 腰痛を起こさないためには、こまめに体を動かすことが必要です。 できれば1時間置きくらいには席を立ち、トイレなどに行ったり、お茶を入れたりして歩くようにしましょう。 腰をひねるなどのストレッチするのもおすすめです。 座りっぱなしでも腰痛にならないための対策とは? 座りっぱなしでも腰痛にならないためには、日常生活において、対策をすることが必要です。 「クランチ」で体幹を鍛えて腰への負担を軽減する 体幹を鍛える方法はいろいろありますが、中でも簡単にできるのがクランチです。 膝を立てて仰向けになり、骨盤を床に押し付けます。 両手は軽く後頭部あたりに添え、ゆっくりと状態を起こしていきます。 おへそを覗き込むようにしながら、お腹に力を入れて行うのがポイントです。 これを10~15回行います。 丹田を鍛えることで、腰痛予防。 ぽっこりお腹も解消! 丹田とは気を貯める部位と言われ、おへその少し下の部分です。 ここにエネルギーを貯めることで、自律神経をコントロールすることができ、腰痛の改善にもつながると言われています。 丹田を鍛えて腰痛を改善する方法としては、呼吸法がオススメです。 床に仰向けに寝て、リラックスします。 空気を吸い、お腹を膨らませます。 両足のかかとをつけた状態で、45度くらいまで足を持ち上げます。 この時に丹田を意識して行います。 5秒程度その状態をキープし、息を吐きながら両足を下ろします。 息を吐くときも、お腹は膨らませたままの状態を維持するのがポイントです。 ちょっとずつ意識をして姿勢を改善していくことが大切 座り方というのは、習慣になっているため、すぐには改善できないこともあります。 腰痛にならない座り方や、腰痛予防のトレーニングなどを日常生活に取り入れていくことで、姿勢の改善につながり、腰への負担も軽くなっていくはずです。
次のまずは腰痛が起こる原因を知りましょう。 人は自然に椅子に座っている状態でも無意識に腰回りの筋肉を使っています。 しかし、正しい姿勢で座っているの場合は、無駄なエネルギーを消費しないため筋肉は疲れにくい状態を保ちます。 一方で、体にとって良くない姿勢(間違った姿勢)で長時間椅子に座り続けた場合は、骨が筋肉や神経をそれだけの時間刺激し続けます。 結果的に無駄なエネルギーを消費することになり、腰回りの筋肉は疲労してしまいます。 その繰り返しが筋肉を弱らせ、いずれは腰への負担を増加させ腰痛の原因となります。 このような間違った椅子への座り方による腰への過重な負担が、神経を傷つけ腰痛を引き起こす原因となり得るのです。 椅子に座るときは前かがみでお尻をグッと一番後ろまで引いてからあごを引き背筋を伸ばします。 腰痛対策には骨盤を固定させることが重要です。 骨盤を固定させるには骨盤と背骨が直角になる位置が良いと言われます。 また、かかとを床に完全につけて椅子に座り、リラックスした状態を作ると良いでしょう。 普段から腰痛になりやすい人は椅子の座り方には特に気を付け、正しい座り方を習慣づけて腰痛を対策していきましょう。 座椅子に座る際の腰痛対策は、以下のページを参考にしてください。 理想的な姿勢をサポートし腰痛対策にもなるコンパクトクッション 椅子への座りが浅いと無意識に前かがみになりやすく、安定した姿勢を取ることができません。 その結果、ふんぞり返ってキーボードをたたいてしまったたり、本人も気づかないうちに背中が丸まったりして、腰に負担をかけてしまいます。 さらに、背中が丸まった姿勢を長時間続けた場合は、腰痛のみならず肩こりを引き起こしやすくなります。 その他の注意点としては、机と椅子の間が開き過ぎないように調整しましょう。 正しい姿勢で椅子に座っていても机と椅子の間に距離があると前傾姿勢になりやすく、結果的に腰へ負担がかかって腰痛の原因となってしまう可能性があります。 また、座っている状態でよく使うもの(例えばキーボードやマウス)をできるだけ自分の手元に引き寄せることで、背筋を伸ばした状態をキープ出来ます。 キーボードやマウスを手元に引き寄せるために、を併用するのがオススメです。 腰痛を対策するには椅子に座った状態で骨盤を立てることが重要といわれています。 椅子の座り位置は、骨盤と背骨が直角になる位置が良いと言われます。 椅子の背もたれが尾てい骨のやや上部があたる位置に腰を下ろすと、自然に直角の姿勢になり、骨盤を立てることができ腰痛対策となります。 骨盤を立てる椅子の座り方に関しては、以下の記事で詳しく解説しています。 