メインクーン 茶。 茶トラがでかい理由と大きくなる猫の特徴

メインクーンの【毛色】は何種類?2色の組み合わせによる呼び方についても紹介

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・カナダの野生の猫が起源で、アライグマ(=ラクーン)に似ていることから、メインクーンとついたという説。 ・11世紀頃、バイキングがネズミ番として連れてきた猫と、アメリカの土着の猫との交配により、生まれたという説。 ・マリー・アントワネットが、フランス革命の時にアメリカへ逃した猫が起源だという説。 ・17世紀、イングランドの猫や、メイン州の港に停泊中の船に乗っていたロシアの長毛種の猫が、アメリカへ移民と一緒に来てその土地に居着いたのが始まりという説。 17世紀から18世紀に掛けてアメリカに持ち込まれたメインクーンは、ニューイングランド地方の厳しい気候の中で生きて行くことになりました。 気候条件の厳しさのため、健康で体が強く、適応能力の高い猫だけが生き残ることができたと考えられます。 そして、ネズミや害虫から農作物を守るための、ワーキングキャットとして重宝されて、長年人間と暮らしてきたのです。 このようにメインクーンは、人間の品種改良ではなく、自然淘汰の結果として、耐水性が高くて厚い被毛と、がっしりとした骨格を持つようになり、大型と呼ばれる大きさで丈夫な猫へと進化してきたと言えるでしょう。 1860年頃にキャットショーで「メインクーン」としておひろめされましたが、当時あまり人気はありませんでした。 1950年代にメインクーン協会が設置されて、それからさらに時間がかかりますが、1985年にCFAに認定されました。 各種血統猫の健康促進を最大の目的とする世界最大の愛猫協会として活動する非営利団体。 メインクーンの大きさ メインクーンは、猫の中でも大きく成長する猫です。 成猫になると、体重は オスで6~8kg、 メスで4~6kgの大きさになると言われています。 10kgを超える体重になったメインクーンもいるそうです。 体長は、胸の前からお尻の先までを測ります。 全長は、鼻の先から尻尾の先までを測ります。 メインクーンの成猫は、体長が1メートル前後にもなると言われています。 人間の大きさだと、小学校の2年生くらいになりますね。 また、メインクーンは成長がゆっくりで、1年経ってもまだ大きくなっていくことがあり、最終的にどのくらいの大きさになるのかは、実際に大人の猫になってみないとわからないということです。 大体、成猫としての体になるまでには、体長については約2年、体重は約3年かかると言われています。 メインクーンは、猫のタイプでいうと、ロング&サブスタンシャルタイプと言われます。 体が大きく、筋肉質で、体格もがっしりとしています。 尻尾の長さと胴の長さが同じくらいであるものが、スタンダードとされています。 なかには、生後8か月くらいで成猫と同じほどの大きさになる成熟ぶりを見せる猫もいます。 ただ、メインクーンのように体の大きな猫は、 1歳を過ぎてもまだまだ成長が続きます。 1歳を過ぎると、成長スピードはゆるやかになるものの、 生後2~3年かけて成猫となっていくのです。 実は、メインクーンは、生まれてから生後2か月くらいまでは、一般的な猫たちと大きさがあまり変わらない見た目です。 生後1か月のメインクーンは500g~1kg。 一般的な猫とあまり変わらず、「小さい子猫」という感じがするでしょう。 ただ、その差が開いていくのが 生後3か月を過ぎた頃。 一般的な猫と比べてみたときに、メインクーンを「少し大きいな」という印象になるかと思います。 メインクーンの体重は、生後4か月で2. 5~3kg、生後5か月で3~3. 5kg、生後半年で3. 5~4. 5kg…のように、 1か月単位で500グラムから1kgの増加で推移していきます。 一般的な猫の成長スピードは生後6か月を過ぎた頃になると緩まり、早ければ「成猫」のような体型におさまってくるかと思います。 生後8か月から生後1年の間には、晴れて「成猫」の仲間入りです。 いっぽうのメインクーンは、まだまだ成長過程の途中で「子猫」。 それでも一般的な猫よりは大きめなので、やはりメインクーンは「子猫のときからビッグサイズ」と言えるでしょう。 メインクーンでも個体差があるので一概には言えませんが、生後1年くらいで5~7. 5kgまで成長します。 筋肉が発達し、骨に厚みをつけ「骨太」へと変化していきます。 子猫のときから大きいので「成長が終わったかな?」と勘違いするかもしれませんが、生後2~3年の間まで体重はさらに1~2kg増えていくでしょう。 