糖尿病や陽ケトン体に関する質問です。 糖尿病の勉強で尿ケトン体陽性時は運動療法禁忌だと書いてありました。 理由は尿ケトン体陽性時は体はエネルギーとして糖を使っておらず、脂肪を使っている。 だから、体の中で何か異変が起きているからだと書いてありました。 ここで思ったのですが尿ケトン体陽性時ってもしかして、すごく痩せやすい状態なのではないでしょうか?糖ではなく脂肪をエネルギーに使っているのですから・・・。 もしかして、薬で尿ケトン体を陽性にして、血糖値はインスリンを注射して下げたら、あっという間に人って痩せることができますか?もしかして、飲んだら痩せるってあやしい薬はこの考え方に近いものもあるのでは? ただ、私は尿ケトン体が陽性になる仕組みも分かっていませんが何となく体の中がメチャクチャになりそうな気はします。 直接の回答でなく、すこし系統的に回答させてください。 そのため、少し長い返事になるかもしれません。 肥満などの理由によって、膵臓から出るインスリンの効きが悪くなって、それに対応しようとして体はインスリンをたくさん作ろうとします。 この状態が、境界型や予備軍と呼ばれる人たち それがインスリンを増やせなくなって対応できなくなったのが、2型糖尿病の発症です。 インスリンの作用として、血糖値を下げてくれるのは有名ですが、どうやって下げているのかは知らない人が多いです。 それは、「血管」から「細胞」に糖を運ぶために、血糖値が下がるのです。 そのインスリンが効かなくなったら、細胞 =体 の中に糖 =栄養 を取り込めなくなって、代わりに脂肪を使うことになります。 そのために、肥満の人が糖尿病になりやすいのですが、糖尿病になって悪化する インスリンがどんどん作れなくなる と、体重は減ってきます。 太らないというより、太れなくなります。 その際のケトンはアセトンは中性物質ですが、他にもアセト酢酸などの酸性物質もできてしまい、体が酸性に傾き、最終的には多臓器不全で死亡にいたります。 さて、直接的な回答ですが、 まず、尿ケトンが出ているときは、病的に痩せやすい状態です。 しかし、それは癌になって、病的にやせるのとあまりかわりありません。 医師国家試験では、「3ヶ月で体重が10kg減った」といわれれば、癌か糖尿病を考えろと、指導されるぐらいです。 尿ケトンを陽性にするためには糖を吸収できなくなるような薬が使えばなるかもしれまん。 しかし、血糖値を下げるために外からインスリンを打ったら、糖を細胞内に取り込むことになるので、ケトンは出なくなってしまいます。 飲んだら痩せるという怪しい薬の多くは、利尿剤によって水分が減ることによって体重が減るだけで、脂肪が減るタイプの薬は少ないです。 もしくは飲んでも「適切な運動と食事を併用しています」という注意書きがこっそりある場合で、そちらの効果によって脂肪が減っているのかと思います。 最後に薬ではないですが、最近はやっている「炭水化物ダイエット」はこれらの発想によるものです。 糖を吸収しなければ、脂肪をエネルギーに使うため、太れなくなる。 ということです。 長くなりましたが、ご参考になれば、幸いです。 尿ケトン体陽性の場合は、飢餓状態の時とか、糖尿病の時の症状です。 飢餓状態になると脳に必要なブドウ糖が足らなくなります(脳はブドウ糖のみ栄養とします)。 脂肪を使ってブドウ糖を体内で作るために体が働いている状態です。 この非常時に、運動などして脂肪を使えば、痩せるのは脳細胞です。 体は人間が操作できるほど簡単な仕組みでは有りません。 医学者の知識でも、ほとんど解っていません。 痩せるのはやはりダンスのような運動をするのが一番です。 カロリーを少なくするだけでは体温が下がり免疫力が落ちて風邪や皮膚病などに悩ませられます。 35度ほどに体温が下がると癌細胞が増えることも解ってきています。 ============================ 私は趣味(医療関係者ではありません)で回答しているものです。 回答内容がすべて正しいと断言できるものではありません。 質問者の何か参考になればうれしいです。 質問者の確認による判断にて対処してください。
