盗賊集団「白波五人男」、それぞれの「名乗り」のシーンは圧巻! 里美たかし座長インタビュー「劇団美山のいいところを見つけていただければ」 Q すばり、劇団美山の魅力は? 里美たかし座長:僕達は毎日こういった形で頑張っていますので、是非足をお運びいただき、逆にお客様に劇団美山のいいところを見つけていただけると、嬉しいです。 Q 今回の演目の見どころを教えてください。 里美たかし座長:衣装もオリジナルなのですが、元々歌舞伎で使われている衣装も見て、それをそのままやるのではなく、自分たちなりに変えて作り上げました。 実は音響も舞台装置も自前なんです。 今日、ちょっとばかり失敗があったんですが……生のお芝居の怖いところではありますが、それも魅力の1つだと思うので。 まあ、一言で言うと慣れですね。 失敗したら、笑いに変えるとか。 それも魅力です。 Q 2018年は20周年ですね。 里美たかし座長:はい。 2018年12月21日(金)、大阪・新歌舞伎座での記念公演の企画も進めています。 この放送を見て、劇団美山が気になった方は是非足をお運びください。 よろしくお願いいたします。
次の筆者:たかしさんはお酒は飲まれないんですね? たかし:そうですね。 最近、劇団どうしの付き合いがあって生小一杯くらいならやっと飲めるようになりましたけど、それが限界です。 筆者:飲んだらどうなるんですか?気持ち悪くなる? たかし:顔が赤くなって頭が痛くなってかゆくなって……キラキラしたものが出てくる 笑。 筆者: 笑。 しかし大衆演劇の業界ってザルみたいな人が多いですよね。 「どんだけ飲むねん!」みたいな。 たかし:僕みたいな人間の方が少ないですよね。 先輩にしても同期にしても後輩にしてもみんな飲む人ばっかりだし……それで深い話ができたりストレス発散できたりするのは羨ましいなと思います。 筆者:劇団美山のみなさんはどうなんですか? たかし:みんなほとんど飲まないですね。 親も僕も飲まないから、未成年でうちに入った子たちはお酒飲む習慣がつかないんですよ。 唯一飲むのは元トラック運転手の虎次郎くんぐらいですね。 筆者:それはそれで一つの劇団文化みたいなもんですよね。 劇団花車の姫京之助さんもお酒飲まれないって聞いたんですけど、もしかしたら飲む飲まないで劇団のカラーも少しは変わってくるのかもしれないですね。 劇団の子に生まれたものの 筆者:劇団美山は1903年に初代江味三郎さんが立ち上げ……ということで100年以上の歴史がある劇団なんですね。 たかし:そうですね。 初代の江味先生には子供がいなかったので、15歳で弟子入りした父が見込まれて2代目をゆずられたんです。 それで僕に至る、と。 筆者:たかしさんは3歳で子役デビューしてお芝居の世界に入られたということですが、すぐに辞められたんですね。 なにがあったんでしょうか。 たかし:うちの母親も、両親が江味先生の弟子だったのでどっぷり大衆演劇の世界で育ったんですけど、まともに学校にも行けないような生活が辛かったらしいんです。 だから僕が小学校にあがる年齢に近づくにつれて、このまま僕を役者の世界で生きていかせていいものなのか考えたそうです。 筆者:子供には自分の嫌な経験を繰り返してほしくないと思われたんですね。 たかし:それで父とも話し合った結果、劇団を解散して二人とも一般の職業についたんです。 筆者:すごく大きな決断ですね。 そしてたかしさんを小学校に通わせたんですね。 たかし:はい。 福岡の鞍手っていう町でしたね。 人気者だった小学校時代 筆者:小学校時代はどんなキャラクターだったんですか? たかし:ただただアホでしたね。 調子乗りで……学芸会とかでも主役やりたがって。 筆者:やっぱり子役時代の記憶がそうさせるんですかね。 たかし:そうですね。 覚えてますからね。 国語の朗読でも先生から「セリフみたいで情がこもってる」ってよくほめられました。 筆者:僕とたかしさんはほとんど同世代ですけど、あの頃ってスカートめくりとか流行りませんでしたか? たかし:流行りました!流行りましたけど俺は意外としなかったですね。 筆者:けっこう純情だったんですか? たかし:女子に好かれたいから 笑 みんながスカートめくりしてると逆にいい子ぶって止めるんですよ。 