また、成長過程の性格も一般的な猫とは少し違うメインクーン。 子猫時代には、元気いっぱい動いて「やんちゃ」ぶりを発揮する一般的な子猫と比較すると、メインクーンは穏やかに過ごすことが多いでかと思います。 でも、子猫飼い主さんがコミュニケーションを取ろうとすると、喜んでそばに来るなど甘えん坊な一面も見せてくれますよ。 生後半年を過ぎるとまるで成猫のような大きさになりますが、まだまだ成長中の子猫。 たくさんスキンシップを取って愛情を注いであげましょうね。 メインクーンの被毛 毛質は長毛で、厚くて柔らかいダブルコートです。 模様は単色、縞模様、など色々です。 もっとも多い被毛のパターンは、ブラウンタビー(茶縞)ですが、三毛を含むあらゆる被毛色のメインクーンがいます。 ただし、チョコレート、ラベンダー、濃いタビー、シャム猫のような局所的な模様のメインクーンは存在しません。 胸元には、ライオンのたてがみの襟のような、長い毛があります。 被毛のカラーは、ブラック、ホワイト、レッド、ブルー、クリームがあります。 尻尾の毛も長くて多く、立派です。 大きくて、たぬきのような形をしています。 長さは猫の中で最長で、40cmほどにもなるものもいます。 体よりも目立つので、尻尾に猫の体がついているようだと言われるほどです。 メインクーンの顔の特徴 ・耳の特徴 リンクスティップ:房毛、耳の先端に生えている毛のこと タフト:耳の中の飾り毛 ・顔の特徴 ジェントルカーブ:鼻の付け根から先にかけて緩やかなくぼみがあります。 このくぼみがある事で、よく似た種類のノルウェージャンフォレストキャットと見分けることができます。 ・目の色 眼の色は毛色に準じます。 ブルー、グリーン、ゴールド、カッパー(銅色、茶色)、オッドアイ(金目銀目)が認められています。 メインクーンの性格 飼い主に忠実で、賢く、温和で優しい性格です。 ジェントルジャイアント(穏やかな巨人)とも呼ばれ、大きい体つきではありますが、性格は穏やかです。 学習能力も高いので、しつけがしやすい猫種です。 環境適応能力や協調性も優れており、人懐こく、他の動物とも仲良くなりやすいので、小さな子どもや犬とも過ごしていくことができるでしょう。 どちらかと言えば寂しがり屋な性格で、飼い主と共にいることを好みます。 その傾向が強いのはメスよりもオスのほうです。 また、遊ぶことが好きで、前足を器用に使います。 物を両足で挟んで持ったり、水を飲む時に前足を使ったり、ドアや棚を開けたりと、他の種類の猫よりも前足を使って行動することが多い傾向があります。 毎日のブラッシングをしっかりとして、毛が縮れて固まってしまわないように気をつけてお手入れしてあげてください。 メインクーンはもともと、過酷な自然環境を生き抜いて来た猫なので、被毛が水をはじくような毛質になっています。 毎日、朝晩のブラッシングは欠かさず、シャンプーも毛の様子を見てですが、2週間に1回はしてあげるようにしましょう。 量についても、子猫のうちから少なすぎることのないようにし、適切な量がわかりにくければ獣医さんに聞くなどして、メインクーンにあったものを与えてあげましょう。 大きく育ち、体重も重くなる猫なので、生活環境が窮屈にならないように、遊んだりくつろいだりできる、十分なスペースを用意してあげましょう。 キャットタワーも、通常のものよりも丈夫なものを用意する必要があるでしょう。 ストレスを感じることのない環境を用意してあげることが大切です。 長年、ワーキングキャットとして人間と一緒に暮らして来たという歴史がありますから、人を信頼して慕うという従順さがある反面、飼い主とは対等である、という性格も見られるようです。 だからこそ、信頼関係を築くことができれば、とても素敵なパートナーになることでしょう。 メインクーンを飼うならこんな環境 環境に適応する能力に長けているメインクーンですが、どんな環境で迎えてあげるといいのでしょうか。 ただ、体が大きいので、ひとつひとつの動きがダイナミックに感じるでしょう。 狭い空間を無理に動くとケガのリスクがあるため、メインクーンがスムーズに動ける部屋の広さが必要です。 「上に登る」「ジャンプして降りる」などスムーズに動けるように、メインクーンの体のサイズに合った大きめのキャットタワーを準備してあげてくださいね。 環境的には、間取りの広い持ち家の方がメインクーンには適しているでしょう。 また、マンションやアパートなどの集合住宅でメインクーンを飼うときには、ジャンプしたときの音に注意しなければならないことも。 