次のケトン体について ケトン体というのはや飢餓時にアミノ酸からのエネルギー産生が亢進して生成されることがある物質です。 無理な食事制限、というのは「飢餓」に当たるような場合のことを指していると思われます。 尿ケトン体(アセトン体)は、呼気中に排出され、血液中にはほとんど存在しません。 糖質供給の不十分なときや、組織におけるグルコースの酸化が低下する時(糖尿病)には肝臓のケトン体が増加し、ケトン体がエネルギー源として利用されますが、からのケトン体の供給が組織の処理能力を超える時にはケトン体が血中に増加し体内に貯留してアシドーシスの原因となります。 症状 もし健康診断でひっかかっても、今まで血圧や尿検査で引っかかった事がないのであればそこまで心配をする必要はありません。 しかし、からだのだるさ、立ちくらみ、のどの渇き、体重が減っているなどは糖尿の症状である場合もありますので、早期受診が必要です。 ケトン体というのは脂肪等の燃えカスです。 体が飢餓状態にあるときに出る物質で、高血糖状態が長く続いて糖質が血中にあふれてるのに細胞に取り込めないと脂肪や筋肉を分解し、栄養にします。 その時に生成されるのがケトンです。 体が飢餓状態にあるということ。 食事を抑えたダイエットでも、血中に栄養になる 糖質が不足してくれば同じ様な症状になるようです。 原因 ケトン体が出たという事で有名なのは糖尿病ですが、脂の多い食事の摂り過ぎ、食事が少なすぎたり、運動のし過ぎ、けがや手術、発熱などで見られます。 考えられる原因要素 糖尿病 下痢 嘔吐 過度のダイエット 激しい運動後 妊娠悪阻など 改善策 過度なダイエットや疲労などの場合… ちゃんと食べてちゃんと寝ないで無理を続け疲労感があればケトン体が出る可能性もあります。 全身の健康チェックを至急された方がよいです。 病院に行きたくなければ休養をとる、きちんとした食事を摂ることです。 これをやって、様子をみればただ単に疲れが溜まってる状態なら治ります。 もちろん他に病気が潜んでいればこれだけでは無理ですし、少なくとも休養も食事もちゃんととれなければ症状は改善しないと思われます。 ケトン体は、体の糖質供給が不十分な状態の時に出ます。 やはりエネルギー不足の時に出るということです。 ダイエット中は軽く出る場合も多いです。 蛋白質やミネラルの補給をしっかり行ってるようですから心配はないと思います。 体重増加を少しずつ改善して、を解消する事は大切ですね。 ちなみにケトン体は肝障害や糖尿病などでも出ることがあります。 他には過脂肪食、嘔吐、下痢、脱水、消化吸収障害などでも起こることがあります。 そして独特の臭いであるケトン臭という体臭が出る場合があり、周りの人を嫌な気持ちにさせることがあるので注意が必要です。 尿検査には2つの要素があります。 【尿糖検査】 尿糖検査とは尿中に含まれているブドウ糖(尿糖)の濃度を調べる検査です。 検査は専用の試験紙を尿に浸して測定します。 【尿中ケトン体検査】 ケトン体の増加はpHの低下を起こし、細胞内の水分や脂質を拡散して細胞を乾燥状態にします。 この検査は、糖代謝異常や糖の摂取・利用障害の有無を調べるのに利用されます。 尿中ケトン体検査紙では… 高血糖・ケトーシス・ケトアシドーシスの診断が簡単に行えます。 試薬部分の色の変化から、 - 、 + 、 2+ 、 3+ といった具合に結果が判定でき、 - は尿中ケトン体陰性(検出されず)、 + ~ 3+ は尿中ケトン体陽性となります。 この時、生産されたケトン体は血中や尿中へ排泄され、ケトーシスの状態になり、さらに進行して血液が酸性になった状態がケトアシドーシスです。 糖尿病性ケトアシドーシスは、 糖尿病患者において、インスリンの絶対的欠乏によってもたらされるアシドーシスである。 数日間から数時間で多尿、 嘔吐、腹痛などの症状が現れ、進行すると昏睡や意識障害をきたし、死亡する場合もある。
