ピアノコンチェルト。 4種類の有名な協奏曲・コンチェルトの名曲20選〜ピアノ協奏曲・ヴァイオリン協奏曲・その他〜 | VOKKA [ヴォッカ]

コンチェルトを演奏して自分を表現しよう!

ピアノコンチェルト

宮本 夏帆 第14回 ヤングアーチストピアノコンチェルト出演 コンサート当日、舞台袖で待つ私の緊張感は、いつもと違っていました。 「今日は、独りじゃないんだ」そう思うとオケとの合わせ練習で、色々な楽器とピアノの音色が調和した時の感動がよみがえり、本番を迎える期待が膨らみました。 又、私が何より嬉しかったのは、当日のゲネプロで指揮の佐藤先生に強弱の変更をお願いしたところ、瞬時に対応して頂いた事です。 驚きと同時に、オーケストラの音を感じながら弾いていた私が、まさに"協奏"を実感した瞬間でした。 是非、またコンツェルトを演奏したいです。 今回スタッフ及び関係者の皆様に支えて頂きました事、心より感謝しております。 森川 なつみ 第13回 ヤングアーチストピアノコンチェルト出演 私が初めてピアノコンチェルトを聴いたのは、まだ小学生の頃でした。 ピアノとオーケストラの音が重なり一つになって、ホール中に響いたあの瞬間、私もやりたいと強く思いました。 このオーディションに合格でき、とても嬉しかったです。 初めてオーケストラと合わせた時、世界が変わりました。 初めてのことでとても緊張して、不安もあったけど、楽しかったです。 皆で一つの音楽を創り上げることの喜びと楽しさと感動を経験でき、とても幸せです。 和光市民オーケストラの皆様と、大好きな曲を、大切な人達に届けられて本当に良かったです。 素晴らしい経験をありがとうございました。 このコンサートで得たものを今後の音楽人生に活かしていきたいと思います。 竹谷 琴茄 第13回 ヤングアーチストピアノコンチェルト出演 この度は、素晴らしい機会を与えていただきありがとうございました。 オーケストラの皆様には何度も練習にお付き合いいただき、本当に感謝しております。 最初は、オーケストラとのバランスなどなかなか上手くいかず、コンチェルトを弾くことの難しさを感じました。 ですが、オーケストラの皆様の暖かい支えと、指揮の岸本先生にも助けていただき音楽がだんだん自分の納得のいくものになっていき、最後の練習では手ごたえを感じることができました。 本番では緊張もありましたが、音楽を心から楽しむことができたと思います。 そして、たくさん悩んだだけに、この上ない達成感を味わうことができました。 今回、ヤングアーチストピアノコンクールを通じて色々な機会をいただくことができ、とても勉強になりました。 この経験を励みに、今後も色々なことに挑戦していきたいと思います。 大谷内 映 第11回 第13回 ヤングアーチストピアノコンチェルト出演 この度、ショパンのコンチェルト1番が曲目にあったのを目にして応募させて頂きました。 ところが、オーディション当日は中学の修学旅行の初日と重なってしまい、オーディションが終わってから現地で合流するという形になりました。 幸いにもオーディションの合格結果を頂いてから、安心して北海道に行く事ができて良い思い出になりました。 良い経験を2回もさせて頂いたヤングアーチスト協会の皆様に感謝致します。 そして、この経験を今後に活かしていきたいと思います。 土田みなみ 第12回 ヤングアーチストピアノコンチェルト出演 今回、あこがれていたコンチェルトに参加することができ、とても幸せでした。 初めてコンチェルトをやってみて、オーケストラの皆さんと合わせることの難しさや、2台ピアノとソロとは違った音を 楽しむことが出来ました。 1つ1つの楽器の音を聴いて強弱をつけたりすること、指揮者の方を見て、どういったふうに 入るかを考えたりすることが難しかったです。 緊張して不安もありましたが、良い演奏を届けることができていたら幸いです。 幼稚園や小学校、中学校の先生方、家族や親せきの方、友達、近所の方々、いろんな人が今まで支えてきてくれて、演奏を聴いてくれたことが、何よりこのコンチェルトを成功させることに繋がったのではないかと私は思います。 コンチェルトに参加できたことはもちろん、観に来て下さった方や応援して下さった方、そしてこのような素晴らしい機会に 恵まれたことに本当に感謝しています。 今後、このような機会があったら、また素敵な演奏を届けられるようにしたいです。 中村 文音 第11回 ヤングアーチストピアノコンチェルト出演 私は前からコンチェルトに出てみたいと思っていたので、このコンチェルトのお話を頂いたときは素直に嬉しかったです。 