防音マットやカーペットを敷くなど、近隣の人とのトラブルにも配慮できるかどうかをじっくり考え、飼うことを考えた方がいいかもしれません。 汚れたら洗濯機で丸洗いOK。 はさみで簡単にカット出来る上、ほつれることもありません。 違う動物である「犬」との生活もこなしてくれる適応力を持っているとも言われています。 外の猫や犬たちとも協調性を持って暮らしてくれる賢い猫です。 そんなメインクーンですが、注意したいのが「相性」「迎えるタイミング」。 同じ猫種である「メインクーン同士」なら、比較的うまくいきやすいでしょう。 ただ、同じ性別同士になると同じ性格で対抗心が燃えやすくトラブルが心配かもしれません。 また、違う猫種の猫にもフレンドリーなメインクーンですが、相手によっては上手くいかないこともあります。 多頭飼いをするなら、メインクーンのような穏やかな性格の猫種を選ぶといいかもしれませんね。 そして、迎えるタイミングも注意したいポイント。 「長く一匹だけで暮らしていた」というシニアのメインクーンを飼っている家で、新たに猫を迎えるとストレスになります。 特に、シニアの年齢に差し掛かったメインクーンに、生まれたばかりの「子猫」などヤンチャな猫が加わるのは注意が必要。 それまで温厚だったメインクーンも「テリトリーに入ってくるな!」とピリピリと神経を尖らせるかもしれません。 メインクーンのストレスを溜めないためには、「同じような年代の猫を多頭飼い」「迎え入れるタイミングが同じ」「性格の似ている」など、相性やタイミングを考え、じっくり検討した方がいいでしょう。 協調性があって頭も良く、小さい子供との暮らしもスムーズです。 家族とのコミュニケーションも好きなので、小さい子供の遊び相手にもなってくれるでしょう。 子猫のころから一緒にいれば、かなり仲良しになってくれるかもしれませんね。 ただし注意したいのが、メインクーンの体のサイズです。 体重が10㎏近くにも成長したときには、その分パワーも増します。 子供とじゃれ合っているつもりでも、ケガをすると大変です。 子猫のころからしっかりとしたしつけを行い、メインクーンと子供が遊ぶときには、近くで親御さんが見守ってあげるといいですね。 — おすすめ記事 —.

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メインクーンはどんな猫?特徴や性格、飼い方などを紹介

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雪上を歩行するメインクーン 原産国 ヨーロッパから北米に伝来 別名 クーン・キャット(Coon Cat) メイン・キャット(Maine Cat) メイン・シャグ(Maine Shag) 各団体による猫種のスタンダード メインクーン(Maine Coon)は、の中でも大きなのひとつであり「 ジェントルジャイアント(穏やかな巨人)」という愛称を持つ身体的な特徴と、その賢さと遊び好きなことでも知られている。 長毛種である。 一般的にが原産とされておりメイン州公認の「州猫」として認定されている。 アメリカにおける最古、最大の品種であり、身体の模様やのが(ラクーン)に似ていることから命名されたが、実際には(アメリカ)のにいた猫と、によりから連れて来られた長毛種の猫のと考えられている。 にアメリカ初のキャットショーで優勝したメインクーン「コーセイ」(Cosey) メインクーンの起源は、奇抜とも思われる逸話を含め、諸説がある。 マーク・コールマン Coleman, Mark 著、古谷沙梨訳「メイン・クーン」 , 7月 では、以下の説を紹介している。 地方の猫をルーツとする説 昔は、その風貌から土着猫とアライグマの混血であると考えられておりメイン州のアライグマ(raccoon:ラクーン)を意味する「メイン・クーン」と名づけられたとする説。 クーンの連れてきた猫とする説 系あるいは、系の猫がクーン船長によって、中国から北アメリカ東部沿海地方に連れてこられ、この猫を始祖とする説。 のアメリカ計画をルーツとする説 スティーブン・クロー船長の助力によりへの亡命を計画し、まで用意したが実現されず、形見にと船長が連れてきた王妃が愛でていたアンゴラ種の猫を始祖とする説。 そして、の船猫であったと風貌が似ていることから中にする船員と同じく逃げ出した猫と土着の猫との交配により誕生したとする説を、最も有力としている。 身体特徴 [ ] 白毛のメインクーン メインクーンは特にその大きな骨格と三角形の体型、長い毛並みで知られ、色は多彩でその知能と優しい性格も特徴とされる。 