具体的には、 「なごやめし」と呼ばれる名古屋名物の食べ物を提供する老舗飲食店や、地元の若手経営者が創作する新しい食文化を提案する飲食店、さらに古くからの伝統工芸品を販売する物販店・お土産物屋が集まり、観光客の方の思い出に残るような場所になっています。 これまで名古屋城周辺の固定の飲食店などは非常に少なかったため、観光の途中で一休みできる場所が増えることによって城周辺での滞在時間が増え、より一層深く名古屋の歴史情緒を感じられそうです。 『義直ゾーン』と『宗春ゾーン』 「金シャチ横丁」の2つの商業施設区域はそれぞれ異なるコンセプトで明確に分けられており、 正門側は『 義直ゾーン』、東門側は『 宗春ゾーン』と名付けられます。 義直ゾーン 『 義直ゾーン』は、尾張藩初代藩主・徳川義直にちなんで命名。 伝統的な純和風の街並みをイメージし、建物は名古屋城の築城当時にも使われた木曽の材木を使用しています。 昔から続く名古屋の食を提供し、ものづくり産業の発祥となった伝統工芸に触れる機会を与える情報発信の場ともなるほか、イベント会場などに使用される広場も設けられています。 「義直ゾーン」の場所は 名古屋城正門近く。 観光バスの駐車場や市バス/観光ルートバス「メーグル」の停留所から好アクセスとなっています。 <義直ゾーンへのアクセス> ・なごや観光ルートバス・メーグル「名古屋城」下車すぐ ・市バス栄13号系統(栄〜安井町西)「名古屋城正門前」下車すぐ ・地下鉄名城線「市役所」駅7番出口から徒歩10分 ・地下鉄鶴舞線「浅間町」駅1番出口から徒歩10分 宗春ゾーン 『 宗春ゾーン』は、徳川家きっての派手好きで知られる7代藩主・徳川宗春にちなんで命名。 義直ゾーンとは差別化し、モダンなデザインを取り入れた建物で構成されています。 出店店舗は名古屋のこれからを担う若手経営者による意欲的な飲食店が立ち並び、道路に面したテラス席や夜のライトアップなどの特徴もあります。 「宗春ゾーン」の場所は 名古屋城東門近く。 地下鉄名城線「市役所」駅7番出口にほど近く、地下鉄でのアクセスが便利になっています。 <宗春ゾーンへのアクセス> ・地下鉄名城線「市役所」駅7番出口からすぐ ・市バス基幹2号系統「市役所」停留所下車徒歩1分 金シャチ横丁のおすすめグルメ店舗10選 ここからは、金シャチ横丁の数あるグルメ店舗の中でも特におすすめしたい10店舗をご紹介していきます。 cafe diner POP OVER (宗春ゾーン) 「」などを手がける株式会社イデックスが手がけるダイニングレストラン。 がっつりと肉を食べたい人から軽めのサンドウィッチやデザートで小腹を満たしたい人まで幅広い需要に対応。 またイチゴ味の鯱型クッキーが目を引くイチゴパフェ『 金シャチパフェ デ ゴザール』や、忍者の顔をモチーフにしたソフトクリーム『 忍者アイス』などのフォトジェニックなスイーツも見逃せません。 店内で食べられるのは、複数種類のオーガニック野菜を細かく刻んで味わえる「チョップドサラダ」。 カスタマイズも可能です。 また食べ歩き用として写真映えバッチリな『 金シャチ横丁ソフトクリーム』も販売。 愛知産牛乳を使用したソフトクリームに贅沢に金箔を使用。 思い出に残ること間違いなしです。 十代目儀助 (義直ゾーン) 株式会社知多善が運営するお酒に特化したアンテナショップ。 日本酒・梅酒などのラインナップはすべて名古屋、愛知、そして名古屋城に関連した銘柄で揃えられています。 また店内で有料試飲が可能となっており、おすすめのお酒の中から自分好みの一杯を見つけるのに役立ちそう。 お酒だけでなくおつまみや発酵食品などのフード類も販売。 全国でも有数の製造量を誇る愛知県の日本酒をPRしていく拠点として機能していきそうです。 那古野茶屋 (義直ゾーン) 名古屋城とも縁の深い老舗・両口屋是清がプロデュースする新ブランドの和カフェ。 那古野茶屋のみで味わえるお餅とドリンクのセットをはじめ、あんみつ・わらび餅・ぜんざいなどの甘味メニュー、軽食などを提供。 