ミナミゾウアザラシ 体には短いが隙間なく生えており毛皮として利用されてきた。 アザラシは優れた潜水能力をもつことで知られている。 は1,500mまで潜水した記録がある。 鼻腔を閉じることができ、の中の空気をほとんどすべて吐き出すことで高い水圧に耐えられるなど、潜水に適応した特徴をもつ。 かつて、アザラシはとの共通祖先から分岐し、はとの共通祖先から分岐し、によって類似した形態を獲得したとする2系統説が主流であったが、近年は分子系統学的研究により、いずれもクマに近い共通の祖先をもつという単系統説が主流になっている。 分布 [ ] から、南極まで幅広い海域に生息する。 アザラシ科は10属19種からなり頭蓋骨や四肢骨の特徴からモンクアザラシ亜科とアザラシ亜科に分けられる。 モンクアザラシ亜科に属する種は主に南半球に、アザラシ亜科に分類される種は北半球に生息する。 アザラシはの主食となっており、その食料の9割をアザラシが占める。 ホッキョクグマの嗅覚は優れており10kmくらい離れた場所からでもアザラシの匂いを嗅ぎつけることができるとする説もある。 日本近海では北海道を中心に、、、、の5種のアザラシが見られる。 日本近海には5種のアザラシが生息しているが彼らは「すみわけ」をしているように見える。 大雑把に言うとは氷や流氷の多い地域に多く、大型プランクトンと小型魚類を食べている。 は流氷の移動する浅い海域を好み底性の魚類やカニ・貝を食べている。 とはこれらより南に分布し、冬から春にかけては流氷上で出産する。 流氷期が終わるとは分散して沿岸で生活するがは外洋で回遊する。 はその南に分布し流氷のあまり来ない北海道から千島列島の結氷しない地域で暮らす。 以上が日本近海のアザラシの分布の定説であるが、に東京都のに出現し日本を騒がせたののように定説どおりに動かないアザラシの個体も少数おり、日本各地に出現するケースも稀にある。 繁殖 [ ] ゴマフアザラシの幼獣 アザラシの夫婦形式は一雄一雌型ののような種もいる一方、は一夫多妻型、ハーレムを作る種もおり多様である。 アザラシは陸上・もしくは海氷上で出産する。 一産一仔で妊娠期間はほとんどの種で一年である。 新生児の産毛は保護色になっている種も多い。 すなわち海氷上で出産する種(・など)は白色の産毛を持って産まれてくる。 食物 [ ] アザラシは一般的に魚やイカなどを食べている。 種によって食物に偏りがあるが詳細は各種項目参照。 感覚 [ ] 視覚 [ ] アザラシを含む鰭脚類の眼球は陸生の食肉類に比べて大きい。 南半球では・北半球ではが特に大きい。 網膜には色を識別するはなく明るさを感じるだけなので彼らに色の概念は無い。 なお陸上にアザラシがいる際、目の下が濡れて泣いているように見えるときがあるが、これは涙を鼻腔に流す鼻涙管が無いためでヒトのように泣いているわけではない。 聴覚 [ ] ゴマフアザラシの頭部。 目の後ろの穴が耳。 両極地方の暗い水の中で魚を取らなければならない種もおり、視覚以外の感覚も鋭い。 アザラシには耳たぶは無いが目の横に耳の穴がある。 ゴマフアザラシなどのいくつかの種では水中でクリック音を発してエコロケーションを行っている。 また飼育下のアザラシでも周囲の物音に敏感に反応する様子を観察する事ができる。 嗅覚 [ ] アザラシの母親が自分の子供を見分けるための重要な情報が匂いであると言われている。 なおアザラシと近縁の科でも親が子を確認するのに嗅覚が使われている。 アシカとの違い [ ] とは外見がよく似ているが、いくつか明確な相違点が見られる。 アシカには耳たぶがあるが、アザラシの耳は穴が開いているだけである。 アシカは後肢に比較して前肢が発達している。 泳ぐ際の主たる推進力は前肢から得て左右の後肢を同調させて泳ぐ。 逆に、アザラシは後肢が発達しており、泳ぐ際には前肢は体側に添えるのみで、左右の後肢を交互に動かして推進力を得る。 陸上における移動を見ても異なっている。 アシカは後肢を前方に折り曲げ、主に前肢を使って陸上を『歩く』ことができる。 一方、アザラシは後肢を前方に折り曲げることはできず、前肢もあまり発達していないので『歩く』ことはできない。 前肢を補助的に使いながら全身を蠕動させ、イモムシのように移動する。 このような差異もあって、かつてアザラシ類とアシカ・セイウチ類は異なる祖先からそれぞれ独自に進化したとみられていたが、研究が進んだことでアンフィキオン類(クマに近い化石種の系統)から進化した共通の祖先を持ったグループであることがわかっている。 アザラシ猟 [ ] 日本 [ ] 日本では古くからアザラシ猟が行われてきた。 北海道のアイヌや開拓期の入植者も利用した。 皮は水濡れに強く、馬の手綱やの紐に好んで使われた。 また脂肪は照明用に燃やされた。 昭和以降になると皮がスキーシールやかばんの材料になったり、脂肪からが作られたりした。 昭和30年代以降はみやげ物の革製品の材料として多く捕獲された。 この頃になると猟も大規模になり北海道近海からサハリン沖にまで及んだ。 最盛期の年間捕獲頭数は2500頭ほどと推定されている。 