や股関節異形成症の健康面での問題を持つブリードとされているが、これらは検査により遺伝子異常を発見し、発症し得るかを確認することが可能である。 メインクーンの耳は大きく、根元が幅広、頭の高い位置にあり、中にタフト(Tuft=房毛)が豊富に付き、先端にリンクスティップス(Lynx Tips=の耳先の飾り毛)がある。 メインクーンに特徴的なリンクスティップスによって、オオヤマネコのような風貌を得ている。 メインクーンのは長く、2004年には17. 4 cmの洞毛を持つメインクーンが、2005年には19 cmの触毛を持つメインクーンが最長のを持つ猫としてギネスに登録された。 頭の形はどちらかというと長めだが、されていない雄が成長するとえらが張るようになる。 顎は頑丈で、はしっかりとした四角形。 横顔には、にジェントルカーブと呼ばれる緩やかで、流線的な窪みが見られる。 メインクーンと似ていると区別する特徴の一つとして、ジェントルカーブの有無がある。 メインクーンのボディは、筋肉質で胸幅が広く、どの部分をとっても華奢な部分が無く、がっしりとしている。 胴は長めで、横から見ると長方形に見える。 全体的に均整が取れていて、極端な特徴は無い。 体長(鼻の先から尻尾の先にかけての長さ)は、1メートル(40インチ)を超える場合もあり2010年に123 cm(48. 5インチ)が最も体長の長い猫としてギネスに記録されている。 成猫としての体格が出来上がるまでには、他の猫種より長い期間を要する傾向にあり、4歳から5歳で成猫としての体格が固まるとされている。 2010年に世界最長の猫に認定されたメインクーンは、5歳になって記録の体長に達した。 体重が11 kg - 12 kg(25ポンド)に達する個体もあるが雄の成猫の平均体重は6 kg - 9 kg(12ポンド - 20ポンド)で雌は若干軽い3 kg - 5 kg(7ポンド - 11ポンド)。 メインクーンの尻尾は長く、2011年に世界一長い尻尾の猫として、前述の2010年に世界最長の猫に認定されたメインクーンが再び認定された。 その際の尻尾の長さは41. 5 cm(16. 34インチ)である。 しかし、チョコレート、ラヴェンダー、濃いタビー、局所的な色パターン(のようなポイント)のメインクーンは存在しない。 目の色も極めてバラエティに富んでいる。 あらゆる被毛パターンで、グリーン、グリーンゴールド、または、ゴールドという目の色がある。 被毛が白のメインクーンの場合、両目がブルー、または、というものもいる。 額に特徴的な「M」型の模様があるのは、メインクーンの毛色に多いの特徴であり、メインクーン特有ではない。 毛はミディアムロングで密集しており、胸元にはのに似たひだ襟のような長い飾り毛がある。 このため maine coonを mane coon(maneはたてがみの意) と冗談交じりで表記することもある。 被毛が下毛と長めの上毛の2層になっているのがメインクーンの特徴である。 被毛は、一般的にとても柔らかい。 やなどと呼ばれる足の後ろ側にある長い毛と、指の間にある長い毛のおかげで、寒さの中でも体温を保つことが出来る。 尻尾がとても立派にふさふさとしているため、「尻尾にくっついている猫」という異名すら得ている。 初期のメインクーンは、持ち前の太足、飾り毛によって、そしての兆候が強くあったため足場を取りやすく、上での活動に有利であったとされるが、次第に多指症の傾向は逆転するに至っている。 行動面の特徴 [ ] メインクーンは、極めて賢く、器用で、遊び好きな猫種である。 足先を器用に丸めて物を持ち上げるなど、前足を良く使う傾向にあるため、棚の戸を開けたり、水道の蛇口を開いたり、トイレを流したり、小さなものを持ち上げたりすることを簡単に覚えてしまう。 中には、直接ボウルに顔を近づけるのではなく、前足を使ってエサや水を飲むメインクーンも見受けられる。 メインクーンは、平均以上の知能を持っているため、トレーニングしやすい猫種のひとつであるといわれている。 また、のどを鳴らすような鳴き声と、ニャーという猫の鳴き声を組み合わせたような声を出すことでも知られており、うれしい時や驚いた時にこのような声をだす傾向にあるようだ。 他の猫種に比べ、メインクーンのニャーという鳴き声は高めである。 仲間の猫や人間と一緒に食事をすることを好み、単独でエサを食べるのは珍しい。 メインクーンは、飼い主に甘えて膝の上に乗ってくるタイプの猫種ではないといわれてはいるが、これは、個体により異なり、中には、飼い主の膝の上が大好きというメインクーンもいる。 飼い主の膝の上でうたた寝するメインクーン 水の中に入ってというわけではないが、水で遊ぶことを好むメインクーンもいる。 