もくじ• 過炭酸ナトリウムとは?いったいどんなもの? 過炭酸ナトリウムとは、1番簡単に説明すると、酸素系漂白剤のことです。 酸素系漂白剤といっても色々あるのですが、粉末タイプのものを見かけたことはありませんか? 今時、ほとんどの洗剤が液体タイプが主流なのでもしかしたらご存知ないかもしれませんが、粉末タイプの酸素系漂白剤の主成分が過炭酸ナトリウムなのです。 専門的な説明の仕方をすると、過炭酸ナトリウムとは、炭酸ナトリウム(炭酸ソーダ)と過酸化水素が 2:3 の割合で合わさってできたものです。 アルカリ性で、酸化力もあるのでその特徴を生かして漂白剤、除菌剤、消臭剤としてよく使われます。 水やお湯と反応すると過酸化水素(活性酸素+水)が発生し、シュワシュワと泡が出ます。 その活性酸素の作用で漂白ができるというメカニズムです。 過炭酸ナトリウムを使ったあとは、炭酸ソーダと酸素、水に分解するので、環境にもあまり負荷をかけません。 似たような漂白や除菌、消臭効果があるものとしては、塩素系漂白剤が有名です。 塩素系はキツイ刺激臭がしたり、酸と混ざると有毒なガスを発生させるので危険ですが、酸素系漂白剤の過炭酸ナトリウムは強いにおいもなく、分解されて無害なものになるため家庭での使用には特にもってこいです。 自然に優しいナチュラルなクリーニングができる成分としても注目をされています。 過炭酸ナトリウムの使い道のバリエーションがすごい! 「洗濯用の洗剤のことか、なーんだ」なんていってたらとっても もったいないですよ。 実は過炭酸ナトリウムは、いろいろ場所で多機能に使える実力派アイテムなんです。 自然に優しいうえに、パワーも強いので、使い勝手が良すぎて私はベタ惚れしています。 我が家は浄化槽なので、エコな洗剤としてフル活用で、大変お世話になっています。 その使い勝手の良い過炭酸ナトリウムの魅力的な使い道についてご説明いたします。 洗濯に使える過炭酸ナトリウム ・衣類のつけおき漂白や消臭に 黄ばみの気になる衣類の漂白や、臭いの気になるタオルやTシャツなどの消臭に。 汚れを洗濯した後に過炭酸ナトリウムをお湯に溶かしたものに1時間つけ置き、その後すすぎます。 ・液体石鹸や無添化粉石鹸の助剤として 炭酸ソーダやセスキ炭酸ソーダの代わりとして、汚れ落としの助剤として使えます。 ・色柄物の衣類の染み抜きに 塩素系ではできない色や柄の付いた衣類のし見抜くができます。 生乾き臭の原因になる蓄積した皮脂汚れを、匂いを生む原因と一緒にきれいにすることが可能です。 キッチンで使う過炭酸ナトリウム ・食器・調理器具の漂白 お湯に溶かしてつけ置きするだけで、しつこい茶渋や、色移りしたまな板をきれいにできます。 洗いにくい水筒のフタについた水あかや、不快なカビ汚れなどにも使えます。 ・布製品や器物類の殺菌漂白 殺菌効果があるので、清潔にしておきたいふきんやこし布、まな板などの殺菌ができます。 残念ながらノロなどのウイルス殺菌には使えません。 ノロウイルスなどの殺菌についてはこちら ・食器洗い機の洗剤として 熱いお湯を吹き付けて汚れを落とす仕組みの食洗器にもってこい。 お湯と反応してパワフルに汚れを落とします。 庫内の殺菌や消臭もできるので、食洗器特有のあの嫌なにおいも予防できます。 1つ穴でも2つ穴にも使えて、殺菌もできるので、こまめに行えばキレイなお湯で入浴できます。 風呂釜そうじの時に一緒にしてしまえば一石二鳥です。 ・黒カビの除去 石灰と混ぜあわせ、ペースト状にしてカビにぬれば、カビ取り剤として利用できます。 様々な掃除に使える過炭酸ナトリウム ・発泡力を活かして排水口や排水管パイプの掃除に 流れの悪くなった排水口や排水管の掃除につかえます。 排水口に直接振り入れて、そのうえからお湯を回しかけると、シュワシュワと発砲しながらにおいの原因菌やヌメリ、石けんカス汚れを分解して落とします。 ・洗濯槽のカビ掃除に 毎日使う洗濯機の洗濯槽のカビ汚れを掃除できます。 縦型でも、ドラム式にもどちらにも利用できてべんりです。 こんなにもたくさんの使い道がある過炭酸ナトリウムって、本当にすごいと思いませんか? この多才ぶりに、もう 私は首ったけです 笑 過炭酸ナトリウムを使う上での注意点 上記で紹介した通り、いろいろなところにあれこれ使えてとっても便利な過炭酸ナトリウムですが、使うにあたって注意しなければいけないこともいくつかあります。 過炭酸ナトリウムは水に溶かすと弱アルカリ性の水溶液になります。 アルカリにはたんぱく質を溶かすという特徴があるので、この水溶液を素手で触ると、手指の油分が解け出て手荒れの原因となります。 使用の際には、手袋の着用が必要ですので注意して使ってくださいね。 