また両口屋是清ならではのラインナップの名古屋土産の販売や、食べ歩き用に抹茶/きなこなどのソースを付けて食べる「団子ファウンテン」などユニークなメニューもあります。 尾張那古野 天丼 徳川忠兵衛(義直ゾーン) 愛知県産の野菜や魚介など地産地消にこだわった天ぷら・天丼を提供する専門店。 自家製赤味噌ダレがかかった「味噌天丼」や海老天がたっぷり入った「海老三昧」、天ぷらやかき揚げに加え刺身や茶碗蒸しなど贅沢に楽しめる御膳「那古野金鯱御膳」などのメニューがおすすめです。 矢場とん (義直ゾーン) 名古屋めしの代表格の1つ「味噌かつ」の老舗。 創業当時の味を守り続ける天然醸造の豆味噌を使用した秘伝の味噌だれが自慢。 名物「わらじとんかつ」「鉄板とんかつ」「ひれとんかつ」などのメニューが御膳スタイルで提供されるほか、限定メニューとして金箔ののった『 黄金みそかつ』が味わえます。 山本屋総本家 (義直ゾーン) 創業90年以上の名古屋名物「味噌煮込みうどん」の老舗が金シャチ横丁にも出店。 赤味噌と白味噌のバランスの取れた味噌だしと独特のコシのあるうどんはまさしく郷土の味。 金シャチ横丁店限定で「 金シャチ煮込うどん」「金シャチきしめん」を提供。 ひつまぶし 名古屋備長 (義直ゾーン) 名古屋名物「ひつまぶし」の専門店。 備長炭で香ばしく焼き上げた鰻をたまり醤油を使ったタレで美味しく頂けます。 限定メニューとして絢爛豪華な『 金シャチひつまぶし』が味わえるほか、テイクアウトメニューとして『 鰻いなり』を販売。 えびせんべいの里 (義直ゾーン) 海の幸の香りとパリッとした心地良い食感が楽しめる名物「えびせんべい」の販売店。 店内では数多くの種類のえびせんべいを自由に試食しながら、袋に詰めてはかり売りのスタイルで自分好みの味をチョイスして購入することができます。 SHIROMACHI GRILL (宗春ゾーン) スーパーフードや野菜を使ったヘルシーなスローフードを楽しめるイタリアンバル。 グルテンフリーのパスタやライ麦粉を使用したピッツァ、スーパーフードのサラダなど健康志向の高い人に嬉しいメニューが充実。 さらに地元酒蔵の日本酒を使ったカクテルも提供されます。 出店テナント一覧 これ以外にもまだまだ人気の名古屋めしのお店やお土産物屋さんが盛りだくさん! 詳しい店舗一覧は以下の通りです。 関連記事•
次の先進国で人気のシャチショーに一石を投じた衝撃のドキュメンタリー作品が存在する。 映画 「ブラックフィッシュ:「殺人シャチ」と呼ばれた黒き悲しき生物」だ。 この映画では海洋で最も知的な生物、シャチが金儲けの道具として非人道的な方法で捕獲され、暗く狭い鉄の水槽で人生を過ごす悲しい映像が記録されている。 そうした副作用か、2010年アメリカの水族館でシャチがベテラン調教師を殺してしまう事件が発生する。 日本の水族館でもシャチは大人気だが、この映画をみてもなお、シャチショーをただの「娯楽」として楽しむことができるだろうか。 作品内に登場するトレーナーは以下のように語る。 とても知的で進化した生物がコンクリートのプールで飼われていることを、3歳半の娘には普通だと思わせたくない。 引用:ブラックフィッシュ 映画・ブラックフィッシュは世界で波紋を呼び、アカデミー賞の第一審査を通過するものの、シーワールドを中心とする巨大企業からの圧力により賞を逃したとの噂もある問題作だ。 国内ではDVD販売はなく、現在はAmazonなど一部ネット配信のみ視聴が可能となっている。 見れるうちに是非チェックしていただきたい作品だ。 今回は、映画「ブラックフィッシュ」をテーマに、作品内では語られなかったシャチの生態についてもさらに深く掘りさげていく。 これから作品を視聴する人にも、もっと興味をもっていただけるんじゃないだろうか。 映画「ブラックフィッシュ」のあらすじ 2010年2月24日、アメリカ・シーワールドの水族館において、飼育中のシャチがベテラン調教師・ドーンを殺してしまう事件が発生する。 シャチの名は「 ティクリム(Tilikum)」。 