台風19号に伴う救助活動中に40mの高さから女性が転落する事故が発生しました。 なぜ、そうなったのかを、ヘリ救助の画像を用いて詳細に解説します。 SNSの投稿の中に、今回の転落の様子を撮影した動画もみつけましたので、その投稿動画も紹介します。 スポンサーリンク 事故の概要 東京消防庁は、台風19号に伴う救助活動のとき、搬送していた女性をヘリに収容する際、誤って高さ約40メートルから転落させる事故が起こりました。 同庁によると、13日午前10時ごろ、いわき市平地区で、浸水が約50センチある自宅の玄関先で夫とともに孤立していた女性(77)をヘリに収容しようとしたが、女性を支えるハーネス(安全ベルト)のフックをヘリのワイヤに付け忘れたまま隊員が抱えて引き上げ、ヘリの中にいた別の隊員に引き渡す際に落下させてしまったという。 女性は水面に転落し、全身を強く打ったとみられるという。 引用; 読んだだけでは、わかりづらいので、もう少し細かく、画像などを用いて説明しましょう。 出典; 出典;朝日新聞デジタル 2枚目の画像の左の男性の手で持っているリングがカラビナでこれをヘリのロープのカラビナに取り付けます。 2人とも釣り上げたロープとハーネスがカラビナで結ばれています。 (黄色の丸印) ヘリにはパイロットと、ホイストマンと呼ばれる隊員がいます。 次の画像の黄色の丸印。 出典; ホイストマンはロープを機械で巻く役目と救助した人をヘリの中に入れる役です。 ホイスト(ワイヤー)のカラビナを解除する前に、 ホイストマンが機内カラビナを要救助者のハーネスにまず結着します。 次に救助隊員が要救助者のワイヤー側のカラビナを解除します。 引用; 太字の部分、つまり、 要救助者のハーネスをヘリのカラビナにつけるのを忘れたようです。 この作業は本来2人でやるようですが、 救助は、本来は2人でハーネスの取り付け役と確認役とを分担する。 今回は浸水で足場が悪く、隊員1人で女性を引き上げるなどしたため、確認を怠った可能性があるという。 引用; とても残念な結果です。 亡くなった方のご冥福をお祈り申し上げます。 スポンサーリンク 事故現場 福島県いわき市平地区です。 ネットの反応 この事故の様子をtwitterで投稿している方がいました。 拾い動画だが、ヘリ救助してからの落下事故、恐ろしすぎ・・・ — 内藤 r2uykPmGxbJMfGT 東京消防庁のヘリ救助での落下事故、「誰も責められない」とかいうツイートも見ますが、「仕方なかった」と言える状況ではなかったですし、救助のプロとして活動して要救助者を死亡させたことはやはり組織として責めを負うべきでしょう。 — へっぽこ町火消し heppokohikeshi ヘリ救助中フックつけ忘れで女性が落下した件について。 医療事故の場合、再発防止目的でインシデント アクシデント レポートを作成します。 誰にでもヒューマンエラーは起こりうる。 だからこそ個人を責めるのではなく、組織全体で再発予防策を考えてほしいです。 今は心肺停止女性の回復を祈ります。 — 文(ぶん) bunbunbun4U ヘリ救助の落下動画みた。 あれは、何らかの人的ミスの可能性が高い。 責任は問われる。 人助けだとしても。 ほんとうに辛い結果だわ。 — くずもち atsuatsuyoudofu 今回の事故は仕方ないでは済まされませんが、大変な悪条件の中、懸命の救助活動だっただけに非常に心が痛みます。 当然、消防の方は、今回の失敗の原因を追究し、同じ失敗を2度としないようにしてもらいたです。 救助のプロとして、よりその精度を上げてもらいたいです。 まだまだ、この台風で困っている方が大勢います。 1日も早く平穏な暮らしが取り戻せるように願うばかりです。 亡くなった77歳の女性のご冥福をお祈り申し上げます。 スポンサーリンク.