ですが、コンチェルトは普段のピアノソロとは違い、オーケストラと一緒に合わせて作りあげる音楽なので、最後まで自分にやり切れるかという不安もありました。 それでもコンチェルトに出れる機会はまたと無い事なので出る決心がつきました。 練習の時から和光市市民オーケストラさんがリードしてくださったので、本番に安心して臨むことができました。 コンチェルトをやってみて大いに感じたのが、音楽の無限の可能性です。 この音の空間を全て人が作り上げている、そして今まさにそこに自分がいると思ったら喜びで震えました。 この貴重な経験をこれからの自分の音楽にも生かしていきたいです。 上大迫 恭子 第10回 第11回 ヤングアーチストピアノコンチェルト出演 私はこのコンクールをかれこれ15年くらい受け続けています。 最初は自分の意志で受けていたか定かではありませんでしたが、大きくなるにつれ自ら受けたいと思うようになりました。 それはこのコンクールが素晴らしいと思うからです。 具体的には、ソロ部門のほかに連弾、二台ピアノ、コンチェルト部門があり、アンサンブルでも受けられ、とても良き勉強なること、年齢制限がないので自分たちを試す事ができます。 また、予選から多数の良いホールで弾けること、ホールによってピアノのタッチや響きも違ってくるので良い経験になります。 それから、審査員の先生方が毎回違い、色々な講評を頂けること、コンクール期間内に審査員の先生方の特別レッスンを受けられることも、とても良き勉強になります。 私自身毎年受けていたことで、自らが成長できたなと感じていますし、ソロのFグループ、二台ピアノ部門で金賞を頂く事ができました。 そして、一番魅力的だと思うのは、受賞者にはコンチェルトの共演資格が与えられるということです。 受賞者の中でオーディションをし、合格すると実際オーケストラと共演する事が出来ます。 こんな素晴らしい機会は滅多にないです。 賞を受賞して終わりではなく、先の目標が出来るという事はとても良い刺激になります。 私は過去二回オーケストラと共演 させて頂いていますが、オーケストラの皆様と合わせるという難しさや、ソロとは違った音の出し方、自分の音楽感など、色々な事を学ばせて頂きました。 こんなに素晴らし機会を与えて下さったことに本当に感謝しています。 このように、最終目標であるオーケストラとの共演目指して頑張ることで、とても良い勉強になり、自らが成長できるので、とても良いコンクールだと思っています。 櫻井 美奈 第1回 第7回 第9回 ヤングアーチストピアノコンチェルト出演 初めてオーケストラと協演させて頂いたのは第1回ヤングアーチストピアノフェスティバルにて演奏した5年生でした。 様々な楽器、沢山の楽団員の方々との合わせにわくわくしながら、指揮者の先生にリードして頂き本当に楽しく演奏することが出来ました。 ソロでは得ることのできないスケールの大きさに大変感動し「いつかもう一度できたら・・・」と思っていました。 幸運にも再度その機会を頂き、姉と共にモーツァルトの2台ピアノのための協奏曲や、ずっと挑戦したかったベートーヴェンの「皇帝」を演奏することが出来ました。 この素晴らしい経験は私の宝物です。 このような機会を頂き本当に感謝しています。 藤田 まどか 第10回 ヤングアーチストピアノコンチェルト出演 ヤングアーチストピアノコンクールは演奏課題が自由という点で、とても受けやすいコンクールだと思います。 勉強している曲、また勉強したい曲を選曲することが出来ます。 また、他の先生方に聴いて頂く良い機会ですし、音楽と向き合い、時に悩み、楽しみ、音楽の喜びを感じ、内容をより深めていくことは、同時に自分と向き合うという大きな経験となります。 その様な経験は一生の財産だと思います。 その上、結果がついてきたら幸せなことですね。 幸運にも、金賞受賞に加えてコンチェルトの経験にも恵まれ、沢山の方々と音楽の喜びを共有することが出来ました。 当時、未曾有の大震災直後にオーケストラとの第一回目のリハーサルがあり、とても複雑な心境だったことを今でも覚えています。 その様な自分を支えてくれたのも、音楽でした。 一つの想いから沢山の経験へと繋がり今日に至ります。 夢は諦めないことです。 いつでもスタートの扉は開いていると思います。 これは日々生徒さん達から学んでいることです。 一歩の積み重ねが未来の夢や希望へと繋がりますように。 