彼は幼少期にシャチハンターによって違法に捕獲され個体だった。 調教師・ドーンはシーワールドきってのベテラン調教師で、当然ティクリムと信頼し合っている?と思っている最中、事件は起こる。 普段のティクリムは、人間とのコミュニケーションを好み、観客を驚かすのが大好きなとても賢いシャチ。 しかし彼の心には一生消えない黒いキズ跡がくすぶりつづけていた。 そして先輩のシャチにはストレスのはけ口として攻撃を受け、カラダ中傷だらけ。 映像のなかには流血しながらショーをこなす彼の痛々しい姿も記録されている。 野生のシャチが人間を襲うという事例が報告されていないように、彼らは決して人を傷つけたいわけじゃない。 ただ水族館という、あまりに小さな世界のなかでは、どうストレスを吐き出してよいのか分からなかったのようなのだ。 高度な知能、社会性を身につけたシャチを金儲けの道具として扱う企業、そんなシャチが受けるむごい扱いに心痛を感じながらも愛情をもって接するトレーナーたち。 野生動物であるシャチと人間の「距離感」を問うドキュメンタリーフィルム。 映画『Black Fish ブラックフィッシュ 』の意味 「 Black fish(ブラックフィッシュ)」とは、単に「黒い魚」を意味するものではない。 アメリカ先住民・インディアンがシャチを「 神聖な力をもつ動物生|Black fish」と名づけたことに由来すものだ。 彼らや漁師がシャチに危害を加える事は絶対になかった。 映画タイトル「 ブラックフィッシュ:「殺人シャチ」と呼ばれた黒き悲しき生物」とは、人間の都合により殺人シャチと呼ばれてしまう彼らの悲しい境遇と、それでも野生動物としての尊厳やリスペクトを込めたタイトルになっている。 シャチの英語名『Killer Whell(キラーホエール)』の意味 シャチは英語で「 Killer Whell|キラーホエール」と呼ぶ。 これは巨大なクジラを仕留められる数少ない動物であることが理由だ。 1974年、捕鯨船の船長はシャチがクジラを襲う光景を目の当たりにして「 死と恐怖を撒き散らしている」と伝える。 この報告がキラーホエールと名づけられた由来とされている。 さらに歴史をひも解くと、古代の人々はシャチに別格の恐怖を感じていたようだ。 ローマ時代の作家 プリニウスはシャチを「 豚のような目をした、おぞましき暗殺者」と伝えている。 シャチの学術名が「 Orcinus orca(オルキヌス・ オルカ| 冥界からの魔物)」とあるように、研究が進んでいたなかった当時、黒く巨大で知性を備えた彼らがいかに恐怖の象徴だったのかがうかがえる。 シャチの知能 映画内ではシャチをMRIにかけた結果、人間には無い脳組織があることを発見する。 それは感情をつかさどる器官(大脳辺緑系)に繋がっていた。 これにより彼らは 自我を持ち、人間を含めた全ての哺乳利のなかで最も家族の絆、愛情を備えていることがわかった。 映画の冒頭ではシャチハンターが登場する。 彼らが子供のシャチを捕獲していると、群れは近くによってきて悲しみの声をあげながらずっとハンターたちを見つめていたという。 その時シャチハンターは気づく。 母親から子を誘拐するようだった。 しかも皆(シャチの家族)が見ている前で 引用:ブラックフィッシュ 彼は自分のやっている残酷な行為に気づき、たまらず泣きながら作業を続けたと語っている。 高い社会性を身につけている例は他にもある。 障害をもつこのシャチのは親からはぐれてしまい、1匹では生きることができない固体だった。 シャチの食べ物|肉食と魚食の2タイプ 水族館ではシャチに魚を与えるが、このタイプは性格が穏やかであることが知られている。 シャチはの食性は大きく分けて「 魚食(レジデント)」と「 肉食(トランジエント)」の2種類がおり、それぞれ全く異なる性格をしている。 魚食系タイプは穏やかな性格だが、肉食系は武闘派で性格も荒々しい。 肉食性は魚に一切の興味を示さず、大型の哺乳類(トド、イルカ、クジラ、オットセイ、白熊など)を好む。 アザラシを空中にふっ飛ばしてている映像を見たことがある人は多いと思うが、あれこそ肉食系のシャチなのだ。 