次の東京消防ヘリ 福島・いわきで救助中、誤って70代女性落下し死亡 東京消防庁は13日、福島県いわき市平で、台風19号の救助活動に当たっていた消防ヘリ「はくちょう」の救助隊員が77歳の女性を誤って落下させる事故が起きたと発表した。 女性は心肺停止状態で同市内の医療機関に搬送されたが、間もなく死亡が確認された。 同庁によると、13日午前10時ごろ、女性の夫からの要請で浸水地域に到着したヘリから2人の救助隊員が地上に降下。 孤立住宅の玄関先で待っていた女性にハーネスを付け、隊員1人が抱きかかえた状態で引き上げられたが、ヘリに女性を収容する際、誤って高度約40メートルから落下させたという。 ~省略~ 東京消防庁「活動手順を見失ってしまった」 救助中の消防ヘリから女性落下で死亡 ~省略~ 発生日時は13日10時6分頃、77歳女性の傷病者を救出途中の出来事だった。 当初意識は鮮明だったというが、事故後に再度、救出活動に当たった際は心肺停止だったという。 事故が起こった当時の経緯については「通常であれば地面に降ろし、座っていただいてからハーネスのカラビナを取り付ける。 しかし今回は、水があるために抱えていた。 そのため一緒に降りたもう一人の隊員が、救助員のカラビナを取り付け、さらに本来であれば要救助者のカラビナを取り付けるはずだったが、その手順を見失ってしまった。 その後、傷病者を抱きかかえる形でヘリコプターまで到着し、ヘリコプター側のホイストマンという要救助者を中に引き入れる作業をする者に要救助者を渡そうと位置を変えた時、取り付け具がついていなかったことから、傷病者を落下させてしまった」などと説明した。 ~省略~ また救助活動にあたった救助隊員は2名で、年齢はともに32歳。 消防に入ってからは12年と13年で特別救助隊員の資格を有しており、航空隊に配属されてからは1年6カ月と2年6カ月。 それまでは消防署の特別救助隊員として活動していたということだ。 その後、女性は死亡が確認されている。 災害時に働く皆様には感謝と労いはあるが、 逆に言えばこういう時のための仕事であるわけで 安全フックの付け忘れなんていう初期ミスは責められてしかるべきだと思う。 被害者、遺族があまりにも可哀想だ。 東京消防庁のヘリがミス。 福島県いわき市で77歳女性落下死亡 — 南方朱雀 VermillionKite いわきで救助ヘリから女性が落下してしまったニュースがたくさん出回ってるみたい…。 「救助する方も人間だから誤りがあっても仕方ない」その一言で片付けてはいけないことだとは思う。 人の命を預かる仕事だからこそ細心の注意を払わないとだめなのは当たり前。 遺族がいる事を忘れないで。 救助ヘリから40m落下し死亡 東京消防庁、フック忘れる(共同通信) — かんちゃんは派遣社員 mamailovemama 東京新聞:台風の救助中、ヘリから女性落下 心肺停止、福島・いわき市:社会 TOKYO Web ニュースがショッキング過ぎる。 失敗してしまった救助隊も大ショックだろう。 軍備などに金をかけないで災害対策や人の命を守ることにもっと、お金をかける国となって欲しい。 皆さん、命がけで仕事してくれてるのも分かる。 でも、これが怪我を負わせた程度の事故ならまだしも、亡くなってしまったんだよね…。 — NAO usakotousataro もし、この亡くなった方が自分の大切な人だったらと考えたら、私は「こんなミスはあり得ない!」って思ってしまう。 「あまり責めないであげて」も遺族の方が言うならまだしも、他人が言うのは違う気がするのよね…。 — NAO usakotousataro ネット上では、 「どうか隊員を責めないでほしい」との声が多く上がっており、 「大変で過酷な作業ゆえに仕方ない」みたいな論調も出てきているような状況だけど、これはどうかな。 確かに、人間誰しも何かのきっかけでついつい「うっかりミス」をしてしまうものであり、それ自体は大きく責め立てるべきではないし、隊員個人を人格攻撃すべきではないのはボクも同じ思いだ。 しかし、 「人間はミスをするのが当たり前」との大前提に立ったうえで、そうした ヒューマンエラーによる致命的な失敗や事故を引き起こさないために、 「何重もの入念なチェック体制」や 「複数人が協力して確認作業を行なう」などの仕組みがあらかじめ作られているんだ。 今回の消防の会見を見聞きする限り、今回の救助活動において、明らかに、こうした 基本的なチェック体制(ヒューマンエラーを防止するための取り組み)が守られておらず、最もミスが許されない場面で、あまりにずさんな体制で作業を行なってしまっていたことが分かってきた。 これは、隊員個人の責任というよりも、 組織の体制に何らかの問題があった可能性が高く、 「一体どうしてこのようなことが起こってしまったのか?」を徹底的に調査し、原因を究明していく必要があるだろう。 ネット上の情報によると、被災した夫婦の救助を行なう中で、最初に妻の救助を行ない、夫がその様子を下で見守っていたとのことだし、 あまりにも痛ましいうえに、絶対にあってはならない事故だといえる。 とにかく、 「絶対に起こってはいけないような事故が起こってしまった」との認識のもとに、二度とこのようなことが発生しないように、 原因の究明と組織体制の見直しなどを徹底して行うべきなのは間違いないんじゃないかな。
次の東京消防庁は13日、福島県いわき市で、台風19号に伴う救助活動で搬送予定だった女性をヘリに収容する際、誤って高さ約40メートルから転落させたと発表した。 女性は当初意識があったが、転落後に心肺停止の状態となり、搬送先の病院で死亡が確認された。 同庁によると、13日午前10時ごろ、いわき市平地区で、浸水が約50センチある自宅の玄関先で夫とともに孤立していた女性(77)をヘリに収容しようとしたが、女性を支えるハーネス(安全ベルト)のフックをヘリのワイヤに付け忘れたまま隊員が抱えて引き上げ、ヘリの中にいた別の隊員に引き渡す際に落下させてしまったという。 女性は水面に転落し、全身を強く打ったとみられるという。 救助は、本来は2人でハーネスの取り付け役と確認役とを分担する。 今回は浸水で足場が悪く、隊員1人で女性を引き上げるなどしたため、確認を怠った可能性があるという。 同庁は会見で女性の家族に謝罪し、「再発防止に全力を尽くす」として経緯を説明した。 >しかし今回は、水があるために抱えていた。 そのため一緒に降りたもう一人の隊員が、救助員のカラビナを取り付け、さらに本来であれば要救助者のカラビナを取り付けるはずだったが、その手順を見失ってしまった。 >その後、傷病者を抱きかかえる形でヘリコプターまで到着し、ヘリコプター側のホイストマンという要救助者を中に引き入れる作業をする者に要救助者を渡そうと位置を変えた時、取り付け具がついていなかったことから、傷病者を落下させてしまった」 などと説明した。 この程度で活動手順を見失ってしまうって、普段、どういう訓練をしてるんだ? 要救助者が地面に座れない場合を想定していないのか?.
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