清水 利恵 第3回 第9回 ヤングアーチストピアノコンチェルト出演 小学校へ入学して間もなく、ヤングアーチストピアノコンクールへの出場を勧められ、軽い気持ちで出場を決めました。 遊びたい気持ちを我慢しての数カ月でしたが、金賞という結果に大変驚きました。 その後、連続飛び級で出場し2度金賞を受賞。 ピアノコンチェルトへのお誘いを頂き(当時10歳)オーケストラとの共演という貴重な経験をさせて頂きました。 音大入学を機に上京、大学在学中にもヤングアーチストピアノコンクールに挑戦し、自分のスキルアップに繋げました。 各出場者へ審査員の先生方から頂く講評は、新しい課題を見つける良いチャンスとなり大変参考となりました。 その後も金賞受賞コンサートやコンチェルト出場へのお誘いを頂き、多くの経験をさせて頂きました事を感謝しております。 ピアノを通じて多くの方に喜んで頂けるよう日々精進しつつ現在もピアニストとしての活動を続けております。

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ヤングアーチストピアノコンチェルト

ピアノコンチェルト

映像による百科事典!! ピアノ協奏曲のコア・レパートリー25曲を収録!! 一流のピアニストたちによる14時間分の演奏を7枚のDVDに! 限定BOX EURO ARTSが誇る映像アーカイヴから、25のピアノ協奏曲をまとめたボックス・セットが発売。 モーツァルト、ベートーヴェン、ショパン、ラフマニノフ、チャイコフスキー、グリーグなど、ピアノ協奏曲のコア・レパートリー25曲を収録。 演奏は、メナヘム・プレスラー、ダニエル・バレンボイム、マルタ・アルゲリッチ、マリア・ジョアン・ピリス、エフゲニー・キーシン、デニス・マツーエフ、ユジャ・ワンら世界一流のピアニストが集結。 指揮者はクラウディオ・アバド、ネヴィル・マリナー、クルト・マズア、リッカルド・シャイー、パーヴォ・ヤルヴィ、そしてオーケストラはベルリン・フィル、ゲヴァントハウス管、パリ管など、世界一流の音楽家たちの演奏で堪能することのできる映像による百科事典です。 観賞用としては、もちろんのこと、ピアノ学習者や指導者の皆様にとっても役に立つことでしょう。 また、ボックスはピアノ・ブラックをイメージした装丁で、プレゼントにも最適です。 解説書には、ベルリンの若手ピアニスト、レオニー・レッティングによる全25曲の楽曲解説を260ページにわたって掲載 英・独。 またボーナスCDとして、彼女が2018年にベルリンのフィルハーモニー、室内楽ホールで録音したシューベルトとリストのソナタを聴くことができます。 466 31'54 マリア・ジョアン・ピリス ピアノ ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 ピエール・ブーレーズ 指揮 収録:2003年5月1日、ポルトガル、リスボン、ジェロニモス修道院 ライヴ モーツァルト:ピアノ協奏曲第21番ハ長調K. 488 26'53 メナヘム・プレスラー ピアノ パリ管弦楽団 パーヴォ・ヤルヴィ 指揮 収録:2014年1月29日、サル・プレイエル ライヴ モーツァルト:ピアノ協奏曲第27番変ロ長調K. 595 32'35 メナヘム・プレスラー ピアノ パリ管弦楽団 パーヴォ・ヤルヴィ 指揮 収録:2012年10月17日、サル・プレイエル ライヴ ハイドン:ピアノ協奏曲第11番ニ長調Hob. XVIII:11 20'01 オメロ・フランセシュ ピアノ アカデミー室内管弦楽団 ネヴィル・マリナー 指揮 収録:1982年11月23-27日 バイロイト、辺境伯オペラハウス ベートーヴェン:三重協奏曲ハ長調Op. 56 37'34 ジオラ・シュミット ヴァイオリン ズィル・ベイリー チェロ ナヴァ・パールマン ピアノ イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団 イツァーク・パールマン 指揮 収録:2010年3月、テル・アヴィヴ、マン・オーディトリアム ライヴ ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第2番変ロ長調Op. 