もし手について、水で洗ってもヌルヌルが取れない時は、クエン酸やお酢を塗って中和させてるといいですよ。 過炭酸ナトリウムは、ステンレス以外の金属に反応してしまいます。 なので、ファスナーやボタンがついている衣服の洗濯には不向きです。 また、金属を媒染剤としてつかう草木染め製品にも使えません。 草木染の金属と反応して変色したり、生地を傷めたりしますから注意して下さいね。 掃除に使用する場合もステンレス以外の金属とは一緒に使わないよう注意してください。 保存についても少し注意が必要なのでお知らせをしておきます。 水がかかってしまうとせっかくの効力が失われてしまうので、水のかからないところで保管してください。 なお、密閉容器に入れ替えての保存も、避けましょう。 少しずつ気体が発生する性質を持っているので、密閉してしまうと容器が変形したり、まれに容器が破損したりします。 買った時の容器のまま保存するようにしましょう。 <注意点まとめ> ・手袋をして使う ・ステンレス以外に使わない ・湿気さない ・密閉して保存しない 以上、3つの注意点をあげましたが、そこまで難しい取り扱いが必要なものではありません。 塩素系などのように強い漂白作用で服が色落ちしたり、ガスが発生して危険だなんてこともないので、扱いやすいのもメリットです。 まとめ いかかでしたか? 過炭酸ナトリウムについて、何となく理解して頂けたでしょうか? もしこれを読んで、過炭酸ナトリウムの魅力にグッと来たら、1度購入して使ってみて下さい。 きっと、今まで過炭酸ナトリウムを知らなかったことに後悔するはずです・・・ どこに売っているかやオススメなど詳しくはも参考にどうぞ。
次の残念ながら、人間の思惑通りには働かない。 まず、重曹(pH8. 2)は過炭酸ナトリウム(pH10. 5)のpHを下げ、酸化力(汚れやカビを分解する力)を下げる。 石けんを混ぜれば、過炭酸ナトリウムが石けんを分解し激しく発泡するが、その分過炭酸ナトリウムの酸化力は消耗する。 要するに派手に発泡し汚れが浮いてくるから、いかにも「ごっそり」取れているかのように見えるが、実は過炭酸ナトリウムの優れた酸化力を石けんと重曹で足を引っ張るタチの悪い 騙しの泡パフォーマンス商品だ。 A 過炭酸ナトリウムには分解する対象がないため、発泡せず酸素を出し続けている。 B 過炭酸ナトリウムが石けんに反応して発泡し泡の層ができた、 酸素が無駄に使われた現象。 騙しの泡パフォーマンス その2 最近、発泡作用で物理的にカビを剥離し落とすとして、「酸素の発泡パワー」や「強力な発泡力」を謳い文句にした商品が増えてきています。 過炭酸ナトリウムを先に投入してから、過酸化水素を分解する酵素であるカタラーゼを追加投入する洗濯槽クリーナーも出ています。 見事に発泡しますがカビや汚れの大半は残したままです。 過炭酸ナトリウムは有機物や金属に強く反応するから、石けんなどの有機物を一緒に入れれば派手に発泡するのは当たり前。 「 酸素の発泡パワーでごっそり取り除く」とか「 発泡作用で物理的にカビを剥離する」などとバカなことを謳っているが、重曹とクエン酸や酢を混ぜて中和作用で発砲させ汚れを取る、と言っているのと同じレベルだ。 恥ずかしくないのだろうか。 消費者をバカにするにも程がある。 考えてもみてほしい。 泡とは、液体が空気を包んでできた玉で「あぶく」とも言い、すぐ消えるところから、はかないことのたとえにも使われる。 そんな泡が洗濯槽にこびりついたカビや汚れを剥ぎ取ることができると思いますか。 泡は汚れを浮かせたり、包み込むだけ。 カビや汚れを取る(分解する)のは過炭酸ナトリウムから解離した 酸素の力であって、泡ではない。 泡は石けんや汚れに反応した結果なのだ。 過炭酸ナトリウムのみの酸素系漂白剤と界面活性剤の入っている酸素系漂白剤との酸素の発生を比較した実験結果があります。 佐賀大学文化教育学部研究論文「」(PDF (発行年2013年08月30日)。 saga-u. pdf その実験結果は、「過炭酸ナトリウムの他に界面活性剤、アルカリ剤(炭酸塩)、漂白活性剤、安定化剤、酵素などが入っている酸素系漂白剤は、特に 界面活性剤が酸素発生時に多量に泡となり、酸素がうまく発生しない」と指摘している。 一方、過炭酸ナトリウムのみの酸素系漂白剤は、上記界面活性剤などが添加されたものと比べて酸素の発生量ははるかに多い、という結果です。 上に取り上げたメーカーは、やたら「 ごっそり取れる!」を連発しているが、掃除の後洗濯機を分解してみれば、汚れが「 ごっそり残っている」ことの方が多い。 しかし、一般家庭で洗濯機を分解してクリーニング効果を見ることは難しい。 