心の中では「よくやった」とか思ってるんですけどね 笑。 筆者:大ワルですね 笑 芝居の世界に戻りたい! 筆者:普通の小学校生活を送るようになったたかしさんがお芝居の世界に戻られるきっかけってなんだったんですか? たかし:劇団を解散した後も、ファンの方が父に「踊りを教えてほしい」とか交流があったんです。 そういう方がたまに僕を大衆演劇の芝居を観につれていってくれてたんですね。 小倉のバーパスとか。 観たら観たで子役時代の記憶があるから「やっぱり自分もやりたいなぁ」って思ってしまったんですよ。 筆者:やりたい気持ちはすぐご両親に伝えたんですか? たかし:はい。 反対されましたけどね。 筆者:子供のために廃業したご両親としては「そんなにいいもんじゃないよ」って言いたい気持ちがあったでしょうね。 たかし:「いい時もあるけど悪い時もある」って言われましたね。 大衆演劇っていう世界はほんと独特ですからね。 筆者:でも結局、反対を押し切ってしまったんですね。 で、12歳でいきなり座長になってしまったと。 たかし:「お前、やると言った以上はケツを割るなよ。 やるなら俺の跡を継いで三代目としてやれ」となったんですよ。 筆者:当時では最年少座長ですよね。 「え?ぼく子供ですよ?」って思いませんでしたか? たかし:「え!マジか!」って思いましたよ。 僕も父が座長に戻ってその下で役者をするイメージしかなかったので。 でも「お前やるって言っただろ」って言われたらね…… 周りにささえられて……たった4人からの再スタート 筆者:劇団を再立ち上げした反響はいかがでしたか? たかし:解散前のファンの方がいたからそれなりだったとは思うんですけど、僕はそれどころじゃなかったですね。 お客さんの反応よりもいろんなことを覚えたり、その日その日をやっていくのがやっとで……初めの一年はただただ過ぎ去っていきました。 筆者:再立ち上げした時の劇団の規模ってどんなものだったんですか? たかし:4人だけです。 両親に僕、それと初代の奥さんがまだ健在だったので。 筆者:ほんとに一家だけですね。 たかし:もう「どうすんの?」みたいな 笑。 筆者:劇団員が少なくて苦労されてる劇団の話を聞くこともありますけど、4人って相当ギリギリですよね。 たかし:危機的ですよ。 僕は主役するので精いっぱいだから両親が二役も三役もかけもちして、初代の奥さんも柝頭(きがしら)打ったりしてね。 それを見かねた劇場の社長さんやお客さんが照明や手伝いをやってくれたり……本当にみんなに支えられてどうにかやっていけたんです。 筆者:初代やご両親やこれまで積み上げてきたものがあったからこそですね。 たかし:もう一度、劇団を旗揚げできたこと自体も周りのみんなのおかげですからね。 両親は「もう二度と戻らない」って決意で劇団を解散したんですけど、その時にファンの方が「もしか何かあった時のために」って機材や荷物を倉庫で預かってくれていたんですよ。 筆者:一からとなるととんでもないお金がかかるでしょうしね。 たかし:大衆演劇のものは安くはないですからね。 たぶんそれがなかったらできていないです。 最年少座長の中学校時代……初恋 筆者:劇団を旗揚げして以降は学校に通う時間って充分にありましたか? たかし:朝学校に行っても、よく受けれて二時間目までなんですよね。 それで帰らないともう公演があるから。 筆者:中学校とかで友達作るのも難しかったんじゃないでしょうか? たかし:明るい性格なんで案外友達はできてましたよ。 でも自分の中で「深いつきあいにはならないようにしよう」って一線引いちゃうんですよね。 一ヶ月で別れるのが寂しいから。 筆者:ちょうど思春期になるくらいで大衆演劇のいそがしい世界に入ったから、いろいろ我慢したり複雑に感じるようなこともあったでしょうね。 たかしさんの初恋ってどんなでしたか?初めて付き合うというか。 たかし:えーっ!それ言っていいのかなぁ……いいや、言います 笑 ! 中学校の時だったんですけど、両想いと言うか向こうも好きになってくれた人がいて……でも一ヶ月で離れちゃうじゃないですか。 それからも他県まで芝居観に来てくれたり、僕も楽屋の専用電話からこっそり電話したり…… 筆者:僕たちが中学の頃ってまだまだ携帯電話が普及してなかったですからね。 たかし:そうですね。 