58 マウリツィオ・ポリーニ ピアノ ルツェルン祝祭管弦楽団 クラウディオ・アバド 指揮 収録:2004年8月 ルツェルン、コンサート・ホール ライヴ ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番変ホ長調 op. 73『皇帝』 ダニエル・バレンボイム ピアノ ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 クラウディオ・アバド 指揮 収録:1994年5月1日ドイツ、マイニンゲン劇場 ライヴ メンデルスゾーン:ピアノ協奏曲第1番ト短調Op. 25 18'08 ユジャ・ワン ピアノ ヴェルビエ祝祭管弦楽団、クルト・マズア 指揮 収録:2009年7月29日、ヴェルビエ音楽祭,スイス ライヴ ショパン:ピアノ協奏曲第1番ホ短調Op. 11 42'20 ギャリック・オールソン ピアノ ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団 アントニ・ヴィット 指揮 収録:2009年、ワルシャワ・フィルハーモニック・ホール ライヴ ショパン:ピアノ協奏曲第2番ヘ短調op. 21 33'34 ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団 アントニ・ヴィット 指揮 収録:2009年、ワルシャワ・フィルハーモニック・ホール ライヴ シューマン:ピアノ協奏曲イ短調 マルタ・アルゲリッチ ピアノ ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団 リッカルド・シャイー 指揮 収録:2006年6月1-2日、ライプツィヒ、ノイエス・ゲヴァントハウス ライヴ リスト:ピアノ協奏曲第2番イ長調S. 125 19'32 デニス・マツーエフ ピアノ サンクト・ペテルブルク・フィルハーモニー交響楽団 ゾルターン・コチシュ 指揮 収録:2014年8月、アヌシー音楽祭 ライヴ ブラームス:ピアノ協奏曲第1番ニ短調Op. 15 51'54 ダニエル・バレンボイム ピアノ ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 サイモン・ラトル 指揮 収録:2004年5月1日 アテネ、ヘロデス・アッティコス奏楽堂 ライヴ チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番変ロ短調Op. 23 37'07 ダニエル・バレンボイム ピアノ ズービン・メータ 指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 収録:1997年5月1日 ヴァルトビューネ野外音楽堂 ライヴ グリーグ:ピアノ協奏曲イ短調Op. 16 30'14 エフゲニー・キーシン ピアノ ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 サー・サイモン・ラトル 指揮 収録:2011年12月31日ベルリン、フィルハーモニー ライヴ ラヴェル:ピアノ協奏曲ト長調 マルタ・アルゲリッチ ピアノ ロイヤル・ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団 ユーリ・テミルカーノフ 指揮 収録:2009年12月8日、ストックホルム・コンサート・ホール、ノーベル賞授賞式会場 ライヴ ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番ニ短調Op. 30 41'55 イエフィム・ブロンフマン ピアノ ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 サー・サイモン・ラトル 指 収録:2009年6月21日、ヴァルトビューネ野外音楽堂 ライヴ ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番ハ短調 Op. 18 デニス・マツーエフ ピアノ サンクト・ペテルブルク・フィルハーモニー交響楽団 ユーリ・テミルカーノフ 指揮 時期:2013年8月フランス、アヌシー、聖ベルナデット教会、アヌシー音楽祭 ライヴ プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第3番ハ長調Op. 960 リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調S. 178 レオニー・レッティング ピアノ 録音:2018年2月27日、ベルリン、フィルハーモニー、室内楽ホール.

