映画「黒い司法 0%からの奇跡」の簡単なあらすじとキャストの紹介 それでは映画「黒い司法 0%からの奇跡」の簡単なあらすじとキャストの紹介です。 映画「黒い司法 0%からの奇跡」の簡単なあらすじ 冤罪の死刑囚たちのために奮闘する弁護士ブライアン・スティーブンソンの実話を、「クリード チャンプを継ぐ男」「ブラックパンサー」のマイケル・B・ジョーダン主演で映画化したヒューマンドラマ。 黒人への差別が根強い1980年代の米アラバマ州。 犯してもいない罪で死刑宣告された黒人の被告人ウォルターを助けるため、新人弁護士のブライアンが立ち上がる。 が、仕組まれた証言や白人の陪審員たち、証人や弁護士たちへの脅迫など、数々の困難に直面する。 監督は「ショート・ターム」「ガラスの城の約束」のデスティン・ダニエル・クレットン。 主人公の弁護士ブライアンをジョーダンが演じるほか、ブライアンが救おうとする被告人ウォルター役をオスカー俳優のジェイミー・フォックス、ブライアンとともに法律事務所で働くエバ役を、クレットン監督とは3度目のタッグとなるブリー・ラーソンが担当した。 引用「」 映画「黒い司法 0%からの奇跡」のキャスト紹介 ブライアン・スティーブンソン: マイケル・B・ジョーダン ウォルター・マクミリアン(ジョニー・B): ジェイミー・フォックス エバ・アンスリー: ブリー・ラーソン アンソニー・レイ・ヒントン: オシュア・ジャクソン・Jr ハーバート・リチャードソン: ロブ・モーガン 引用「」 映画「黒い司法 0%からの奇跡」のネタバレ 映画「黒い司法 0%からの奇跡」は、とても素晴らしい作品だっと思いました。 映画の構成としては典型的なモノで、主人公のブライアンが無実の死刑囚ジョニーDという、 これまでの経過からすっかりあきらめてしまっている彼の信頼を得るところから始まります。 その後、事件を再調査し、ジョニーDの無実を確信しますが、その間、警察から脅しといっていい嫌がらせを受けます。 それでもあきらめずに再審を勝ち取りますが、 結果は十分な証拠を出していたにもかかわらず、判決は、死刑が覆らないという信じられないもの。 失意のどん底に落ちるジョニーDとその家族、友人ですが、ブライアンはあきらめず、最高裁に争いの場を移します。 また、メディアを使って世論を味方につけ、検事に対し良心に訴える作戦に出、検事側からジョニーDに対する有罪訴えを反故させ、無罪を勝ち取るのでした。 いわゆる「起承転結」の構成で、 「起」でブライアンがジョニーDのことを知ります。 続く 「承」では無実の証拠を積み上げるとともに、警察からの妨害を描かれていました。 「転」で完璧な証拠を出しながら、無罪を勝ち取れないという驚きの結果。 しかし 「結」では、それでもめげずに、さらに相手を追い詰め、ついには無罪を勝ち取る、という構成です。 そんな、 基本に忠実なストーリー展開でしたが、基本に忠実だったからこそ、安心して映画全編を見ていられたわけですし、ともすると、淡々と進んでいくストーリーに視聴者が引き込まれていく結果となったと思います。 さらに内容が内容だけに、黒人というだけで、真実を全く無視され、無実の罪を着せられる。 そのためであれば、どれだけ他の人の偽証が必要であったとしても、ありとあらゆる手を使って偽証させるように仕向け、自分たちに都合のいいストーリーを作り上げていく。 それを、 逮捕権を持つ公的機関が、なんの迷いもなく、良心の呵責もなく、行っていることに恐怖を覚えてしまいます。 ジョニーDは黒人であるから、という理由でその被害者となったわけですが、警察や検察にとってみれば、ジョニーDだから、という明確な理由があったわけでなく、黒人であれば誰でもよかったわけで、視聴者からすれば他人事、と思ってみていられません。 また、ジョニーDを有罪にするためにうその証言をしたラルフ・マイヤーズという人物は白人でしたが、警察は彼の話には全く耳を貸さず、逆に彼を利用してうその証言をさせ、ジョニーDを有罪に仕立て上げます。 ジョニーDは黒人であったがために犯人に仕立て上げられましたが、その過程で白人のラルフも都合のいい駒として利用されました。 