このことから水族館のシャチは魚食系であることがわかる。 肉食系にとっては獲物になってしまうイルカも、魚食系であれば混泳することが可能で、飼育もしやすい。 性格が穏やかなので、面白いケースでは 迷子のイルカがシャチの群れ(当然、魚食系)と旅を共にするといった記録もあるほどだ。 シャチの生息地 グレー部分がシャチの生息海域 シャチは人類に次いで世界に広く分布する哺乳類だ。 強靭な肉体に加え、高い知能、言葉をはなし(生息海域により方言がある)、最大40匹の群れで連携して狩りをする彼らに敵はいない。 まさに海の支配者だ。 また彼らは イルカやクジラは襲っても、シャチ同士では決して争わない。 世界中に生息域を広げられた理由だろう。 南極大陸を例にすると「肉食」と「魚食」、2タイプの群れが存在している。 食性を別けることで、争いなく共存することが可能になる。 このあたりも繁栄するたもの進化といえるかもしれない。 シャチの寿命 野生のシャチの平均寿命は人間と全く同じで、長くて100歳まで生きることも。 しかし、 水族館で飼育された場合、寿命は25歳から35歳まで。 非常に短命だ。 世界中を泳ぎまわる巨大なシャチにとっては仮に大きな水族館であっても狭すぎるのだ。 映画内では水族館の環境が短命であることがバレないようスタッフたちはウソをはき続けている。 シャチの背びれが曲がる(折れている)理由 で水族館のシャチを見ていると、背びれが折れている(曲がっている)個体に目が行く。 これこそ、 不健全な環境で飼育されたシャチの特徴なのだという。 野生のシャチの背びれが曲がるのは0. オスは身体が大きいため、水族館では特に折れてしまう傾向があるようだ。 本来1日100キロ以上泳ぐシャチにとって水族館が飼育環境にふさわしくない分かりやすい例といえる。 映画のエンディング、あるトレーナーが野生のシャチの「ピンッ」と伸びた背びれをみて、思わず涙してしまうシーンはとても印象的だ。 最後に|映画・ブラックフィッシュのその後 映像:ティクリムの2匹の子供(シーワールド) 2013年に発表された映画「ブラックフィッシュ」にて調教師を含む3人の死に関与した主役のシャチ(ティクリム)は2017年1月6日に細菌性の肺感染症でこの世を去った。 享年34~35歳で、ちょうど水族館で飼育されるシャチの短い平均寿命で亡くなったことになる。 映画の舞台となったシーワールドのシャチのほとんどはティクリムの子孫であり、この水族館ではシャチの繁殖の金づるとして、彼を狭く暗いゲージで生かし続けた。 1日の大半を全く動くことなく、ただ水面を漂うだけだったというのだからなんとも悲しくなる話だ。 この映画は世論に大きな影響をあたえ、発端となったシーワールドは2016年3月に、「 シャチの繁殖を廃止。 現在飼育しているシャチが死んだら、今後シャチの飼育を行わない」と発表している。 現在、 アメリカはもちろん、ヨーロッパでもほぼ全ての国々がシャチ飼育の撤廃に大きく舵をきっている。 しかし日本でこうした情報を聞くことはほとんどない。 シャチショーという娯楽産業の闇を描いた、映画「ブラックフィッシュ」、水族館で子供と一緒に頭がお花畑でいっぱい大人には是非見ていただきたい作品だ。
次の水族館のショーでもたびたび登場する知能の高いシャチとオタリア。 飼育員さんの合図に従ってジャンプしたりボールやフラフープを使った芸をしたりと、パフォーマンスで観客を喜ばせている姿がとてもかわいい動物です。 シャチもオタリアも芸を覚えさせられるほど知能の高い動物ですが、野生では捕食する側と捕食される側という側面も持っています。 今回は南米のパタゴニア地方で繰り広げられている、知能の高いシャチの中でも極めて珍しいオタリア狩りの動画や生態、特徴などをご紹介したいと思います。 スポンサーリンク シャチはクジラ目マイルカ科シャチ属に分類される海洋哺乳類です。 サメをも捕食してしまう強すぎる肉食のシャチには自然界に天敵はおらず、「海の王者」として生態系の頂点に君臨するシャチの生息地は世界中の海に広がっています。 