たむけんこと、たむらけんじ(47才)が、この春から所属先の吉本興業とエージェント契約を結んでいたことが分かった。 同事務所では、極楽とんぼの加藤浩次(51才)とロンドンブーツ1号2号の田村亮(48才)、友近(46才)に続いて4人目だ。 エージェント契約とは何か。 大まかに言えば、従来の「マネジメント契約」では事務所はタレントのスケジュールなども管理していくが、「エージェント契約」では事務所が仕事の獲得は行うものの、スケジュール調整やマネージャーの雇用、リスクマネジメントなどはタレントが個人で行うという。 たむらと吉本との交渉がスタートしたのは昨年末。 当時、たむらはSNSで〈吉本興業に入って27年、まさか会社とこんな対等な話し合いをさせてもらえるなんて夢のようでした〉と報告をしていた。 しかし、年が明けた1月6日の2回目交渉時には〈マジか。。。 何も変わってへん。。。 のか???〉と、吉本に対して不満を抱えているかのようなコメントをSNSに残していた。 そこからも交渉は続き、この4月にエージェント契約に切り替えたという。 15年以上前から焼肉店の経営を続け、今では中古車販売、ペット関連ビジネスと手広く事業を拡大。 以来、毎日のように配信し続けている。 テレビ局関係者が語る。 「最近のたむらは、実業家としての仕事が本業で、芸人活動は宣伝になってきている。 東京でのレギュラー番組はなく、芸能活動のみではあまりお金になっていない。 今回のエージェント契約は、お笑いよりもビジネス重視のたむららしい判断といえるでしょうね」 そんなやり手ゆえ、加藤や亮との違いも指摘されている。 「加藤さんは、去年7月の吉本の闇営業問題の渦中でエージェント契約を提唱した張本人。 たむらさんの場合は、そうしたやむを得ない状況ではない。 「実はたむらさんは、かつては政治家への転身を考えていると言われていました。 東京では獅子舞片手の一発屋芸人の印象ですが、関西のテレビ界では一定の評価がある。 やしきたかじんさん(享年64)や上沼恵美子さん(65才)のような座を狙えるとも評されています。 より独立性の高い契約に変えたことで、自由に発言、行動できる立場となったわけで、今後、華やかな転身を発表する可能性もありますね」 吉本興業に取材依頼をしたが、期日までに回答はなかった。 敏腕経営者だけに先を見越しているようだが、この決断の影響は、今後の数年間ではっきりしていきそうだ。
次の吉本興業は8日、反社会的勢力との闇営業問題などをめぐって設置した「経営アドバイザリー委員会」の第1回を、8日午後2時から東京・新宿の同社東京本部で開催。 委員会から、すべての芸人・タレントの意向やニーズに合わせた契約形態を提案されたことを受けて、共同確認書をすべての芸人・タレントを交わす方針を固めた。 その上で、従来のマネジメント契約に加えて、専属エージェント契約という形態を導入すると発表。 この「エージェント契約」を巡って、報道陣からの質問が相次いだ。 委員会後に、座長である国際医療福祉大学の川上和久教授が会見を開き、この日の大きな議題は「反社会的勢力との決別」「契約の問題」の2つであったと報告。 「反社会的勢力との決別」については「属性調査、取引の相手が反社勢力と関わりがないのか調査」「知識と意識の乖離を埋めていく」「吉本が取引をした以外の会社と仕事をする『直営業』を行う場合には、情報共有できる体制を取ることが大切」との提言を行い、それに対する岡本昭彦社長の見解を聞いていったと明かした。 「契約の問題」については、まずは約6000人いると言われている全芸人・タレントと「共同確認書」を書面で交わしていくことを確認。 これをベースとして、芸能活動の仕事の獲得・契約交渉の締結などに加えて、タレントのスケジュール調整なども管理していく「専属マネジメント契約」に加えて、マネジメント契約の中からスケジュール調整などといったマネジメント部分を除き、会社は仕事の獲得や契約交渉を主に行い、タレントが個人でマネジメントをする「専属エージェント契約」も導入する方針であることを、川上座長が明かした。 川上座長は、エージェント契約ついて「これまで、日本の芸能プロダクションの慣行としてなかったもの」とした上で「今まで通りではだめだという中で、吉本が今後さらにグローバルに発展していくには、アメリカの大リーグなども取り入れている(エージェント契約を)いち早く導入することで、グローバルな展開に耐えられるようなことになる」と意義を強調。 手間はかかりますが、個々のタレントさんと丁寧に進めていただきたい」と語った。 川上座長は、共同確認書をベースとしながらも、すべての芸人・タレントが「マネジメント契約」「エージェント契約」のどちらかを選択するという訳ではないと説明。 「プロ野球にも1軍から育成契約までがあるように、吉本の場合もいろんなタレントさんがいらっしゃいます。 吉本で育成投資として、劇場で芸を磨いてくださいと。 そしてブレイクしたら、エージェント契約を結ぶということもあるかもしれない。 そういった吉本スタイルがちょっと古い部分があるとお考えの方もいらっしゃるかもしれませんが、そういう形を必ずしも否定する訳ではない。 吉本を含め、芸能プロダクションというのは、明日を夢見て、自分の芸を磨いて、自分の持っているパフォーマンスを最大限に発揮して収入を得ていく世界。 ベストパフォーマンスを発揮できる環境を整えるのが、プロダクションの使命で、近代化した形で(契約を)やろうじゃないかということです」と意図を明かした。 