次の尿ケトンって何? 尿ケトンは、尿中のケトン体のことです。 尿ケトンの有無は、試験紙法によって確認しています。 ヒトの体では、エネルギー源として糖分(ブドウ糖・グルコース)を燃やしています。 血液中にあるブドウ糖は、全血液中に約5g前後と非常に少ないため、 普段は、ブドウ糖をグリコーゲンの形に変えて肝臓に貯蓄し、必要に応じて分解して使用しています。 絶食時間が長くなり、肝臓のグリコーゲンが少なくなると、エネルギー源は、グルコースから、脂肪へと切り替わります。 脂肪を肝臓で分解して作られるエネルギー源がケトン体です。 (軽度の血中ケトン体の上昇(ケトーシス)は、絶食後 12時間~14時間から認められます。 ) つまり、 ブドウ糖が利用できないときに、ブドウ糖の代わりに、脂肪から作るエネルギー源がケトン体です。 ケトンは水に溶けるため、血液中のケトンが増えると、尿中のケトン体も増えます。 尿ケトンが陽性となる状況としては、 1 絶食 2 非常な低炭水化物ダイエット 3 摂食障害 4 慢性的な嘔吐・下痢 5 激しい運動 6 妊娠 7 アルコール過剰摂取 8 糖尿病 があります。 尿ケトンが陽性(プラス)だと問題となるとき 臨床的に、ケトン体が問題となるのは、ケトン体が過剰に蓄積しすぎた時です。 ケトン体は、アセト酢酸、3-ヒドロキシ酪酸、アセトンからなります。 ケトン体には、酸が含まれるため、血液中に多くなりすぎると、血液が酸性になります。 ( ケトアシドーシスと呼ばれます。 ) 血液のPhは、生体の化学反応をコントロースするため、一定の範囲内に厳密にコントロールされています。 そのため、ケトアシドーシスになると、生体の化学反応が上手く生じず、様々な問題が生じます。 ケトアシドーシスの自覚症状としては、 悪心・嘔吐 腹痛 混乱 呼吸困難 傾眠傾向 など多彩な症状を認め、生命を脅かすこともある危険な状態です。 こんなに恐ろしいケトアシドーシスですが、 生体はうまくできているもので、 絶食期間が長いだけでは、 ケトン体の血中濃度は一定範囲に保たれるため、ケトアシドーシスにはほとんどなりません。 (ただし、非常に長期間の絶食、新生児、妊婦、授乳中、極度の糖質制限食ではおこりえます。 ) しかし、ケトン体の過剰蓄積がおこる場合があり、 代表的には次の2つの場合です。 糖尿病の方で尿中ケトン陽性の場合には、インスリンの作用不足(=細胞内の糖利用障害)が考えられます。 インスリンの作用不足にも程度があり、 1型糖尿病のように完全にインスリンが枯渇してしまうと、 糖利用の障害と共に、エネルギー源である脂肪が動員され、大量のケトン体が産生され、ケトアシドーシスをきたします。 アルコールの過剰摂取による発症機序は複雑なので割愛します。 各種のケトアシドーシスの診断は、尿ケトンのみで行うことはなく、問診、身体診察、他の血液検査(血糖値・血液ガス検査)などをふまえて、総合判断します。 最後に 以上が尿ケトンの説明です。 尿ケトン単独では、臨床的に問題かどうかは、判定せず、その他の所見をふまえて総合判断していますが、 健康診断で、尿ケトンがプラスマイナスと多少陽性なだけなら、絶食時間が長かった影響かもしれませんね。 (尿ケトンに加えて、尿糖も陽性の方は、医療機関へ受診して下さい。 ) 尿検査関連の記事 文責・名古屋市名東区 糖尿病内科 アスクレピオス診療院 糖尿病専門医 服部 泰輔 参考文献: 記事が良かったと思う方は、 B!を押して応援して頂けると嬉しいです。
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