自間帯にしても役者が自由になるのって深夜くらいじゃないですか。 だから難しかったけど、なかなか会えないから電話ばっかりして……でもニ、三ヶ月もするとそれだけじゃもたなくなってお互い電話もしにくくなっちゃうんですよね。 結局、ただただ淡い思い出で終わっちゃいましたね。 筆者:まぁ十代の恋愛ってそんなものかもしれませんけどね。 なかなかこらえられない。 その彼女さんとは、その後再会することとかなかったんですか? たかし:ないんですよ。 しかし恋バナになると今の子たちがうらやましいですよね。 携帯があるし。 筆者:僕らが中学校の頃は普及してなかったですもんね。 あっても画面小さくて白黒だし。 LINEもFacebookもない。 今だといろいろ連絡手段がありすぎて逆にうっとうしいかもしれませんけどね 笑。 たかし: 笑 里美たかしの恋愛観 筆者:30歳に近づいてきて、そろそろ結婚について考えたりしませんか? たかし:よく言われます。 正直、これまでお付き合いした人っていうのは何人かいるんですけど、なかなか最後まで踏み切れないですね。 筆者:なにが障害になるんですかね。 たかし:中学時代に初めてお付き合いした話もそうでしたけど、結局この仕事をしていると相手とは遠距離恋愛になるんですよ。 会う機会も少ないし、そのうえ休み自体が月に一度あるかじゃないですか。 筆者:どうしようもないからつらいところですね……。 たかし:それに僕たちはお客さんに夢を売る商売なんで、堂々と彼女とイチャイチャできるわけでもないし外を出歩けるわけでもないし……恋愛ドラマみたいなデートはしたことがないですよ。 仕事終わったら深夜だから、それから遊びに行くって言っても食事したり……俺、お酒が飲めないからラウンドワンとか行ったりするんですけど、しんどくてはしゃぐ気にもなれないですよね。 筆者:大衆演劇の業界で育った人でないと人そういう環境は耐えられないかもしれませんね。 たかし:だから付き合っても自然消滅になっちゃうことが多いんです。 ほんと、誰か僕をひろってください 笑。 筆者: 笑。 たかしさんが付き合う女性に求めることってなんですか? たかし:まずはこの仕事を理解してもらって、我慢のできる女性であることですね。 「今会いたいから来て」って言われても無理だし。 「仕事を取るの?私を取るの?」って言われても俺、会社で言うと社長みたいなもんだからトンズラするわけにもいかないし 笑 筆者:「何人の生活かかってると思ってるんや!」ですよね 笑 たかし:だからそれを理解してもらわないと恋愛は難しいです。 世間からは「お前よく遊んどるんやろ」とか言われますけど、そうでもないんですよ。
次の筆者:たかしさんはお酒は飲まれないんですね? たかし:そうですね。 最近、劇団どうしの付き合いがあって生小一杯くらいならやっと飲めるようになりましたけど、それが限界です。 筆者:飲んだらどうなるんですか?気持ち悪くなる? たかし:顔が赤くなって頭が痛くなってかゆくなって……キラキラしたものが出てくる 笑。 筆者: 笑。 しかし大衆演劇の業界ってザルみたいな人が多いですよね。 「どんだけ飲むねん!」みたいな。 たかし:僕みたいな人間の方が少ないですよね。 先輩にしても同期にしても後輩にしてもみんな飲む人ばっかりだし……それで深い話ができたりストレス発散できたりするのは羨ましいなと思います。 筆者:劇団美山のみなさんはどうなんですか? たかし:みんなほとんど飲まないですね。 親も僕も飲まないから、未成年でうちに入った子たちはお酒飲む習慣がつかないんですよ。 唯一飲むのは元トラック運転手の虎次郎くんぐらいですね。 筆者:それはそれで一つの劇団文化みたいなもんですよね。 劇団花車の姫京之助さんもお酒飲まれないって聞いたんですけど、もしかしたら飲む飲まないで劇団のカラーも少しは変わってくるのかもしれないですね。 劇団の子に生まれたものの 筆者:劇団美山は1903年に初代江味三郎さんが立ち上げ……ということで100年以上の歴史がある劇団なんですね。 たかし:そうですね。 初代の江味先生には子供がいなかったので、15歳で弟子入りした父が見込まれて2代目をゆずられたんです。 それで僕に至る、と。 筆者:たかしさんは3歳で子役デビューしてお芝居の世界に入られたということですが、すぐに辞められたんですね。 