これが行きつく先には、例えば黒人がいなくなって白人だけの世界となった場合、白人であってもラルフのように利用される、ジョニーDのように犯人にされる可能性が十分にある、ということではないか、と思ったのです。 映画「黒い司法 0%からの奇跡」の感想 映画「黒い司法 0%からの奇跡」は不当な黒人差別を主題として作品です。 が、僕には差別をすることよりも、 無実の黒人を作り上げてよしとする警察、検察、司法の感覚に疑問を持ちました。 この殺人事件は、どうも犯人の手がかりが少なかったようで、すぐに犯人逮捕というわけにはいかなかったようです。 しかも事件が起きた町はモンローヴィルという「アラバマ物語」を執筆したハーパー・リーが住んでいたことで有名ですが、小さな田舎町であり、そこで起こった殺人事件ということで、当時モンローヴィルに住んでいた人々に大きな驚きを与えました。 しかも小さな田舎町であったため、被害者のことを知る住人は多く、さらに被害者が十人に愛されていた若い娘であったことも、ジョニーDへの冤罪に関係しているようです。 殺人事件が起きたのが1986年11月1日。 ジョニーDが警察に捕まったのが1987年の6月。 半年以上、捜査が難航して容疑者も絞り込めていない状況で、住人からの圧力もあり、警察は事件解決に向け、黒人のだれかを生贄にすることにしたわけです。 しかし、 ジョニーDを犯人に仕立て上げ、死刑にして解決したように見せたとしても、本当の犯人はまだ普通に町の中を闊歩していることになります。 そしてこの犯人が、第2、第3の殺人を犯したとした場合、警察や検事、裁判所はジョニーDだけでなく、町に住む人全員に対しても、彼らをだまし、自身の職務を放棄して、彼らを危険にさらしたことになるわけです。 無実の罪で黒人を死刑にして解決したことにしていることで、黒人たちに言い知れない恐怖を与えていますが、本来しなくてはいけない職務を全うせず、ごまかして解決したことにして、危険を放置し、未来に起こらなくていい犯罪が起きる可能性を残しておいたわけです。 このことを考えると、白人や黒人という差別の問題だけではなく、 そこに住んでいる白人住民は、公僕の職務怠慢について、怒りはわかないのかと不思議に思ってしまったのです。 もしかして彼らは、黒人がいなくなって白人だけになれば、犯罪が起きない世界になる、とのんきに夢見ていたのでしょうか? さらに被害者の家族としても、警察や検事、裁判所の冤罪行為は許せないものだと思います。 自身の娘が被害者として殺され、その犯人に正義を行使してほしい。 ただ、それだけが救いであり、唯一の願いであるにもかかわらず、冤罪事件として注目されてしまった結果、殺人犯が誰なのか、という問題はどうでもよくなり、差別による冤罪なのかどうか、という点のほうが注目度が強くなってしまいます。 それによって本来向き合う必要のない問題について、メディアからインタビューされたり、世間の好奇心の目を向けられたり、と余計な心労が増えてしまうわけです。 ただでさえ、 娘が殺されたという信じたくない出来事が起こったのに、さらに黒人差別問題の渦中にまで巻き込まれる。 被害者遺族としてたまったものではありません。 そしてそれもこれも、すべては警察が冤罪を作り出した結果なのです。 そういった点を考えると、モンロービルに棲んでいる白人は、無実の黒人を冤罪で裁いて解決した、とする司法機関によしとして過ごしてきたのかと、陰惨たる思いを感じました。 実話でジョニーDが無罪後にしたことは損害賠償請求! さて、無実が認められたジョニーDは、無事に家族のもとに戻ります。 その後、 ジョニーDは州とロンダ・モリソン殺人事件を調査した3人の担当者を相手に民事訴訟を起こしました。 その3名とは、 ・モンロー郡保安官であるトム・テイト ・モンロー郡の地方検事事務所調査官、ラリー・アイキナー ・アラバマ州調査局調査員、サイモン・ベンソン です。 この民事訴訟の結果ですが、アメリカ合衆国最高裁判所は、 刑事事件において、郡の保安官が金銭的損害賠償で訴えられることはない と判決を下したのです。 