実際、瀬戸氏はパンパースの低価格帯商品で消費者の理解を見誤った。 「(消費者の理解という)最初の部分が足りないと、間違った戦略を立ててしまうことになる」と瀬戸氏は言う。 失敗からそのことを学び、高価格帯商品を成功へと導いた。 その理由は2つ。 グローバル企業での勤務経験を積むことと、経営スキルを身につけること。 入社1年目からプロジェクトリーダーとなり、営業や生産といった他部門と連携しながら担当する商品の成長を促すなど、経営者的な働きを求められる。 入社後はマーケティング研修が用意されている。 アジア各国からマーケター見習いが集められ最初に学ぶのは、本特集でも登場した「WWH」と呼ばれるP&Gのマーケティングフレームワークだ。 事例を基に、自分自身ならどのような戦略を立てるかといったワークショップ形式でマーケティングのイロハを学ぶ。 講師はすべてP&Gの実務者だ。 「中途採用でも後れを感じたことはなかった」(瀬戸氏)のは、こうした仕組みがあるからだ。 瀬戸氏は入社後ABM(アシスタント・ブランド・マネージャー)としてパンパースに配属され、半年の実務を終えたあとカレッジに参加した。 パンパースで任されたのが、低価格帯商品の「パンパースのしっかり吸収パンツ」だった。 低価格帯商品は競合が少ない割に規模が大きな市場であることが調査からは分かっていた。 瀬戸氏はこの市場に果敢に挑戦した。 あえて採用したオレンジ色が誤算に 低価格帯とはいえパンパースブランドの商品。 事前の消費者調査では商品コンセプトに対する反応は十分だった。 品質に対しても、パンパースブランドゆえに心配の声は聞かれなかった。 そこで、限られたマーケティング予算で、「大々的に広告をうつより、店頭でしっかり存在感を保つことが新製品には適している」(瀬戸氏)と考えた。 パッケージはその手段の1つ。 緑色を基調とした既存の製品と差異化を図り、目立つオレンジ色のパッケージを採用した。 店頭接点で目に付くことを狙った。 このパッケージに対する事前の消費者調査も上々だった。 「机上で見れば、戦略的にはすごく正しかった」(瀬戸氏)はずだった。 ところが、実際に発売したところ、売れ行きは芳しくなかった。 瀬戸氏は失敗の要因を見つけ出すには「仮説を立てるためのデータ収集が重要だ」と説明する。
次のもくじ• 数円の違いが何百円と違ってきます。 コストコでは、値札の所に、ひっそりと1枚あたりの価格が掲載されています。 販売種類が限られている パンパースには、 ・通常版「さらさらケア」 ・高級品質「はじめての肌へいちばん」 の2シリーズがあります。 コストコで販売している 通常版「さらさらケア」シリーズは、 ・テープS ・テープM ・パンツM ・パンツL ・パンツビッグ の5種類。 「はじめての肌へいちばん」シリーズは、 ・新生児 ・テープS の2種類のみです。 コストコのパンパース通常価格は大変動する コストコが好きすぎて 『コストコの値段チェックが趣味』 という 変態な浜美。 実は、コストコのパンパースは通常価格の振れ幅が、結構大きいです。 需要と供給バランスや、輸送ガソリン価格など変動も影響すると思うので仕方ないですが… 枚数が同じなのに、結構違いますよね >< コストコでは、通常価格の変動にも気を付けましょう。 高級品質「はじめての肌へいちばん」は、据え置き価格が多い気がします。 大量なので、買う時期注意 コストコのパンパースは、150~300枚ほど入っています。 販売種類は限られていますが、愛用種類があればラッキー!?
次の実際、瀬戸氏はパンパースの低価格帯商品で消費者の理解を見誤った。 「(消費者の理解という)最初の部分が足りないと、間違った戦略を立ててしまうことになる」と瀬戸氏は言う。 失敗からそのことを学び、高価格帯商品を成功へと導いた。 その理由は2つ。 グローバル企業での勤務経験を積むことと、経営スキルを身につけること。 入社1年目からプロジェクトリーダーとなり、営業や生産といった他部門と連携しながら担当する商品の成長を促すなど、経営者的な働きを求められる。 入社後はマーケティング研修が用意されている。 アジア各国からマーケター見習いが集められ最初に学ぶのは、本特集でも登場した「WWH」と呼ばれるP&Gのマーケティングフレームワークだ。 事例を基に、自分自身ならどのような戦略を立てるかといったワークショップ形式でマーケティングのイロハを学ぶ。 講師はすべてP&Gの実務者だ。 「中途採用でも後れを感じたことはなかった」(瀬戸氏)のは、こうした仕組みがあるからだ。 瀬戸氏は入社後ABM(アシスタント・ブランド・マネージャー)としてパンパースに配属され、半年の実務を終えたあとカレッジに参加した。 パンパースで任されたのが、低価格帯商品の「パンパースのしっかり吸収パンツ」だった。 低価格帯商品は競合が少ない割に規模が大きな市場であることが調査からは分かっていた。 瀬戸氏はこの市場に果敢に挑戦した。 あえて採用したオレンジ色が誤算に 低価格帯とはいえパンパースブランドの商品。 事前の消費者調査では商品コンセプトに対する反応は十分だった。 品質に対しても、パンパースブランドゆえに心配の声は聞かれなかった。 そこで、限られたマーケティング予算で、「大々的に広告をうつより、店頭でしっかり存在感を保つことが新製品には適している」(瀬戸氏)と考えた。 パッケージはその手段の1つ。 緑色を基調とした既存の製品と差異化を図り、目立つオレンジ色のパッケージを採用した。 店頭接点で目に付くことを狙った。 このパッケージに対する事前の消費者調査も上々だった。 「机上で見れば、戦略的にはすごく正しかった」(瀬戸氏)はずだった。 ところが、実際に発売したところ、売れ行きは芳しくなかった。 瀬戸氏は失敗の要因を見つけ出すには「仮説を立てるためのデータ収集が重要だ」と説明する。
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