おもちゃを水に浸してから遊んだり、水のボウルをひっくり返したりすることがある。 また、前足を使って器用に水をすくって飲むメインクーンもいる。 犬のような行動をするメインクーンもいる。 物を取ってくるというのは、好きなゲームの一つである。 犬がそうするように、ボールを取ってきて飼い主の足元に置き、またボールを投げてもらうのを待つという遊びである。 郵便物を取りに行ったり、犬の散歩に行ったりなど、日々の生活の中で飼い主についてまわることがあり、屋外にいる時でさえ、飼い主に呼ばれると戻ってくることもある。 健康状態 [ ] 美しい白毛のメインクーン メインクーンは一般的にはニューイングランドの気候で生活できるように丈夫で健康なブリードである。 一番危険な病気はで、メインクーンの場合はで遺伝する。 特に中年期から老年期の猫や雄猫に発症しやすいとされている。 肥大型心筋症は、左心室の筋肉が肥大し硬くなる心筋の病気で、猫の場合、心不全、による後足の麻痺、突然死などの原因となる。 1歳から7歳のメインクーンなら、心臓超音波診断(心エコー検査)で肥大型心筋症を発見することが可能である。 また、この病気を発症する遺伝子異常は遺伝子検査により発見することも可能である。 の獣医学部で遺伝子突然変異の検査をしたメインクーンの内、3分の1の猫が陽性であった。 [ ]心臓ミオシン結合タンパク質Cの遺伝暗号を指定する遺伝子の突然変異が、ある特定のメインクーンの遺伝系列においては、肥大型心筋症の要因となってきたことがわかっている。 もうひとつの健康リスクはで、これもまた遺伝性の病気で、胴や四肢の筋肉を動かす脊髄の神経が消失することにより発生する病気である。 症状は通常、生後3~4ヶ月で発症し、筋肉の萎縮、筋力の低下、短命などに繋がる。 この病気を発症する遺伝子も検査により発見することが可能である。 股関節の運動障害や関節炎となるもメインクーンには見られる。 動物整形外科財団が2007年に纏めた研究レポートによると1974年1月から2008年12月までに動物をブリードごとに最低各100のケースを調査したうち、メインクーンは994のケースがあり23. ちなみにメインクーンはこのレポートで唯一の猫であった。 [ ].

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子猫の時から大きいの? メインクーンの体重事情

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メインクーンは大きいことが特徴 メインクーンの特徴といえばやはりその体の大きさです。 世界最大の猫としてギネス認定されている猫もメインクーンであり、他の猫種と比べて巨大といえる体格とその性格から「穏やかな巨人(ジェントルジャイアント)」という愛称を持ちます。 海外で飼育されているメインクーンの写真がSNSなどで拡散されることで「本当にイエネコ?でかい!可愛い!」と話題になることもしばしば。 近年では日本国内でもその人気は高まっています。 また、メインクーンは水遊びが好きな個体が多いことでも知られます。 本来、水を苦手とする性質を持つ猫のなかでは非常に珍しいことですが、水が好き過ぎて飼い主さんを困らせることもあるほど。 大きな体を持ちながら遊び好きでわんぱくな個体が多いのもメインクーンの魅力の一つと言えますね。 メインクーンの外見的特徴 メインクーンの体型は「ロング&サブスタンシャルタイプ」に分類され、骨太で筋肉質、胸幅は広く全体的にがっしりとした体格をしています。 体長や体高は100cmを超えることも珍しくなく、過去には123cmを超える体長を持つメインクーンが「世界最長の猫」としてギネス認定されています。 メインクーンの厚い被毛はシルキーなシングルコートで高い防水性、防寒性を備えており、この防水性の高さがメインクーンの水遊び好きに繋がっているとも言われています。 胸周りの飾り毛や長くふさふさしたしっぽ、更に被毛だけではなく洞毛、つまりヒゲも長く立派なのも特徴と言えますね。 また、メインクーンの耳は位置が高く根本が幅広で大きいのも特徴です。 中にはタフト(Tuft)と呼ばれる豊富な房毛が、先端にはリンクスの耳先の飾り毛という意味を持つリンクスティップス(Lynx Tips)があります。 メインクーンがオオヤマネコのような風貌であると言われるのは、これらの特徴が関係していると考えられます。 