この判決は、その後2001年に、アラバマ州で制定されることになった補償法を作るきっかけになり、それにより、無実の罪で収監された場合、年ごとに最低5万ドル(約550万~600万円)の補償金を受け取ることができるようになりました。 また、 保安官トム・テイト以外とは、ジョニーDは和解に合意し、賠償金を受け取っていますが、その金額は公表されていません。 まとめ 映画「黒い司法 0%からの奇跡」は、冤罪の恐ろしさを教えてくれた作品です。 黒人差別を主題にしているものの、差別する対象があるから冤罪が生まれるというより 、臭いものにふたをして許される社会や人々の認識のほうが、もっと恐ろしいと思いました。 黒人が不当に扱われてきた歴史は、本当に悲しいものですし、許されざるものですが、今は差別される黒人がいるから、安全な場所で気が付かないふりをしている白人も、その黒人がいなくなったら、いつ自分が差別をされ、エスケープゴートの対象にされるかもしれない、という認識を、しっかりとしないといけないと思います。
次の間違っても違法動画サイトからダウンロードなどしてはいけません。 コンピュータウィルスに感染してしまう可能性が「大」です。 見放題作品No. 1「U-NEXT」 U-NEXT は日本最大級の動画配信サービス。 黒人で被告人のウォルターは、身に覚えのない罪で捕まり、死刑を宣告されたる。 ウォルターを助けるため、新人弁護士ブライアンが立ち上がる。 ところが、事前に仕組まれた証言、黒人を差別する白人の陪審員、こちら側の証人や弁護士たちへの脅迫・・・ 様々な差別と不正が弁護士ブライアンの前に立ちはだかる。 絶望の淵に立つ人々に寄り添いながら、不利な司法システムの中で闘うブライアンを熱演。 共演には、不当な判決を受ける死刑囚ウォルターをオスカー俳優ジェイミー・フォックス。 実際に当時、1990年から1993年にウォルターは4度も控訴しているのですが、その全てをアラバマ州の裁判所は却下していたのです。 控訴しようが、ウォルターの判決は覆ることはない、と始めから決めつけられていたようなもの。 ここから全てを覆すのは、誰がどう観ても無理と思えるでしょう。 しかしその無理を、ブライアン・スティーブンソンはやってのけるのです! その経緯は是非、ご自身の目で確かめてみてください。 感想から一言。 感動して、思わず涙が出てしまい、また考えてしまう作品でした。 実話なので、是非一度、TSUTAYAさんで、借りてください。 こんな感じです。 — く ま ち ゃ ん。 日本がバブル景気に沸いていた頃、アラバマ州での黒人差別がここまで酷いものだったとは…。 アメリカにおける死刑囚の冤罪率の高さにも驚きを禁じえない。 なかなか衝撃的な作品だった。 — メイは🎥映画に夢中です💘 uCDfqZckJDEpDTG 『黒い司法 0%からの奇跡』 わりと最近の話な事にびっくり。 世界的にブラックライブスマター運動がわき起こる最中という意味では図らずもタイムリー。 人種的偏見が司法の場にもガッツリ入り込んでいるのを思い知らされる。 観て何かを感じとる人が増えれば少しずつでも変わる世界になるのかも。
次のつい最近90年代アメリカ🇺🇸アラバマ州での出来事。 実話ベースなだけにとても重たい。 いい意味で重たい。 まさかこんな事が。 こんな事があるなんて、あってはいけないこと! でもこれが事実。 アメリカの黒人差別はまだまだ根強く続く。 「貧困の対極にあるものは富ではない 貧困の対極にあるものは正義である この国の特質は恵まれる者を優遇し 貧弱、弱者…死刑囚を冷遇するものです」 弁護士ブライアンの言葉ですが、本当にそう。 アメリカだけではない、こういう国は他にもたくさんある。 日本だって例外ではない。 子どものイジメと似たようなもので、そういう空気が出来てしまうとイジメっ子に逆らうのは凄く勇気が要るし、見て見ぬふりをする人も多いけど ブライアン弁護士みたいな人がいるという事を知るだけでも本当に勇気が出る。 「今ならわかる 絶望は正義の敵です」.
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