その後、環境保護の流れが盛んになりファッションの材料としての需要の低迷、ソ連の200海里水域経済水域宣言、輸入アザラシ皮の流入等の理由により昭和50年代には商業的なアザラシ猟は終わりを迎えた。 現在では北海道の限られた地域で有害獣駆除を目的としてわずかな数が捕獲されているのみである。 北極圏 [ ] 北極圏にはアザラシを食料として狩る民族が現在も存在する。 アラスカ及びその他北極圏を拠点とするにとってアザラシの肉は数少ない貴重なタンパク源であるとともに、脂肪分を多量に含むアザラシ肉は極地環境で消費される大量のカロリーを補う優れた食物である。 などの民族独自のアザラシ料理が存在する。 またカナダなどでは、アザラシの子供が商業狩猟の対象となっており、棍棒で殴り殺して、上質の毛皮を得る。 分類 [ ] アザラシ科• アゴヒゲアザラシ属 Erignathus• Bearded seal,• ウェッデルアザラシ属 Leptonychotes• Weddell seal,• カニクイアザラシ属 Lobodon• Crabeater seal,• Caspian seal,• Ribbon seal,• Spotted seal,• Common seal Harbor seal ,• Harp seal,• Nerpa Baikal seal ,• Ringed seal,• ズキンアザラシ属 Cystophora• Hooded seal,• Northern elephant seal,• Southern elephant seal,• ハイイロアザラシ属 Halichoerus• Grey seal,• ヒョウアザラシ属 Hydrurga• Leopard seal,• Mediterranean monk seal,• Hawaiian monk seal,• ロスアザラシ属 Ommatophoca• Ross seal, ギャラリー [ ]• は列挙するだけでなく、などを用いてしてください。 記事のにご協力をお願いいたします。 ( 2018年10月)• Ronald M. Nowak " Walker's Mammals of the World Walker's Mammals of the World " Baltimore : Johns Hopkins University Press 1999. 和田一雄・伊藤徹魯 『鰭脚類 : アシカ・アザラシの自然史』東京 : 東京大学出版会 、1999年、284頁。 和田一雄編著 『海のけもの達の物語 : オットセイ・トド・アザラシ・ラッコ』東京 : 成山堂書店、2004年 172頁。 斜里町立知床博物館編 『知床のほ乳類』斜里町 : 斜里町教育委員会、 2000年。 エッセイ [ ]• 大江健三郎『「自分の木」の下で』朝日新聞社, 2001, 193p- 外部リンク [ ] ウィキスピーシーズに に関する情報があります。 ウィキメディア・コモンズには、 アザラシに関連する および があります。 に関連の辞書項目があります。
次の天王寺動物園のアシカの赤ちゃんのキュッキュは何故行方不明に? 2019年6月3日に生まれた令和ベビーです。 生後まだ3カ月可愛い盛りの赤ちゃんアシカのキュッキュですが、 水の入れ替え時に排水溝カバーの外れおり、その排水溝に吸い込まれたか、入ってしまい下水に流されてしまったようです。 排水カバーは、重量は約20kgもあり、人力で外された可能性は低いようです。 牧慎一郎園長のお話では、「大人のアシカがいたずらで外した可能性が高い。 園外からの下水施設は木津の下水処理施設につながっているから、どこかにいるはず。 衛生環境もよくないので一刻も早く見つかってほしい」と神妙な面持ちで応えられています。 約30年ほど前にも、赤ちゃんのアシカが排水溝に吸い込まれたことがあり、そのときは同日中に園内のマンホールで泣いているところを発見されていました。 今回は園内では見つからなかった為、かなり捜索は難航しており、衛生面と体力面などでも安否が心配される状況となっています。 アシカのキュッキュが行方不明で安否を心配する声も多数。 2年ぶりの天王寺。 子どもの頃から大好きだったアシカのプール。 キュッキュちゃんの紹介が外されてた。 まだ見つかってないのに、外さないで。 どこかで必ず生きていて。 いちばん可哀想なのは動物たち。
次の園側は26日午後5時40分ごろ、池の水の入れ替えた際、排水溝のカバーが外れていたのを確認。 27日にキュッキュ捜索のため池の水の抜いた際にも、再度カバーが外れていたという。 排水溝はカバーが外れないように上から重りを乗せていた。 今後の対策として、排水溝カバーをネジで止めるという。 池ではキュッキュ他に、子ども1頭と大人6頭が飼育されている。 担当者は「二度とあってはならない。 ネジ止め工事が終わるまでの間は、アシカを陸に上げてから水を入れ替えをしたり、排水溝の様子を逐一目視で確認したりします」と説明している。 動物園長はTwitterで、キュッキュを保護したことを報告。 「様子を見ていますが今のところは元気そうです。 ご心配をおかけ申し訳ございませんでした」とつづった。
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