特に、デスクワークや休日のネットサーフィンで一日の多くの時間を椅子に座って過ごされる方の場合は、腰痛対策として、自分の身体に合った椅子を選ぶことをオススメします。 自分の身体に合った椅子を選ぶ際に気をつけるポイントは、以下の2点です。 インターネットでご購入される場合は、ランバーサポートと一体型のオフィスチェア、もしくは後付のランバーサポートを取り付けることができるオフィスチェアを選ぶと、失敗する可能性は減ります。 なぜなら、座面幅が合わない(座面幅が大きすぎる)椅子に座った場合でも、ランバーサポートを活用することで座面の先端から背もたれまでの距離を短くすることができるためです。 さらに、ランバーサポートを使用することで、背骨がS字カーブを描き、骨盤が立っている理想的な(正しい)着座姿勢をとりやすくしてくれます。 リクライニングチェアで姿勢を変える ここでは、椅子の座面高に注目していきます。 試しに今あなたが座っている椅子を確認してみてください。 膝の位置は股関節と平行になるか、もしくは少し上がるくらいにします。 膝の間にはこぶしが一つ入る程度の隙間をあけ、ゆったりとした姿勢を保ちましょう。 この状態で、かかとは床にしっかりついていますか? もしかかとが床に完全についていなければ、その椅子はあなたの身体に合っていない証拠です。 座面高が身体に合っていない高めの椅子に座り続けると、足のモモ裏が圧迫された状態が続き、血行不良や痛み、だるさの原因になってしまいます。 最悪の場合は、大腿部の裏側が圧迫され、しびれや血行障害の原因となることがあります。 市場に出回っている椅子は欧米人の体格に合わせて作られたものが多く、小柄な日本人には適していません(特に女性)。 また、座面を低く設定すると机の高さが合わなくなるため、仕方なく合わない高さで椅子に座っている等の問題があります。 最後に、今回紹介した正しい椅子の座り方(腰痛対策)をまとめておきます。 正しい椅子の座り姿勢を保つことで、腰痛対策になることはもちろん、集中力が持続したり、生産性の向上、ダイエット効果等の副産物も期待できます。 椅子に座るときは、下記項目を覚えておき、意識的に姿勢を正すようにしましょう。 ・椅子に座るときは前かがみでお尻をグッと一番後ろまで引く• ・あごを引き背筋を伸ばす• ・かかとを床に完全につけて椅子に座る• ・肩の力を抜きリラックスする• ・ひざが股関節と平行、またはわずかに高くなるようにする• ・机と椅子の間が開きすぎないないよう調整する.
次のぎっくり腰になったら、早急に近くの治療施設に行きましょう。 ぎっくり腰になってすぐは痛いながらも意外と動けてしまうので、甘く考えてしまいがちです。 しかし、初日にちゃんと処置をしないと、痛みの原因である炎症物質がどんどん拡大していってしまいます。 動ける初日のうちに専門機関に行って治療をうけることが、あとあとの痛みを抑える最善策です。 もしも休日や深夜などの病院が閉まっているときにぎっくり腰になってしまった場合は、ご自宅で絶対安静にして患部を氷のうなどで冷やしてください。 一般的には腰を痛めてから48時間は炎症物質が出続けるといわれています。 この 炎症物質は冷やすことである程度抑えられるので、ぎっくり腰の初期段階は患部を冷やすことに徹してください。 発症してから48時間を目安に、強烈な痛みが和らいできたら冷やすことをやめても良いでしょう。 なお、痛みのピークは初日ではなく2-3日目というのが定説です。 初日が痛くないからといって、冷やすことをサボらないように。 痛みを少しでも抑えたいのであれば「RICE ライス 処置」という言葉を覚えておきましょう。 RICE処置とは、スポーツの現場で起こったけがの損害を最小限にするために施す応急処置のこと。 以下のそれぞれの処置の頭文字をとって「RICE」と呼びます。 R: Rest 安静 I: Icing 冷却 C: Compresshion 圧迫 E: Elevation 挙上 R・I・Cはこれまでご説明した「安静」「冷却」「コルセットで圧迫」が相当します。 ここで新しく登場するE: Elevation 挙上 とは、患部を心臓より高く上げることです。 患部を高い位置に持っていくことで、重力で炎症物質をコントロールします。 ぎっくり腰の場合は、上記イラストのように足の下に枕や座布団を入れてあげると良いでしょう。
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