メインクーンの年齢別の特徴 年齢 人間の年齢 特徴 生後10日 生後1ヵ月 まだ目が開いていない 生後2週間 生後6ヵ月 目が開く 生後1ヵ月 1歳 歩き出す 乳歯が生え始める 生後2ヵ月 3歳 離乳が終わる 生後3ヵ月 5歳 動きが活発になる 生後6ヵ月 10歳 発情期を迎える 生後7ヵ月 12歳 永久歯が生え始める 1歳 15歳 成長が止まる 2歳 24歳 少年期 発情期がさかんになる 5歳 36歳 歯の先端が丸みがかる 6歳 40歳 白髪が出てくる 7歳 44歳 シニア期 肥満に注意 9歳 52歳 老猫となる 10歳 56歳 歯が抜け始める 12歳 64歳 病気にかかりやすくなる 14歳 72歳 白内障などが出てくる 16歳 80歳 痴呆症が出てくる 上記の表はあくまでも目安であり、生活環境や個体の体質によって特徴が現れる時期に差が現れることがありますが、メインクーンの成長過程は他の猫種と異なる性質を持ちます。 一般的に猫は生後9ヶ月頃になると成猫とほぼ同じ骨格、体重になることが殆どですが、メインクーンの場合は生後2年~3年、個体によっては5年程度成長し続けます。 こればかりは同じメインクーンであっても個体が持つ体質が大きく関係するため、かかりつけの獣医師と相談しながら骨格の形成をサポートする愛猫にあった栄養管理を徹底して行うことが重要です。 また、メインクーンは脊髄性筋萎縮症と呼ばれる遺伝性疾患を生後3ヶ月~4ヶ月頃に発症する可能性があるため、注意が必要です。 メインクーンの子猫の体重推移に関しても個体差があるものの、他の猫種に比べて体の大きさが目立ち始めるのは生後4ヶ月頃であることが多いようです。 生後5ヶ月頃になると一般的な成猫と同じくらいの大きさになりますがメインクーンにとってはまだまだ成長期であり、生後9ヶ月頃になると体重推移は緩やかになるものの、生後2年~3年の間は成長を続けます。 メインクーンの場合、成長期が長いため生後1年前後で体重の伸び悩みが生じることもあります。 メインクーンのなかでも生後1年時点での体重、骨格のまま成長が止まる個体もいれば、5年もの間緩やかに成長を続ける個体もいますので、全体の平均体重推移だけにとらわれずかかりつけの獣医師にしっかりと相談しましょう。 メインクーンの性格• 穏やか• 遊び好き• 友好的• 愛情深い メインクーンはその大きな見た目に反して非常に穏やかで優しい性格をしており愛情深く、人はもちろん他の猫とも友好的に接することができます。 特に食事を共にすることを好む傾向にあり、単独で食事をすることは珍しいと言われるほど。 見た目に反して鳴き声は高めで「ニャー」という鳴き声とゴロゴロ音を足したような声で甘えるのも特徴です。 また、メインクーンは猫のなかでも非常に知能が高く、賢いためトレーニングをしやすい猫種とも言えます。 投げたボールを取りに行ったり、新聞を取りに行ったりとまるで犬のような遊びや習慣を自ら進んで行う個体も少なくありません。 ただ、その利口さ故に開けてほしくない戸や引き出しをいとも簡単に開けてしまったり、人を観察して動作を習得してしまったりすることも多いため徹底した安全管理が必要となります。 その利口さに力の強さや器用さが相まった行動で「メインクーンは性格が悪い」と言われることもありますが、決してそんなことはありません。 確かにメインクーンは知能が高いため「飼い主が困ると分かっていてわざと悪戯をする」こともあるかもしれませんが、それにはきちんと理由があるはずですし、メインクーンに限ったことではありません。 性別による性格の違い メインクーンは性別によってその性格に違いが生じる場合があると言われています。 オスとメスのメインクーンの性格の違いには主に以下のようなことが挙げられます。 オスの性格 オスのメインクーンは非常に甘えん坊で、常に飼い主さんの側に寄り添うことを好む傾向にあると言われています。 メインクーンに限らず、オスの猫は去勢手術の有無が性格に大きく関わってくることも挙げられますが、特に去勢済のオス猫はいつまでも子猫のようなわんぱくで甘えん坊な性格の個体が多いようです。 メスの性格 メスのメインクーンは、オスに比べてクールな性格をしている個体が多いようです。 所謂「ツンデレ」と言われる性格であることが多く、甘えてきたかと思えばそっけない態度を取ったりと猫らしい行動が多く見られるようです。 メインクーンの子猫の値段・相場 ペットショップ ブリーダー・キャッテリー 里親 10万円~20万円 15万円~30万円 生体価格無償 メインクーンの子猫の価格相場は15万円~25万円程度となっています。 一般的には繁殖元から仕入れをして販売するペットショップの方が生体価格が高くなる傾向にありますが、メインクーンの場合はブリーダーやキャッテリーなどからお迎えする方が高額になるケースも珍しくありません。 