なにがあったんでしょうか。 たかし:うちの母親も、両親が江味先生の弟子だったのでどっぷり大衆演劇の世界で育ったんですけど、まともに学校にも行けないような生活が辛かったらしいんです。 だから僕が小学校にあがる年齢に近づくにつれて、このまま僕を役者の世界で生きていかせていいものなのか考えたそうです。 筆者:子供には自分の嫌な経験を繰り返してほしくないと思われたんですね。 たかし:それで父とも話し合った結果、劇団を解散して二人とも一般の職業についたんです。 筆者:すごく大きな決断ですね。 そしてたかしさんを小学校に通わせたんですね。 たかし:はい。 福岡の鞍手っていう町でしたね。 人気者だった小学校時代 筆者:小学校時代はどんなキャラクターだったんですか? たかし:ただただアホでしたね。 調子乗りで……学芸会とかでも主役やりたがって。 筆者:やっぱり子役時代の記憶がそうさせるんですかね。 たかし:そうですね。 覚えてますからね。 国語の朗読でも先生から「セリフみたいで情がこもってる」ってよくほめられました。 筆者:僕とたかしさんはほとんど同世代ですけど、あの頃ってスカートめくりとか流行りませんでしたか? たかし:流行りました!流行りましたけど俺は意外としなかったですね。 筆者:けっこう純情だったんですか? たかし:女子に好かれたいから 笑 みんながスカートめくりしてると逆にいい子ぶって止めるんですよ。 心の中では「よくやった」とか思ってるんですけどね 笑。 筆者:大ワルですね 笑 芝居の世界に戻りたい! 筆者:普通の小学校生活を送るようになったたかしさんがお芝居の世界に戻られるきっかけってなんだったんですか? たかし:劇団を解散した後も、ファンの方が父に「踊りを教えてほしい」とか交流があったんです。 そういう方がたまに僕を大衆演劇の芝居を観につれていってくれてたんですね。 小倉のバーパスとか。 観たら観たで子役時代の記憶があるから「やっぱり自分もやりたいなぁ」って思ってしまったんですよ。 筆者:やりたい気持ちはすぐご両親に伝えたんですか? たかし:はい。 反対されましたけどね。 筆者:子供のために廃業したご両親としては「そんなにいいもんじゃないよ」って言いたい気持ちがあったでしょうね。 たかし:「いい時もあるけど悪い時もある」って言われましたね。 大衆演劇っていう世界はほんと独特ですからね。 筆者:でも結局、反対を押し切ってしまったんですね。 で、12歳でいきなり座長になってしまったと。 たかし:「お前、やると言った以上はケツを割るなよ。 やるなら俺の跡を継いで三代目としてやれ」となったんですよ。 筆者:当時では最年少座長ですよね。 「え?ぼく子供ですよ?」って思いませんでしたか? たかし:「え!マジか!」って思いましたよ。 僕も父が座長に戻ってその下で役者をするイメージしかなかったので。 でも「お前やるって言っただろ」って言われたらね…… 周りにささえられて……たった4人からの再スタート 筆者:劇団を再立ち上げした反響はいかがでしたか? たかし:解散前のファンの方がいたからそれなりだったとは思うんですけど、僕はそれどころじゃなかったですね。 お客さんの反応よりもいろんなことを覚えたり、その日その日をやっていくのがやっとで……初めの一年はただただ過ぎ去っていきました。 筆者:再立ち上げした時の劇団の規模ってどんなものだったんですか? たかし:4人だけです。 両親に僕、それと初代の奥さんがまだ健在だったので。 筆者:ほんとに一家だけですね。 たかし:もう「どうすんの?」みたいな 笑。 筆者:劇団員が少なくて苦労されてる劇団の話を聞くこともありますけど、4人って相当ギリギリですよね。 たかし:危機的ですよ。 僕は主役するので精いっぱいだから両親が二役も三役もかけもちして、初代の奥さんも柝頭(きがしら)打ったりしてね。 それを見かねた劇場の社長さんやお客さんが照明や手伝いをやってくれたり……本当にみんなに支えられてどうにかやっていけたんです。 筆者:初代やご両親やこれまで積み上げてきたものがあったからこそですね。 たかし:もう一度、劇団を旗揚げできたこと自体も周りのみんなのおかげですからね。 