だから、もっともらしい謳い文句のクリーナーが売れるのだろうと思う。 はっきり言えることは、過炭酸ナトリウム単独で使った方が もっとごっそり取れる。 パナソニック社製洗濯機の取扱説明書の「洗濯槽クリーナーで洗う」のページには「 市販の界面活性剤入りの洗濯槽クリーナーは、泡立ちが多いために途中で排水し、十分な効果が得られない場合があります。 」との注意書きがある。 大手家電メーカーの純正の洗濯槽クリーナーには界面活性剤は配合されておらず、成分は次亜塩素酸ナトリウムと錆防止剤としてのケイ酸塩のみ。 酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)を使った洗濯槽の掃除の方法は下記リンク先をご参照ください。
次の残念ながら、人間の思惑通りには働かない。 まず、重曹(pH8. 2)は過炭酸ナトリウム(pH10. 5)のpHを下げ、酸化力(汚れやカビを分解する力)を下げる。 石けんを混ぜれば、過炭酸ナトリウムが石けんを分解し激しく発泡するが、その分過炭酸ナトリウムの酸化力は消耗する。 要するに派手に発泡し汚れが浮いてくるから、いかにも「ごっそり」取れているかのように見えるが、実は過炭酸ナトリウムの優れた酸化力を石けんと重曹で足を引っ張るタチの悪い 騙しの泡パフォーマンス商品だ。 A 過炭酸ナトリウムには分解する対象がないため、発泡せず酸素を出し続けている。 B 過炭酸ナトリウムが石けんに反応して発泡し泡の層ができた、 酸素が無駄に使われた現象。 騙しの泡パフォーマンス その2 最近、発泡作用で物理的にカビを剥離し落とすとして、「酸素の発泡パワー」や「強力な発泡力」を謳い文句にした商品が増えてきています。 過炭酸ナトリウムを先に投入してから、過酸化水素を分解する酵素であるカタラーゼを追加投入する洗濯槽クリーナーも出ています。 見事に発泡しますがカビや汚れの大半は残したままです。 過炭酸ナトリウムは有機物や金属に強く反応するから、石けんなどの有機物を一緒に入れれば派手に発泡するのは当たり前。 「 酸素の発泡パワーでごっそり取り除く」とか「 発泡作用で物理的にカビを剥離する」などとバカなことを謳っているが、重曹とクエン酸や酢を混ぜて中和作用で発砲させ汚れを取る、と言っているのと同じレベルだ。 恥ずかしくないのだろうか。 消費者をバカにするにも程がある。 考えてもみてほしい。 泡とは、液体が空気を包んでできた玉で「あぶく」とも言い、すぐ消えるところから、はかないことのたとえにも使われる。 そんな泡が洗濯槽にこびりついたカビや汚れを剥ぎ取ることができると思いますか。 泡は汚れを浮かせたり、包み込むだけ。 カビや汚れを取る(分解する)のは過炭酸ナトリウムから解離した 酸素の力であって、泡ではない。 泡は石けんや汚れに反応した結果なのだ。 過炭酸ナトリウムのみの酸素系漂白剤と界面活性剤の入っている酸素系漂白剤との酸素の発生を比較した実験結果があります。 佐賀大学文化教育学部研究論文「」(PDF (発行年2013年08月30日)。 saga-u. pdf その実験結果は、「過炭酸ナトリウムの他に界面活性剤、アルカリ剤(炭酸塩)、漂白活性剤、安定化剤、酵素などが入っている酸素系漂白剤は、特に 界面活性剤が酸素発生時に多量に泡となり、酸素がうまく発生しない」と指摘している。 一方、過炭酸ナトリウムのみの酸素系漂白剤は、上記界面活性剤などが添加されたものと比べて酸素の発生量ははるかに多い、という結果です。 上に取り上げたメーカーは、やたら「 ごっそり取れる!」を連発しているが、掃除の後洗濯機を分解してみれば、汚れが「 ごっそり残っている」ことの方が多い。 しかし、一般家庭で洗濯機を分解してクリーニング効果を見ることは難しい。 だから、もっともらしい謳い文句のクリーナーが売れるのだろうと思う。 はっきり言えることは、過炭酸ナトリウム単独で使った方が もっとごっそり取れる。 パナソニック社製洗濯機の取扱説明書の「洗濯槽クリーナーで洗う」のページには「 市販の界面活性剤入りの洗濯槽クリーナーは、泡立ちが多いために途中で排水し、十分な効果が得られない場合があります。 」との注意書きがある。 大手家電メーカーの純正の洗濯槽クリーナーには界面活性剤は配合されておらず、成分は次亜塩素酸ナトリウムと錆防止剤としてのケイ酸塩のみ。 酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)を使った洗濯槽の掃除の方法は下記リンク先をご参照ください。
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