シャチは体も非常に大きく、その大きさは体長8~10m、体重は6トン以上にもなり、陸上最大動物のアフリカゾウよりも大きい体のサイズをしています。 さらに野生での寿命も50~80年にもなる長寿の動物です。 対してオタリアは、アシカ科オタリア属の海洋哺乳類で、その生息地はチリ、ペルー、ウルグアイ、アルゼンチンなど南アメリカの沿岸に生息している、パタゴニア地方を代表する野生動物です。 オタリアの大きさは、オスの体長は2. 5m、体重は350kgほど、メスはオスよりも小さく体長2m、体重120kgほどとなります。 オタリアの特徴として、オスにはライオンのように立派なたてがみがあります。 アシカの仲間を英語では「sea lion」と呼びますが、シーライオンという名前の由来となったのがライオンのようなたてがみを持つこのオタリアに由来しているのです。 スポンサーリンク 知能が高いシャチは社会性が高い群れを作り、群れ独自の言語を使ってお互いにコミュニケーションを取りながら群れの仲間同士で連携して狩りを行います。 狩りの際、イルカなどと同様に反響定位(エコロケーション)を用い、獲物の位置や大きさなどを正確に把握することができます。 シャチは、魚、アザラシやアシカ、ペンギンやホッキョクグマ、さらには人間にとっては恐ろしいホオジロザメさえも餌にしてしまいます。 さらにシャチは自分たちよりもはるかに体の大きいクジラさえも襲って餌としてしまいますが、クジラを襲う時はシャチたちが交代でクジラの真上に乗って海面で呼吸ができないようにし溺死させてしまうのです。 巨大な体に高い頭脳、そしてチームワーク抜群の群れで狩りをするシャチは、まさに敵なしの海の最強王者と呼ぶにふさわしい生物です。 アシカの仲間であるオタリアも肉食の海獣で、魚やイカのほか、ペンギンも捕食し食べてしまいます。 オタリアの野生での寿命は20年ほど、水族館などの飼育環境では30年程度となります。 陸上でも生活するオタリアは赤ちゃんがピューマに捕食されてしまう事があります。 海中での天敵はやはりシャチです。 スポンサーリンク 巨大な体を持つシャチの生態として、特筆すべきはその高い知能と優れた運動能力があります。 非常に優れたシャチの泳ぎの能力ですが、その遊泳速度は最高速度の時速65~80kmにも達しまさに世界最速級の遊泳能力を持っています。 またシャチの群れはそれぞれ固有の音を持っており、コミュニケーションにも反響定位(エコロケーション)を使用し仲間同士の密な関係の構築が可能となっています。 一方オタリアの生態ですが、一夫多妻制の群れを作って暮らしており、1頭のオスと10頭前後のメスとその子どもたちからなるハーレムを形成します。 メスのオタリアは360日程度の妊娠期間を経て1回の出産で1匹の子どもを出産します。 オタリアのメスは生後1年ほどは母乳で子育てしますが、生まれた赤ちゃんは生後1か月ほどで海の浅瀬で水遊びするようになります。 今回の動画は、シャチが海辺のオタリアの赤ちゃんたちに猛チャージをかけてを捕食する「オルカアタック」の動画となります。 シャチは時速50キロものスピードで砂浜に乗り上げ狩りをするので、一歩間違えればシャチも座礁して死んでしまう、まさに命がけの狩りです。 スポンサーリンク このオルカアタックは1年間に10日ほどしか見られない非常にレアな狩りの様子ですが、潮の満ち引きや風など自然界の環境を分析、判断して行う、知能の高いシャチにとっても非常に難易度の高い狩りなのです。 この命がけの狩りは世界中でこのパタゴニアのシャチにしか見られず、母親のシャチから子どもへと代々受け継がれているスペシャルな技なのです。 一歩間違えれば自らも命を落としかねない危険なオルカアタックですが、海と陸の境がまさに命の攻防線になっているとりわけ高い知能を持つシャチとオタリアとの野生での命の攻防をご覧ください。
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