突如として登場した「エージェント契約」という言葉に、会見後にも記者から質問が噴出。 タレント個人がマネジメント部分も担うという形であることから「エージェント契約を結んだ場合、今のマネージャーとの関係はどうなるのか?」との質問に、吉本の広報担当者は「タレント本人が『今のマネージャーとの信頼関係があるから、それを続けたい』と希望した場合には、それに沿った形で契約を進めていきたい。 個々の事情に合わせていきます」とし、エージェント契約では所属タレントが代理人を立てることも可能だと説明した。 同社所属タレントではが個人事務所を構えているのを筆頭に、()、()、()ら一部の芸人もプライベートオフィスを立ち上げ、自己裁量でクライアントと直接仕事をしている。 今回の騒動が起こる以前から、将来を見据えて行動してきた芸人も多数おり、今回の委員会をもって同社は専属エージェント契約形態を導入すると大々的に発表した形となる。 どういった仕事をしたいのか、週にどれくらい働きたいのかといったことをタレント自身の裁量で決めることができる「専属エージェント契約」の導入は、これまでの芸能界においても画期的な決断となるだろう。 禁無断複写転載 ORICON NEWSの著作権その他の権利は、株式会社oricon ME、オリコンNewS株式会社、またはニュース提供者に帰属していますので、無断で番組でのご使用、Webサイト(PC、モバイル、ブログ等)や雑誌等で掲載するといった行為は固く禁じております。 また、ユーザーによるサイトの利用状況についても情報を収集し、ソーシャル メディアや広告配信、データ解析の各パートナーに提供しています。 各パートナーは、この情報とユーザーが各パートナーに提供した他の情報や、ユーザーが各パートナーのサービスを使用したときに収集した他の情報を組み合わせて使用することがあります。
次の私も大好きな映画ですが,スポーツマネジメント,エージェントの仕事を描いた「ザ・エージェント」という映画があります。 トム・クルーズ主演の映画です。 この映画では,トム・クルーズ演じる主人公が,スポーツ選手のエージェントとして活躍するわけですが,この主人公は,スポーツ選手の代理人として球団・チームや企業と交渉する仕事もしつつ,他方で,スポーツ選手の生活環境を整えたり,家族のケアをしたりしています。 つまり,この映画の中では,一人のエージェントが,「契約交渉代理人」としての業務と,選手の身の回りや家族のお世話というマネージャーあるいは付き人としての業務を,一手に引き受けているわけです。 しかし,本来的には,「身の回りのあらゆる世話をする」という業務(これを,「マネジメント業務」と言ったりします)と,選手がチームや企業と契約をする際に,相手と交渉をしたり,法的な知識を駆使したりする業務(これを,「代理人業務」あるいは「エージェント業務」と言ったりします)は,必要とされる能力が違いますので,分けて考えることができます。 身の回りの世話をする,マネジメント業務のためには,とにかく,選手のためには他の仕事や私生活がある程度犠牲になっても良い,というサービス精神や,時間をかけること,そして小回りが利くことが要求されます。 たとえば,選手や家族が新しいチームで快適に過ごせるように,良い住まいを見つけることなどを思い浮かべてもらえれば分かりやすいかもしれません。 こういう仕事を,喜んで,要領よく,スピーディにやる必要があるのです。 逆に,法的な知識は,あるに越したことはありませんが,「高度な」法的知識は不要でしょう。 他方で,契約交渉の代理業務,エージェント業務は,高度な法的知識や相手方であるチームや企業の事情も理解したうえでの交渉技術が必要不可欠です。 契約文言の一つ一つがどのような意味かを的確に理解する必要がありますし,交渉相手がどこまでは折れることができてどこからは譲ることがないかを読み取り,逆に,選手の希望を最大限かなえるにはどのような選択肢を取るのが最良かを法的に可能な選択肢から選びとっていく必要があります。 そして,相手との正確かつ細かな交渉が必要になるので,相手の言語を完璧に使えることが重要になります。 したがって,日本の野球選手がメジャーリーグに行く際に,その選手のマネージメントは日本の会社がやっているけれど,メジャーリーグチームとの交渉は,アメリカのエージェントに依頼する,ということが起こるわけです。 しかし,究極のマネジメントは,やはり契約交渉の代理業務まできちんと対応しますよというマネジメントでしょうし,究極の代理人業務は,選手と家族の幸せをマネジメントするという観点からなし得るものでしょうから,マネジメント業務も代理人業務もできる完璧な人がいれば,それがベストなのかもしれません。 でも,現実的にはそのような人はなかなかいないので(それができるのが,有名サッカー選手のエージェントであるジョルジュ・メンデスさんやミーノ・ライオラさんかもしれません),現実的には,マネジメント業務の専門家と,エージェント業務の専門家が協力して選手を支えるのがベストではないかと思います。 なお,当事務所は,エージェント業務は可能ですが,マネジメント業務については,信頼できるマネジメント会社を紹介させていただく形を取るようにしております。
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