両親は「もう二度と戻らない」って決意で劇団を解散したんですけど、その時にファンの方が「もしか何かあった時のために」って機材や荷物を倉庫で預かってくれていたんですよ。 筆者:一からとなるととんでもないお金がかかるでしょうしね。 たかし:大衆演劇のものは安くはないですからね。 たぶんそれがなかったらできていないです。 最年少座長の中学校時代……初恋 筆者:劇団を旗揚げして以降は学校に通う時間って充分にありましたか? たかし:朝学校に行っても、よく受けれて二時間目までなんですよね。 それで帰らないともう公演があるから。 筆者:中学校とかで友達作るのも難しかったんじゃないでしょうか? たかし:明るい性格なんで案外友達はできてましたよ。 でも自分の中で「深いつきあいにはならないようにしよう」って一線引いちゃうんですよね。 一ヶ月で別れるのが寂しいから。 筆者:ちょうど思春期になるくらいで大衆演劇のいそがしい世界に入ったから、いろいろ我慢したり複雑に感じるようなこともあったでしょうね。 たかしさんの初恋ってどんなでしたか?初めて付き合うというか。 たかし:えーっ!それ言っていいのかなぁ……いいや、言います 笑 ! 中学校の時だったんですけど、両想いと言うか向こうも好きになってくれた人がいて……でも一ヶ月で離れちゃうじゃないですか。 それからも他県まで芝居観に来てくれたり、僕も楽屋の専用電話からこっそり電話したり…… 筆者:僕たちが中学の頃ってまだまだ携帯電話が普及してなかったですからね。 たかし:そうですね。 自間帯にしても役者が自由になるのって深夜くらいじゃないですか。 だから難しかったけど、なかなか会えないから電話ばっかりして……でもニ、三ヶ月もするとそれだけじゃもたなくなってお互い電話もしにくくなっちゃうんですよね。 結局、ただただ淡い思い出で終わっちゃいましたね。 筆者:まぁ十代の恋愛ってそんなものかもしれませんけどね。 なかなかこらえられない。 その彼女さんとは、その後再会することとかなかったんですか? たかし:ないんですよ。 しかし恋バナになると今の子たちがうらやましいですよね。 携帯があるし。 筆者:僕らが中学校の頃は普及してなかったですもんね。 あっても画面小さくて白黒だし。 LINEもFacebookもない。 今だといろいろ連絡手段がありすぎて逆にうっとうしいかもしれませんけどね 笑。 たかし: 笑 里美たかしの恋愛観 筆者:30歳に近づいてきて、そろそろ結婚について考えたりしませんか? たかし:よく言われます。 正直、これまでお付き合いした人っていうのは何人かいるんですけど、なかなか最後まで踏み切れないですね。 筆者:なにが障害になるんですかね。 たかし:中学時代に初めてお付き合いした話もそうでしたけど、結局この仕事をしていると相手とは遠距離恋愛になるんですよ。 会う機会も少ないし、そのうえ休み自体が月に一度あるかじゃないですか。 筆者:どうしようもないからつらいところですね……。 たかし:それに僕たちはお客さんに夢を売る商売なんで、堂々と彼女とイチャイチャできるわけでもないし外を出歩けるわけでもないし……恋愛ドラマみたいなデートはしたことがないですよ。 仕事終わったら深夜だから、それから遊びに行くって言っても食事したり……俺、お酒が飲めないからラウンドワンとか行ったりするんですけど、しんどくてはしゃぐ気にもなれないですよね。 筆者:大衆演劇の業界で育った人でないと人そういう環境は耐えられないかもしれませんね。 たかし:だから付き合っても自然消滅になっちゃうことが多いんです。 ほんと、誰か僕をひろってください 笑。 筆者: 笑。 たかしさんが付き合う女性に求めることってなんですか? たかし:まずはこの仕事を理解してもらって、我慢のできる女性であることですね。 「今会いたいから来て」って言われても無理だし。 「仕事を取るの?私を取るの?」って言われても俺、会社で言うと社長みたいなもんだからトンズラするわけにもいかないし 笑 筆者:「何人の生活かかってると思ってるんや!」ですよね 笑 たかし:だからそれを理解してもらわないと恋愛は難しいです。 世間からは「お前よく遊んどるんやろ」とか言われますけど、そうでもないんですよ。
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