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ピアノ協奏曲

ピアノコンチェルト

「コンチェルト」という言葉はどこかでお聞きになったという方がほとんどでしょう。 クラシック音楽を普段聞かない人でも「ピアノコンチェルト」は思い浮かべることができます。 例えば、ベートーベンのピアノ協奏曲第5番「皇帝(エンペラー)」などは特に有名です。 そのイメージで言えば、オーケストラがいること、ピアノ奏者が主役に見えることなどの特徴があげられます。 しかし、それ以上、コンチェルトを定義してくださいと言われると大半の方は困ってしまうのではないでしょうか。 今回は、そんなコンチェルトの意味と使い方をご紹介します。 現在の一般的な意味 現在で一般的に使われているコンチェルトの意味は「独奏者と管弦楽が演奏する器楽曲」です。 「協奏曲」と呼ばれることも多いです。 独奏する楽器は、ピアノ、バイオリンが最も有名でしょう。 他にもチェロやハープなどがあります。 最近では布袋寅泰さんがエレキギターで演奏する「ギターコンチェルト」などもあります。 管弦楽とは、弦楽器、管楽器、打楽器のオーケストラを意味します。 コンチェルトでは独奏者とは別に指揮者がいることが多いですが、独奏しながら指揮を兼ねたりする場合もあります。 この場合、モーツァルトのピアノコンチェルトなど、比較的管弦楽の規模が小さい曲であることが多いです。 中世の意味 コンチェルトという言葉が初めて登場したのは17世紀初頭です。 アドリアーノ・バンキエリの「Concerti ecclesiastici」という曲があります。 またルネッサンス音楽とバロック音楽の時代にまたがり活躍したモンテベルディにもコンチェルトという言葉が使われた合奏曲が残っています。 バッハ モンテベルディの次の時代になるバッハは「ブランデンブルク協奏曲(コンチェルト)」を残しています。 この曲は、現在でも大変人気がある曲として演奏され続けています。 しかし、モーツァルトのピアノコンチェルトと異なり、独奏者がそれほど目立たないところに特徴があります。 つまり複数の楽器に均等の価値が与えられているとも言えるでしょう。 語源を知れば「コンチェルト」の意味が分かる コンチェルトはイタリア語の「concerto」のカタカナ語です。 ただし、英語とフランス語も全く同じ表記となっています。 ドイツ語は少し異なり「Konzert」と書きます。 イタリア語の「concerto」は「協調させる」という意味を持っています。 これは「コンチェルト」が「協奏曲」と訳される理由としてとても分かりやすいでしょう。 テレビなどでコンチェルトを演奏する様子を見ても、独奏者とオーケストラが協力して演奏している様子が見てとれます。 語源 イタリア語の「concerto」の語源はラテン語の「concerto」です。 「concerto」をさらに接頭辞に分解すると「con」は「一緒に」という意味、「certo」は「認識」「決定」を意味します。 このため、「concerto」は「論争する」「競争する」という意味があります。 これは「協調させる」という意味と反対などではないかと思われますが、どう考えたらよいのでしょうか。 これには、生産的な議論があるというように意味をとらえると分かりやすいです。 理にかなった結論などを出すために協力して知恵を出し合っているというイメージで論争の意味を捉えましょう。 また、競争もオリンピック選手などが切磋琢磨して競技のレベル自体を高めているようなイメージに置き換えることができるでしょう。 コンサートとコンチェルトの関係とは? コンサートというカタカナ語は英語の「concert」という単語から来ています。 英語での意味は「演奏会」「音楽会」です。 また「調和」「一致」「統一」という意味もあります。 