また、里親制度でメインクーンの子猫をお迎えする場合、子猫の生体価格は無償であることが殆どですが、お迎えまでに要したワクチン費用などの病院代の一部負担が必要になることもありますので事前に確認しておきましょう。 ペットショップ メインクーンは日本国内でも人気の高い猫種ではありますが、マンチカンやスコティッシュフォールドなどの猫種に比べるとペットショップでの取り扱いは少ないのが現状です。 そのため、メインクーンを販売しているかどうかを事前にチェックしておくと良いかもしれません。 ペットショップでメインクーンをお迎えするメリットは、開店時間内であればいつでも自由に子猫に会うことができることや、その日に自宅へ連れ帰ることができること、更に必要な猫用品をその場で購入することができることなどがあります。 ただ、メインクーンは脊髄性筋萎縮症などの遺伝性疾患を発症するリスクも確認されているため、必ず子猫の両親や繁殖元のブリーダー、離乳期などの来歴について確認するようにしましょう。 この時、ペットショップ側が曖昧な返答しかしない場合は健全なブリーダーの元で生まれた子猫ではない可能性もあるため注意が必要です。 また、店内や子猫達が過ごすケージなどの手入れが行き届いているペットショップを選ぶようにしましょう。 ブリーダー メインクーンは人気の高い猫種であるため全国にブリーダーが存在しており、メインクーンを専門としているブリーダーも少なくありません。 メインクーンの子猫をブリーダーからお迎えするメリットとしては適齢期まで母猫や兄弟猫と過ごすことができるため健全に離乳されている、さらに社会性も高いことなどが挙げられます。 出生や来歴をしっかり確認できる他にも事前に母猫や子猫が育った環境を見学させてもらえることや、専門家によるアフターフォローも期待できますね。 ただ、残念ながらブリーダーにも「悪徳」と表現される業者も存在しているため優良ブリーダーであるかどうかの見極めが重要となります。 事前見学を拒否したり、生まれて間もない子猫の引き渡しを許可していたりするブリーダーには注意しましょう。 里親 メインクーンの子猫をお迎えする時、血統にこだわりがないという場合は里親制度を利用するのも一つの方法です。 他の猫種と比べるとその数は多くないものの、メインクーンもやむを得ない事情やブリーダー崩壊、飼育放棄などを理由に里親を募集していることがあります。 里親募集でメインクーンをお迎えする最大のメリットは、新しいお家が見つからなかった場合に奪われてしまうかもしれない命を救うことができるということです。 しかし、お迎え先によっては家族構成や住居、年収などの個人情報の提供が必要になるケースも珍しくなく、里親募集の場合は100%メインクーンであるという保証(血統書)がないことや、虐待などで心に傷を負っている可能性もあるためそれらを覚悟した上でお迎えする必要があるのも事実です。 また「子猫あげます」などと里親募集の理由についての詳細は伏せ、引き渡し前にワクチン代や医療費、手数料などと銘打った不当な金銭を請求する「里親詐欺」にも注意が必要です。 ただ、血統などに強いこだわりがないという場合は近隣でメインクーンの子猫の里親募集が出ていないかだけでも是非チェックしてみてください。 トリミング メインクーンの被毛は防水、防寒のために皮脂が十分にまわっており、皮脂汚れが目立ったり皮膚が蒸れやすかったりするため日々のお手入れが非常に重要となります。 そのため、メインクーンの飼い主さんのなかには暑い季節になるとまるでライオンのような見た目になるライオンカット、所謂サマーカットなどのトリミングを利用する方も。 ただ、これらのトリミングに強いストレスを感じる猫も多く、かえって皮膚に直接陽があたることで熱中症や皮膚炎を引き起こすケースもあるため十分に注意が必要です。 メインクーンのトリミングは必ずしも必要なものではありませんので「暑そうだから」「手入れが楽だから」といって無闇にトリミングを行うことは避けたほうが無難と言えるでしょう。 ブラッシング メインクーンの被毛は厚く、見た目もゴージャスですが実はシングルコートに分類されます。 ダブルコートに比べて抜け毛が少ないと言われるシングルコートですが、やはり長毛で毛量も多いため、その抜け毛の量は少ないとは言えません。 メインクーンの被毛は長毛種のなかでも毛玉ができにくく手入れがしやすいと言われますが、皮脂も十分なためブラッシングはこまめに行うようにしましょう。 また、部位によって毛の長さも異なりますのでピンブラシやコーム、スリッカーブラシなどを上手く利用して毛玉ができないようケアするのがおすすめです。 どうしてもほぐれない毛玉ができてしまっていたら無理に引っ張らず、その部分だけハサミで切ってしまうのも一つの手です。 皮脂汚れが目立つ時は自宅でシャンプーをするのも良いでしょう。 いずれにしても、ベタベタと体に触られるのを嫌がるメインクーンも多いため、子猫期から慣れさせておくことが大切です。 成猫 一般的に1歳を過ぎる頃になるとカロリーの高い子猫用から、カロリー調節された成猫用にフードの切り替えを行うのですが、メインクーンの場合、個体によってはまだまだ体重を増やしても良い時期である場合もあります。 他の猫種と異なり、1歳を過ぎれば大人(成猫)と判断できるわけではありませんので、切り替えは慎重に行いましょう。 食事量や切り替えに不安がある場合はかかりつけの獣医師に相談すると安心です。 1歳を過ぎれば食事回数は1日2回でも問題ありませんが、何度も欲しがるようであれば総給餌量は増やさず、小分けにして与えるのも一つの手です。 もちろん食費は与えるフードによって金額が異なりますが、一般的な大きさの猫の2倍、3倍の大きさになるメインクーンの食費はやはり安いものではありません。 また、猫や犬などのノミダニ予防、怪我や病気の処置などについても体重を基に医療費が計算されることが多いため、体の大きなメインクーンは医療費が高額になる可能性も十分に考えられます。 これはメインクーンに限ったことではありませんが、猫の一生に責任を持つということはそれだけのお金が掛かるということをしっかり覚悟しておくことが大切です。 毛球症 猫はグルーミング(毛繕い)によって飲み込んだ抜け毛が胃で塊になり、毛球症(ヘアボール)を引き起こすことがあります。 通常、飲み込んだ抜け毛は便と共に排泄されたり、塊になったとしても吐き出されたりして体内に留まることはありませんが、メインクーンのように長毛の場合や換毛期などでグルーミングの頻度が高まることで大きくなった毛球を自然に排泄することが難しくなり、腸などに詰まってトラブルを引き起こします。 毛球症の初期症状は殆どなく軽い嘔吐や便が固くなる程度ですが、症状が進行すると腸閉塞を発症したり、激しい嘔吐や下痢などが見られたりするようになります。 毛球症は日々のブラッシングや水分補給、ヘアボールケアのフード、おやつを取り入れるなどの方法で予防することができますので、子猫期から意識しておきましょう。 メインクーンが短命という噂について メインクーンの平均寿命は12歳~14歳とされています。 猫全体での平均寿命が15歳であることを考えると若干短い寿命であるのは事実です。 とは言ってもメインクーンの寿命にも個体差があり、実際に15歳以上の寿命を全うしたメインクーンも存在します。 実際に犬の場合は小型犬に比べて大型犬の方が寿命が短い傾向にあります。 これは体に対しての心臓の比率が関係しており、体の大きい大型犬の方が心臓に負担が掛かりやすいことに要因があると考えられています。 猫の場合はそれほど体格に差がないこともあり、この特徴は顕著でないようですが、遺伝性疾患や生活習慣病などには十分に注意し、1日でも長く健康に長生きしてもらえるようサポートしましょう。 メインクーンの歴史 メインクーンは北アメリカ最古の猫とされていますがその起源には諸説あり、なかには奇天烈ともいえる逸話も含まれています。 メインクーンという名前が英語でアライグマという意味を持つラクーン(raccoon)と語呂が似ていることから、猫とアライグマの交配で生まれたというユーモア溢れる説や、クーン船長の船に乗ってやってきた猫を始祖とする説、更にはマリー・アントワネットのアメリカ亡命計画をルーツとする説まで。 なかでも最も現実的で有力説とされているのは、バイキングの船猫であったスコーガット(ノルウェージャンフォレストキャット)が土着して生まれた猫種であるという説です。 メインクーンは1800年代後半頃に人気が高まったものの、1900年代に入りペルシャなどの海外の長毛種が入ってくるようになるとその人気は低迷期に陥り、一時は血統登録なども危ぶまれましたが、1968年にメインクーンの専門クラブ「MCBFA(メインクーン・ブリーダー・ファンシャーズ・アソシエイション)」が設立されたことを機に時間を掛けて人気を回復、1980年までにすべての血統登録団体に登録され、現在では日本国内はもちろん、世界的にも人気の高い猫種となりました。

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