こちらはあまり知られていない意味なので、例を挙げると ・Concert of EU EUの協調) などという言葉で使われます。 音楽会の意味しか知らないと、政治のニュースになぜコンサートが出てくるのか不思議に思ってしまうで、この機会に意味をおさえておきましょう。 また、 ・in concert 一斉に、同時に) というさらにややこしい例があります。 意味を知らないと同時にどころか、どこのコンサートに行ったらよいのか考えているうちにタイミングを逃してしまいます。 「concert」のもとはコンチェルト コンサートの意味を説明しましたが、実は英語の「concert」は先ほどご紹介したラテン語「concert」がもとと言われています。 したがって、コンサートとコンチェルトとは非常に近い仲間のような言葉と言えるでしょう。 語源や由来を知っておくと語彙力アップに効果的なので、他にも似た言葉を見かけたら調べてみるとよいでしょう。 音楽の「コンチェルト」の意味 コンチェルトの意味が分かったところで、音楽における具体的なコンチェルトの例を見ていきましょう。 これによって、音楽におけるコンチェルトの意味するところが腑に落とすことができます。 協奏曲 音楽においては、コンチェルトと協奏曲は同じ意味をもっています。 日本においては「ピアノ協奏曲」などのように協奏曲という言葉が使われることが多いです。 クラシック音楽における協奏曲(コンチェルト)は、基本的に3楽章で構成されます。 そして、その中に「カデンツァ」と呼ばれる独奏者のみで演奏される部分があるのが特徴的です。 ここが独奏者の見せ場となります。 コンチェルトは独奏者目当てに聴きにくることも多いので、カデンツァが始まると、待ってましたという感じで観客は耳を傾けます。 なお、モーツァルトやベートーベンの時代には、ジャズのようにカデンツァをアドリブで演奏したり、自身が作曲したものを用意して演奏したりしましたが、今ではその風習は廃れています。 モーツァルトやベートーベンが作曲したカデンツァが決定版として残っているので、それ以上のものが思い浮かばないということなのでしょう。 ピアノ コンチェルトの代表的な楽器といえば、なんといってもピアノコンチェルトです。 モーツァルトやベートーベンなどの作曲者はほぼ全員が超一流のピアニストでもあるので、ピアノコンチェルトが多くなるのは当然です。 中でも人気があるピアノコンチェルトとしては、 ・ベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番「皇帝」 ・チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番 ・モーツァルトのピアノ協奏曲第20番 などです。 また、難易度が高いことで知られるのは ・ラフマニノフのピアノ協奏曲第3番 です。 これは映画「シャイン」という映画を通じて知った方もいるでしょう。 難曲を究めようとした天才ピアニストが徐々に精神に異常をきたす様子や、そこからの再生を描いています。 実話をもとにした映画なので、興味のある方はご覧になってはいかがでしょうか。 コンチェルトは人と人をつなげてくれる 今回はコンチェルトの意味をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。 コンチェルトには「協調する」という意味があることが分かりました。 例えば、ピアノコンチェルトを演奏する様子を見ていると、ピアニストと指揮者とオーケストラが息を合わせて美しい音楽をつくりだしていることが分かります。 このように、コンチェルトとは、人と人の心がつながることによってはじめて成立する形式といえるでしょう。 クラシック音楽を普段聴かないという方も、たまにはコンチェルトの美しい調べに耳を傾けてみてはいかがでしょうか。

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